JPS58148736A - 減圧液槽室方式による樹脂製波付管の製造方法及びこれに使用する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （目的）　本発明は、成形の高速度化を図り得る樹脂製
波付管の製造方法及びこれに使用する装置に関する。

従来より樹脂製の波イ」管が提供されている。このもの
は軽量でしかも可撓性を有し手指で曲げることができる
ため、ビルや工場等の配管作業で使用されている。この
ような樹脂製の波付管は、従来より、成形用ブロックを
多数キャタピラ−状に連結した連結金型を形成し、その
連結金型を一対互いに対向するように設け、その連結金
型の間に半溶融状態の樹脂を吐出し、内圧をかけること
によってその樹脂を脹らませ波付管とする構成としてい
る。この場合、成形用ブロックは溶融状態の樹脂の熱に
よりかなりの高温となるため冷却する必要がある。樹脂
吐出・成形・型開き・製品離型を順に行なうため樹脂を
断続的に吐出する通常の成形型の場合に比して、キャタ
ビワー状の連結金型の場合には、樹脂を連続的に吐出す
る関体上特に型温の上がりが著しく、それだけ冷却効果
を高める必要がある。冷却方式は従来の場合空気冷却を
主体としていたが、これでは通常の成形型の場合ならと
もかく、昇温が著しいキャタピラ−状の連結金型の冷却
方式としては不充分であり、波付管の成形の高速度化に
は一定の限界があった。この場合通常の成形型に比して
連続高速成形が可能でおるというキャタピラ−状の連結
型の利点を損なうことにもなりかねない。

本発明はかかる事情に鑑みなされたものであり、その目
的は冷却効果を高め波付管の成形の高速度化を図るにあ
る。

（構成）　方法に係る本発明は、波付管成形用の溝をキ
ャビティ部に有する成形用ブロックを多数キャタピラ−
状に連結した連結金型を、キャビティ部が合うように互
いに対向させて設け、樹脂押出機から溶融状態の樹脂を
キャビティ部に連結金型の駆動状態において吐出するこ
とにより波付管を製造する方法において、密閉されだ液
槽室に連結金型全体を液没させ、その状態で液槽室内を
減圧することによりキャビティ部内の樹脂を成形用ブロ
ックの溝に吸引して成るものである。方法に係る本発明
の特徴は、波付管を成形するだめの連結金型を、密閉状
態の液槽室に液没させて冷却効果を高めること、更には
、液没させた状態で液槽室内を減圧することにある。

また装置に係る本発明は、上記した方法の発明を使用す
る際に直接使用するものであり、その構成は、波付管成
形用の溝をキャビティ部に有する成形用ブロックを多数
ヤヤタビラー状に連結したものを、キャビティ部が合う
ように一対に対向させて設けた連結金型と、連結金型全
体を液没させた状態で収納する密閉された液槽室と、液
槽室内の空気を排出してここを減圧する排気装置とを具
備して成るものであり、その減圧により管内・外気の圧
力差により波付管を製造する。装置に係る本発明の特徴
は、連結金型全体を液没させた状態で収納する密閉され
た＃槽室を設けたこと、及び、液槽室内を減圧する排気
装置とを設けたことである。

図面は本発明を具体的に適用した実施例であり、以下こ
の実施例にしたがって本発明を説明するまず説明の便宜
上装置に係る本発明について説明し、次に方法に係る本
発明を説明する。第１図は装置の縦断正面図、第２図は
同縦断側面図、第８図は装置要部の拡大縦断正面図であ
る。第１図において（１）は連結金型であり、これは成
形用ブロック（２）を多数キャタピラ−状に連結したも
のである。成形用ブロック（２）はこの例の場合にはチ
ェーン（３）によって連結され、ギア（４）によって駆
動するようにされている。成形用ブロック（２）はアル
ミ材等の熱冷却効率の高い材質で作製するのが望ましく
、第８図又は第５図に示すように波付管形成用の溝（５
）を有するものである。成形用ブロック（２）はこの例
の場合第６図に示すように二分割形状とされており、中
央に管形成用の円孔状のキャビティ部（６）を有し、キ
ャビティ部（６）の内壁には前記溝（５）を形成してい
る。又、この例の成形用ブロック（２）は中空部（７）
を有すると共に、中空部（７）と溝（５）とを貫通して
結ぶ吸気孔（８）を例えば三個有している。

尚、吸気孔（８）の長さくＡ）はそれぞれ同程度とされ
ている。

第１図において（９）は密閉された液槽室であり、これ
は連結金型（１）全体を液浸させた状態で収納するもの
である。液槽室（９）内の液は主として温水や水を用い
るが、防錆剤や潤滑剤を添加してもよい尚、Ｑｏは液槽
室（９）内に水等を供給する供給パイプ、（Ｉυは液槽
室（９）内に立設された排出パイプである。

（イ）は液槽室（９）内の空気を排出してここを例えば
２０αＨｙ程度に減圧する真空ポンプ等の排気装置であ
る。この排気装置０２はこの例の場合には排出パイプ（
１１）の一端に接続され、＃槽室（９）内に溜めた水と
共に液槽室（９）内の空気を排出するものである。

従って排気装置ａ２が駆動されると、液槽室（９）内の
液面の位置は排出パイプ０υの他端の高さ位置と等しく
なる。

α躊は電動機であって、チェーンα→減速機Ｑ椴駆動軸
０Ｑを介してギア（４）を回転させ、以て連結金型（１
）を矢印Ｂ方向へ駆動するものである。（Ｉ７１はフレ
ーム（ホ）に固定されたねじ軸であって、連結金型（１
）　（１）の間隔を調整するものであり、ハンドル００
によって操作される。尚（ホ）は液槽室（９）の蓋、Ｑ
ηは圧力針、に）は樹脂吐出用のノズル、第４図におい
てに）はノズル（イ）を装着した樹脂押出機、（ハ）は
波付管を巻きつける巻取機である。又、第１図において
（ハ）はゴム製のベローズであり、とのベローズ（ハ）
は伸縮によりノズル（ハ）と連結金型（１）との距離（
Ｄ）を調整するものであり、（ホ）は液槽室（９）の側
壁に形成された波付管出口であり、ゴムシート板を有す
る。＠は波付管出口翰から搬出される波付管に付着した
水をうける受箱である。尚この例の場合の液槽室（９）
は波付管出口（４）側に補助槽（９ａ）を有しており、
波付管が波付管出口（イ）から搬出される際にも液槽室
（９）内の減圧度に支障をきださぬようにしている。

ノズル（イ）の構造はこの例の場合には第８図に示す様
な構造とされている。即ちこの例の場合にはノズル（イ
）はアダプター（ハ）によって樹脂押出機■に連結せら
れており、翰はノズル磐を加熱するバンドヒータ、銅は
フッ素樹脂やケイ素樹脂等からなる断熱材であって、こ
れは押出される樹脂が液槽室（９）の水によって冷却さ
れることを極力防止するためのものである。従って押出
された樹脂は連結金型（１）の入口部分では半溶融状態
のままに保たれる。ｃｌｌ）はノズル（イ）に設けられ
た孔であり、外気に連通されている。

又、第９図は本発明の異なる実施例であり、との実施例
の場合には樹脂α）の注入等を考慮してノズル■の先端
（ｇ４ａ）は図示したように成形用ブロック（２）のキ
ャビティ部（６）内に挿入されている。

次に方法に係る本発明について説明する。本発明にあっ
ては前述した様に液槽室（９）に連結金型（１）全体を
液浸させ、その状態で液槽室（９）内を減圧することを
特徴とするものである。図面に示す例にしたがって装置
の始動工程から具体的に説明する。この例の場合には始
動当初は連結金型（１）　（１）　’に液浸しない状態
で行なう。まず第８図に示す様に連結金型（１）とノズ
ルに）との距離（ト）を極力小さくするか、或いは第９
図に示す様にノズル（ロ）を成形ブロック（２）のキャ
ビティ部（６）内に挿入する様に液槽室（９）を移動す
る。このとき第１図に示す移動用の滑車０急を使用する
と簡便で済む。このような状態で排気装置αｐを作動さ
せることによって液槽室（９）内の空気を排出し当該液
槽室（９）内を減圧する。減圧はこの場合２０ＣＩＩ４
Ｈｇ程度で足りる。そしてこのような状態で第８図及び
第９図に示すように樹脂押出機（ハ）からノズル（イ）
を介して溶融状態（半溶融状態を含む）のポリエチレン
や塩化ビニール等の樹脂（ハ）を連結金型（１）　（１
）間に吐出する。すると減圧に伴なう管内・外気の圧力
差によって樹脂（至）は第７図及び第８図に示す矢印Ｆ
方向へ吸引されて脹らみ溝（５）内に入り込むと共に、
駆動する連結金型（１）によって矢印Ｅ方向へ移動せら
れ、これにより樹脂製波付管が作製され始める。このと
き成形ブロック（２）の溝（５）に形成した吸気孔（８
）を通して吸引を行なう本例の場合には、その吸引は確
実となり、波外面も明確に成形される利点がある。

次に連結金型（１）　（１）の金型温度が一定温度に上
る等したならば、液槽室（９）内に液を供給することに
よって、連結金型（１）　（１）全体が液没するように
する。すると成形ブロック（２）の中空部（７）及び吸
気孔（８）も液によって満たされる。このように連結金
−Ｆ　（１）（１）全体を液没させた状態で液槽室（９
）内の減圧を続ければ、液によって満たされた中空部（
７）及び吸気孔（８）を介して樹脂０３は同様に矢印Ｆ
方向へ吸引せられ、その樹脂（至）は成形ブロック（２
）の溝（５）内に入り込む。故に連結金型（１）　＜１
）全体を液没させた場合であっても波付管は支障なく作
製される。第７図は内面平滑・外面波付の波付管を作製
している状態を示す図であり、第８図は内面外面ともに
波付の波付管を作製している状態を示す図である。

尚、作製された波付管は第４図に示すように巻取機（ハ
）によって巻取られる。

（効果）　以上の様に樹脂製波付管を作製する連結金型
（１）全体を液槽室（９）内に液没させ、その状態で液
槽室（９）内を減圧する本発明にあっては、従来の空気
冷却方式の場合に比べて連結金型（１）の冷却が効果的
となる。従って樹脂製波付管の成形の高速度化を図り得
る。

更には、波付管の成形中には連結金型（１）が回転駆動
しているから、波付管の成形と同時に液槽室（９）内の
攪拌を行なうこともでき、従って液温のばらつきを極力
なくし得、連結金型（１）の冷却効果を一層確実にし得
る。

また内圧加圧方式である従来においては、外面波付・内
面平滑なる波付管の製造は困難であるが、本発明の場合
には液槽室（９）内の空気を排出することによりここを
減圧し、以て成形ブロック（２）のキャビティ部（６）
の空気を吸引することにしているから、第７図に示すよ
うな外面波付・内面平滑なる波付管の製造は答易となる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は装置全体の縦
断正面図、第２図は同縦断側面図、第８図は要部の拡大
縦断正面図、第４図は樹脂押出機と巻取機を設置した状
態の装置の正面図、第５図は成形ブロックの下型の拡大
斜視図、第６図は上型と下型とをセットした状態の成形
ブロックの縦断面図、第７図及び第８図は波付管成形途
中を示す一部縦断正面図である。第９図は異なる実施例
の第８図相当図である。 図中、（１）は連結金型、（２）は成形ブロック、（５
）は肩、（６）はキャビティ部、（８）は吸気孔、（９
）は液槽室、（イ）はノズルを示す。 ・（１・　。 手　　続　　補　　正　　書 昭和５７年７月３０日 １、事件の表示 昭和５７年　特　許　願第３２０４６号２、発明の名称 減圧源槽室方式による樹脂製波付管の 製造方法及びこれに使用する装置 ８、補正をする者 ４、補正命令の日付　　　　自発　　　　−゛５、補正
により増加する発明の数　　　なし６、補正の対象 明、図面の簡単な説明の欄、及びｓ了Ｆａ、呻’。 ７、補正の内容 （１）特許請求の範囲を別紙のとおり補正する。 （２）明細書第４ページ１５行目に記載の「液槽室」か
ら第４ページ１６行目に記載の「その状態で」までの文
章を、「液槽室内で連結金型を冷却液により冷却しなが
ら」と補正する。 （３）明細書第５ページ２行目から３行目にかけて記載
の１に液浸させて冷却効果を高めること、更には、」の
文章を、［内で連結金型を冷却液により冷却しながら、
例えば］と補正する。 （４）明細書第１θページ３行目に記載の「液浸させ」
を、［収納し、そして液槽室内で連結金型を冷却液によ
り冷却しなから」と補正する。 （５）明細書第１０ページ４行目に記載の「例」と「に
」との間に、［は連結金型を液浸することによって冷却
液により冷却しながら行なう場合であり、以下この例」
の文章を加入する。 （６）明細書茶枝ページ７行目に記載の［巻取られる（
　２　） 。」の後に次の文章を加入する。［第１０図は本発明の
異なる実施例であり、この例の場合には連結金型（１）
に冷却液を外方からふりかけるシャワ一方式によって冷
却を行ないながら減圧する。成形用ブロック（２）をキ
ャタピラ−状に連結した連結金型（１）においては、成
形用ブロック（２）は図面に示すごとく極めて狭い間隔
で隣接していることが多いから、成形用ブロック（２）
の側方から、冷却液をふりかけること、特に強く噴射す
ることが冷却効果を高めるうえから望ましい。 この例の場合には、連結金型（１）に触れてここから熱
を奪った冷却液は下方へ流下するから、冷えた新しい冷
却液を常に触れさせ得る利点がある。また、冷却液がノ
ズル（２）にほとんど又は全くふれぬからノズル（イ）
が冷却液によって冷えすぎる問題を解消できる。従って
ノズル（イ）から樹脂を過冷させることなく良好に噴出
させ得る利点がある。尚第１０図において閣はシャワー
装置でありこの例の場合には図面に示すように連結金型
（１）のキャビティ部（６）が合う部分全体にわたって
設けられているが、これに限られるものではなく適宜変
更できることは勿論であり、例えば、第１０図のごとく
円外に設けてもよく、或いは二列に設けてもよい。 第１１図〜第１３図は本発明の異なる実施例であり、こ
の例の場合には底部に透孔（４１ａ）を有する長尺なジ
ャケラ）（４１）を連結金型（１）の上面に設けると共
に、連結金型（１）の成形ブロック（２）にも冷却用の
貫通孔（４２）を設け、ジャケラ）　（４１）内に溜め
た冷却液を貫通孔（４２）内に通し、以て連結金型（１
）を冷却する構成としてもよい。この例の場合にもノズ
ル（ハ）が冷却液によって冷えすぎるといった問題を解
消でき、従ってノズル（イ）から樹脂を過冷させること
なく良好に噴出させ得る利点がある。尚第１０図及び第
１１図に示す例の場合には、液槽室下部にだ１つだ冷却
液を循環させる構成としてもよい。 （７）明細書第１３ページ１７行目に記載の１である。 」の後に、「第１０図は本発明の異なる実施例である第
２図相当図であり、第１１図〜第１３図は本発明の異な
る実施例であり、第１１図は第２図相当図、第り図は貫
通孔を有する成形ブロックの拡大斜視図、第１３図は連
結金型の成形ブロックにジャケットを設けた状態の拡大
縦断側面図である。」の文章を加入する。 （８）第１０図〜第１３図を追加する。 ２、特許請求の範囲 （１）　　波付管成形用の溝をキャビティ部に有する成
形用ブロックを多数キャタピラ−状に連結した連結金型
を、キャビティ部が合うように互いに対向させて設け、
樹脂押出機から溶融状態の樹脂をキャビティ部に連結金
型の駆動状態において吐出することにより波付管を製造
する方法にとによりキャビティ部内の樹脂を成形用ブロ
ックの溝に吸引して成る、減圧源槽室方式による樹脂製
波付管の製造方法。 （２）　（（）　　波付管成形用の溝をキャビティ部に
有する成形用ブロックを多数キャタピラ−状に連結した
ものを、キャビティ部が合うように一対に対向させて設
けた連結金型と、 仲）　連結金型全体を冷却液と接触する様に収納する密
閉された液槽室と、 （ハ）　液槽室内の空気を排出してここを減圧する排気
装置とを具備して成り、その減圧により管内・外気の圧
力差により波伺管を製造する減圧源槽室方式による樹脂
製波付管の製造方法に使用する装Ｎ。 （３）成形用ブロックが吸引孔を有しており、この吸引
孔を介してキャビティ部と液槽室とが連通していること
を特徴とする特許請求の範囲第２項に記載した、減圧源
槽室方式による樹脂製波付管の製造方法に使用する装置
。 第１ｏ図 ０ ０ 第　　１１　　　図 第　　１３　　　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　波付管成形用の溝をキャビティ部に有する成
   形用ブロックを多数キャタビフー状に連結した連結金型
   を、キャビティ部が合うように互いに対向させて設け、
   樹脂押出機から溶融状態の樹脂をキャビティ部に連結金
   型の駆動状態において吐出することにより波付管を製造
   する方法において、密閉された液槽室に連結金型全体を
   液没させ、その状態で液槽室内を減圧することによりキ
   ャピテイ部内の樹脂を成形用ブロックの溝に吸引して成
   る、減圧液槽両方式による樹脂製波付管の製造方法。
2. （２）（（イ）波付管成形用の溝をキャビティ部に有す
   る成形用ブロックを多数キャタピラ−状に連結したもの
   を、キャビティ部が合うように一対に対向させて設けた
   連結金型と、 幹）連結金型全体を液没させる様に収納する密閉された
   液槽室と、 （ハ）液槽室内の空気を排出してここを減圧する排気装
   置とを具備して成り、その減圧により管内・外気の圧力
   差により波付管を製造する減圧液槽両方式による樹脂製
   波付管の製造方法に使用する装置。
3. （３）成形用ブロックが吸引孔を有しており、この吸引
   孔を介してキャビティ部と液槽室とが連通していること
   を特徴とする特許請求の範囲第２項に記載した、減圧液
   槽両方式による樹脂製波付管の製造方法に使用する装置
   。