JPS5812912B2 - タイネツセイムヨウザイワニスソセイブツ - Google Patents

タイネツセイムヨウザイワニスソセイブツ

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JPS5812912B2
JPS5812912B2 JP6453175A JP6453175A JPS5812912B2 JP S5812912 B2 JPS5812912 B2 JP S5812912B2 JP 6453175 A JP6453175 A JP 6453175A JP 6453175 A JP6453175 A JP 6453175A JP S5812912 B2 JPS5812912 B2 JP S5812912B2
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acid
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鈴木康弘
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性の優れた硬化物を与える新規な無溶剤フ
ェス組成物に係るものである。
本発明の、特徴は分子鎖骨格にイミド基を有する不飽和
化合物を特定のビニル系モノマーに溶解し加熱すること
、光照射すること又は電子ビーム照射することによりラ
ジカル的に橋かげ硬化しうる絹成物を提供することであ
る。
従来よりラジカル反応で重合硬化する無溶剤ワニスの代
表例としては不飽和ポリエステルワニスがあり、これは
低粘度で速硬化性を示すことから、塗料や絶縁処理用フ
ェスとして利用されるものであるが耐熱的には劣ったも
のである。
このため耐熱性に優れた無溶剤ワニスの出現に対する要
請には極めて強いものがある。
不飽和ポリエステルワニス系の耐熱化策としては分子鎖
構成要素に剛直な鎖員たとえばイソフタル酸やテレフタ
ル酸などを導入したり、あるいは系の不飽和基濃度を高
くしたりする方法が用いられるが、このような手段でも
高温下で長時間に渡った苛酷な使用環境下では大幅な耐
熱性の向上策としての効果はほとんど期待されないこと
が多い。
本発明者らは上述した事情を強《認識し、不飽和ポリエ
ステルの長所である低粘度、速硬化性を堅持させると共
に高度な耐熱性を付与する研究を鋭意遂行した結果本発
明を完成した。
本発明の要旨は極めて高度な熱安定性を有するイミド基
を分子鎖骨格中に導入した不飽和オリゴイミド化合物な
N−ビニル−2−ピロリドンに溶解してなる耐熱性無溶
剤フェス組成物に係る。
本発明の特徴とするところは前記したN−ビニル−2−
ピロリドンを用いて、不飽和オリゴイミド化合物を均一
に溶解し低粘度の無溶剤フェス化することにある。
周知のようにイミド基は優れた熱安定性を有する反面、
該基を導入した化合物の多くは高融点の固体でありまた
通常の溶媒(たとえばトルエンやキシレンなど)および
ビニルモノマー(たとえばスチレンやビニルトルエンな
ど)にはほとんど溶解しない難溶性のものである。
このため、溶媒やモノマ類に易溶化させるにはイミド基
導入量を極度に減少させる必要がある。
しかしながら、このような手段を講ずれば当然の結果と
して得られる硬化物の耐熱性は損われてしまう。
一方、別の手段としては分子構成の異なった複数種のイ
ミド化合物をブレンドし、その結果として融点降下を期
待することが考えられるが、該方法によっても常温下で
流動性を有するようなワニス材料とは成りかたく、かつ
前記したような溶媒やビニルモノマーには難溶である。
本発明はイミド基含有量の高い不飽和イミド化合物を特
定のビニルモノマーとしてN−ビニル−2−ピロリドン
を利用することにより常温下で十分な塗布作業あるいは
注形や含浸などの加工作業が容易に行える低粘度性を有
しかつ硬化物の特性も優れた無溶剤型フェス組成物を与
えるものであり、この工業的意義は極めて太きいもので
ある。
本発明で使用される不飽和オリゴイミド化合物としては
不飽和オリゴエステルイミド、不飽Nオリゴアミドイミ
ド、不飽和オリゴエステルアミドイミドなどを挙げるこ
とができる。
該不飽和イミド化合物の分子構成を例示すれば次のよう
なものがある。
(但し式中R1 は水素又はメチル基、Xは−〇−又は
−N−を示す。
R2は分子量50〜3000のオリゴエステル又はオリ
ゴエステルアミドの残基を示す。
RXは後記する分子末端官能性イミド化合物の残基) (但し式中R3はトリカルボン酸の残基、Xは−〇−又
は−N−を示す。
R2は分子量50〜3000の二価有機基であり分子中
にエステル結合又はアミド結合を含有してもよい) 〔但し式中R4はテトラカルボン酸の残基を示す。
R5は−CH2−CH=CH2、 −R2−C−O−CH2−CH=CH2(但しR2は(
A)と同一)を示す〕 一般式(A)および(B)で示される不飽和オリゴイミ
ド化合物を得るには該式中のRXに相当する分子末端官
能性イミド化合物を用いることによってなされる。
ここで云う分子末端官能性とはRxの分子端が−COO
Hおよび/もしくは−OHとなっていることを示す。
このようなイミド化合物としては次のようなものを列挙
できる。
式(1)〜(9)のイミド化合物は、明記した化学構造
式に対応するように一般式 で示されるトリカルボン 酸無水物(a)、一般式で 示されるテトラカルボン酸二無水物(b)とそれぞれ一
般式H2N−Rb−COOHで示されるモノアミノモノ
カルボン酸(c)、一般式H2N−Rc−OHで示され
るモノアミノモノアルコール(d)、一般式H2N−R
d−NH2 で示されるジアミン(e)を反応さすこと
によって得ることができる。
また式(3)、(7)、(8)および(9)のイミド化
合物においては前記ジアミン(e)の代りに一般式OC
N−Rd−NCOで示されるジイソシアナート(f)を
用いることができる。
ここで上記した各成分について説明する。
成分(a)としては無水トリメリット酸、3・4・4′
−ジフエニルトリカルボン酸無水物、3・4・4′−ジ
フエニルエーテルトリカルボン酸無水物、エチレントリ
カルボン酸無水物、2・3・6′−ナフタリントリカル
ボン酸無水物などが用いられる。
成分(b)としてはピロメリット酸二無水物、3・3′
・4・4′−ジフエニルテトラカルボン酸二無水物、2
・2′・3・3′−ジフエニルテトラカルボン酸二無水
物、2・3・6・7・ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、2・2′−ビス(3・4−ジカルボキシフエニル
)プロパン二無水物、ブタジエンテトラカルボン酸二無
水物などが用いられる。
成分(c)としてはガンマーアミノ酪酸、アンスラニー
ル酸、P−アミノ安息香酸、m−アミノ安息香酸、β−
アミノプロピオン酸などがある。
成分(d)としては2−アミノ−1−ブタノール、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミンエ
タノール、3−アミノ−1−プロパンノールなどがある
成分(e)としてはメタフエニレンジアミン、オルソノ
エニレンジアミン、パラフエニレンジアミン、2・4−
トルエンジアミン、2・6−トルエンジアミン、4・4
′−ジアミノジフエニルスルフオン、4・4′−ジアミ
ノジフエニルエーテル、4・4′−ジアミノジフエニル
メタン、4・4′−ジアミノジフエニル、4・4′−ジ
アミノベンゾフエノン、ヘキサメチレンジアミン、エチ
レンジアミン、ジアミノプロパン、2・2−ジメチルプ
ロピレンジアミンなどがある。
上記成分(e)の代りに用いることができる前記ジイソ
シアーナ(f)には、2・4トリレンジイソシアナート
、2・6−トリレンジイソシアナート、4・4′−ジフ
エニルメタンジインシアナート、メタキシレンジイソシ
アナート、ナフタレンジイソシアナート、ヘキサメチレ
ンジイソシアナートなどが利用できる。
上記した成分(c)、(d)、(e)あるいは(f)は
それぞれ単独で使用してもよいし、該成分間で適宜数種
を混合して使用してもよい。
式(1)〜(9)のイミド化合物は該式から上記成分お
よび配合を選定し、通常溶媒たとえばm−クレゾール、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、あるい
は前記溶媒にキシレン、トルエン、アニソールなどを添
加した混合溶媒中で縮合反応させることによって得るこ
とができる。
而して得られる式(1)〜(9)のイミド化合物は分子
末端が−COOHあるいは−OHあるいは−COOHと
−〇Hのものである。
本発明の不飽和オリゴイミド化合e(A)および(B)
を得るには上記式(1)〜(9)のイミド化合物と一般
式HO−R2−OHで示されるグリコール(g)たとえ
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、水添ビス
フェノールAなどの1種もしくは数種の混合物と一般式
HOOC−R4−COOHで示される二塩基性酸あるい
は核酸の低級アルキルエステル又は無水物(h)などた
とえばフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ
フタル酸およびこれらの無水物、イソフタル酸、テレフ
タル酸およびこれらのメチル、エチルエステルなど、コ
ハク酸、マレイン酸およびこれらの無水物、アジピン酸
、フマル酸などの1種もしくは数種混合物とから通常の
エステル化反応を行ない、分子末端官能性オリゴエステ
ルイミドとすること、さらには必要に応じ前記成分(g
)の一部もしくは全部を前記したアミン系化合物(c)
、(d)又は(e)で置換し縮合さすことによってそれ
ぞれ分子末端官能性オリゴエステルアミドイミドもしく
は分子末端官能性オリゴアミドイミドとする。
この際、式(1)〜(9)のイミド化合物の官能基(−
COOHおよび/もしくは−OH)の種類と数との対応
から成分(g)或は(c)、(d)又は(e)および/
もしくは成分(h)の配合を調節することによって一般
式(A)〜(D)で明示した−R2−の分子量を変化さ
せることができる。
通常、該分子量は50〜3000の範囲から選定するの
が望ましい。
該分子量が3000よりも大きくなると最終的に得られ
る不飽和オリゴイミド化合物の不飽和基濃度が低下し速
硬化性が損なわれるようになること、系の粘度が高くな
って実作業上の取扱いに不便が生じるなど好ましくない
傾向を有するようになる。
したがって−R2−の分子量は上記した範囲から求める
のがよい。
而して得られる分子末端官能性オリゴイミド化合物は、
続いて不飽和基導入成分(i)たとえばアクリル酸、メ
タクリル酸および該酸らの塩化物、無水物(i−1)さ
らにはアクリル酸、メタクリル酸のモノグリコールエス
テル(i−2)たとえばヒドロキシエチル(プロピレン
、ブチルなと)アクリレート、ヒドロキシエチル(プロ
ピル、ブチルなと)メタクリレートなどと縮合反応を行
わせることによって一般式(A)で示した不飽和オリゴ
イミドとすることができる。
ここで前記不飽和基導入成分として(i−1)又は(i
−2)を用いることの選定は上記した分子末端官能性オ
リゴイミド化合物の官能基の種類に応じて適宜決めれば
よい。
一方、不飽和基導入成分としてアリル基を有する化合物
(i−3)たとえばアリルアルコール、アリルクロリド
、ジアリル化合物(たとえばコハク酸ジアリル、マレイ
ン酸ジアリル、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリ
ルなど)などを用いれば一般式(B)で示した不飽和オ
リゴイミド化合物を得ることができる。
一般式(c)で示される不飽和オリゴイミド化合物を得
るには されるN−アリル化合物を用いることによってなされる
該化合物の好適な例としてはN−アリルトリメリットイ
ミド又はその酸クロリドがある。
不飽和オリゴイミド化合物(c)は該アリル化合物とグ
リコール(g)或はモノアミノカルボン酸(c)又はモ
ノアミノアルコール(d)および/もしくは二塩基酸(
h)とから縮合反応によって作ることが出来る。
ここで成分(g)、(c)、(d)、(h)の配合や選
定および該成分から由来する式(C)中の−R2−の分
子量等に関してはすでに一般式(A)および(B)の不
飽和オリゴイミド化合物の合成に係った概念がそのまゝ
利用されるものである。
一般式(D)で示される不飽和オリゴイミド化合物を得
るには で示されるN−アリル・N′−ヒドロキシアルキルテト
ラカルボジイミドもしくは で示されるN−アリル・N′−カルボキシアルキルテト
ラカルボジイミドを用いることによってなされる。
該化合物類はアリルアミンと既述したテトラカルボン酸
無水物(b)およびモノアミノモノカルボン酸(c)も
しくはモノアミノモノアルコール(d)を縮合させるこ
とによって得られるものである。
不飽和オリゴイミド化合物(D)は該アリル化合物とグ
リコール(g)或はモノアミノアルコール(d)又はモ
ノアミノカルボン酸(c)および/もしくは二塩基酸(
h)とから、縮合反応によって作ることができる。
ここで上記成分(g)、(c)、(d)、(h)の配合
や選定および該成分から由来する式(D)中の−R2−
の分子量等に関しては既述の考え方がそのまゝ利用され
るものである。
而して得られる不飽和オリゴイミド化合物類はN−ビニ
ル−2−ピロリドンに溶解し均質な液状の無溶剤ワニス
として供されるものである。
N−ビニル−ピロリドンの使用は上記のように不飽和オ
リゴイミド化合物に対し優れた溶解力を有した特性を示
すことのほかに、次のような極めて好ましい波及効果を
も発揮するものである。
すなわちN−ビニル−ピロリドンは高沸点(215℃、
760mmHg)のものであり、本発明の無溶剤ワニス
は従来ワニス類に見られるように不快な悪臭を発生する
ことは無く、作業環境・安全衛生上極めて好ましい。
さらにまたN−ビニル−ピロリドンは水に良く溶解する
性質をも有しており、各種の実作業上において遭遇する
可能性のある危険たとえば人体にワニスが付着した場合
などには水洗によって容易に解消することができるなど
のメリットをも有しているものである。
本発明の耐熱性無溶剤ワニス組成物は不飽和オリゴイミ
ド化合物80〜40重量%にN−ビニル−ピロリドン2
0〜60重量%を配合したものが好ましい。
この理由はN−ビニル−ピロリドンの添加量が20重量
%より少ない配合ではワニス糸が高粘度となって実作業
上の取扱いに不便をきたす場合があること、また60重
量%より多い配合では必然的に該イミド化合物量が少な
くなり、硬化物の耐熱性を損うおそれがある。
したがってワニス組或は上記配合の範囲内で求めるのが
望ましい。
本発明のワニス組成物は不飽和オリゴイミド化合物をN
−ビニル−ピロリドンに溶解するものであるが、この際
硬化物の物性調節(たとえば可撓性を付与すること、電
気性質を改良することなど)あるいはワニス性状の改良
(たとえばチクソトロピック性の付与など)さらには増
量化などを目的としてN−ビニル−ピロリドンと他のビ
ニル系モノマーの混合物を使用することは可能である6
該モノマーとしては分子中に重合性の不飽和基を1個以
上有するものが利用でき、たとえばエチレン、ビニルト
ルエン、(メタ)アクリル酸および該酸の低級アルコー
ルエステル類(たとえばメチル、エチル、プロピルなど
)或はグリコールエステル類(たとえばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコールなどのモノ又はジエステル類、
ビスヒドロキシアルキルノタレート、ビスヒドロキシア
ルキルイソフタレート、ビスヒドロキシアルキルテレフ
タレートなどのジエステル類)、ポリアリル化合物類(
たとえばジアリルイソフタレート、ジアリルフタレート
、トリアリルトリメリテート、トリアリルイソシアヌレ
ートなど)などがある。
上記モノマー類の添加量は前記目的に応じて判定すれば
よい。
本発明のワニス組成物はラジカル的に硬化するものであ
り、このための硬化手段としては熱硬化すること、光照
射することおよび電子ビーム照射することが代表的なも
のとして挙げられる。
該手段は複数のものを組合せることはさしつかえない。
熱硬化の場合は重合開始剤たとえばベンゾイルペルオキ
シド、ジクシルペルオキシド、アゾビスイソブチロニト
リル、メチルエチルケトンパーオキシド、ターシヤリー
ブチルパーベンゾエートなど通常使用されるものを1種
もしくは数種を0.5〜5重量部添加し、ラジカル発生
温度より若干高い温度たとえば70〜180℃に加熱す
ればよい。
光照射によって硬化させる場合には増感剤たとえばベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、アントラキノンな
ど特定波長の光でラジカルを発生する化合物を通常0.
05〜5重量部添加し光照射することによってなされる
この場合、光源としては低圧、中圧、高圧および超高圧
水銀灯、キセノンランプなどが用いられる。
電子ビーム照射により硬化させる場合には電子線加速電
圧100〜3000KeVの電子線照射装置を用い、線
量として1〜50Mrad照射すればよい。
いずれの硬化手段の場合にも、空気中酸素のラジカル反
応阻害作用を無くした状態を導入することは好ましく、
必要に応じ被ワニス処理物表面に空気シャ断用フイルム
を貼りつけたり、雰囲気をチッ素や炭酸ガスなどで不活
性ガスにすることなどを施せばよい。
而して硬化させた本発明のワニスは極めて耐熱性に優れ
たものである。
以下実施例にてさらに本発明を詳細に説明する。
実施例 A 60重量部にN−ビニル−ピロリド40重量部を加え、
85〜100℃に加温し液状ワニス化した後冷却した。
該ワニスは淡黄色透明であり、く30℃で120ポイズ
の粘度を示す無臭性のワニスであった。
実施例 B 70重量部にN−ビニル−ピロリドン80重量部を加え
85〜100℃に加温し液状ワニス化した後冷却した。
該ワニスは赤褐色透明であり、30℃で97ポイズの粘
度を示す無臭性のワニスであった。
実施例 C 60重量部にN−ビニル−ピロリドン30重量部および
ジアリルイソフタレート10重量部を加え、100〜1
20℃に加温し液状ワニス化した後冷却した。
該ワニスは赤褐色透明で30℃で110ポイズの無臭性
のワニスであった。
実施例 1 実施例Bのワニス100重量部にジクシルペルオキシド
2重量部を添加したものをスペーサギャップ2mmのテ
フロン板間にはさみ、150℃で5時間加熱し赤褐色透
明の硬化樹脂板を得た。
該樹脂板はJIS−K6705に準じ曲げ試験により熱
劣化特性を求めた。
結果を次表に示す。これより明らかなように本発明のワ
ニス組成物は極めて良好な硬化物を与らることか判る。
実施例 2 実施例Aのワニスを磨き鋼板(厚さ0. 5 mm)に
バーコーターを用い30ミクロンの液状塗膜を施し、加
速電圧300KeVの電子線照射装置を用い、2 Mr
ad / 1通過の照射条件で、窒素雰囲気下で2通過
させ電子線を4Mrad照射した。
該照射により鉛筆硬度6H、1mmφマンドレルテスト
に合格する硬化塗膜が得られた。
この塗布板は200℃で24時間加熱した後でも前記マ
ンドレルテストに合格するものであった。
実施例 3 実施例Cのワニス100重量部にベンゾイルペルオキシ
ド1重量部とジクミルペルオキシド2重量部を加えたも
のを小型モーター(電気掃除機用のもの)に滴下含浸さ
せた後120℃で15分加熱した後次いで150℃で5
時間加熱硬化させた。
而して絶縁ワニス処理を施したモーターは150℃の密
閉加熱環境下で3万回転/毎分の運転条件で100時間
連続運転したが、何ら異常は認められず、優れた耐熱絶
縁仕様を与えるものであった。
次に本発明がいかに優れているかを明らかにするため、
参考例を以下に示す。
参考例 A 実施例A−Cの不飽和オリゴイミド化合物をそれぞれ下
表のモノマー単独で液状ワニス化することを検討した。
検討方法は前記不飽和イミド化合物5重量部に重合禁止
剤としてハイドロキノン0.3重量%含有したモノマー
を5重量部加えた試験管をモノマーの沸点下で10分間
保持し、均質透明なワニスになるか否かで行った。
結果を下表に示す。
上記結果より明らかなように参考例では本質的な硬化性
の液状ワニスとはならない。
したがって、本発明が耐熱性および無臭性の無溶剤ワニ
スを与える点で大きな工業的意義を有することは明白で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 不飽和オリゴイミド化合物80〜40重量%にN−
    ビニル−2−ピロリドン20〜60重量%.を配合して
    なるラジカル反応的に硬化する耐熱性無溶剤ワニス組成
    物。
JP6453175A 1975-05-28 1975-05-28 タイネツセイムヨウザイワニスソセイブツ Expired JPS5812912B2 (ja)

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