JPH0115585B2 - - Google Patents
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- JPH0115585B2 JPH0115585B2 JP1041582A JP1041582A JPH0115585B2 JP H0115585 B2 JPH0115585 B2 JP H0115585B2 JP 1041582 A JP1041582 A JP 1041582A JP 1041582 A JP1041582 A JP 1041582A JP H0115585 B2 JPH0115585 B2 JP H0115585B2
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
この発明は、すぐれた耐摩耗性及びなじみ性を
有し、かつ耐食性をも兼ね備え、特にこれらの特
性が要求される例えば水中ポンプのシールリング
や、アルコール、アルコール含有ガソリン、及び
変質燃料等の、燃料輸送用あるいは燃料噴射用ポ
ンプにおけるロータなどの構造部材、そして水中
摺動部材、さらには、ガソリン機関やデイーゼル
機関などの排ガス再循環装置に使用する弁装置用
部材等として使用するのに適したFe基焼結合金
に関するものである。 上記各種の部材の製造には、一般に、耐食性、
耐摩耗性、及びなじみ性等の特性が要求されるこ
とから、従来、これらの要求を満足すべく、各種
の材料が提案され、実用に供されているが、未だ
これらの特性を併せ持ち、上記要求に十分に応え
得る材料が得られていないのが現状である。 この発明は、上述のような観点から研究され、
開発されたもので、 Cr:5〜25%、Nb:1〜10%、 Ni:1〜25%、Mn:0.05〜3%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Mo:0.3〜5%、P:0.1〜2%、 B:0.01〜1%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りが
Feと不可避不純物からなる組成(以上重量%、
以下%は重量%を示す)を有し、素地中に均一に
分散した硬い金属間化合物によつて、すぐれた耐
摩耗性、及び摺動特性(なじみ性など)を確保
し、さらに耐食性にもすぐれたFe基焼結合金に
特徴を有するものである。 つぎに、この発明のFe基焼結合金において、
成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明
する。 a Cr Cr成分には、合金に耐食性及び耐酸化性を付
与する作用があるが、その含有量が5%未満では
所望のすぐれた耐食性及び耐酸化性を確保するこ
とができず、一方25%を越えて含有せしめても、
前記作用にそれ以上の向上効果がみられず、逆
に、合金の靭性に低下傾向が現われるようになる
ことから、その含有量を5〜25%と定めた。 b Nb Nb成分には、Ni、さらにはMoと結合して硬
質の金属間化合物を形成し、もつて合金素地中に
均一に分散析出して合金の耐摩耗性及び摺動特性
を著しく向上せしめる作用があるほか、Ni及び
Co、そしてMo及びWと共晶を形成して比較的低
温で液相を発生せしめ、この結果として合金の密
度を高めるという作用があるが、その含有量が1
%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方10%を越えて含有させると靭性が劣化するよう
になることから、その含有量を1〜10%と定め
た。 c Ni Ni成分には、上述のようにNb、さらにはMo
と反応して硬質の金属間化合物を形成し、耐摩耗
性及び摺動特性を向上させるとともに、上記のよ
うに共晶を形成して焼結性を改善するほか、素地
に固溶して素地の強化と耐食性の向上をはかる作
用があるが、その含有量が1%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方25%を越えて含有
させても、前記作用にそれ以上の効果の向上が認
められず、経済性の面も考慮して、その含有量を
1〜25%と定めた。 d Mn Mn成分には、合金素地に固溶してこれを強化
するとともにオーステナイトを安定化し、合金の
焼入れ性を著しく向上させて硬さ(耐摩耗性)を
向上させる作用があり、さらに焼結性をも改善す
る作用もあるが、その含有量が0.05%未満では前
記作用に所望の効果が得られず、一方3.0%を越
えて含有させると強度及び耐食性、特に耐酸化性
の劣化を招くようになることから、その含有量を
0.05〜3.0%と限定した。 e Mo Mo成分には、素地に固溶してこれを強化し、
さらにNi、及びNbと金属間化合物を形成して合
金を硬化する作用があり、一段と高い硬さや強度
の要求される場合に必要に応じて含有せしめられ
る成分であるが、その含有量が0.3%未満では前
記作用に所望の改善効果が得られず、一方5.0%
を越えて含有させると靭性が低下するようになる
ことから、その含有量を0.3〜5.0%と定めた。 f P、及びB これらの成分には、焼結性を改善して高密度化
し、この結果として耐食性を一層向上する作用が
あるほか、合金素地に固溶してこれを強化する作
用があるので、特にこれらの特性が要求される場
合に必要に応じて含有せしめられる成分である
が、それぞれ、Pが0.1%未満、Bが0.01%未満
の含有量では前記作用に所望の効果が得られず、
一方、Pが2.0%を、Bが1.0%を越えるような量
で含有させると靭性が著しく劣化し、耐食性も劣
化するようになることから、それぞれの含有量
を、P:0.1〜2.0%、B:0.01〜1.0%と定めた。 なお、この発明のFe基焼結合金における不可
避不純物のうちC成分は、Ni及びMoに比して
Nbとの反応性が強く、従つてNbと優先的に反応
して炭化物を形成してしまい、この合金本来のも
つすぐれた特性を確保することができなくなるこ
とから、0.5%を越えて含有させてはならない。 さらに、この発明のFe基焼結合金は通常の粉
末冶金法に従つて通常の製造条件にて製造するこ
とができるものであるが、原料粉末に関して、特
にP、及びB成分については、それぞれFe―P
合金、及びFe―B合金の粉末として配合するの
が望ましい。 つぎに、この発明のFe基焼結合金を実施例に
より比較例と対比して説明する。 実施例 原料粉末として、水噴霧法により形成され、所
定量のCr,Mn、及びNbを含有する粒度−
145meshの各種のFe―Cr―Mn―Nb合金粉末、
それぞれ平均粒径:3μmを有するNi粉末及びMo
粉末、並びにそれぞれ粒度−200meshを有する
Fe―P合金(P:26.7%含有)粉末、及びFe―
B合金(B:17.0%含有)粉末を用意し、これら
の原料粉末を第1表に示される組成にそれぞれ配
合し、マイニユートミキサにて20分間混合し、5
〜6ton/cm2の圧力にて圧粉体を形成し、ついで真
空炉にて1250〜1300℃の温度範囲内の所定温度に
加熱して焼結し、1000〜1050℃の温度範囲内の所
定温度から急冷し、最終的に500〜540℃の温度範
囲内の所定温度に1.5時間保持の焼戻し処理を施
すことによつて、実質的に配合組成と同一の最終
成分組成をもつた本発明焼結合金1〜22及び比較
焼結合金1〜4をそれぞれ製造した。 ついで、この結果得られた本発明焼結合金1〜
22及び比較焼結合金1〜4について、密度を測定
するとともに、耐摩耗試験及び耐食試験を行なつ
た。 なお、耐摩耗試験は、10mm×10mm×30mmの試料
を用い、これを回転リングの所定位置に所定時間
押し付けて、その摩耗量(摩耗深さ)を測定する
ことによつて実施した。その際の条件は、回転リ
ング:SUS430(HRC51)で、直径:30mmφ×接触
面幅:5mmのもの、面圧:5Kg/cm2、
有し、かつ耐食性をも兼ね備え、特にこれらの特
性が要求される例えば水中ポンプのシールリング
や、アルコール、アルコール含有ガソリン、及び
変質燃料等の、燃料輸送用あるいは燃料噴射用ポ
ンプにおけるロータなどの構造部材、そして水中
摺動部材、さらには、ガソリン機関やデイーゼル
機関などの排ガス再循環装置に使用する弁装置用
部材等として使用するのに適したFe基焼結合金
に関するものである。 上記各種の部材の製造には、一般に、耐食性、
耐摩耗性、及びなじみ性等の特性が要求されるこ
とから、従来、これらの要求を満足すべく、各種
の材料が提案され、実用に供されているが、未だ
これらの特性を併せ持ち、上記要求に十分に応え
得る材料が得られていないのが現状である。 この発明は、上述のような観点から研究され、
開発されたもので、 Cr:5〜25%、Nb:1〜10%、 Ni:1〜25%、Mn:0.05〜3%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Mo:0.3〜5%、P:0.1〜2%、 B:0.01〜1%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りが
Feと不可避不純物からなる組成(以上重量%、
以下%は重量%を示す)を有し、素地中に均一に
分散した硬い金属間化合物によつて、すぐれた耐
摩耗性、及び摺動特性(なじみ性など)を確保
し、さらに耐食性にもすぐれたFe基焼結合金に
特徴を有するものである。 つぎに、この発明のFe基焼結合金において、
成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明
する。 a Cr Cr成分には、合金に耐食性及び耐酸化性を付
与する作用があるが、その含有量が5%未満では
所望のすぐれた耐食性及び耐酸化性を確保するこ
とができず、一方25%を越えて含有せしめても、
前記作用にそれ以上の向上効果がみられず、逆
に、合金の靭性に低下傾向が現われるようになる
ことから、その含有量を5〜25%と定めた。 b Nb Nb成分には、Ni、さらにはMoと結合して硬
質の金属間化合物を形成し、もつて合金素地中に
均一に分散析出して合金の耐摩耗性及び摺動特性
を著しく向上せしめる作用があるほか、Ni及び
Co、そしてMo及びWと共晶を形成して比較的低
温で液相を発生せしめ、この結果として合金の密
度を高めるという作用があるが、その含有量が1
%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方10%を越えて含有させると靭性が劣化するよう
になることから、その含有量を1〜10%と定め
た。 c Ni Ni成分には、上述のようにNb、さらにはMo
と反応して硬質の金属間化合物を形成し、耐摩耗
性及び摺動特性を向上させるとともに、上記のよ
うに共晶を形成して焼結性を改善するほか、素地
に固溶して素地の強化と耐食性の向上をはかる作
用があるが、その含有量が1%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方25%を越えて含有
させても、前記作用にそれ以上の効果の向上が認
められず、経済性の面も考慮して、その含有量を
1〜25%と定めた。 d Mn Mn成分には、合金素地に固溶してこれを強化
するとともにオーステナイトを安定化し、合金の
焼入れ性を著しく向上させて硬さ(耐摩耗性)を
向上させる作用があり、さらに焼結性をも改善す
る作用もあるが、その含有量が0.05%未満では前
記作用に所望の効果が得られず、一方3.0%を越
えて含有させると強度及び耐食性、特に耐酸化性
の劣化を招くようになることから、その含有量を
0.05〜3.0%と限定した。 e Mo Mo成分には、素地に固溶してこれを強化し、
さらにNi、及びNbと金属間化合物を形成して合
金を硬化する作用があり、一段と高い硬さや強度
の要求される場合に必要に応じて含有せしめられ
る成分であるが、その含有量が0.3%未満では前
記作用に所望の改善効果が得られず、一方5.0%
を越えて含有させると靭性が低下するようになる
ことから、その含有量を0.3〜5.0%と定めた。 f P、及びB これらの成分には、焼結性を改善して高密度化
し、この結果として耐食性を一層向上する作用が
あるほか、合金素地に固溶してこれを強化する作
用があるので、特にこれらの特性が要求される場
合に必要に応じて含有せしめられる成分である
が、それぞれ、Pが0.1%未満、Bが0.01%未満
の含有量では前記作用に所望の効果が得られず、
一方、Pが2.0%を、Bが1.0%を越えるような量
で含有させると靭性が著しく劣化し、耐食性も劣
化するようになることから、それぞれの含有量
を、P:0.1〜2.0%、B:0.01〜1.0%と定めた。 なお、この発明のFe基焼結合金における不可
避不純物のうちC成分は、Ni及びMoに比して
Nbとの反応性が強く、従つてNbと優先的に反応
して炭化物を形成してしまい、この合金本来のも
つすぐれた特性を確保することができなくなるこ
とから、0.5%を越えて含有させてはならない。 さらに、この発明のFe基焼結合金は通常の粉
末冶金法に従つて通常の製造条件にて製造するこ
とができるものであるが、原料粉末に関して、特
にP、及びB成分については、それぞれFe―P
合金、及びFe―B合金の粉末として配合するの
が望ましい。 つぎに、この発明のFe基焼結合金を実施例に
より比較例と対比して説明する。 実施例 原料粉末として、水噴霧法により形成され、所
定量のCr,Mn、及びNbを含有する粒度−
145meshの各種のFe―Cr―Mn―Nb合金粉末、
それぞれ平均粒径:3μmを有するNi粉末及びMo
粉末、並びにそれぞれ粒度−200meshを有する
Fe―P合金(P:26.7%含有)粉末、及びFe―
B合金(B:17.0%含有)粉末を用意し、これら
の原料粉末を第1表に示される組成にそれぞれ配
合し、マイニユートミキサにて20分間混合し、5
〜6ton/cm2の圧力にて圧粉体を形成し、ついで真
空炉にて1250〜1300℃の温度範囲内の所定温度に
加熱して焼結し、1000〜1050℃の温度範囲内の所
定温度から急冷し、最終的に500〜540℃の温度範
囲内の所定温度に1.5時間保持の焼戻し処理を施
すことによつて、実質的に配合組成と同一の最終
成分組成をもつた本発明焼結合金1〜22及び比較
焼結合金1〜4をそれぞれ製造した。 ついで、この結果得られた本発明焼結合金1〜
22及び比較焼結合金1〜4について、密度を測定
するとともに、耐摩耗試験及び耐食試験を行なつ
た。 なお、耐摩耗試験は、10mm×10mm×30mmの試料
を用い、これを回転リングの所定位置に所定時間
押し付けて、その摩耗量(摩耗深さ)を測定する
ことによつて実施した。その際の条件は、回転リ
ング:SUS430(HRC51)で、直径:30mmφ×接触
面幅:5mmのもの、面圧:5Kg/cm2、
【表】
【表】
回転数:2600r.p.m.、雰囲気:4%H2O含有ガ
ソリン中、試験時間:300時間であつた。 また、耐食性試験は、温度:35℃、湿度:92%
の雰囲気中に24時間放置後の錆発生状況を観察
し、「錆発生全くなし」を◎印、「錆若干あり」を
〇印、「全面に錆発生」を×印でそれぞれ評価し
た。これらの結果を第1表に併せて示した。 第1表に示される結果から、本発明焼結合金1
〜22は、いずれもすぐれた耐摩耗性と耐食性とを
有するものであるのに対して、成分組成がこの発
明の範囲から外れた比較焼結合金1〜4において
は、耐摩耗性と耐食性のうちの少なくとも1つの
特性が劣つたものとなつていることが明らかであ
る。 上述のように、この発明のFe基焼結合金は、
すぐれた耐摩耗性と耐食性とを具備しているの
で、これらの両特性が要求される分野での使用は
勿論のこと、特に耐食性が要求される時計側など
として、また耐摩耗性が要求されるタービンデイ
スクなどとして使用した場合にもきわめてすぐれ
た性能を発揮するのである。
ソリン中、試験時間:300時間であつた。 また、耐食性試験は、温度:35℃、湿度:92%
の雰囲気中に24時間放置後の錆発生状況を観察
し、「錆発生全くなし」を◎印、「錆若干あり」を
〇印、「全面に錆発生」を×印でそれぞれ評価し
た。これらの結果を第1表に併せて示した。 第1表に示される結果から、本発明焼結合金1
〜22は、いずれもすぐれた耐摩耗性と耐食性とを
有するものであるのに対して、成分組成がこの発
明の範囲から外れた比較焼結合金1〜4において
は、耐摩耗性と耐食性のうちの少なくとも1つの
特性が劣つたものとなつていることが明らかであ
る。 上述のように、この発明のFe基焼結合金は、
すぐれた耐摩耗性と耐食性とを具備しているの
で、これらの両特性が要求される分野での使用は
勿論のこと、特に耐食性が要求される時計側など
として、また耐摩耗性が要求されるタービンデイ
スクなどとして使用した場合にもきわめてすぐれ
た性能を発揮するのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Cr:5〜25%、Nb:1〜10%、 Ni:1〜25%、Mn:0.05〜3%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有することを特徴とする耐摩
耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。 2 Cr:5〜25%、Nb:1〜10%、 Ni:1〜25%、Mn:0.05〜3%、 を含有し、さらに、 Mo:0.3〜5%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有することを特徴とする耐摩
耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。 3 Cr:5〜25%、Nb:1〜10%、 Ni:1〜25%、Mn:0.05〜3%、 を含有し、さらに、 P:0.1〜2%およびB:0.01〜1%のうちの
1種または2種、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有することを特徴とする耐摩
耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。 4 Cr:5〜25%、Nb:1〜10%、 Ni:1〜25%、Mn:0.05〜3%、 を含有し、さらに、 Mo:0.3〜5%と、 P:0.1〜2%およびB:0.01〜1%のうちの
1種または2種、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有することを特徴とする耐摩
耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1041582A JPS58130258A (ja) | 1982-01-26 | 1982-01-26 | 耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1041582A JPS58130258A (ja) | 1982-01-26 | 1982-01-26 | 耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58130258A JPS58130258A (ja) | 1983-08-03 |
JPH0115585B2 true JPH0115585B2 (ja) | 1989-03-17 |
Family
ID=11749512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1041582A Granted JPS58130258A (ja) | 1982-01-26 | 1982-01-26 | 耐摩耗性及び耐食性にすぐれたFe基焼結合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58130258A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0716380A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-20 | Hiroo Imoto | 両面飾付ニット用多針環縫ミシン |
JP7112317B2 (ja) * | 2018-11-19 | 2022-08-03 | 三菱重工業株式会社 | オーステナイト鋼焼結材およびタービン部材 |
-
1982
- 1982-01-26 JP JP1041582A patent/JPS58130258A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58130258A (ja) | 1983-08-03 |
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