JPH1199556A - Tダイキャストフィルムの高速成形方法およびそのフィルム - Google Patents

Tダイキャストフィルムの高速成形方法およびそのフィルム

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JPH1199556A
JPH1199556A JP9263490A JP26349097A JPH1199556A JP H1199556 A JPH1199556 A JP H1199556A JP 9263490 A JP9263490 A JP 9263490A JP 26349097 A JP26349097 A JP 26349097A JP H1199556 A JPH1199556 A JP H1199556A
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一典 金森
Kenzou Chikanari
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Tダイキャストフィルム成形機により高速加
工性に優れる多層フィルムを成形する方法及び、高い透
明性を有し、かつ外観の優れたフィルムを提供する。 【解決手段】 オレフィン系樹脂100重量部及び重量
平均粒子径が8〜20μmである微粒子0.2〜2.0
重量部を含有するオレフィン系樹脂組成物からなる層を
少なくとも一層有する多層フィルムの成形方法であっ
て、前記樹脂組成物からなる層をチルロール面側に押し
出すことを特徴とするTダイキャストフィルムの高速成
形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Tダイキャストフ
ィルムの高速成形方法およびそのフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックフィルムを用いた包
装材料は、その取り扱い易さ等の特徴を評価され、その
需要が飛躍的に伸びている。中でも衝撃強度や引裂強
度、ヒートシール特性等の諸物性に優れるオレフィン系
樹脂の需要の伸びが著しく、生産効率の向上を目指し改
良が行われてきた。生産効率を上げる方法としては、ダ
イ(フィルム)の広幅化およびフィルム成形の高速化が
挙げられるが、オレフィン系樹脂の場合、比較的低い剪
断速度でもシャークスキンやメルトフラクチャーを起こ
しやすいこと、および高速成形時にダイ出口からチルロ
ールの間(エアーギャップ間)にてフィルム端部が不安
定挙動を起こしやすいことから成形速度に限界があり、
主としてダイの広幅化が進められてきた。しかし、広幅
化においてもフィルムの幅方向の品質安定性の問題から
限界があり、さらなる生産効率向上の為に高速成形性の
改良が強く要望されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Tダ
イキャストフィルム成形機により高速加工性に優れる多
層フィルムを成形する方法及び、高い透明性を有し、か
つ外観の優れたフィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は長年、オレ
フィン系樹脂組成物を用いて高速成形性に優れるTダイ
キャストフィルムの製造方法及びそのフィルムについて
鋭意研究した結果、特定のオレフィン系樹脂組成物から
なる層をTダイキャストフィルム製造装置のチルロール
面側に押出すことにより、本発明の目的を達成すること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明は、オレフィン系樹脂1
00重量部及び重量平均粒子径が8〜20μmである微
粒子0.2〜2.0重量部を含有するオレフィン系樹脂
組成物からなる層を少なくとも一層有する多層フィルム
の成形方法であって、前記樹脂組成物からなる層をチル
ロール面側に押し出すことを特徴とするTダイキャスト
フィルムの高速成形方法である。また、本発明は、上記
高速成形方法により得られることを特徴とするTダイキ
ャストフィルムである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するオレフィン系樹
脂は、エチレン系重合体,プロピレン系重合体等が挙げ
られる。中でもエチレン系重合体が好ましい。エチレン
系重合体としては、例えばエチレン単独重合体、エチレ
ン単位と、1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィ
ン単位、ジオレフィン単位等との共重合体が挙げられ
る。これらの共重合成分としては、例えばプロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ヘキサデ
セン−1、エイコセン−1、4−メチル−ペンテン−
1、4−メチル−ヘキセン−1、ビニルシクロヘキサ
ン、ビニルシクロヘキセン、スチレン、ノルボルネン、
ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。上記共重合成
分の含有量は、通常2〜25重量%である。上記エチレ
ン−α−オレフィン共重合体の密度は、通常0.900
〜0.940g/cm3である。
【0007】これらの中でも遷移金属化合物を含む触媒
により製造され、特にシクロペンタジエン形アニオン骨
格を有する基を有する遷移金属化合物を含む触媒の存在
下に製造されるエチレン系重合体が好ましい。中でもエ
チレン−α−オレフィン共重合体がより好ましい。該遷
移金属化合物はいわゆるメタロセン系化合物であり、通
常、一般式MLan-a(式中、Mは元素の周期律表の第
4族又はランタナイド系列の遷移金属原子である。Lは
シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基又はヘテ
ロ原子を含有する基であり、少なくとも一つはシクロペ
ンタジエン形アニオン骨格を有する基である。複数のL
は互いに架橋していてもよい。Xはハロゲン原子、水素
又は炭素数1〜20の炭化水素基である。nは遷移金属
原子の原子価を表し、aは0<a≦nなる整数であ
る。)で表され、単独または2種類以上組み合わせて用
いることができる。さらに、該触媒はこのメタロセン系
化合物に、アルモキサン化合物を含む有機アルミニウム
化合物、及び/またはトリチルボレート、アニリニウム
ボレート等のイオン性化合物、及び/またはSiO2
Al23等の無機担体、エチレン、スチレン等のオレフ
ィン重合体等の有機ポリマー担体を含む粒子状担体を組
み合わせて用いられる。重合方法は特に限定されるもの
ではなく、気相重合法、液相重合法および高圧イオン重
合法が挙げられるが、特に気相重合法が好ましい。
【0008】本発明で用いる該オレフィン系樹脂は目的
に応じて、種々の樹脂とブレンドすることもできる。例
えば、溶融張力や透明性の改良のために高圧法低密度ポ
リエチレンをブレンドしたり、剛性を改良するために高
密度ポリエチレンをブレンドしたり、また衝撃強度を改
良するために低密度エラストマーをブレンドすることが
できる。ブレンド方法は特に限定されるものではなく、
例えば押出機を用いた溶融ブレンドやタンブラー等を用
いたペレット状でのドライブレンド等が挙げられる。ブ
レンド比率は、該オレフィン系樹脂成分を50重量%以
上、より好ましくは60重量%以上、最も好ましくは7
0重量%以上である。
【0009】本発明で用いる微粒子は、重量平均粒子径
が8〜20μmの範囲、好ましくは8〜15μmの範囲
にある。重量平均粒子径が8μmより小さい場合には、
安定した高速加工性が得られず、一方、重量平均粒子径
が20μmを超える場合にはフィルムの透明性が低下し
たり、またフィルム表面の外観が悪化する原因となる。
ここでいう微粒子の重量平均粒子径はコールターカウン
ターを用いて計測される重量に基づく平均粒子径をい
う。
【0010】本発明で用いる微粒子は、オレフィン系樹
脂100重量部に対して、0.2〜2.0重量部、好ま
しくは0.5〜1.5重量%含有される。0.2重量部
に満たない場合には、安定した高速加工性が得られず、
2.0重量部を超える場合には、フィルムの透明性が低
下したり、またフィルム表面の外観が悪化する原因とな
る。25℃で測定される屈折率nDが1.45〜1.5
8の範囲にある微粒子が好ましい。ここでいう微粒子の
屈折率は、Larsen油浸法により測定される。微粒
子の具体例としては、各種ポリマー粉末を与える原料モ
ノマーと架橋剤モノマーとの共重合、さらにこれに加え
他の1種以上のモノマーと共重合して得られる粉末であ
り、例えば、架橋ポリメタクリル酸メチルや架橋ポリ
(メタクリル酸メチル−スチレン)、架橋シリコーン、
架橋ポリスチレン体等の有機系微粒子や、合成アルミノ
シリケート、シリカ、珪藻土、タルクの粉末等の無機系
微粒子が挙げられる。これらの中でも有機系微粒子が好
ましい。さらに、有機系微粒子の中でも架橋ポリメタク
リル酸メチル樹脂粉末が好ましい。これらの微粒子は、
市販品のうち本発明の規定に合うものを選択することが
できる。有機系微粒子の市販品としては、例えば「マツ
モトマイクロフェアー−M」(松本油脂(株)製)、「ジ
ュリマーMB−SX」(日本純薬(株)製)、「エポスタ
ーMA」(日本触媒(株)製)等が挙げられる。また、無
機系微粒子の市販品としては、例えば「シルトンJC」
(水澤化学(株)製)、「SATINTONEW」(EN
GELHARD CORPORATION社製)等が挙
げられる。
【0011】本発明で用いるオレフィン系樹脂組成物
は、オレフィン系樹脂と微粒子を溶融ブレンドしたり、
予めオレフィン系樹脂と微粒子の高濃度で溶融混合した
マスターバッチを所定濃度になるようドライブレンドす
ること等により得ることができる。ドライブレンドはヘ
ンシェルミキサー、タンブラーミキサー等の各種ブレン
ダーが使用され、メルトブレンドは単軸押出機、二軸押
出機、バンバリーミキサー、熱ロールなどの各種ミキサ
ーが用いられる。
【0012】本発明のTダイキャストフィルムの高速成
形方法は、上記オレフィン系樹脂組成物からなる層を少
なくとも一層有する多層フィルムの成形方法であって、
かつ前記オレフィン系樹脂組成物からなる層をチルロー
ル面側に押出し、これを冷却固化させる成形方法であ
る。前記オレフィン系樹脂組成物からなる層をチルロー
ル面と反対面へ押出した場合、高速加工性を達成するこ
とができない。また、前記オレフィン系樹脂組成物を一
種のみで押出した単層フィルムでは、透明性やフィルム
の外観が悪化する。
【0013】本発明でいう高速加工性とは、150m/
分以上で回転しているチルロールにてフィルムを冷却固
化させる際、フィルム端部が不安定現象を起こさず、安
定加工できる状態をいう。
【0014】本発明の高速成形方法に用いるTダイキャ
ストフィルム製造装置は、特に限定されるものではな
く、公知のTダイキャストフィルム製造装置が挙げられ
る。図1は、Tダイキャストフィルム製造装置の一例を
示す部分的な概略図である。ホッパー1からオレフィン
系樹脂組成物を供給し、押出機2で溶融混練した後にダ
イス3へ供給し、約0.4〜3mmの幅に設定されたス
リットからチルロール5面側へ押出す。ダイス3から押
出された直後のフィルムは、溶融状態にあり厚みが厚い
ため、チルロール5とエアーチャンバー4とで一定厚み
に延伸、冷却固化される。冷却固化されたフィルム6
は、図示していない引取ロール及び巻取機により巻き取
られる。なお、図1では、オレフィン系樹脂組成物から
なる層を形成するためのホッパー及び押出機のみを記載
し、チルロール面側とは反対側に共押出しされる層用の
ホッパー及び押出機は省略した。
【0015】前記オレフィン系樹脂組成物とともにチル
ロール面側とは反対側に共押出しされる熱可塑性樹脂
は、特に限定されるものではなく、例えばエチレン系重
合体が挙げられる。エチレン系重合体の中でもエチレン
と炭素数が3〜12のα−オレフィンからなるエチレン
−α−オレフィン共重合体が好ましい。また、上記熱可
塑性樹脂には、重量平均粒子径が1〜7μmの範囲にあ
る抗ブロッキング剤を前記熱可塑性樹脂100重量部に
対して、0.2〜2.0重量部含有させることができ
る。
【0016】本発明のTダイキャストフィルムの高速成
形方法において、該フィルムの冷却固化を行うには、チ
ルロールと、エアチャンバー、バキュームチャンバー、
エアナイフまたはこれらを組合せたものが用いられる。
これらの中でもエアチャンバーを用いることが好まし
い。
【0017】本発明のTダイキャストフィルムを構成す
る各層には、更なる物性向上を図る為、必要に応じて
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、
テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
(IRGANOX1010)、n−オクタデシル−3−
(4'−ヒドロキシ−3,5'−ジ−t−ブチルフェニ
ル)プロピオネート(IRGANOX1076)で代表
されるフェノール系酸化防止剤;ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、トリス(2,4−ジ−ブチルフェニル)ホスファイ
ト等で代表されるホスファイト系酸化防止剤;炭素数8
〜22の脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン酸エス
テル、ポリエチレングリコールエステル等の帯電防止
剤;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等で代表される
不飽和脂肪酸アミド;エチレンビスオレイン酸アミド、
メチレンビスオレイン酸アミド等で代表される不飽和脂
肪酸ビスアミド等の滑剤等を添加してもよい。
【0018】種々の目的に応じて配合する、酸化防止
剤、帯電防止剤、滑剤等の添加剤は、予め溶融混練した
のち、フィルム加工に供してもよいし、個々にドライブ
レンドまたは一種以上のマスターバッチにしてドライブ
レンド後フィルム加工に供してもよく、いずれの方法を
用いてもよい。
【0019】本発明の高速成形方法により得られたTダ
イキャスト多層フィルムは、他のプラスチックフィルム
等の基材に、ドライラミネート加工するためのラミ原反
として用いることもできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はない。以下の実施例及び比較例においては、次のTダ
イキャストフィルム成形加工条件を共通の条件として用
いた。 (1)装置:エアーチャンバー式共押出Tダイフィルム
加工装置 (2)ダイ巾:1250mm巾 、ギャップ:2.0m
mt (3)フィルム厚み:30μm (4)押出機、ダイス設定温度:240℃ (5)チルロール温度:40℃ (6)エアーチャンバー圧力:30mmAq
【0021】評価方法は以下のとおりとした。 (1)高速加工性 フィルム端部が不安定現象を起こさない最高のチルロー
ル回転速度を読み取った。 (2)ヘイズ(透明性) ASTM D1003−61に準拠して測定した。 (3)フィルム外観 成形フィルムを23±2℃、50±5%RHで24時間
以上状態調整をした後、成形フィルムに含まれる微粒子
の観察を行い、その目立ち易さについて相対比較を行い
下記のように良否を判定した。 ○・・・微粒子が極めて目立ち難く、外観が良好であっ
た。 △・・・微粒子が小さなフィッシュアイに見え、若干目
立った。 ×・・・微粒子が小さなフィッシュアイに見え、フィル
ム一面に多数散らばりよく目立ち、外観が不良であっ
た。 (4)重量平均粒子径 日科機社製コールターカウンター model TA−
IIを用い、アパーチャー径20μmまたは200μm、
電解液ISOTON IIで測定した。 (5)微粒子の屈折率 Larsen油浸法により測定した。 溶媒の調整 α−ブロムナフタレン(n=1.660/25℃)とケ
ロシン(n=1.443/25℃)を体積基準で混合し
1.4817〜1.5907まで屈折率が0.005刻
みの溶媒を準備した。 測定 微粒子数ミリグラムをスライドガラス上にとり、カバー
ガラスをかけ、その隙間からの溶媒を浸み込ませ、光
学顕微鏡で透過光により観察した。微粒子境界が見えな
く(見えにくく)なる屈折率を微粒子の屈折率とした。
【0022】以下の実施例および比較例で用いたサンプ
ルとして以下のものを使用した。 (1)オレフィン系樹脂 (i)PO−1 メタロセン触媒系エチレン−ヘキセン−1共重合体(住
友化学工業(株)製、商品名スミカセンE FV403、
密度=0.919g/cm3、メルトフローレート=
4.0g/10分) (2)微粒子 (i)微粒子 架橋ポリメタクリル酸メチル樹脂粉末(日本触媒(株)
製、商品名エポスターMA1010、重量平均粒子径=
10.0μm、nD(25℃)=1.490) (ii)微粒子 合成アルミノシリケート(水澤化学(株)製、商品名JC
−50、重量平均粒子径=4.9μm、nD(25℃)
=1.490) (3)不飽和脂肪酸アミド (i)SA−1 エルカ酸アミド
【0023】実施例1 チルロールへ接触する層Aとして、PO−1 100重
量部、微粒子 0.7重量部及びSA−1 0.02
重量部を含有するオレフィン系樹脂組成物を層厚み7.
5μmとなる様に指定した成形条件にて押し出し、また
上記層Aに隣接する層Bとして、PO−1 100重量
部、粒子 0.7重量部及びSA−10.02重量部
を含有する樹脂組成物を層厚み22.5μmとなる様に
指定した成形条件にて押し出し、層A/層Bの二層から
なるTダイキャストフィルムを成形した。評価結果を表
1に示す。
【0024】比較例1 PO−1 100重量部、微粒子 0.7重量部及び
SA−1 0.02重量部を含有するオレフィン系樹脂
組成物のみを用いて指定した成形条件にて押し出し、単
層のTダイキャストフィルムを成形した。評価結果を表
1に示す。
【0025】比較例2 PO−1 100重量部、微粒子 0.7重量部及び
SA−1 0.02重量部を含有するオレフィン系樹脂
組成物のみを用いて指定した成形条件にて押し出し、単
層のTダイキャストフィルムを成形した。評価結果を表
1に示す。
【0026】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 比較例1 比較例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最高加工速度(m/分) 200 200 120 ヘイズ (%) 4.0 6.4 3.8 外観 ○ × ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0027】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
従来の方法に比べて顕著に高速加工性に優れたTダイキ
ャストフィルムの高速成形方法が提供できる。また、本
発明は、上記高速成形方法により高い透明性と優れた外
観を有するTダイキャストフィルムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Tダイキャストフィルム製造装置の一例を示す
部分的な概略図である。
【符号の説明】
1・・・ホッパー、2・・・押出機、3・・・ダイス、
4・・・エアチャンバー 5・・・チルロール、6・・・フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 23/04 C08L 23/04 B29K 23:00 433:04 B29L 9:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系樹脂100重量部及び重量平
    均粒子径が8〜20μmである微粒子0.2〜2.0重
    量部を含有するオレフィン系樹脂組成物からなる層を少
    なくとも一層有する多層フィルムの成形方法であって、
    前記樹脂組成物からなる層をチルロール面側に押し出す
    ことを特徴とするTダイキャストフィルムの高速成形方
    法。
  2. 【請求項2】オレフィン系樹脂がエチレン系重合体であ
    る請求項1記載のTダイキャストフィルムの高速成形方
    法。
  3. 【請求項3】オレフィン系樹脂がエチレン−α−オレフ
    ィン共重合体である請求項1記載のTダイキャストフィ
    ルムの高速成形方法。
  4. 【請求項4】オレフィン系樹脂が、シクロペンタジエン
    形アニオン骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含
    む触媒の存在下に製造されるエチレン−α−オレフィン
    共重合体である請求項1記載のTダイキャストフィルム
    の高速成形方法。
  5. 【請求項5】微粒子の25℃で測定される屈折率nDが
    1.45〜1.58の範囲にある請求項1記載のTダイ
    キャストフィルムの高速成形方法。
  6. 【請求項6】微粒子が有機系微粒子である請求項1記載
    のTダイキャストフィルムの高速成形方法。
  7. 【請求項7】微粒子が架橋ポリメタクリル酸メチル樹脂
    粉末である請求項1記載のTダイキャストフィルムの高
    速成形方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の高速成形
    方法により得られることを特徴とするTダイキャストフ
    ィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007114458A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Sumitomo Chemical Company, Limited フィルムの製造方法
US11634077B2 (en) 2020-02-20 2023-04-25 Magna Mirrors Of America, Inc. Powerfold actuator for exterior mirror

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