JPS5813442B2 - 篩分け機用物質供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ハウジング内に傾斜して設けられる振動可能
な底板の上端部へ供給物質が装入され、上端部から下端
部へ向かって幅の減少する底板の傾斜縦縁を越えて供給
物質が落下せしめられる、篩分け機へ篩分け物質を均一
に供給する供給装置に関する。

公知のこのような供給装置は、篩分け機の上方に設けら
れて、篩分け機の傾斜した篩分けスクリーン上へ篩分け
物質が幅全体にわたって均一に分布するように供給を行
なう。

このため供給装置は、振動機により励振可能な長方形輪
郭のハウジングと、このハウジングに固定的に結合され
る剛性底板とからできている。

このような供給装置のハウジングは、その下方に設けら
れる篩分け機の篩分けスクリーンの幅にほぼ等しい長さ
をもち、また篩分けスクリーンの幅全体にわたって延び
ている。

供給装置のハウジング内にある底板は、ハウジングのな
す長方形の一方の短辺から反対側の短辺へ傾斜して配置
されている。

底板の幅はその下端部の方へ減少し、ハウジング側壁に
対して斜めに延びる縦縁をもっており、上端部において
底板上へ装入される供給物質は、底板上を移動しなから
縦縁を越えて、ハウジングの下方に設けられた篩分け機
の篩分けスクリーン上へ落下する。

振動機はハウジングに取付けられ、このハウジングは底
板を含めて全体を弾性的に支持されて、ハウジングの底
板の縦方向に供給物質を送るため、振動機によりハウジ
ング全体を振動させることができるようになっている。

しかしながらこのような供給装置では、底板を含むハウ
ジング全体を振動させねばならず、したがって振動質量
が大きくなり、これを励振する振動機の容量が大きくな
り、供給装置のエネルギー効率が悪くなる。

本発明の課題は、このような供給装置を改良して、篩分
け機の篩分けスクリーン上へ幅全体にわたって篩分け物
質を均一に供給するという従来の供給装置の利点を維持
しながら、振動質量を小さくしてエネルギー効率を向上
させることである。

この課題を解決するため本発明によれば、ハウジングが
固定取付用の取付支持片を有し、底板が弾性要素により
ハウジング内に自由振動可能に支持され、底板に振動機
が設けられて、この底板だけを振動せしめる。

このようにして、今や底板だけを振動させればよいので
、振動機を小形にすることが可能となり、振動機に必要
な励振エネルギーも小さくなるので、エネルギー効率も
向上する。

さらに供給装置のハウジングは振動しないので、このハ
ウジングをその下方にある篩分け機のフレームに直接取
付けることができ、全体をこじんまりした構成とするこ
とができる。

図面に示された実施例について本発明を以下に説明する
。

この振動供給装置は大体において長方形のハウジング１
から成り、このハウジングの縦に延びる側壁は、下部の
範囲において、上部のハウジング開口に比べて幅を減少
せしめられた出口２を形成するよう互いにそろえて曲げ
られている。

ハウジングの上部開口は一部がカバー３により取外し可
能に閉鎖されている。

このハウジング１へ、ほとんどハウジングの全長にわた
って延びる底板４が挿入されている。

底板４はほぼ二等辺三角形の形状を有し、かつ幅を減少
せしめられた端部に向かって傾斜して設けられている。

大きい形状安定性を得るために底面４はといの断面とフ
ランジを橋絡する腕片５とを有する。

さらに底板４はハウジング内に自由振動可能に取付けら
れており、そのためにこの底板の幅の広い端部が、ハウ
ジング１に取付けられる圧縮コイルばねの形の弾性支持
物６に支持されかつこれらの弾性支持物によって正しい
位置に保持されている。

底板４の幅の狭い端部には索として構成されている懸垂
要素７が取付けられており、この懸垂要素の上端部は、
圧縮コイルばねとして構成されている弾性要素８を介し
てハウジング１に保持されている。

底板４の下面から底板の重心へ押し棒９が突張っている
。

この押し棒は、隣りにあるハウジングの壁１１の開口１
０を通って外方へ突出し、かつ逆方向に回転する振動機
としての２個の不平衡電動機１３が取付けられている横
梁１２をハウジング１の外側で保持する。

開口１０は弾性封止片１４により閉鎖されている。

ハウジング１の外側に取付支持片１５が設けられている
。

さらに環状の搬送輪質入口１６がハウジング１へつなが
り、この入口がハウジング１に固定的に結合されており
、かつ底板４の幅の広い部分へ向けられている。

底板４のこの範囲には、上方へ向かって突張る搬送物質
そらせ板１７が設けられている。

懸垂要素７の上端部は、底板４の傾斜を選択して変更し
得るように、懸垂要素７の縦方向範囲にある支持要素８
に調節可能に結合されている。

説明および（あるいは）図面に開示されたすべての新し
い個別および複合の特徴は、本発明に属するものと見な
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は振動供給装置の正面図、第２図は第１図の装置
のカバーを取去った平面図、第３図は第１図の装置の矢
印■の方向から見た図である。 １・・・・・・ハウジング、４・・・・・・底板、６，
７．８・・・・・・弾性要素、１３・・・・・・振動機
、１５・・・・・・固定設置用装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジング内に傾斜して設けられる振動可能な底板
   の上端部へ供給物質が装入され、上端部から下端部へ向
   かって幅の減少する底板の傾斜縦縁を越えて供給物質が
   落下せしめられる、篩分け機へ篩分け物質を均一に供給
   する供給装置において、八ウジング１が固定取付扇の取
   付支持片１５を有し、底板４が弾性要素６，７によりハ
   ウジング１内に自由振動可能に支持され、底板４に振動
   機１３が設けられて、この底板４だけを振動せしめるこ
   とを特徴とする、篩分け機用物質供給装置。 ２ 調節可能な弾性要素７によって底板４が懸垂されて
   いることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の
   供給装置。 ３ 振動機１３が、底板４の少なくともほぼ重心でこの
   底板４の下面に取付けられていることを特徴とする、特
   許請求の範囲第１項に記載の供給装置。 ４ 底板４の下面から、振動機１３の駆動方向に延びて
   ハウジング１に接触することなくこのハウジングを貫通
   する押し棒９が突出し、この押し棒９がハウジング１の
   外側で振動機１３を保持し、ハウジング開口１０を防塵
   して閉鎖する弾性封止片１４が設けられていることを特
   徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の供給装置。 ５ 底板４の上端部に上方へ向かって突出する搬送物質
   そらせ板１７が設けられていることを特徴とする、特許
   請求の範囲第１項に記載の供給装置。