JPH1198237A - 音声情報転送装置、音声情報制御装置及びドアホンシステム - Google Patents

音声情報転送装置、音声情報制御装置及びドアホンシステム

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JPH1198237A
JPH1198237A JP9257254A JP25725497A JPH1198237A JP H1198237 A JPH1198237 A JP H1198237A JP 9257254 A JP9257254 A JP 9257254A JP 25725497 A JP25725497 A JP 25725497A JP H1198237 A JPH1198237 A JP H1198237A
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JP
Japan
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terminal
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visitor
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Withdrawn
Application number
JP9257254A
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English (en)
Inventor
Shuzo Kato
修三 加藤
Kazuhiko Seki
和彦 関
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Uniden Corp
Original Assignee
Uniden Corp
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Publication date
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Publication of JPH1198237A publication Critical patent/JPH1198237A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不在時でも優先度の高い来訪者との間で直接
通話を可能にし、また、来訪者の優先度に応じて適切な
対応を可能にするドアホンシステムを提供することを目
的とする。 【解決手段】 音声信号を出力するドアホン子機と、前
記音声信号に基づき名前テーブル15を検索して認識処
理を行うとともに、前記認識処理の結果に基づき予め定
められた優先度テーブル16を検索することにより来訪
者の優先度を判定する制御部11と、優先度が高いとき
に前記音声信号を予め定められた電話機へ転送するダイ
ヤル手段13とを備える。優先度が低い来訪者に対して
は録音手段12によりメッセージを残したり、ボイスガ
イダンステーブル14により留守である旨メッセージを
流したりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、端末からの音声
情報を所定の条件の下に転送する音声情報転送装置及び
ドアホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声情報転送装置の例として特開
昭60−59844号公報に開示されたものがある。こ
の技術は、発信者からのメッセージを認識して蓄積後、
着信回線をいったん開放し、転送先を設定し、自動発呼
してメッセージを転送する技術が開示されている。
【0003】また、音声情報ではないがデータの転送装
置の例として特開平7−30621号公報に開示された
ものがある。この技術は、外部端末と転送先端末に呼び
出し信号がISDNターミナルアダプタ(TA)装置に
入力されると、予め記憶された電話番号を持つ転送先端
末機に自動的に呼び出し信号を伝送し、ISDN通信網
における2本のBチャネルを同時に使って、外部端末と
転送先端末の間の通信を実行するTA装置が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭60
−59844号公報の技術は、単にメッセージを転送す
ることができるのみであり、通話者間で直接通話するこ
とはできなかった。
【0005】また、特開平7−30621号公報の技術
は、通話者間で直接通話可能であるものの、そのために
はISDN回線が必要であり、構成が複雑かつ高価にな
るという問題があった。したがって、簡易なシステム、
たとえば、家庭内で用いられ、来訪者を確認するための
ドアホンシステム(例えば、特開平6−152727号
公報)への応用は難しかった。
【0006】また、特開平6−152727号公報のド
アホンシステムは、訪問者を音声認識により特定し、利
用者に応じたボイスガイダンスを行うことができるもの
の、非常に重要で優先度の高い来訪者も、そうでない来
訪者も同じように扱ってしまい、適切な対応ができなか
った。このような場合、例えば来訪者の優先度に応じ
て、来訪者の存在を連絡したり、直接会話できるように
したりすることが望ましい。
【0007】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、簡単な構成にもかかわらず、必要に応じて
来訪者との間で直接通話できる音声情報転送装置及びド
アホンシステムを提供することを目的とする。
【0008】また、この発明は、来訪者の優先度に応じ
て適切な対応を可能にする音声情報転送装置及びドアホ
ンシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音声情報
転送装置は、音声信号を出力する音声入力端末と、前記
音声信号に基づき認識処理を行う音声認識手段と、前記
認識処理の結果に基づき予め定められた優先度テーブル
を検索することにより優先度を判定する優先度判定手段
と、前記優先度に応じて前記音声信号を予め定められた
端末へ転送する転送手段とを備えたものである。
【0010】かかる構成により、必要に応じて来訪者と
の間で直接通話できる。また、来訪者の優先度に応じて
適切な対応を可能にする。
【0011】さらに、ホイスガイダンス機能をもたせ
て、訪問者に名前を名乗らせるように促すようにしても
よい。この名前を音声認識し、この装置が記憶している
名前と一致した場合は、自動発呼機能を直ちに起動す
る。優先度の高い訪問者に対し、不在中でも迅速な対応
ができる。
【0012】さらに、前記訪問者の優先度を階層分けし
て、第1優先順位の訪問者の場合は自動発呼機能を用い
て通話可能状態(これは無線通信を含む)とし、第2優
先順位の訪問者に対しては不在録音機能を作動させる。
【0013】この発明に係る音声情報転送装置は、前記
優先度に応じて前記音声信号を記録する記録手段を備え
たものである。
【0014】この機能はいわゆる不在録音機能であり、
テープレコーダ、ICメモリによる録音装置により達成
される。
【0015】この発明に係る音声情報転送装置は、前記
優先度に応じて予め定められたメッセージを再生するメ
ッセージ再生手段を備えたものである。
【0016】このメッセージは優先度に応じたものであ
り、例えば、「ただいま留守にしています」「お手数で
すがまたお越しください」「当社ではご遠慮いただいて
おります」等のさまざまな対応メッセージが考えられ
る。また、ボイスガイダンスは、このメッセージ再生手
段により達成される。
【0017】この発明に係る音声情報転送装置は、前記
優先度判定手段が優先度テーブルを検索し、対応する優
先度が発見されなかったときに、前記優先度テーブルに
優先度を設定する優先度設定手段を備えたものである。
【0018】この発明に係る音声情報転送装置は、前記
優先度テーブルに優先度を追加するためのリモート端末
を備えたものである。
【0019】優先度の設定とともに、来訪者の名前、所
属等を併せて設定してもよい。
【0020】この発明に係るドアホンシステムは、来訪
者の音声信号を出力するドアホン子機と、このドアホン
子機と通話するためのドアホン親機と、不在時において
予め定められた転送先の端末を呼び出して、前記ドアホ
ン子機と前記端末との間で通話を可能にする自動発呼手
段とを備えたものである。
【0021】なお、さらに音声認識手段及び優先度判定
手段を備え、自動発呼手段は優先度に応じてさまざまな
処理、例えば自動発呼、メッセージ録音、メッセージ再
生を行ってもよい。
【0022】この発明に係るドアホンシステムは、前記
転送先の端末を設定するための登録端末を備えたもので
ある。
【0023】この登録端末は、自動発呼手段に公衆回線
を介して接続されても、直接接続されてもどちらでもよ
い。
【0024】この発明に係る音声情報制御装置は、来訪
希望者の音声信号を入力するリモート端末と、前記リモ
ート端末からの音声情報を登録する音声情報登録手段
と、前記リモート端末と離隔して設置され、前記来訪希
望者が実際に来訪したときに音声信号を入力するローカ
ル端末と、前記音声情報登録手段により登録された音声
情報に基づき前記ローカル端末からの音声信号の音声認
識を行うとともに、この音声認識結果に基づき制御対象
を操作する制御手段とを備えるものである。
【0025】この発明の好ましい実施態様においては、
この音声情報制御装置は病院予約システムに用いられ、
前記リモート端末は電話機であり、前記ローカル端末は
病院の受付端末であり、前記制御手段は、認識結果に基
づき前記来訪希望者が来訪したときに予め定められたメ
ッセージを再生する。
【0026】なお、さらに、前記制御手段の認識結果に
基づき、例えばページャ、電子メール、電話、構内放送
などを用いて来院連絡を通知するための自動発呼手段を
備えてもよい。
【0027】この発明の好ましい実施態様においては、
この音声情報制御装置はドアロックシステムに用いら
れ、前記リモート端末は受付端末であり、前記ローカル
端末はドアホンであり、前記制御手段は、認識結果に基
づきドアの施錠あるいは解除を行う。
【0028】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.この発明の実施の形態1を図1乃
至図3に基づき説明する。
【0029】図1において、ドアホンの子機1とドアホ
ンの親機3は自動発呼手段2に接続される。自動発呼手
段2は、ドアホン子機1とドアホン親機2との間で通常
の通話を可能にするとともに、不在時等において来訪者
のメッセージを転送したり、所定の人物を呼び出したり
等の所定の処理を行う。例えば、公衆回線4を介して電
話機5aあるいは電話機5bを呼び出して、ドアホン子
機1との間で通話を可能にする。
【0030】図2は、図1の自動発呼装置2の内部構成
のうちでこの実施の形態の機能に関する部分を取り出し
た機能ブロック図である。マイクロプロセッサあるいは
マイクロコントローラなどを用いた制御部11には、メ
ッセージを録音するための録音手段12、外部の電話機
5を呼び出すためのダイヤル手段13、ボイスガイダン
スのための音声情報を格納するボイスガイダンステーブ
ル14、来訪者の名前を格納する名前テーブル15、来
訪者の優先度を格納する優先度テーブル16が接続され
ている。また、制御部11にはドアホン子機1及び親機
2との接続も確保されている。
【0031】録音手段12として、例えばカセットテー
プレコーダ、ICメモリを用いたレコーダなどが用いら
れる。各種テーブル14、15、16として、ICメモ
リが用いられるが、それ以外のハードディスクなどの外
部記憶装置を用いることも可能である。
【0032】次に、この発明の実施の形態1の装置の動
作について、図3に基づき説明する。
【0033】図3のフローチャートは特定話者、すなわ
ち予め定められた話者(訪問者)について音声認識を行
うための処理フローチャートである。
【0034】まず、来訪者が初めての人物かどうか判定
する(S1)。初めてであればステップS7に進み、来
訪者の音声で名前を登録する(S7)とともに、当該来
訪者の優先度を決める(S8)。この場合において、ド
アホン子機1から音声ガイダンスがなされ、訪問者はこ
れにしたがって名前を登録する。優先度は、後程、この
ドアホンシステムの利用者が、来訪者の名前とメッセー
ジの内容に基づき適宜設定する。例えば、メッセージを
再生した後に、「この方は初めての方です。優先度を入
力してください。」という音声ガイダンスを受けて、ダ
イヤルボタンを押して優先度を入力することが考えられ
る。このように入力された名前と優先度は、それぞれ名
前テーブル15と優先度テーブル16に格納され、次回
以降の来訪時において使用される。
【0035】来訪者が初めての人物でないときは、その
音声認識が行われ、来訪者が特定される(S2)。すな
わち、来訪者の「名前」に関する音声情報と名前テーブ
ルに記憶される音声情報とが比較され、最も似ているも
のが選択される。このときの認識処理は従来のパターン
マッチングなどの手法を利用できる。例えば、名前テー
ブル15には、各アルファベット、数字に対応する音声
情報(例えば、持続時間、時間経過に対応した音声信号
の強度情報周波数分布)が格納されており、制御部11
は、これら辞書データと実際に入力された音声データと
を比較する(例えば、数値化された入力音声データと辞
書データとのユークリッド距離を求めたり、ベクトルの
内積などの類似度を求める)ことにより、最も似ている
もの(距離がもっとも短いもの、類似度がもっとも大き
なもの)を選択することにより、入力された音声データ
に対応する辞書データを選択する。
【0036】来訪者が特定されたら、それに対応する優
先度を優先度テーブル16から読み出す。そして優先度
に応じた対応をとる(S3)。図3では優先度が3種類
ある場合を示しているが、これは一例であって、優先度
が2種類、4種類、あるいはそれ以上であってもよいの
は言うまでもない。
【0037】図3において、最も高い優先度「1」のと
きステップS4に進み、真ん中の優先度「2」のときス
テップS5に進み、最も低い優先度「3」のときステッ
プS6に進む。そしてそれぞれの優先度に応じた処理を
行う。
【0038】たとえば、優先度が「1」のとき、ダイヤ
ル手段13を起動することにより指定した電話番号に自
動発呼して、来訪者と直接通話ができるようにする(S
4)。
【0039】たとえば、優先度が「2」のとき、録音手
段12により来訪者のメッセージを録音する。
【0040】たとえば、優先度が「3」のとき、特定の
メッセージを再生する。例えば、「ただいま留守にして
おります。申し訳ありませんがまたの機会をご利用くだ
さい。」、「残念ながら予約されていない方のご訪問は
ご遠慮願っております。」などのメッセージが再生され
る。
【0041】この実施の形態1においては、認識すべき
対象の種類が少ないので、辞書データが小さくてすむと
ともに、これら辞書データ内のデータ相互の距離が大き
く、違いが明らかであるために誤認識が少ないという特
徴もある。したがって、認識率を向上するために複雑な
アルゴリズムを採用する必要はあまりなく、簡便なアル
ゴリズムを採用できる。しかも、この発明の実施の形態
は非常に簡単な構成により実現可能であるので、従来の
ドアホンなどの端末装置に適用する場合でも、大掛かり
なハードウエアの追加は不要であり、マイクロプロセッ
サを内蔵していればわずかなプログラム及び辞書データ
の追加により、上記機能を簡単に実現することができ
る。このように容易に実現でき、その効果は非常に大き
く、利用者の便宜に資するこの発明の実施の形態の装置
は、従来にまったくなく斬新なものである。
【0042】以上のように、この発明の実施の形態1に
よれば、簡単な構成で、必要に応じて来訪者との間で直
接通話できるドアホンシステムを提供することができ
る。
【0043】また、来訪者の優先度に応じて適切な対応
を可能にするドアホンシステムを提供することができ
る。
【0044】発明の実施の形態2.次に、この発明の実
施の形態2の装置の動作について、図4に基づき説明す
る。
【0045】図4のフローチャートは不特定話者(訪問
者)について音声認識を行うための処理フローチャート
である。図4のフローチャートの処理に従えば、期待す
る来訪者の名前をテキストで登録し、当該来訪者毎の優
先度を決めておく。ドアホンの応答に従い、発声された
来訪者の名前をテキスト認識し、ドアホンは予め定めら
れた優先度にしたがって上記実施の形態1の場合と同様
の動作を行う。
【0046】図4において、ステップS12〜S16
は、図3のS2〜S6にそれぞれ対応する。
【0047】図5のフローチャートは、訪問者の名前を
テキストで登録し、併せて優先度を設定するときの処理
を示す。
【0048】まず、名前を設定する(S17)。例え
ば、「山田」「鈴木」などの個人名、「**株式会社」
などの企業名である。あるいは「酒屋」「米屋」などの
職業名であってもよい。次に設定した名前について優先
度を決める。図4の例では3つの優先度があるのでこれ
を例にとると、例えば、「山田」さんが大切なお客であ
れば優先度を「1」にし、「鈴木」さんはそうでなけれ
ば優先度を「3」にする。また、「酒屋」さんが御用聞
きに来るのであれば優先度を「2」に設定してメッセー
ジを残すとよいであろう。このように、あらかじめ予想
される来訪者の名前とその優先度を設定することによ
り、来訪者に応じた適切な応答が可能になる。
【0049】なお、設定されていなかった名前の来訪者
のときや音声認識できなかったときは、「自動発呼」
「録音」「メッセージ再生」のいずれかが選択されるよ
うに設定するとよい。例えば、来訪者の多い家庭の場合
には「メッセージ再生」が望ましいであろうし、逆に営
業所の場合には「自動発呼」が望ましいであろう。ま
た、「自動発呼」の場合、電話機を呼び出すばかりでな
く、ページャ、携帯電話、あるいはモバイル端末を呼び
出したり、メッセージを送るようにしてもよい。このと
きインターネットを利用することができる。
【0050】発明の実施の形態3.上記実施の形態1,
2は、この発明をドアホンに適用した場合の例であった
が、他にも、この発明はホテルなどの来客登録システム
にも応用できる。
【0051】図6は、特定話者リモート登録を行うため
のシステムを示す。符号1〜5は図1に示したものと同
じものである。符号6は登録端末であり、これは公衆回
線4を介して自動発呼手段2に接続されている。
【0052】来訪前に電話等の登録端末6で来訪予約を
行う場合、来訪者にキーワードとなる名前あるいは特定
の単語を話させておいてこれを登録する。来訪者はドア
ホンの応答に従い、予め登録したキーワードを発声し、
システムはこれに基づき話者認識を行い、来訪者を特定
する。そして、予め登録しておいた来訪者毎の応答メッ
セージと順序に従い、ドアホンが動作する。
【0053】この特定話者リモート登録システムは、例
えば、病院予約システムに適用できる。来訪者は、来院
時間と来院者の氏名を電話応答システムで登録し、来院
時には来訪者が受付で登録した氏名を発声させることに
より、このシステムは次に行くべき待合室や病棟の指示
のメッセージを自動的に再生することができる。これと
ともにこのシステムは、当該医科、ナースセンターある
いは構内ページャ・構内メッセージングシステム等に来
院連絡を行う。
【0054】この例について図7を用いて説明する。来
院者(来訪者)は自宅、職場、あるいは公衆電話等の電
話機5aから病院の電話応答システムに電話をする。電
話応答システム9は所定のガイダンスを流し、来院者に
情報入力を促す。たとえば、「氏名、来院時刻、来院目
的(あるいは症状、病名など)をお話し下さい。できま
したら整理番号もお話し下さい。」というガイダンスが
流れ、来院者は、名前、来院時刻、整理番号を発声す
る。電話応答システム9はこの音声情報を記録する。次
に、来院者が受付端末で名前あるいは整理番号を発声す
ると、電話応答システム9は音声認識を行いその人物を
特定するとともに、予約されている来院者であれば、次
に進むべき待合室、病棟等のメッセージを、メッセージ
再生手段8により再生する。もし、登録されていない来
院者の場合は、一般受付に回るようにメッセージが再生
される。あるいは、そこで登録することも可能である。
この場合、「氏名、来院目的をお話し下さい。できまし
たら整理番号もお話し下さい。」というメッセージが再
生され、来院者が登録した後、「申し訳ありませんがこ
こで**分程度お待ちください。」というメッセージが
流れる。予約されている来院者であれば、自動発呼手段
2は、当該来院者を担当する医師、看護婦等に対しメッ
セージを自動発信する。例えば、ページャ10に患者が
来院したことを表示させたり、構内電話をかけてメッセ
ージを流したり、電子メールを流したり、構内放送にメ
ッセージを流すことが考えられる。
【0055】今までは他人がそばにいる受付で氏名、病
名などのプライベート情報を告げなければならず、プラ
イバシーが完全に守られているとは言えなかった。しか
し、このシステムによれば、プライバシーが守られてい
る自宅などからリモート登録ができ、公的な受付では単
に名前あるいは整理番号を告げるだけなので、来院者の
プライバシーを守ることができる。しかも、この一連の
処理は機械により自動的に処理されるので効率的である
とともに、人間を介さないのでプライバシーを守る点で
さらに優れている。
【0056】同様に、このシステムは、ホテル等のドア
ロックシステムに適用できる。このシステムによれば、
ホテルの鍵の代わりにパスワードを用いることができ
る。来訪者はホテルのロビーで受付をすませるととも
に、パスワード(名前/セキュリティコード/音声パス
ワードなど)を登録する。そして、ホテルの部屋の前で
パスワードを言うことによりロックが解除される。
【0057】この例については図8を用いて説明する。
ホテルの利用者はロビーの受付端末13で名前、住所、
予約番号などを発声すると、この音声情報は音声認識判
定手段2の中のメモリに格納される。受付端末13は、
利用者に対して部屋番号、パスワード、フロアの案内等
のメッセージを伝える。これがすむと利用者はロビーか
ら自分の部屋に向かう。利用者は自分の部屋の前のドア
ホン11でパスワードを発声すると、音声認識判定手段
2が音声認識を行い、パスワードが一致するとドアのロ
ック機構12を解除する。なお、パスワードとして利用
者ごとに異なる数字や特殊な文字列(「開けごま」な
ど)を用いることができる。この場合、その数字や文字
列そのものがパスワードとして機能するので、このシス
テムは不特定の利用者に対して適用でき、パスワードを
知っている人はこの部屋を利用できる。これに対して、
パスワードに加えてあるいは代えて、利用者の特定話者
認識を行うときには、当該利用者のみがこの部屋を利用
できる。ホテルなどのシステムにおいては後者が望まし
いであろうし、遊園地の乗り物のドアの管理システムに
いては前者が望ましいであろう。
【0058】このシステムによれば、ドアの前で自分の
名前などのプライベートな情報を継げる必要がないた
め、利用者のプライバシーを守ることができる。
【0059】また、このシステムは、ドアロックシステ
ムに限らず、他のセキュリティーシステムに適用するこ
とができる。例えば、病院において入院患者のベッド
や、トイレ、廊下などの患者の行動範囲にドアホン子機
1に相当する音声端末を備えておくことにより、患者の
言葉に応じて自動的に医者あるいは看護婦を呼び出すこ
とが可能になる。例えば、患者がトイレで倒れて「助け
て」という言葉が認識されたとき、医者に連絡したり、
「緊急事態です」というメッセージをナースステーショ
ンに流すことができる。この場合、患者は自分の病名な
どのプライベート情報を告げる必要はない。もちろん、
この場合もその患者の容体や患者の言葉に応じて優先度
を設け、この優先度に応じた対応をとることができる。
【0060】以上、この発明について具体的に説明して
きたが、要するに、この発明は、来訪者が異なる場所
(リモート)及び異なる時刻で登録した情報を、他の場
所(ローカル)で発声させることにより、その場所の制
御に用いることができる。リモート端末を安全でプライ
バシーが守られるところに設置されているならば、ロー
カル端末が公的な誰でもアクセスできるところに設置さ
れていても、利用者のプライバシーを守ることができ
る。
【0061】なお、前記実施の形態においては、電話機
に本発明を適用しているが、これに限定されるものでは
なく、通信端末やコンピュータ装置にも本発明を適用で
きることはいうまでもない。
【0062】また、本明細書において、手段とは必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。
さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段に
より実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能
が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、音声
信号に基づき認識処理を行う音声認識手段と、前記認識
処理の結果に基づき予め定められた優先度テーブルを検
索することにより優先度を判定する優先度判定手段と、
前記優先度に応じて前記音声信号を予め定められた端末
へ転送する転送手段とを備えたので、必要に応じて来訪
者との間で直接通話できる。また、来訪者の優先度に応
じて適切な対応を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るシステム構成
図である。
【図2】 図1の自動発呼装置2の内部構成のうちでこ
の実施の形態の機能に関する部分を取り出した機能ブロ
ック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る、特定話者に
ついて音声認識を行うための処理フローチャートであ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る、不特定話者
について音声認識を行うための処理フローチャートであ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る訪問者の名前
をテキストで登録し、併せて優先度を設定するときの処
理を示す。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る特定話者リモ
ート登録を行うためのシステム構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る特定話者リモ
ート登録を行うためのシステムを、病院予約システムに
適用した例である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る特定話者リモ
ート登録を行うためのシステムを、ホテル等のドアロッ
クシステムに適用した例である。
【符号の説明】
1 ドアホン子機 2 自動発呼手段 3 ドアホン親機 4 公衆回線 5 電話機 6 登録端末 7 受付端末 8 メッセージ再生手段 9 電話応答システム 10 ページャ 11 ドアホン 12 ロック機構 13 受付端末
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を出力する音声入力端末と、前
    記音声信号に基づき認識処理を行う音声認識手段と、前
    記認識処理の結果に基づき予め定められた優先度テーブ
    ルを検索することにより優先度を判定する優先度判定手
    段と、前記優先度に応じて前記音声信号を予め定められ
    た端末へ転送する転送手段とを備えた音声情報転送装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声情報転送装置におい
    て、前記優先度に応じて前記音声信号を記録する記録手
    段を備えたことを特徴とする音声情報転送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音声情報転送装置におい
    て、前記優先度に応じて予め定められたメッセージを再
    生するメッセージ再生手段を備えたことを特徴とする音
    声情報転送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の音声情報転送装置におい
    て、前記優先度判定手段が優先度テーブルを検索し、対
    応する優先度が発見されなかったときに、前記優先度テ
    ーブルに優先度を設定する優先度設定手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の音声情報転送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の音声情報転送装置におい
    て、前記優先度テーブルに優先度を追加するためのリモ
    ート端末を備えたことを特徴とする音声情報転送装置。
  6. 【請求項6】 来訪者の音声信号を出力するドアホン子
    機と、このドアホン子機と通話するためのドアホン親機
    と、不在時において予め定められた転送先の端末を呼び
    出して、前記ドアホン子機と前記端末との間で通話を可
    能にする自動発呼手段とを備えたドアホンシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のドアホンシステムにおい
    て、前記転送先の端末を設定するための登録端末を備え
    たドアホンシステム。
  8. 【請求項8】 来訪者希望者の音声信号を入力するリモ
    ート端末と、前記リモート端末からの音声情報を登録す
    る音声情報登録手段と、前記リモート端末と離隔して設
    置され、前記来訪希望者が実際に来訪したときに音声信
    号を入力するローカル端末と、前記音声情報登録手段に
    より登録された音声情報に基づき前記ローカル端末から
    の音声信号の音声認識を行うとともに、この音声認識結
    果に基づき制御対象を操作する制御手段とを備える音声
    情報制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の音声情報制御装置におい
    て、この音声情報制御装置は病院予約システムに用いら
    れ、 前記リモート端末は電話機であり、前記ローカル端末は
    病院の受付端末であり、前記制御手段は、認識結果に基
    づき前記来訪希望者が来訪したときに予め定められたメ
    ッセージを再生又は表示することを特徴とする音声情報
    制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の音声情報制御装置にお
    いて、前記制御手段の認識結果に基づき来院連絡を通知
    するための自動発呼手段を備えることを特徴とする音声
    情報制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の音声情報制御装置にお
    いて、この音声情報制御装置はドアロックシステムに用
    いられ、 前記リモート端末は受付端末であり、前記ローカル端末
    はドアホンであり、前記制御手段は、認識結果に基づき
    ドアの施錠あるいは解除を行うことを特徴とする音声情
    報制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002297764A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報収集装置及び生体情報の出力制御方法、生体情報処理装置及びその制御方法、並びに生体情報処理システム及びその制御方法
JP2004266714A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Omron Corp 個人照合装置
JP2010114663A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Chugoku Electric Power Co Inc:The インターホンシステムおよびインターホンプログラム

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