JPS58130258A - 耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金 - Google Patents

耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金

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JPS58130258A
JPS58130258A JP1041582A JP1041582A JPS58130258A JP S58130258 A JPS58130258 A JP S58130258A JP 1041582 A JP1041582 A JP 1041582A JP 1041582 A JP1041582 A JP 1041582A JP S58130258 A JPS58130258 A JP S58130258A
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sintered
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Masayuki Iijima
正幸 飯島
Hidetoshi Akutsu
阿久津 英俊
Kazuyuki Hoshino
和之 星野
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Mitsubishi Metal Corp
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Mitsubishi Metal Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、すぐれた耐摩耗性及びなじみ性を有し、か
つ耐食性をも兼ね備え、特にこれらの特性が要求される
例えば水中ポンプのシールリングや、アルコール、アル
コール含有ガンリン、及び変質燃料等の、燃料輸送用あ
るいは燃料噴射用ポンプにおけるロータなどの構造部材
、そして水中摺動部材、さらには、ガソリン機関やディ
ーゼル機関などの排ガス再循還装置に使用する弁装置用
部材等として使用するのに適したFe基焼結合金に関す
るものである。
上記各種の部材の製造には、一般に、耐食性。
耐摩耗性、及びなじみ性等の特性が要求されることから
、従来、これらの要求を満足すべく、各種の材料が提案
され、実用に供されているが、未だこれらの特性を併せ
持ち、上記要求に十分に応え得る材料が得られていない
のが現状である。
この発明は、上述のような観点から研究され、開発され
たもので、Cr:5〜25%(以下チは重量%とする)
を含有し、 Nb 、 Ta−9Zr 、及びT1のう
ちの1種または2種以上:1〜lO%を含有し、さらに
N1及びCOのうちの1種または2種:1〜25%を含
み、またMn:0.05〜3.0チをも含有するととも
に、残シがFeと不可避不純物からなる組成を有するか
、あるいはさらに必要に応じて、MO及びWのうちの1
種または2種:0,3〜5.0チと、P:0.1〜2.
0チ、B:0.01〜1.0%、Si:o1〜3.0%
のうちの1種または2種以上(但し、合計量で50%を
越えない)とのいずれか一方、又は両方を含有せしめた
組成を有し、N1またはCOの一方または両方、さらに
はNb、 Ta 、 Zr及びT1のうちの1種または
2種以上を含む組成で形成された硬い金属間化合物を素
地中に均一に分散させることによって、すぐれた耐摩耗
性、及び摺動特性(なじみ性など)を確保し、さらに耐
食性にもすぐれたFe基焼結合金に特徴を有するもので
ある。
つぎに、この発明のFe基焼結合金において、成分組成
範囲を上記の通シに限定した理由を説明する。
a)  Cr Cr成分には、合金に耐食性及び耐酸化性を付与する作
用があるが、その含有量が5%未満では所望のすぐれた
耐食性及び耐酸化性を確保することができず、一方25
%を越えて含有せしめても、前記作用にそれ以上の向上
効果がみられず、逆に、合金の靭性に低下傾向が現われ
るようになることから、その含有量を5〜25チと定め
た。
b) Nb、 Ta、 Zr、及びT1これらの成分に
は、Ni及びCO,さらにはMO及びWと結合して硬質
の金属間化合物を形成し、もって合金素地中に均一に分
散析出して合金の耐摩耗性及び摺動特性を著しく向上せ
しめる作用があるほか、N1及びCo、そしてMo及び
Wと共晶を形成して比較的低温で液相を発生せしめ、こ
の結果として合金の密度を高めるという、それぞれ均等
な作用があるが、その含有量が1%未満では前記作用に
所望の効果が得られず、一方10チを越えて含有させる
と靭性が劣化するようになることから、その含有量を1
〜10%と定めた。
c) N1.及びc。
これらの成分には、上述のように、Nb、 Ta、 Z
r。
及びT1と、さらにはMO及びWと反応して硬質の金属
間化合物を形成し、耐摩耗性及び摺動特性を向上させる
とともに、上記のように共晶を形成して焼結性を改善す
るほか、素地に固溶して素地の強化と耐食性の向上をは
かる作用があるが、その含有量が1%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方25%を越えて含有させ
ても、前記作用にそれ以上の効果の向上が認められず、
経済性の面も考慮して、その含有量を1〜25%と定め
た。
d)  Mn   ’ Mn成分には、合金素地に固溶してこれを強化するとと
もにオーステナイトを安定化し、合金の焼入れ性を著し
く向上させて硬さく耐摩耗性)を向上させる作用があシ
、さらに焼結性をも改善する作用もあるが、その含有量
が0.05 %未満では前記作用に所望の効果が得られ
ず、一方3.0%を越えて含有させると強度及び耐食性
、特に耐酸化性の劣化を招くようになることから、その
含有量を0.05〜3.0%と限定した。
e) Mo、及びW これらの成分には、素地に固溶してこれを強化し、さら
に、Ni、 Co、 Nb、 Ta、 Zr、及びT1
と金属間化合物を形成して合金を硬化する作用がちシ、
一段と高い硬さや強度の要求される場合に必要に応じて
含有せしめられる成分であるが、その含有量が03%未
満では前記作用に所望の改善効果が得られず、一方5.
0チを越えて含有させると靭性が低下するようになるこ
とから、その含有量を0、3〜5.0%と定めた。
f)P、B、及びSl これらの成分には、焼結性を改善して高密度化し、この
結果として耐食性を一層向上する作用があるほか、合金
素地に固溶してこれを強化する作用があるので、特にこ
れらの特性が要求される場合に必要に応じて含有せしめ
られる成分であるが、それぞれ、Pが0.1 %未満、
Bが0.01 %未満。
Slが0.1%未満の含有量では前記作用に所望の効果
が得られず、一方、Pが2.0%を、Bが1.0%を、
そしてSlが3.0%をそれぞれ越えて含有させるか、
さらにはこれらの合計量が5.0チを越えるような量で
含有させると靭性が著しく劣化し、耐食性も劣化するよ
うになることから、それぞれの含有量を、P:0.1〜
2.0%、B:O,O2N2.0%、Si:0.1〜3
.0%と定め、かつその合計量を5%を越えない量と定
めた。
なお、この発明のFe基焼結合金における不可避不純物
のうちC成分は、Ni、 Co、 Mo及びWに比して
Nb、 Ta 、 Zr、及びT1との反応性が強く、
従ってNb、 Ta、 Zr、及びT1と優先的に反応
して炭化物を形成してしまい、この合金本来のもつすぐ
れた特性を確保することができなくなることから、05
チを越えて含有させてはならない。
さらに、この発明のFe基焼結合金は通常の粉末冶金法
に従って通常の製造条件にて製造することができるもの
であるが、原料粉末に関して、特にP、B、及びSi成
分については、それぞれFe−P合金、Fe−B合金、
及びFe−Si合金の粉末として配合するのが望ましい
つぎに、この発明のFe基焼結合金を実施例により比較
例と対比して説明する。
実施例 原料粉末として、いずれも粒度−145n、esbを有
し、かつOrと、Mnと、Nb、 Ta、 Zr、及び
T1のうちの1種以上とを所定量含有する水噴霧法にに
シ形成したFe −Or−Mn−金属間化合物形成成分
合金粉末を各種用意し、さらにそれぞれ平均粒径 3μ
mを有するN1粉末、 Co粉末、及びMO粉末、 V
7粉末、並びにそれぞれ粒度−200meshを有する
Fe−P合金(P:26.7%含有)粉末、Fe−B合
金(B : 17.0%含有)粉末、およびFe−Si
合金(Si:41.5%含有)粉末を用意し、これらの
原料粉末を第1表に示される組成にそれぞれ配合し、マ
イニュートミキサにて20分間混合し、5〜6ton/
cnl の圧力にて圧粉体を成形し、ついで真空炉にて
125’0−1300℃の温度範囲内の所定温度に加熱
して焼結し、1000−1050℃の温度範囲内の所定
温度から急冷し、最終的に500〜540℃の温度範囲
内の所定温度に1.5時間保持の焼戻し処理を施すこと
によって、実質的に配合組成と同一の最終成分組成をも
った本発明焼結合金1〜35及び比較焼結合金1〜6を
それぞれ製造した。
ついで、この結果得られた本発明焼結合金1〜35及び
比較焼結合金1〜6について、密度を測定するとともに
、耐摩耗試験及び耐食試験を行なった。
なお、耐摩耗試験は、1.0m、X 10m、X 30
朋の試料を用い、これを回転リングの所定位置に所定時
間押し付けて、その摩耗量(摩耗深さ)を測定すること
によって実施した。その際の条件は、回転リング: S
US 430 (HRC51)で、直径:30、、φ×
接触面幅:5朋のもの1面圧: 5 kFl/ali。
回転数: 260 Or、p、m、、雰囲気:4%H2
0含有ガソ含有ガソリン中間試験00時間であった。
また、耐食性試験は、温度:35℃、湿度:92%の雰
囲気中に24時間放置後の錆発生状況を観察し、「錆発
生全くなし」を@印、「錆若干あり」を○印、「全面に
錆発生」をX印でそれぞれ評価した。これらの結果を第
1表に併せて示した。
第1表に示される結果から、本発明焼結合金1〜35は
、いずれもすぐれた耐摩耗性と耐食性とを有するもので
あるのに対して、成分組成がこの発明の範囲から外れた
比較焼結合金1〜6においては、耐摩耗性と耐食性のう
ちの少なくとも1つの特性が劣ったものとなっているこ
とが明らかである。
上述のように、この発明のFe基焼結合金は、すぐれた
耐摩耗性と耐食性とを具備しているので、これらの両特
性が要求される分野での使用は勿論のこと、特に耐食性
が要求される時計側などとして、また耐摩耗性が要求さ
れるタービンディスクなどとして使用した場合にもきわ
めてすぐれた性能を発揮するのである。
出願人  三菱金属株式会社 代理人  富  1) 和 夫

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)   Cr:  5 〜2 5  %  、Nb
    、 Ta、 Zr、及びTiのうちの1種または2種以
    上:1〜10%、 Ni、及びCoのうちの1種または2種;1〜25チ。 Mn:  0.05〜3.0 %、 Fe及び不可避不純物:残り、 (以上重量%)からなる組成を有することを特徴とする
    耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。
  2. (2)  Cr:  5〜25 To、Nb、 Ta、
     Zr、及びT1のうちの1種または2種以上:1〜1
    0%、 Ni、及びCOのうちの1種または2種:1〜25チ、 Mn: 0.05〜3.0%、 Mo、及び−Wのうちの1種または2種−0,3〜5.
    0チ、 Fe及び不可避不純物:残り、 (以上重量%)からなる組成を有することを特徴とする
    耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。
  3. (3)  Or: 5〜25%、 Nb、 Ta 、 Zr 、及びTiのうちの1種また
    は2種以上:1〜10%、 Ni、及びCoのうちの1種または2種:1〜25チ、 Mn: 0.05〜3.0%、 を含有するとともに、さらに、 P:0.1〜2.0 % 。 B:0.01〜1.0 % 。 81:0.1〜3.0 % 。 のうちの1種または2種以上(但し、合計量で5.0%
    を越えない)を含有し、 Fe及び不可避不純物:残シ、 (以上重量%)からなる組成を有することを特徴とする
    耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。
  4. (4)  Cr: 5〜25%、 Nb、 Ta、 Zr、及びT1のうちの1種または2
    種以上:1〜10%、 Ni、及びCOのうちの1種または2種:l〜25チ、 Mn:005〜3.0%、 MO,及びWのうちの1種または2種二〇、3〜50%
    、 を含有するとともに、さらに、 P:0.1〜2.0%、 B : 0.01〜1.00%、 Si:0.1〜3.0%、 のうちの1種または2種以上(但し、合計量で50%を
    越えない)を含有し、 Fe及び不可避不純物:残り、 (以上重量%)からなる組成を有することを特徴とする
    耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。
JP1041582A 1982-01-26 1982-01-26 耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金 Granted JPS58130258A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716380A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Hiroo Imoto 両面飾付ニット用多針環縫ミシン
WO2020105496A1 (ja) * 2018-11-19 2020-05-28 三菱日立パワーシステムズ株式会社 オーステナイト鋼焼結材、オーステナイト鋼粉末およびタービン部材

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