JPH0819512A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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Publication number
JPH0819512A
JPH0819512A JP6154793A JP15479394A JPH0819512A JP H0819512 A JPH0819512 A JP H0819512A JP 6154793 A JP6154793 A JP 6154793A JP 15479394 A JP15479394 A JP 15479394A JP H0819512 A JPH0819512 A JP H0819512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scope
nozzle
movable member
distal end
observation window
Prior art date
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Application number
JP6154793A
Other languages
English (en)
Inventor
Emi Yoshinaga
恵美 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6154793A priority Critical patent/JPH0819512A/ja
Publication of JPH0819512A publication Critical patent/JPH0819512A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズルが観察時での観察窓の視野の中に入る
ことなく、観察窓に対する洗浄時には汚物の除去を充分
行えるようにする。 【構成】 ノズル11を、スコープ先端部3の固定穴1
5に固定する固定部材17と、固定部材17に対し上下
方向に移動可能でコイルばね31により下方に付勢され
る可動部材19とで構成する。観察窓を利用した被検者
の体腔に対する観察時には、可動部材19が下方に位置
して観察窓の視野外となる。一方、洗浄時には、チュー
ブ39を通して流入路41に流入した水が、その水圧に
より可動部材19をコイルばね31に抗して上昇させ、
流出路43から観察窓にむけて流出する水を斜め上方か
ら観察窓に叩き付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スコープ先端部表面
の観察窓を洗浄するためのノズルを備えた内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は内視鏡全体の外観図であり、デ
ィスプレイ101が上部に設置されたプロセッサ103
には、被検者の体腔を撮像するためのスコープ105が
接続部105aにて接続されている。スコープ105で
撮像された画像信号は、プロセッサ103にてディスプ
レイ101で表示できる信号に変換される。
【0003】スコープ105は操作部1を備えており、
図12は操作部1から先端側を示す外観図であり、図1
2中で右側の先端部3には、図12の拡大されたA矢視
図である図13に示すように、被検者の体腔を結像させ
る対物光学系が内部に配置される観察窓5,観察窓5の
両側に配置され被検者の体腔に対し光ファイバなどの光
伝送機構から導いた照明光を照射するための照明窓7,
被検者の体腔に対し適宜の処置を行うための処置具が突
出する鉗子口9がそれぞれ設けらるとともに、観察窓7
の近傍には、観察窓7に対し水を吹き付けることで洗浄
を行う送水ノズル11および、洗浄後観察窓7を乾燥さ
せるために空気を吹き付ける送気ノズル13が設けられ
ている。
【0004】ところで、上記したような内視鏡では、次
のような問題がある。
【0005】(1)内視鏡は、対物光学系によって結像
される被検者の体腔の像を見ながら診断・治療を行うの
で、視野が常にクリアである必要があることから、観察
窓7に粘液や汚物などが付着して視野が遮られた場合に
は、送水、送気などで速やかに、これらを取り除く必要
がある。しかしながら、上記した送水ノズル11および
送気ノズル13は、通常噴出口が観察窓7に対して平行
に水あるいは空気を噴出するよう開口していることか
ら、特に送水ノズル11を使用する際には、ノズル11
から遠い所では汚物を充分に除去できず、観察窓7が曇
り易くなったり、汚物が付着し易くなり、著しく診断・
治療の妨げになる。
【0006】(2)被検者間の感染などを防ぐために、
一人の被検者を観察した後、次の被検者に用いる前に、
スコープを洗浄・消毒する必要がある。しかし、検査間
の短時間の洗浄・消毒で鉗子口内や送水・送気ノズルの
噴出口に付着した汚物・雑菌などを完全に除去すること
は難しく、特に送水・送気ノズルは凹凸が多いので、困
難を極める。
【0007】このため従来では、上記(1)について
は、図13のB−B断面図である図14に示すように、
送水ノズル11における噴出口11aを、観察窓7の表
面に対して角度φをつけ、観察窓7に対し斜め上方から
叩き付けるように水を吹き付ける。(2)については、
送水・送気ノズルをねじなどにより着脱可能として汚物
・雑菌などを除去する。
【0008】などの対策を講じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内視鏡では、図14のように、斜め上方から
水や空気を吹出すようにして遠方の汚物をも充分に除去
できるようにすると、ノズルの噴出口が観察窓7の視野
角θの中に入り込み、観察の妨げとなる。また、ノズル
の洗浄を目的としてノズルをねじなどにより着脱可能に
した場合には、ノズルの取り外し時に、付着した粘膜な
どで手がすべり、取り外し作業が難しい上、ノズルは極
めて小さいので取り外した後の洗浄・消毒が困難であ
る。
【0010】そこで、この発明は、洗浄ノズルが観察時
に視野の中に入ることなく、洗浄ノズルによる観察窓に
対する汚物などの除去を確実に行え、またノズルの洗浄
を容易に行えるようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、被検者の体腔を結像させる対物光学系
に光を導入する観察窓が内視鏡スコープの先端部表面に
設けられ、この観察窓上に向けて流体を噴出することで
洗浄を行うノズルが、前記観察窓近傍の前記スコープ先
端部に設けられた内視鏡スコープの洗浄装置において、
前記ノズルは、スコープ先端部表面から突出する方向に
移動可能であり、前記観察窓により被検者の体腔を観察
する際には観察窓の視野から外れる位置にある一方、洗
浄時には前記観察時に対してスコープ先端部表面から突
出する方向に移動した位置にあり、この突出した状態で
観察窓に対して斜め上方から流体を噴出する噴出流路を
備えている構成としてある。
【0012】上記ノズルは、スコープ先端部内に固定さ
れた固定部材と、この固定部材に対しスコープ先端部表
面から突出する方向に移動可能な可動部材と、この可動
部材をスコープ先端部表面から内部に入り込む方向に付
勢する付勢手段とを有し、前記可動部材は、観察窓に向
けて流体を噴出する噴出流路に、流体の圧力を受けて付
勢手段に抗して可動部材をスコープ先端部表面から突出
する方向に移動させる受圧面を備えている構成としても
よい。
【0013】上記固定部材と可動部材との間に、可動部
材のスコープ先端部表面から突出する方向への移動を規
制するストッパ部を設け、前記固定部材を弾性部材で構
成するとともに、固定部材およびスコープ先端部の相互
間に、相互に嵌合して可動部材の突出する方向への強制
的な移動によりこの嵌合が外れる凹部および凸部からな
る嵌合部を形成し、前記可動部材の噴出流路を、ノズル
をスコープ先端部から取外す際の取外し用器具の引っ掛
け部として構成してもよい。
【0014】上記固定部材および可動部材は、スコープ
先端部に対して位置決め部が形成される構成としてもよ
い。
【0015】上記可動部材の噴出流路は、上流側から下
流側に向けて末広がり形状としてもよい。
【0016】
【作用】このような構成の内視鏡によれば、洗浄ノズル
は、観察時には観察窓の視野外にあることから観察の妨
げとならず、一方洗浄時には観察時に対しスコープ先端
部表面から突出移動して観察窓の斜め上方から流体を吹
き付け、観察窓上の汚物などを除去する。
【0017】ノズル内に供給された流体が噴出流路の受
圧面に圧力を付与すると、可動部材は固定部材に対し付
勢手段に抗してスコープ先端部表面から突出する方向に
移動し、これにより噴出流路は、観察窓に対して斜め上
方から流体を噴出する。
【0018】可動部材の噴出流路を引っ掛け部として、
この引っ掛け部に取外し用器具を引っ掛け、可動部材を
スコープ先端部表面から突出する方向に引っ張ると、可
動部材は固定部材に対してストッパ部にて移動が規制さ
れ、この状態でさらに可動部材を同方向に引っ張ると、
固定部材はスコープ先端部との嵌合部での嵌合が外れて
洗浄ノズルが取り外されることになる。
【0019】洗浄ノズルをスコープ先端部に装着する際
には、位置決め部が形成されていることから位置決めが
容易となる。
【0020】噴出流路は、流体の流出側ほど流路面積が
大きいので、噴出した流体は広がり、観察窓の広い範囲
が洗浄される。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0022】図1は、この発明の第1実施例に係わるも
ので、全体構成が前記図11および図12に示したもの
と同様な内視鏡のスコープ先端部3における、水(空気
でもよい)などの流体を噴出するノズル11付近の断面
図である。スコープ先端部3は、金属などの剛性部材で
構成され、このスコープ先端部3の端面に、全体として
円柱形状のノズル11が収納される円形の固定穴15が
形成されている。
【0023】ノズル11は、スコープ先端部3に固定さ
れる円筒状の固定部材17と、固定部材17内に一部が
挿入されて固定部材17に対して図中で上下方向に移動
可能な可動部材19とを備えている。固定部材17は、
シリコンやフッ素系の樹脂あるいはゴムなどの弾性部材
で構成され、固定穴15にほぼ密着して嵌め込まれてい
る。固定部材17の下部外周には、断面円弧状の凹部2
1が全周にわたり溝状に形成されるとともに、この凹部
21に対応する位置の固定穴15側の内周面には、凹部
21に嵌合する凸部23が形成され、これらにより嵌合
部25が形成されることになる。固体部材17の下端の
角部は円弧状に形成され、これに対応して固定穴15の
底面外周15aも円弧状に形成されている。
【0024】固定部材17の上端には内側に突出するフ
ランジ部27が形成される一方、可動部材19の下端に
は外側に突出するフランジ29が形成され、この両フラ
ンジ27,29間には、可動部材19を図中で下方に付
勢して固定孔15の底面に接触させる付勢手段としての
コイルばね31が介装されている。コイルばね31は、
チタンやステンレスなどからなり、図3に示すように、
上下の端面31a,31bが両フランジ27,29の面
と平行となるよう形成されている。このようなコイルば
ね31によって下方に付勢されたノズル11は、図2に
示すように、観察窓7の視野角θから外れる位置とな
る。
【0025】可動部材19は、固定部材17内に挿入さ
れる小径部33と、スコープ先端部3の表面から突出す
る大径部35とを有し、大径部35の下面35aが固定
部材17のフランジ27の上面に接触する構成となって
いる。可動部材19内には、小径部33の下端に一端が
開口し、大径部35の外周部に他端が開口する貫通孔3
7が形成されている。貫通孔37は、スコープ先端部3
内に設けられる送水チューブ39に連通する流入路41
と、観察窓7に向けて水を噴出可能な噴出流路である流
出路43とで構成され、流出路43の先端部が水の噴出
口43aとなる。流入路41と流出路43との屈曲した
境界部位45は、水の流れがスムーズとなるよう円弧状
に形成されている。送水チューブ39には、図示しない
ポンプにより所定の圧力で水が供給される。
【0026】流出路43は、流入路41側に比べ噴出口
43a側が図中で下方となるよう傾斜している。図4に
示すように、流出路41の断面形状は全長にわたり同一
径x1 の円形であるのに対し、流出路43は噴出口43
a側程流路面積が大きく、かつ噴出口43a付近は、横
方向が長径x2 (>x1 )となる楕円形状となってい
る。上記噴出口43aの近傍における固定穴15の開口
部には、斜面46が形成されている。
【0027】次に、上記したような内視鏡における洗浄
動作を、ノズル11を送水ノズルとして使用する場合に
ついて説明する。被検者の体腔に対し観察窓7により観
察を行う際には、ノズル11の可動部材19は、コイル
ばね31に付勢されて固定穴15の底面に押し付けら
れ、図2の状態となる。この状態では、ノズル11は観
察窓7の視野角θから外れており、観察時の妨げとなる
ことはない。
【0028】観察窓7上の汚物や雑菌を除去すべく洗浄
を行う際には、図2の状態で、チューブ39を通してノ
ズル11内の貫通孔37に水が送り込まれ、この水は噴
出口43aから外部に流出する。噴出口43aから水が
流出し始める際には、スコープ先端部3側の斜面46に
水が案内されることで流出動作がスムーズになされる。
【0029】流入路41内に流入した水は、流入路41
の下流端で流出路43の上流端の受圧面となる壁面43
bに圧力を付与し、これにより可動部材19はコイルば
ね31に抗して、図5(a)に示すように上方に移動し
た状態となる。この状態で、噴出口43aから噴出され
る水は、斜めに形成された流出路43により観察窓7に
対し斜め上方から叩き付けるように流出するので、観察
窓7に付着した粘液や汚物などの除去が確実になされ
る。
【0030】しかも、流出路43は、噴出口43aに向
かって末広がりで、かつ噴出方向に対し左右方向に長い
楕円形状であることから、噴出した水は図5(a)のよ
うに前後方向はもちろん図5(b)のように左右方向に
ついても観察窓7の全域に行き渡り、観察窓7全域に付
着した粘液などが充分除去される。
【0031】ノズル11を送気ノズルとして使用する場
合についても、噴出口43aから流出した空気は、送水
ノズルとして使用した場合と同様に観察窓7全域の行き
渡るので、送水による洗浄後での観察窓7の乾燥が速や
かになされ、次の観察動作ままでの時間が短縮化され
る。
【0032】ノズル11を取り外す際には、図6(a)
に示すように、先端に折り返し部47aを備えた取外し
用器具47を用いる。折り返し部47aをノズル11の
可動部材19の流出路43内に挿入し、図6(b)のよ
うに上方に引上げる。このため流出路43は、取外し用
器具47を引っ掛けるための引っ掛け部を構成すること
になる。この引上げ動作により、まず可動部材19がコ
イルばね31に抗して上昇し、可動部材19および固定
部材17の各フランジ29,27相互がストッパ部とな
って可動部材19の固定部材17に対する上昇移動が規
制される。この状態で、さらに取外用し器具47を上方
に引き上げる動作を行うと、固定部材17とスコープ先
端部3との嵌合部25での嵌合が、固定部材17の内側
への撓みにより外れ、ノズル11のスコープ先端部3か
らの取外し作業が完了する。
【0033】このように、ノズル11の取外し作業は、
取外し用器具47を用いることにより、作業者が直接手
で触れる必要がないので、粘液などで手が滑ることがな
く取外し作業が容易である上、作業者への感染も防止で
きる。また、スコープ先端部3に斜面46が形成されて
いることから、観察時にノズル11を視野外となるよう
スコープ先端部3からの突出量を充分小さくしても、取
外し器具47の流出路43への挿入は容易である。
【0034】取り外したノズル11は、ノズル11が取
り付けられていたスコープ先端部3の固定穴15内とと
もに、洗浄・消毒する。固定穴15内を洗浄する際に
は、底面外周15aが円弧状に形成されているので、こ
の部位の洗浄が容易である。
【0035】上記したようなノズル11は、内視鏡1台
につき複数個用意しておき、次の被検者には、別の消毒
済みのノズルを使用する。使用済みノズルは、複数まと
めて消毒液などに漬けておき、超音波洗浄などを利用す
ることで、簡単に洗浄できる。
【0036】ノズル11のスコープ先端部3の固定穴1
5への取り付け時には、例えば図7に示すように、ノズ
ル11の固定部材17および可動部材19の外側部に上
下方向にわたり切欠面17a,19aを形成し、これに
対応して固定穴15内の側面に平面部15bを形成し、
これらを位置決め部とすることで、噴出口43aを観察
窓7に向けた状態での取り付けが容易となる。位置決め
部として、上記したような切欠に代えて、ノズル11の
上部とスコープ先端部3の表面とにペイントなどにより
印をつけるようにしてもよい。
【0037】なお、上記実施例の固定部材17を固定穴
15に固定するための嵌合部25において、固定部材1
7側に凸部を、固定穴15側に凹部を設けてもよく、ま
た凹部および凸部の形態として、半球状のものを円周方
向に複数設ける構成としてもよい。
【0038】図8は、この発明の第2実施例を示す送水
または送気のためのノズル11付近の断面図である。こ
の実施例は、前記図1の第1実施例と同様に弾性部材で
構成された固定部材17を、前記図1のものに比べて上
下方向長さを短く形成し、固定部材17のフランジ27
と、可動部材19の大径部35との間の空間に、コイル
ばね31を介装してある。このコイルばね31は、前記
図3に示したように平面状に形成された上下両端面31
a,31bが、固定部材17および可動部材19にそれ
ぞれ固着されており、可動部材19を図8中で下方に引
っ張るように作用する。その他、流出路43の噴出口4
3aの形状や、ノズル11の取外し方法および取り付け
時での位置合わせ方法、洗浄方法などは、前記図1の第
1実施例と同様であり、同様の効果が得られる。
【0039】コイルばね31の金属製の可動部材19へ
の固着方法は溶接で、またコイルばね31の樹脂などよ
りなる固定部材17への固着方法はエポキシ系の接着剤
を用いる。
【0040】図9は、この発明の第3実施例を示す送水
または送気のためのノズル11付近の断面図である。こ
の実施例は、可動部材19の下部に円筒部49が形成さ
れ、この円筒部49内に弾性部材で構成された固定部材
17が挿入されている。固定部材17の下端にはフラン
ジ51が形成され、このフランジ51と可動部材19の
円筒部49下端に形成されたフランジ53との間の空間
に、コイルばね31が介装されている。このコイルばね
31は、上記図8の実施例に使用したものと同様に、上
下両端面31a,31bが、固定部材17および可動部
材19にそれぞれ接着および溶接により固着され、可動
部材19を図9中で下方に引っ張るように作用する。固
定部材17の上端にはフランジ54が形成され、このフ
ランジ54は、可動部材19のフランジ53とともに、
可動部材19の上方への移動の際のストッパ部を構成す
る。
【0041】固定穴15の底部には、金属などの剛性材
からなる嵌合部材55が接着などにより固着されてい
る。嵌合部材55は、固定穴15の底面に固着される底
部57と、固定部材17を固定するための凸部59aを
備えた円筒部59とから構成されている。凸部59aに
対応して固定部材17には凹部61が形成され、これら
凸部59aおよび凹部61により、嵌合部63を構成す
ることになる。嵌合部材55における底部57の外周側
端部には、凹状の円弧面65が形成され、これによりこ
の部位の洗浄が容易となる。
【0042】上記図9の実施例では、ノズル11に水を
送り込むためのチューブ39に連通する流入路41およ
び流出路43は、可動部材19の貫通孔37と、固定部
材17の貫通孔65と、嵌合部材55の貫通孔67とで
構成されている。その他、流出路43の噴出口43aの
形状や、ノズル11の取外し方法および取り付け時での
位置合わせ方法、洗浄方法などは、前記図1の第1実施
例と同様であり、同様の効果が得られる。
【0043】図10は、この発明の第4実施例を示す送
水または送気のためのノズル11付近の断面図である。
この実施例は、上記図9の第3実施例に対し、可動部材
19の円筒部49を、その下端のフランジ53が嵌合部
材55の底部57に接触する位置まで延長させ、このフ
ランジ53と固定部材17の上端のフランジ54との間
の空間に、前記図1の第1実施例と同様の機能を備えた
コイルばね31を介装してある。その他、流出路43の
噴出口43aの形状や、ノズル11の取外し方法および
取り付け時での位置合わせ方法、洗浄方法などは、前記
図9の第3実施例と同様であり、同様の効果が得られ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ノズルを、観察時には観察窓の視野外に位置させ
る一方、洗浄時にはスコープ先端部表面から突出させて
斜め上方から流体を観察窓に向けて噴出するようにした
ため、ノズルが観察時での妨げとなることなく、観察窓
上の汚物などを確実に除去することができる。
【0045】また、ノズルにおける可動部材の噴出流路
を引っ掛け部とし、この引っ掛け部に取外し器具を引っ
掛けて可動部材をスコープ先端部表面から突出する方向
に引っ張ることで、ノズルを取り外すようにしたため、
ノズルの取外し作業は、作業者が直接手でノズルに触れ
る必要がなく、粘液などにより滑ることがなく、容易な
ものとなり、ノズル自体の洗浄作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す内視鏡のスコープ
先端部における送水または送気のためのノズル付近の断
面図である。
【図2】図1のノズルの観察時での位置を示す動作説明
図である。
【図3】図1のノズルに使用されるコイルばねの外観図
である。
【図4】図1のノズル内の流路の形状を説明図である。
【図5】図1のノズルの観察窓に対する洗浄時での動作
説明図である。
【図6】図1のノズルの取外し動作を示す説明図であ
る。
【図7】図1のノズルのスコープ先端部への位置決め部
の一例を示す斜視図である。
【図8】この発明の第2実施例を示す内視鏡のスコープ
先端部における送水または送気のためのノズル付近の断
面図である。
【図9】この発明の第3実施例を示す内視鏡のスコープ
先端部における送水または送気のためのノズル付近の断
面図である。
【図10】この発明の第4実施例を示す内視鏡のスコー
プ先端部における送水または送気のためのノズル付近の
断面図である。
【図11】内視鏡全体の外観図である。
【図12】図11の内視鏡におけるスコープの外観図で
ある。
【図13】図12のスコープの拡大されたA矢視図であ
る。
【図14】図13のB−B断面図である。
【符号の説明】
3 スコープ先端部 7 観察窓 11 ノズル 15b 平面部(位置決め部) 17 固定部材 17a 切欠面(位置決め部) 19 可動部材 19a 切欠面(位置決め部) 21 凹部 23 凸部 25 嵌合部 27,29 フランジ(ストッパ部) 31 コイルばね(付勢手段) 43 流出路(噴出流路) 43b 壁面(受圧面) 53,54 フランジ(ストッパ部) 59a 凸部 61 凹部 63 嵌合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の体腔を結像させる対物光学系に
    光を導入する観察窓が内視鏡スコープの先端部表面に設
    けられ、この観察窓上に向けて流体を噴出することで洗
    浄を行うノズルが、前記観察窓近傍の前記スコープ先端
    部に設けられた内視鏡において、前記ノズルは、スコー
    プ先端部表面から突出する方向に移動可能であり、前記
    観察窓により被検者の体腔を観察する際には観察窓の視
    野から外れる位置にある一方、洗浄時には前記観察時に
    対してスコープ先端部表面から突出する方向に移動した
    位置にあり、この突出した状態で観察窓に対して斜め上
    方から流体を噴出する噴出流路を備えていることを特徴
    とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 ノズルは、スコープ先端部内に固定され
    た固定部材と、この固定部材に対しスコープ先端部表面
    から突出する方向に移動可能な可動部材と、この可動部
    材をスコープ先端部表面から内部に入り込む方向に付勢
    する付勢手段とを有し、前記可動部材は、観察窓に向け
    て流体を噴出する噴出流路に、流体の圧力を受けて付勢
    手段に抗して可動部材をスコープ先端部表面から突出す
    る方向に移動させる受圧面を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の内視鏡。
  3. 【請求項3】 固定部材と可動部材との間に、可動部材
    のスコープ先端部表面から突出する方向への移動を規制
    するストッパ部を設け、前記固定部材を弾性部材で構成
    するとともに、固定部材およびスコープ先端部の相互間
    に、相互に嵌合して可動部材の突出する方向への強制的
    な移動によりこの嵌合が外れる凹部および凸部からなる
    嵌合部を形成し、前記可動部材の噴出流路を、ノズルを
    スコープ先端部から取外す際の取外し用器具の引っ掛け
    部として構成したことを特徴とする請求項2記載の内視
    鏡。
  4. 【請求項4】 固定部材および可動部材は、スコープ先
    端部に対して位置決め部が形成されていることを特徴と
    する請求項3記載の内視鏡。
  5. 【請求項5】 噴出流路は、上流側から下流側に向けて
    末広がり形状としたことを特徴とする請求項1記載の内
    視鏡。
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