JPS58148099A - 板材の反転方法及びその反転治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、大型の湾曲した板材を反転させる方法及び
その反転治具に関するものである。

一般に、天然液化ガス等を貯蔵する球形のタンクを構成
する板材形状は、略扇形をし、かつ湾曲した複数の板材
（ワーク）を相互に溶接して構成するものである。

ところで、このような複数のワークの周縁部を相互に当
接させて、その−表裏面を溶接する場合には該ワークが
大型であるため、例えばクレーン等により吊り下げた状
態で溶接したり、ワークの反転作業を行なっていた。

しかしながら、大形状のワークをクレーン等により吊下
げる場合、吊環等の余分なピースを付けなければならず
、またワークの端部をクランプ装置等でクランプするた
めワークにつかみ傷が付いて品質を低下させたり、更に
アルミ板等のような湾曲したワークの場合には、吊下げ
たときに重量により変形して精度が悪くガるという問題
があった。

この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出された
もので、その目的とするところは、ワークに傷を付けず
に、かつワークに無理な力が作用し々いようにしてワー
クの変形を防止しつつ、効率良くワークの反転作業を行
なえるようにした板材の反転方法及びその反転治具を提
供するものである。

この発明は上記目的を達成するため、上部治具と下部治
具とで板状のワークを挟持保持する治具本体を搬送装置
を介して昇降かつ移動自在に吊設し、前記治具本体の一
側壁に設けた反転係合部を反転治具本体のガイド溝に回
転自在に係合するとともに他側壁を搬送装置により吊り
上げ、この吊り上げた状態で前記反転係合部が係合する
反転治具本体を支点として治具本体を旋回し、この旋回
させた後に前記搬送装置を介して治具本体を傾倒させな
がら反転させて、ワークの表裏面を反転することを要旨
とするものである。

以下、この発明の実施例を第１図〜第３図（ａ）〜（ｉ
）に基づいて説明する。

第１図において、１は天然液化ガス等を貯蔵するための
球形タンクを構成する板状のワークであって、このワー
ク１は夫々略扇形で、かつ長手方向に湾曲して形成され
、各ワーク１の周縁部の表裏面を溶接等により接合して
球形タンクを構成するものである。

上記のようなワーク１を挟持保持する治具本体３は、同
図に示すように複数のフレーム５及び７により中空方形
状に形成された上部治具９と下部治具１１とにより構成
され、この上部治具９と下部治具１１とのコーナ部には
、ワーク１を保持するための空間部１３を構成する接合
または分離自在な接続部１５が形成されている。

また、上部治具９を構成するフレーム５の側面には、下
部治具１１のフレームＺ側に向って、ワーク１を下部治
具１１に押圧保持するクランプ装置１７が設けられてい
る。

また、前記上部治具９を構成するフレーム５の一側壁に
はプレート１９を介して円柱状の反転係合部２１が設け
られている。この反転係合部２１は、例えば第２図に示
すように地上に設置された反転治具本体２６の半円弧状
に形成されたガイド溝２５に回転自在に係合するもので
ある。

上記反転治具本体２３は、図示しないクレーン等の搬送
装置から吊設されたワイヤ２７を介して治具本体３を反
転させる際に支点となすものである。

次に、ワーク１の反転操作を第３図（ａ）〜第３図（ｉ
）を参照しつつ説明する。

先ず、５枚から６枚のワーク１の表面側を溶接等により
接合したエレメントを治具本体３の下部治具１１上に載
置し、その上方から下部治具９を被嵌させて接続部１５
により上下治具９，１１を接続させて、接合したワーク
１のエレメントを挟持保持させる。そして更にエレメン
トが移動しないようにクランプ装置１７により同時ニク
ランプする。

このようにワーク１がクランプされた治具本体６を、ワ
イヤ２７を介して搬送装置により吊り上げ、反転治具本
体２６の設置位置まで移動させる。そして第３図（ａ）
及び（ｂ）に示すように搬送装置の駆動装置を作動させ
て、ワイヤ２７を介して、治具本体３を下降させ、治具
本体６の一側壁に設けた反転係合部２１を反転治具本体
２６のガイド溝２５に係合させる（第３図（ｃ）参照鬼
次に反転係合部２１を設けた側と反対側の治具本体３の
側壁のみにワイヤ２７ａを引掛けて第３図（ｄ）に示す
ように搬送装置により引き上げて第３図（、）の状態に
する。

このように、反転治具本体２６に反転係合部２１を介し
治具本体６をほぼ垂直状態にした後、反転治具本体２３
を支点として搬送装置により吊り上げて１８０°旋回さ
せる（第３図（ｆ）　ｅ　（ｇ）参照）。

そして１８０°の旋回が終了したら、搬送装置により治
具本体３を下降させて、反転係合部２１を反転治具本体
２６のガイド溝２５に係合させ、その後、搬送装置を矢
印方向に移動させるとともに、治具本体３を下降させて
治具本体６並びにワーク１を１８０°反転させるもので
ある（第３図（ｈ）　ｔ　（ｉ）参照）。

このように、ワーク１のエレメントは、治具本体３によ
り挾持保持された状態で反転するため、ワーク１には吊
り上げた状態で無理な力が作用することなく、従って変
形等による問題も起きず他のエレメントと製品に接合す
ることができるとともに裏面側の溶接作業も効率良く行
なうことができる。

この発明は、上記のように変形しやすい板状のワークを
反転させる際、上下に分割された治具本体により挾持保
持させるとともに、この治具本体の側壁に設けた反転係
合部を搬送装置を介して反転治具本体のガイド溝に係合
させ、そしてこの反転治具本体を支点として旋回させた
後、前記搬送装置により傾倒させなから治具本体並びに
ワークを反転させるようにしたため、ワークの反転時に
ワークに傷が付いて品質を低下させたり、精度を悪くす
るということがなく、また、ワークを吊るための余分な
部品を用いなくてもよいためコストの低減も図ることが
できるとともに、更にワークの反転作業を簡単に行なう
ことができるため溶接作業等を能率良く行なうことがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はワークを治具本体に挾持させている状態を示す
斜視図、第２図は反転係合部と反転治具本体との関係を
示す拡大正面図、第３図（ａ）〜＜ｉ）はワークの反転
方法を示す説明図である。 １・・・ワーク、３・・・治具本体、９・・・上部治具
、１１・・・下部治具、２１・・・反転係合部、２３・
・・反転治具本体、２５・・・ガイド溝。 代理人　弁理士　小　川　信　− 弁理士　野　口　賢　照 弁理士　斎　下　和　彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　上部治具と下部治具とで板状のワークを挾持保持す
   る治具本体を、搬送装置を介して昇降かつ移動自在に吊
   設し、前記治具本体の一側壁に設けた反転係合部を、反
   転治具本体のガイド溝に回転自在係合し、前記反転保合
   部を設けた側と反対側の治具本体の他側壁を搬送装置を
   介して吊り上げ、この吊り上げた状態で前記反転係合部
   が係合する反転治具本体を支点として治具本体を旋回し
   、この旋回した状態の治具本体を前記搬送装置を介して
   傾倒させながら反転させて、ワークの表裏面を反転させ
   ることを特徴とする板材の反転方法。 ２　少なくとも一側壁に反転係合部を設けた上部治具と
   下部治具とで板状のワークを挾持保持する治具本体と、
   前記治具本体の側壁に設けた反転保合部が回転自在に係
   合する反転治具本体とから成ることを特徴とする板材の
   反転治具。