JPS5927512Y2 - フラツプステ−の取付位置調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばキャビネットの扉、又はレコードプレ
ーヤの天板等を、開き位置に保持できるように取付ける
ため用いられるフラップステーの取付位置調整装置に係
る。

一般的にフラップステーは第１図に示した通り、取付プ
レートａには回転係合子すと共に回転可能に軸支したケ
ーシングＣが設けられており、このＣにステーｄを摺動
自在に挿入して構成されている。

そして上記取付プレートａをキャビネットｅの側板ｆ等
にビスｇ・・・・・・により固定し、一方ステーｄの先
端に設けた枢支部ｄ′は、キャビネットｅに開閉自在な
るよう蝶番りにて蝶着した扉ｉ等に取着させ、上記ステ
ーｄを長さ方向へ移動することにより、当該ステーｄに
切欠形成しである係合凹部ｊと回転係合子すが係止して
扉ｉを図示の開き位置に保持し得ると共に、この係止を
外すことによりケーシングＣを回動して閉扉できるよう
になっていることは周知である。

ところが上述フラップステーは、扉ｉの所望開き角を得
る為に、その取付位置を定める必要があって、一般的に
は予めステーｄの枢支部ｄ′を扉ｉに取り付けておき、
扉ｉを所望開き角に開き、かかる状態で取付プレートａ
の取付位置を定め、然る後ビスｇ・・・・・・止めによ
り取付プレートａを側板ｆに固定するが、この際従来は
第１図に示したように、取付プレー）−ａに設けられて
いるビス用長孔ｋにビスｇを挿入して先ず仮止めした後
、扉ｉを所望開き角に保持しながら更に取付プレー）ａ
の位置調整をこのビス長孔ｋによって行ない、かくて所
定位置に仮止めのビスｇ・・・・・・を本止めして固定
するようになっている。

しかし、上述構成によると、扉ｉを所望開き角に支持し
ながら取付は位置の基準となる取付プレートａを位置調
整するので、当該調整と取付は作業が面倒、かつ困難で
あって、長時間を費し、しかもその精度をあげることが
困難であった。

そこで本考案は上述従来の事情に鑑みて検討の結果、取
付プレートは最初から側板等に本止め状態にて固定する
ことができ、当該取付プレートに対して調整プレートを
移動せしめる構成とすることにより、位置調整と取付は
作業を簡単、かつ容易に行ない得るようにしたものであ
る。

本考案は軸を支点として回転自在な回転保合子が内装さ
れたケーシングと、その回転保合子と係脱自在に対応す
る係合凹部が基端部に形成されたステーと、ケーシング
取付用の取付プレートとを備え、上記係合凹部と回転係
合子とが係脱自在なるよう、ステーの基端部がケーシン
グ内に摺動自在に挿入され、該ケーシングが上記取付プ
レートを介して機器の一部に取りつけられ、ステーの先
端が機器の開閉板に装着されたものにおいて、前記取付
プレートはその長手方向の両端部に取付用のビス孔を有
するとともにこれら両端部間の中間部が断面コ字形状と
なっており、該取付プレートの中間部には、止めねじ用
の長孔と、上記回転保合子の軸を支承すべき長孔とが相
対間隔をおいて同一方向へ長く貫通形成され、該取付プ
レートにおける中間部の裏面には調整プレートが移動調
整可能に重ね合わされ、該調整プレートと取付プレート
とが、上記止めねじ用長孔を貫通した止めねじにより固
定され、上記回転保合子の軸は該軸支承用とした上記長
孔を貫通し、調整プレートを介して回転自在に支承され
ているフラップステーの取付装置を特徴としている。

なお、上記における機器とはキャビネット、レコードプ
レーヤなどをいい、開閉板とはキャビネットの扉、レコ
ードプレーヤの天板などをいう。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述すれば、
第２図、第３図に示したように、基部−側に千面略コ字
形状の係合凹部２を切欠形成したステー１は、ケーシン
グ３に摺動自在に貫通させてあり、これが長さ方向へ摺
動されることにより、上記係合凹部２と係脱可能なるよ
う回転係合子４が軸５によりケーシング３内に回転可能
に支承されていて第２図に示したようにステー１が引き
動されると、係合凹部２と回転係合子４は相互に係合し
て後退が阻止されることにより扉等を開き位置に保持で
き、又それより僅かに前方へ引き動すると回転係合子４
は回転して向きを変えることにより、ステー１は後退し
扉等を閉じるように構成されている点従来品と同じであ
る。

そして、上記ステー１に対する取付プレート６は、横断
面略コ字形状に、かつ側面略クランク形状に屈曲形成さ
れていて、その両端部に夫々穿設したビス孔７，７によ
りキャビネットの側板８等にビス９，９にて固定される
と共に、上記７，７とは別個に止めねじ用長孔１０と、
上記回転係合子軸５を挿入する長孔１１を夫々縦方向へ
長く貫通して形成しである。

そして、上記同長孔１０，１１と夫々対応する位置にね
じ孔１３と軸孔１４を貫通形成した調整プレート１２を
上記取付プレート６の裏面に縦方向へ移動調整可能に重
合介在せしめ、上記長孔１０から差し込んだ止めねじ１
５を上記ねし孔１３に螺着して取付プレート６と調整プ
レート１２を固定すると共に、他方の長孔１１に上記軸
５を貫通せしめて軸（Ｌ１４に回転可能にかしめ止めし
、上記止めねじ１５を弛めて、取付プレート６に対して
長孔１０の有効長さの範囲内でケーシング３、回−転係
合子４と共にステー１を上下方向へ移動調整できるよう
に構成したものである。

ここで、上記調整プレート１２は、取付プレート６の裏
側に曲設した凹部６ａの長さよりも短かく形成されてい
ることは勿論である。

ステー１の先端は従来例で述べたと同様、開閉板（扉な
ど）に枢着される。

以上説明したように本考案に係るフラップステーの取付
位置調整装置は具現されるものであるから、ステー１の
取付けに際しては、予めキャビネット側板８等の所定位
置に取付プレート６をビス７．７止めにより固定してお
き、次に止めねじ１５を弛めて、回転係合子４及びケー
シング３と共にステー１を支承させである調整プレート
１２を長孔１０．１１の有効長さの範囲内で上下方向へ
移動させて取付位置を調整し、然る後止めねじ１５によ
り調整プレート１２を締着固定することでステー１を所
望位置に取付けることができるので、従来例の如く、取
付プレート自体を側板等に仮止めして位置調整を行なっ
た後、締着する際の止めねじ螺着誤差を生じることはな
くなるばかりか、取付プレート６と調整プレート１２相
互間の滑りは、従来例の側板と取付プレート相互間のそ
れに比べて円滑であり、しかも止めねじ１５と軸５とに
より調整プレート１２は安定的に移動するから、位置調
整を容易にして高精度になし得ると共に、ステー取付け
を簡易かつ単時間に行なうことができる。

殊に本考案の場合、断面コ字形状の中間部を有する取付
プレート６の裏面に調整プレート１２を重ね合わせ、こ
れら両プレー）−６，１２、軸５と調整プレート１２を
それぞれ組みつけるものであるから、上述した取付高度
、取付精度、安定性のある取付位置調整装置が調整プレ
ート１２を増やすだけの簡潔な構成で得られ、しかもそ
の調整プレート１２は取付プレート裏面にかくれるから
外観上の見映えがよいばかりか、他物が引っかかるよう
な構造上の出張りがなく、安全でもある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフラップステー取付位置調整装置の一使
用状態を示した側面図、第２図は本考案に係るフラップ
ステーの取付位置調整装置を示した側面図、第３図は同
装置の縦断側面図である。 １・・・・・・ステー、２・・・・・・係合凹部、３・
・・・・・ケーシング、４・・・・・・回転保合子、５
・・・・・・回転保合子の軸、６・・・・・・取付プレ
ー１−１７．７・・・・・・ビス孔、１０．１１・・・
・・・長孔、１２・・・・・・調整プレート、１５・・
・・・・止めねじ、ｅ・・・・・・キャビネット（機器
の一種）、ｉ・・・・・・扉（開閉板の一種）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸を支点として回転自在な回転保合子が内装されたケー
   シングと、その回転保合子と係脱自在に対応する係合凹
   部が基端部に形成されたステーと、ケーシング取付用の
   取付プレートとを備え、上記係合凹部と回転係合子とが
   係脱自在なるよう、ステーの基端部がケーシング内に摺
   動自在に挿入され、該ケーシングが上記取付プレートを
   介して機器の一部に取りつけられ、ステーの先端が機器
   の開閉板に装着されたものにおいて、前記取付プレート
   はその長手方向の両端部に取付用のビス孔を有するとと
   もにこれら両端部間の中間部が断面コ字形状となってお
   り、該取付プレートの中間部には、止めねじ用の長孔と
   、上記回転保合子の軸を支承すべき長孔とが相対間隔を
   おいて同一方向へ長く貫通形成され、該取付プレートに
   おける中間部の裏面には調整プレートが移動調整可能に
   重ね合わされ、該調整プレートと取付プレートとが、上
   記止めねじ用長孔を貫通した止めねじにより固定され、
   上記回転係合子の軸は該軸支承用とした上記長孔を貫通
   し、調整プレートを介して回転自在に支承されているフ
   ラップステーの取付装置。