JPH1199122A - 内視鏡の観察窓洗浄用ノズル - Google Patents
内視鏡の観察窓洗浄用ノズルInfo
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Abstract
よる保護層を積層させることにより、ノズル本体による
強度の向上及び薄肉化を図り、かつ表面に形成される保
護層により洗浄性良好にする。 【構成】 洗浄流体噴出通路30に装着されるノズルユ
ニット33は、共に金属からなるパイプ部材34とノズ
ル本体35とから構成され、パイプ部材34は、洗浄流
体噴出通路30内に装着した絶縁筒32内にほぼ密嵌状
態に挿入され、先端部分はほぼ半円の部位に切り欠き部
34aが形成され、残りは所定高さ突出した取付部34
bとなり、ノズル本体35は、取付部34bの外周に接
合連結される嵌合部35aにパイプ部材34の内部を流
れる流体をほぼ90°方向転換させて噴出する噴出部3
5bとから構成される。ノズル本体35のノズル本体3
5の全面に合成樹脂からなる保護層36が積層されてい
る。
Description
先端に設けた観察窓に汚物が付着した時に、洗浄液等の
流体を噴射して、その汚れを落とすための観察窓洗浄用
ノズルに関するものである。
作部1を有し、この本体操作部1には、患者の体内に挿
入される挿入部2が連設されており、また本体操作部1
からはユニバーサルコード3が引き出されている。挿入
部2は、本体操作部1への連設部から大半の長さ分は挿
入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部2aであっ
て、この軟性部2aの先端にはアングル部2bが、また
アングル部2bには先端硬質部2cが順次連結されてい
る。アングル部2bは、先端硬質部2cを所望の方向に
向けるために設けられるものであって、本体操作部1に
おける手元操作で湾曲操作可能となっている。
部2cの構成を示す。これらの図から明らかなように、
先端硬質部2cの先端面(または先端側面)には、体腔
内に照明光を照射する照明窓10と、この照明窓10か
らの照明下で体腔内を観察する観察窓11とが設けられ
る。照明窓10には図示しないライトガイドの出射端が
臨み、ライトガイドは挿入部2から本体操作部1を経て
ユニバーサルコード3内に挿通されている。また、観察
窓11には、カバーガラス12(レンズを兼ねるものも
ある)が装着されており、先端硬質部2cの内部には、
少なくとも対物レンズ13を含む光学系が装着され、こ
の対物レンズ13の結像位置には固体撮像装置14が設
けられるか、または光学式の内視鏡の場合にはイメージ
ガイドの入射端が臨んでいる。先端硬質部2cには、ま
た鉗子その他の処置具を導出するための処置具導出口1
5が開口している。
が装着されると共に、複数の挿通孔が形成された複雑な
形状のものであり、また固体撮像装置14等のように外
力が加わると損傷するおそれの高い部材が設けられてい
ること等から、加工の容易性,強度等の観点から金属で
形成されるのが一般的である。ただし、金属が外面に露
出していると、例えば固体撮像装置14に漏電等が生じ
た場合には、患者の体内壁に接触して体内に電流が流れ
るおそれがある。このために、軟性樹脂からなる外皮層
4で挿入部2のほぼ全長を覆うようになし、かつ先端硬
質部2cの先端部からその角隅部を覆うように合成樹脂
製の先端キャップ5が装着され、外皮層4をこの先端キ
ャップ5に接合させるようにしている。また、先端キャ
ップ5には照明窓10,観察窓11,処置具導出口15
等の部位に開口が設けられる。
て内視鏡検査を行う際には、その表面に体液等が付着す
ることになる。この体液等の汚物が観察窓11に装着し
たカバーガラス12に付着すると観察視野が得られなく
なることから、観察窓11の洗浄機構を備えている。こ
の観察窓11の洗浄機構としては、例えば図8に示した
構成とすることができる。この図から明らかなように、
先端硬質部2cには、観察窓11に向けてノズル16が
設けられており、このノズル16には流体通路17が接
続されている。流体通路17は挿入部2内において2つ
の通路、即ち洗浄液通路18とエア通路19とに分かれ
ている。洗浄液通路18及びエア通路19は本体操作部
1内に設けた送気送水バルブ20に接続される。この送
気送水バルブ20には操作ボタン21が装着されてお
り、術者は本体操作部1を把持した手の指でこの操作ボ
タン21を操作することができる構成となされている。
と給気路23とが接続されており、これら給液路22及
び給気路23はユニバーサルコード3内に延在されてい
る。給液路22は洗浄液供給源としての洗浄液タンク2
4に接続され、また給気路23にはエアポンプ25と接
続される。また、エアポンプ25からの給気路23から
分岐するように加圧配管26が設けられ、この加圧配管
26は洗浄液タンク24の液面上に開口して、この洗浄
液タンク24を加圧することによって、洗浄液タンク2
4内の洗浄液を送り出すことができるように構成されて
いる。
て、ノズル16から洗浄液を噴出させる状態と、加圧エ
アを噴出させる状態と、洗浄液も加圧エアも供給されな
い状態とに切り換え可能となっている。即ち、操作ボタ
ン21には給気路23を大気に開放する大気開放口(図
示せず)が設けられており、この大気開放口を開放する
と、ノズル16に洗浄液も加圧エアも供給されないが、
大気開放口を手指で閉鎖すると、加圧エアがノズル16
から噴出する。また、操作ボタン21を押し込むと、送
気送水バルブ20が送液状態に切り換わって、洗浄液が
ノズル16に供給されることになる。従って、観察窓1
1が体液等の汚物で汚損されると、まず洗浄液をノズル
16から噴出させて、観察窓11におけるカバーガラス
12に向けて噴射し、次いで加圧エアをノズル16から
噴出させて、カバーガラス12に付着する液を吹き飛ば
す。これによって、観察窓11の洗浄が行われるから、
観察視野を良好に保てることになる。また、加圧エアを
ノズル16から噴出させる際に、流体通路17内に洗浄
液が残留していると、霧吹き状態になるから、洗浄液を
供給する状態から加圧エアを吹き付ける状態に切り換わ
る際に、流体通路17から洗浄液通路18内に洗浄液を
吸い込めるように構成したものもある。
めに、この先端硬質部2cにはその軸線方向に貫通する
ように洗浄流体噴出通路27が設けられており、また先
端キャップ5には通路27の延長線の位置に開口5aが
形成されている。そして、この洗浄流体噴出通路27に
は接続パイプ28が挿通固着されており、この接続パイ
プ28の基端側には軟性チューブからなる流体通路17
が接続される。
180°を越える円弧を有する筒状部16aの先端に挿
入部2の軸線方向に流れる洗浄流体を観察窓11の方向
に向くように方向転換させて噴出させる噴出部16bを
連設することにより構成される。ノズル16の筒状部1
6aの外径は洗浄流体噴出通路27の口径より僅かに大
きくなっており、この筒状部16aを径方向に圧縮変形
させるようにして洗浄流体噴出通路27に挿入すること
によって、ノズル16は洗浄流体噴出通路27に組み込
むことができる。そして、ノズル16と洗浄流体噴出通
路27との間を接着剤等で固着することもでき、また接
着剤を用いなければノズル16は着脱可能になる。そし
て、ノズル16を洗浄流体噴出通路27の所定の位置ま
で挿入すると、噴出部16bの左右のエッジ部分が先端
キャップ5の表面に当接することになり、この結果先端
が開口した洗浄流体の噴出通路が形成される。ノズル1
6から供給される流体を観察窓11に向けて高い圧力で
効率的に噴出させるために、噴出部16bの先端はでき
るだけ観察窓11に近づけるようにする。
以上のように構成されるが、このノズル16は挿入部2
の先端硬質部2cから突出しているから、体液等と直接
接触して汚損されることになる。特に、加圧エアを吹き
付ける際に、洗浄液を吸い込むようにする場合には、体
液等が直接ノズル16内に入り込むようになり、汚損の
度合いがさらに激しくなる。従って、使用の都度内視鏡
の洗浄が行われるが、ノズル16は特に入念に洗浄しな
ければならない。また、ノズル16は、少なくとも噴出
部16bが先端硬質部2cから突出しており、他の物体
と衝突するおそれ等があることから、その強度を高める
必要もある。
はプラスチックであるが、前述したように、ノズルが備
えていなければならない特性としては、まず洗浄の容易
性及び完全性である。ここで、ノズルに卵白を注入して
凝固させた後に、酵素洗浄剤をノズルに供給した時にお
ける洗浄性の試験を行った結果を図9に示す。この図に
おいて、縦軸は通液量であり、汚れが完全にない場合の
ノズルの通液量は最大80cc/minとなる。また、
横軸は凝固したノズルに対する通液時間を示す。図中に
おいて、実線Aはプラスチックでノズルを形成した場合
の洗浄性を示し、またノズルを金属で形成した場合にお
ける洗浄性を点線Bとして示す。同図から明らかなよう
に、プラスチックのノズルでは、凝固直後であっても、
酵素洗浄剤を流すと、ほぼ直ちに約20cc/min程
度の洗浄剤が流れるのに対して、金属のノズルでは2分
程度経過しなければ、洗浄剤が流れない。45分流し続
けると、プラスチックではほぼ80cc/min、即ち
最大流量の洗浄液が流れることになり、完全に卵白が除
去されたことになる。これに対して、金属製のノズルで
は12時間程度洗浄剤を流し続けても、僅かに10cc
/min程度の流量しか得られない。以上のことから、
洗浄性の観点からは金属よりプラスチックでノズルを形
成するのが好ましい。また、電気絶縁性の観点からも、
プラスチックで形成されるノズルが有利である。
る。従って、プラスチックでノズルを形成する場合に
は、ノズルの少なくとも噴出部の肉厚を大きくしなけれ
ばならなくなる(図7には、プラスチックで形成したノ
ズルが示されている)。ノズルの噴出部は先端硬質部か
ら突出しているから、厚肉化させると先端硬質部からの
突出量も大きくなる。従って、観察窓による観察視野の
中にノズルが入り込むことになり、広い視野が得られな
くなってしまう。このために、観察窓11の視野が図7
に示したものである場合には、ノズル16がその視野内
に入るのを防止するために、その噴出口を観察窓11か
ら間隔Lだけ遠ざけなければならなくなってしまうが、
そうすると洗浄用の流体の観察窓11の位置での圧力が
低下すると共に観察窓11への指向性が低下して、洗浄
能力が低下してしまう。
ても強度が高いことである。そして、金属のノズルで
も、鏡面仕上げをすればその内面の洗浄性を向上させる
ことができる。ただし、挿入部に設けられるノズルは極
めて小さいものであり、しかも全体が実質的に曲面形状
となっている。従って、鏡面仕上げを行うのは極めて困
難であり、コスト等を勘案すると鏡面仕上げするのは実
質的に不可能になる。そこで、強度及び薄さの観点から
ノズルを金属で形成する場合には、ノズルを先端硬質部
に設けた通路に対して着脱可能となし、内視鏡の使用後
には、ノズルを先端硬質部から取り外して洗浄を行うよ
うにしなければならない。これにより、洗浄性を向上で
きる。ただし、ノズルを着脱可能にすると安定性が損な
われて、その安定性を確実に保持できないという不都合
が生じることもある。
路17を接続するために、一端を洗浄流体噴出通路27
に挿入させた接続パイプ28はこの洗浄流体噴出通路2
7の途中位置までしか挿入されておらず、洗浄流体噴出
通路27の内壁が直接洗浄用の流体の流路に露出してい
るから、この洗浄流体噴出通路27の内面も汚損される
おそれがある。先端硬質部2cは金属で形成され、また
接続パイプ28は、強度及び薄肉化の観点から、やはり
金属パイプで形成される。従って、洗浄流体噴出通路2
7の内面が露出している部位や接続パイプ28が汚損さ
れると洗浄が困難になる等、観察窓洗浄用の流路全体の
洗浄性が良好ではない。
あって、その目的とするところは、強度が高くかつ薄肉
化が可能であり、しかも洗浄性も良好な内視鏡の観察窓
洗浄用ノズルを提供することにある。
ために、本発明による観察窓洗浄用ノズルは、内視鏡に
設けられ、観察窓を洗浄するために、洗浄流体供給経路
の先端に形成した洗浄流体通路に装着されるノズル本体
を有し、このノズル本体を金属材で形成して、少なくと
も洗浄液が流通する内面に合成樹脂による保護層を積層
させる構成としたことをその特徴とするものである。
性の部材で構成されているから、そのノズル本体の全周
に保護層を形成すると、ノズルが体内壁と接触しても、
患者の体内に電流が流れる等の不都合を生じることはな
い。そして、保護層の材質といては、金属との馴染みや
耐薬品等の観点からポリウレタン樹脂等が好ましい。さ
らに、ノズルの洗浄性が向上することから、ノズル本体
をパイプ部材に固定して、このパイプ部材を洗浄流体噴
出通路に固着して設ける構成とすることもできる。
施の形態について説明する。まず、図1にノズルを装着
した挿入部の先端硬質部の断面を示し、この図におい
て、前述した従来技術で説明したと同一または均等な構
成要素については、同一の符号を付して、その説明は省
略する。
向に洗浄流体噴出通路30が設けられ、この洗浄流体噴
出通路30は先端硬質部2cを貫通する状態に穿設され
ている。洗浄流体噴出通路30には、先端硬質部2cの
基端側、即ちアングル部2bとの連結部側から接続パイ
プ31が挿入されており、この接続パイプ31はアング
ル部2b側に向けて所定長さ突出するように装着されて
いる。そして、先端硬質部2cに溶接等の手段で固着さ
れている。この接続パイプ31には軟性チューブで構成
される流体通路17を嵌合させるようにして連結されて
いる。洗浄流体噴出通路30は、その先端側における所
定の長さ分が大径となっており、この大径の部位には合
成樹脂からなり、電気絶縁性を有する絶縁筒32が挿入
されて接着剤等を用いて固着されている。この絶縁筒3
2内にノズルユニット33が装着され、またその他端に
は接続パイプ31が接合されるようになっている。
に、パイプ部材34とノズル本体35とから構成され
る。パイプ部材34は、絶縁筒32内にほぼ密嵌状態に
挿入できる外径を有する円筒状の部材であり、その先端
部分はほぼ半円の部位に流体の流通を可能にするための
切り欠き部34aが形成され、残りの半円の部位は所定
高さ突出した取付部34bとなっている。一方、ノズル
本体35は、取付部34bの外周に接合連結される嵌合
部35aにパイプ部材34の内部を流れる流体をほぼ9
0°方向転換させて噴出するために、断面が略コ次状に
曲成した噴出部35bとから構成される。ノズル本体3
5は、パイプ部材34に、その取付部34bの外面に嵌
合部35aを嵌合させて、溶接等の手段で強固に固定し
て一体化することによりノズルユニット33が形成され
る。従って、パイプ部材34とノズル本体35とは一体
的に形成することもできる。
は、そのパイプ部材34を洗浄流体噴出通路30に装着
した絶縁筒32内に挿入されて、そのノズル本体35の
噴出部35bを観察窓11の方向に向けるようにして装
着される。そして、ノズル本体35の噴出部35bにお
ける左右両側のエッジを先端キャップ5の表面に当接さ
せるように装着される。これによって、パイプ部材34
内から切り欠き部34aを通り、ノズル本体35と先端
キャップ5との間の隙間を介して流体を観察窓11に向
けて噴出する通路が形成される。ここで、噴出部35b
は真直ぐ延在させるようにしても良いが、観察窓11の
面積が広い場合には、先端側に向けてある程度拡開する
ように延在させるのが好ましい。
れるが、このノズルユニット33を先端硬質部2cに組
み込んだ状態では、ノズル本体35の噴出部35bの外
側の表面は露出している。従って、構造的に脆弱な部材
であると、破損するおそれがある。そこで、ノズル本体
35全体を金属(例えばSUS)で形成して、その強度
の向上を図り、破損等のおそれをなくしている。また、
ノズル本体35の嵌合部35aが固着されているパイプ
部材34は外部に露出している訳ではないが、ノズル本
体35との連結強度を確保するために金属パイプで構成
している。このように、ノズルユニット33全体を金属
で形成すると、その強度が向上して薄肉化できる。従っ
て、他の物体と衝突する等によっても、破損や変形等を
来すおそれはない。しかも、ノズル本体35の噴出部3
5bが薄肉に形成されているから、先端硬質部2cから
の突出量を低く押えることができ、ノズル本体35の先
端を観察窓11に近接する位置にまで延在させても、観
察視野内にノズル本体35が入ることはない。従って、
ノズル本体35から噴出される洗浄液及び加圧エアから
なる洗浄流体を高い圧力で、観察窓11に向けて指向性
良く噴射できるようになり、観察窓11の洗浄効率が向
上することになる。特に、観察窓11に洗浄液を噴射さ
せた後に、この観察窓11に付着する液滴を除去するた
めの加圧エアを吹き付ける際に、加圧エアの噴出口を観
察窓11に近づける程、この液滴の除去に有利となる。
部2cから突出しており、しかも内部に流体が流れるこ
とから、挿入部2を患者の体内に挿入すると、ノズル本
体35全体が汚損される。ノズル本体35の噴出部35
bの外面はブラシ等を用いて容易に洗浄できるが、ノズ
ルユニット33における流体が流れる内面側を完全に洗
浄するのは極めて困難である。特に、送気時に流体通路
内の洗浄液を吸引する場合には、この吸引により汚物も
吸い込まれるおそれがあるから、ノズルユニット33の
内面側の汚損の度合いはさらに高くなる。
ルユニット33全体は金属で形成されているが、その内
面の洗浄性を向上させるために、少なくともノズル本体
35の内側の面、好ましくはノズル本体35の全表面に
合成樹脂による保護層36を形成する。従って、これら
洗浄流体が流通する通路部分の全体の洗浄性が良好な合
成樹脂で覆われるから、洗浄・消毒剤を流通させるだけ
で、完全な洗浄及び消毒が可能になる。
洗浄及び消毒を行えることから、ノズルユニット33を
先端硬質部2cから脱着する必要がなくなり、ノズルユ
ニット33におけるパイプ部材34を絶縁筒32に接着
剤等を用いて強固に固定できるようになって、患者の体
内での脱落等といった事故が発生するおそれがなくな
る。また、ノズル本体35の全面を保護層36で覆うこ
とによって、内視鏡の金属部材が体内壁に接触するのを
防止できることから、内視鏡に電流漏れ等があったとし
ても、患者の体内に電流が流れるおそれがない等安全性
の向上も図られる。ここで、ノズル本体35の内面の汚
損度合いは最も激しいが、パイプ部材34の内面にも汚
れが付着するおそれがある。そこで、図4に示したよう
に、パイプ部材34とノズル本体35を一体化させた後
に、樹脂液槽37にディッピングする等によって、ノズ
ルユニット33の全体に保護層36を形成するのが好ま
しい。この場合において、使用される樹脂としては、金
属に対する馴染み性や、耐薬品等の観点から、ウレタン
樹脂等の熱可塑性樹脂が好適である。そして、ノズルユ
ニット33の全体に保護層36で覆うようにしているか
ら、ノズルユニット33の表面は電気絶縁性を有するこ
とになり、従ってこの保護層36が剥離等しないよう
に、ある程度の厚く積層されておれば、必ずしも絶縁筒
32を装着せず、ノズルユニット33のパイプ部材34
を直接洗浄流体噴出通路30に挿入するように装着して
も良い。
パイプ31は合成樹脂からなる絶縁筒32に突き当てら
れる位置まで延在されており、金属で形成されている先
端硬質部2cに穿設した洗浄流体噴出通路30を構成す
る内面が洗浄流体の流通路に露出しないようになってい
る。従って、この接続パイプ31の内面にも同様の保護
層を形成することにより、軟性樹脂で形成した流体通路
17を含めて、洗浄流体の流路を構成する内面全体が洗
浄性に優れた合成樹脂で覆われる。この結果、内視鏡の
使用後に洗浄液を流すだけの簡単な操作で、洗浄流体の
流路全体を完全に清浄化することができる。
本体を金属材で形成して、少なくとも洗浄液が流通する
内面に合成樹脂による保護層を積層させる構成としたの
で、ノズル本体による強度の向上及び薄肉化が図られる
だけでなく、表面に形成される保護層により洗浄性も良
好になる等の効果を奏する。
ルを装着した内視鏡の挿入部の先端部分の断面図であ
る。
示す説明図である。
内視鏡の挿入部の先端部分の断面図である。
図である。
形成した場合とでの洗浄性能の比較を示す線図である。
ップ 11 観察窓 17 流体通
路 30 洗浄流体噴出通路 31 接続パ
イプ 32 絶縁筒 33 ノズル
ユニット 34 パイプ部材 34a 切り
欠き部 34b 取付部 35 ノズル
本体 35a 嵌合部 35b 噴出
部 36 保護層 37 樹脂液
槽
Claims (4)
- 【請求項1】 内視鏡の挿入部を構成する先端硬質部に
設けられ、観察窓に洗浄流体を噴出させる洗浄流体噴出
通路に装着される観察窓洗浄用ノズルにおいて、ノズル
本体を有し、このノズル本体を金属材で形成して、少な
くとも洗浄液が流通する内面に合成樹脂による保護層を
積層させる構成としたことを特徴とする内視鏡の観察窓
洗浄用ノズル。 - 【請求項2】 前記保護層は前記ノズル本体の全周に形
成する構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視
鏡の観察窓洗浄用ノズル。 - 【請求項3】 前記保護層はポリウレタン樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1記載の内視鏡の観察窓洗浄用ノ
ズル。 - 【請求項4】 前記ノズル本体は前記洗浄流体噴出通路
に固着して設けたパイプ部材に固定されるものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の内視鏡の観察窓洗浄用ノ
ズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9277958A JPH1199122A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 内視鏡の観察窓洗浄用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9277958A JPH1199122A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 内視鏡の観察窓洗浄用ノズル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1199122A true JPH1199122A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17590653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9277958A Pending JPH1199122A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 内視鏡の観察窓洗浄用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1199122A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001346752A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-18 | Asahi Optical Co Ltd | 近接拡大観察用内視鏡 |
WO2002011607A1 (fr) * | 2000-08-02 | 2002-02-14 | Fuji Photo Optical Co., Ltd. | Dispositif de lavage de fenetre d'observation d'endoscope |
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JP2010063773A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Fujinon Corp | 内視鏡 |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP9277958A patent/JPH1199122A/ja active Pending
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