JPS58114746A - 竪型ミルの分級装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は竪型ミルの分級装置に係り、特に粉砕物の分゛
級効率を大幅にｍ上でき、竪型ミルの運転コストを低減
し得る竪型ミルの分級装置に関する。

竪型ミルは、セメント原料、石炭、タリンカ等の被粉砕
物を粉状に粉砕する装置として用いられており、一般に
ミルケーシング内底部に設けられた粉砕部で粉砕された
粉砕物を熱ガス等の上昇気流により同伴移送し、移送さ
れてきた粉砕物をミルケーシング上部に設けられた分級
器で分級して粗粉を粉砕部に戻しつつ細粉をミルケーシ
ング外にガス流とともに凰出するように構成されている
。

しかしながら、このような従来の一段型式の分級器では
十分な分級が行なえず、分級器で分級され粉砕部に戻さ
れる戻り粉（粗粉）中には、精粉として回収すべき細粉
ないし微粉が未だ多量に含まれていた。

このため、戻り粉中の細粉が再び粉砕部で粉砕対象とな
って不必要な過粉砕をうけることとなり、ミル動力が無
駄に浪費されると共に、竪ミルより取り出すことのでき
る細粉量を増大させることが困難であった。また、粉砕
部と分級器との間を循環するだけの粉体の循環量が多り
、ミル内に粉体を吹き上げるための吹き上げ流をおこさ
せると共に分級された細粉をミルケーシング外に吸引し
て搬出するための排風機に大きな動力を必要とする等の
問題があった。

本発明は以上のような従来の竪型ミルの諸問題点を有効
に解決すべく創案されたものであり、本発明の目的は、
粉砕部で粉砕され、上昇気流とともに移送される粉砕物
を繰返し分級しつつ分級された細粉をミルケーシング外
に取シ出すように構成したことにより、粉砕物の分級効
率を大幅に向上でき、細粉（精粉）回収量を増大し得る
と共に、竪型ミルの運転コストを低減できる竪型ミルの
分級装置を提供することにある。

以下に本発明の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図において、筒体状のミルケーシング１の下部には
図示省略の粉砕部と熱ガス噴出口とが形成されると共に
、ミルケーシング１の頂部には分級された細粉ＰＩをミ
ルケーシング１外に導出するための導出管２が取出口３
に連設されている。

そして、導出管２のラインに設けられた排風機（図示せ
ず）によって吸引し、熱ガス噴出口より、熱ガスを吹き
上げさせ、ミルケーシング１内に上昇気流Ｆを形成して
粉砕部で粉砕された粉砕物Ｐを上昇気流Ｆとともにミル
ク−ソング１上部に移送するように構成されている。

ミルケーシング１上部には、ミルケーシング１の上壁１
ａを貫通し垂下させて回転駆動軸４が設けられ、回転駆
動軸４の外側には、この回転駆動軸４を囲繞するように
上下に位置させて第１の回転羽根５および第２の回転羽
根６が設けられている。第１および第２の回転羽根５．
６は、回転駆動軸４下端に設けられた支持板よシ上方に
放射状に延出された支持フレーム９と第１および第２の
回転羽根５，６上端にそれぞれ設けられた固定板１１．
１０とにより支持固定されている。　　　　　　（また
、上壁１ａ上には回転駆動軸４を駆動すべく原動機１２
が設けられており、さらに、土壁１ａには回転駆動軸４
の回転を円滑にすべく、軸受１３が設けられている。

第１の回転羽根５の外側には、これを囲むように、第１
の案内羽根１６が複数個設けられている。

第１の案内羽根１６はミルケーシング１内周壁に沿って
粉砕物Ｐを伴って上昇する上昇気流Ｆの流れを整流する
べく第１の回転羽根５方向に適宜角度をもたせて供給し
得るように回動自在に設けられている。

第１の案内羽根１６の下方には、第２の回転羽根６を囲
繞するようにして第２の案内羽根１７が回動自在に設け
られている。さらに第２の案内羽根１７の外周には上昇
気流Ｆの一部を、その中に含まれる粗粉を分離除去して
２次分級ガスＧとして導入するために第１図に示すごと
く上記上昇気流方向に立ち上らせて傾斜させた複数個の
ルーバ１８が設けられている。

以上の構成により、第１の回転羽根５と第１の案内羽根
１６との間には１次分級室Ｒ１が形成され、第２の回転
羽根６と第２の案内羽根１７との間には２次分級室Ｒ２
がそれぞれ連通して形成されることになる。

第２の分級室Ｒ２の下方にはホツノく１９が設けられて
いる。このホッパ１９は第１および第２の回転羽根５，
６の回転等により分級されて流下してきた粗粒Ｐ２を再
び粉砕部に戻すだめの排出口２０が下端に形成されてい
る。また、ホツノ＜１９内には、ホッパ１９下端の排出
口２０から上記１次および２次分級室Ｒ＋、Ｒｔ内に粉
砕部からの上昇気流が侵入しないように、排出口２０上
方には円錐状のヘッド２１と、ヘッド２１底面周縁部よ
り回動自在に懸垂支持されたダスト排出ベー７２２とが
設けられている。

次に本実施例の作用について述べる。

導出管２のラインに設けられだ排風機の作動によクミル
ケーシング１内を負圧に吸引し、ミルケーシング１下部
に設けられた熱ガス噴出口より熱ガスを噴出させミルケ
ーシング１内に熱ガスによる上昇気流Ｆを形成する。粉
砕部で粉砕された粉砕物Ｐは、この上昇気流Ｆに同伴さ
れ乾燥されつつミルケーシング１内を上昇する。ミルケ
ージング１上部に移送されてきた粉砕物Ｐを伴う上昇気
流Ｆは第１の案内羽根１６によシ整流され、上記１次分
級室Ｒ１に流入する。

一方、原動機１２の作動により、回転駆動軸４は回転し
、支持フレーム９を介して第１および第２の回転羽根５
，６が回転駆動される。１次分級室Ｒ１に流入してきた
粉砕物Ｐは、排風機の吸引によるミルケーシング１中心
部に向う向心力と、第１の回転羽根５の回転による遠心
力とを受けて分級されることになる。粉砕物Ｐ中の細粉
ＰＩには吸引による向心力が遠心力に打ち勝ち、細粉ｐ
ｇは、第１の回転羽根５を通過し、ミルケーシング１中
央部へと流入し、回転駆動軸４に沿って上昇し、取出口
３から導出管２へと搬出される。

他方、粉砕物Ｐ中の粗粉Ｐ！には、向心力よりも遠心力
が大きく作用し、第１の回転羽根５外方へと飛ばされる
。しかし、第１の案・内羽根１６があるため粗粉Ｐ２は
１次分級室ＲＩ外に出ることなく、第２の回転羽根６と
第２の案内羽根１７との間の２次分級室Ｒ１へと流下す
る。このように第１の案内羽根１６を設けたため、第１
の回転羽根５によりその外方へと飛ばされた粗粉Ｐ２が
ケージング１側へ飛散することなく第１の案内羽根１６
の内面で阻止されると共に持ちさられなかった精粉と一
緒に一次分級室Ｒ１を重力方向に降下し二次分級室Ｒ２
の入口に確実に向わせられることができる。

次に、第２の案内羽根１７の外周部には粉砕物Ｐを含む
上昇気流Ｆが上記のごとく流れている。

そして２次分級室Ｒ２には排風機等による吸引力が作用
しているため上記上昇気流Ｆの１部が２次分級ガスＧと
して分流され微粉と共に２次分級室Ｒｚに吸引される。

この際、上昇気流内の粗粉Ｐ２は上記したルーバ１８の
作用で慣性分級２次分竹室Ｒ２に吸引されず、上記した
ごとく第１の案内羽根１６方向に進む。こうして粗粉を
除去された上昇気流Ｆの２次分級ガスＧは案内羽根１７
によシ整流されて２次分級室Ｒ２内に導入され粗粉Ｐ！
に同心方向の流体力を与える。すなわち、この中心方向
に働く流体力と第２の回転羽根６による遠心力とによっ
て２次分級室Ｒｔ内に流下してきた粗粉Ｐ２は再び分級
作用を受けることになる。そして、粗粉ＰＩに随伴して
降下してきた細粉Ｐ重は分級され、ミルケーシング１中
央部へと吸引され導出管２から排出される。一方、粗粉
Ｐ２はさらに下降し、ホッパ１９へと流下する。

２次分級室Ｒ１で分級された粗粉Ｐ！は自重により降下
し、ホッパ１９内周壁とダスト排出ぺ一７２２との間に
堆積される。所定量が堆積されるとその重量でダストベ
ーン２２が回動し、粗粉Ｐ、が再び粉砕部へと投下供給
される。この際、ホッパ１９より投下される粗粉Ｐ、は
ミルケーシング１中央を降下するため、ミルケーシング
１側壁に沿って上昇する熱ガス流によって吹き上げられ
ることなく粉砕部に戻され、再度粉砕されることとなる
。

上記実施例において、２次分級ガスとしてミル上昇流の
一部を粗粉を分離除去して用いるため第２の案内羽根の
外周に図示のごときルーパ１８を用いたが第′２図に示
すごとく、案内羽根１７の断面形状を７字形にして、粗
粉の流入を防ぐ様にしたものなど他の形状でも良い。

なお、上記実施例では回転羽根および案内羽根をそれぞ
れ２段配置したものを例示したが必要に応じて段数を増
やして良いことは勿論である。

以上の説明により明らかなように、本発明によれば次の
ような優れた効果を発揮する。

（１）粉砕物に繰返し分級作用を与えるんとにより１段
分級後の粗粉中に多量に含まれている細粉を回収するこ
とができ、分級効率と細粉回収量とが大幅に向上する。

（２）上昇気流の一部を２次分級ガスとして使用してい
るため、別途に２次分級用ガスの供給手段を設ける必要
がない。

（３）モルケーシング内の粉砕部と分級装置との間を循
環する粉体循環量を減少させることができ、排風機動力
が軽減され、さらに細粉が粉砕部で過粉砕を受けてミル
動力が浪費されることがなく、竪型ミルの運転コストを
低減することができる。

（４〕　　竪型ミル内上部に分級装置を設けているため
、分級装置の据付スペースを別途に確保する必要なく、
構造も簡単で極めて実用性に富む。

（５）　　分級された粗粉が分級装置の中央部から粉砕
部へ落下するため、吹上げ熱風ガスと交叉することなり
、ミル圧損の低減がはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る分級装置の一実施例を示す縦断面
図、第２図は本発明の他の実施例を示す横断面図である
。 図中、１はミルケーシング、２は導出管、３は取出口、
４は回転駆動軸、５は第１の回転羽根、６は第２の回転
羽根、１６は第１の案内羽根、１７は第２の案内羽根、
１８はルーバ、Ｒ１は１次分級室、Ｒ鵞は２次分級室、
Ｐは粉砕物、Ｆは上昇気流、Ｇは２次分級ガス、Ｐｌは
細粉、Ｐ冨は粗粉である。 餉１頁の続き ■出　願　人　住友セメント株式会社 東京都千代田区神田美土代町１ 番地

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ミルケーシングの下部に設けられた粉砕部で粉砕された
   粉砕物を上昇気流・とともに移送し、移送される粉砕物
   を分級しつつ、分級された細粉をミルケーシングの頂部
   に設けられた取出口より取り出すようにした竪型ミルの
   分級装置において、上記ミルケーシングの頂部より垂下
   された回転駆動軸に上下に設けられた第１および第２の
   回転羽根と、該第１の回転羽根の外側に臨ませ、上記粉
   砕物を同伴移送する上昇気流を上記第１の回転羽根方向
   に整流する第１の案内羽根と、上記第２の回転羽根の外
   側に臨ませ、上記上昇気流の一部を該上昇気流内に含有
   する微粉と共に上記第２の回転羽根方向に整流する第２
   の案内羽根とを備えたことを特徴とする竪型ミルの分級
   装置。