JPS58104280A - 賦型敷物の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は織布または不織布からなる敷物（カーペットも
しくは（＾穂、マットまたはクッションなどを含む）の
賦型方法に関し、更に詳しくは敷物の裏面に、（ム）ガ
ラス転移温度が一１θ℃〜４０℃の水性エマルジ瀾ンの
一種類玄たは二種類以上の混合物、及び（Ｂ）塩化ビニ
ル樹脂を必須成分とする組成物を塗布し乾燥したのち加
熱成臘することを特徴とする賦型敷物の製法である１本
発明の主たる目的は織布または不織布からなる敷物の機
械的強度を改譬して耐久性を付与するとともに一定の形
状を与え、かつその形状を安定して保持せしめることに
ある。従来より敷物として各種の組織、構造のものが使
用されているが、近年製造工程の簡便性、経済性などの
場内により、タフテッドカーペットと呼ばれ石ものでパ
イルを基布に植込んだ形のものや、ウェブをニードルパ
ンチング法と称されている方法で絡めたニードルパンチ
カーペットと呼ばれるものなどが広く使用されている。

ところがこうした敷物はそのままの状態では形状が不安
定であり、パイルが容易に脱落するなど実用にによって
補強する方法が採用されている。

最も広く行なわれている補強法は天然もしくは合成ゴム
に充填剤その他の配合物を混和してコンパウンドとし、
それを裏面に塗布し、更に基布を貼り合わせたり、熱可
塑性合成樹脂被膜を形成せしめるなどの方法である。

ところが敷物はその用途によっては、床面が必ずしも平
担でない場合があり、そのときは床面の形状に応じた形
状を敷物に与え、その形状が安定していることが望まれ
る１例えば自動車の床の場合には凹凸部があり、それに
応じた形状にする必要がある。

こうした敷物に任意の形状を与え、かつその形状を維持
することのできる性質、即ら賦型性は熱ｃｉＴＩＩ性の
合成樹智の被膜を敷物裏面に形成せしめることによって
付与できるが敷物の不可欠の要求特性であるパイルの抜
糸防止に対しては効果がない、一方、水性エマルジョン
よりなる組成物を塗布したときには抜糸防止には有効で
あるものの、賦型性を与えることは不可能であるか、ま
たは不十分であり、夫々単独での補強加工では要求され
る性能を同時に付与することが困難であるため、先に水
性エマルジョンよりなる組成物を塗布したのち、熱町■
性合成樹脂被膜を形成せしめる方法が実用化されている
。

こうした方法は工程が二工程となって煩雑となるため、
−回の被覆または塗布工程で賦蓋性とパイル抜糸の防止
を達成しうる方法が望まれていた。

本発明者らはこうした状況に鑑み、鋭意検討した結果、
敷物の裏面を（４）特定の水性エマルジョン及び（Ｂ）
塩化ビニル樹脂を含む組成物を塗布加工する一工程によ
って前述の二つの要求性能を同時に満足させることがで
きることを見い出し、本発明を完成した。

本発明にいう織布または不織布からなる敷物の繊維素材
としては羊毛、レイヨン、ポリアクリルニトリル、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ルなどの天然もしくは合成繊維が用いられ敷物の構造に
もとくに限定はなく、一般にタフテッドカーペット、ニ
ードルパンチカーペットと呼ばれるものであることがで
きる。

本発明におけるガラス転移点が一２５℃〜４０℃の水性
エマルジョンとは、ポリアクリル酸エステル、酢酸ビニ
ル−エチレン−塩化ビニル、エチレン−塩化ビニル、（
メタ）アクリル酸エステル−スチレン共重合体等のエマ
ルジョンあるいはその変性物エマルジョンあるいは合成
ゴムラテックス等通常使用されているものが用いられる
０本発明に用いる水性エマルジョンのガラス転移点は一
２５℃〜４０℃の範囲にあることが必要であり、−１０
℃〜８０℃の範囲が特に好ましい、該エマルジョンのガ
ラス転移点が一２５℃未満であると強軒さに欠けて賦型
性に劣り、また４０℃を越えると加熱して軟化させて賦
型するためには高い温度が必要となり敷物の繊維素材を
損傷することになると共に抜糸強度に劣る傾向にある。

本発明における塩化ビニル樹脂は懸濁重合、乳化重合、
溶液重合法などから得られる樹脂ならすべて用いること
ができ、一部酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸
エステル、プロピモノ峻ビニルなどの単量体と共重合し
たものも用いることができる。また可塑剤と塩化ビニル
樹脂を混練したものを用いることができる。

本発明における水性エマルジョンの一種類または二種類
以上の混合物と塩化ビニル樹脂の混合割合は重量比で６
０〜９６：４０〜６であり、好ましくは７６〜９０　：
２５〜１０である。塩化ビニル樹脂の配合量が４０重量
憾を越えると、加熱して軟化させて賦型するためには高
い温度が必要となり、抜糸強度も劣る。

また、６重量憾未満では賦型性が不十分となり本発明を
達成することがで基ない。

本発明において敷物の裏面を塗布するためのニ縦鹸カル
シウム、タルク、クレイなどの無機性充填剤、着色剤、
増粘剤などを配合したものであってもよい。

本発明の実施様癩を更に具体的に説明する。

まず、水性エマルジョンと塩化ビニル樹＃組成−を敷物
の裏面に口呻ルコーター、７０−コーター、ナイフコー
ター、スプレー等の公知の鎗工装置を用いて塗布し、つ
いで熱風、赤外線等の方法によって乾燥し、塗工液中の
水分を除去して塗膜を形成せしめる。

塗工する際の塗工液の量はとくに制限はないが、安定し
た効果を得るには／−当り固形分として０．１〜８−が
適当である。塗工量がこれよりも少いときは期待する抜
糸防止、賦型性の二つの性能が付与できない。

一方過剰の塗工量はとくに幣害はないが、経済的に不利
であり、とくに性能が比例的に向上するものでもない。

パイルの抜糸防止効果は塗工と乾燥によって得られるが
、もう一つの特徴である賦型は塗工した敷物を加熱加圧
によって行われる。

即ち、前述の塗布および乾燥方法で得られた敷物を熱風
、赤外線等の方法によって予め１００〜１６０℃に予熱
後、必要により塗工面に二次基布（フェルトもしくは縞
くず、ジュートなどを含む）をあてて、任意の形状をも
つ冷却された金型にて圧縮して影付する方法、あるいは
加熱された金型にて圧縮し、圧縮した伏線で金型を冷却
する方法などの方法によって賦型される。

かくして得られた敷物はきわめて強固なパイルの抜糸強
度および剥離強度が得られ、かつ容易に賦型することが
でき、その形状も安定している。

以下、本発明を実施例によって説明する。

実施例１〜２ 塩化ビニル−エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョ
ンであるスミカフレックス８５０（住友化学社製品、固
型分５　Ｇ、　０４Ｇ、Ｔｆ：８０℃）と塩化ビニル樹
脂であるスミリットＥＸ−１８（住友化学社製品）を第
−表に示す割合（固置物の重量）で混合し、ポリプロピ
レンニードルパンチカーペット（１量５００ｆ／ｍ″）
にスプレーにてドライ量で２００９／−になるように塗
布した後、熱風乾燥機で１２０ｃ、１０分間加熱した。

上記樹脂を塗布乾燥したカーペットを１８５ｃで５分間
加熱しすばやく取り出した後、直ちに９０’の・凹型金
蓋にて室温で５分間抑圧成型した。かくして得られた賦
型されたカーペットの１日後の成型角度を測定して成型
性を、さらに８０℃×５時間加温しその角度の変化を測
定して麿保持性を評価した。結果を第−表に示す。

比較例１ 実施例１〜２において塩化ビニル樹脂スミリットＥＸ−
１８を使用しない他は全〈実施例１〜２と同様にして行
なった。成型性を評価した結果を第−表に示す。

ｇ七表

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 敷物の裏面に（ム）ガラス転移点が一２６℃〜４０℃の
   水性エマウジ３ンの一種類または二種類以上の混合物、
   及び（Ｂ）塩化ビニル樹脂を必須成分とする組成物を塗
   布し、乾燥した後加熱成型することを特徴とする賦型敷
   物の製法。