JPH09136390A - 多層フィルム - Google Patents
多層フィルムInfo
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- JPH09136390A JPH09136390A JP29713395A JP29713395A JPH09136390A JP H09136390 A JPH09136390 A JP H09136390A JP 29713395 A JP29713395 A JP 29713395A JP 29713395 A JP29713395 A JP 29713395A JP H09136390 A JPH09136390 A JP H09136390A
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Abstract
特に抗ブロッキング性を著しく改良した多層フィルムを
提供する。 【解決手段】 少なくとも2層からなり、(a)層は、
エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部に対
し、融点が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミド
0.015重量部以下を含有し、(b)層は、エチレン
−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、不飽和
脂肪酸ビスアミド0.01〜0.20重量部、融点が6
5℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミド0.01〜0.
20重量部及び、重量平均粒子径が8〜20μであり、
25℃で測定される屈折率nDが1.45〜1.58の
範囲にある抗ブロッキング剤0.2〜2.0重量部を含
有する多層フィルム。
Description
らなる多層フィルムに関するものである。さらに詳細に
は、透明性、外観等の光学的特性に優れ、特に抗ブロッ
キング性を著しく改良した、少なくとも2層からなるポ
リエチレン系多層フィルムに関するものである。
の包装に使用されている包装材料は非常に多岐にわたっ
ているが、それらの大半はポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オ
レフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂をヒートシ
ール層として用いている。これらの樹脂層は、通常、他
の適切な基材フィルムと積層して用いられており、積層
フィルムにする場合、例えばドライラミネート法、ウェ
ットラミネート法、サンドラミネート法、ホットメルト
ラミネート法等のラミネート法、押出ラミネート法及び
これらの組合せ等、公知の技術が採用されている。これ
らの中でもドライラミネート法が強い接着強度が得られ
ることが知られている。
のために、ヒートシール強度や衝撃強度、引張強度、引
裂強度等の機械的強度や、水蒸気バリア性、ガスバリア
性といったバリア機能、耐熱性、耐寒性等の熱的機能、
さらには抗ブロッキング性、低温シール性、ホットタッ
ク性、腰の強さ、滑り性等の包装適性など、多くの機能
が要求される。積層フィルムの場合、基材の選択によっ
てもこれらの性能は大きく変わるが、同様にシーラント
層に用いる樹脂の選択によっても包装材料の機能は大幅
に変化する。高速で包装を行なう場合、フィルムが高速
走行に耐える腰の強さを必要とし、また、高速でヒート
シール可能とする為には低い温度でヒートシールできる
フィルムが必要である。
酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体
等のポリエチレン系フィルムは低い温度でヒートシール
ができ、シール強度も強いことから液体スープやマヨネ
ーズ、マスタード、味噌等の食品包装をはじめ、液体洗
剤、液体薬品等の包装に多用されている。しかし、ポリ
エチレン系フィルムは抗ブロッキング性が劣るため、製
袋品の保管時等に積み重ねられた際、フィルム同士が互
いにブロッキングを起こし、内容物充填時の作業性を著
しく悪化させたり、開口性が非常に悪いときには使用で
きない欠点を有している。
ライト等の抗ブロッキング剤や有機アミド等の滑剤が配
合されている。しかし、抗ブロッキング性を改良するた
めに抗ブロッキング剤を多量に配合した場合、フィルム
表面の透明性が低下し、外観上問題が発生する。加え
て、輸送時等のフィルム同志の摩擦によるフィルム表面
の傷つき性が悪化するといった問題も発生する。
抗ブロッキング剤に相当量の滑剤を併用すると製袋時や
印刷工程において、ガイドロール汚染を発生し、いわゆ
る二次加工性に劣るといった問題を有している。また、
これらの用途は高い接着性能を要求されることからドラ
イラミネート法で積層されることが多いが、ドライラミ
ネート時に使用される接着剤の種類によっては、、積層
後、接着剤硬化のため通常30〜60℃で1日〜3日程
度行われるエージングの際、滑剤成分が接着剤層に移行
し、十分な滑り性や抗ブロッキング性を示さないことが
知られている。
剤とからなり、また主剤はエーテル型とエステル型に大
別され、エーテル型を主剤とした接着剤は、初期接着力
や速硬化性に優れ且つ比較的安価なことからポリエチレ
ン系フィルムに多用されるが、滑剤成分と結合しやす
く、前記トラブルが起こりやすいことから、耐熱性に特
徴を有し、主にポリプロピレンフィルム用として使用さ
れているエステル型をやむなく使用するケースも多い。
しかしながら、エステル型を主剤とする接着剤は高価で
かつ初期接着力や速硬化性の点ではエーテル型を主剤と
する接着剤より劣ることから、本来ポリエチレン系フィ
ルム用としては好ましくない。これらの点から一般的に
は製袋品の開口性改良のため、滑剤と抗ブロッキング剤
の併用に加え、とうもろこしを主原料としたでんぷん粉
等をドライラミネート加工時及び製袋時にふりかけ使用
している。しかし、このでんぷん粉もカビや異物に見え
るなど、製品の外観上問題があった。また、特開平6−
312491号公報には、ポリエチレン系樹脂を主体と
する層が、順にA層/B層/C層と構成される積層フィ
ルムにおいて、A層はポリエチレン系樹脂100重量部
に対し、不飽和脂肪酸アミド0.02〜0.07重量部
及び微粒子0.05〜1.00重量部を含有し、C層は
ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、不飽和脂肪酸
アミド0.02〜0.07重量部、不飽和脂肪酸ビスア
ミド0.01〜0.20重量部、並びに、平均粒径が1
1〜20μm、分解開始温度が250℃以上であるポリ
マー微粒子0.30〜2.00重量部を含有するポリエ
チレン系多層フィルムが開示されている。しかしなが
ら、このポリエチレン系多層フィルムは、3層を構成す
るポリエチレン系樹脂に密度勾配がないため、滑剤がラ
ミ層表面へブリードしやすくなることや、ラミ層への滑
剤の配合が必須となることから、ドライラミネート時の
基材との接着強度、滑り性、抗ブロッキング性のすべて
を十分に満足することができない。
ころは、透明性、外観に優れ、抗ブロッキング性の著し
い改良により、従来、ドライラミネート時に用いられて
きた、とうもろこしを主原料とするでんぷん粉を用いな
くとも高い開口性を有する包装用フィルムとすることが
できる多層フィルムを提供することにある。
題に対し鋭意検討した結果、少なくとも2層又は3層か
らなる多層フィルムにおいて、特定の密度範囲を有し、
その密度差を特定の範囲としたエチレン−α−オレフィ
ン共重合体、特定の抗ブロッキング剤及び特定の有機ア
ミドを用いて特定の層構成で積層することにより、これ
らの問題が解決され、優れた透明性、外観に加え、抗ブ
ロッキング性が格段に優れた多層フィルムが得られるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
なり、(a)層は、エチレンと炭素数3〜12のα−オ
レフィンからなり、密度0.905〜0.945g/c
m3 、メルトフローレート0.5〜30g/10分であ
るエチレン−α−オレフィン共重合体100重量部に対
し、融点が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミド
0.015重量部以下を含有し、(b)層は、エチレン
と炭素数3〜12のα−オレフィンからなり、密度0.
900〜0.940g/cm3 、メルトフローレート
0.5〜30g/10分であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体100重量部に対し、不飽和脂肪酸ビスアミ
ド0.01〜0.20重量部、融点が65℃〜90℃で
ある不飽和脂肪酸アミド0.01〜0.20重量部及
び、重量平均粒子径が8〜20μであり、25℃で測定
される屈折率nDが1.45〜1.58の範囲にある抗
ブロッキング剤0.2〜2.0重量部を含有し、また、
(a)層と(b)層の密度が(a)>(b)であり、か
つ、その密度差が0.005g/cm3 以上であること
を特徴とする多層フィルムを提供するものである。
(a)層と(b)層の間に、中間層としてエチレンと炭
素数3〜12のα−オレフィンからなり、密度0.90
0〜0.945g/cm3 、メルトフローレート0.5
〜30g/10分であるエチレン−α−オレフィン共重
合体を含有する(c)層を有し、各層のエチレン−α−
オレフィン共重合体の密度が(a)層≧(c)層≧
(b)層であり、かつ(a)層と(b)層の密度差が
0.005g/cm3 以上であることを特徴とする少な
くとも3層からなる多層フィルムを提供するものであ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
(a)、(b)層に用いられるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体において、エチレンと共重合させるα−オレ
フィンは、炭素数3〜12のものである。具体的には、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1等及びこれ
らの混合物などが挙げられる。これらの中でもプロピレ
ン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−
1、4メチルヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数3
〜8のα−オレフィンが好ましい。更にブテン−1、ヘ
キセン−1等のα−オレフィンがより好ましい。エチレ
ン−α−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含有量
は1〜20モル%であることが好ましい。
(b)層に用いられるエチレン−α−オレフィン共重合
体の製造にあたっては、一般にエチレンとα−オレフィ
ンを用いて、イオン重合法により、少なくとも遷移金属
を含有する固体系触媒成分と有機アルミニウム化合物か
らなる触媒の存在下で、通常30〜300℃、常圧〜3
000kg/cm2 、溶媒の存在下もしくは無溶媒下、
気−固、液−固または均一液相下で重合、製造される。
は、例えば酸化クロム、酸化モリブデン、三塩化チタ
ン、四塩化チタン、四塩化チタン−アルキルアルミニウ
ム、四塩化チタンなどのチタン化合物−塩化マグネシウ
ム化合物などのマグネシウム化合物−(塩化)アルキル
アルミニウム化合物等が挙げられる。有機アルミニウム
化合物としては、例えば一般式R’m AlX3-m (但
し、R’は炭化水素基、Xはハロゲン、1≦m≦3なる
数を示す。)で示され、(C2H5)2 AlCl、(C4
H9)2 AlCl、(C6 H13)2AlCl、(C2 H5)1.
5 AlCl1.5 、(C4 H9)1.5 AlCl1.5 、(C6
H13)1.5AlCl1.5 、C2 H5 AlCl2 、C4 H9
AlCl2 、C6 H13AlCl2 等が挙げられる。
に用いるエチレン−α−オレフィン共重合体は、密度が
0.905〜0.945g/cm3 、メルトフローレー
ト0.5〜30g/10分である。(a)層は、該共重
合体100重量部に対し、融点が65〜90℃の不飽和
脂肪酸アミドの含有量が0.015重量部以下である。
(a)層は、他のフィルム基材とドライラミネート法等
で積層される場合、接着層となる為、(a)層の密度が
0.905g/cm3 未満では、フィルムにべたつきを
生じることから滑剤の配合が必須となることや、(b)
層に配合されている不飽和脂肪酸アミドや不飽和脂肪酸
ビスアミド等の滑剤が(a)層へブリードしやすくなる
ことにより、接着強度の低下を招く。一方、0.945
g/cm 3 を越えると、得られるフィルムの柔軟性が不
足したり、衝撃強度やカール(反り)によるハンドリン
グ性が低下する。本発明で使用する不飽和脂肪酸アミド
は融点が65〜90℃であり、融点が65℃未満では積
層後のみならず積層前においてもフィルムの抗ブロッキ
ング性が不良となり、一方、90℃を超えると滑り性の
改良効果が不十分となる。ここで、融点の測定はDSC
を用いて窒素雰囲気下で、5℃/分の速度で昇温し、吸
熱量のピーク温度として求たものをいう。不飽和脂肪酸
アミドは、その配合量が0.015重量部を越える場
合、接着強度の低下を招く。また、(a)層が、不飽和
脂肪酸アミドをまったく使用せず、エチレン−α−オレ
フィン共重合体のみからなり、該エチレン−α−オレフ
ィン共重合体の密度が0.925〜0.945g/cm
3 である場合は、ドライラミ時の接着強度の点から更に
好ましい。抗ブロッキング剤については、特に配合する
必要はないが、ブロッキングの問題が生じる際には、本
発明の目的を損なわない程度に添加してもよい。
に用いるエチレン−α−オレフィン共重合体は、エチレ
ンと炭素数3〜12のα−オレフィンからなり、密度
0.900〜0.940g/cm3 、メルトフローレー
ト0.5〜30g/10分であるエチレン−α−オレフ
ィン共重合体である。(b)層は該共重合体100重量
部に対し、不飽和脂肪酸ビスアミド0.01〜0.20
重量部、融点が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミ
ド0.01〜0.20重量部及び、重量平均粒子径が8
〜20μであり、25℃で測定される屈折率nDが1.
45〜1.58の範囲にある抗ブロッキング剤0.2〜
2.0重量部を含有している。
ネート法等で積層される場合、ヒートシール層となる
為、密度が0.900g/cm3 未満では最終的に得ら
れる組成物のn−ヘキサン可溶分が増加し、食品等の内
容物の衛生上あるいは品質上問題をきたしたり、フィル
ムにべたつきを生じ、ブロッキングし易くなる等の問題
が生ずる。一方、密度が0.940g/cm3 を越える
と、得られるフィルムの柔軟性が不足し、低温ヒートシ
ール性、低温ホットタック性が低下する。
肪酸アミドと不飽和脂肪酸ビスアミドの併用系である。
不飽和脂肪酸アミドは、フィルム表面へのブリードが比
較的早く加工直後の滑り性、抗ブロッキング性の改良効
果が高い。本発明で使用される不飽和脂肪酸アミドは融
点が65〜90℃であり、融点が65℃未満では積層後
のみならず積層前においてもフィルムの抗ブロッキング
性が不良となり、一方、90℃を超えると滑り性の改良
効果が不十分となる。また、不飽和脂肪酸アミドの含有
量が、0.01重量部未満では滑り性改良効果や抗ブロ
ッキング性が不十分となり、0.2重量部を超えると製
袋時や印刷工程において、ガイドロール汚染を引き起こ
すなど二次加工性に劣る。また、この不飽和脂肪酸アミ
ドは、ドライラミネート法等で貼り合わされる際、接着
剤に吸着されやすく、単独で使用した際にはラミネート
加工後の滑り性、抗ブロッキング性が不十分となる。
ム表面へのブリードが比較的遅い為、加工直後の滑り
性、抗ブロッキング性の改良効果は薄いが、他のフィル
ム基材とドライラミネート法等で貼り合わされた際でも
接着剤への吸着が少なく、ドライラミート後の滑り性、
抗ブロッキング性の改良効果が高い。この不飽和脂肪酸
ビスアミドの含有量が0.01重量部未満ではドライラ
ミネート後、十分な滑り性改良効果や抗ブロッキング性
が得られず、一方0.2重量部を超えると製袋時や印刷
工程において、ガイドロール汚染を引き起こすなど二次
加工性に劣る。
径が8〜20μ、好ましくは8〜10μである。重量平
均粒子径が8μ未満の場合は、本発明の多層フィルムに
要求される抗ブロッキング性において不十分であり、重
量平均粒子径が20μを超える場合は、抗ブロッキング
性は優れるものの、多層フィルムの透明性を低下させた
り、また表面の外観を悪化させる原因となる。抗ブロッ
キング剤の重量平均粒子径とは、コールターカウンター
を用いて計測される重量に基づく平均粒子径をいう。
される屈折率nDが1.45〜1.58、好ましくは
1.48〜1.52であり、この範囲外では透明性、外
観の優れたフィルムを得ることができない。ここでいう
抗ブロッキング剤の屈折率は、Larsen油浸法によ
り測定される。抗ブロッキング剤の含有量は、該エチレ
ン−α−オレフィン共重合体100重量部に対して、
0.2〜2.0重量部配合される。0.2重量部未満の
場合は、本発明の多層フィルムに要求される抗ブロッキ
ング性において不十分であり、2.0重量部を超える場
合は、抗ブロッキング性は優れるものの、多層フィルム
の透明性を低下せしめいたり、また表面の外観を悪化さ
せる原因となる。
種ポリマー粉末を与える原料モノマーと架橋剤モノマー
との共重合、さらにこれに加え他の1種以上のモノマー
と共重合して得られる粉末であり、例えば、架橋アクリ
ル系樹脂、架橋ポリメタクリル酸メチルや架橋ポリ(メ
タクリル酸メチル−スチレン)共重合体、架橋シリコー
ン、架橋ポリスチレンの粉末等の有機系抗ブロッキング
剤や、合成アルミノシリケート粉末、珪藻土等の無機系
抗ブロッキング剤が挙げられる。これらの中でも、架橋
アクリル系樹脂、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポ
リ(メタクリル酸メチル−スチレン)共重合体の粉末等
の有機系抗ブロッキング剤が好ましい。
チレンと炭素数3〜12のα−オレフィンからなり、密
度0.900〜0.940g/cm3 、メルトフローレ
ート0.5〜30g/10分であるエチレン−α−オレ
フィン共重合体100重量部に対し、不飽和脂肪酸ビス
アミド0.01〜0.20重量部、融点が65℃〜90
℃である不飽和脂肪酸アミド0.01〜0.20重量
部、重量平均粒子径が8〜20μであり、25℃で測定
される屈折率nDが1.45〜1.58の範囲にある抗
ブロッキング剤0.2〜2.0重量部、及び重量平均
粒子径が3〜8μであり、かつ前記抗ブロッキング剤
の重量平均粒子径の0.75倍以下の重量平均粒子径を
有する抗ブロッキング剤0.1〜1.0重量部を含有
することにより抗ブロッキング性を更に改良することが
できる。ここで、重量平均粒子径が8μを超える場合に
は透明性や外観が悪化するため好ましくない。一方、重
量平均粒子径が3μ未満である場合には、抗ブロッキン
グ性が悪化するため好ましくない。含有量が1.0重量
部を超える場合には透明性や外観が悪化し、一方、0.
1重量部未満である場合には、抗ブロッキング性が劣る
結果となる。
(b)層に用いるエチレン−α−オレフィン共重合体に
おいては、(a)層と(b)層の密度が(a)層>
(b)層であり、かつ、その密度差が0.005g/c
m3 以上である。密度差が0.005g/cm3 未満で
は低温ヒートシール性、低温ホットタック性とフィルム
の機械的強度とを同時に満足することは難しい。また、
不飽和脂肪酸アミドや不飽和脂肪酸ビスアミド等の滑剤
が、(a)層へブリードしやすくなる為、ドライラミネ
ート法で積層する際、接着強度の低下を招く。
を損なわない限り、(a)層、(b)層の間に1層以上
の層を有することができ、中間層としてエチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンからなり、密度0.900
〜0.945g/cm3 、メルトフローレート0.5〜
30g/10分であるエチレン−α−オレフィン共重合
体を使用し、各層のエチレン−α−オレフィン共重合体
の密度が(a)層≧中間層≧(b)層であり、かつ
(a)層と(b)層の密度差が0.005g/cm 3 以
上である、少なくとも3層の多層フィルムは滑剤のブリ
ードコントロールの点から特に好ましい。
が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミドとしては、
例えばエルカ酸アミドやオレイン酸アミド等が挙げら
れ、不飽和脂肪酸ビスアミドとしては、例えばエチレン
ビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸
アミド、N,N’−ジオレルアジピン酸アミド、N,
N’−ジオレイルセバシン酸アミド等が挙げられる。ま
た、メルトフローレートはJIS−K7210で規定さ
れた方法で測定され、(a)層と(b)層に用いるエチ
レン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレートは
0.5〜30g/10分、好ましくは1〜5g/10分
の範囲である。該メルトフローレートが0.5g/10
分未満では、最終的に得られた組成物を押出加工する際
に押出樹脂圧力が大きくなり、押出加工性を大幅に低下
させ、一方、メルトフローレートが30g/10分を超
えると、フィルム強度が弱くなり、各種包装用フィルム
として満足できるものが得られない。
の材料は、例えばエチレン−α−オレフィン共重合体と
滑剤、抗ブロッキング剤をメルトブレンドしたり、滑
剤、抗ブロッキング剤のマスターバッチとエチレン−α
−オレフィン共重合体をドライブレンドすること等によ
り得ることができる。ドライブレンドは、例えばヘンシ
ェルミキサー、タンブラーミキサー等の各種ブレンダー
が使用され、メルトブレンドは、例えば単軸押出機、2
軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロールなどの各種ミ
キサーが用いられる。
は、一般にインフレーションフィルム製造装置やTダイ
フィルム製造装置等を用いて共押出法、押出コーティン
グ法(押出ラミネート法とも言う。)等の技術を採用す
ることができる。インフレーション法は、押出機で溶融
混練された樹脂がダイの円形のスリットを通ってチュー
ブ状に押し出され、このチューブ内に吹き込まれる気体
(通常は空気)の圧力を調整することによって広範囲の
幅のフィルムを製造することができる。フィルムの幅と
円形スリットの直径との比は、ブローアップ比(BU
R)と呼ばれている。フィルムの厚さは、樹脂の押出速
度とBURの選択によって調整できる。押し出されたチ
ューブは、その外側から気体(通常は空気)/液体(通
常は水)によって冷却される。Tダイ法は、キャスト法
と呼ばれ、押出機で溶融混練された樹脂がダイの平行ス
リットを通って押し出され、水などの冷媒を通したロー
ルに接触させられることによって冷却され、一般に透明
性が良く、厚み精度の良いフィルムが製造できる。フィ
ルムの厚さは、樹脂の押し出し速度とフィルムの引き取
り速度の選択によって調整できる。
ては、フィルム形成の可能な任意の重合体の他、例えば
紙、板紙、織物、アルミニウム箔などから選択できる。
フィルム形成の可能な重合体としては、例えばナイロン
6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12等のポ
リアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプロピ
レン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4メチル−1−ペンテ
ン、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・メタクリル酸エステル共重合体、エチレン・ア
クリル酸共重合体、アイオノマー等のポリオレフィン系
樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体等が挙げられる。これらの重合体として
は、それぞれガスバリアー性、印刷性、透明性、剛性、
接着性等を勘案して、複合フィルムとする目的に応じて
選択することができる。基材が延伸可能である場合、特
にポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン
等のように延伸することによってフィルム特性が向上す
る場合、基材は1軸あるいは2軸に延伸されていてもよ
い。
0μm、特に10〜100μmであることが好ましい。
基材層の厚さは任意であり、目的に応じて選択できる。
複数の基材を種々の構成でもって複合することもでき
る。
成物においては、更なる物性向上を計るため、必要に応
じて2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BH
T)、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タン(IRGANOX1010)やn−オクタデシル−
3−(4’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフ
ェニル)プロピオネート(IRGANOX1076)で
代表されるフェノール系安定剤、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
トおよびトリス(2,4−ジ−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト等で代表されるホスファイト系安定剤、炭素数8
〜22の脂肪酸グリセリンエステルやソルビタン酸エス
テル、ポリエチレングリコールエステルなどの帯電防止
剤などを添加してもよい。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。はじめに、以下の実施例及び比較例における物
性値の測定方法を示す。 (1)密度(d) JIS K6760に規定された方法に従った。100
℃の水中で1時間アニール処理を行った後、密度を測定
した。 (2)メルトフローレート(MFR) JIS K6760に規定された方法に従った。 (3)重量平均粒子径 日科機社製コールターカウンターmodel TA−II
を用い、アパーチャー径20μまたは200μ、電解液
ISOTON II で測定した。 (4)抗ブロッキング剤の屈折率 Larsen油浸法により測定した。 溶媒の調整 α−ブロムナフタレン(n=1.660/25℃)とケ
ロシン(n=1.443/25℃)を体積基準で混合し
1.4817〜1.5907まで屈折率が0.005刻
みの溶媒を準備した。 測定 抗ブロッキング剤数ミリグラムをスライドガラス上にと
り、カバーガラスをかけ、その隙間から上記の溶媒を
浸み込ませ、光学顕微鏡で透過光により観察する。粒子
境界が見えなく(見えにくく)なる屈折率を抗ブロッキ
ング剤の屈折率とした。
以上状態調整をした後、成形フィルムに含まれる抗ブロ
ッキング剤の観察を行い、その目立ち易さについて相対
比較を行い良否を判定した。 ◎…上記抗ブロッキング剤が極めて目立ち難い。 ○…上記抗ブロッキング剤が小さく見えるが、数が少な
くあまり目立たない。 △…上記抗ブロッキング剤が小さなフィッシュアイに見
え、若干目立つ。 ×…上記抗ブロッキング剤が小さなフィッシュアイに見
え、目立つ。 ××…上記抗ブロッキング剤が小さなフィッシュアイに
見え、フィルム一面に多数散らばりよく目立つ。 (7)1%正割弾性率(1%−SM:Secant M
odulus) フィルムの加工方向(MD)に幅2cmの試片を切り出
し、引張試験機にチャック間距離6cmで取り付け、5
mm/minの速度で引っ張り、1%伸長時の応力か
ら、100×(応力)/(断面積)の計算式より求め
た。
グ) 後述の複合フィルム製造法により作製されたドライラミ
ネートフィルムについて、以下の方法により測定した。
成形フィルムを多層フィルム面同志を重ねた状態で20
0mm×50mmのサイズにカットし、50℃のオーブ
ン中に、30分間金網上に放置した後、50℃に調整さ
れたプレス中にて、180kg/cm2 の荷重下、16
分間密着させた後、クロスヘッド速度一定型引張試験機
にて引張速度200mm/分の条件で、フィルムの密着
面50cm2 を剪断的に引き剥がすのに要する最大応力
を測定し、ブロッキング性の尺度とした。数値が小さい
方が抗ブロッキング性が優れる。 (9)摩擦係数(滑り性) 後述の複合フィルム製造法により作製されたドライラミ
ネートフィルムについて、ASTM D−1894に準
拠して、静摩擦係数(μS)及び動摩擦係数(μk)を
測定した。 (10)接着性 後述の複合フィルム製造法により作製されたドライラミ
ネートフィルムについて、以下の方法により測定した。
複合フィルムについてTD方向のエルメンドルフ引裂強
度を ASTM D689に準拠して測定し10kg/
cm以下であれば接着性良好(○)、10〜20kg/
cmであればやや不良(△)、20kg/cm以上であ
れば(×)とした。
のを使用した。 エチレン−α−オレフィン共重合体 (1)共重合体1 エチレン−1−ヘキセン共重合体 (d=0.941g
/cm3 、MFR=2.0g/10分、Tm=123
℃) (2)共重合体2 エチレン−1−ヘキセン共重合体 (d=0.931g
/cm3 、MFR=1.9g/10分、Tm=123
℃) (3)共重合体3 エチレン−1−ヘキセン共重合体 (d=0.921g
/cm3 、MFR=1.9g/10分、Tm=121
℃) (4)共重合体4 エチレン−1−ヘキセン共重合体 (d=0.912g
/cm3 、MFR=2.0g/10分、Tm=121
℃) (5)共重合体5 エチレン−1−ブテン共重合体 (d=0.930g/
cm3 、MFR=2.0g/10分、Tm=121℃) (6)共重合体6 エチレン−1−ブテン共重合体 (d=0.921g/
cm3 、MFR=2.0g/10分、Tm=123℃) 上記のエチレンαオレフィン共重合体はいずれもチタン
系触媒を用いた高圧イオン重合法により製造された。
=6.5μ、nD(25℃)=1.490 (2)ABA−2 架橋ポリメタクリル酸メチル樹脂粉末 重量平均粒子径
=10.0μ、nD(25℃)=1.490 (3)ABA−3 架橋ポリメタクリル酸メチル樹脂粉末 重量平均粒子径
=15.0μ、nD(25℃)=1.490 (4)ABA−4 メタクリル酸メチルとスチレンの共重合樹脂粉末 重量
平均粒子径=6.4μ、nD(25℃)=1.520 (5)ABA−5 メタクリル酸メチルとスチレンの共重合樹脂粉末 重量
平均粒子径=9.0μ、nD(25℃)=1.520 (6)ABA−6 架橋スチレン樹脂粉末 重量平均粒子径=11.0μ、
nD(25℃)=1.590 (7)ABA−7 架橋スチレン樹脂粉末 重量平均粒子径=6.0μ、
nD(25℃)=1.590 (8)ABA−8 珪藻土 重量平均粒子径=5.5μ (9)ABA−9 合成アルミノシリケート 重量平均粒子径=4.9μ、
nD(25℃)=1.490 (10)ABA−10 ケイ酸マグネシウム 重量平均粒子径=10.0μ、n
D(25℃)=1.500 (11)ABA−11 ケイソウ土 重量平均粒子径=9.0μ
ンバリーミキサーを用い、抗ブロッキング剤をあらかじ
め本発明の多層フィルムの各層に用いられるエチレン−
α−オレフィン共重合体と同一の樹脂に10重量%の濃
度で溶融混練しマスターバッチとした後、エチレン−α
−オレフィン共重合体とのドライブレンドに供した。
バンバリーミキサーを用い、不飽和脂肪酸アミドをあら
かじめ本発明の多層フィルムの各層に用いられるエチレ
ン−α−オレフィン共重合体と同一の樹脂に4重量%の
濃度で溶融混練しマスターバッチとした後、エチレン−
α−オレフィン共重合体とのドライブレンドに供した。
また、不飽和脂肪酸ビスアミドのポリオレフィン樹脂へ
の配合は、バンバリーミキサーを用い、不飽和脂肪酸ビ
スアミドをあらかじめ本発明の多層フィルムの各層に用
いられるエチレン−α−オレフィン共重合体と同一の樹
脂に2重量%の濃度で溶融混練しマスターバッチとした
後、エチレン−α−オレフィン共重合体とのドライブレ
ンドに供した。
の調整及び多層フィルムの製造 多層フィルムが2層の場合は、(a)層及び(b)層の
それぞれを構成する特定のエチレン−α−オレフィン共
重合体と抗ブロッキング剤、滑剤を所定の割合でドライ
ブレンドした混合物を、2台の押出機を用い、(a)層
を90φ押出機(b)層を65φ押出機にて溶融混練
し、フィードブロック型のTダイ(ダイ幅1250m
m、リップ開度1.5mm)に導入して押し出し、23
0℃のダイ設定温度、40℃のチルロール温度、70m
/分の加工速度で30μの多層フィルムを得た。また、
多層フィルムが3層の場合は、(a)層、(b)層及び
中間層のそれぞれを構成する特定のエチレン−α−共重
合体と抗ブロッキング剤、滑剤を所定の割合でドライブ
レンドした混合物を、3台の押出機を用い、(a)層を
65φ押出機、(b)層を65φ押出機及び中間層を9
0φ押出機にて溶融混練し、フィードブロック型のTダ
イ(ダイ幅 1250mm、リップ開度1.5mm)に
導入して押し出し、230℃のダイ設定温度、40℃の
チルロール温度、70m/分の加工速度で60μの多層
フィルムを得た。
フィルムを、2g/m 2 となるようにエーテル系接着剤
(主剤 東洋モートンAD308A、硬化剤東洋モート
ンCAT8B)を塗布した厚さ15μの延伸ナイロン基
材フィルム(ユニチカ社製 エンブレム)に、40℃、
3kg/cm2 で圧着させた後、40℃で2日間、加熱
熟成することによりドライラミネーション複合フィルム
を得た。
よりフィルム化を行った。得られた多層フィルムの透明
性、外観、剛性(1%SM)を測定した。更にこのフィ
ルムを前述の方法により、延伸ナイロン基材にドライラ
ミネート法により貼り合わせた後、抗ブロッキング性、
滑り性、接着性を評価した。評価結果を表2、4、6、
8及び10にそれぞれ示す。
ば、透明性、外観等の光学的物性に優れ、また、特に抗
ブロッキング性を著しく改良した多層フィルムを提供す
ることができる。特に、本発明の多層フィルムは、抗ブ
ロッキング性の著しい改良により、従来、ドライラミネ
ート時に使用していたとうもろこしを主原料とするでん
ぷん粉を用いなくとも高い開口性を奏する包装用フィル
ムとして有効である。また、本発明の多層フィルムは、
単独もしくは他の基材と積層した状態で使用でき、こん
にゃく、漬物等のように水とともに包装される食品類、
ミルク、酒、醤油等の液体の食品類、菓子などのような
乾燥した食品類、ハム、ソーセージ等の加工肉類の包装
等の食品包装をはじめ電機部品、薬品など種々の製品の
包装に適する。
Claims (10)
- 【請求項1】少なくとも2層からなり、 (a)層は、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィ
ンからなり、密度0.905〜0.945g/cm3 、
メルトフローレート0.5〜30g/10分であるエチ
レン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、融
点が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミド0.01
5重量部以下を含有し、 (b)層は、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィ
ンからなり、密度0.900〜0.940g/cm3 、
メルトフローレート0.5〜30g/10分であるエチ
レン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、不
飽和脂肪酸ビスアミド0.01〜0.20重量部、融点
が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミド0.01〜
0.20重量部及び、重量平均粒子径が8〜20μであ
り、25℃で測定される屈折率nDが1.45〜1.5
8の範囲にある抗ブロッキング剤0.2〜2.0重量部
を含有し、 また、(a)層と(b)層の密度が(a)>(b)であ
り、かつ、その密度差が0.005g/cm3 以上であ
ることを特徴とする多層フィルム。 - 【請求項2】(b)層の抗ブロッキング剤が、有機系抗
ブロッキング剤である請求項1記載の多層フィルム。 - 【請求項3】(b)層の抗ブロッキング剤が、架橋アク
リル系樹脂粉末である請求項1記載の多層フィルム。 - 【請求項4】(b)層の抗ブロッキング剤が、架橋ポリ
メタクリル酸メチル樹脂粉末である請求項1記載の多層
フィルム。 - 【請求項5】(b)層の抗ブロッキング剤が、メタクリ
ル酸メチルとスチレンの共重合よりなる架橋樹脂粉末で
ある請求項1記載の多層フィルム。 - 【請求項6】(b)層の抗ブロッキング剤が、重量平均
粒子径8〜10μである請求項1記載の多層フィルム。 - 【請求項7】(b)層の抗ブロッキング剤の25℃で測
定される屈折率nDが1.48〜1.52の範囲である
請求項1記載の多層フィルム。 - 【請求項8】(b)層は、エチレンと炭素数3〜12の
α−オレフィンからなり、密度0.900〜0.940
g/cm3 、メルトフローレート0.5〜30g/10
分であるエチレン−α−オレフィン共重合体100重量
部に対し、不飽和脂肪酸ビスアミド0.01〜0.20
重量部、融点が65℃〜90℃である不飽和脂肪酸アミ
ド0.01〜0.20重量部、重量平均粒子径が8〜2
0μであり、25℃で測定される屈折率nDが1.45
〜1.58の範囲にある抗ブロッキング剤0.2〜
2.0重量部、及び重量平均粒子径が3〜8μであり、
かつ前記抗ブロッキング剤の重量平均粒子径の0.7
5倍以下の重量平均粒子径を有する抗ブロッキング剤
0.1〜1.0重量部を含有する請求項1記載の多層フ
ィルム。 - 【請求項9】(a)層が、エチレン−α−オレフィン共
重合体のみからなり、該エチレン−α−オレフィン共重
合体の密度が0.925〜0.945g/cm3 である
請求項1記載の多層フィルム。 - 【請求項10】請求項1記載の多層フィルムの(a)層
と(b)層の間に、中間層としてエチレンと炭素数3〜
12のα−オレフィンからなり、密度0.900〜0.
945g/cm3 、メルトフローレート0.5〜30g
/10分であるエチレン−α−オレフィン共重合体を含
有する(c)層を有し、各層のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体の密度が(a)層≧(c)層≧(b)層であ
り、かつ(a)層と(b)層の密度差が0.005g/
cm3 以上であることを特徴とする少なくとも3層から
なる多層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07297133A JP3132373B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 多層フィルム |
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JP07297133A JP3132373B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 多層フィルム |
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---|---|
JPH09136390A true JPH09136390A (ja) | 1997-05-27 |
JP3132373B2 JP3132373B2 (ja) | 2001-02-05 |
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Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000211065A (ja) * | 1999-01-20 | 2000-08-02 | Jsr Corp | 多層フィルム |
JP2000309644A (ja) * | 1999-04-26 | 2000-11-07 | Grand Polymer:Kk | ポリプロピレン系無延伸フィルムおよびラミネート体 |
JP2001200109A (ja) * | 2000-01-20 | 2001-07-24 | Tosoh Corp | エチレン系樹脂組成物及びそれよりなるフィルム |
JP2003220677A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-05 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | ポリアミド積層フィルム及び包装袋 |
JP2007001228A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 多層フィルムおよび袋 |
JP2010222027A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Toppan Printing Co Ltd | 充填物の製造方法 |
JP2016512858A (ja) * | 2013-03-25 | 2016-05-09 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | 包装用半透明ポリオレフィンフィルム |
JP2017519864A (ja) * | 2014-06-19 | 2017-07-20 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 温室フィルムの熱特性を向上させるためのアクリルビーズ |
JP2018204002A (ja) * | 2017-06-05 | 2018-12-27 | 旭化成株式会社 | ポリエチレン系樹脂組成物、ポリエチレン系フィルム |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP07297133A patent/JP3132373B2/ja not_active Expired - Fee Related
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