JPH1199865A - 車両の車体構造及びシート装置 - Google Patents

車両の車体構造及びシート装置

Info

Publication number
JPH1199865A
JPH1199865A JP26257797A JP26257797A JPH1199865A JP H1199865 A JPH1199865 A JP H1199865A JP 26257797 A JP26257797 A JP 26257797A JP 26257797 A JP26257797 A JP 26257797A JP H1199865 A JPH1199865 A JP H1199865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
body structure
board member
floor
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26257797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4164886B2 (ja
Inventor
Ryugo Fujiwara
龍吾 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP26257797A priority Critical patent/JP4164886B2/ja
Publication of JPH1199865A publication Critical patent/JPH1199865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4164886B2 publication Critical patent/JP4164886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 できる限りシートを取り外すことなく、荷室
空間をさらに増加させることのできる車両の車体構造及
びシート装置を提案することを目的とする 【構成】 前側シート1、後側シート2のシートバック
1c、2cを共に前倒し且つ、後側シート2はヘッドレ
スト2dを装着した状態で、前側シート1を後方にスラ
イドさせ、後側シート2を前方にスライドさせ、両シー
ト間の隙間を無くすようにシートアレンジすることによ
り、両シートのシートバック1c、2cの背面、ボード
部材3、荷室フロアCにより平坦面Xを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車体構造及びシ
ート装置に関する。特に車両の車室内のシートアレンジ
及び、そのシートアレンジに用いられる車両のシート装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車室内の活用ニーズを高めるため
に、客室内のシートにスライド機構や回転機構を設け
て、シートアレンジを変更できるようにされた車両が様
々提案されている。特にステーションワゴンやミニバン
といわれる荷室空間と客室空間とが同一の車室空間に設
けられる車両では、このようにシートアレンジを変更で
きるようにすることは一般的となっている。
【0003】こうした車両では、通常客室空間として使
用する空間を荷物が多い時などに荷室空間として使用で
きるよう、後側シートのシートバックをシートクッショ
ン側に倒し、シートバック背面を荷室フロアとすると
か、シート自体を着脱機構により取り外し、完全に荷室
空間としてしまうとかの構造を採用していた。
【0004】このうちシート自体を取り外すものにおい
ては、確かに荷室空間を十分に広く取れるというメリッ
トがある反面、取り外したシートをどこに置いておくの
かといった問題や、ドライブの途中などで乗員が増える
といった場合対応できないという問題があり、機能があ
っても活用されていないといった状況があった。
【0005】なお後側シートのシートバックをシートク
ッション側に倒す構造としては、特開平9−16928
6号公報などが知られている。またこの従来技術に示さ
れているように後側シートの居住性を高めるためにスラ
イド機構を設けることも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術のように単にスライド機構を設けても、シート自
体を着脱機構により取り外すようなものに対して、荷室
空間は十分に広げることはできておらず、荷室空間をさ
らに増加させたいという要求に対して満足できるもので
はなかった。
【0007】本発明は、こうした問題に対して、できる
限りシートを取り外すことなく、荷室空間をさらに増加
させることのできる車両の車体構造及びシート装置を提
案することを目的として考えられたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両の車
体構造及びシート装置は、車両の客室フロアに前後に離
間して複数のシートが設置され、その客室フロアの後方
に前記客室フロアより一段高く荷室フロアが設定された
車両の車体構造及びシート装置において、前記複数のシ
ートは少なくとも助手席を含み、共に、シートバックが
略水平となるようにシートクッション側に前倒し可能に
構成され、前記複数のシートのうち、後側シートは、前
後にスライド可能とするスライド機構と、前記荷室フロ
アとシート後端との隙間を覆うボード部材とを備え、前
記複数のシートのシートバックを共に略水平となるよう
前倒しした状態で、後側シートを前方にスライドさせる
ことにより、前側シートのシートバック背面と、後側シ
ートのシートバック背面と、前記ボード部材と、前記荷
室フロアとにより略平坦面を構成するように設定したこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の車両の車体構造及びシート
装置は、車両の客室フロアに前後に離間して複数のシー
トが設置され、その客室フロアの後方に前記客室フロア
より一段高く荷室フロアが設定された車両の車体構造及
びシート装置において、前記複数のシートは、共に、シ
ートバックが略水平となるようにシートクッション側に
前倒し可能に構成され、前記複数のシートのうち、後側
シートは、前後にスライド可能とするスライド機構と、
前記荷室フロアとシート後端との隙間を覆うボード部材
とを備え、前記複数のシートのシートバックを共に略水
平となるよう前倒しした状態で、後側シートを前方にス
ライドさせることにより、前側シートのシートバック背
面と、後側シートのシートバック背面と、前記ボード部
材と、前記荷室フロアとにより略平坦面を構成するよう
に設定したことを特徴とするものである。
【0010】請求項3記載の車両の車体構造及びシート
装置は、請求項1記載若しくは請求項2記載にのものに
おいて、前記後側シートのシートクッションは着脱可能
に構成され、その後側シートはシートクッションを外す
と共に、ヘッドレストを装着した状態でシートバックを
前倒しされ、前記略平坦面を構成するようにしたことを
特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の車両の車体構造及びシート
装置は、客室フロアに設置され、後方に客室フロアより
一段高く設定された荷室フロアを備える車両の車体構造
及びシート装置において、前倒し可能に構成されたシー
トバックと、前後方向にスライド可能なシートクッショ
ンとを備え、前記荷室フロアとシート後端との隙間を覆
うボード部材をシートクッションに連結したことを特徴
とするものである。
【0012】請求項5記載の車両の車体構造及びシート
装置は、請求項4記載のものにおいて、前記シートクッ
ションがクッション体とスライドベース体で構成され
て、前記ボード部材はスライドベース体に連結されてい
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項6記載の車両の車体構造及びシート
装置は、請求項4記載のものにおいて、前記荷室フロア
と前記ボード部材のシート側連結端とが上下方向にオフ
セットしており、前記ボード部材の中央部には車幅方向
に伸びる屈曲部が設けられ、ボード部材は略くの字を構
成するようにされたことを特徴とするものである。
【0014】請求項7記載の車両の車体構造及びシート
装置は、請求項6記載のものにおいて、前記ボード部材
には前記屈曲部を横切るように車体前後方向に伸びるビ
ード部が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前後複数
のシートクッションの背面を有効に連続して利用するた
めに、両シート間の隙間をスライド機構により狭めるこ
とにより隙間をなくし、後側シートと荷室フロアの隙間
はボード部材により覆うことにより、ほぼ完全な平坦面
を車室内の前方から後方まで構成することができる。こ
れによりシートを取り外すことなく車室内の助手席位置
の前方まで荷室空間とすることができるため、荷室空間
をさらに増加させることができる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、3列以上シ
ートが配設されるものにおいても、車室内空間の内、荷
室空間の比率をシートを取り外すことなく有効に増大さ
せることができる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、後側シート
のシートクッションが取り外されることにより平坦面を
より有効に構成することができ、またヘッドレストが装
着された状態で前倒しされるため、シートバックを前倒
しにして、隙間がスライド機構により狭められた状態で
も、後側シートと前側シートのシートバックの間にスラ
イド機構を操作するための空間を車体側部材とヘッドレ
ストの間に設けることができ、平坦面を構成した後で
も、シートバックを前倒しした状態で自由にスライド機
構を操作できる。
【0018】請求項4記載の発明によれば、ボード部材
がシートクッション側に連結されているため、ボード部
材の上に荷物が置いてあったとしても、シートバックの
シートクッション側への前倒し及び立ち起こし動作には
なんら阻害することがないため、シートバックの回転方
向の動きを自由にできる。
【0019】請求項5記載の発明によれば、シートクッ
ションがスライドベース体とシートクッション体で構成
され、着脱機構を備えていて、シートクッション体を取
り外すことができたとしても、ボード部材を別途付け替
える必要はない。
【0020】請求項6記載の発明によれば、シートにス
ライド機構が設けられ、シートのスライド位置により、
シート後端と荷室フロアとの位置関係が変化しても、ボ
ード部材の荷室フロア側の当接端は常に荷室フロア側に
当接しているため、後方から荷物を滑らせて積み込む際
にボード部材がめくれ上がることが防止できる。請求項
7記載の発明によれば、ビード部が屈曲部を横切るよう
に設けられるため、屈曲部の変形を低減することができ
る。
【0021】
【実施例】図に基づき本発明の好ましい実施例を説明す
る。図1は本発明の車体構造を構成する車室内のシート
及びフロアの全体側面図である。客室フロアPには、前
側シート1(助手席)と後側シート2が各々前後に離間
してそれぞれ連結ブラケット1a、2aを介して取り付
けられている。各シートの設置位置の関係は、後側シー
ト2の方を前側シート1よりも高く設定することによ
り、後側シート2の乗員の視点を高くし、乗員の圧迫感
を緩和している。後側シート2の後方には、客室フロア
Pよりも一段高く設定された荷室フロアCが車両後端に
設けられるバックドア(図示せず)まで平坦に広がって
いる。各シートの上方には車室の天井をなすトップシー
リングTが設けられ、フロア同様にバックドアまで伸び
ている。前側シート1の前方にはフロントウインドWが
設けられ、客室空間PSと荷室空間CSが構成される。
【0022】前側シート1は、シートクッション1b、
シートバック1c、ヘッドレスト1dで構成され、シー
トクッション1bの下端部には、シート全体をフロアに
対して前後にスライドさせるスライド機構1Sが設けら
れている。シートバック1cはシートクッション1bに
対して、シートクッション側に設けられたリクライニン
グ支点Rを中心にリクライニング角度を調整可能に構成
され、シートバック側に設けられた前倒し支点Fを中心
にシートクッション側に前倒し可能に構成されている。
さらにシートバック1cの背面には前倒し時に様々な荷
物が置けるように樹脂成型されたパネル部材1Pが取り
付けられている。このパネル部材には中央部分に凹部1
Paが成形され荷物を置いた時にシートの前方若しくは
側方に荷物が脱落しにくくされている。
【0023】後側シート2も同様に、シートクッション
2b(図2に詳細図示)、シートバック2c、ヘッドレ
スト2dで構成され、スライド機構2Sも前側シート同
様設けられている。またシートバック2c後面にもパネ
ル部材2Pが取り付けられ、前倒し時などに様々な荷物
が搭載できるよう構成されている。さらに後側シート2
の場合、シートクッション2bはクッション体2b1
(図2に図示)とスライドベース体2b2とで構成さ
れ、クッション体2b1を着脱可能なように構成されて
いる。シートクッション2bの後端にはスライドベース
体2b2に結合されたブラケット16(図9に詳細図
示)を介してボード部材3が、荷室フロアCと後側シー
ト2後端との隙間を塞ぐように連結されている。シート
バック2cは、回動支点Rを中心にリクライニング角度
を調整したり、シートクッション側に前倒しできるよう
に構成されている。
【0024】図2から図4は後側シート2をより具体的
に記載したものである。後側シート2のシートバック2
cは車幅方向中央で2つ(2c1、2c2)に分割さ
れ、いわゆる5対5のセパレートタイプで構成されてい
る。この後側シート2には3名が乗り込むようにされて
いるため、3つのヘッドレスト2d1、2d2、2d3
を備えるが、中央のヘッドレスト2d2は左側のシート
バック2c1に対して、差込みロッド4a、4bがオフ
セットした形で差し込むように構成されている。シート
バック側のロッド保持部5a、5bにはヘッドレストが
オフセットした取り付けられることにより、荷重を受け
た際、大きなモーメント力として荷重を受けるため、ロ
ッド保持部5a、5bの剛性を上げるよう2つのロッド
保持部を連結する連結ブラケット6が設けられている。
なお各ヘッドレスト2d1、2d2、2d3は各シート
バック2c1、2c2より幅狭に設定されている。
【0025】シートバック2cの両端には、アームレス
ト7がそれぞれ、アームレストの下側に設けられた回動
支点Oを中心に回動自在になるように設けられている。
アームレスト7をシートバック2cの両端に配置するこ
とにより、車両側方からの衝突荷重を緩和する緩衝材と
してアームレスト7を作用させることもできる。
【0026】シートクッション体2b1は前記シートバ
ックと同様に車幅方向中央で2つに分割され前端に設け
られた回動支点KRを中心に後端を立ち上げるように固
定される状態(二点鎖線で示すH)と、この回動支点K
Rに設けられた着脱機構(図5に詳細図示)によりスラ
イドベース体2b2から取り外された状態をとるように
構成されている。シートバック2cはシートクッション
体2b1が立ち上げて固定された状態では、ヘッドレス
トを外した状態で回動支点Oを中心にスライドベース体
側に倒され(図3の二点鎖線の2c)、シートクッショ
ン体が取り外された状態では、ヘッドレストを外すこと
なくスライドベース体側に倒されるよう(図1の二点鎖
線で示すD)に構成されている。
【0027】図5はシートクッション体2b1をスライ
ドベース体2b2から取り外す着脱機構8の全体斜視
図、図6は着脱機構8の詳細図、図7は着脱機構8の作
動を説明する説明図である。着脱機構8はシートクッシ
ョン体2b1にボルト部材により固定された断面略コの
字状のクッション側ブラケット8aと、そのブラケット
に回動軸8bを中心に回動自在に設けられたロック部材
8cと、スライドベース体2b2に溶接固定されシート
クッションの回動支点KRとなる回動軸8dを有する断
面略コの字状ベース側ブラケット8eとにより構成され
る。シートクッション体2b1の取り付け時には、まず
クッション側ブラケットの切り欠部8a1をベース側ブ
ラケットの回動軸8dに差し込み、その後ロック部材8
cをA方向に回転させることにより、ロック部材の凹部
8c1を回動軸8dに嵌合させ、シートクッション体の
取り付けが完了する。シートクッション体の取り外しの
際にはロック部材の操作部8c2をB方向に回転させる
ことにより、ロック部材の凹部8c1とベース側ブラケ
ットの回動軸8dとの嵌合状態が解かれることによりシ
ートクッション体の取り外しが完了する。
【0028】図8(a)(b)(c)はシート全体をス
ライドさせるスライド機構2Sの詳細図である。スライ
ド機構2Sは、シートクッション2bの両端にそれぞれ
車体前後方向に伸びるように2つ配設される(図4参
照)が、図8には右側のスライド機構2Sのみを示す。
スライド機構2Sは、客室フロアPにブラケット2aを
介して固定されたスライドレール9と、スライドレール
に前後方向にスライド可能に係合されたスライドブラケ
ット10と、スライドブラケット10に取り付けられた
操作レバー11と、操作レバーにより操作される係合爪
12aを備えるストッパー部材12と、スライドレール
9の側面に設けられストッパー部材の係合爪12aをス
ライド位置で係止する係止穴13aを複数備えた係止レ
ール13とから構成される。操作レバー11をC方向に
回転させることにより、ストッパー部材12の係合爪1
2aを係止レール13の係止穴13aから外し、スライ
ドレール9上をスライドブラケット10が自由にスライ
ドするように構成されている。スライド位置が決まると
操作レバー11を解除するとスプリング部材13の付勢
力によりストッパー部材の係合爪12aが係止レールの
係止穴13aに係合するように構成されている。さらに
スライドブラケット10の上面には、シートクッション
を支持するクッション支持部材14が固定され、さらに
その上面にはスライドベース体2b2の表面をなすパネ
ル部材15が車幅方向に渡って設けられている。
【0029】図9はスライドベース体2b1後端に取り
付けられるシートバック回動支点部材15及びボード部
材3を取り付けるボードブラケット16の詳細図であ
る。スライドベース体2b1にはベース体側部材15a
が固定部15a1を介して固定され、シートバック2a
にはシートバック側部材15bが固定部15b1を介し
て固定され、両部材15a、15bは回動支点Rを介し
て回動自在に固定されている。さらにボード部材を取り
付けるボードブラケット16はベース体側部材15aに
溶接され、後端の切り欠部16aにボード部材3を取り
付けるようにしている。
【0030】図10(a)(b)はボード部材の詳細図
である。ボード部材3はシートバック2c後方に車幅方
向に渡って(図4参照)設けられ、両端にブラケット1
6に取り付けられるロッド部3aを備えた一枚のプレー
ト部材3Pで構成される。このほぼ中央部には車幅方向
に伸びる屈曲部3bが設けられ、その屈曲部を横切る車
体前後方向には複数のビード部3cが設けられる。
【0031】以上のように構成される車体構造の特徴点
を図1に基づき説明する。前側シート1、後側シート2
は共に、通常時は実線で示す如くシートバック1c,2
cを立てた状態で設置されている。この状態で車室空間
は、後側シートのシートバック2cによって、客室空間
PSと荷室空間CSとに分割されている。乗員が少な
く、荷物が多い際には後側シートのシートバック2cを
前倒しにする(二点鎖線に示すDの位置)ことにより、
後側シート2の上方の空間を荷室空間CSとして、前側
シート1の空間だけで客室空間PSを構成する第1のア
レンジモードがえられる。
【0032】さらに荷物が多く、運転手だけしか乗員が
いない際には前側シート1(助手席)も前倒しする(二
点鎖線に示すAの位置)ことにより、前側シート1の上
方空間も荷室空間CSとする第2のアレンジモードが得
られる。この第2のアレンジモードでは図1にも示すよ
うに、大きな荷物W1、W2を前側シート1の上方空間
と後側シート2の上方の空間を利用して車室内に積載す
ることができる。さらに前側シート1を後方にスライド
させ(二点鎖線に示すBの位置)、後側シート2をヘッ
ドレスト2dを装着した状態で前方にスライドさせる
(二点鎖線に示すEの位置)ことにより、ヘッドレスト
2dも利用して各シートの間隔をなくすことができ、ほ
ぼ平坦な面Xを車両後方の荷室フロアCから車両前方ま
で構成することができる。これにより大小様々な荷物を
前方まで積載することが可能となり、乗員、荷物に応じ
て有効に車室内を利用することができる。またヘッドレ
スト2dがあることにより、ヘッドレスト側方には前後
のシートバック1c、2cの間に間隔をとることが可能
となり、この状態でも自由に操作レバーを操作し、後側
シートをスライドさせることができる。
【0033】この際、後側シート2のシートクッション
体2b2を取り外して、平坦面Xを構成するが、これに
より、前側シート1のシートバック背面位置より、後側
シート2のシートバック背面位置を低くし、なめらかに
後方へ傾斜する面を各シートの背面、ボード部材およ
び、荷室フロアにより構成できる。このように後ろ下が
りの傾斜面が構成されることにより、バックドアからの
荷物の取り出しやすさが向上できる。
【0034】また、後側シート2の後端に取り付けられ
るボード部材3は、シートバック2cに取り付けられず
にシートクッション側2bに取り付けられるため、仮に
ボード部材3上に荷物が置かれていたとしても、シート
バック2cのリクライニング動作や、前倒し動作を阻害
することはない。またボード部材3はスライドベース体
2b2に取り付けられているため、シートクッション体
2b1を取り外したとしても、ボード部材3を別途付け
替える必要もない。
【0035】またボード部材3には屈曲部3bがあるた
め、シートのスライド位置がどの位置にあったとして
も、常にボード部材の後端3dは荷室フロアCに当接さ
せることができる。またビード部3cがあることによ
り、ボード部材3に上方から荷重が掛かったとしても、
屈曲部3bに変形が生じることを防止できる。
【0036】以上、1つの実施例について説明したが、
本発明はこれだけに限らず、例えば後側シートのシート
クッションを取り外すことなく構成されるものや、3列
シートで後ろ2列で平坦面を構成するもの、助手席だけ
でなく運転席も前倒しされるものをも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の車体構造の全体側面図。
【図2】後側シートの詳細正面図。
【図3】後側シートの詳細側面図。
【図4】後側シートの詳細上面図。
【図5】着脱機構を含む周辺斜視図。
【図6】着脱機構の詳細斜視図。
【図7】着脱機構の作動を説明する作動説明図。
【図8】(a)スライド機構の詳細正面図。 (b)スライド機構の詳細側面図。 (c)スライド機構の詳細上面図。
【図9】後側シートの回動支点部材及びボードブラケッ
トの詳細側面図。
【図10】(a)ボード部材の詳細上面図。 (b)ボード部材の詳細側面図。
【符号の説明】
1…前側シート 2…後側シート 2S…後側シートのスライド機構 3…ボード部材 P…客室フロア C…荷室フロア X…平坦面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の客室フロアに前後に離間して複数の
    シートが設置され、その客室フロアの後方に前記客室フ
    ロアより一段高く荷室フロアが設定された車両の車体構
    造及びシート装置において、 前記複数のシートは少なくとも助手席を含み、共に、シ
    ートバックが略水平となるようにシートクッション側に
    前倒し可能に構成され、 前記複数のシートのうち、後側シートは、前後にスライ
    ド可能とするスライド機構と、前記荷室フロアとシート
    後端との隙間を覆うボード部材とを備え、 前記複数のシートのシートバックを共に略水平となるよ
    う前倒しした状態で、後側シートを前方にスライドさせ
    ることにより、前側シートのシートバック背面と、後側
    シートのシートバック背面と、前記ボード部材と、前記
    荷室フロアとにより略平坦面を構成するように設定した
    ことを特徴とする車両の車体構造及びシート装置。
  2. 【請求項2】車両の客室フロアに前後に離間して複数の
    シートが設置され、その客室フロアの後方に前記客室フ
    ロアより一段高く荷室フロアが設定された車両の車体構
    造及びシート装置において、 前記複数のシートは、共に、シートバックが略水平とな
    るようにシートクッション側に前倒し可能に構成され、 前記複数のシートのうち、後側シートは、前後にスライ
    ド可能とするスライド機構と、前記荷室フロアとシート
    後端との隙間を覆うボード部材とを備え、 前記複数のシートのシートバックを共に略水平となるよ
    う前倒しした状態で、後側シートを前方にスライドさせ
    ることにより、前側シートのシートバック背面と、後側
    シートのシートバック背面と、前記ボード部材と、前記
    荷室フロアとにより略平坦面を構成するように設定した
    ことを特徴とする車両の車体構造及びシート装置。
  3. 【請求項3】前記後側シートのシートクッションは着脱
    可能に構成され、その後側シートはシートクッションを
    外すと共に、ヘッドレストを装着した状態でシートバッ
    クを前倒しされ、略平坦面を構成するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載若しくは請求項2記載の車両の
    車体構造及びシート装置。
  4. 【請求項4】客室フロアに設置され、後方に客室フロア
    より一段高く設定された荷室フロアを備える車両の車体
    構造及びシート装置において、 前倒し可能に構成されたシートバックと、前後方向にス
    ライド可能なシートクッションとを備え、前記荷室フロ
    アとシート後端との隙間を覆うボード部材をシートクッ
    ションに連結したことを特徴とする車両の車体構造及び
    シート装置。
  5. 【請求項5】前記シートクッションがクッション体とス
    ライドベース体で構成されて、前記ボード部材はスライ
    ドベース体に連結されていることを特徴とする請求項4
    記載の車両の車体構造及びシート装置。
  6. 【請求項6】前記荷室フロアと前記ボード部材のシート
    側連結端とが上下方向にオフセットしており、前記ボー
    ド部材の中央部には車幅方向に伸びる屈曲部が設けら
    れ、ボード部材は略くの字を構成するようにされたこと
    を特徴とする請求項4記載の車両の車体構造及びシート
    装置。
  7. 【請求項7】前記ボード部材には前記屈曲部を横切るよ
    うに車体前後方向に伸びるビード部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の車両の車体構造及びシー
    ト装置。
JP26257797A 1997-09-29 1997-09-29 車両の車体構造及びシート装置 Expired - Fee Related JP4164886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26257797A JP4164886B2 (ja) 1997-09-29 1997-09-29 車両の車体構造及びシート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26257797A JP4164886B2 (ja) 1997-09-29 1997-09-29 車両の車体構造及びシート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1199865A true JPH1199865A (ja) 1999-04-13
JP4164886B2 JP4164886B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=17377752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26257797A Expired - Fee Related JP4164886B2 (ja) 1997-09-29 1997-09-29 車両の車体構造及びシート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4164886B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153286A (ja) * 2005-12-09 2007-06-21 Mazda Motor Corp 車両のシート配設構造
JP2007161127A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Mazda Motor Corp 車両のシート構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102372526B (zh) * 2010-08-19 2013-12-11 漳州美利德生物工程有限公司 一种茶树专用的有机无机含菌复混药肥

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153286A (ja) * 2005-12-09 2007-06-21 Mazda Motor Corp 車両のシート配設構造
JP2007161127A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Mazda Motor Corp 車両のシート構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4164886B2 (ja) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101123437B1 (ko) 차량 시트 배치 구조
JP3722798B2 (ja) 折り畳み位置を備えた車両用座席
EP1582398B1 (en) Seat device for a vehicle equipped with a sub seat and vehicle provided therewith
GB2388313A (en) Seating arrangement for a vehicle
JP2011105037A (ja) 車両用シートシステム
JP5593680B2 (ja) 車両用シート装置
JP5526684B2 (ja) 車両用シート装置
JP4569823B2 (ja) 車両用シート
JPH10181402A (ja) 車両用シート
WO2020054678A1 (ja) 乗物用シート
JPH1199865A (ja) 車両の車体構造及びシート装置
JP2005343322A (ja) 車両用シート装置
JP2008284950A (ja) 車両用シート装置
JPH07172223A (ja) 車両用多目的シート
JPH10119613A (ja) 車両用シートの収納構造
JP7389329B2 (ja) 乗物用シート
JPS63145145A (ja) 自動車のシ−ト装置
KR200490920Y1 (ko) 버스 승객용 좌석시트 장치
JP4048804B2 (ja) 車両のシート装置
JPH037215Y2 (ja)
JP4742739B2 (ja) 車両用シート
JP4412032B2 (ja) 車両用シート装置
JP3219239B2 (ja) 車両のシートスライド装置
JP3268417B2 (ja) 自動車用シート及びこのシートを備えた乗用車
JPH0512102Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040723

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees