JPS5814927Y2 - じゅうたん洗浄掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気掃除機を吸気源とするエアータービンに
連動された回転ブラシにより、じゅうたんの洗浄と掃除
とを択一的に行い得るじゅうたん洗浄掃除機に関するも
のであり、その目的は、回転ブラシ室からエアータービ
ン室に至る吸気通路開閉用の閉止方向をエアータービン
動力源である電気掃除機の吸気方向に合致させ、開閉弁
による前記吸気通路の閉止をより確実にしようとするも
のである。

従来エアータービン式のじゅうたん専用掃除機は掃除の
みを行なうための構成であったため、床面に対向した吸
気取入口のみを有するものであったが、じゅうたん洗浄
用として洗剤を使用し得るようにしたじゅうたん洗浄掃
除機は、洗浄時にその洗剤が掃除機本体内に吸引されな
いようにエアータービンの駆動源である吸気を床面と対
向しない通気口より取り入れなくてはならず、掃除と洗
浄の両方を択一的に支障なく行なうためには、床面に対
向した通気口と床面に対向しない通気口の２つを必要と
する。

従ってその用途に応じて一方の通気口を開放したときは
、他方の通気口を閉止させなくてはならない。

そのために通気口を切替えるための切替弁を必要とする
。

通気口の切替方式は、第４図の如く２つの通気口２４．
２５の交わる場所に１つの切替弁２５を設は弁の表裏を
利用して一方の開放と同時に他方の閉止を可能にした方
法が一般的であるが、この方法によると、エアータービ
ンの駆動源が負圧による吸気であるため吸気時弊体２６
にも負圧が加わり、閉止した吸気口２４または２５が開
放されようとし閉止が不完全になる欠点があった。

そのため掃除時においては掃除効率の低下、特に洗浄時
には洗剤の電気掃除機への吸入となりフィルターや、モ
ーターの故障を生ずるなどの問題を生じた。

本考案は前記の問題を解消しようとするものであり以下
図面においてその実施例を説明する。

１は洗浄掃除本体であり、この本体内部は回転ブラシ室
２とエアータービン室３とを設けである。

回転ブラシ室２には回転ブラシ４、エアータービン室３
にはエアータービン５をそれぞれ配置し、両者はベルト
６によって連動しである。

回転ブラシ室４の外壁下部には床面に対する吸気取入口
７を形成している。

また回転ブラシ室２の外壁とエアータービン室３の外壁
との相対向部にはそれぞれ通気口８，９を開口させると
共に、前記側外壁の間の本体上壁にも上部通気口１０を
開口させている。

エアータービン室３の下手側は回転自在な接続パイプ１
１と連通しており、該接続パイプ１１に延長管１２及び
可撓性ホース１３を介して吸気源としての電気掃除機を
接続しである。

本体１の上面前部には横軸１４周りに起倒揺動自在な開
閉蓋１５を設けてあり、該開閉蓋１５は横倒姿勢時には
前記通気口１０を閉塞し、起立時には該上部通気口１０
を開放するようになっている。

１６は開閉蓋１５に付設したパツキンである。

−前回転ブラシ室２内には、前記回転ブラシ室側通気口
８を閉塞する位置と、はは゛水平な位置との間で該回転
ブラシ室２の上部コーナ部に設けた横軸１７周りに揺動
自在な開閉弁１８を設けである。

そしてこの開閉弁１８の横軸１７には同時に泡立て用ブ
ラシ１９も取り付けである。

２０はパツキンである。前記開閉弁１８を支持している
横軸１７の一端部は回転ブラシ室２外方の本体上部に突
出しており、この突出部に開閉弁操作用のレバ一体（図
示せず。

）を固着しである。２１は洗剤タンクであって、開閉蓋
１５の開放時に、その給水口部２１ Ａを本体上壁に形
成しである挿入口２２に挿込むことにより本体に装着さ
れるようになっている。

以上の構成でまず掃除時の作動を説明する。

洗剤タンク２１は本体１から取り外しておき、レバ一体
を操作して開閉弁１８を第２図の如く略水平姿勢となす
ことにより通気口８を解放する。

同時に開閉蓋１５を横倒姿勢となして上部通気口１０を
閉塞する。

この状態で電気掃除機を作動させると、吸気は吸気取入
ロア、回転ブラシ室２、通気口８，９、エアータービン
室３を通り、さらに接続パイプ１１延長管１２、可撓性
ホース１３を通って電気掃除機の吐出口から排出される
。

かかる吸気によりエアータービン５が回転するので、こ
れに連動して回転ブラシ４が回転し、じゅうたんのパイ
ルを掻き分けてパイル間の塵埃を効率良く吸入する。

かかる掃除時においては、上部通気口１０が開閉蓋１５
により閉塞されているので、吸気は回転ブラシ室２から
エアータービン室３に至る第一吸気通路Ｌｌを介して電
気掃除機に至る。

この場合開閉蓋１５には掃除機からの負圧が作用するの
で、上部通気口１０は完全に閉塞している。

次に洗浄時の作動を説明する。

まず開閉蓋１５を開き、開閉弁１８を閉止する位置に切
替えると泡立て用ブラシ１９が自動的に回転ブラシ４に
接触する位置関係となる。

そこで洗剤タンク２１を本体１に装着し、洗剤を給水口
部２１ Ａを経て泡立て用ブラシ１９上に滴下させなが
ら掃除機を運転すると、吸気は、上部通気口１０、通気
口８、エアータービン室３からなる第二吸気通路Ｌ２を
通り、電気掃除機に至る。

同時に洗剤は、泡立て用ブラシ１９と回転ブラシ４との
適度の接触回転により泡立てられ、じゅうたんの基布に
浸みこむことなく回転ブラシ４によりじゅうたん表面に
すりこまれパイル表面、及び内部の汚れの分子を外部に
引き出す。

この汚れは洗剤と共に粉末化してじゅうたん上に残るの
でじゅうたん乾燥後に前述した如く掃除機として用いて
これを吸入してやればじゅうたんは美しく清掃される。

このじゅうたん洗浄時に開閉弁１８はタービン室３、す
なわち電気掃除機からの吸気方向に向って閉止している
ので弁部に負圧が作用し、掃除時の開閉蓋１５と同様に
、掃除機を運転すれば自動的に、より通気口８を閉止し
ようとし、洗剤の電気掃除機内へ吸込みが確実に防止で
きフィルターやモーターの故障の原因を除去できる。

このように本考案によれば開閉弁及び開閉蓋の閉止方向
が各々電気掃除機の吸気方向に向っているので所定の吸
気通路の閉止が確実に出来、掃除効率の低下や洗剤の掃
除機への吸込みなどの問題を完全に解消し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示しており、第１図は全体斜
視図、第２図は掃除時の縦断側面図、第３図は洗浄時の
縦断側面図、第４図は従来例の縦断面図である。 １・・・・・・じゅうたん洗浄掃除機本体、２・・・・
・・回転ブラシ室、３・・・・・・エアータービン室、
４・・・・・・回転ブラシ、５・・・・・・エアーター
ビン、８，９・・・・・・通気口、１０・・・・・・上
部通気口、１５・・・・・・開閉蓋、１６・・・・・・
パツキン、１８・・・・・・開閉弁、２０・・・・・・
パツキン、２１・・・・・・洗剤タンク、Ｌｌ・・・・
・・第一吸気通路、Ｌ２・・・・・・第二吸気通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸気通路中に介装されたエアータービンと、該エアータ
   ービンに連動された回転ブラシを有してなり、エアータ
   ービン室への吸気通路を、回転ブラシ室からエアーター
   ビン室に至る第一吸気通路と、外気から直接エアーター
   ビン室に至る第二吸気通路とから構成すると共に、前記
   第一吸気通路の開閉弁と第二吸気通路の開閉蓋とを設け
   、かつ前記回転ブラシ室に対して洗剤タンクを着脱可能
   となしたじゅうたん洗浄掃除機であって、開閉弁は、そ
   の閉動方向を前記吸気方向と同一としたことを特徴とす
   るじゅうたん洗浄掃除機。