JPS581195Y2 - ネズミ捕獲用粘着台紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二つ折り型台紙本体にネズミ捕り用の粘着剤を
塗布してなるネズミ捕獲用粘着台紙に関し、二つ折り時
に双方の粘着剤の接着を阻ＩＥすることを目的としたも
のである。

近時、粘着剤の発展も著しく、ゴキブリ等の害虫を接着
して捕虫することはもとより、ネズミの如き大形動物（
げつ歯動物）をも捕獲することが呵能となってきた。

この場合、粘着台紙の態様としては、例えば本件出願人
が先に提示した如き（実願昭５４−１３４３１３号）、
二つ折りとなる台紙本体の両面に粘着剤を塗布した横取
よりなり、この粘着台紙を展開してネズミの通りそうな
箇所に置いて接着捕獲を行なうものである。

しかし、このときの粘着剤の粘性は極めて犬であり、こ
のため左右の粘着面が二つ折り畳み時に接着しないよう
に、台紙の周囲には、該台紙縁を折り重ねて形成の粘着
剤流出兼重ね段部となる枠片を配しているが、この二つ
折り（非使用時）の粘着台紙は運搬、保管、販売等の都
合上、多数枚を積み重ねることが多く、長期にあっては
台紙本体が撓み対向せる両粘着面が触れる虞があり、二
つ折りとなった開らきが容易でなく、且この粘着面にあ
っては、双方の粘着剤の接着伸びによって滑らかな粘着
面に凹凸を生じ体裁が悪くなることは勿論のこと、粘着
面が荒れていれば、必要以上に警戒心の強いネズミでは
寄りつかないこと必至である。

本考案は上記実情に鑑み、使用時（粘着台紙の展開時）
に粘着面に不変を招かない粘着台紙を提供しえれば、利
用者に与える便益犬なる点に着目し、本考案を完成した
ものである。

以下、本考案を実施例の図面について説明すれば次の通
りである。

１は表面を湿潤防止加工してなるボール紙等の厚紙を用
い、中央に少なくとも台紙部ａの２倍巾を折中とする二
つ折り背部２を介在し左右に方形の台紙部３，３を連設
した台紙本体で、且この場合該各台紙部３の三方の外周
辺部には細巾となる折重ね枠片４，４，４を連設してな
る。

この台紙部３，３の各折重ね枠片４，４，４を折目５を
界として内側へ二つ折りとし粘着剤流出防止兼用となる
枠付台紙部３’、３’とし、この枠内へ粘着剤Ａを適宜
厚さに塗布しネズミ捕獲用粘着台紙６とするものである
。

この場合、粘着剤Ａの塗着厚は台紙部ａより薄く塗るこ
とは勿論である。

この後、粘着台紙６の粘着面６ａ 、６ａの対称位置と
なる夫々の中央部に、例えばプラスチック製で断面下向
きコ字型となるボタン状支柱駒７を夫々貼着設置するも
θ）である。

この支柱駒７の厚さｂは少なくとも台紙部ａをもち、且
上面に複数個の通気孔８を穿ってなる。

従って、支柱駒７の貼着に際しては、下面固枠部７ａの
みが粘着剤Ａ面に圧接され、中空部Ｉｈ内の空気は上面
の通気孔８を経て放出されるため、該支柱駒７は摺れる
ことなく簡単に取付き、しかも粘着剤Ａは必要以上に圧
迫されないので支住駒７の外周囲へ多量に押し出される
こともなく、延いてはこの支柱駒７，１よりはみ出した
粘着剤Ａ、Ａ同志が、粘着台紙６の二つ折り時に接着す
ることもなく安定して配される。

いまこの粘着台紙６の使用に際し、先ず販売荷姿として
は、左右に展開せる枠付台紙部３’、３’を中央の二つ
折り背部２間に有する折目５’、５’をもって夫々内側
へ折曲げれば、左右の枠付台紙部３′。

３′の各折重ね枠片４，４面が当接し、全体として二つ
折りとなる粘着台紙６となる。

勿論このときは、各枠付台紙部３’、３’の中央部に配
した支柱駒７．７も接衝し、一種の芯材的役目を果たす
撓み防止支柱γ′となるため、店頭又はストックにおい
て多数枚を重ねる等して中央部に抑圧が加わっても、枠
付台紙部３’、３’は撓むことがない。

ここにおいて、この粘着台紙６を用いるときは、二つ折
りとなった該粘着台紙６を単に開らくだけで簡単に展開
した台紙となり、この粘着面６ａ。

６ａを上面としネズミの出没口や通路となっている壁ぎ
わ等に配置すればよいものである。

この状態にてネズミが薄型となる粘着台紙６部を通過す
れば、粘着面６ａの粘着剤Ａにて接着され捕獲されるも
のとなる。

即ち、所謂取モチ捕獲がなされる。

次に、この捕獲したネズミを捨てるときは、粘着台紙６
は全体として二つ折り自在のブックタイプとなっている
ため、単に左右の枠付台紙部３′。

３′を二つ折りとすれば、ネズミは包囲挾持状となるの
で例等の抵抗もなく捨てる作業が出来るものである。

又、不使用に当っては、展開せる粘着台紙６を元の様に
二つ折りとし７て畳めば、前記同様に双方の粘着剤Ａが
接触することなくしまうことが出来る。

上述の様に本考案の二つ折りとする粘着台紙は、少なく
とも左右の粘着面の対称位置に支柱駒を配したことによ
り、二つ折り時に粘着剤同志が接着する虞が全くなく、
従って粘着台紙の多数枚の積み重ねが可能となる。

しかも、この場合の支柱駒には適宜個数の通気孔を穿っ
てなるため、粘着面への取付けに当って該支柱駒を粘着
剤へ押圧しても、多量の粘着剤が外方へはみ出さず、こ
の点からも双方の粘着剤が触れることがなく、使用時の
展開が簡単、確実となる。

更に本考案は横取が簡単であるため、製作が容易で、且
例えばプラスチック製にて粘着剤と同色となる彩色とす
れは、ネズミに必要な警戒心を与えることもない等の実
用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は斜面図、
第２図は二つ折りとした斜面図、第３図は支柱駒の一部
切欠斜面図、第４図は二つ折り時の断面図、第５図は台
紙本体の展開せる正面図、第６図はネズミを挾んで捨て
る作業を示す説明図である。 １・・・・・・台紙本体、２・・・・・・二つ折り背部
、３・・・・・・台紙部、４・・・・・・折重ね砕片、
６・・・・・・粘着台紙、６ａ・・・・・・粘着面、７
・・・・・・支柱駒、７′・・・・・・撓み防止支柱、
８・・・・・・通気孔、Ａ・・・・・・粘着剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二つ折りとする粘着剤流出防止兼用の枠付台紙部に粘着
   剤を塗布した粘着台紙において、この各枠付台紙部の対
   向位置となる粘着面に、非接着部材よりなる電気孔付き
   支柱駒を夫々接着し、該一対の支柱駒で二つ折りの枠付
   台紙部中央の撓み防止支柱としてなるネズミ捕獲用粘着
   台紙。