JPH119U - El素子 - Google Patents

El素子

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JPH119U
JPH119U JP002854U JP285498U JPH119U JP H119 U JPH119 U JP H119U JP 002854 U JP002854 U JP 002854U JP 285498 U JP285498 U JP 285498U JP H119 U JPH119 U JP H119U
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JP
Japan
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layer
light emitting
transparent electrode
binder
emitting layer
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Pending
Application number
JP002854U
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English (en)
Inventor
孝二 広瀬
繁彦 青木
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Seiko Precision Inc
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Seiko Precision Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形を小さくかつ厚さを薄くし、発光輝度お
よび防湿性においても防湿フィルムを備えたものと同等
な機能を有するEL素子を提供する。 【解決手段】 上面に透明電極層が形成してある透明電
極フィルム1を形成し、この透明電極フィルムの上面に
発光層2を、この発光層の上面に絶縁層3を、この絶縁
層の上面に背面電極層4を順次形成する。発光層2はシ
アノエチル化樹脂をバインダーとして構成し、絶縁層3
および背面電極層4はフッ素樹脂をバインダーとして構
成する。透明電極フィルム1および背面電極層4の外面
に、フッ素樹脂層5a、5bを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、EL素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から用いられている一般的なEL素子は、図2に示すように、ポリエチレ ンテレフタレート(PET)フィルム上にITOからなる透明電極層を蒸着して なる透明電極フィルム11上に発光層12,絶縁層14及びその上に背面電極層 16を積層し、これらの積層したものの両面を防湿フィルム20,20で挾持す ることにより封止したもので構成されている。
【0003】 発光層12は、硫化亜鉛(ZnS)にCuやMnなどの活性剤とClなどの付 活性剤をドープした蛍光体粉末をシアノエチル化されたシアノエチル化物の高誘 電バインダー中に分散させたもので構成されている。絶縁層14はチタン酸バリ ュウム(BaTiO3 )などの高誘電体を、シアノエチル化されたシアノエチル 化物の高誘電バインダー中に分散させたものからなる。背面電極層16は、カー ボン粉,銀粉,銅粉及びこれらの混合粉とポリエステルをバインダーとするもの によって構成されている。
【0004】 上記した従来技術における構成は、防湿フィルム20,20の各々1枚の厚さ が約200〜300μmであり、EL素子全体の厚さの約半分を占めており、外 形も周囲で接合する部分をそれぞれ最低限でも1mm程度は必要とするため、厚 さと外形の双方において大きくなっている。
【0005】 このように、従来技術におけるEL素子は、これを装着する機器の小形化傾向 に対応しきれない弱点がある。このため,時計等の精密機器に採用されるEL素 子に関しては、少しでもこれを小形化しようとする試みがなされている。
【0006】 図3はEL素子の小形化が試みられたものの1例を示すもので、透明電極層2 1の上面に積層する発光層23及び絶縁層25に高誘電バインダーとしてフッ素 樹脂を用いることにより防湿性を高めている。また、透明電極層21の外面及び 背面電極層26の上面に設けられる防湿フィルム30,30の周囲の接合部を不 要とすることにより防湿フィルムの外形を小さくするとともに、耐久性の秀れた EL素子とすることを図っている(特開昭57−63797号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術においては、防湿フィルムによって封止すれば、発光層の耐久性が向 上する反面、厚さ及び外形の大きさの面で一層不利になる。殊に時計などの小型 の機器に組み込むものでは大きさの面で不利となる。これに対し、高誘電体のバ インダーとしてフッ素樹脂を用いるものでは、外形上の大きさを小さくする点で は対処できるが、なお両面に防湿フィルムを必要とすることから小形化への対応 が不十分である。また、フッ素樹脂はシアノエチル化されたシアノエチル化物の 高誘電バインダーよりも誘電率が低いため、十分な発光量が得られない短所があ る。
【0008】 そこで本考案の目的は、外形が小さくかつ厚さを薄くできるとともに、発光輝 度および防湿性においても防湿フィルムを備えたものと同等な機能を有するEL 素子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本考案におけるEL素子は、以下のような手段を 採用した。
【0010】 上面に透明電極が形成してある透明電極フィルムと、この透明電極フィルムの 上面に形成された発光層と、この発光層の上面に形成された絶縁層と、この絶縁 層の上面に形成された背面電極層とを備えたEL素子において、発光層はシアノ エチル化樹脂をバインダーとして構成されており、絶縁層および背面電極層はフ ッ素樹脂をバインダーとして構成されている。
【0011】
【作用】
発光層をシアノエチル化樹脂をバインダーとして構成することにより輝度の向 上が得られ、絶縁層および背面電極層をフッ素樹脂をバインダーとして構成する ことにより防湿性の向上が得られる。このことは同時に従来のEL素子の厚さの 約半分を占めていた防湿フィルムを不要とすることによりEL素子の薄形化およ び小形化を実現可能としている。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図1を参照して説明する。 透明電極フィルム1の上面には発光層2が形成されており、発光層の上面には 絶縁層3が形成されており、その上面には背面電極層4が形成されている。
【0013】 透明電極フィルム1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルム上 に透明電極膜を構成するITOを蒸着し、透明導電フィルムとしたものによって 構成されている。
【0014】 発光層2は、透明電極フィルム1の上面に、発光インクを印刷することにより 形成される。発光インクを構成する蛍光体としては、Cuをドープした硫化亜鉛 (ZnS)を用いる。この蛍光体60gと、バインダーとして高誘電性物質であ るシアノエチル化セルロース10gを予め溶媒プロピレンカーボネート25gに 溶かしたものを用い、これらを混合して発光インクを作る。この発光インクをス クリーン印刷法等の方法によって透明電極フィルム1の上面に付着させ、これを 加熱・乾燥することによって発光層2が形成される。
【0015】 次に、発光層2の上面に、発光層2の形成と同様の方法により絶縁層3を形成 する。絶縁層3は、チタン酸バリウム(BaTiO3 )からなる高誘電体物質6 0gを、予めフッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体10gをメチル エチルケトン25gに溶かしたバインダーと混合・撹拌して絶縁インクを作り、 この絶縁インクを発光層2上に印刷し、加熱・乾燥によりフッ素樹脂バインダー 入りの絶縁層3を形成したものである。
【0016】 このときのフッ素系バインダーは、従来の技術で述べたシアノエチル化セルロ ースに比べて誘電率は低いが、BaTiO3 の誘電率が非常に高い(1800( F/m))ため、フッ素系バインダーにおける誘電率の差によっては、EL素子 の輝度にそれほどの差を生じない。
【0017】 最後に背面電極層4が絶縁層3上に形成される。これは、背面電極層4を導電 体であるカーボン粉とフッ素樹脂バインダーによって構成したものであり、具体 的には、カーボン粉30gを、予めフッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共 重合体20gをメチルエチルケトン50gに溶かしたバインダーに混合してカー ボンインクを作り、このカーボンインクを絶縁層3の上に印刷し、加熱・乾燥さ せて形成したものである。
【0018】 以上のように、透明電極フィルム1、発光層2、絶縁層3、および、背面電極 層4を形成することによって本実施例のEL素子の基本構成が出来上がる。本実 施例においては、発光層への水分の侵入を防ぐため、さらに、本基本構成のEL 素子の両外面にフッ素樹脂層5a、5bを設けた構成を示している。
【0019】 フッ素樹脂層5a、5bは、フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合 体10gをメチルエチルケトン30gに溶かしてフッ素樹脂インクを作り、この インクを形成面にスクリーン印刷等によって印刷し、加熱・乾燥することにより 形成される。フッ素樹脂層の厚さは約10μm程である。
【0020】 このようにしてできたEL素子は、上下2枚で厚さが合計約500μm程にな る防湿フィルムで封止することなしに、絶縁層3と背面電極層4をフッ素樹脂を バインダーとして構成することにより、発光層2への水分の浸入を防ぐことが可 能になる。よってEL素子を組み込む機器にある程度の気密性があれば、このE L素子で十分に信頼性が確保される。透明電極フィルム1の外面に厚さが約10 μm程のフッ素樹脂層5aを形成すれば、防湿層が一層高められる。
【0021】 因みに、フッ素樹脂の吸水率が0.04%以下であり、シアノエチル化セルロ ースが2%であるのに比べ50分の1以下と格段の差があり、発光層2への水分 の浸入に対する保護層として十分に機能する。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、発光層をシアノエチル化樹脂をバインダーとして構成すると 共に、絶縁層および背面電極層をフッ素樹脂をバインダーとして構成しているの で、EL素子の輝度を低下させることなく、小形薄形でかつ防湿性に優れたEL 素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】従来の構成を示す断面図である。
【図3】他の従来の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明電極フィルム 2 発光層 3 絶縁層 4 背面電極層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に透明電極層が形成してある透明電
    極フィルムと、上記透明電極フィルムの上面に形成され
    た発光層と、上記発光層の上面に形成された絶縁層と、
    上記絶縁層の上面に形成された背面電極層とを備えたE
    L素子において、 上記発光層はシアノエチル化樹脂をバインダーとして構
    成されており、上記絶縁層および上記背面電極層はフッ
    素樹脂をバインダーとして構成されていることを特徴と
    するEL素子。
JP002854U 1998-04-28 1998-04-28 El素子 Pending JPH119U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP002854U JPH119U (ja) 1998-04-28 1998-04-28 El素子

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JP002854U JPH119U (ja) 1998-04-28 1998-04-28 El素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH119U true JPH119U (ja) 1999-01-12

Family

ID=17692312

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JP002854U Pending JPH119U (ja) 1998-04-28 1998-04-28 El素子

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