JPH1199202A - 人体用エアゾール装置 - Google Patents
人体用エアゾール装置Info
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- JPH1199202A JPH1199202A JP26355097A JP26355097A JPH1199202A JP H1199202 A JPH1199202 A JP H1199202A JP 26355097 A JP26355097 A JP 26355097A JP 26355097 A JP26355097 A JP 26355097A JP H1199202 A JPH1199202 A JP H1199202A
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Abstract
するのを防止することができる人体用エアゾール装置を
提供する。 【解決手段】 薬剤が充填されるエアゾール容器1と、
該エアゾール容器1から薬剤を人体の局部的な患部に噴
霧させるカバー部材2とからなるエアゾール装置であっ
て、前記カバー部材2が、噴口10が形成された基部8
と、その上端が前記噴口10より所定距離だけ離れるよ
うに噴口10を囲んで立ち上がる防壁9と、該防壁9で
囲まれた内部空間と外部とを連通する通路11とからな
り、該通路11上に液滴および/または粉体を補集する
集塵材12を備えている。
Description
置に関する。さらに詳しくは、局部的な患部に薬剤を効
果的に噴霧するための人体用エアゾール装置に関する。
ゾール容器と、ステムに固着した押釦とからなり、至近
距離から該押釦を押し下げることにより、患部に薬剤を
噴霧させるものがある。しかし、かかるエアゾール装置
では、患部だけでなくその周囲に広く噴霧されるため、
患部への塗布量が少なくなる。
せるエアゾール装置がある(実開昭51−159012
号公報参照)。この装置では、ステムに固着される噴出
口の周囲を囲む環状壁を備えたカップ状の部材を患部に
押し当てて、環状壁内に内容物を噴霧させるようにして
いる。しかし、かかるエアゾール装置においても、カッ
プ部材を押し当てるとその内部が気密になり、圧力が上
昇して適切な霧化作用が妨げられるとともに、噴霧ガス
がカップ部材と患部とのわずかな隙間から高速で散逸す
るので、薬剤も噴射ガスと一緒に飛散してしまうという
問題点がある。
図7に示すように、噴口50を囲んで立ち上がる防壁5
1に、内部空間と外部とを連通する横向きの通路52を
形成したエアゾール装置がある(実公平6−19532
号公報参照)。
公平6−19532号公報記載のエアゾール装置では、
図8に示すように、防壁51を人体の皮膚に押し当てる
と、鎮痛剤の粒子径が10μmをこえる粒子は患部53
への付着が良好に行なわれるが、防壁51の通路52か
ら流出する噴射ガス54には、粒子径が10μm以下の
非常に細かな粒子が含まれることがあるため、噴射後に
誤ってこの粒子が眼や呼吸器内に侵入する惧れがある。
が噴霧ガスに乗って、外部に散布するのを防止すること
ができる人体用エアゾール装置を提供することを目的と
する。
ル装置は、薬剤が充填されるエアゾール容器と、該エア
ゾール容器から薬剤を人体の局部的な患部に噴霧させる
カバー部材とからなるエアゾール装置であって、前記カ
バー部材が、噴口が形成された基部と、その上端が前記
噴口より所定距離だけ離れるように噴口を囲んで立ち上
がる防壁と、該防壁で囲まれた内部空間と外部とを連通
する通路とからなり、該通路上に液滴および/または粉
体を補集する集塵材を備えてなることを特徴としてい
る。
の人体用エアゾール装置を説明する。
実施の形態を示す斜視図、図2は図1におけるカバー部
材の断面図、図3は図1におけるエアゾール装置の噴霧
状態を示す要部断面図、図4は比較例1の粒度分布、図
5は本発明の人体用エアゾール装置の他の実施の形態を
示す部分断面図、図6は本発明の人体用エアゾール装置
のさらに他の実施の形態を示す部分断面図である。
は、エアゾール容器1とカバー部材2とから構成されて
いる。
ラミン、l−メントール、dl−カンフル、サリチル酸
メチルなどの消炎鎮痛成分を含有したアルコール性水溶
液などの消炎鎮痛剤や、傷薬などの薬剤が充填されてい
る。
るが、一般に片手で軽く握れる程度の小形のものが好ま
しい。エアゾール容器1の上端の口部3には、円筒状の
合成樹脂製肩部材4が嵌着されている。また前記口部3
の内部には、バルブアッセンブリ5が固定されており、
そのステム6が口部3より突出している。
付けられ、前記肩部材4の筒部7により上下方向に案内
されている。カバー部材2は、基部8と防壁9とからな
り、該基部8には、噴口10が開口し、前記防壁9は、
該噴口10より所定距離だけ離れるように噴口10を囲
んで基部8から立ち上がっている。また前記基部8と防
壁9とのコーナー部Cには、防壁9で囲まれた内部空間
と外部とを連通する通路11が形成されているととも
に、該通路11上に薬剤の液滴および/または粉体を補
集(捕捉)する集塵材12が嵌着されている。また前記
通路11および集塵材12は、患部、すなわち防壁9の
先端部から遠い基部8と防壁9とのコーナー部Cに設け
られているのは、噴霧後の薬剤を内部空間で充分に循環
したのち、外部へ蒸気のみ排気させ、薬剤が患部に付着
しやすくするためである。また前記カバー部材2の内部
空間の容積に対する通路11の容積の比率は、適宜選定
することができるが、本実施の形態のばあい、0.1〜
15%であり、好ましくは1〜10%である。
オロエチレン(PTFE)繊維、高密度ポリエチレンを
被覆したPTFE繊維、ポリ弗化ビニリデン繊維、酢酸
セルロースと硝酸セルロースの混合物繊維または微細シ
リカ繊維などからなる不織布を用いることができる。ま
た集塵材12の大きさ(メッシュ)は、通路11から飛
散しやすい粒子の粒子径が10μm以下であることか
ら、10μm以下、好ましくは0.1〜5μmである。
かかる集塵材の捕捉率は、噴射量、エアゾール処方など
により多少変化するが、概ね80〜90%である。
箇所設けられているが、本発明においては、これに限定
されるものではなく、たとえば薬剤の種類、噴射圧力、
防壁に囲まれる内部空間の容積または集塵材の種類など
により適宜選定して設けることができる。
に示すように、手や足などの人体の皮膚Bが虫にさされ
て痒くなったときや、打身などの局部的な患部13にカ
バー部材2の開口端を押し当て、軽くエアゾール容器1
を押し込むと、ステム6がバルブアッセンブリ5内に押
し込まれてバルブが開き、薬剤が噴口10から噴霧され
る。噴霧された薬剤は防壁9によって飛散を防止され、
ほとんど全量が患部13にのみ噴霧される。なお、通路
11から噴霧ガスが低速で流出するときに、10μm以
下の微細粒子が集塵材12により捕捉される。また防壁
9内の圧力が上昇しないので、薬剤を持続して噴霧しつ
づけることもでき、それにより患部13に充分な量の薬
剤を塗布することができる。
基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものではない。
容器には、インドメタシンを有効成分とする消炎鎮痛剤
を充填し、噴射圧力が4kgf/cm2になるように調
製した。またカバー部材の内部空間の容積に対する通路
の容積の比率は、約5%になるように選定した。そして
該通路上に嵌着した集塵材としては、メッシュが2μm
である酢酸セルロースと硝酸セルロースの混合物繊維
(フィルター)を用いた。
当てたのちの、外部に放出される粒子を測定した。
分布測定装置LDSA−1300A(東日コンピュータ
アプリケーションズ(株)製)を用いて粒子の分布を調
べることにより行なった。
記実施例1と同じ条件で粒子の測定を行なった。
着させないこと以外は前記実施例1と同じ条件で外部に
放出さられた粒子の測定を行なった。その結果を図4に
示す。
の補足率は非常に高いため、放出される粒子が測定装置
の測定限界を下回ってしまったが、噴射前後のフィルタ
ーの重量より算出すると、実施例1は、比較例1と比較
して、粒径10μm以下の微細粒子を約90%捕捉し、
実施例2は、比較例1と比較して、粒径10μm以下の
微細粒子を約80%捕捉していることがわかった。
の基部が前記エアゾール容器の上端部から突出するステ
ムに取り付けられているが、本発明においては、とくに
これに限定されるものではなく、たとえば図5に示すよ
うに、カバー部材20の基部21がエアゾール容器1の
上端部から突出するステム6に取り付けられる噴射押釦
になるように、すなわち基部21が噴射押釦を兼ねるよ
うに形成することができる。このばあい、患部にカバー
部材20の開口端を押し当て、噴射押釦である基部21
を押し込むと、ステム6が押し下げられ、薬剤が噴口2
2から噴霧される。
をエアゾール容器1から離し、該カバー部材30を自由
に患部に当てられるように、基部31に形成される噴口
32と前記エアゾール容器1の上端部から突出するステ
ム6に取り付けられる噴射押釦33の噴射通路34とを
延長チューブ35で連結することもできる。このばあ
い、患部にカバー部材30の開口端を押し当て、噴射押
釦33を押し込むと、ステム6が押し下げられ、薬剤が
噴射通路34から延長チューブ35に流入したのち、噴
口32から噴霧される。
カバー部材の内部空間と外部をつなぐ通路に微細な粒子
を集塵する集塵材を設けているため、噴射ガスのみ外部
へ放出し、たとえば鼻粘膜への刺激を防止することがで
きる。
を示す斜視図である。
要部断面図である。
態を示す要部断面図である。
施の形態を示す要部断面図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 薬剤が充填されるエアゾール容器と、該
エアゾール容器から薬剤を人体の局部的な患部に噴霧さ
せるカバー部材とからなるエアゾール装置であって、前
記カバー部材が、噴口が形成された基部と、その上端が
前記噴口より所定距離だけ離れるように噴口を囲んで立
ち上がる防壁と、該防壁で囲まれた内部空間と外部とを
連通する通路とからなり、該通路上に液滴および/また
は粉体を補集する集塵材を備えてなる人体用エアゾール
装置。 - 【請求項2】 前記カバー部材の基部が前記エアゾール
容器の上端部から突出するステムに取り付けられてなる
請求項1記載のエアゾール装置。 - 【請求項3】 前記カバー部材の基部が前記エアゾール
容器の上端部から突出するステムに取り付けられる噴射
押釦にされてなる請求項1記載のエアゾール装置。 - 【請求項4】 前記カバー部材の基部に形成される噴口
が前記エアゾール容器の上端部から突出するステムに取
り付けられる噴射押釦の噴射通路と延長チューブにより
連結されてなる請求項1記載のエアゾール装置。 - 【請求項5】 前記カバー部材の内部空間の容積に対す
る通路の容積の比率が0.1〜15%にされてなる請求
項1、2、3または4記載のエアゾール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26355097A JP3957373B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 人体用エアゾール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26355097A JP3957373B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 人体用エアゾール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1199202A true JPH1199202A (ja) | 1999-04-13 |
JP3957373B2 JP3957373B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=17391111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26355097A Expired - Fee Related JP3957373B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 人体用エアゾール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3957373B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001139492A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-22 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | 消炎鎮痛剤含有エアゾール組成物およびエアゾール製品 |
US11524311B2 (en) | 2016-07-01 | 2022-12-13 | Polichem S.A. | Spray dispenser |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102513572B1 (ko) * | 2020-07-09 | 2023-03-23 | 주식회사 케이티앤지 | 에어로졸 생성 장치 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26355097A patent/JP3957373B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001139492A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-22 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | 消炎鎮痛剤含有エアゾール組成物およびエアゾール製品 |
US11524311B2 (en) | 2016-07-01 | 2022-12-13 | Polichem S.A. | Spray dispenser |
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---|---|
JP3957373B2 (ja) | 2007-08-15 |
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