JPS58136780A - ばね加工性のすぐれた鋼線の製造法 - Google Patents
ばね加工性のすぐれた鋼線の製造法Info
- Publication number
- JPS58136780A JPS58136780A JP2039582A JP2039582A JPS58136780A JP S58136780 A JPS58136780 A JP S58136780A JP 2039582 A JP2039582 A JP 2039582A JP 2039582 A JP2039582 A JP 2039582A JP S58136780 A JPS58136780 A JP S58136780A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel wire
- wire
- thickness
- spring
- film
- Prior art date
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- Granted
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はコイルばね用に使用されるばね加工性のすぐれ
た鋼線の製造法に関するものである。
た鋼線の製造法に関するものである。
オイルテンパー線をはじめとしてばね用鋼線は、線表面
での潤滑性が悪く、その強ＩＷが高くなればなる程、高
速でばね加工を行なうと、線表面に焼付きを生じたり、
ビビリが生じ、又コイルばねの自由長やコイル径が大き
くばらつき、高速でのばね加工が困難となり、高い生産
性を上げることができない欠点があった。又所謂ビビリ
音を発生し、作業環境を悪くする欠点があった。
での潤滑性が悪く、その強ＩＷが高くなればなる程、高
速でばね加工を行なうと、線表面に焼付きを生じたり、
ビビリが生じ、又コイルばねの自由長やコイル径が大き
くばらつき、高速でのばね加工が困難となり、高い生産
性を上げることができない欠点があった。又所謂ビビリ
音を発生し、作業環境を悪くする欠点があった。
このため従来は、鋼線の表面にニッケルめっきを施した
りして表面の潤滑性を向上させ、高速でを のばね加工索可能にしていたが、この方法ではコストが
高くつく欠点があった。
りして表面の潤滑性を向上させ、高速でを のばね加工索可能にしていたが、この方法ではコストが
高くつく欠点があった。
本発明は、」二連の欠点を解消するため成されたもので
、鋼線表面に適当なマグネタイト（Ｆｅ３ｏ−を主成分
とする皮膜を生成させることにより、線表面の潤滑性を
向上させ、高速でのばね加工が可能なばね加工性のすぐ
れた鋼線を製造する方法を提供せんとするものである。
、鋼線表面に適当なマグネタイト（Ｆｅ３ｏ−を主成分
とする皮膜を生成させることにより、線表面の潤滑性を
向上させ、高速でのばね加工が可能なばね加工性のすぐ
れた鋼線を製造する方法を提供せんとするものである。
本発明は、鋼線を大気中で４００°〜５７０°Ｃの温度
で加熱することにより、鋼線表面に厚さ少なくとも２μ
ｍで、かつ円周方向に均一な厚さを有するマグネタイｌ
（Ｆｅ３０４）ｋ主成分とする皮膜を生成させること
を特徴とするばね加工性のすぐれた鋼線の製造法である
。
で加熱することにより、鋼線表面に厚さ少なくとも２μ
ｍで、かつ円周方向に均一な厚さを有するマグネタイｌ
（Ｆｅ３０４）ｋ主成分とする皮膜を生成させること
を特徴とするばね加工性のすぐれた鋼線の製造法である
。
本発明に用いられるｌＪ＠線は、コイルばね用とし本発
明方法は、鋼線を４００°〜５７０°Ｃの温度で加熱す
ることにより、鋼線、の表面にマグネタイＩ・ＣＦｅ３
０４）を主成分とする酸化皮膜を少なくとも２μｍ以上
の厚さで生成させ、かつこの皮膜の厚さを円（閃方向に
均一に生成させるものである。
明方法は、鋼線を４００°〜５７０°Ｃの温度で加熱す
ることにより、鋼線、の表面にマグネタイＩ・ＣＦｅ３
０４）を主成分とする酸化皮膜を少なくとも２μｍ以上
の厚さで生成させ、かつこの皮膜の厚さを円（閃方向に
均一に生成させるものである。
表１は鉄系酸化物の例とその特性を示すもので、Ｆｅ３
Ｏ３ｆ主成分とする酸化皮膜は鉄系酸化物中、最も摩擦
係数が小さく又地鉄（鋼線）との密着性が良い。
Ｏ３ｆ主成分とする酸化皮膜は鉄系酸化物中、最も摩擦
係数が小さく又地鉄（鋼線）との密着性が良い。
表 １
このマグネタイトを主成分とする皮膜が丹さ少なくとも
２μｍ以上で、かつ円周方向に均一であると、後述する
ように、ばね加工時加工工具と鋼線との間で潤滑効果を
示し、すぐれたばね加工性を示すことが分った。皮膜厚
さが２μｍ未満の場合、又は厚さの平均が２Ｂｍ以上で
あっても厚さが均一でないと、所要の潤滑効果は期待で
きない。
２μｍ以上で、かつ円周方向に均一であると、後述する
ように、ばね加工時加工工具と鋼線との間で潤滑効果を
示し、すぐれたばね加工性を示すことが分った。皮膜厚
さが２μｍ未満の場合、又は厚さの平均が２Ｂｍ以上で
あっても厚さが均一でないと、所要の潤滑効果は期待で
きない。
ここで厚さが均一とは、円周方向での厚さのばらつきが
±２０％以下であることを意味する。
±２０％以下であることを意味する。
又大気中加熱において、温度が４００℃未満では厚さ２
μｍ以上の皮膜を得るのに長時間を必要とし、経済的で
ない。又温度が５７０°Ｃを越えると、地鉄との密着性
が悪いＦｅＯ皮膜が生成されるため、はね加工中、皮膜
が容易にはく離し、所要の潤滑効果が期待できない。又
大気中の加熱時間は約１〜４時間が好ましい。
μｍ以上の皮膜を得るのに長時間を必要とし、経済的で
ない。又温度が５７０°Ｃを越えると、地鉄との密着性
が悪いＦｅＯ皮膜が生成されるため、はね加工中、皮膜
が容易にはく離し、所要の潤滑効果が期待できない。又
大気中の加熱時間は約１〜４時間が好ましい。
実施例；
鋼線として弁ばね用５ｉ−Ｃｒ鋼オイルテンパー 線（
’ ＪＩＳ Ｇ ３５６６規格、Ｃ０，５６％、 Ｓｉ
１．４３９６゜Ｃｒ０．６２９６） を使用し、こ
れを大気中で５５０°Ｃの温度で２時間加熱処理して、
本発明方法によるばね用鋼線を作成した。
’ ＪＩＳ Ｇ ３５６６規格、Ｃ０，５６％、 Ｓｉ
１．４３９６゜Ｃｒ０．６２９６） を使用し、こ
れを大気中で５５０°Ｃの温度で２時間加熱処理して、
本発明方法によるばね用鋼線を作成した。
比較のため、同一の鋼線を使用し、大気中５００°Ｃの
温度で１時間加熱処理して、比較例によるばね用鋼線を
作成した。
温度で１時間加熱処理して、比較例によるばね用鋼線を
作成した。
得られた鋼線の表面皮膜の厚さおよびその円周方向のば
らつきは表２に示す通りである。
らつきは表２に示す通りである。
表２より、本発明によるものは皮膜厚さ平均２μｍ以上
で、ばらつきが少ないが、比較例によるものは厚さ平均
が薄く、ばらつきが大きいことが分る。
で、ばらつきが少ないが、比較例によるものは厚さ平均
が薄く、ばらつきが大きいことが分る。
次に：、コ；ｆ”Ｌらの鋼線を用いて、コイリンクマン
７によＶ）線速３Ｂ？？１／分で内径２５闘、ピッｆ１
０１１Ｎ（Ｄコイルばねに加工した後の自由長を測定し
た結果は表３に示す通りである。
７によＶ）線速３Ｂ？？１／分で内径２５闘、ピッｆ１
０１１Ｎ（Ｄコイルばねに加工した後の自由長を測定し
た結果は表３に示す通りである。
表 ３
５−
表３より、本発明によるものは、比較例に比べ自由長の
ばらつきが非常に小さく、形状、寸法の正確なコイルば
ねが商運で得られることが分つｆｃ。
ばらつきが非常に小さく、形状、寸法の正確なコイルば
ねが商運で得られることが分つｆｃ。
少なくとも２μｍで、かつ円周方向に均一な厚さを有す
る、摩擦係数が小さく、かつ地鉄（鋼線）との密着性の
良いマグネタイ） （Ｆｅ３ｏ４）を主成分とする皮膜
を生成させることにより、高速でばね加工時、皮膜が加
工工具と鋼線の間で潤滑性を示し、摩擦を軽減するため
、線表面の焼付き、ビビリ等を生ぜず、高速はね加工が
可能となると共に、コイルばねの自由長やコイル径のば
らつきの少ない品質のすぐれたコイルばねが得られるの
で、ばね加工性のすぐれたばね用鋼線を製造し得る効果
がある。
る、摩擦係数が小さく、かつ地鉄（鋼線）との密着性の
良いマグネタイ） （Ｆｅ３ｏ４）を主成分とする皮膜
を生成させることにより、高速でばね加工時、皮膜が加
工工具と鋼線の間で潤滑性を示し、摩擦を軽減するため
、線表面の焼付き、ビビリ等を生ぜず、高速はね加工が
可能となると共に、コイルばねの自由長やコイル径のば
らつきの少ない品質のすぐれたコイルばねが得られるの
で、ばね加工性のすぐれたばね用鋼線を製造し得る効果
がある。
代理人 弁理士 青 木 秀 實
６−
Claims (1)
- （１） 鋼線を大気中で４００°〜５７０°Ｃの温度
で加熱することにより、鋼線表面に厚さ少なくとも２μ
ｍで、かつ円周方向に均一な厚さを有するマグネタイト
（Ｆｅ３０４）を主成分とする皮膜を生成させることを
特徴とするばね加工性のすぐれた鋼線の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2039582A JPS58136780A (ja) | 1982-02-09 | 1982-02-09 | ばね加工性のすぐれた鋼線の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2039582A JPS58136780A (ja) | 1982-02-09 | 1982-02-09 | ばね加工性のすぐれた鋼線の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58136780A true JPS58136780A (ja) | 1983-08-13 |
| JPS6140303B2 JPS6140303B2 (ja) | 1986-09-08 |
Family
ID=12025821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2039582A Granted JPS58136780A (ja) | 1982-02-09 | 1982-02-09 | ばね加工性のすぐれた鋼線の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58136780A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63241155A (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-06 | High Frequency Heattreat Co Ltd | 冷間成形用太径高強度ばね鋼線およびその製造方法 |
| JP2004115859A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | オイルテンパー線 |
| JP2009235523A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Sumitomo Electric Ind Ltd | オイルテンパー線とその製造方法、及びばね |
| WO2021255776A1 (ja) * | 2020-06-15 | 2021-12-23 | 住友電気工業株式会社 | ばね用鋼線 |
| US11807923B2 (en) | 2020-06-17 | 2023-11-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Spring steel wire |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0724701U (ja) * | 1991-11-13 | 1995-05-12 | ストラパック株式会社 | 梱包装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5647561A (en) * | 1979-09-27 | 1981-04-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Surface treatment of lining plate for brake pad |
-
1982
- 1982-02-09 JP JP2039582A patent/JPS58136780A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5647561A (en) * | 1979-09-27 | 1981-04-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Surface treatment of lining plate for brake pad |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63241155A (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-06 | High Frequency Heattreat Co Ltd | 冷間成形用太径高強度ばね鋼線およびその製造方法 |
| JP2004115859A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | オイルテンパー線 |
| JP2009235523A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Sumitomo Electric Ind Ltd | オイルテンパー線とその製造方法、及びばね |
| WO2021255776A1 (ja) * | 2020-06-15 | 2021-12-23 | 住友電気工業株式会社 | ばね用鋼線 |
| JPWO2021255776A1 (ja) * | 2020-06-15 | 2021-12-23 | ||
| CN115516125A (zh) * | 2020-06-15 | 2022-12-23 | 住友电气工业株式会社 | 弹簧用钢线 |
| CN115516125B (zh) * | 2020-06-15 | 2023-10-03 | 住友电气工业株式会社 | 弹簧用钢线 |
| US11892048B2 (en) | 2020-06-15 | 2024-02-06 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Spring steel wire |
| US11807923B2 (en) | 2020-06-17 | 2023-11-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Spring steel wire |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6140303B2 (ja) | 1986-09-08 |
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