JPH1197843A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

Info

Publication number
JPH1197843A
JPH1197843A JP25082497A JP25082497A JPH1197843A JP H1197843 A JPH1197843 A JP H1197843A JP 25082497 A JP25082497 A JP 25082497A JP 25082497 A JP25082497 A JP 25082497A JP H1197843 A JPH1197843 A JP H1197843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic resin
wiring conductor
layer
resin insulating
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25082497A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiminori Tada
公則 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP25082497A priority Critical patent/JPH1197843A/ja
Publication of JPH1197843A publication Critical patent/JPH1197843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜配線導体層を微細パターン形状に形成する
ことができない。 【解決手段】基板1上に、有機樹脂絶縁層2と薄膜配線
導体層3とを交互に多層に積層するとともに上下に位置
する薄膜配線導体層3を有機樹脂絶縁層2に設けたスル
ーホール8の内壁面に被着されているスルーホール導体
9を介して接続してなる多層配線基板であって、前記各
有機樹脂絶縁層2はその上面の高さばらつきが5μm以
下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線基板に関
し、より詳細には混成集積回路装置や半導体素子を収容
する半導体素子収納用パッケージ等に使用される多層配
線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混成集積回路装置や半導体素子収
納用パッケージ等に使用される多層配線基板はその配線
導体がMoーMn法等の厚膜形成技術によって形成され
ている。
【0003】このMoーMn法は通常、タングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末に有機溶剤、
溶媒を添加混合し、ペースト状となした金属ペーストを
生セラミック体の外表面にスクリーン印刷法により所定
パターンに印刷塗布し、次にこれを複数枚積層するとと
もに還元雰囲気中で焼成し、高融点金属粉末と生セラミ
ック体とを焼結一体化させる方法である。
【0004】なお、前記配線導体が形成されるセラミッ
ク体としては、通常、酸化アルミニウム質焼結体やムラ
イト質焼結体等の酸化物系セラミックス、或いは表面に
酸化物膜を被着させた窒化アルミニウム質焼結体や炭化
珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックスが使用され
る。
【0005】しかしながら、このMoーMn法を用いて
配線導体を形成した場合、配線導体は金属ペーストをス
クリーン印刷することにより形成されることから微細化
が困難で配線導体を高密度に形成することができないと
いう欠点を有していた。
【0006】そこで上記欠点を解消するために配線導体
を従来の厚膜形成技術で形成するのに変えて微細化が可
能な薄膜形成技術を用いて高密度に形成した多層配線基
板が採用されるようになってきた。かかる多層配線基板
は、上下両面に貫通する貫通孔を形成した酸化アルミニ
ウム質焼結体等から成るセラミックスやガラス繊維を織
り込んだ布にエポキシ樹脂を含浸させて形成されるガラ
スエポキシ樹脂等から成る絶縁基板と、該絶縁基板の上
面のスピンコート法及び熱硬化処理等によって形成され
るエポキシ樹脂等の有機樹脂から成る絶縁層と、銅やア
ルミニウム等の金属から成る薄膜配線導体層とを交互に
多層に積層させるとともに上下に位置する薄膜配線導体
層を有機樹脂絶縁層に設けたスルーホールの内壁面に被
着されているスルーホール導体を介して電気的に接続さ
せた構造を有しており、最上層の有機樹脂絶縁層上に半
導体素子や容量素子、抵抗器等の電子部品を実装させる
とともに各々の電極を薄膜配線導体層に接続させること
によって半導体素子や混成集積回路装置となり、薄膜配
線導体の一部を外部電気回路に接続させることによって
かかる半導体装置や混成集積回路装置は外部電気回路に
接続されることとなる。
【0007】なお、前記薄膜配線導体層はめっき法や蒸
着法、スパッタリング法等の薄膜形成技術及びフォトリ
ソグラフィー技術を採用することによって所定パターン
に形成され、具体的には例えば、まず有機樹脂絶縁層上
に銅やアルミニウム等の金属をめっき法や蒸着法、或い
はスパッタリング法等を採用することにより所定厚みに
被着させて銅層やアルミニウム層を形成し、次に前記銅
層やアルミニウム層上にレジスト材を塗布するとともに
該レジスト材にフォトマスクを使用して露光するととも
に現像処理を施して窓部を形成し、次に、前記レジスト
材の窓部にエッチング液を配し、レジスト材の窓部に位
置する銅層やアルミニウム層を除去して銅層やアルミニ
ウム層を所定パターンの薄膜配線導体層とし、しかる
後、前記所定パターンに加工された銅層やアルミニウム
層の上面より残余のレジスト材を剥離、除去することに
よって形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この多
層配線基板は、有機樹脂絶縁層と薄膜配線導体層とを交
互に多層に積層して形成する時、有機樹脂絶縁層はその
上面の高さが下部に配される薄膜配線導体層の厚みに起
因して約10μm程度の段差を有するばらついたものと
なり、その結果、この高さばらつきを有する有機樹脂絶
縁層上に次の薄膜配線導体層を薄膜形成技術及びフォト
リソグラフィー技術を採用することによって形成する場
合、レジスト材にフォトマスクを使用して露光するとと
もに現像処理を施して窓部を形成する際、光の回り込み
が生じてレジスト材の窓部を所定形成に形成することが
できず、これによって薄膜配線導体層を所定のパターン
形状に正確に形成するのが不可となる欠点を有してい
た。特に薄膜配線導体層をライン/スペース=30/3
0μm程度の微細パターン形状に形成することは極めて
困難なものであった。
【0009】本発明は上述の欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、微細な薄膜配線導体層を高密度に形成
した多層配線基板をを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、有
機樹脂絶縁層と薄膜配線導体層とを交互に多層に積層す
るとともに上下に位置する薄膜配線導体層を有機樹脂絶
縁層に設けたスルーホールの内壁面に被着されているス
ルーホール導体を介して電気的に接続してなる多層配線
基板であって、前記各有機樹脂絶縁層はその上面の高さ
ばらつきが5μm以下であることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明の多層配線基板によれば、有機樹脂
絶縁層上面の高さばらつきを5μm以下としたことか
ら、有機樹脂絶縁層上に薄膜配線導体層を薄膜形成技術
及びフォトリソグラフィー技術を採用することによって
形成する場合、レジスト材の厚みが略均一となってレジ
スト材にフォトマスクを使用して露光するとともに現像
処理を施して窓部を形成する際、光の回り込みがなく、
レジスト材の窓部を極めて正確に形成することができ、
これによって薄膜配線導体層をライン/スペース=30
/30μm程度の微細パターン形状に形成することが可
能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の多層配線基板の一実施
例を示し、1は基板、2は有機樹脂絶縁層、3は薄膜配
線導体層である。
【0013】前記基板1はその上面に有機樹脂絶縁層2
と薄膜配線導体層3とから成る多層配線部4が配設され
ており、該多層配線部4を支持する支持部材として作用
する。
【0014】前記基板1は酸化アルミニウム質焼結体や
ムライト質焼結体等の酸化物系セラミックス、或いは表
面に酸化物膜を有する窒化アルミニウム質焼結体や炭化
珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックス、更にはガラ
ス繊維を織り込んだ布にエポキシ樹脂を含浸させたガラ
スエポキシ樹脂等の電気絶縁材料で形成されており、例
えば、酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合
には、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機溶剤、溶
媒を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従来周知
のドクターブレード法やカレンダロール法を採用するこ
とによってセラミックグリーンシート(セラミック生シ
ート)を形成し、しかる後、前記セラミックグリーンシ
ートに適当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすとと
もに高温(約1600℃)で焼成することによって、あ
るいは酸化アルミニウム等の原料粉末に適当な有機溶
剤、溶媒を添加混合して原料粉末を調製するとともに該
原料粉末をプレス成形機によって所定形状に成形し、最
後に前記成形体を約1600℃の温度で焼成することに
よって製作され、またガラスエポキシ樹脂から成る場合
には、例えば、ガラス繊維を織り込んだ布にエポキシ樹
脂の前駆体を含浸させるとともに該エポキシ樹脂前駆体
を所定の温度で熱硬化させることによって製作される。
【0015】また、前記基板1には上下両面に貫通する
孔径が例えば、直径0.3mm〜0.5mmの貫通孔5
が形成されており、該貫通孔5の内壁には両端が基板1
の上下両面に導出する導電層6が被着されている。
【0016】前記貫通孔5は後述する基板1の上面に形
成される多層配線部4の薄膜配線導体層3と外部電気回
路とを電気的に接続する、或いは基板1の上下両面に多
層配線部4を配設した場合には両面の多層配線部4の薄
膜配線導体層3同士を電気的に接続する導電層6を形成
するための形成孔として作用し、例えば、基板1にドリ
ル孔あけ加工法等を施すことによって基板1の所定位置
に所定形状に形成される。
【0017】更に、前記貫通孔5の内壁及び基板1の上
下両面には導電層6が被着形成されており、該導電層6
はニッケルや銅等の金属材料よりなり、例えば、ニッケ
ルより形成されている場合には、貫通孔5を有する基板
1を硫酸ニッケル40グラム/リットル、クエン酸ナト
リウム24グラム/リットル、酢酸ナトリウム14グラ
ム/リットル、次亜リン酸ナトリウム20グラム/リッ
トル、塩化アンモニウム5グラム/リットルから成る無
電解めっき浴を用いて厚さ1μm乃至40μmのニッケ
ル層を被着させ、しかる後、前記ニッケル層をエッチン
グ加工法により所定パターンに加工することによって貫
通孔5の内壁に両端を基板1の上下両面に導出させた状
態で被着形成される。
【0018】前記導電層6は基板1の主面に配設される
多層配線部4の薄膜配線導体層3を外部電気回路に電気
的に接続したり、基板1の上下両面に配設される各々の
多層配線部4の薄膜配線導体層3同士を電気的に接続す
る作用をなす。
【0019】また、前記基板1に形成した貫通孔5はそ
の内部にエポキシ樹脂等から成る有機樹脂充填体7が充
填されており、該有機樹脂充填体7によって貫通孔5は
完全に埋められ、同時に有機樹脂充填体7の両端面が基
板1の上下両主面に被着させた導電層6の面と同一平面
となっている。
【0020】前記有機樹脂充填体7は基板1の上面及び
/又は下面に後述する有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体
層3とから成る多層配線部4を形成する際、多層配線部
4の有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体層3の平坦化を維
持させる作用をなす。
【0021】なお、前記有機樹脂充填体7は基板1の貫
通孔5内にエポキシ樹脂等の前駆体を充填し、しかる
後、これに80〜200℃の温度を0.5〜3時間印加
し、完全に熱硬化させることによって基板1の貫通孔5
内に充填される。
【0022】更に、前記基板1はその上面に有機樹脂絶
縁層2と薄膜配線導体層3とが交互に多層に積層されて
多層配線部4が形成されており、且つ薄膜配線導体層3
の一部は導電層6に電気的に接続している。
【0023】前記多層配線部4を構成する有機樹脂絶縁
層2は上下に位置する薄膜配線導体層3の電気的絶縁を
図る作用をなすとともに薄膜配線導体層3は電気信号を
伝達するための伝達路として作用する。
【0024】前記多層配線部4の有機樹脂絶縁層2は、
感光性、或いは熱硬化性のエポキシ樹脂やビスマレイミ
ドトリアジン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ふっ
素樹脂等から成り、例えば、酸触媒型の感光性エポキシ
樹脂からなる場合には、フェノールノボラック樹脂、メ
チロールメラミン、ジアリルジアゾニウム塩にプロプレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加混合
してペースト状の酸触媒型感光性エポキシ樹脂前駆体を
得るとともに、該酸触媒型の感光性エポキシ樹脂前駆体
を基板1の上部にスピンコート法やドクターブレード法
により所定厚みに被着させ、次に、これを高圧水銀ラン
プ等を用いた露光機により1〜3J/cm3 のエネルギ
ーで所定の露光を行い、所定領域を光硬化させるととも
にスプレー現像機等で現像して後述するスルーホール8
となる穴を形成し、しかる後、これを180℃の温度で
30〜60分間加熱し、完全に硬化させることによって
形成される。
【0025】また、前記多層配線部4の有機樹脂絶縁層
2にはその各々にスルーホール8が形成されており、該
スルーホール8は基板1に形成した導電層6と薄膜配線
導体層3とを電気的に接続するとともに間に有機樹脂絶
縁層2を挟んで上下に位置する薄膜配線導体層3の各々
を電気的に接続する接続路として作用する。
【0026】前記スルーホール8は有機樹脂絶縁層2に
窓部を有するレジスト材を塗布するとともに該レジスト
材の窓部に位置する有機樹脂絶縁層2をエッチングする
ことによって、あるいは有機樹脂絶縁層2が感光性の有
機樹脂で形成されている場合には感光性有機樹脂前駆体
に露光処理を施して光硬化させる際、一部に露光しない
領域を設けておくことによって形成され、特に有機樹脂
絶縁層2を感光性エポキシ樹脂等の感光性有機樹脂で形
成しておくと、前述したとおり有機樹脂絶縁層2を形成
する際に、基板1の上部に塗布された例えば、酸触媒型
感光性エポキシ樹脂前駆体の所定領域に露光を施すこと
によって有機樹脂絶縁層2に直接、形成され、有機樹脂
絶縁層2にスルーホール8を形成するためのレジスト材
を別途、準備する必要は全くなく、これによって有機樹
脂絶縁層2に簡単にスルーホール5を形成することが可
能となるとともに製品としての多層配線基板を安価とな
すことができる。従って、前記有機樹脂絶縁層2は光硬
化性の有機樹脂で形成しておくことが好ましい。
【0027】前記各有機樹脂絶縁層2はまたその上面に
所定パターンの薄膜配線導体層3が、更に各有機樹脂絶
縁層2に設けたスルーホール8の内壁にはスルーホール
導体9が各々配設されており、スルーホール導体9によ
って基板1に形成した導電層6と薄膜配線導体層3と
が、また間に有機樹脂絶縁層2を挟んで上下に位置する
各薄膜配線導体層3の各々が電気的に接続されるように
なっている。
【0028】前記各有機樹脂絶縁層2の上面及びスルー
ホール8内に配設される薄膜配線導体層3及びスルーホ
ール導体9は銅、ニッケル、金、アルミニウム等の金属
材料をめっき法や蒸着法、スパッタリング法等の薄膜形
成技術及びフォトリソグラフィー技術を採用することに
よって形成され、例えば、銅で形成されている場合に
は、有機樹脂絶縁層2の上面及びスルーホール8の内壁
面に硫酸銅0.06モル/リットル、ホルマリン0.3
モル/リットル、水酸化ナトリウム0.35モル/リッ
トル、エチレンジアミン四酢酸0.35モル/リットル
からなる無電解銅めっき浴を用いて厚さ1μm〜40μ
mの銅層を被着させ、次に前記銅層上にレジスト材を塗
布するとともに該レジスト材にフォトマスクを使用して
露光するとともに現像処理を施して窓部を形成し、次
に、前記レジスト材の窓部にエッチング液を配し、レジ
スト材の窓部に位置する銅層を除去して銅層を所定パタ
ーンに加工し、薄膜配線導体層3となし、しかる後、前
記所定パターンに加工された銅層の上面より残余のレジ
スト材を剥離、除去することによって各有機樹脂絶縁層
2間及び各有機樹脂絶縁層2のスルーホール8内壁に形
成される。この場合、薄膜配線導体層3は薄膜形成技術
により形成されることから配線の微細化が可能であり、
これによって薄膜配線導体層3を極めて高密度に形成す
ることが可能となる。
【0029】更に、前記有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導
体層3とを交互に多層に積層して形成される多層配線部
4は、有機樹脂絶縁層2上面の高さが下部に配される薄
膜配線導体層3の厚みに起因して約10μm程度の段差
を有するばらついたものとなるが、各有機樹脂絶縁層2
の上面をバフ研磨等の機械的研磨やエッチング等の化学
的研磨を施すことによって5μm以下の高さばらつきに
してあり、各有機樹脂絶縁層2上面の高さばらつきを5
μm以下としたことから、有機樹脂絶縁層2上に薄膜配
線導体層3を薄膜形成技術及びフォトリソグラフィー技
術を採用することによって形成する場合、レジスト材の
厚みが略均一となってレジスト材にフォトマスクを使用
して露光するとともに現像処理を施して窓部を形成する
際、光の回り込みがなく、レジスト材の窓部を極めて正
確に形成することができ、これによって薄膜配線導体層
3をライン/スペース=30/30μm程度の微細パタ
ーン形状に形成することが可能となる。
【0030】なお、前記有機樹脂絶縁層2はその上面の
高さばらつきが5μmを超えると薄膜配線導体層3を薄
膜形成技術及びフォトリソグラフィー技術を採用するこ
とによって形成する際、レジスト材に光の回り込みが生
じて、薄膜配線導体層3を所定の微細パターンに形成す
ることができなくなる。従って、前記有機樹脂絶縁層2
はその上面の高さばらつきが5μm以下に特定される。
【0031】また、前記スルーホール8を有する有機樹
脂絶縁層2はその各々の厚みが100μmを超えると感
光性エポキシ樹脂前駆体に露光、現像処理を施すことに
よってスルーホール8となる穴を形成する際、或いは有
機樹脂絶縁層2にフォトリソグラフィー技術を採用する
ことによってスルーホール8を形成する際、光の広がり
やエッチングの加工時間が長くなってスルーホール8を
所望する鮮明な形状に形成するのが困難となり、また5
μm未満となると有機樹脂絶縁層2の上面に上下に位置
する有機樹脂絶縁層2の接合強度を上げるための粗面加
工を施す際、有機樹脂絶縁層2に不要な穴が形成され、
上下に位置する薄膜配線導体層3に不要な電気的短絡を
招来してしまう危険性がある。従って、前記有機樹脂絶
縁層2はその各々の厚みを5μm乃至100μmの範囲
としておくことが好ましい。
【0032】更に、前記多層配線部4の各薄膜配線導体
層3はその厚みが1μm未満となると各薄膜配線導体層
3の電気抵抗が大きなものとなって各薄膜配線導体層3
に所定の電気信号を伝達させることが困難なものとな
り、また40μmを超えると薄膜配線導体層3を有機樹
脂絶縁層2に被着させる際、薄膜配線導体層3内に大き
な応力が内在し、該内在応力によって薄膜配線導体層3
が有機樹脂絶縁層2より剥離し易いものとなる。従っ
て、前記多層配線部4の各薄膜配線導体層3の厚みは1
μm乃至40μmの範囲としておくことが好ましい。
【0033】かくして、本発明の多層配線基板によれ
ば、基板1の上面に被着させた多層配線部4上に半導体
素子や容量素子、抵抗器等の電子部品を搭載実装させ、
電子部品の各電極を薄膜配線導体層3に電気的に接続さ
せることによって半導体装置や混成集積回路装置とな
り、基板1に形成されている導電層6を外部電気回路に
接続すれば半導体装置や混成集積回路装置は外部電気回
路に電気的に接続されることとなる。
【0034】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれ
ば種々の変更は可能であり、例えば、上述の実施例にお
いては基板1の上面のみに有機樹脂絶縁層2と薄膜配線
導体層3とから成る多層配線部4を設けたが、多層配線
部4を基板1の下面側のみに設けても、上下の両面に設
けてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の多層配線基板によれば、有機樹
脂絶縁層上面の高さばらつきを5μm以下としたことか
ら、有機樹脂絶縁層上に薄膜配線導体層を薄膜形成技術
及びフォトリソグラフィー技術を採用することによって
形成する場合、レジスト材の厚みが略均一となってレジ
スト材にフォトマスクを使用して露光するとともに現像
処理を施して窓部を形成する際、光の回り込みがなく、
レジスト材の窓部を極めて正確に形成することができ、
これによって薄膜配線導体層をライン/スペース=30
/30μm程度の微細パターン形状に形成することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の一実施例を示す部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・基板 2・・・・有機樹脂絶縁層 3・・・・薄膜配線導体層 4・・・・多層配線部 6・・・・導電層 8・・・・スルーホール 9・・・・スルーホール導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、有機樹脂絶縁層と薄膜配線導体
    層とを交互に多層に積層するとともに上下に位置する薄
    膜配線導体層を有機樹脂絶縁層に設けたスルーホールの
    内壁面に被着されているスルーホール導体を介して電気
    的に接続してなる多層配線基板であって、前記各有機樹
    脂絶縁層はその上面の高さばらつきが5μm以下である
    ことを特徴とする多層配線基板。
JP25082497A 1997-09-16 1997-09-16 多層配線基板 Pending JPH1197843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25082497A JPH1197843A (ja) 1997-09-16 1997-09-16 多層配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25082497A JPH1197843A (ja) 1997-09-16 1997-09-16 多層配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1197843A true JPH1197843A (ja) 1999-04-09

Family

ID=17213585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25082497A Pending JPH1197843A (ja) 1997-09-16 1997-09-16 多層配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1197843A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006080199A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Ibiden Co Ltd 電気中継板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006080199A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Ibiden Co Ltd 電気中継板
JP4599121B2 (ja) * 2004-09-08 2010-12-15 イビデン株式会社 電気中継板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09326556A (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JPH09312472A (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP3071723B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JPH1197843A (ja) 多層配線基板
JPH10340978A (ja) 配線基板への電子部品の実装構造
JPH10322026A (ja) 多層配線基板
JPH11168280A (ja) 多層配線基板
JPH1093246A (ja) 多層配線基板
JPH1197847A (ja) 多層配線基板
JPH1197848A (ja) 多層配線基板
JPH1027968A (ja) 多層配線基板
JPH10163634A (ja) 多層配線基板
JPH1013036A (ja) 多層配線基板
JPH11177236A (ja) 多層配線基板
JPH1126939A (ja) 多層配線基板
JPH1197852A (ja) 多層配線基板
JPH10215042A (ja) 多層配線基板
JPH11150370A (ja) 多層配線基板
JPH114080A (ja) 多層配線基板
JPH10341082A (ja) 多層配線基板
JPH1013019A (ja) 多層配線基板の製造方法
JPH1093247A (ja) 多層配線基板
JPH10322029A (ja) 多層配線基板
JPH114079A (ja) 多層配線基板
JPH1041632A (ja) 多層配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050628

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02