JPH1199521A - 未加硫ゴムと金属板の積層体の予熱方法および予熱装置 - Google Patents
未加硫ゴムと金属板の積層体の予熱方法および予熱装置Info
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- JPH1199521A JPH1199521A JP26562597A JP26562597A JPH1199521A JP H1199521 A JPH1199521 A JP H1199521A JP 26562597 A JP26562597 A JP 26562597A JP 26562597 A JP26562597 A JP 26562597A JP H1199521 A JPH1199521 A JP H1199521A
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 予熱時間を短縮し、またその後の加硫への移
行に手間どらないような予熱方法を提供する。 【解決手段】 未加硫ゴムと金属板とを交互に積層した
積層体1の予熱方法。前記金属板に対して交番磁界を発
生せしめて電磁誘導により前記金属板をジュール発熱さ
せ、前記金属板からの伝熱によって前記未加硫ゴムを加
熱するに際し、前記積層体1をその積層方向に加圧する
ことを特徴とする。
行に手間どらないような予熱方法を提供する。 【解決手段】 未加硫ゴムと金属板とを交互に積層した
積層体1の予熱方法。前記金属板に対して交番磁界を発
生せしめて電磁誘導により前記金属板をジュール発熱さ
せ、前記金属板からの伝熱によって前記未加硫ゴムを加
熱するに際し、前記積層体1をその積層方向に加圧する
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未加硫ゴムと金属
板の積層体の予熱方法に関する。さらに詳しくは、未加
硫ゴムと金属板の積層体を加硫反応開始温度まで昇温さ
せる方法に関する。
板の積層体の予熱方法に関する。さらに詳しくは、未加
硫ゴムと金属板の積層体を加硫反応開始温度まで昇温さ
せる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積層ゴムは、未加硫ゴムと金属板
とを交互に積層して外周を拘束する金型内に組み込み、
加圧しながら加熱することによって加硫成形される。こ
の加硫成形には、通常、蒸気を媒体とする熱盤プレスが
用いられるが、積層ゴムの大きさが直径500〜100
0mm、高さ200〜600mmと大きいため、数十時間以
上という長時間を必要としている。
とを交互に積層して外周を拘束する金型内に組み込み、
加圧しながら加熱することによって加硫成形される。こ
の加硫成形には、通常、蒸気を媒体とする熱盤プレスが
用いられるが、積層ゴムの大きさが直径500〜100
0mm、高さ200〜600mmと大きいため、数十時間以
上という長時間を必要としている。
【0003】このように長時間を必要とする加硫成形で
は、加硫時間の短縮のために、常温のゴムと金属板をそ
のまま金型に組み込まないで、未加硫ゴムの温度を加硫
反応の進行がほとんどない程度の温度(通常80〜90
℃程度)にまで昇温し(予熱工程と称す)ておいてか
ら、金型に組み込み、その後、加硫工程に移行する方法
が行われている。このような予熱工程では、ゴムと金属
板を所定の間隔をあけて配置し、その隙間に熱風を送り
込むことにより加熱している。
は、加硫時間の短縮のために、常温のゴムと金属板をそ
のまま金型に組み込まないで、未加硫ゴムの温度を加硫
反応の進行がほとんどない程度の温度(通常80〜90
℃程度)にまで昇温し(予熱工程と称す)ておいてか
ら、金型に組み込み、その後、加硫工程に移行する方法
が行われている。このような予熱工程では、ゴムと金属
板を所定の間隔をあけて配置し、その隙間に熱風を送り
込むことにより加熱している。
【0004】また、予熱工程で電磁誘導を利用すること
も考案されている(未公開)。この方法では、積層体を
金型に組み込んだ状態で積層方向に交番磁界を印加し、
金属板に発生するジュール発熱を利用して、まず、金属
板を昇温し、金属板からの熱伝導により未加硫ゴムを加
熱している。
も考案されている(未公開)。この方法では、積層体を
金型に組み込んだ状態で積層方向に交番磁界を印加し、
金属板に発生するジュール発熱を利用して、まず、金属
板を昇温し、金属板からの熱伝導により未加硫ゴムを加
熱している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
熱風による予熱工程では、予熱工程後に未加硫ゴムと金
属板を金型内に積層するため、積層作業中に温度が低下
してしまうという問題がある。また、電磁誘導加熱を用
いた予熱工程では、金型に組み込んだ後に予熱するた
め、金型の熱容量が大きく昇温に時間がかかるという問
題がある。また、金型に組み込まない状態で予熱したと
しても、金属板と未加硫ゴムとの間に隙間が生じてお
り、この隙間が断熱層(空気層)となって、ゴムを効果
的に加熱できないという問題点があった。
熱風による予熱工程では、予熱工程後に未加硫ゴムと金
属板を金型内に積層するため、積層作業中に温度が低下
してしまうという問題がある。また、電磁誘導加熱を用
いた予熱工程では、金型に組み込んだ後に予熱するた
め、金型の熱容量が大きく昇温に時間がかかるという問
題がある。また、金型に組み込まない状態で予熱したと
しても、金属板と未加硫ゴムとの間に隙間が生じてお
り、この隙間が断熱層(空気層)となって、ゴムを効果
的に加熱できないという問題点があった。
【0006】本発明は、前述の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、予熱時間を短縮
し、またその後の加硫への移行に手間どらないような予
熱方法を提供することである。
のであり、その目的とするところは、予熱時間を短縮
し、またその後の加硫への移行に手間どらないような予
熱方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、未加硫ゴムと金属板とを交互に積層した積層体の予
熱方法であって、前記金属板に対して交番磁界を発生せ
しめて電磁誘導により前記金属板をジュール発熱させ、
前記金属板からの伝熱によって前記未加硫ゴムを加熱す
るに際し、前記積層体をその積層方向に加圧することを
特徴とする。加圧の程度は、未加硫ゴムと金属板を密着
させることのできる程度である。これにより、未加硫ゴ
ムと金属板の間に隙間がなく空気による断熱層が形成さ
れない。また、加圧することによって、未加硫ゴムと発
熱体である金属板との熱伝達性が向上する。したがっ
て、効率よく未加硫ゴムを加熱することができる。ま
た、本発明では、積層体の外周を拘束するための金属製
の金型(加硫時に用いられる)を用いないで予熱するこ
とが好ましく、そのばあいには金型の昇温にエネルギー
を必要としないので、さらに効率よく加熱でき、予熱に
かかる時間を短縮できる。
は、未加硫ゴムと金属板とを交互に積層した積層体の予
熱方法であって、前記金属板に対して交番磁界を発生せ
しめて電磁誘導により前記金属板をジュール発熱させ、
前記金属板からの伝熱によって前記未加硫ゴムを加熱す
るに際し、前記積層体をその積層方向に加圧することを
特徴とする。加圧の程度は、未加硫ゴムと金属板を密着
させることのできる程度である。これにより、未加硫ゴ
ムと金属板の間に隙間がなく空気による断熱層が形成さ
れない。また、加圧することによって、未加硫ゴムと発
熱体である金属板との熱伝達性が向上する。したがっ
て、効率よく未加硫ゴムを加熱することができる。ま
た、本発明では、積層体の外周を拘束するための金属製
の金型(加硫時に用いられる)を用いないで予熱するこ
とが好ましく、そのばあいには金型の昇温にエネルギー
を必要としないので、さらに効率よく加熱でき、予熱に
かかる時間を短縮できる。
【0008】請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、前記積層体の外周を断熱材で囲みつつ
加熱するものである。予熱中の積層体の周囲からの放熱
を抑えることにより加熱時間を短縮することができる。
断熱材は、断熱ウールや柔性のシートなどである。これ
らは、磁界に与える影響も少なく、誘導コイルの中央の
空洞部に置かれる積層体へ導入される磁束を減じさせる
ことがない。
の発明に加えて、前記積層体の外周を断熱材で囲みつつ
加熱するものである。予熱中の積層体の周囲からの放熱
を抑えることにより加熱時間を短縮することができる。
断熱材は、断熱ウールや柔性のシートなどである。これ
らは、磁界に与える影響も少なく、誘導コイルの中央の
空洞部に置かれる積層体へ導入される磁束を減じさせる
ことがない。
【0009】請求項3にかかる発明は、請求項1または
2に記載の発明に加えて、前記積層体を下金型又は上下
金型に組み込んだ状態で積層方向に加圧するものであ
る。予熱後加硫工程に移行する際の作業において、下金
型または上下金型を装着する手間が省かれ、中金型(外
周を拘束する金属)の装着だけですむ。したがって、予
熱後の作業時間を短縮し、積層体の冷却を抑えることが
できる。
2に記載の発明に加えて、前記積層体を下金型又は上下
金型に組み込んだ状態で積層方向に加圧するものであ
る。予熱後加硫工程に移行する際の作業において、下金
型または上下金型を装着する手間が省かれ、中金型(外
周を拘束する金属)の装着だけですむ。したがって、予
熱後の作業時間を短縮し、積層体の冷却を抑えることが
できる。
【0010】請求項4にかかる発明は、未加硫ゴムと金
属板とを交互に積層した積層体に対して電磁誘導を用い
て予熱する装置であって (a)枠型フレームの上部に下向きに固定され下面が前
記積層体の加圧面となるサポートと、(b)その中央の
空洞部分に前記積層体が下方から挿入できるように、前
記サポートの下方に固定される誘導コイルと、(c)前
記誘導コイルに交流電流を通電して磁界を発生させる電
源手段と、(d)上面が前記積層体の加圧面である前記
積層体を載置するための架台と、(e)前記架台に載置
された積層体を前記誘導コイルの中央の空洞部分に対し
て出し入れを行えるように、枠型フレームの下部に設置
されるリフターを備えてなることを特徴としている。固
定されたサポートと誘導コイルに対して、下方に設けら
れた昇降自在の架台の上に、横方向から積層体をスライ
ドさせて載置し、上昇させることで誘導コイルの中央の
空洞部分に積層体をセットする。また、リフターにより
積層体を加圧することができる。この場合の加圧に必要
な力は、未加硫ゴムと金属板を密着させることのできる
程度であり、加硫時の加圧の約1/10程度である。な
お、この装置は、未加硫ゴムと金属板からなる積層体の
予熱に主に用いられるが、そればかりでなく、既に加硫
の終わったゴムと金属板を接合剤で接合する積層体の製
造工程においても用いることができる。
属板とを交互に積層した積層体に対して電磁誘導を用い
て予熱する装置であって (a)枠型フレームの上部に下向きに固定され下面が前
記積層体の加圧面となるサポートと、(b)その中央の
空洞部分に前記積層体が下方から挿入できるように、前
記サポートの下方に固定される誘導コイルと、(c)前
記誘導コイルに交流電流を通電して磁界を発生させる電
源手段と、(d)上面が前記積層体の加圧面である前記
積層体を載置するための架台と、(e)前記架台に載置
された積層体を前記誘導コイルの中央の空洞部分に対し
て出し入れを行えるように、枠型フレームの下部に設置
されるリフターを備えてなることを特徴としている。固
定されたサポートと誘導コイルに対して、下方に設けら
れた昇降自在の架台の上に、横方向から積層体をスライ
ドさせて載置し、上昇させることで誘導コイルの中央の
空洞部分に積層体をセットする。また、リフターにより
積層体を加圧することができる。この場合の加圧に必要
な力は、未加硫ゴムと金属板を密着させることのできる
程度であり、加硫時の加圧の約1/10程度である。な
お、この装置は、未加硫ゴムと金属板からなる積層体の
予熱に主に用いられるが、そればかりでなく、既に加硫
の終わったゴムと金属板を接合剤で接合する積層体の製
造工程においても用いることができる。
【0011】請求項5にかかる発明は、請求項4に記載
の発明に加えて、さらに、(f)前記架台およびまたは
前記サポートの加圧面と前記積層体との間に挿入しうる
平板状のアジャスターを備えており、誘導コイルに対す
る積層体の上下方向の位置を調整しうるものである。ア
ジャスターは、積層体の上下、または、上下のうちの何
れか一方に挿入する。アジャスター(鋼、SUS、耐圧
ボードなど)を差し込むだけで簡単に位置調整ができ
る。
の発明に加えて、さらに、(f)前記架台およびまたは
前記サポートの加圧面と前記積層体との間に挿入しうる
平板状のアジャスターを備えており、誘導コイルに対す
る積層体の上下方向の位置を調整しうるものである。ア
ジャスターは、積層体の上下、または、上下のうちの何
れか一方に挿入する。アジャスター(鋼、SUS、耐圧
ボードなど)を差し込むだけで簡単に位置調整ができ
る。
【0012】請求項6にかかる発明は、請求項4または
5に記載の発明に加えて、前記電源手段は、交流電流の
周波数を可変調整する周波数調整手段を有するものであ
る。これにより、積層体のサイズに応じて最適な周波数
の磁界を積層体に印加したり、予熱途中での均一な昇温
のための加熱調整ができるため、積層体全体の予熱を一
層短時間で行うことができる。
5に記載の発明に加えて、前記電源手段は、交流電流の
周波数を可変調整する周波数調整手段を有するものであ
る。これにより、積層体のサイズに応じて最適な周波数
の磁界を積層体に印加したり、予熱途中での均一な昇温
のための加熱調整ができるため、積層体全体の予熱を一
層短時間で行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図示例とと
もに説明する。図1は、本発明の予熱方法を行うことが
できる予熱装置の説明図、図2は、積層体の一例の説明
図、図3は、本発明の予熱方法を用いた加硫システムの
一例の説明図である。
もに説明する。図1は、本発明の予熱方法を行うことが
できる予熱装置の説明図、図2は、積層体の一例の説明
図、図3は、本発明の予熱方法を用いた加硫システムの
一例の説明図である。
【0014】図1において、この予熱装置は枠型フレー
ム13、14内に据え付けられており、建造されてお
り、誘導コイル6、架台7、リフター8、サポート9を
備えている。また、必要に応じてアジャスター10、1
1が配設される。積層体1は、架台7上に載置されて、
誘導コイル6の中央の空洞内に挿入されて、電磁誘導に
より予熱される。
ム13、14内に据え付けられており、建造されてお
り、誘導コイル6、架台7、リフター8、サポート9を
備えている。また、必要に応じてアジャスター10、1
1が配設される。積層体1は、架台7上に載置されて、
誘導コイル6の中央の空洞内に挿入されて、電磁誘導に
より予熱される。
【0015】架台7は、上面7aがサポート9の下面9
aと常に平行となるように、リフター8によって昇降す
る。リフター8は、枠型フレームの下部14に取り付け
られており、2組のアーム17、18の角度θを変更し
て上下方向に伸縮する。リフター8は、架台7を誘導コ
イル6の下方に、積層体1を真横からスライドさせてき
て架台7の上に載置できるくらいまで下降させることが
でき、また、架台7に載置された積層体1を誘導コイル
6の中央の空洞に挿入することができるまで上昇させる
ことができるよう構成されている。また、リフター8
は、積層体1に対して加圧も行う。リフター8の加圧の
程度は、未加硫ゴム3が金属板2、4、5に気密に密着
できる程度であり、加硫時の加圧の約1/10程度でよ
い。したがって、加硫装置のように大げさな加圧機構を
必要としないため、装置が簡単で設備費を削減すること
ができる。サポート9は、枠型フレームの上部13に下
向きに固定されている。積層体1は、サポート9と架台
7のそれぞれの加圧面9a、7aの間で加圧される。
aと常に平行となるように、リフター8によって昇降す
る。リフター8は、枠型フレームの下部14に取り付け
られており、2組のアーム17、18の角度θを変更し
て上下方向に伸縮する。リフター8は、架台7を誘導コ
イル6の下方に、積層体1を真横からスライドさせてき
て架台7の上に載置できるくらいまで下降させることが
でき、また、架台7に載置された積層体1を誘導コイル
6の中央の空洞に挿入することができるまで上昇させる
ことができるよう構成されている。また、リフター8
は、積層体1に対して加圧も行う。リフター8の加圧の
程度は、未加硫ゴム3が金属板2、4、5に気密に密着
できる程度であり、加硫時の加圧の約1/10程度でよ
い。したがって、加硫装置のように大げさな加圧機構を
必要としないため、装置が簡単で設備費を削減すること
ができる。サポート9は、枠型フレームの上部13に下
向きに固定されている。積層体1は、サポート9と架台
7のそれぞれの加圧面9a、7aの間で加圧される。
【0016】また、積層体1は、金属板と未加硫ゴムの
積層数などによて、積層方向の大きさが異なる場合があ
る。その場合、サポート9と架台7のそれぞれの加圧面
9a、7aと積層体1との間にアジャスター10、11
が設けられる。アジャスター10、11は、鋼、SU
S、耐圧ボードなどからなる平板状のものであり、枚数
を変更する事によって各種サイズに合わせられるように
することが好ましい。アジャスター10、11は、積層
体1と誘導コイル6の相対的な位置を調整し、積層体1
の中心位置Aが誘導コイル6の高さの中心線Bと一致す
るように調整し、積層体1の積層方向の温度差を少なく
する。
積層数などによて、積層方向の大きさが異なる場合があ
る。その場合、サポート9と架台7のそれぞれの加圧面
9a、7aと積層体1との間にアジャスター10、11
が設けられる。アジャスター10、11は、鋼、SU
S、耐圧ボードなどからなる平板状のものであり、枚数
を変更する事によって各種サイズに合わせられるように
することが好ましい。アジャスター10、11は、積層
体1と誘導コイル6の相対的な位置を調整し、積層体1
の中心位置Aが誘導コイル6の高さの中心線Bと一致す
るように調整し、積層体1の積層方向の温度差を少なく
する。
【0017】積層体1は、図2に示されるように、金属
板2、4、5と未加硫ゴム3を平行状態に保ったまま交
互に積み重ねたものである。金属板2、4、5のうち、
金属板2は内部板2とも呼ばれ、金属板4、5は連結板
4、5とも呼ばれる。内部板2の両面は未加硫ゴム3と
接しており、連結板4、5は、積層体1の両端面にあっ
てフランジ部分4a、5aを有している。内部板2と未
加硫ゴム3はそれぞれ、厚みが数ミリメートルであり、
数枚〜数十枚を交互に積み重ねられている。連結板4、
5は、取付けプレート等をネジ止めするためのフランジ
として機能する。そのため、内部板2よりも厚く、径も
大きくなっている。内部板2はゴム3の積層方向の剛性
を高めるためのものであり、ゴム3と略同等の厚みであ
ることが好ましい。
板2、4、5と未加硫ゴム3を平行状態に保ったまま交
互に積み重ねたものである。金属板2、4、5のうち、
金属板2は内部板2とも呼ばれ、金属板4、5は連結板
4、5とも呼ばれる。内部板2の両面は未加硫ゴム3と
接しており、連結板4、5は、積層体1の両端面にあっ
てフランジ部分4a、5aを有している。内部板2と未
加硫ゴム3はそれぞれ、厚みが数ミリメートルであり、
数枚〜数十枚を交互に積み重ねられている。連結板4、
5は、取付けプレート等をネジ止めするためのフランジ
として機能する。そのため、内部板2よりも厚く、径も
大きくなっている。内部板2はゴム3の積層方向の剛性
を高めるためのものであり、ゴム3と略同等の厚みであ
ることが好ましい。
【0018】金属板2、4、5は導電性材料から形成さ
れており、磁束が変化する環境に置かれると内部に渦電
流が発生し、発熱する。したがって、この積層体1は、
電磁誘導加熱により金属板2、4、5を加熱することが
できる。また、磁束の通り道にある金属板2、4、5が
磁性を有するものであれば、磁界を強めることができ、
発生する渦電流が大きくなり、発熱量が大きくなる。金
属板2、4、5が加熱されると、それと接するゴム3が
昇温された金属板2、4、5からの熱伝導により加熱さ
れる。また、積層体1は、主に免震ゴムとして建築物の
柱下にて何百トンというオーダーの荷重に何十年と耐え
なければならない。そのため、鉄よりも耐腐食性が良好
な材料により形成されることが好ましい。そのような材
料として、ステンレスなどの鋼板、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、銅合金などを挙げることができ、腐
食による設計荷重の低下を招来し難いものとすることが
できる。以上のほか、強度があり低コストであるという
観点も含めて本発明では、金属板2、4、5の最も好ま
しい材料の一例としてマルテンサイト系ステンレスを挙
げることができる。
れており、磁束が変化する環境に置かれると内部に渦電
流が発生し、発熱する。したがって、この積層体1は、
電磁誘導加熱により金属板2、4、5を加熱することが
できる。また、磁束の通り道にある金属板2、4、5が
磁性を有するものであれば、磁界を強めることができ、
発生する渦電流が大きくなり、発熱量が大きくなる。金
属板2、4、5が加熱されると、それと接するゴム3が
昇温された金属板2、4、5からの熱伝導により加熱さ
れる。また、積層体1は、主に免震ゴムとして建築物の
柱下にて何百トンというオーダーの荷重に何十年と耐え
なければならない。そのため、鉄よりも耐腐食性が良好
な材料により形成されることが好ましい。そのような材
料として、ステンレスなどの鋼板、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、銅合金などを挙げることができ、腐
食による設計荷重の低下を招来し難いものとすることが
できる。以上のほか、強度があり低コストであるという
観点も含めて本発明では、金属板2、4、5の最も好ま
しい材料の一例としてマルテンサイト系ステンレスを挙
げることができる。
【0019】誘導コイル6は、積層体1の外周にらせん
状に巻回されて配設されており、周波数調整器12が接
続されて誘導コイル6に交流が通電されている。周波数
調整器12は例えばインバータ装置で構成され、1KH
z以下の任意の周波数の交流を発生させることができる
ものである。誘導コイル6は、上下の連結板4,5の間
であって、内部板2の端(径方向の外周)にできるだけ
近づけて配設されることが好ましく、この端で渦電流に
よる発熱が生じる。内部板(金属板)2は、良好な熱伝
導体であり、また、断熱材である未加硫ゴムに挟まれて
いることもあって、金属板の端での渦電流による発熱が
直ぐに金属板体内を中心に向けて伝わるので、金属板全
体が昇温する。金属板全体が高温になってから未加硫ゴ
ムが金属板からの熱伝導により加熱される。このとき、
加圧により、未加硫ゴムが金属板に密着しているので、
熱伝導性が増しており、未加硫ゴム全体がさらに効率よ
く迅速に加熱される。また、周波数を小さく(20Hz以
下に)すると、金属板(内部板)における磁束の径方向
に浸透深さ(表皮深さ)が大きくなるので、面内温度差
を小さくして均一に加熱することができる。
状に巻回されて配設されており、周波数調整器12が接
続されて誘導コイル6に交流が通電されている。周波数
調整器12は例えばインバータ装置で構成され、1KH
z以下の任意の周波数の交流を発生させることができる
ものである。誘導コイル6は、上下の連結板4,5の間
であって、内部板2の端(径方向の外周)にできるだけ
近づけて配設されることが好ましく、この端で渦電流に
よる発熱が生じる。内部板(金属板)2は、良好な熱伝
導体であり、また、断熱材である未加硫ゴムに挟まれて
いることもあって、金属板の端での渦電流による発熱が
直ぐに金属板体内を中心に向けて伝わるので、金属板全
体が昇温する。金属板全体が高温になってから未加硫ゴ
ムが金属板からの熱伝導により加熱される。このとき、
加圧により、未加硫ゴムが金属板に密着しているので、
熱伝導性が増しており、未加硫ゴム全体がさらに効率よ
く迅速に加熱される。また、周波数を小さく(20Hz以
下に)すると、金属板(内部板)における磁束の径方向
に浸透深さ(表皮深さ)が大きくなるので、面内温度差
を小さくして均一に加熱することができる。
【0020】また、図2の2点鎖線に示されるように、
断熱材20で積層体1の外周を囲み、その外周に誘導コ
イル6が位置するようにしてもよい。これによって、外
周端部からの放熱が防げるので、より速く所定の温度に
昇温させることができる。断熱材20としては、磁界に
影響を与えないものであることが好ましく、断熱ウール
や、などを用いることができる。
断熱材20で積層体1の外周を囲み、その外周に誘導コ
イル6が位置するようにしてもよい。これによって、外
周端部からの放熱が防げるので、より速く所定の温度に
昇温させることができる。断熱材20としては、磁界に
影響を与えないものであることが好ましく、断熱ウール
や、などを用いることができる。
【0021】さらに、図2の2点鎖線に示されるよう
に、金型のうちの外周を拘束する部分(中金型)を除い
た部分、すなわち、上金型15と下金型16に積層体1
を組み込んだ状態でアジャスター10、11の間に載置
するようにしてもよい。その場合、予熱後、加硫工程に
入る前の金型(上金型15と下金型16)を装着する作
業が簡素化できるので、直ぐに加硫工程に移ることがで
きる。作業時間が長引くと予熱された積層体が冷えてし
まうが、この作業時間の短縮により放熱による冷却を抑
えることができるので、加硫時間の短縮と、省エネを図
ることができる。なお、下金型のみを装着するようにし
ても搬送の手間と、冷却を防げるので好ましい。
に、金型のうちの外周を拘束する部分(中金型)を除い
た部分、すなわち、上金型15と下金型16に積層体1
を組み込んだ状態でアジャスター10、11の間に載置
するようにしてもよい。その場合、予熱後、加硫工程に
入る前の金型(上金型15と下金型16)を装着する作
業が簡素化できるので、直ぐに加硫工程に移ることがで
きる。作業時間が長引くと予熱された積層体が冷えてし
まうが、この作業時間の短縮により放熱による冷却を抑
えることができるので、加硫時間の短縮と、省エネを図
ることができる。なお、下金型のみを装着するようにし
ても搬送の手間と、冷却を防げるので好ましい。
【0022】次に、図3に基づいて、予熱工程〜加熱工
程への移行がスムーズに行われるように構成された加硫
システムの一例を説明する。
程への移行がスムーズに行われるように構成された加硫
システムの一例を説明する。
【0023】図3に示される加硫システムでは、予熱工
程(第1・第2予熱ステーションS2、S3)で電磁誘
導加熱が行われ、加硫工程(加圧加熱ステーションS
1)では金型を完全に装着された状態で電磁誘導加熱ま
たはスチーム加熱が行われる。この加硫システムは、こ
の他に、金型を着脱するための第1・第2モールド組立
・分解ステーションS4、S5(組立ステーションS4
と分解ステーションS5に分けてもよい)と、これら各
ステーションS1〜S5の間を金型および積層体を載置
して走行する搬送台車30を備えている。本発明の予熱
方法は、第1・第2予熱ステーションS2、S3におい
て行われる。
程(第1・第2予熱ステーションS2、S3)で電磁誘
導加熱が行われ、加硫工程(加圧加熱ステーションS
1)では金型を完全に装着された状態で電磁誘導加熱ま
たはスチーム加熱が行われる。この加硫システムは、こ
の他に、金型を着脱するための第1・第2モールド組立
・分解ステーションS4、S5(組立ステーションS4
と分解ステーションS5に分けてもよい)と、これら各
ステーションS1〜S5の間を金型および積層体を載置
して走行する搬送台車30を備えている。本発明の予熱
方法は、第1・第2予熱ステーションS2、S3におい
て行われる。
【0024】一般に、積層体の温度を加硫可能な所定温
度まで昇温させる予熱工程の方が、一定温度を保った状
態で加圧する加硫工程よりも時間を要する。また、金型
の組立・分解にも時間を要する。そこで、予熱工程を行
う予熱ステーションの数を、加硫工程を行う加圧加熱ス
テーションの数よりも多くすることによって、全体とし
て加硫サイクルを短縮し、生産性を上げることができ
る。金型の組立・分解ステーションも複数設けることが
好ましい。図3において、予熱ステーションは2つ設け
られており、加圧加熱ステーションは1つである。な
お、これらの数の比は、時間の差によって適宜決められ
ることが好ましい。
度まで昇温させる予熱工程の方が、一定温度を保った状
態で加圧する加硫工程よりも時間を要する。また、金型
の組立・分解にも時間を要する。そこで、予熱工程を行
う予熱ステーションの数を、加硫工程を行う加圧加熱ス
テーションの数よりも多くすることによって、全体とし
て加硫サイクルを短縮し、生産性を上げることができ
る。金型の組立・分解ステーションも複数設けることが
好ましい。図3において、予熱ステーションは2つ設け
られており、加圧加熱ステーションは1つである。な
お、これらの数の比は、時間の差によって適宜決められ
ることが好ましい。
【0025】図3において、積層体は、先ず、モールド
組立ステーションS4に搬送されて、下金型または上下
金型を装着される。次に、第1予熱ステーションS2と
第2予熱ステーションS3のうちの空いている方に搬送
され、図1に示されるような予熱装置によって、加圧さ
れながら予熱される。所定の温度に到達したら、再度、
モールド組立ステーションS4に搬送され、中金型を含
む全ての金型を装着されて加圧加熱ステーションS1に
搬送され、加硫される。ついで、モールド分解ステーシ
ョンS5に搬送されて金型から取り出される。
組立ステーションS4に搬送されて、下金型または上下
金型を装着される。次に、第1予熱ステーションS2と
第2予熱ステーションS3のうちの空いている方に搬送
され、図1に示されるような予熱装置によって、加圧さ
れながら予熱される。所定の温度に到達したら、再度、
モールド組立ステーションS4に搬送され、中金型を含
む全ての金型を装着されて加圧加熱ステーションS1に
搬送され、加硫される。ついで、モールド分解ステーシ
ョンS5に搬送されて金型から取り出される。
【0026】なお、加硫済ゴムと金属板とを接合剤で接
合してなる積層体を製造するばあいにも、このような方
法および装置を用いることができる。
合してなる積層体を製造するばあいにも、このような方
法および装置を用いることができる。
【0027】すなわち、金属板の両面に接合剤を塗布
し、図2において示される積層体1のうち、未加硫ゴム
3を加硫済ゴム3に変更し、金属板2、4、5と加硫済
ゴム3との間に接合剤による接合層を形成したものを、
図1に示される予熱装置に挿入して、接合剤を加熱して
金属板2、4、5と加硫済ゴム3を接合して加硫済ゴム
による積層体1を製造することもできる。このばあい
も、電磁誘導加熱により、金属板の全面が加熱され、金
属板からの熱伝導により接合剤が加熱されるが、加圧に
より、接合剤が加硫済ゴムと金属板との間に気密に密着
しており、熱伝導性が増しているので、迅速に、しかも
強固に接合することができる。
し、図2において示される積層体1のうち、未加硫ゴム
3を加硫済ゴム3に変更し、金属板2、4、5と加硫済
ゴム3との間に接合剤による接合層を形成したものを、
図1に示される予熱装置に挿入して、接合剤を加熱して
金属板2、4、5と加硫済ゴム3を接合して加硫済ゴム
による積層体1を製造することもできる。このばあい
も、電磁誘導加熱により、金属板の全面が加熱され、金
属板からの熱伝導により接合剤が加熱されるが、加圧に
より、接合剤が加硫済ゴムと金属板との間に気密に密着
しており、熱伝導性が増しているので、迅速に、しかも
強固に接合することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明で
は、加圧によって未加硫ゴムと金属板を気密に密着させ
ながら電磁誘導加熱を行うものであり、ゴムと発熱体で
ある金属板との熱伝達性が向上し、効率よくゴムを加熱
することができるので、予熱時間を短縮することができ
る。
は、加圧によって未加硫ゴムと金属板を気密に密着させ
ながら電磁誘導加熱を行うものであり、ゴムと発熱体で
ある金属板との熱伝達性が向上し、効率よくゴムを加熱
することができるので、予熱時間を短縮することができ
る。
【0029】請求項2に記載の発明では、積層体の外周
を断熱材で囲みつつ加熱するものであり、予熱中の積層
体の周囲からの放熱を抑えることができるので、より一
層予熱時間を短縮することができる。
を断熱材で囲みつつ加熱するものであり、予熱中の積層
体の周囲からの放熱を抑えることができるので、より一
層予熱時間を短縮することができる。
【0030】請求項3に記載の発明では、積層体を下金
型又は上下金型に組み込んだ状態で加圧するものであ
り、予熱後加硫工程に移行する際の作業が簡略化される
ので作業時間を短縮され、積層体の冷却を抑えることが
できる。
型又は上下金型に組み込んだ状態で加圧するものであ
り、予熱後加硫工程に移行する際の作業が簡略化される
ので作業時間を短縮され、積層体の冷却を抑えることが
できる。
【0031】請求項4に記載の発明では、固定されたサ
ポートと誘導コイルに対し、リフターで昇降自在の架台
の上に積層体を載置し、リフターの昇降により誘導コイ
ルの中央の空洞部分に積層体の出し入れを行えるように
構成されたものであり、簡単に積層体をセットできる。
また、リフターにより、積層体を加圧することができ
る。この場合の加圧は、加硫時のように大きな加圧力を
必要としないので、リフターのように簡単な装置で、設
備費を節減することができる。
ポートと誘導コイルに対し、リフターで昇降自在の架台
の上に積層体を載置し、リフターの昇降により誘導コイ
ルの中央の空洞部分に積層体の出し入れを行えるように
構成されたものであり、簡単に積層体をセットできる。
また、リフターにより、積層体を加圧することができ
る。この場合の加圧は、加硫時のように大きな加圧力を
必要としないので、リフターのように簡単な装置で、設
備費を節減することができる。
【0032】請求項5に記載の発明では、さらに、アジ
ャスターを備えており、誘導コイルに対する積層体の上
下方向の位置を簡単に調整でき、効率良く加熱して予熱
時間を短縮することができる。
ャスターを備えており、誘導コイルに対する積層体の上
下方向の位置を簡単に調整でき、効率良く加熱して予熱
時間を短縮することができる。
【0033】請求項6に記載の発明では、交流電流の周
波数を可変調整できるものであり、積層体のサイズに応
じて最適な周波数の磁界を積層体に印加したり、予熱途
中での均一な昇温のための加熱調整ができるため、積層
体全体の予熱を一層短時間で行うことができる。
波数を可変調整できるものであり、積層体のサイズに応
じて最適な周波数の磁界を積層体に印加したり、予熱途
中での均一な昇温のための加熱調整ができるため、積層
体全体の予熱を一層短時間で行うことができる。
【図1】本発明の予熱方法を行うことができる予熱装置
の説明図である。
の説明図である。
【図2】積層体の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の予熱方法を用いた加硫システムの一例
の説明図である。
の説明図である。
1 積層体 2、4、5 金属板 3 未加硫ゴム 6 誘導コイル 7 架台 8 リフター 9 サポート 10、11 アジャスター 12 周波数調整器 13 枠型フレームの上部 14 枠型フレームの下部 15 上金型 16 下金型 20 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:24 B29L 9:00 (72)発明者 嬉野 夏四郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 崎山 和彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 黒川 好徳 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内
Claims (6)
- 【請求項1】 未加硫ゴムと金属板とを交互に積層した
積層体の予熱方法であって、前記金属板に対して交番磁
界を発生せしめて電磁誘導により前記金属板をジュール
発熱させ、前記金属板からの伝熱によって前記未加硫ゴ
ムを加熱するに際し、前記積層体をその積層方向に加圧
することを特徴とする未加硫ゴムと金属板との積層体の
予熱方法。 - 【請求項2】 前記積層体の外周を断熱材で囲みつつ加
熱するものである請求項1記載の未加硫ゴムと金属板と
の積層体の予熱方法。 - 【請求項3】 前記積層体を下金型又は上下金型に組み
込んだ状態で積層方向に加圧する請求項1または2記載
の未加硫ゴムと金属板との積層体の予熱方法。 - 【請求項4】 未加硫ゴムと金属板とを交互に積層した
積層体に対して電磁誘導を用いて予熱する装置であって (a)枠型フレームの上部に下向きに固定され下面が前
記積層体の加圧面となるサポートと、(b)その中央の
空洞部分に前記積層体が下方から挿入できるように、前
記サポートの下方に固定される誘導コイルと、(c)前
記誘導コイルに交流電流を通電して磁界を発生させる電
源手段と、(d)上面が前記積層体の加圧面である前記
積層体を載置するための架台と、(e)前記架台に載置
された積層体を前記誘導コイルの中央の空洞部分に対し
て出し入れを行えるように、枠型フレームの下部に設置
されるリフターを備えてなることを特徴とする未加硫ゴ
ムと金属板との積層体の予熱装置。 - 【請求項5】 さらに、(f)前記架台および/または
前記サポートの加圧面と前記積層体との間に挿入しうる
平板状のアジャスターを備えており、誘導コイルに対す
る積層体の上下方向の位置を調整しうるものである請求
項4記載の予熱装置。 - 【請求項6】 前記電源手段は、交流電流の周波数を可
変調整する周波数調整手段を有するものである請求項4
または5記載の予熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26562597A JPH1199521A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 未加硫ゴムと金属板の積層体の予熱方法および予熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26562597A JPH1199521A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 未加硫ゴムと金属板の積層体の予熱方法および予熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1199521A true JPH1199521A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17419739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26562597A Pending JPH1199521A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 未加硫ゴムと金属板の積層体の予熱方法および予熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1199521A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006521692A (ja) * | 2003-03-27 | 2006-09-21 | ケムプレート・マテリアルズ・ソシエダッド・リミターダ | 印刷回路基板製造プロセス及びそのためのマシン |
JP2014034162A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Tokuden Co Ltd | 導電性繊維強化樹脂加熱加工装置及びこれを用いたシステム |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26562597A patent/JPH1199521A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006521692A (ja) * | 2003-03-27 | 2006-09-21 | ケムプレート・マテリアルズ・ソシエダッド・リミターダ | 印刷回路基板製造プロセス及びそのためのマシン |
JP2014034162A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Tokuden Co Ltd | 導電性繊維強化樹脂加熱加工装置及びこれを用いたシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040602 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060228 |