JPH1197970A - 水晶振動子の保持構造 - Google Patents

水晶振動子の保持構造

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JPH1197970A
JPH1197970A JP27514897A JP27514897A JPH1197970A JP H1197970 A JPH1197970 A JP H1197970A JP 27514897 A JP27514897 A JP 27514897A JP 27514897 A JP27514897 A JP 27514897A JP H1197970 A JPH1197970 A JP H1197970A
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JP
Japan
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base
lead
crystal
quartz plate
bonding material
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Pending
Application number
JP27514897A
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English (en)
Inventor
Fumio Eto
文夫 江藤
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Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶板をベースへ搭載する際のズレ、導電性
接合材の塗布異常による悪影響を受けないより信頼性の
高い水晶振動子を提供する。 【解決手段】 励振電極2,3と引出電極21,31が
形成された水晶板1と、前記引出電極に対応したリード
端子5,6が気密かつ絶縁して植設されたベースと4を
具備し、前記リード端子の間に前記水晶板を直立配置し
て、前記引出電極と前記リード端子とを導電性接合材H
により電気的機械的に接続されてなる水晶振動子の保持
構造において、前記水晶板には前記引出電極が形成され
た凸部12,13と、この凸部の間に切り欠き部11を
形成し、前記ベースには前記水晶板の凸部に対応した凹
部41,42と、切り欠き部に対応した突起部43を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器などに組み
込まれる水晶振動子に関し、特にベースに植設されたリ
ード端子間に直立配置してなる水晶振動子の電極形状に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な水晶振動子を図面ととも
に説明する。図5は従来の水晶振動子を示す分解斜視図
である。水晶板1は、矩形状でその表裏面に励振電極
2,3と、引出電極21,31が形成されている。円筒
形状の金属ベース4は、リード端子5,6がガラスGを
介して気密かつ絶縁して植設され、アウターリード部5
1,61とインナーリード部52,62を構成されてい
る。そして、前記インナーリード部の先端に構成された
水晶板挟持部521,621に、導電性接合材Hを塗布
し、前記挟持部に前記水晶板1を挿入して直立配置した
後、前記導電性接合材を硬化させて機械的に接合すると
ともに、前記引出電極とリード端子を電気的に接続して
いた。そして、これらの水晶板が搭載されたインナーリ
ード部側の金属ベース部分を図示しない金属製のキャッ
プにより気密封止して、最終的な水晶振動子として製品
化されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記インナー
リード部の間に水晶板を配置し、導電接合材を塗布する
際、図6(a)〜(d)に示すように、(a)水晶板の
ズレによる導通不良、接合強度の低下、(b)導電性接
合材の過少塗布による導通不良、接合強度の低下、
(c)導電性接合材の過多によるリード端子間のショー
ト、(d)導電性接合材の糸引きにより、ベースとのシ
ョート、CI値が高くなるなどの電気的特性の劣化とい
った水晶振動子の特性に悪影響を及ぼしていた。
【0004】本発明の目的は、水晶板をベースへ搭載す
る際のズレ、導電性接合材の塗布量、塗布位置を安定さ
せて塗布異常による悪影響を受けない、より信頼性の高
い水晶振動子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水晶振動子は、
上記問題点を解決するために、特許請求項1に示すよう
に、励振電極と引出電極が形成された水晶板と、前記引
出電極に対応した複数のリード端子が気密かつ絶縁して
植設されたベースとを具備し、前記リード端子の間に前
記水晶板を直立配置して、前記引出電極と前記リード端
子とを導電性接合材により電気的機械的に接続されてな
る水晶振動子の保持構造において、前記水晶板には前記
引出電極が形成された凸部と、この凸部の間に切り欠き
部が形成され、前記ベースには前記水晶板凸部に対応し
た凹部と、切り欠き部に対応した突起部が形成されてな
ることを特徴とする。
【0006】上記構成により、前記ベース凹部に、前記
水晶板凸部を挿入することにより、ベースに配置する水
晶板の位置決めが容易で、ベースからの位置ズレ、傾き
がなくなり水晶板の搭載精度が飛躍的に向上し、導通不
良、並びに接合強度の低下を防止する。しかも、水晶板
の各引出電極は切り欠き部を介して隔離されているとと
もに、この水晶板をベースへ搭載した後、前記各引出電
極はベースの突起によりお互いに遮断されるため、導電
性接合材によるショートが完全に防止され、電気的特性
の悪影響を防止できる。
【0007】また、特許請求項2に示すように、前記リ
ード端子の水晶板に接合される側のリード部分が、前記
凹部の側壁に一部露出した状態でベースに植設されてい
るとともに、前記水晶板凸部を前記ベース凹部に挿入
し、前記凸部と前記凹部の隙間部分に導電性接合材が充
填されて、前記水晶板とリード端子とが電気的に接続さ
れてなることを特徴とする。
【0008】上記構成により、ベース凹部に挿入された
水晶板凸部との隙間部分に導電性接合材を充填するだけ
で、一定量の導電性接合材が供給され、安定した導電性
接合材の塗布量、塗布位置を保つことができる。しか
も、水晶板に接合される側のリード部分が、ベース凹部
の側壁に一部露出しているため、水晶板の引出電極とリ
ード端子の電気的接続が確実に行える。そして、導電性
接合材の過少塗布、導電性接合材の過多塗布、導電性接
合材の糸引きといった水晶振動子の特性に悪影響を及ぼ
す導電性接合材の塗布量、塗布位置のばらつきを防止で
きる。
【0009】また、特許請求項3に示すように、前記リ
ード端子の水晶板に接合される側のリード部分が、前記
ベース内部に埋設されていることを特徴とする。
【0010】上記構成により、水晶板の保持部分をベー
ス内部に収容してリード端子との電気的機械的接続が行
えるため、水晶振動子の低背化、小型化が行える。
【0011】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例を水晶振動子を
例にし、図面とともに説明する。図1は本発明の第1の
実施例を示す水晶振動子の分解斜視図でありリード端子
の一部を透視したものである。図2は図1を組み立てた
状態の斜視図である。尚、従来と同様の部分については
同番号を付した。
【0012】水晶板1は、例えば厚みすべり振動を行う
ATカットで切り出された矩形状の水晶片であり、この
水晶板1の一端部分には、切り欠き部11と凸部12,
13がエッチング、又は研削等により形成されている。
【0013】そして、この水晶板の表裏面には銀、又は
金等を主成分とした電極材料からなる励振電極2,3
と、引出電極21,31が蒸着法等により形成されてお
り、前記引出電極は各励振電極から一端の凸部12,1
3にかけて引き出されている。
【0014】以上のように電極形成された水晶板を搭載
する円筒形状の金属ベース4は、リード端子5,6がガ
ラスGを介して気密かつ絶縁して植設され、アウターリ
ード部51,61とインナーリード部52,62を構成
している。そして、各インナーリード部52,62の側
面を露出した状態で凹部41,42が近接して形成さ
れ、前記凹部の間に突起43が形成されている。
【0015】そして、前記ベース凹部41,42に導電
性接合材Hを若干注入し、この凹部に前記水晶板1凸部
12,13を挿入して、前記突起43に前記水晶板の切
り欠きを係止させて直立配置した後、前記導電性接合材
Hを硬化させて機械的に接合するとともに、前記引出電
極21,31とリード端子5,6を電気的に接続してい
た。そして、これらの水晶板が搭載されたインナーリー
ド部側の金属ベース部分を図示しない金属製のキャップ
により気密封止して水晶振動子の完成となる。
【0016】尚、第1の実施例では、前記水晶板凸部を
前記ベース凹部に挿入する前に、導電性接合材を当該ベ
ース凹部に注入しているため、導電性接合材がベース凹
部からあふれ出してベースと短絡しないように、水晶板
凸部とベース凹部の隙間部分の容積を考慮して導電性接
合材の供給量を調整する必要がある。
【0017】次に、本発明の第2の実施例を図面ととも
に説明する。図3は本発明の第2の実施例を示す水晶振
動子の分解斜視図でありリード端子の一部を透視したも
のである。図4は図3を組み立てた状態の斜視図であ
る。尚、従来、第1の実施例と同様の部分については同
番号を付した。
【0018】水晶板1は、例えば厚みすべり振動を行う
ATカットで切り出された矩形状の水晶片であり、この
水晶板1の一端部分には、切り欠き部11と凸部12,
13がエッチング、又は研削等により形成されている。
【0019】そして、この水晶板の表裏面には銀、又は
金等を主成分とした電極材料からなる励振電極2,3
と、引出電極21,31が蒸着法等により形成されてお
り、前記引出電極は各励振電極から一端の凸部12,1
3にかけて引き出されている。
【0020】以上のように電極形成された水晶板を搭載
する円筒形状の金属ベース4は、リード端子5,6がガ
ラスGを介して気密かつ絶縁して植設され、アウターリ
ード部51,61とインナーリード部52,62を構成
するとともに、インナーリード部52,62の先端は前
記水晶板を挟持する挟持部521,621が形成されて
いる。このインナーリード部は、ベース4に埋設されて
いるとともに、各インナーリード部の挟持部の一部が露
出するように凹部41,42が形成され、前記凹部の間
に突起43が形成されている。
【0021】そして、前記ベース凹部41,42に前記
水晶板1凸部12,13を挿入して、前記突起43に前
記水晶板の切り欠きを係止させて直立配置した後、前記
凸部12,13と前記凹部41,42の隙間部分に導電
性接合材Hを充填し、前記導電性接合材Hを硬化させて
機械的に接合するとともに、前記引出電極21,31と
リード端子5,6を電気的に接続していた。そして、こ
れらの水晶板が搭載されたインナーリード部側の金属ベ
ース部分を図示しない金属製のキャップにより気密封止
して水晶振動子の完成となる。
【0022】第2の実施例では、ベース凹部に挿入され
た水晶板凸部との隙間部分に導電性接合材を充填するこ
とにより、一定量の導電性接合材が供給され、安定した
導電性接合材の塗布量、塗布位置を保ち、水晶板の引出
電極とリード端子の電気的接続が行える。このため、導
電性接合材の過少塗布、導電性接合材の過多塗布、導電
性接合材の糸引きといった水晶振動子の電気的特性に悪
影響を及ぼす導電性接合材の塗布量、塗布位置のばらつ
きを防止できる。
【0023】また、前記第1、第2の実施例では、AT
カットの矩形状水晶板を用いた水晶振動子を例にした
が、例えば音叉型水晶振動子のように、他のカット、他
の振動モード、他の板形状の水晶振動子にも適用できる
事は言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明の特許請求項1により、前記ベー
ス凹部に、前記水晶板凸部を挿入することにより、ベー
スに配置する水晶板の位置決めが容易で、ベースからの
位置ズレ、傾きがなくなり水晶板の搭載精度が飛躍的に
向上し、導通不良、並びに接合強度の低下を防止する。
しかも、水晶板の各引出電極は切り欠き部を介して隔離
されているとともに、この水晶板をベースへ搭載した
後、前記各引出電極はベースの突起によりお互いに遮断
されるため、導電性接合材によるショートが完全に防止
され、電気的特性の悪影響を防止できる。
【0025】本発明の特許請求項2により、ベース凹部
に挿入された水晶板凸部との隙間部分に導電性接合材を
充填するだけで、一定量の導電性接合材が供給され、安
定した導電性接合材の塗布量、塗布位置を保つことがで
きる。しかも、水晶板に接合される側のリード部分が、
ベース凹部の側壁に一部露出しているため、水晶板の引
出電極とリード端子の電気的接続が確実に行える。そし
て、導電性接合材の過少塗布、導電性接合材の過多塗
布、導電性接合材の糸引きといった水晶振動子の特性に
悪影響を及ぼす導電性接合材の塗布量、塗布位置のばら
つきを防止できる。
【0026】本発明の特許請求項3により、水晶板の保
持部分をベース内部に収容してリード端子との電気的機
械的接続が行えるため、水晶振動子の低背化、小型化が
行える。
【0027】このように本発明は、水晶板をベースへ搭
載する際のズレ、導電性接合材の塗布量、塗布位置を安
定させて塗布異常による悪影響を受けず、組立作業性の
向上がはかれるより信頼性の高い水晶振動子を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す水晶振動子の分解
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す水晶振動子の斜視
図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す水晶振動子の分解
斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す水晶振動子の斜視
図である。
【図5】従来の水晶振動子を示す分解斜視図である。
【図6】従来の問題点を示す模式的な平面図である。
【符号の説明】
1・・・水晶板 2,3・・・励振電極 4・・・金属ベース 5,6・・・リード端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励振電極と引出電極が形成された水晶板
    と、前記引出電極に対応した複数のリード端子が気密か
    つ絶縁して植設されたベースとを具備し、 前記リード端子の間に前記水晶板を直立配置して、前記
    引出電極と前記リード端子とを導電性接合材により電気
    的機械的に接続されてなる水晶振動子の保持構造におい
    て、 前記水晶板には前記引出電極が形成された凸部と、この
    凸部の間に切り欠き部が形成され、前記ベースには前記
    水晶板凸部に対応した凹部と、切り欠き部に対応した突
    起部が形成されてなることを特徴とする水晶振動子の保
    持構造。
  2. 【請求項2】 前記リード端子の水晶板に接合される側
    のリード部分が、前記凹部の側壁に一部露出した状態で
    ベースに植設されているとともに、前記水晶板凸部を前
    記ベース凹部に挿入し、前記凸部と前記凹部の隙間部分
    に導電性接合材が充填されて、前記水晶板とリード端子
    とが電気的に接続されてなることを特徴とする特許請求
    項1記載の水晶振動子の保持構造。
  3. 【請求項3】 前記リード端子の水晶板に接合される側
    のリード部分が、前記ベース内部に埋設されていること
    を特徴とする特許請求項2記載の水晶振動子の保持構
    造。
JP27514897A 1997-09-22 1997-09-22 水晶振動子の保持構造 Pending JPH1197970A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011211550A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujitsu Ltd パッケージ、圧電振動子及び圧電発振器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011211550A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujitsu Ltd パッケージ、圧電振動子及び圧電発振器

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