JPS581015Y2 - 映像信号の記録装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 例えば円盤状の磁気シートをフィールド周波数で回転さ
せ、シートの所定部に対接するように配置された磁気ヘ
ッドにて、映像信号の１フイールドがちょうど一本の環
状のトラックとなるよう□記録を行うと共に、磁気ヘッ
ドを所定距離（ピッチ）ずつシートの半径方向に移動さ
せて複数のトラックを設は複数のフィールドを記録する
装置がある。

このような装置を用いて、それぞれのトラックに所定の
時間毎に間欠に１フイールドずつの記録を行うようにす
ると、再生時に、例えば各トラックを順番に再生するこ
とにより、長時間にわたる物事の変化を短時間で観測す
ることができ。

また必要なトラックを繰り返し再生することにより、必
要な時点の映像を静止画像として見ることができる。

このような装置において、記録の間隔が短いのであれば
、装置を常に駆動状態とし、所定の間隔ごとに記録信号
系を制御して記録を行い、記録後ヘッドを１ピツチ移動
するようにすればよい。

ところが、記録の間隔が１例えば１時間おきとか、１日
おきのように長い場合には、上述のように装置を常に駆
動状態とすると電力が無駄であるばかりでなく、ヘッド
が対接したままでシートが回転し続けるため、シートが
著しく劣下し、またヘッドギャップに目づまりを生じた
り、コツキングの発生する原因□なる。

そこで、記録の終了時に装置の電源を切り、装置を停止
状態とすると共に、所定時間になるとタイマー装置によ
り電源を投入して記録を行うことも考えられたが、単に
このよう□したのでは、シートを回転するための機構部
の立ち上がりが、映像信号の記録回路の立ち上がりに比
べて極めて遅いために、シートが定速回転される前に記
録が行われることになり、良好な記録を行うことができ
ない。

本考案はこのような点にかんがみ、上述のようなタイマ
ー装置を用いて間欠記録を行う場合にも。

常に良好な記録を行うことができるようにしたものであ
る。

第１図において、入力端子１に供給されるＶＴＲ。

カメラ、テレビ受像機などからの映像信号が、記録回路
２に供給されて例えば輝度信号がＦＭ信号とされ、色信
号がその低域側に周波数変換された記録信号Ｓｒとされ
、この記録信号Ｓｒがゲート回路３を通じて磁気ヘッド
４に供給される。

また、１１は所定時間間隔でトリガ信号が形成されるタ
イマー装置で、この装置１１からの第２図Ａに示すよう
なタイミング信号Ｓｔ及び手動スイッチ１２からの信号
が切換スイッチ１３で選択されてモータ駆動回路１４に
供給され、この回路１４からの第２図Ｂに示すような駆
動信号Ｓｍがモータ１５に供給されてモータ１５の回転
速度Ｖｔが第２図Ｂに示すように変化され、磁気シート
１６が回転されると共に、このモータ１５の回転軸にパ
ルス発生器１７が設けられ、このパルス発生器１７から
のパルス信号が回路１４に供給されて、モータ１５の回
転速度Ｖｔを所定値にするように回転サーボが行われる
。

そして、モータ１５に回転サーボが掛かると第２図Ｃに
示すようなロック信号Ｓｌが形成され、この信号Ｓｌが
Ｒ−Ｓフリップフロップ回路１８のセット端子Ｓに供給
され、この回路１８の出力信号Ｓｑが第２図Ｅに示すよ
うに立ち上がり、この信号Ｓｑがアンド回路１９に供給
される。

一方記録回路２から第２図Ｆに示すような垂直同期信号
Ｓｖが取り出され、この信号Ｓｖがアンド回路１９に供
給される。

従ってこのアンド回路１９からは第２図Ｇに示すように
、モータ１５のサーボが掛った以後の信号Ｓｖが取り出
され、この第２図Ｇに示すような信号Ｓａがフリップフ
ロップ回路２０に供給されて第２図Ｈに示すようなゲー
ト信号Ｓｇが形成され、この信号Ｓｇがゲート回路３に
その＊＋ｍ信号として供給される。

従って、このゲート回路３において、端子１に供給され
た映像信号中の１フイールドが取り出され、シート１６
に記録される。

さらにこの信号Ｓｇの立ち下がりが微分回路２１で取り
出され、この微分信号Ｓｄがフリップフロップ回路１８
のリセット端子Ｒに供給されて信号Ｓｑが低電位にされ
、これ以後信号Ｓａは取り出されなくなる。

またこの微分信号Ｓｄがヘッド４の移動用のパルスモー
タ２２に供給されてヘッド４が１ピツチ移動されると共
に、この微分信号Ｓｄが駆動回路１４に供給されてモー
タ１５の駆動が停止される。

こうして、所定の時間間隔で、間欠的に信号の記録が行
われるわけであるが、本考案によれば。

タイマー装置１１でモータ１５が駆動され、とのモータ
１５の回転が定速回転になった後に記録を行うようにし
たので、常に良好な記録を行うことができる。

また記録終了後はただちにモータ１５が停止されるので
、シート１６を傷つげたりするおそれもない。

なお、この装置において、タイミング信号ＳｔでＲ−Ｓ
フリップフロップ回路をセットし、微分信号Ｓｄでこの
フリップフロップ回路をリセットし、このフリップフロ
ップ回路の出力信号で、タイマー装置１１を除（全回路
の電流を制御するようにしてもよい。

また、ヘッド４の移動は微分信号Ｓｄによらず、タイミ
ング信号Ｓｔを直接供給してモータ１５が回転を始める
直前に移動するようにしてもよい。

この場合に、モータ１５の回転が始まってから、回転が
安定するまでの間は、シート１６が上下に波打っている
可能性があり、この間にヘッド４を移動すると、シート
１６を傷つけるおそれがある。

さらに、モータ１５が起動されてからサーボが掛るまで
の時間は常にほぼ一定であるので、これより充分長い２
例えば１０秒間の単安定マルチバイフレータにタイミン
グ信号Ｓｔを供給し、このバイブレータの出力をサーボ
ロック信号ＳｌＯ代りにしてもよい。

この場合はタイミング信号Ｓｔから信号Ｓｇが形成され
るまでの時間が一定に定まるので、この時間を考慮して
タイミング信号Ｓｔの形成の時間を早めておけば、正確
なタイミングで記録を行うことがでさるようになる。

また本考案は、上述の円盤状の磁気シートを用いる記録
装置に限らず、例えばＶＴＲにあっては、駆動回路１４
の出力信号Ｓｍにて回転ヘッドドラムを駆動し、微分回
路２１の出力信号Ｓｄにてテープを１ピツチ移送するよ
うにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例の系統図、第２図はその説明のた
めの図である。 ３はゲート回路、１１はタイマー装置、１４はモータ駆
動回路、１５はモータ、１８ 、２０はフリップフロッ
プ回路、１９はアンド回路である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 映像信号路□設けられたゲート回路と、円盤状記録媒体
   を回転駆動する第１のモータと、上記円盤状記録媒体上
   で記録ヘッドをその半径方向にステップ状に移動させる
   第２のモータとを有し、任意のタイミング信号により上
   記第１のモータを駆動する手段と、上記第１のモータの
   回転が定常になった後上記ゲート回路を所定期間導通に
   して上記映像信号の所定期間を上記記録媒体に記録する
   フリップフロップ回路から成るゲート信号作成手段と、
   この記録の終了後上記フリップフロップ回路の出力を基
   に上記第１のモータを停止状態にするとともに、上記第
   ２のモータを駆動して上記記録ヘッドを上記記録媒体上
   で所定量移動させる手段とを設けて成る映像信号の記録
   装置。