JPS5813780B2 - メカニカルシ−ル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメカニカルシールに係り、特に、石油や化学薬
品その他の液体をくみあげる液中ポンプに用いられ、機
械的シールの回転自在のシールリングを該リング中を貫
通する坦軸に取つける装置に係る。

各種のメカニカルシールの締付具は公知であり、ボルト
または締付ねじを使うことは共通である。

然し、この締付具を使うとき、シールが側方から届くと
ころにあることが必要であり、このことは必ずしも可能
ではない。

さらに、軸の凹部に円柱ピン、くさびまたは球を使用す
ることも公知である。

然し、この場合軸の強度が減じ、その上、ピン、くさび
、球は取つけ中及び取外し中落下し易い。

他の公知のものは円錐状のケーシングとスプラインを有
しており、高価であるという欠陥を有する。

本発明によれば、回転自在のシールリングを平軸に取つ
ける問題は、つかみリングを使うことにより解決され、
このリングは該シールリングを支持するハウジング中に
ばね力でもって入れられ、該ハウジングは軸線方向の延
長をもつ大体円形の凹部を有し、該延長が該シールリン
グと該ハウジングとの間に配置されるばね装置の自由な
長さを決定し、とのばね装置は該シールリングを非回転
のシールリングに押しつける。

本発明により、回転自在のシールは軸から容易に解放さ
れるが同時に駆動性の良さと軸線方向の正しい錠止とが
得られる。

このようなメカニカルシール締付具は非回転シールリン
グを可動でない座に取つけるためにも使用できる。

次に図面について、本発明の実施例を説明する。

第１図において、軸は１で、非回転のシールリングは２
で、回転自在のシールリングは３で、ハウジングは４で
、円板ばねは５で、Ｏ−リングは６で、支持リングは７
で、ハウウジング４中の凹部は８で、つかみリングは９
で、それぞれ示される。

キー１０は、ハウジング４と回転シールリング３との相
対的回転を防止する。

本シールはこのように非回転シールリング２から成って
おり、このリングは非回転構造部分により支持される。

シールリング３は軸と共に回転しかつ円板ぱね５により
シールリング２に押しつけられる。

シールリング３は、０−リング６及び支持リングγによ
りハウジング内に軸線方向に可動に支持され、これらＯ
−リングや支持リングは円板ばね５により支持される。

円板ばね５はハウウジングの内周縁に形成された環状の
肩により支持される。

ハウジング４は、軸１の上で容易に摺動でき、かつつか
みリング９により軸に取つけられ、このリングは、割に
厚い開端のリングの形状に作られ、平常は軸１の直径よ
り小さい内径をもつ。

つかみリングを拡脹させることによシ、軸にはまること
ができる。

つかみリング９を受入れる相補形の凹部８はハウジング
４に形成される。

本シールの取つけは次のように行われる。

非回転のシールリング２に軸１を入れ非回転の座に接す
る位置まで入れられる。

回転自在のシールリング３を含むハウジング４、円板ば
ね５、そして最後につかみリング９も軸上に置かれる。

つかみリングを入れるだめに、このリングを特別の工具
に取つけ、この工具は、軸に対してつかみリングを規制
し、さらに軸に入るようになるだけの内径をもつように
拡張させる。

つかみリングは、ハウジング４に当たるのでシールリン
グ３をシールリング２に押しつける。

この押しつけ力は円板ばね５の力にうちかつだけの大き
いものでなければならない。

つかみリングがこの位置に達すると、つかみリングは工
具から解放されてそれ自身のばね力により軸に錠止され
る。

つかみリングが拡脹をうけるこの作業中、つかみリング
は凹部８の中に受入れられていない。

この凹部はつかみリングと相補形であるだめに、ある角
度で一致してつかみリングを凹部に入れる。

それ故、他のすべての位置で、つかみリングは凹部８の
中に受入れられないようになっている。

ハウジング４を軸１とつかみリングとに対してまわしで
該リングが四部８の中に受入れられる位置にくるまでま
わす。

つかみリングは軸に固定されている以上、ハウジング４
は円板ばね５の力に影響されてつかみリングの方へ動く
。

ハウジング４の軸線方向の運動は正確に凹部８の深さだ
けのものである。

つかみリング９が凹部中に受入れられたとき、シールリ
ング３は勿論ハウジング４はつかみリングによりしだが
ってまた軸より駆動される。

ハウジング４の運動の距離は、どの位円板ばね５が拡脹
するかを正確に決める。

このことは、凹部８の深さを円板ばねのばね定数に関し
て選択することにより、正しいばね長さが得られること
を意味する。

これが得られるとき、軸の肩や切欠、非回転シールリン
グの座のような構造上の細かい寸法誤差から独立するこ
とが可能である。

２つのシールリングは互いに常に正しい位置を占め、こ
れは良い密封性のために重要なことである。

２つのシールリング間の距離が正確に決定されるので、
高いばね定数の円板ばねを使用することができる。

このようなばねは満足な作動のだめには精度に左右され
る。

円板ばねは多くの利点を有する。

軸線方向に殆どスペースを要しないし、さらにばねの力
が全周縁に亘って全く同じである。

或る場合に、回転自在リングが軸に対して若干傾斜した
位置を占めると、円板ばねにより密封不良の危険が減少
する。

本発明により、平軸土に容易に取つけられて構成部分の
寸法誤差とは無関係に自動的に正しい位置を占めるメカ
ニカルシールが得られる。

特別の利点として、このメカニカルシールは古い構造物
中に作られている多くのシールに取って代わることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はメカニカルシールの横断面図、第２図は該シー
ルを確保するつかみリングを示しだ図である。 １・・・軸；２・・・非回転シールリング；３・・・回
転自在のシールリング；４・・・ハウジング；５・・・
円板ばね；６・・・Ｏ−リング；７・・・支持リング；
８・・・凹部９・・・つかみリング；１０・・キー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ メカニカルシールにおいて、軸のまわりに固定的に
   取つけられた非回転のシールリングと、該リンクに密封
   係合するように該軸のまわりに置かれた回転自在のシー
   ルリングと、該シールリングを支持するように該軸のま
   わりに置かれたＯ−リング及び支持リングと、該軸のま
   わりに置かれて該回転自在シールリングに非回転係合す
   るハウジングと、該軸のまわりに置かれて一部分が該ハ
   ウジングにより支持され他の部分は該回転自在シールリ
   ングに関連したばね装置と、軸線上の特定の位置で該軸
   をつかむように該軸のまわりに置かれた拡張自在のつか
   みリングとを有し、該ハウジングは拡張されない状態に
   ある該つかみリングを受入れるだめ最も外方の表面中に
   形成された凹部を有し、したがって該つかみリングは、
   組立て中拡張されて該ハウジングの最も外方の表面に係
   合して、さらに該はね装置を収縮させるに足る力でもっ
   て該非回転シールリングの方に押され、この後該つかみ
   リングは、該ハウジングがその凹部の深さにより定めら
   れた距離だけ該非回転シールリングから離れて動きこれ
   により該はね装置を弛緩させ所定のはね張力を生ずるよ
   うに、解放されて該軸をつかみ該ハウジングの最も外方
   の表面から離れるようになっているととを特徴とするメ
   カニカルシール。 ２ ばね装置が円板ばねである特許請求の範囲第１項記
   載のメカニカルシール。 ３ ハウジングに形成された凹部がつかみリングの外形
   に対応する形状を有する特許請求の範囲第１項記載のメ
   カニカルシール。 ４ つかみリングとハウジングとが互いに特定の角度的
   方向にあるときだけつかみリングがハウジングの凹部中
   に嵌入しつかみリングが該凹部中に受入れられるとハウ
   ジングはつかみリングに対してまわらないように、つか
   みリングは１つ以上の半径方向に向いだ突片を有する特
   許請求の範囲第３項記載のメカニカルシール。