JPS5814158B2 - ディジタル式非線形補償方式 - Google Patents

ディジタル式非線形補償方式

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JPS5814158B2
JPS5814158B2 JP51138430A JP13843076A JPS5814158B2 JP S5814158 B2 JPS5814158 B2 JP S5814158B2 JP 51138430 A JP51138430 A JP 51138430A JP 13843076 A JP13843076 A JP 13843076A JP S5814158 B2 JPS5814158 B2 JP S5814158B2
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signal
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梓沢昇
宮原養治侶
神山健三
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はサイリスタ変換器で電動機を制御する装置に係
り、特に電流が断続している状態において制御系の特性
を改善する方式に関する。
サイリスタ変換器で電動機を駆動する場合の制御方式と
しては通常アナログ匍Jfflが用いられている。
このアナログ制御において、無負荷あるいは軽負荷にな
ると、電流が小さくなり、電流が連続せず断続する場合
が多くなる。
電流が断続すると電流の応答が劣化し、最悪の場合には
制御系が不安定となり運転不可能になることがある。
このような電流断続時はおける電流制御系の応答の劣化
は速度一トルク特性の非線形性により一巡利得が低下す
るためと考えられている。
電動機制(財)においてはこの電流断続時の制御系の非
線形性の補償が必要で、従来のアナログ制御では電流制
御系のマイナループに電流レート制御系を設けて一巡利
得を上げるか、あるいは電流が断続したことを検出し、
利得を3段に切換えて一巡利得を上げることにより非線
形性の補償を行なっている。
第1図は電流制御系の一巡利得に関係するところの制御
入力信号Vpと電流Idの関係を表わしたものである。
実線は補償前、一点鎖線は補償後の特性である。
この図において電流が太きいところでは電流は連続で、
かつ制御入力信号Vpに対する電流Idの変化(傾き)
は一定である。
この傾きがサイリスタ変換器の利得を表わしている。
しかし電流が小さくなり、電流断続状態になるとその傾
きは一定でなく、電流が小さくなるにしたがって傾きも
小さくなる非線形性を示している。
非線形補償後は制御入力信号に対する電流の変化(傾き
)一定の範囲が、補償前に比較して、増加していること
がわかる。
しかしながらアナログ制御は温度ドリフト、経年変化等
に対して弱く、定期的な保守点検、再調整が必要である
という欠点を持っている。
最近は電動機制御をコンピュータを用いてDDC(ダイ
レクトデイジタルコントロール)化する試みがある。
DDC化においてはデイジタル制御を行なうため、温度
ドリフト、経年変化による定期的な再調整の必要がなく
、また高精度化、高機能化、小形化がはかれる等多くの
長所があるためである。
しかしながら、電動機制御をDDC化する場合、前述し
たような電流断続時の非線形性の問題点を解決しなけれ
ばならず、この解決方法としてアナログ制御時と同様に
電流制御系のマイナループに電流レート制御系を設ける
ことが考えられる。
しかしこの方式は電流制御系のマイナルーブにさらにル
ープを持つために高速処理が要求され、現在のマイクロ
プロセッサを用いたDDC装置ではマイクロプロセッサ
の処理速度に制限があり、アナログ制御の場合と同様な
電流レート制御を行なって非線形補償を行なうことは困
難である。
本発明の目的は上記欠点をなくシ、電流断続状態におい
ても、電流応答の劣化がなく、シたがって常に安定な制
御が可能なサイリスク変換器で駆動される電動機のデイ
ジタル式非線形補償方式を提供するにある。
このために、本発明の非線形補償方式においては、検出
電流値(または検出電流値と電動機速度信号)から簡単
な近似式にしたがってデイジタルで電流の通流角を算出
し、前記通流角および電流連続時の通流角(定数)によ
って、制御入力信号(検出電流値、電動機速度信号およ
び指令信号から求められる)から逆余弦関数を介して得
られた制御角信号をデイジタル的に補正し、補正後の制
御角信号でサイリスタを点弧することにより、サリスタ
変換器の非線形性を補償するようにしている。
第2図は本発明の1実施例である。
この図において1は交流電源、2は交流を直流に変換す
るサイリスク変換器、3は直流電動機、4は速度発電機
などの速度検出器、5は電流検出器、6は速度指令信号
端子、7は電流検出器5の電流信号Idと速度発電機4
の速度信号NFさ速度指令信号N.Pとから速度指令に
したがって直流電動機3の速度を制御するマイクロプロ
セッサ、メモリー、入出力装置等からなるDDC(ダイ
レクト・テ゛イシタノレ コントローノレ: Dire
ctI)igital Control )装置、8は
DDC装置7の出力信号αによってサイリスク変換器2
のサイリスクを点弧するゲート回路である。
この場合、交流電源1の交流電圧をE、制御角をαとす
れば、電流連続状態における直流電動機3の端子電圧V
dはu式で与えられる。
ここで制闘入力信号Vpと制御角αの間には(2)式の
関係をもたせることができるから、 前記直流電圧Vdは(3)式であらわされることとなり
、制両入力信号Vpに比例する。
しかしながら電流が断続する状態では、け)式は成立せ
ず直流電圧Vdは制闘入力信号Vpに比例しなくなる。
このため制御入力電圧と電動機に流れる電流との関係が
非線形となり、電流応答が遅れる原困となる。
本発明はこの非線形性をDDC装置7により補償しよう
とするものである。
次にDDC装置7について説明する。
第3図はDDC装置において電流断続時にデイジタル非
線形補償を行なう原理を説明するためのブロック図を示
したものである。
この図において21は電流信号Id,速度信号NF,速
度指令信号NPを入力し、制闘角αを出力する入力装置
、点線内はDDC装置7の処理内容をブロック図で表わ
したものである。
22は速度指令信号NP,速度信号NEおよび電流信号
Idから制御入力信号Vpを出力する演算部、23は制
両入力信号vpから制御角α。
を出力する逆余弦関数部、24は電流信号Id及び速度
信号NFから電流の通流角θ,X1/2を算出する通流
角演算部、25は制御角α。
と通流角θ1/2と定数θ。/2(θ0は電流連続時の
通流角)を加減算する加減算部である。
加減算部の出力は、補償後の制街角αとして入出力装置
21を介して、サイリスクを点弧するゲート回路8へ供
給される。
第4図はDDC装置で電流断続時の非線形補償を行なう
フローチャートを示したものである。
すなわちステップS1ではプロセス入出力装置21から
の速度指令信号NP、速度信号NE2よび電流信号Id
より制闘入力信号Vpを算出する。
制両入力信号Vpと制御角α。
の間には逆余弦の関数関係があるが、この計算を実際に
行なうと計算が複雑で時間がかかるので,DDC装置で
はあらかじめ制御入力信号Vpと制闘角α。
の゛関係を関数テーブルとして、適当な記憶装置、たと
えばりードオンリメモリ( ROM)に記憶しておき、
ステップS2ではその値を読み出すことにしている。
ステップS3においては電流が連続かどうかを判別する
この判別にはたとえば電流がある一定値以上ならば連続
であるということを用いても良い。
ステップS4においては電流が連続であることから、ス
テップS2で算出した制御角α0をそのままサイリスタ
の点弧角αに置き換える。
ステップS5では電流が断続しているので後述する方法
により直流電流信号Id,速度信号NFから通流角θ1
を算出する。
ステップS6では、算出した通流角θ1、制御角α0、
および定数θ0/2より補償後の制御角αを算出する。
次にデイジタル補償方式について詳細に説明する。
サイリスタ変換器2の出力直流電圧Vdは、電流連続時
においては(1)式で表わされたが、電流断続時の直流
平均電圧Vdは、通流角をθ1(第5図参照)とすると
、その電圧波形から次のような演算で求められる。
前記の式において、Eoは電動機逆起電圧であり、誘導
性負荷の場合は、前記直流平均電圧vbは電動機逆起電
圧E。
にほぼ等しいとおくことができるので前記の式は、近似
的に(4)式で表わされる。
?御入力信号V と制餉αの関係は(2)式で表わされ
るので、(4)式一より直流電圧Vdは制入力信号Vp
に対して非線形となる。
第5図は電圧電流の位相関係を示すもので、第5図aに
おいて、EutEvtEWは電源の相電圧、αは制御角
である。
b図は制御角αでサイリスクを点弧したときの電流通流
角を表わすもので、θ1が通流角、θ0は定数で電流連
続の場合の通流角(すなわち、π/3)である。
そこで(4)式の非線形性を補償する方法としては、第
3図で示すように制闘入力信号Vpから算出した制御角
α0に対し、電流信号Idと速度信号NFとから求めた
通流角θ1/2、および定数θ。
/2を加減算することにより補償後の制御角αを求め、
この補償制御角を用いてサイリスタを点弧するものであ
る。
すなわち、補償制御角αは(5)式で与えられる。
したがって(4)式のCOSの項は(6)式で表わされ
ることになり、非線形性が補償される。
ここで、電流信号Idと通流角θ1の関係について考察
する。
電流断続時の直流平均電流Idは、主回路の特価回路で
成立する下記の(7a)式の両辺を(θ0+α)から(
θ。
+α+θ1)まで積分することによって得られる。
すなわち、 このように、電流信号■dと通流角θ1の関係は(7)
式で表わされるように複雑であり、前記通流角θ1は容
易に求められない。
第6図は(7)式で表わされるIdとθ1の関係を示す
もので、速度信号に関係する量Aをパラメータとしても
その関係が変化することがわかる。
そこで本発明では,Idとθ1の関係を近似式で近似し
、簡単に通流角θ1を求めることを可能とし、なおかつ
、速度が変化しても、補償できることをねらっている。
第7図の実線部分は第6図の曲線と同じであり、第6図
に示した電流信号Idと通流角θ1の関係が、Kをパラ
メータとして(8)式で近似できることをあらわしてい
る。
ここで速度に対する通流角θ1の関係が非線形であるこ
とより、第8図に示すように前記量Aに対するKの関係
はグラフにより求める。
マイクロコンピュータで電動機を制御するDDC装置に
おいては、第8図の関係はメモリーに記憶させておけば
良いので、容易に実現できる。
したがって電流信号Idおよび速度信号NFからθ1を
求めるのも(8)式より容易に実現できる。
以上述べたように、本発明によれば、電流断続時に8け
非線形の補償は、まず速度信号NFすななわち第6図の
Aの値を用いて第8図の関係から定数Kを求め、つぎに
前記Kと電流信号Idとから(8)式のような簡単な近
似式で通流角θ1を求め、前記通流角θ1および電流連
続の場合の通流角θ。
(定数)を(5)式に適用することによって、制両入力
信号Vpから逆余弦関数を介して求めた制御角α0をデ
イジタル的に補正し、前記補償された制御角αを用いて
サイリスタ変換器を駆動することによって可能となる。
本発明によれば電動機制御のDDC化に対して、電流断
続時の非線形補償をデイジタルで実現可能であるので、
無負荷、軽負荷時に電流が断続しても電流応答の劣化が
なく、制御系の安定化に効果がある。
また本発明方式はアナログ制御のように電流制御系のマ
イナループに電流レート制一系を設ける方式ではなく、
シたがって高速処理のできるマイクロプロセッサでなく
てもアナログ制御と同等以上の精度で非線形補償のでき
るDDC装置を実現することができるので電動機制御の
DDC化が容易である。
なお、以上においては、(8)式におけるパラメータK
を速度信号NF(すなわち第6図のA)に応じてきめ細
かく補償したが、その適用個所と目的によっては、ある
特定速度に対応するAの値(なるべくはほぼ中央値)を
代表として選び、この値を用いて第8図の関係から特定
値の定数Kを選出し、これを用いて前述同様の非線形補
償を行なうこともできる。
この場合には、もちろん数式にそった厳密な補償はでき
ないが、実用上はこの程度で十分なことが多く、第3図
の通流角演算部24に速度信号NFを供給する必要がな
いので前記演算部24の構成と演算操作が簡略化される
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は制御入力信号と電流信号との関係を示す図、第
2図は本発明の1実施例を示すブロック図、第3図は本
発明によるデイジタル非線形補償方式の機能動作を説明
するためのブロック図、第4図は本発明によるデイジタ
ル非線形補償方式のフローチャート、第5図は電流断続
時の電圧電流の位相関係を示す図、第6図は直流電流信
号と通流角との関係を示す図、第7図は第6図の近似式
の特性を示す図、第8図は速度とパラメータKとの関係
を示す図である。 2・・・・・・サイリスク変換器、3・・・・・・直流
電動機、4・・・・・・速度検出器、5・・・・・・電
流検出器、6・・・・・・速度指令信号端子、7・・・
・・・DDC装置、8・・・・・・ゲート回路、.21
・・・・・・入出力装置、22・・・・・・制御入力演
算部、23・・・・・・逆余弦関数部、24・・・・・
・通流角演算部、25・・・・・・加減算部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 交流を直流に交換するサイリスタ交換器と、その電
    流を検出する電流検出器と、前記サイリスク変換器の出
    力で駆動される直流電動機と、前記直流電動機の速度を
    検知する速度検出器と、前記直流電動機を制御するデイ
    ジタル制御装置とを具備する直流電動機制御装置の電流
    断続時におけるデイジタル式非線形補償方式において、
    前記電流検出器で検出された電流信号の立方根に基づい
    て通流角を演算し、一方、前記速度検出器で検出された
    速度信号、前記電流信号および速度指令信号から得られ
    た制御入力信号の逆余弦関数に基づいて制御角を求め、
    前記制御角に、電流連続時の通流角および前記演算で求
    められた通流角を加減算することにより補償制御角を求
    め、前記補償制御角によってサイリスタの点弧角を制御
    することを特徴とするデイジタル式非線形補償方式。
JP51138430A 1976-11-19 1976-11-19 ディジタル式非線形補償方式 Expired JPS5814158B2 (ja)

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