JPS5810688Y2 - リニアモ−タ駆動台車用方向変更装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリニアモーターに基づく推力により駆動される
台車の方向変更装置に関するものである。

一般に２条の軌条上を走行する台車装置の全体のレイア
ウトにおいては台車の進行方向を変化させる場合、台車
の有するホイールベースによって必然的にレールの曲線
部の占める割合が多くなり全体のレイアウトが犬となる
傾向を有する。

このため、レール曲線部にターンテーブルを配置し、台
車の方向変更に際してこのターンテーブルの上に台車を
載せて、このターンテーブルを方向変更の角度だけ回動
し台車の進路方向の変更を行うことが実用化されている
。

しかるにこの従来のターンテーブルを用いた台車の方向
変更手段はターンテーブルの回転部が極めて複雑な機構
となり、ひいてはこの部分の故障が多く台車の円滑なる
方向変更がなされない場合が生じる欠点があった。

本考案の目的はフラット形のリニアモータを用いて台車
の駆動に伴いターンテーブルの駆動をも台車に備えられ
たリニアモータによって行う構成としてターンテーブル
の動作機構を著しく簡単化して常時円滑なる台車の方向
変更を得ることにある。

以下、図示する実施例について具体的に説明する。

第１図は本考案の構成に係る斜視図で、同図において、
１，２は台車舶用レールで、それぞれ台車の方向変更に
相当する角度をなして配置されている。

３，４は支え足で、それぞれ上記各レール１，２を支承
している。

５はターンテーブルで、その軸５ａが軸受５ｂにて支承
され、この軸受５ｂは支え足５ｃによって支持されてい
る。

６はレールで、ターンテーブル５に固定されていてその
両端はターンテーブルの回動に伴ってレール１及びレー
ル２に接続されるように配置されている。

そして、外力が伺ら与えられない限り一方のレール１，
２に連らなるように規制されるようになっている。

即ち、台車の進行方向が矢印Ａ方向であるとすばレール
１とレール６か連らなっている。

そしてターンテーブル５は外力によって右旋回し、レー
ル６がレール２に連らねること力可能になっている。

Ｉは台車で、左右両側に２個ずつの案内輪８を備え、こ
れが上記各レール１，２．６に係合するようになってい
る。

９はリニアモータの１次側を構成する移動磁界発生装置
で、台車Ｉの左端部に設けられレールから外出した部分
において、下方部に向けて移動磁界を発生させる。

１０はリニアモータの２次側を構成するアル□導体で、
レール１，２に沿って配置されている外壁１１に水平に
取付けられ、上記移動磁界発生装置９の移動磁界発生面
と常時対向するように配置されている。

１２は集電装置で、台車７の左方部に存する移動磁界発
生装置９から突出し、外壁１１に沿って布設された給電
線１３に摺動する。

１４はストッパ金具で台車Ｔの進行方向端面におけるレ
ール１゜６．２の軌間中心部に位置して設げられている
。

１５はストッパで、レール橋絡片１６において上記スト
ッパ金具１４に対向する位置に設げられている。

１Ｔはタッチ金具で、これが機械的応力を受けることに
よって、台車Ｔに設けられているストッパ１４との保合
を解くように構成されている。

１８は係合片でレール橋絡片１９において、上記レール
６とレール２とが連らなった際にストッパ金具１４とス
トッパ１５との係合を解くように制御できる位置に取付
けられている。

上記実施例の構成において、まず台車Ｔがレール１に配
置されている状態から給電線１３より集電装置１２を介
して台車の側下部に備えられている移動磁界発生装置９
に電力を供給し、これによって生ずる移動磁界２次側の
アルミ導体１０に渦電流が流れ、リニアモータとしての
推力が得られ矢印の方向に台車Ｔが移行する。

この過程において台車１が右旋回可能にレール６に達し
た後さらに台車Ｉが進行していくと、台車Ｉに取付けら
れているストッパ金具１４がストッパ１５に係合して進
行が止る。

しかるに移動磁界発生装置９とアルミ導体１０とで構成
されるリニアモータに基づく推力は依然として発生し続
けている。

従って台車Ｔには回転力が与えられ、このトルクに基づ
いてレール６は右旋回を開始する。

そしてレール６がレール２に連らなった際にタッチ金具
１７がレール橋絡片１９に設けられている係合片１８に
当り、これによってストッパ１５は前方にたおれ、当該
ストッパ１５とストッパ金具１４との係合が解かれる。

よって台車γは上記リニアモータとしてのトルクを受け
てレール６から、レール２に向けて進行し、台車Ｉはレ
ール２に移行する。

このようにして台車７がレール２に移行すればレール６
はターンテーブル５０回転力によって再度図示の位置に
戻り次の台車Ｔの方向転換に備える。

以上述べたように本考案に係るリニアモータ駆動台車用
方向変更装置は台車の側方に構成するリニアモータの作
用によって推力を受ける台車を案内する２つの固定レー
ルと１つの回転レールとを備え、上記回転レールは外力
が与えられない限り一方の固定レールに連らなり、外力
を加えることにより他の固定レールに連らなるように配
置し、台車が１の固定レールから回転レールに移行し、
さらに台車がストッパーに係合し、さらに推力を得て回
転レールを回転し、他の固定レールに連らねてストッパ
を解放させて台車を他の固定レールに移行′させるよう
にしたものである。

このような構成に基づいて、レールに沿って台車の方向
を変更するに際して回転レールは台車駆動用リニアモー
タの推力を用いることに伴い回転レールは台車駆動用リ
ニアモータの推力を用いることに伴い回転レールは復帰
力を戻しばねに持たせる以外は駆動源は伺ら必要としな
いから、構造が簡単化される。

さらに、台車の方向変更を回転可能のレール上にて行う
ようにしたから曲線部のスペースが小となり、ひいては
台車走行後のレイアウトが著しく容易化される特長をも
たらす。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す斜視図である。 １．２・・・・・・固定レール、６・・・・・・回転レ
ール、Ｉ・・・・・・台車、９・・・・・・移動磁界発
生装置、１０・・・・・・２次導体、１４・・・・・・
ストッパ金具、１５・・・・・・ストッパ １Ｔ・・・
・・タッチ金具、１８・・・・・・係合片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台車案内用の方向を異にする２つの固定レールとこの２
   つの固定レールの間に介在し、通常は一方の固定レール
   に連らねられ、外力によって他方のレールに連らなる回
   転レールを備え、台車の進路に沿ってリニアモータ２次
   導体を布設し、この２次導体に対向する台車の側部にリ
   ニアモータの１次側をなす移動磁界発生装置を設け、回
   転レールにあらかじめ連らなっている固定レールから台
   車が回転レールに移行した際に台車の進行を阻止する手
   段と、台車の推力により他の固定レールに回転レールが
   接続された後、台車の進行の阻止を解除する手段を有す
   ることを特徴とするりニアモータ駆動台車用方向変更装
   置。