JPS58116683A - 固定化菌体又は固定化酵素及びその製造法 - Google Patents

固定化菌体又は固定化酵素及びその製造法

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JPS58116683A
JPS58116683A JP21044581A JP21044581A JPS58116683A JP S58116683 A JPS58116683 A JP S58116683A JP 21044581 A JP21044581 A JP 21044581A JP 21044581 A JP21044581 A JP 21044581A JP S58116683 A JPS58116683 A JP S58116683A
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JP
Japan
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immobilized
amino acid
enzyme
water
polypeptide
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JP21044581A
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Inventor
Goro Kobayashi
小林 五郎
Yasushi Takahashi
泰 高橋
Hiromitsu Ikeda
池田 裕充
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固定化菌体又は固定化酵素及びその製造法に関
する。更に詳しくは、本発明は。
「1 菌体又は酵素及び高分子素材を含有する含水ビー
ズの表面が多孔質ポリペプチド膜で被覆されている固定
化菌体又は固定化酵素。
2 菌体又は酵素及び高分子素材を含有する含水ビーズ
の表面が、多官能インシアナート及び/又は多官能エポ
キシ化合物で架橋処理された多孔質ポリペプチド膜で被
覆されている固定化菌体又は固定化酵素。
3 有機溶剤中に分散された、菌体又は酵素及び高分子
素材を含有する含水ビーズの表面に、化学構造式(I) (式中、Rはアミノ酸側鎖を示す。)を有するアミノ酸
酸無水物を反応させて多孔質ポリペプチド膜を形成させ
ることを特徴とする固定化菌体又は固定化酵素の製造法
4、有機溶剤中に分散された、菌体又は酵素及び高分子
素材を含有する含水ビーズの表面に、化学構造式(I) C式中、几はアミノ酸側鎖を示す。)を有するアミノ酸
酸無水物を反応させて多孔質ポリペプチド膜を形成させ
、このポリペプチド膜を多官能インシアナート及び/又
は多官能エポキシ化合物で架橋処理することを特徴とす
る固定化菌体又は固定化酵素の製造法。」に関するもの
である。
本発明でいう含水ビーズは、含水ゲル状ビーズでもよく
、又、水溶液ビーズでもよい。
従来より酵素反応を利用して有用な化合物を製造したり
、有害物質を分解したりすることが行われて来た。酵素
反応を行うに当っては一般的に微生物菌体や酵素を水溶
液中で基質と直接作用させることによって目的とする反
応を行わせている。この場合には反応終了後反応液より
目的とする生成物を取り出すに当って、生成物力ゝ、 と菌体もしくは酵素の分離が非常に困難であ〉〆もしく
は全く出来ないため、一旦蘭体や酵素を失活又は変性さ
せた後、目的生成物を分離し取り出すという方法が採用
されており、これによる菌体、酵素のロス、分離作業の
困難さが伴い不経済な方法で欠点が多い。
上記の如き欠点を改善する方法としては、酵素活性を有
する微生物菌体や酵素等を水に不溶性の支持体に保持さ
せて固定化し、酵素反応をバッチ方式でくり返し行わせ
たり又完全に連続化しようとする試みがなされてきた。
この固定化の方法については種々の方法が提案され又一
部実施されているが一酵素活性を有する微生物菌体、酵
素等の固定化法を大別すると、(1)共有結合法、(2
)吸着法、(3)包括法、(4)直接架橋法、(5)マ
イクロカプセル化法、など多くの方法がある。
固定化法については上記の如く種々の方法があるが、(
1)の共有結合法及び(4)の直接架橋法は多官能性試
薬と酵素蛋白のもつ官能基の間に反応性で選択性がなく
、菌体や酵素にとって反応条件が一般的には激しいため
、失活を伴う割合が大きく、全稈条件をうまく設定しな
いと活性の高い固定化菌体又は固定化酵素が得られない
という欠点がある。
又、(2)の吸着法については1本来の結合力が一5= 弱いことやpl−1一温度、使用する緩衝液の種類やそ
のイオン濃度といった種々の影響を受けやすく、従って
固定化するに当って、又実用する使用条件に当って、き
わめて多くの制限を受けやすいという欠点がある。
(3)のポリマーゲルの格子の中に包括させる代表的な
方法としては、アクリルアミドモノマー及びN、N’−
メチレンビスアクリルアミドモノマーと重合開始剤を含
む水溶液中に微生物菌体や酵素を混合するか溶解させ、
これを重合、ゲル化させ生成したゲル格子中に酵素又は
微生物菌体を包括させる方法がある。
又、他のゲル格子中に包括させる別の方法としては1合
成高分子やカラギーナン、アルギン酸す) IJウム塩
の如き天然高分子と微生物菌体。
酵素を混合した後に二次的にゲル化させ包括する方法も
ある。しかし−この(3)の方法には、後に述べるよう
な欠点がある。
(5)のマイクロカプセル化法は一般的には微粒子径の
ものであるため、実用条件下では濾過分−6= 離郷場合によっては使用しずらいこともあり一又酵素活
性に対してよりダメージを与えやすい乳化剤(界面活性
剤)を多量に使用したり、その調製や後処理で煩雑さが
多いという欠点をもっている。
以上の如〈従来からの固定化法及び固定化菌体又は固定
化酵素には種々の欠点があり、従ってより有意な工業的
に実施出来る固定化法及び固定化菌体又は固定化酵素が
求められて来た。
前記(3)の包括法について更に詳しく述べると。
剤併用下で静置重合させて包括更にはUV、電子線、放
射線等を用いて重合させる方法が多く提案され実施され
て来た。又、水溶性の天然高分子や合成高分子を用いて
微生物菌体、酵素類を含水ゲルに包括させ更に二次的に
架橋させる方法等も提案、実施されて来た。
上記方法の中で前者の了クリルアミド、N −ジメチル
アクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
の如き水溶性モノマー中に菌体や酵素類を添加して重合
包括させる場合、得られる固定化物の酢素活性安定性は
必ずしも十分でない。
後者の水溶性ポリマーを用いて菌体並びに酵素類を包括
固定化する場合の代表的な素材としては、カラギーナン
、アルギン酸ソーダ、キナサン、ゼラチン、ポバール等
がある。これら水溶性高分子素材を用いて菌体、酵素類
を固定化する場合の処理方法としては、イオン架橋法。
反応性試薬による架橋法が一般的に行われている。
ところが、水溶性ポリマーを使用する場合の最大の欠点
は、ポリマー濃度を上げると増粘し加工性が悪くなるこ
とで・ある。例えば、イオン架7嬌法を実施するポリマ
ー素材についてみると、通常そのポリマー濃度は数%で
あり又高くても10%位に駆足される。−万菌体、酵素
類の包括安定性は系内のポリマー濃度に大きく依存し。
ポリマー濃度に反比例する。従って、このような低ポリ
マー濃度の包括固定化物の酵素活性の保持性を向上させ
るため、水中で二次架橋処理する場合、その処理工程に
於て菌体、酵素類のもれに伴う酵素活性の低下には無視
出来ないものがある。
このような欠点をなくすため、検討を進めて来た結果、
高分子分散剤を含む有機溶剤中に重合法によって得られ
た固定化物(含水ゲル状ビーズ)又は水溶性高分子を含
む粘稠な原料水溶液を分散粒子化させ、この粒子表面で
7ミノ酸酸無水物の界面重合反応を行えば、(又は、そ
の後必要により更に架橋剤で架橋処理すると、)粒子表
面にポリペプチドの多孔質コーテイング膜が形成され1
重合法で得た固定化物からは直ちに実用可能な酵素活性
の保持性が1段と良い固定化物が得られ、又水溶性ポリ
マー、菌体。
もしくは酵素を含有する粘稠な原料水溶液からはこれら
を密閉した容易に濾過可能な固定化物(マクロカプセル
)が得られることを見いだし本発明を完成させるに至っ
た。
9一 本発明の固定化菌体又は固定化酵素は例えば次のように
して製造することが出来る。
菌体又は酵素及び高分子素材を含有する含水ゲル状ビー
ズ(包括固定化ビーズ)、又は菌体又は酵素及び水溶性
高分子素材を含有する粘稠な水溶液を、前記高分子素材
及び水に不溶性の有機溶剤に高分子分散剤を用いて分散
(油中水滴型)させ、有機溶剤に可溶のアミノ酸酸無水
物を滴下して粒子表面で界面重合させ1粒子表面に多孔
質ポリペプチド膜を形成させ包括ビーズを得ろ。又、必
要により、更に、上記操作で得られた包括ビーズ表面の
コーテイング膜を補強するため、上記有機溶剤中に多官
能インシアナート及び/又は多官能エポキシ化合物を添
加し、ポリペプチド膜を更に架橋処理する。
本発明に於て固定化函体又は固定化酵素を製造するに当
って、(1)アミノ酸酸無水物及び更に必要に応じ(2
)架橋性試薬(架橋剤)を固定化ゲルビーズ又は粘稠原
料水溶液を分散させた高分子分散剤を含む有機溶剤中に
添加し分散粒子表−1〇− 面を多孔質ポリペプチドでコーティングした固定化ゲル
ビーズ又はポリマー(高分子素材)、菌体又は酵素を含
有する含水状マクロカプセルを調製するが、(])アミ
ノ酸酸無水物としては、アラニン、ロイシン、イソロイ
シン、バリン、フェニルアラニン、γ−メチルグルタミ
ン酸クリシン、フェニルグリシン、p−ハイドロキシフ
ェニルグリシン、ジアミノピメリン酸等通常得られるア
ミノ酸の酸無水物が使用出来る。又。
これらアミノ酸についてはL体+ DL体、D体のいず
れでも使用可能である。
本発明で用いるアミノ酸酸無水物は前述の化学構造式(
I)を有するものであるが−1”t(アミノ酸側鎖)と
しては5例えば、メチル、ブチル。
イソブチル、イングロビル等のアルキル基、アリル基、
ベンジル基、ヒドロキシル基置換アリル基、ヒドロキシ
ル基置換ベンジル基等が挙げられる。
又−アミノ酸酸無水物でポリペプチド膜を形成させた後
に(2)架橋性試薬で架橋処理しポリペプチド膜を補強
することも出来るが−この内。
多官能インシアナート化合物としては1例えば。
ヘキサメチレンジアミンジインシアナート、トルイレン
ジインシアナート、キシリレンジイソシアナート、ジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート−ポリメチ
レンポリフェニルイソシアナート等があり、多官能エポ
キシ化合物としては2例えばペンタエリスリトールポリ
グリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエ
ーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グリセ
ロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパ
ンポリグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールA−ジグリシジル
エーテル、ジグリシジルヘキサヒドロテレフタレート−
ジグリシジルシクロペンタン1.3−ジカルボキシレー
ト、ジグリシジルオルトフタレート等が使用出来る。
これらアミノ酸酸無水物及び多官能インシアナート、多
官能エポキシ化合物等の架橋性試薬は夫々1種又は2種
以上を選択して使用することが出来る。
また、界面重合反応を実施するに当っては、最初にアミ
ノ酸酸無水物でコーティング層を形成させ1次に(2)
の架橋性試薬は、(1)のアミノ酸酸無水物に対し1〜
50重量%用いるのが好捷しく、特に、5〜20重量%
の範囲で用いるのが好ましい。
本発明を実施するに当って、含水ビーズ(含水ゲル状ビ
ーズ又は水溶液ビーズ)に対するアミノ酸酸無水物の使
用割合は5重量%〜50重量%が好1しく、特に10〜
30重量%の範囲が好ましい。
又1本発明に用いる有機溶剤は一般的に疎水性溶剤とし
て知られているものならばどの溶剤でも使用可能である
が、アミノ酸酸無水物を使用する関係で、より疎水性の
強い有機溶剤が好ましい。
例えば、芳香族炭化水素系溶剤としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等カー JJli族炭化13− 水素系溶剤としては05〜CIOの炭化水素例えばロー
ペンタン、n−ヘキサン、n−へブタン。
n−オクタン−ノナン、デカン等が使用出来る。
ハロゲン系溶剤としてはトリ又はテトラクロロエチレン
、トリ又はテトラクロロエタン、及びモノ又はジクロロ
ベンゼン等が使用可能である。
又シクロヘキサン、酢酸エチル等の溶剤も使用可能であ
る。本発明を実施するに当って、有機溶剤は単独で用い
ても良いが、二種以上の溶剤を混合して用いることも出
来る。この逆相分散系での界面重合を実施するに当って
は有機溶剤の使用量は特に限定されないが有機溶剤と分
散体との割合は分散体が5〜50容量%の分散比を占め
る範囲が好1しく、特に20容量%〜40容量%の範囲
で実施するのが好ましい。
本発明を実施する際1分散剤としては親水性基を有する
不飽和モノマーと親油性不飽和モノマーの共重合物であ
る高分子分散剤を用いるの好ましく、含水分散体を合一
させることなく分散状態を維持させる点で、又、高分子
分散剤で14− あるため分散粒子表面だけで作用し、乳化剤に比べて菌
体、酵素類に対し悪影響がないという点で極めてすぐれ
た分散剤である。
親水性基を有する不飽和モノマーとしては。
カルボキシル基(−COOI()、アミノ基−ヒドロキ
シル基等を有するラジカル重合性不飽和モノマーを挙げ
ることが出来る。
更にくわしく例を挙げると。
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマール酸等のカルボキシル基を有スる不飽和モノマー
、又ジアルキルアミン基もしくは、アミン類の塩基性基
を有するものとしては、ジメチルアミノエチルメタクリ
レート、ジメチルアミノエチルアクリレート、N−ビニ
ルカルバゾール、ビニルピリジン等の不飽和モノマーが
ある。又、ヒドロキシル基を有するものとしては2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート。
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセリンモノ
アクリレートーグリセリンモノメタクリレートートリメ
テロールプロパンモノアクリレート、トリメチロールプ
ロパンモノメタクリv−3ジエチレングリコールモノア
クリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート
、スチレンスルホン酸等種々のものがある。
又、高分子分散剤の主成分である親油性不飽和モノマー
としては、界面重合を実施するに当って使用する有機溶
剤によっても異なるが有機溶剤に応じて不飽和モノマー
の選択を適当に行えば良い。
例えば、アクリル酸、メタクリル酸のメチル。
エチル、ブチル、プロピル、イソブチル、2−エチルヘ
キシル、シクロヘキシル等の各種エステル類を挙げるこ
とが出来、又スチレンー酢酸ビニル等も使用出来る。こ
れら種々の不飽和モノマーの2種以上の成分から得られ
る共重合物からなる高分子分散剤の分散粒子に対する使
用量は通常0.001重量%から5重量%用いるのが好
捷しく、特に0.01重量%〜0.5重量%用いるのが
好ましい。分散粒子に対する高分子分散剤の安定イヒ効
果は乳化剤に比較して犬である。
本発明において、アミノ酸酸無水物の界面重合反応を行
う場合、反応温度は、40C以下が好ましい。
本発明におい、多官能インシアナート及び/又は多官能
エポキシ化合物で架橋処理する場合処理温度は、40C
以下が好ましい。
本発明において、高分子素材としては種々のものが使用
出来る。例えば、水溶性不飽和単量体と水溶性多官能不
飽和単量体の共重合体等が挙げられる。水溶性不飽和単
量体としては、アクリル了ミド、メタクリルアミド、ジ
メチルアミンエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、トリメチル了ミノエチルメタクリレートクロライド
、ジメチルアミノエテルメタN−メチルアクリルアミド
、N−メチルメタクリル了ミド等が使用出来る。水溶性
多官能不飽和単量体としては、N、N’−メチレンビス
アクリ1フー ルアミド+ N、N−メチレンビスメタクリルアミド、
トリ了すル了ミン、モノメチルトリ了り−ルアンモニウ
ムクロライド5グリセリンジアクリレート、ペンタエリ
スリトールジアクリレート及びメタクリレート等が使用
出来る。又、他の高分子素材例えばカラギーナン、アル
ギン酸ソーダ、キナサン、ゼラチン、ポバール等の水溶
性高分子素材等も使用出来る。
高分子素材の使用量は特に限定されないが、含水ビーズ
中の高分子素材の量が2〜60%となるようにするのが
好ましい。
本発明は広範囲の微生物菌体或は酵素の固定化に適用可
能である。例えば、微生物菌体としては、フザリウム・
了ングイオイデス、ジベレラ・フジクロイ、ストレプト
ミセス―ラベンズエー、ノカルディア・了ステロイデス
、バチルス−ズブチリス、シュードモナス・エルギノー
ザ、カンディダ・フミコーラ、トリゴノプシス・パリア
ビリス、アルカリゲネス番ファエカリス、エシェリヒア
・コリ、等を挙げることが出18− 来る。
又、酵素の例としては、ウリアーゼ−リパーゼ、β−ラ
クテート・デヒドロゲナーゼ、ペニシリンアシラーゼ、
ウレアーゼ、グルコースオキシダーゼ、トリプシン、キ
モトリプシン、コレステロールオキシダーゼ−クレアチ
ニンアミドヒドロラーゼ、グルタミールオキザレート。
トランスアミナーゼ、β−グルクロニダーゼ等が挙げら
れる。
以下に参考例、実施例を挙げて本発明の詳細な説明する
〔参考例−1,〕 メタクリル酸メチルエステル8f−2−エチルへキシル
アクリレート2?並びにアクリル酸0.3g−をガラス
製試験管に計量し、史に重合開始剤としてベンゾイルパ
ーオキサイド10■を添加して溶解させる。
この共重合性不飽和モノマー組成物を仕込んだ試験管に
ダブルキャップをして水冷下注対針を用いてN2置換後
60Cのウォーターバス中に6時間浸漬して重合を完結
させる。重合終了後、ガラス試験管より中の共重合物を
取り出しトルエンに溶解させ、更にこのトルエン溶液な
n−ヘキサン中に徐々に投入して析出沈澱してきたポリ
マーを回収し分散剤として使用する。
−〔参考例−2〕 メタクリル酸メチル812−エチルへキシルメタクリレ
ート21.並びに4−ビニルピリジ10.5g−をガラ
ス製試験管に計量し、更に重合開始剤としてベンゾイル
パーオキサイド10■を添加して溶解させた他は〔参考
例−1〕と同様の操作を行い共重合ポリマーを回収し分
散剤として使用した。
〔参考例−3〕 2−エチルへキシルメタクリレート4.P−インブチル
メタクリレート61並びに2−ヒドロキシエチルアクリ
レ−)1g−をガラス製試験管に取り更に重合開始剤と
してアゾイソブチロニトリル12■を添加して溶解させ
た他は〔参考例−1〕と同様の操作を行い共重合ポリマ
ーを回収し分散剤として使用した。
〔参考例−4,〕 2本の邪魔棒及び1本の攪拌棒を設置した500mA−
50のガラス製丸底セパラフラスコに0.6?のポリビ
ニルアルコール(ゴーセノールKH−171日本合成化
学社製)を含む水300 mlを仕込み、ウォーターバ
スで50Cに加熱し200 rpmの回転速度で攪拌を
行う。この攪拌している水中に2−エチルへキシルアク
リレート4、0 y−、メタクリル酸イソブチル609
−とアクリル酸1.Of及び重合開始剤パーカドノクス
−16(化薬ヌーリー社製)looIllgからなる共
重合性不飽和モノマー組成物を添加する。この加えられ
た共重合性不飽和モノマー組成物はセパラフラスコ内で
液滴化し小さな粒子状となって懸濁する。
仕込み終了後N2ガスを導入管で導入しN2バージを行
いN2置換すると重合が開始され、この重合を50Cで
4時間続行する。4時間経過後更に60Cに昇温し2時
間重合を続行させ完了させた。
重合終了後冷却し濾過すると粒子状の高分子分散21− 剤が得られる。これは水洗乾燥した後逆相用分散剤とし
て使用した。
本分散剤ポリマーの固有粘度は〔η〕−2.7g−(ト
ルエン+ 30tZ’)でアリ)ルエン、ベンゼン、キ
シレンにはOCでも良好な溶解性を示す。しがしヘプタ
ンに対する溶解温度は35trである。
〔参考例−5、〕 カンディダ・フミコーラ微工研寄託受理番号4485号
をグリセリン2%、大豆粉1%、第1リン酸カリ04%
7硫酸マグネシウム0.1%、塩化カルシウム0.05
%、ホウ酸ナトリウム0.01%。
DL−メチオニン0.25%を含む培地(pT−T二6
.0)10.8に接種し271.72時間振盪培養した
培養液から遠心分離により菌体を採取し、81の湿菌体
を得た。
〔実施例−1〕 邪魔棒(1本)、攪拌棒(1本)、並びにコンデンサー
、ロートを設置した300m1のガラス製セパラ丸底フ
ラスコに〔参考例−1〕で得られた高分子分散剤0.0
5iを含む混合溶剤(ローへプ22− タンI OOml+酢酸エチル50m1を仕込み室温(
25C)で200 rpmの回転速度で攪拌を行う。
この混合溶剤中にアクリルアミド751.メチレンビス
アクリルアミド0.757.カンディダ拳フミコーラの
湿菌体2.07.純水39.75g−の構成成分からな
る重合済の包括固定化菌体ビーズ501をロートより投
入した。次にDL−フェニルグリシンのN−力ルボキシ
酸無水物(DL−フェニルグリシンNCA)!Ml−を
含む20 ml酢酸エチル溶液を添加した。室温水冷下
で反応を続行すると1分散含水粒子表面にポリペプチド
膜が形成されビーズ表面が白濁してくる。約1時間反応
させてポリペプチドによるコーディングを終了させた。
次にトルイレンジイソシアナート0.51を含む20m
13酢酸エチル溶液を添加し更に1時間反応を続行させ
た。
反応終了後攪拌を停止するとコーティングされ白濁した
固定化ビーズは沈降し、有機溶剤層は透明であった。こ
のことはビーズ表面でのみ重合が進行し良好なコーティ
ングが行われていることを示している。
上記反応で得られた固定化ビーズの酵素活性についてみ
ると、初期仕込みの固定化ビーズのD =アミノ酸酸化
酵素活性は生菌体の酵素活性に比較して69%であり、
酵素活性半減期は17時間であったのに対し−ポリペプ
チド膜をコーティングして製造したものは酵素活性保持
率64%、酵素活性半減期89時間でほぼ半減期にして
5倍のものが得られた。
〔実施例−2,〕 邪魔棒(1本)、攪拌棒(1本)、並びにコンデンサー
、ロートを設置した500mgのガラス製セパラ丸底フ
ラスコに、〔参考例−2〕で得られた高分子分散剤0.
5g−を含むn−ヘプタン200mL酢酸エチル100
m1からなる混合溶型を仕込み、室温(25C)、20
0 rpmの回転速度で攪拌を行う。この混合溶剤中に
、分散重合包括法で得られたーアクリルアミド30?、
メチレンビスアクリルアミド301.アルカリゲネスフ
ァ力リスIFO]2669の湿閘体431(菌体濃度7
0%)及び水74%の構成成分からなる重合済みの固定
化ゲルビーズ1501を投入し分散させる。
次にD−パラハイドロキシフェニルグリシンのN−力ル
ボキシ酸無水Th(D−パラハイドロキシフェニルグリ
シンNCA ) 9 y−ヲ20 ml酢eエチルに溶
解した溶液をロートより添加し、界面重合反応を開始さ
せた。室温で1時間反応させた後、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアナート(日本ポリウレタン社製)
0.99−を含む酢酸エチル溶液15m1を添加し更に
1時間反応を続行した。反応終了後攪拌を停止し、固定
化ビーズと有機溶剤を分離させると有機溶剤層は〔実施
例−1〕と同様透明で、固定化ビーズの表面だけで界面
重合が発生していた。
上記反応で得られた固定化ビーズの酵素活性についてみ
ると、初期仕込み固定化ビーズの酵素活性保持率は86
%であり、又酵素活性半減期は32時間であったのに対
し、ポリペプチドコーティングした固定化ビーズの酵素
活性保持率は79%、酵素活性半減期は約240時間で
あった。コーティング法更には架橋法を取り入れること
によ25− り酵素活性半減期は大巾に肴失した。尚、ジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアナートによる架橋処理をし
なかったものの酵素活性半減期は83時間であった。
尚上記酵素活性保持率及び半減期は、バラノ・イドロキ
シフェニルグリシンメチルエステルと6−アミンペニシ
ラン酸(モル比2.1)とからヘフチド形成反応を行わ
せた場合のデーターであり。
パラハイドロキシD−フェニルグリシンメチルエステル
200mM、6−アミノペニシラン酸100mMの濃度
条件下、30C、バッチ反応を実施した場合である。
〔実施例−3〕 邪魔棒、攪拌棒、並びにコンデンサー、ロートを設置し
た5 00 mlのガラス製セパラ丸底フラスコに〔参
考例−3〕で得られた高分子分散剤0.5Jを含む、n
−ヘプタン200m1.トルエン100m1からなる混
合溶剤を仕込み35rのウォーターバス中にて加温しな
から400 rpmの攪拌を行う。
この混合溶剤中に、ポリビニルアルコール15126− (日本合成化学社製−Ql(−17)、アルヵリゲネス
ファエ力すスIF’012669菌体211(菌体濃度
70%)、純水120Jからなる粘稠な原料液をロート
より添加、1時間攪拌を行った。
粘稠な菌体を含む原料水溶液は混合溶剤中で小粒子状に
分散する。攪拌回転数を250 rpmに落し、水冷下
、22.5%のフェニルアラニンN−カルボキシ酸無水
物(フェニルアラニンNcA)を溶解させた酢酸エチル
溶液60m1を徐々に添加し。
分散粒子表面上で界面重合を行わせると粒子表面が白濁
しポリペプチドコーティング層の形成が認められた。次
にジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート(日
本ポリウレタン社製)3.3751を含む酢酸エチル溶
液20 mlを添加し、更に水冷下で1時間反応を続行
した。反応終了後、ヌノチェを使用してロカすると、粒
子状(200〜1000ミクロン)のマクロカプセル状
包括ビーズが得られた。この段階での、バラハイドロキ
シD−フェニルグリシンメチルエステルと6−アミンペ
ニシラン酸からペプチドを形成させる反応に対する酵素
活性保持率は89%であった。次に上記反応で得られた
包括ビーズ50iを、0.5%濃度のグルタルアルデヒ
ド水溶液250 ml中に水冷下(4〜5 U )でゆ
っくり攪拌しながら浸漬し30分反応させた。更に0.
5%濃度のへキサメチレンシアミーン水溶液並びに05
%濃度のポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
(ブナコール820長瀬産業)に夫々30分浸漬し内部
硬化させ包括固定化ビーズを得た。このものの上記ペプ
チド形成反応に対する酵素活性保持率は47%であった
〔実施例−4〕 邪魔棒、攪拌棒、並びにコンデンサー、ロートを設置し
た5 00 mlのガラス製セパラ丸底フラスコに〔参
考例−4〕で得られた高分子分散剤o5fを含むトルエ
ン、パークレン混合溶剤(P−1,05−250)30
0mlを仕込み31Cのウォーターバス上で加温しなか
ら300 rpmの攪拌を行う。この混合溶剤中に、ゼ
ラチン3o1にノビ製)プロテウス・ブルガリスの湿菌
体22.5P及び生理食塩水97.5 Pからなる粘稠
な原料水浴液をロートより添加し、1時間攪拌を行った
。菌体を含むゼラチン水溶液は混合溶剤中で小粒子状(
300〜1200μm)に分散する。攪拌回転数を20
 Orpmに減速し、氷冷下22.57のDLフェニル
グリシンN−カルボキシ酸無水物(DL  フェニルグ
リシンNCA)を溶解させた酢酸エチル溶液60 ml
を徐々に添加し分散粒子表面上で界面重合を行わせた。
1時間界面重合を行わせた後5.01のソルビトールポ
リグリシジルエーテル(ブナコール611長潮産業社製
)を含む酢酸エチル溶液15m1を添加し更に1時間反
応を続行した。反応終了後ヌノチェでロカし包括ビーズ
を得た。このもののD−アミノ酸酸化酵素活性は82%
であった。更に上記口力で得られた包括ビーズ30fF
を05%ゲルタールアルデヒド水溶液に水冷下1時間浸
漬しゆっくり攪拌しながら反応させ内部硬化を行わせた
。このようにして得られた包括固定化ビーズのD−アミ
ノ酸酸化酵素活性は生菌体の酵素活性に対し39%の酵
素活性保持率を示した。
29− 〔実施例−5,〕 〔実施例−1〕と同様の装置にキシレン+ n −ヘプ
タンの混合溶剤(ρ=1.05 )300mlを仕込み
30Cで30 Orpmの攪拌を行う。この混合溶剤中
にアルギン酸ソーダ3g−、アルカリゲネスファエ力す
スIFO12669菌体より抽出回収したペニシリンア
シラーゼ酵素0.19−及び生理食塩水72f/−かも
なる粘稠な原料水溶液をロートより添加1時間攪拌を行
った。上記操作で原料水溶液は液滴状で分散する。これ
に対しバラハイドロキシDLフェニルグリシンN−カル
ボキシ酸無水物15%を含む酢酸エチル溶液60m1を
滴下ロートより徐々に仕込み界面重合をIB8?j間実
施する。次にジフェニルメタン−4,4′−ジイソシア
ナート2.257を含む酢酸エチル溶液10m1を徐々
に滴下し1時間実施する。
反応終了後200 mlの混合溶剤を抜き取り1%塩化
カルシウム水溶液250m1を添加し水冷下でゆっくり
攪拌しながら内部硬化させた。塩化カルシウムによるイ
オン架橋ゲル化は]5分実施し1次30− に水冷下の状態で5%グルタルアルデヒド水溶液10m
1を15分かけ徐々に滴下し滴下終了後更に15分反応
を続行した。上記操作で得られた固定化ビーズのペプチ
ド結合形成反応に対する酵素活性の保持率は53%であ
った。
以上の如く、前述のアミノ酸酸無水物と、必要により多
官能イソシアナート、多官能エポキシ化合物等を用いた
コーティング法を用いることにより不安定な固定化ビー
ズを安定なものにしたり、又本来水溶液状の天然高分子
1合成高分子から容易に酵素活性保持率の高い固定化ビ
ーズが得られる。
特許出願人 日本化薬株式会社 31− 457−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■、菌体又は酵素及び高分子素材を含有する含水ビーズ
    の表面が多孔質ポリペプチド膜で被覆されている固定化
    菌体又は固定化酵素。 2、菌体又は酵素及び高分子素材を含有する含水ビーズ
    の表面が、多官能イソシアナート及び/又は多官能エポ
    キシ化合物で架橋処理された多孔質ポリペプチド膜で被
    覆されている固定化菌体又は固定化酵素。 3、有機溶剤中に分散された。菌体又は酵素及び高分子
    素材を含有する含水ビーズの表面に、化学構造式(I) (式中、Rはアミノ酸側鎖を示す。)を有するアミノ酸
    酸無水物を反応させて多孔質ポリペプチド膜を形成させ
    ることを特徴とする固定化菌体又は固定化酵素の製造法
    。 4、有機溶剤中に分散された、菌体又は酵素及び高分子
    素材を含有する含水ビーズの表面に、化学構造式(11 (式中、Rはアミノ酸側鎖を示す。)を有するアミノ酸
    酸無水物を反応させて多孔質ポリペプチド膜を形成させ
    、このポリペプチド膜を多官能イソシアナート及び/又
    は多官能エポキシ化合物で架橋処理することを特徴と−
    する固定化菌体又は固定化酵素の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120183622A1 (en) * 2011-01-18 2012-07-19 Vanderbilt University Encapsulated cells and composites thereof

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US20120183622A1 (en) * 2011-01-18 2012-07-19 Vanderbilt University Encapsulated cells and composites thereof

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