JPS58105892A - 粉体貯蔵船 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石炭などの粉体を貯蔵するための船舶に関し
、特に鉱石原油兼用船を改造して粉体貯蔵用に転換する
場合に好適の粉体貯蔵船に関する。

一般に鉱石原油兼用船は、両側部のサイドタンクの間に
中央タンクをそなえ、中央タンクの上部にはグラブ荷役
を行なえる大型ハツチが設けられているが、サイドタン
クの上部には小型ハツチが設けられているだけなので、
サイドタンクに粉体を貯蔵した場合、そのグラブ荷役を
行なうことはできない。

本発明は、このような問題点の解決をはかろうとするも
ので、サイドタンク内の粉体をスラリー化して中央タン
クへ移してから、これをグラブ荷役で処理できるように
することに」：す、粉体を効率よく貯蔵し荷役できるよ
うにした粉体貯蔵船を提供することを目的とする。

このため本発明の粉体貯蔵船は、上部にグラブ荷役用ハ
ツチを有する中央タンクと、」二部に粉体の投入口を有
するサイドタンクとをそなえ、上記サイドタンク内に上
記粉体のスラリー化装置が設けられるとともに、同スラ
リー化装置で生成されたスラリ−ヲ上記中央タンク内へ
導入する水力輸送手段が設けられて、−４−記中火タン
ク内へ導入されたスラリーの脱水を行なうべく同中央タ
ンクの底部に水切り用スリット付き内底板が設けられた
ことを特徴としている。

以下、図面により本発明の一実施例としての粉体貯蔵船
について説明すると、第１図はその横断面図、第２図は
その縦断面図であって、鉱石原油兼用船を改造した粉体
貯蔵船の船体１は、左右の縦通隔壁］ａにより区画され
た中央タンク３と、その両Ｉ１１のサイドタンク４とを
そなえており、中央タンク３は上部にグラブ荷役用ハツ
チ８を有し、各サイドタンク４は上部に粉体の投入口９
を有している。

１だ中央タンク３の下方には二重底中央タンク５が設け
られ、サイドタンク４の下方には二重底サイドタンク６
が設けられている。

そして、中央タンク３と二重底中央タンク５とを仕切る
内底板３ａＫは水切り用スリット２０が形成され、サイ
ドタンク４と二重底サイドタンク６とを仕切る内底板１
４には中央溝１５へ向かって低下する傾斜が伺されてい
る。

中央溝１５の直上には、サイドタンク４内に収容された
石炭等の粉体をスラリー化する装置として旋回ジェット
ノズル１７が設けられており、これで水を噴射されて生
成されたスラリ＝（粉体重量濃度１０〜１５係）は中央
溝１５へ集められ、これに接続されたエダクタ−１６に
より、スラリー輸送管２３を通じて、中央タンク３の上
部のサイクロン］８へ導かれるようになっている。

なお、エダクタ−１６および旋回ジェットノズル１７へ
の高圧水の供給は、二重底中央タンク５および二重底サ
イドタンク６から取水するポンプ１９により、高圧水主
管２１および高圧水支管２２を介して行なわれる０ サイクロン１８へ導かれたスラリーは、脱水濃縮（粉体
重量濃度５０．〜６０％）されてサイクロン下部開口２
５から中央タンク３内へ投下され、サイクロン］８で分
離された水は分離水戻し管２４を通じて二重底サイドタ
ンク６内へ戻される。

１だ中央タンク３内へサイクロン１８から濃縮されて投
下されたスラリーは、さらにスリット２０で水切シされ
、分離された水は二重底中央タンク５内へ戻される。

サイドタンク４内への粉体の投入は、船体］の上甲板上
を船長方向に走行しうる走行うレーン］Ｏの脚部１】に
付設されたホッパー１３により、粉体投入口９を通じて
行なわれ、ホン・ぐ−１３への粉体の導入は、石炭運搬
船２から、走行うレーン〕０上のグラブ式荷役装置］２
により行なわれる〇 なお、図中の符号７はポンプ室、２６は吸引主管、２７
および２８は吸引支管、２９および３０は遠隔操作弁、
３１は手動操作弁を示している。

」二連の構成により、粉体投入口９を通じサイドタンク
４内へ投下され貯蔵された石炭等の粉体は、石炭運搬船
２あるいは陸上の施設等へ払い出される荷役の際には、
まず旋回ジェットノズル】７の作用によりスラリー化さ
れて、エダクタ−１６およびスラリー輸送管２３を介し
サイクロン］８へ輸送され、ここで濃縮されたのち、中
央タンク３内へ能率よく導入されるのである。

そして、中央タンク３内のスラリーは、水切り用スリッ
ト２０により更に濃縮され、グラブ式荷役装置】２によ
って、ノ・ツチ８を通じ払い出される。

また、スラリーの濃縮の際に分離された水は、前述のと
おり二重底中央タンク５および二重底サイドタンク６へ
戻されて、ポンプ】９へ再循環されるから、船外へ排出
されることは無く、したがって海水の汚染を起こさない
ですむ利点がある。

次に、この粉体貯蔵船へ粉体を積み込む場合は、ハツチ
８や投入口９を通じて粉体を落下させることにより、容
易に荷役作業を行なうことができる０ 以上詳述したように、本発明の粉体貯蔵船によれば、中
央タンクの左右にサイドタンクを有する船体を利用して
、粉体の貯蔵および荷役を効率よく行なえるようにした
船舶を実現することが可能となり、特にスラリー化装置
によりサイドタンク内で生成された粉体のスラリーが、
水力輸送手段を介し中央タンクへ導入されて、その底部
の水切り用スリットで水切りされたのち、」二部のグラ
ブ荷役用・・ノチを通じ、揚げ荷役されるので、サイド
タンクからの揚げ荷役が能率よく行なわれ、また分離さ
れた水の再利用も可能となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例としての粉体貯蔵船を示すもので
、第１図はその横断面図、第２図はその縦断面図である
。 １・・船体、１ａ・・縦通隔壁、２・・石炭運搬船、３
・・中央タンク、３ａ・・内底板、４・・サイドタンク
、５・・二重底中央タンク、６・・二重底サイドタンク
、７・・ポンプ室、８・・グラブ荷役用ハツチ、９・・
粉体投入口、］０・・走行うレーン、１１・・脚部、】
２・・グラブ式荷役装置、】３・・ホッパー、］４・・
内底板、】５・・中央溝、１６・・エダクタ−１］７・
・スラリー化装置としての旋回ジェットノスル、］８・
・サイクロン、１９書・ホンダ、２０・・水切り用スリ
ット、２１・・高圧水主管、２２・・高圧水支管、２３
・・スラリー輸送管、２４・・分離水戻し管、２５・・
サイクロン下部開口、２６・・吸引主管、２７．２８・
・吸引支管、２９．３０・・遠隔操作弁、３１・・手動
操作弁。 復代理人　弁理士　飯沼　義彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上部にグラブ荷役用ハツチを有する中央タンクと、上部
   に粉体の投入口を有するサイドタンクとをそなえ、」−
   記サイドタンク内に上記粉体のスラリー化装置が設けら
   れるとともに、同スラリー化装置で生成されたスラリ−
   ヲ上記中央タンク内へ導入する水力輸送手段が設けられ
   て、上記中央タンク内へ導入されたスラリーの脱水を行
   なうべく同中央タンクの底部に水切り用スリット付き内
   底板が設けられたことを特徴とする、粉体貯蔵船。