JPS5812992B2 - 電池 - Google Patents
電池Info
- Publication number
- JPS5812992B2 JPS5812992B2 JP51152507A JP15250776A JPS5812992B2 JP S5812992 B2 JPS5812992 B2 JP S5812992B2 JP 51152507 A JP51152507 A JP 51152507A JP 15250776 A JP15250776 A JP 15250776A JP S5812992 B2 JPS5812992 B2 JP S5812992B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- discharge
- crown
- carbon
- electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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-
- Y02E60/12—
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- Primary Cells (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、リチウム、マグネシウムなどの軽金属を負極
活物質とし、いわゆる有機電解質を用いた電池の改良に
関する。
活物質とし、いわゆる有機電解質を用いた電池の改良に
関する。
この種電池の正極活物質として、弗化炭素、酸化第二銅
、三二酸化ビスマス、二酸化マンガンなどが知られてい
るが、放電に伴う反応式上、原糸および生成系の体積変
化を計算すると、生成系の方が体積が小さい場合が多い
。
、三二酸化ビスマス、二酸化マンガンなどが知られてい
るが、放電に伴う反応式上、原糸および生成系の体積変
化を計算すると、生成系の方が体積が小さい場合が多い
。
しかし実際に電池を構成して放電させると、放電に伴い
正極が大きく膨張して電解液を吸蔵し、負極近傍に液不
足が生じ易くなり、負極の分極を増加させ、正常なる放
電を妨害する。
正極が大きく膨張して電解液を吸蔵し、負極近傍に液不
足が生じ易くなり、負極の分極を増加させ、正常なる放
電を妨害する。
なかでも正極活物質に弗化炭素を用いた場合に著しい。
その理由は次のように考えられる。
まず弗化炭素は層間化合物であり、原料炭素に高温で弗
素を直接接触させて得られるものである。
素を直接接触させて得られるものである。
この弗化炭素はX線回折分析によると、原料炭素の層間
に弗素が侵入して炭素と化合し、その層間は侵入して結
合した弗素のために、生成物では大きく広がっている。
に弗素が侵入して炭素と化合し、その層間は侵入して結
合した弗素のために、生成物では大きく広がっている。
また、放電反応は負極にリチウムヲ用いた場合、リチウ
ムイオンが弗化炭素の層間に侵入して弗素と結合するこ
とが知られている。
ムイオンが弗化炭素の層間に侵入して弗素と結合するこ
とが知られている。
反応した弗化炭素は炭素となり、生成物である弗化リチ
ウムは層間に残るため層間距離は小さくなりにくい。
ウムは層間に残るため層間距離は小さくなりにくい。
出発原料である弗化炭素は表面エネルギーが小さいので
、本質的に電解液に濡れにくいものであるが、上記に述
べたように放電に伴って、炭素と弗化リチウムとなるた
めにその撥液性が減少していき、電解液は弗化リチウム
が残存している炭素層間に侵入し抱蔵されることになり
、相乗効果的に電極として膨張するのである。
、本質的に電解液に濡れにくいものであるが、上記に述
べたように放電に伴って、炭素と弗化リチウムとなるた
めにその撥液性が減少していき、電解液は弗化リチウム
が残存している炭素層間に侵入し抱蔵されることになり
、相乗効果的に電極として膨張するのである。
この現象を解消させるには、弗化リチウムが溶解する溶
媒を電解液に添加しておけばよいわけである。
媒を電解液に添加しておけばよいわけである。
すなわち,層間に残存する弗化リチウムは前記の溶媒に
溶解して電解液中に溶出し、弗化リチウムが溶出した後
の反応後の炭素層間はファンデルワール半径の距離まで
接近し、小さくなるのである。
溶解して電解液中に溶出し、弗化リチウムが溶出した後
の反応後の炭素層間はファンデルワール半径の距離まで
接近し、小さくなるのである。
しかしながら、弗化リチウムなどの軽金属弗化物を溶解
し、同時に有機電解質と安定に混合しうる溶媒が見つか
らなかった。
し、同時に有機電解質と安定に混合しうる溶媒が見つか
らなかった。
本発明は、この溶媒としてクラウンエーテル(大環状ポ
リエーテル)を用いるものである。
リエーテル)を用いるものである。
クラウンエーテルは特異な構造を有し、例えば最も典型
的な18−クラウン−6〔エチレンオキシドの6量体、
18は環の員数、6は酸素原子の数〕は次式のように、
酸素原子が内側に配列し、外向きに12個のメチレンが
配列した構造を有し、有機溶媒に可溶であり、環孔の中
央もしくは上下に金属イオンを配位結合によりとり込む
ことができる。
的な18−クラウン−6〔エチレンオキシドの6量体、
18は環の員数、6は酸素原子の数〕は次式のように、
酸素原子が内側に配列し、外向きに12個のメチレンが
配列した構造を有し、有機溶媒に可溶であり、環孔の中
央もしくは上下に金属イオンを配位結合によりとり込む
ことができる。
このため上記に述べたように、放電後の弗化炭素の膨張
を抑制することが可能であり、また負極の分極も小さく
理想的な反応ができる。
を抑制することが可能であり、また負極の分極も小さく
理想的な反応ができる。
この効果は注液が容易でかつ多少過剰気味に注液でき、
外圧内圧に強い渦巻状電極を用いた円筒型ではさほど大
きく現われないが、ディスク状極板を用い、薄形のコイ
ン型電池では著しい効果を発揮する。
外圧内圧に強い渦巻状電極を用いた円筒型ではさほど大
きく現われないが、ディスク状極板を用い、薄形のコイ
ン型電池では著しい効果を発揮する。
すなわち薄型の有機電解質電池では電池総高の規制が厳
しく、放電後ふくれる場合には、そのふくれを見込んで
製造するために充填容量を減らす必要があり、さらに薄
形電池では定量の注液が難しいのに加えて、上記のよう
にふくれた場合の負極の分極のために放電利用率が低い
欠点があった。
しく、放電後ふくれる場合には、そのふくれを見込んで
製造するために充填容量を減らす必要があり、さらに薄
形電池では定量の注液が難しいのに加えて、上記のよう
にふくれた場合の負極の分極のために放電利用率が低い
欠点があった。
しかし、上記のようにクラウンエーテルを添加すると、
それら欠点が解消でき、さらに充填容量を増やせるので
ある。
それら欠点が解消でき、さらに充填容量を増やせるので
ある。
以下、本発明をその実施例により説明する。
第1図は薄形のコイン型弗化炭素−リチウム電池を示す
。
。
図中1は厚さ0.30mmのステンレス鋼板を加工した
外径22.9mm、高さ2.70mmのケース、2は同
じくステンレス鋼からなる外径212mm、高さ1.6
0mmの封口板である。
外径22.9mm、高さ2.70mmのケース、2は同
じくステンレス鋼からなる外径212mm、高さ1.6
0mmの封口板である。
3は封口板2の内面に溶接した厚さ0.1mm、直径1
8mmのニッケルエキスパンデッドメタルであり、これ
に直径18cm、厚さ0.35mmのリチウムシ一ト4
を圧着して負極とする。
8mmのニッケルエキスパンデッドメタルであり、これ
に直径18cm、厚さ0.35mmのリチウムシ一ト4
を圧着して負極とする。
5はケース1の内面に溶接したステンレス鋼のエキスパ
ンデツドメタルであり、この上に弗化炭素100重量部
とアセチレンブラツク11重量部および弗素樹脂結着剤
20重量部の混合物1gを直径17mm、厚さ11mm
に成型して正極6とする。
ンデツドメタルであり、この上に弗化炭素100重量部
とアセチレンブラツク11重量部および弗素樹脂結着剤
20重量部の混合物1gを直径17mm、厚さ11mm
に成型して正極6とする。
7はポリプロピレン製保液材、8はポリプロピレンの不
織布からなるセパレータ,9はポリプロピレン製パツキ
ングである。
織布からなるセパレータ,9はポリプロピレン製パツキ
ングである。
なお電解液は電池組立てに先立って正、負極にそれぞれ
0. 1 5 mlづつ注液した。
0. 1 5 mlづつ注液した。
電池の充填容量は150mAhである。
第2図は、第1表に示す各電解液を用いた電池の20℃
におけるIKΩ定抵抗放電特性を示す。
におけるIKΩ定抵抗放電特性を示す。
第2表には上記と同条件で放電したときの終止電圧2v
までの放電容量、利用率および放電前後の電池総高を示
す。
までの放電容量、利用率および放電前後の電池総高を示
す。
上記の結果から所定量のジベンゾ−18−クラウン−6
を添加することにより、上記に述べた理由から負極の分
極が小さくなって電池特性の改良が大きく、加えて放電
後の総高変化も大きく改良されたことが分かる。
を添加することにより、上記に述べた理由から負極の分
極が小さくなって電池特性の改良が大きく、加えて放電
後の総高変化も大きく改良されたことが分かる。
このことから、本電池の総高の最大許容値を260mm
とした場合、上記の例ではやや高率放電であったので利
用率が90%どまりであったが、放電後の電池総高の変
化からみて放電後の電池総高を最大値以内に抑さえなが
ら充填量の増加と放電容量の増大が可能である。
とした場合、上記の例ではやや高率放電であったので利
用率が90%どまりであったが、放電後の電池総高の変
化からみて放電後の電池総高を最大値以内に抑さえなが
ら充填量の増加と放電容量の増大が可能である。
また低率放電の場合、一般に利用率は向上することが分
かつており、さらに、弗化炭素−リチウム系の低率放電
は電池のふくれがより小さいことが知られているだけに
有利である。
かつており、さらに、弗化炭素−リチウム系の低率放電
は電池のふくれがより小さいことが知られているだけに
有利である。
第3図は電解液のクラウンエーテル含有量と放電容量の
関係を示した。
関係を示した。
クラウンエーテルとしては上記の作用と大環状親水ヘテ
ロ原子環の孔サイズから考えて、ヘテロ原子が酸素の場
合、12−クラウン、14−クラウン、15−クラウン
、18−クラウン、24−クラウン、30−クラウンが
適当である。
ロ原子環の孔サイズから考えて、ヘテロ原子が酸素の場
合、12−クラウン、14−クラウン、15−クラウン
、18−クラウン、24−クラウン、30−クラウンが
適当である。
またその含有量は、標準電池の放電容量と比較して約1
8Vol%までが適当である。
8Vol%までが適当である。
第1図は本発明電池の一実施例を示す縦断面図、第2図
は各種電解液を用いた電池の放電特性を比較した図、第
3図は電解液のクラウンエーテルの含有量と放電容量と
の関係を示す。
は各種電解液を用いた電池の放電特性を比較した図、第
3図は電解液のクラウンエーテルの含有量と放電容量と
の関係を示す。
Claims (1)
- 1 軽金属を活物質とする負極と、正極と、有機電解液
とを有し、前記電解液がクラウンテーテルを溶解してい
ることを特徴とする電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51152507A JPS5812992B2 (ja) | 1976-12-17 | 1976-12-17 | 電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51152507A JPS5812992B2 (ja) | 1976-12-17 | 1976-12-17 | 電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5376322A JPS5376322A (en) | 1978-07-06 |
JPS5812992B2 true JPS5812992B2 (ja) | 1983-03-11 |
Family
ID=15541955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51152507A Expired JPS5812992B2 (ja) | 1976-12-17 | 1976-12-17 | 電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5812992B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1105035A (en) * | 1977-08-24 | 1981-07-14 | Thomas A. Whitney | Alkali metal salts of complex anions containing heteroatom substituents and electrolyte compositions containing these |
JPS5727129A (en) * | 1980-07-24 | 1982-02-13 | Kenichi Honda | Electrochemical system |
JPS57141878A (en) * | 1981-02-24 | 1982-09-02 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Electrolyte for lithium secondary battery |
US6689513B1 (en) | 1998-12-25 | 2004-02-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Lithium secondary battery |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3704174A (en) * | 1971-06-07 | 1972-11-28 | Carl Berger | Solid electrolyte device |
-
1976
- 1976-12-17 JP JP51152507A patent/JPS5812992B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3704174A (en) * | 1971-06-07 | 1972-11-28 | Carl Berger | Solid electrolyte device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5376322A (en) | 1978-07-06 |
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