JPH1198577A - データ通信システムおよびそのシステムで使用される通信装置 - Google Patents

データ通信システムおよびそのシステムで使用される通信装置

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JPH1198577A
JPH1198577A JP9273794A JP27379497A JPH1198577A JP H1198577 A JPH1198577 A JP H1198577A JP 9273794 A JP9273794 A JP 9273794A JP 27379497 A JP27379497 A JP 27379497A JP H1198577 A JPH1198577 A JP H1198577A
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communication
mobile phone
data communication
communication terminal
terminal device
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JP9273794A
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Inventor
Tsunekazu Kobayashi
恒量 小林
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話と、一個以上のデータ通信端末装置
とを関連させ、同じ電話番号を用いて非同時的に通信を
行うデータ通信システムを提供する。 【解決手段】 データ通信端末装置には関連する携帯電
話の電話番号と同じ番号を付与し、ID番号は固有の番
号を付与する。電話局には携帯電話の電話番号と該携帯
電話に関連する通信端末装置のID番号とをグループ化
して与える。通信端末装置は通信を行うときには通信許
可要求信号出力部35から携帯電話に通信要求信号を出
力し、電話番号借用許諾可否制御部40は携帯電話の非
使用中には許可信号を通信端末装置に送出する。許可信
号を受けて通信端末装置は外部通信機能39をオンして
外部通信を行う。このとき、携帯電話の外部通信機能4
3はオフする。通信の終了時に通信端末装置の外部通信
機能39はオフし、携帯電話の外部通信機能43はオン
して携帯電話の通信を可能状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話のネット
ワークを用いてデータ通信を行うデータ通信システムお
よびそのシステムで使用される通信装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、PS(PHS(Personal phone sy
stem))等の携帯電話を用いての音声通信や、データ通
信が行われている。図6の(a)にはPS等の電話端末
(電話端末装置)1側と電話局(電話基地局)2のネッ
トワーク側との通信システム例が示されている。この電
話端末PS側と電話基地局(CS)側との通信は図7に
示すRCRスタンダード規格28の手順に基づいて行わ
れ、また、電話端末PS同士の子機間通信も図8に示す
RCRスタンダード規格28の手順において行われてい
る。
【0003】図6において、電話端末1側には電話番号
と電話端末のID番号が与えられており、電話局2のネ
ットワーク側には電話番号とID番号を関連付けた加入
者データと、各電話番号毎の料金積算データとが格納さ
れたデータベースを有している。PHSの電話端末1は
自動位置発信機能を備え、この自動位置発信機能から位
置発信信号が出力され、この位置発信信号を電話局2側
で検出し、登録することにより、電話端末1の移動エリ
アを常時把握するシステムとなっている。
【0004】電話端末1から電話局2のネットワーク側
に通話等のサービスが要求される場合には、電話局2の
ネットワーク側では、電話端末1側から発信されるID
番号を取り込み、そのサービスの要求があった電話端末
1が正規の登録された加入者の端末であるか否かの識別
が行われる。
【0005】この識別は暗号処理により行われ、その一
例が図6の(b)に示されている。すなわち、電話局2
のネットワーク側では、電話端末1からサービス要求が
あると、例えば乱数Rを生成して電話端末1側に送り、
その一方で、この乱数RとID番号のキー(key )を計
算する。電話端末1側ではネットワーク側から乱数Rを
受信し、自己のID番号と乱数Rを用いてネットワーク
側と同じ演算を行い、その演算結果をネットワーク側に
送信する。ネットワーク側では自分で演算した演算値と
電話端末1側から送られて来た演算値とを比較し、両方
の演算値が一致したときにサービス要求のある電話端末
1は正規の電話端末であると認識し、ネットワークのサ
ービスを提供する。例えば、通話のサービスの場合に
は、電話端末1側から送られる電話番号の通話先の電話
端末のエリアに信号を送信し、通話サービスを行う。
【0006】図5は従来の一般的なデータ通信端末装置
の構成を示す。同図において、3はマイクロホン、4は
スピーカ、5はキイパッド、6は液晶表示装置、7はサ
ブCPU、8はメインCPU、10はバッテリ、11は
DC−DCコンバータである。
【0007】また、EEPROMは電気信号によってデ
ータの書き込みと消去が可能なメモリであり、このEE
PROMには電話番号および端末装置のID番号が書き
込み記憶される。ROMは通信のプログラム等が記憶さ
れるメモリであり、RAMは演算結果や受信のデータを
記憶するメモリである。
【0008】12は14ビットA/D変換器、13は1
4ビットD/A変換器、14は信号圧縮回路(ADPC
Mコーデック)、15はTDMA同期制御回路、16は
変調器、17は8ビットD/A変換器、18はローパス
フィルタ(LPF)、20はRFモジュール、21はア
ンテナ、22はタウンコンバータ、23は復調器、24
は8ビットA/D変換器、25はLAPDCプロトコル
制御回路である。
【0009】26はベースバンド統合LSIであり、こ
の部分は低周波の回路部分であり、前記RFモジュール
20は高周波の回路部分である。
【0010】この種のデータ通信端末装置は、音声によ
る通信とデータ通信とが可能となっている。この端末装
置は音声通信サービスを中心に構成した携帯電話端末構
造となっており、この端末にアナログ公衆網(有線)で
多用されるモデムを介在させ、データを擬似音声信号に
変換し、データ通信を実現している。
【0011】このデータ通信端末装置を用いて音声通信
を行う場合は、マイクロホン3から音声を入力する。こ
の音声信号は14ビットA/D変換器12でアナログ信
号からデジタル信号に変換され、信号圧縮回路14で信
号圧縮された後、TDMA同期制御回路15を介して変
調器16で変調される。そして、8ビットD/A変換器
17でデジタル信号からアナログ信号に変換された後、
ローパスフィルタ18を通してRFモジュール20に供
給され、アンテナ21によって音声信号が無線で送信さ
れる。
【0012】一方、電話局2を介して、受信した音声信
号はアンテナ21からRFモジュール20を介してタウ
ンコンバータ22に供給され、さらに復調器23で復調
され、TDMA同期制御回路15で同期制御されて信号
圧縮回路14に加えられる。そして、14ビットD/A
変換器13でアナログ信号に変換されてスピーカ4から
音声が発せられる。
【0013】一方、データ通信を行う場合は、キイパッ
ド5等からデータが入力され、そのデータはメインCP
U8からデジタル信号によって出力される。そしてその
データ信号はTDMA同期制御回路15で同期制御され
てRFモジュール20に加えられ、擬似音声信号に変換
されてアンテナ21から無線で送信される。一方、受信
されたデータ信号はアンテナ21からRFモジュール2
0を介して8ビットA/D変換器24で擬似音声信号か
らデジタル信号に変換される。そして、TDMA同期制
御回路15で同期制御されてメインCPU8に取り込ま
れ、RAMに記憶されたり、あるいはサブCPU7を介
して液晶表示装置6に表示される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータ通信端末
装置はマイクロホン3、スピーカ4、14ビットA/D
変換器12、14ビットD/A変換器13等の構成要素
を装備した電話機能をベースとし、この電話機能にデジ
タルデータ信号送受機能を付加した大掛かりな構成であ
るため、パソコン等の汎用端末装置に内蔵することが困
難であり、そのため、パソコンに内蔵したデータ通信端
末装置は現在のところ皆無である。
【0015】また、従来のデータ通信端末装置はその各
端末装置毎にID番号が付され、そのID番号毎に電話
番号が与えられる構成のため、データ通信端末装置を1
個増やす毎に、1個の電話番号が与えられる結果とな
り、各データ通信端末装置毎に通話料(回線接続費用)
以外に基本料金が課金されるため、多くの経費負担がか
かるという問題があり、データ通信端末装置の普及を妨
げる要因となっている。
【0016】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、パソコンと一体使用が可能
な、低コスト、小型、軽量、低消費電力の装置構成と
し、かつ、基本料金が不要の経費節減タイプのデータ通
信システムおよびそのシステムで使用される通信装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、次のような構成をもって前記課題を解決
する手段としている。すなわち、本発明のデータ通信シ
ステムは、携帯電話端末側と電話基地局のネットワーク
側とを含むデータ通信システムにおいて、前記携帯電話
端末装置側は加入者毎の1個の携帯電話に1個以上のデ
ータ通信端末装置が関連されて、データ通信端末装置の
電話番号は携帯電話の電話番号と同じ番号が付与され、
各データ通信端末装置のID番号は互いに異なる番号が
付与されており、電話基地局のネットワーク側の課金と
端末管理を行うデータベース側は、携帯電話の電話番号
をメイン番号とし該メイン番号に前記各データ通信端末
装置のID番号が従属されて携帯電話毎に電話番号とI
D番号のデータがグループ化されている構成をもって前
記課題を解決する手段としている。
【0018】上記データ通信システムで使用される通信
装置の第1の発明は、エリア間の外部通信機能を持つ1
個の携帯電話と同じくエリア間の外部通信機能を持つ1
個以上のデータ通信端末装置を関連させ、前記携帯電話
と各データ通信端末装置を非同時的に使用して外部に対
して通信を行う通信装置であって、データ通信端末装置
の電話番号は前記携帯電話の電話番号と同じ番号が付与
され、ID番号は固有の番号が付与されており、前記各
データ通信端末装置と携帯電話との間に直接的なエリア
内通信機能が付与され、前記データ通信端末装置側に
は、前記携帯電話に対して該携帯電話の電話番号を用い
て外部通信を行うための通信許可要求信号を出力する通
信許可要求信号出力部と、携帯電話側から通信許諾信号
を受けてデータ通信端末装置の外部通信機能をオン動作
させ外部通信の終了時に外部通信機能をオフさせるデー
タ通信端末装置側通信起動停止制御部と、前記携帯電話
の番号を用いての外部への通信終了時に携帯電話側へ通
信終了信号を出力する通信終了通告部とが設けられ、前
記携帯電話側には前記データ通信端末装置から通信許可
要求信号が加えられたときに自己が通信中のときは通信
不可信号を、自己が通信中でないときには携帯電話の電
話番号を用いての通信許諾信号をそれぞれ前記データ通
信端末装置側へ加える電話番号借用許諾可否制御部と、
前記データ通信端末装置側へ前記通信許諾信号を出力す
るときに携帯電話側の外部通信機能をオフしデータ通信
端末装置側から前記通信終了信号が加えられたときに携
帯電話側の外部通信機能をオンする携帯電話側通信起動
停止制御部とを有する構成をもって前記課題を解決する
手段としている。
【0019】通信装置の第2の発明は、上記通信装置の
第1の発明の構成を備え、携帯電話とデータ通信端末装
置間のエリア内通信機能の通信方式は有線と無線と赤外
線の少なくともいずれか1つの方式による構成をもって
前記課題を解決する手段としている。
【0020】通信装置の第3の発明は、上記通信装置の
第1又は第2の発明の構成に加えて、データ通信端末装
置の外部通信時以外は外部通信機能への電力印加を停止
する省電力化機能が付加されている構成をもって前記課
題を解決する手段としている。
【0021】通信装置の第4の発明は、上記通信装置の
第1又は第2又は第3の発明の構成を備え、データ通信
端末装置の外部通信機能はPCカードに形成され、この
PCカードをパーソナルコンピュータに装着して外部通
信を行う構成をもって前記課題を解決する手段としてい
る。
【0022】本発明において、データ通信端末装置は、
その電話番号として関連付けられている携帯電話の電話
番号と同じ番号が付与されているので、携帯電話の電話
番号と同じ番号を用いてデータの送信が可能となる。電
話基地局のネットワーク側では携帯電話とデータ通信端
末装置を同じ番号を用いて管理することになるので、基
本料金は携帯電話のみに課金されることとなる。このた
め、1個の携帯電話に複数のデータ通信端末装置を関連
付けて使用することにより、複数のデータ通信端末装置
を使用しても、その料金は通話料金(回線接続料金)の
みで済み、データ通信端末装置使用の経費節減が図れ
る。
【0023】また、電話基地局のネットワーク側ではデ
ータ通信端末装置に付されている電話番号をメイン番号
とし、このメイン番号に各データ通信端末装置のID番
号を従属させてグループ化するだけのデータベースの変
更で済み、ネットワーク側の大掛りなシステム変更は必
要ないので、本発明の導入普及が容易となるものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明する。なお、以下に説明する本実施形態例
の説明において、従来例の構成部分と同一の部分には同
一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0025】この実施形態例において特徴的なことは、
第1に、データ通信端末装置の電話番号として、関連付
けられているPHS等の携帯電話の電話番号と同じ番号
が付与され、ID番号は固有の番号が付与されているこ
とであり、第2に、携帯電話とデータ通信端末装置を非
同時的に外部エリアとの通信を行うように構成したこと
である。
【0026】図1は、本発明に係る通信装置の一実施形
態例のブロック構成を示す。本実施形態例の通信装置は
携帯電話PSとデータ通信端末装置PCとが関連されて
使用されるもので、データ通信端末装置にはその装置の
電話番号として携帯電話の電話番号が、また、その装置
固有の番号がID番号としてそれぞれ書き込み設置され
ている。
【0027】携帯電話は、電話番号借用許諾可否制御部
40と、携帯電話側エリア内通信機能41と、携帯電話
側通信起動停止制御部42と、エリア外との通信を行う
外部通信機能43とを有して構成されており、また、デ
ータ通信端末装置は、通信許可要求信号出力部35と、
データ通信端末装置側エリア内通信機能36と、データ
通信端末装置側通信起動停止制御部37と、通信終了通
告部38と、エリア外との通信を行う外部通信機能39
とを有して構成されている。
【0028】携帯電話側のエリア内通信機能41とデー
タ通信端末装置側のエリア内通信機能36は周知の有線
又は無線又は赤外線の少なくともいずれか1つの方式に
よって同一エリア内での通信を行う機能を備えており、
その通信方式は、通常の同一エリア内における携帯電話
間の通信方式と同様な手順により行われるものである。
【0029】本実施形態例では、前述したように、携帯
電話とデータ通信端末装置に同じ電話番号を付与し、非
同時的に外部エリアとの通信を行うように構成してお
り、そのため、データ通信端末装置側で外部通信を行う
ときには、携帯電話側にその外部通信を行ってもよいか
否かを問い合わせ、携帯電話側から許諾を受けたときの
みデータ通信端末装置を用いて外部エリアとの外部通信
を可能にしている。
【0030】そのため、データ通信端末装置の通信許可
要求信号出力部35は、データ通信端末装置を用いて外
部との通信を行うときには、携帯電話側に通信を行って
もよいか否かの通信許可要求信号を出力し、この信号を
携帯電話側とデータ通信端末装置側のエリア内通信機能
36,41を利用してデータ通信端末装置側から携帯電
話側に供給するようにしている。携帯電話側では、この
通信許可要求信号を受けて、電話番号借用許諾可否制御
部40は、携帯電話を用いて通話中のときには通信不可
信号を出力する。この通信不可信号はエリア内通信機能
41から36を通してデータ通信端末装置側に伝えられ
る。また、電話番号借用許諾可否制御部40は、携帯電
話が使用中でないときには、通信許諾信号を同様にエリ
ア内通信機能41から36を通してデータ通信端末装置
側へ加える。
【0031】データ通信端末装置側の通信起動停止制御
部37は、携帯電話側から前記通信不可信号が加えられ
たときには、外部通信機能39をオフの状態に維持し、
エリア外との外部通信を阻止する。その一方で、電話番
号借用許諾可否制御部40側から通信許諾信号が加えら
れたときには、データ通信端末装置側の通信起動停止制
御部37は、外部通信機能39をオン駆動し、この外部
通信機能39を利用してエリア外との外部通信を可能に
する。
【0032】携帯電話側の通信起動停止制御部42は、
電話番号借用許諾可否制御部40から通信不可信号が出
力されたときには、携帯電話側の通信起動停止制御部4
2はエリア外との外部通信を行う外部通信機能43をオ
ン駆動状態に保ち携帯電話を用いての外部通信を継続さ
せる。その一方で、電話番号借用許諾可否制御部40か
ら前記通信許諾信号が出力されたときには、携帯電話側
の通信起動停止制御部42は携帯電話側の外部通信機能
43をオフ状態にし、携帯電話を用いての外部通信を阻
止する。
【0033】データ通信端末装置側の通信終了通告部3
8は、データ通信端末装置側の外部通信機能39を用い
てのエリア外との外部通信が終了したときに、通信終了
信号を出力し、この通信終了信号はデータ通信端末装置
側のエリア内通信機能36から携帯電話側のエリア内通
信機能41を介して携帯電話側に伝わり、この通信終了
信号を受けて、携帯電話側の通信起動停止制御部42は
外部通信機能43をオン駆動状態にし、携帯電話を用い
ての外部通信を可能状態にする。その一方で、データ通
信端末装置側では、前記通信終了通告部38から通信終
了信号が出力されると、その信号を受けて、データ通信
端末装置側の通信起動停止制御部37はデータ通信端末
装置側の外部通信機能39をオフ駆動して、データ通信
端末装置を用いての外部通信を阻止状態に維持する。
【0034】上記の如く、本実施形態例では、データ通
信端末装置を用いての外部通信の通信許諾信号が携帯電
話側から出されたときには携帯電話側は自動的に外部通
信をオフする状態となり、データ通信端末装置のみを用
いて外部通信が可能となり、データ通信端末装置を用い
ての外部通信が終了したときにはデータ通信端末装置側
の外部通信機能39はオフ状態となり、携帯電話側の外
部通信機能43はオン駆動状態に復帰するので、携帯電
話とデータ通信端末装置の一方の外部通信機能がオン駆
動されているときには他方側の外部通信機能は必ずオフ
される結果となるので、携帯電話側とデータ通信端末装
置側が同時に外部通信を行うというダブル通信の発生が
防止され、携帯電話とデータ通信端末装置は同じ電話番
号を用いて外部通信が可能となるものである。
【0035】また、データ通信端末装置を用いての外部
通信が終了したときには直ちにデータ通信端末装置側の
外部通信機能39がオフ状態となり、携帯電話側の外部
通信機能43がオン駆動状態となるので、電話基地局C
Sからの通信は携帯電話側にアクセスすることとなるの
で、携帯電話側とデータ通信端末装置側が同じ電話番号
を持っていても携帯電話側とデータ通信端末装置側の両
方にアクセスされることはないので、特に問題は生じな
い。
【0036】本実施形態例におけるデータ通信端末装置
は、図3に示すように、パソコン(例えばノート型パソ
コン)27と一体的に使用される構成としてあり、その
ため、データ通信端末装置の回路はPCカード28に形
成されている。
【0037】本実施形態例におけるデータ通信端末装置
の特徴的なことは、前記の如くパソコン27と一体的に
使用される構成としたことと、従来例の電話をベースと
した機能部分、すなわち、マイクロホン3、スピーカ
4、14ビットA/D変換器12、14ビットD/A変
換器13、信号圧縮回路14等の構成部分を省略し、さ
らに、パソコン27と重複する構成部分のキイパッド
5、サブCPU7、液晶表示装置6、バッテリ10、D
C−DCコンバータ11等の構成部分を省略して装置構
成を簡易化し、装置の小型軽量化を図り、装置コストの
低減化を図った構成としたことである。
【0038】また、この実施形態例では、データ通信端
末装置は、自動位置発信機能と、ベル等の自動着信通知
機能と、データ通信機能とのうち、自動位置発信機能と
自動着信通知機能を省略し、データ通信機能のみが装備
される構成としている。
【0039】上記特徴的な装置構成としたことに関連し
て、図3に示すように、データ通信端末装置にはPCM
CIAのインターフェース回路30と省電力化機能とし
てのスイッチ制御回路31が設けられている。なお、図
3中、TXDは送信信号を示し、RXDは受信信号を示
す。
【0040】前記インターフェース回路30はパソコン
27側と、PCカード28に形成したデータ通信端末装
置の回路とのデータの交信をPCMCIAバスを介して
行う回路であり、スイッチ制御回路31はパソコン27
側からPCカード28の回路に供給される電力をスイッ
チ素子32のオン・オフ制御により断続するものであ
る。具体的には、パソコン27側がデータ通信を開始す
るときのみに、パソコン27側からのデータ通信開始信
号を受けてスイッチ素子32をオンし、データ通信時の
みだけPCカード28のデータ通信端末装置の回路にパ
ソコン側の電力を供給し、データ通信が終了した時点
で、スイッチ素子32をオフし、データ通信端末装置の
回路への電力供給を遮断する構成としている。
【0041】また、メモリのEEPROMには電話番号
とID番号が記憶されており、電話番号は関連付けられ
ている携帯電話の電話番号と同じ番号が付与され、ID
番号は前記携帯電話およびその端末装置と識別可能な固
有の番号が付与されている。
【0042】従来のデータ通信端末装置の機能の構成例
と比較すれば明らかな如く、本実施形態例ではデータ通
信端末装置は、電源機能中の電池および充電制御、省電
力制御(待機時は受信回路のみ通電する等の選択通電制
御機能等)はパソコン等の外部機器からの給電により駆
動可能な電源安定化回路に構成し、ダイヤル番号表示や
受信信号レベルを表示する表示回路および表示器はパソ
コン本体の記憶機能や表示機能を利用した、パソコン等
の外部機器とダイヤルおよび受信感度信号の送受を可能
にしたデータバス構成にし、装置内部で関連制御データ
送受が可能な構成とし、音声信号の圧縮、伸張等のコー
デック回路およびマイクロホン、スピーカ等音声回路は
パソコンとディジタル信号を送受するデータバス回路に
代替され、パソコン内部のデータファイルの送出や外部
データベースからのデータファイルの読み込み機能を構
成する。
【0043】一方、前記データ通信端末装置を含むデー
タ通信システムの電話基地局のネットワーク側のデータ
ベースは、図2に示すように、携帯電話の電話番号をメ
イン番号DNとし、このメイン番号DNに従属させて携
帯電話のID番号ID0と、各データ通信端末装置のI
D番号ID1〜IDn(nは1以上の整数)とが設置さ
れ、これら携帯電話の電話番号と該携帯電話に関連付け
られている1個以上のデータ通信端末装置の各ID番号
とが電話番号毎にグループ化されたデータとして与えら
れている。
【0044】前記電話番号に従属される各ID番号のう
ち、携帯電話のID番号ID0はメインID番号として
取り扱われ、他のデータ通信端末装置のID番号ID1
〜IDnはサブID番号として取り扱われ、電話基地局
のネットワーク側から加入者の電話番号にアクセスする
ときには、メインID番号ID0の電話番号の端末に、
つまり、携帯電話に送られる構成になっている。
【0045】本実施形態例に示したデータ通信システム
を利用してデータ通信を行う際には、まず、使用するデ
ータ通信端末装置のEEPROMに記憶されているID
番号が電話基地局のネットワーク側に送られる。そし
て、前述の図6の(b)に示す如く、乱数Rを用いてI
D番号と乱数を組み合わせた演算が端末装置側とネット
ワーク側で共に行われ、ネットワーク側では、該ネット
ワーク側で演算した演算値と端末装置側で演算した演算
値とが一致したときに、その端末装置は正規の装置とし
て認識し、データ通信を可能状態とする。データ通信端
末装置側からデータを送信する際には、パソコン27側
で入力したデータがインターフェース回路30を経由
し、TDMA同期制御回路15で同期制御され、変調器
16で変調された後、8ビットD/A変換器17でアナ
ログ信号に変換された後、ローパスフィルタ18を通し
てRFモジュール20に供給され、アンテナ21により
送信される。
【0046】これをさらに具体的に説明すると、次の如
くである。図4に示すように、携帯電話モジュールの制
御アプリケーションソフトの起動により、パソコン27
からレディー信号(レディーコマンド)を受け、データ
通信端末装置(モジュール)は電力給電され、モジュー
ル回路は起動される。
【0047】そして、パソコン内部の電話番号検索デー
タベースから相手先の電話番号が検索され、PCMCI
A等のPCカードインターフェース規格に基づいて構成
したIOバスにてこれらのダイヤル番号データや電話基
地局と、端末固有情報(ID番号)確認や、受信感度信
号がパソコンと携帯電話モジュール間で交信される。結
果がパソコン側にコマンドとして伝送される。
【0048】受信感度の確認やダイヤル発信(発呼)信
号はコマンドとして扱われ、データ通信端末装置内部
(モジュール内部)のCPU8にて解読制御される。
【0049】データ通信端末装置(モジュール部)はダ
イヤル信号を発呼コマンドとして受けてから、電話基地
局と交信し、相手先の呼び出し、回線接続を確認する。
話中や応答なし等の呼び出し結果のフィードバックもコ
マンドとしてパソコン27に戻される。
【0050】通常、一般的な端末装置は電話基地局から
の位置登録情報を監視、記憶し、呼び出し信号を監視し
ているが、本モジュール部はこの機能を省き、発呼時の
み電話基地局位置登録情報を取り込み、使用中の端末と
同一の端末ID番号を送信し、登録確認を行う。
【0051】電話基地局と交信が可能になれば、リンク
の確立をパソコン側にフィードバックし、パソコン通信
モード又はファックス通信、インターネット通信等のア
プリケーションモードに移行し、データ通信のモジュー
ル部はエラーパケットの検出と修正制御を行い、データ
通信機能を維持する。
【0052】データ通信が終了すると、パソコンアプリ
ケーションソフトから回線開放コマンドを受け、回線の
開放と電源電力印加の切断処理を実行し、通信を終了す
る。これらの制御コマンドは、アナログモデムで多用さ
れてきた例えば、ATコマンド(USA,ヘイズ社およ
びマイクロコム社規格準拠)で構成され、市場で多用さ
れている通信アプリケーションソフトとの整合も可能と
する。
【0053】本実施形態例では、データ通信端末装置
は、PCカード28に形成されて、パソコン27のスロ
ットに挿入され、パソコン27と一体的に使用されるも
のであるため、パソコン27のアプリケーションソフト
によって、様々なデータ通信方式が可能となり、例え
ば、屋内あるいは屋外の移動中でのパソコン通信(業務
用および個人用メール、文字、図形、画像データの通
信)や、インターネット通信(文字、音声、画像、ファ
ックス等のデータ通信)や、イントラネット通信(文
字、音声、画像、ファックス等のデータ通信)や、ファ
ックスデータ通信が可能であり、インターネット等のマ
ルチメディアサービス網においては、文字、図形、画
像、音声等のデータがデジタル化、パケット化されて伝
送され、その送信制御とデータ解析を行うアプリケーシ
ョンソフトによって、これらの各サービスの利用が可能
である。
【0054】この実施形態例では、データ通信端末装置
は、音声通信機能を省略してあるが、この音声通信機能
はパソコン27側に装備されており、このパソコン27
側の音声通信機能を用いることにより、本実施形態例に
示したデータ通信端末装置を用いて音声通信を行うこと
が可能となる。この場合は、パソコン側で、音声信号を
アナログ信号からデジタル信号に変換し、そのデジタル
信号をパソコン27側からインターフェース回路30に
加えることでその音声通信が可能となる。
【0055】また、本実施形態例では、データ通信端末
装置(本モジュール)は前記の如く音声通信の機能を省
略しているが、パソコンと一体的に使用することによ
り、パケット交信による音声サービスは可能となり、本
モジュールの回路および機能省略による小型化、省電力
化、ローコスト化による機能低下は、パソコン上のソフ
トと接続したサービス網の高度化によって機能補完さ
れ、省略した機能以上の高度機能がサービス可能であ
る。すなわち、本モジュールによって、ユーザはより高
度なサービスを回線接続費用(通話料)だけで使用可能
となり、携帯電話機能の利便性の普及、拡大に極めて有
効となる。
【0056】本実施形態例に示したデータ通信端末装置
は、主に、データ送信専用の装置として使用されるが、
同じ電話番号が付されている携帯電話と一緒に携帯する
ことにより、データ通信端末装置の移動位置が携帯電話
から発せられる自動位置発信信号(自動位置登録信号)
によってネットワークで検知され、その検知位置エリア
に相手側からの信号(受信信号)が供給されることで、
音声や各種データの信号を受信することが可能となる。
そのため、本実施形態例に示したデータ通信端末装置を
用いて送信と受信が共に可能となり、携帯電話と本実施
形態例に示したデータ通信端末装置を一緒に携帯するこ
とで、データ通信端末装置間の子機間通信機能が可能で
あり、また、携帯電話端末とデータ通信専用端末間で、
データ通信を行う、子機間通話機能によって、ローカル
エリア通信も可能である。
【0057】本実施形態例では、データ通信端末装置を
携帯電話と関連付け、データ通信端末装置の電話番号を
前記携帯電話の電話番号と同じ番号で与え、データ通信
端末装置は位置登録用の自動位置発信機能を省略した
が、本実施形態例に示したデータ通信端末装置を用いて
データ通信を行う場合には、電話基地局のネットワーク
側では、そのデータ通信端末装置から送られるID番号
によってその端末装置が正規の装置であるか否かを認定
することができ、このデータ通信端末装置を用いてデー
タ通信を支障なく行うことが可能となる。
【0058】また、1台の携帯電話に関連付けて複数の
データ通信端末装置を使用する場合においても、各デー
タ通信端末装置は自動位置発信機能が省略されているの
で、各データ通信端末装置からは自動位置登録用の自動
位置発信信号は電話基地局のネットワーク側に加えられ
ることはなく、携帯電話のみからしか自動位置登録用の
自動位置発信信号が加えられないので、携帯電話の電話
番号宛に他の加入者から電話がかかって来た場合には、
携帯電話の移動位置のエリアに信号を送信すればよいの
で、ネットワーク側においてはデータ通信端末装置が複
数存在していても何ら支障を及ぼすことなく、データベ
ースによる端末管理と課金管理が可能となる。
【0059】このように、本実施形態例では、携帯電話
の電話番号とその携帯電話に関連付けられたデータ通信
端末装置の電話番号とが同じ番号で与えられるため、デ
ータ通信端末装置の使用に際しては通話料金(回線接続
料金)のみで済み、基本料金は携帯電話のみに課金さ
れ、データ通信端末装置には課金されないので、データ
通信端末装置の使用経費を大幅に節減することが可能と
なる。このため、データ通信端末装置の普及が期待さ
れ、それに伴い、通話利用が大幅に増加することで、電
話基地局側の利益アップに寄与することになる。
【0060】さらに、本実施形態例に示したデータ通信
端末装置を同じ電話番号の携帯電話と一緒に携帯するこ
とにより、データ通信端末装置を用いてデータの送信ば
かりでなくデータの受信も可能となり、データの送受信
通信を円滑に行うことができると共に、前述した如く従
来の携帯電話間の子機間通話機能と同様の使用が可能で
あり、その子機間通話機能によって、ローカルエリア通
信も可能となるものである。
【0061】さらに、本実施形態例では、データ通信端
末装置は従来のデータ通信端末装置に装備されている音
声通信機能が省略されると共に、自動位置発信機能と自
動着信通知機能が省略されているので、装置構成が極め
て簡易となり、データ通信端末装置の各回路をPCカー
ドに効率良く形成することが可能となり、パソコン27
との一体使用が容易となる。
【0062】このように、パソコン27との一体使用を
可能とし、マイクロホン3、スピーカ4、14ビットA
/D変換器12、14ビットD/A変換器13等の音声
通信機能と、前記の如く自動位置発信機能と自動着信通
知機能の各回路と、キイパッド5、サブCPU7、液晶
表示装置6、バッテリ10、DC−DCコンバータ11
等の構成要素が省略されているので、パソコン27と一
体型の端末装置として使用する際、小型軽量化が図れ、
片手操作が容易となり、データ通信専用機として機能さ
せる上で有利となる。
【0063】さらに、データ通信を行わないときにはス
イッチ制御回路31によりスイッチ素子32をオフさせ
てデータ通信端末装置への電力供給を遮断する構成とし
ているので、無駄な電力消費がなく、使用のランニング
コストを大幅に節減することができる。
【0064】さらに、電話基地局のネットワーク側で
は、携帯電話の電話番号をメイン番号とし、このメイン
番号に携帯電話のID番号ID0と各データ通信端末装
置のID番号ID1〜IDnを従属させてグループ化され
ているので、ネットワーク側では携帯電話と各データ通
信端末装置毎に回線接続使用料(通話料)を算出するこ
とが容易となり、各端末毎に使用料(通話料)を示して
加入者に料金を請求するサービスを行うことが可能とな
り、ネットワーク使用の新たなサービス展開を図ること
ができるという効果が得られる。
【0065】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の形態を採り得るものであ
る。例えば、上記実施形態例では、データ通信端末装置
側に携帯電話と同じ電話番号を書き込み設置したが、デ
ータ通信端末装置側の電話番号の書き込み用メモリ(E
EPROM)には、携帯電話側の電話番号借用許諾可否
制御部40が通信許諾信号をデータ通信端末装置側に出
すときに、携帯電話側に記憶されている携帯電話の電話
番号をエリア内通信機能41,36を介して携帯電話側
からデータ通信端末装置のEEPROM側に電話番号を
転送して書き込むようにしてもよい。なお、この場合
は、携帯電話の電話番号の秘匿性を確保するために、暗
号処理によって携帯電話側からその携帯電話の電話番号
をデータ通信端末装置側に転送することが必要となる。
【0066】
【発明の効果】本発明のデータ通信システムでは、電話
基地局のネットワーク側のデータベースにおいて、携帯
電話の電話番号をメイン番号とし、このメイン番号に各
データ通信端末装置のID番号を従属させて携帯電話と
該携帯電話に関連付けられているデータ通信端末装置を
グループ化したデータで与えているので、電話基地局の
ネットワーク側では、各データ通信端末装置と携帯電話
の回線接続使用料(通話料)を個別に算出することが容
易となり、これらの各端末装置毎の回線接続使用料を示
して加入者に料金請求する新たなサービスを展開するこ
とができ、加入者のネットワーク利用の利便性をさらに
高めることが可能となる。
【0067】このようなサービス向上の展開を図る場
合、電話基地局のネットワーク側では既存のデータベー
スを大幅に変更する必要がなく、携帯電話の電話番号に
該携帯電話に関連付けられるデータ通信端末装置のID
番号を従属させてグループ化するだけの僅かな変更を行
えばよいので、電話基地局のネットワーク側の負担も少
なく、本発明の優れたデータ通信システムを容易に構築
することが可能である。
【0068】また、1個の携帯電話と1個以上のデータ
通信端末装置を関連させて携帯電話の電話番号と同じ番
号をデータ通信端末装置の電話番号として付与したの
で、データ通信端末装置を回線接続使用料のみの課金だ
けで、つまり、基本料金の支払いを要することなく使用
することが可能となり、これにより、データ通信端末装
置の大幅な使用経費(ランニングコスト)の節減を図る
ことが可能となる。この経費節減が図れることで、デー
タ通信端末装置の普及が拡大し、通話料の増大が期待さ
れ、この通話料の増大に伴い、電話基地局側の増収に寄
与することも可能となる。
【0069】本発明の通信装置は1個の携帯電話と1個
以上のデータ通信端末装置を関連させて携帯電話の電話
番号と同じ番号を電話番号としてデータ通信端末装置に
よる外部通信を可能とし、しかも、データ通信端末装置
側で外部通信を行う場合には携帯電話側に外部通信を行
ってもよいか否かの許可を要求し、携帯電話側から許可
が得られたときにのみデータ通信端末装置を用いて外部
通信を可能にし、さらに、データ通信端末装置による外
部通信を行っているときには携帯電話側は外部通信機能
をオフし、その逆にデータ通信端末装置側で外部通信を
終了したときにはデータ通信端末装置側の外部通信機能
をオフし、携帯電話側の外部通信機能をオン駆動するよ
うに構成したものであるから、携帯電話とデータ通信端
末装置を同じ電話番号でもって外部通信を行うようにし
ても、携帯電話とデータ通信端末装置側とのダブル通信
が防止されるので、支障なく円滑にエリア間の外部通信
が可能となる。
【0070】また、データ通信端末装置に省電力化機能
が付加された通信装置にあっては、データ通信時以外は
データ通信機能への電力印加を停止するので、無駄な電
力消費を防止でき、データ通信端末装置の省電力使用が
可能となり、その経済的利益は頗る大である。
【0071】さらに、データ通信機能をPCカードに形
成し、このPCカードをパーソナルコンピュータに装着
してデータ通信を行う構成としたものにあっては、パー
ソナルコンピュータのアプリケーションソフトを用い
て、文字、図形、画像、音声等のデータをパソコン通
信、インターネット通信、イントラネット通信、ファッ
クスデータ通信等の様々な形態でもって通信することが
可能となる。
【0072】さらに、本発明では、データ通信端末装置
を携帯電話と一緒に携帯することにより、携帯電話の自
動着信通知機能によってデータの受信が検知され、デー
タ通信端末装置を用いて相手側から送られて来るデータ
を受信することができるので、データの送信と受信を支
障なく行うことができることとなる。また、同エリア内
では、各データ通信端末装置間の通信が可能となり、こ
れらデータ通信端末装置間のローカルエリア通信も可能
になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信装置のブロック構成図であ
る。
【図2】電話基地局のデータベースに設置される携帯電
話の電話番号と各データ通信端末装置のID番号とのデ
ータグループ化の一実施形態例の説明図である。
【図3】本発明の通信装置を構成するデータ通信端末装
置の一実施形態例の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態例の通信装置を用いた通信手順の説
明図である。
【図5】従来例のデータ通信端末装置のブロック構成図
である。
【図6】一般的な、電話端末装置側と電話基地局のネッ
トワーク側との通信サービスシステムの説明図である。
【図7】従来の一般的な公衆通信手順の説明図である。
【図8】従来の一般的な子機間通信手順の説明図であ
る。
【符号の説明】
27 パソコン 28 PCカード 30 インターフェース回路 31 スイッチ制御回路 32 スイッチ素子 35 通信許可要求信号出力部 36 データ通信端末装置側エリア内通信機能 37 データ通信端末装置側通信起動停止制御部 38 通信終了通告部 39 外部通信機能 40 電話番号借用許諾可否制御部 41 携帯電話側エリア内通信機能 42 携帯電話側通信起動停止制御部 43 外部通信機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/30 H04Q 7/04 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話端末側と電話基地局のネットワ
    ーク側とを含むデータ通信システムにおいて、前記携帯
    電話端末装置側は加入者毎の1個の携帯電話に1個以上
    のデータ通信端末装置が関連されて、データ通信端末装
    置の電話番号は携帯電話の電話番号と同じ番号が付与さ
    れ、各データ通信端末装置のID番号は互いに異なる番
    号が付与されており、電話基地局のネットワーク側の課
    金と端末管理を行うデータベース側は、携帯電話の電話
    番号をメイン番号とし該メイン番号に前記各データ通信
    端末装置のID番号が従属されて携帯電話毎に電話番号
    とID番号のデータがグループ化されていることを特徴
    とするデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 エリア間の外部通信機能を持つ1個の携
    帯電話と同じくエリア間の外部通信機能を持つ1個以上
    のデータ通信端末装置を関連させ、前記携帯電話と各デ
    ータ通信端末装置を非同時的に使用して外部に対して通
    信を行う通信装置であって、データ通信端末装置の電話
    番号は前記携帯電話の電話番号と同じ番号が付与され、
    ID番号は固有の番号が付与されており、前記各データ
    通信端末装置と携帯電話との間に直接的なエリア内通信
    機能が付与され、前記データ通信端末装置側には、前記
    携帯電話に対して該携帯電話の電話番号を用いて外部通
    信を行うための通信許可要求信号を出力する通信許可要
    求信号出力部と、携帯電話側から通信許諾信号を受けて
    データ通信端末装置の外部通信機能をオン動作させ外部
    通信の終了時に外部通信機能をオフさせるデータ通信端
    末装置側通信起動停止制御部と、前記携帯電話の番号を
    用いての外部への通信終了時に携帯電話側へ通信終了信
    号を出力する通信終了通告部とが設けられ、前記携帯電
    話側には前記データ通信端末装置から通信許可要求信号
    が加えられたときに自己が通信中のときは通信不可信号
    を、自己が通信中でないときには携帯電話の電話番号を
    用いての通信許諾信号をそれぞれ前記データ通信端末装
    置側へ加える電話番号借用許諾可否制御部と、前記デー
    タ通信端末装置側へ前記通信許諾信号を出力するときに
    携帯電話側の外部通信機能をオフしデータ通信端末装置
    側から前記通信終了信号が加えられたときに携帯電話側
    の外部通信機能をオンする携帯電話側通信起動停止制御
    部とを有する請求項1記載のデータ通信システムにおい
    て使用される通信装置。
  3. 【請求項3】 携帯電話とデータ通信端末装置間のエリ
    ア内通信機能の通信方式は有線と無線と赤外線の少なく
    ともいずれか1つの方式によって構成されている請求項
    2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 データ通信端末装置の外部通信時以外は
    外部通信機能への電力印加を停止する省電力化機能が付
    加されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記
    載の通信装置。
  5. 【請求項5】 データ通信端末装置の外部通信機能はP
    Cカードに形成され、このPCカードをパーソナルコン
    ピュータに装着して外部通信を行う構成とした請求項2
    又は請求項3又は請求項4記載の通信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002052878A1 (fr) * 2000-12-25 2002-07-04 Yozan Inc. Dispositif de radiocommunications, dispositif de communication parent, dispositif de communication parent-enfant, et systeme de radiocommunications
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