JPH1197626A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH1197626A
JPH1197626A JP25223297A JP25223297A JPH1197626A JP H1197626 A JPH1197626 A JP H1197626A JP 25223297 A JP25223297 A JP 25223297A JP 25223297 A JP25223297 A JP 25223297A JP H1197626 A JPH1197626 A JP H1197626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
mos
diode
gate electrode
mos transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25223297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3019038B2 (ja
Inventor
Daizaburo Nakai
大三郎 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9252232A priority Critical patent/JP3019038B2/ja
Publication of JPH1197626A publication Critical patent/JPH1197626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3019038B2 publication Critical patent/JP3019038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】容量素子の容量値の電圧依存性を小さくし、半
導体装置内での容量素子の占有面積を縮小する。 【解決手段】一導電型の半導体基板上に2つのMOSダ
イオードあるいは2つのMOSトランジスタが形成され
る。そして、これらの半導体素子上に積層して付加する
静電容量が形成される。このようにして形成される変形
した2つのMOSダイオードあるいは2つのMOSトラ
ンジスタが結線されて容量素子が形成されるようにな
る。また、この付加する静電容量は電圧により変化する
ようになっており、容量素子の容量値が印加電圧に対し
てほぼ一定になるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
特に半導体集積回路の容量素子の形成とその構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路でオペアンプ等の回路を
有する半導体装置では、容量素子を半導体基板上に形成
するために、論理回路として搭載されたMOSトランジ
スタを用いる場合がある。このような容量素子は2つの
MOSトランジスタで構成される。ここで、MOSトラ
ンジスタのソース・ドレインが共通にされてゲートとソ
ース・ドレイン間の寄生容量が容量素子として用いられ
る。
【0003】以下、上記のような従来の技術として特開
平4−370965号公報に記載されている技術につい
て図6に基づいて説明する。図6(a)は2つのNチャ
ネルMOSトランジスタの模式的断面と素子間の結線方
法を示しており、容量素子となっている。また、図6
(b)は図6(a)のように結線して形成された容量素
子の容量値と電圧の関係を示すグラフである。
【0004】図6(a)に示すように、導電型がN型の
半導体基板101の表面にPウェル102,102aが
形成されている。そして、半導体基板101の表面の選
択的領域にフィールド酸化膜103が形成されている。
【0005】そして、このフィールド酸化膜103に囲
われて形成された上記のPウェル102と102a領域
にそれぞれNチャネルMOSトランジスタが形成され
る。すなわち、ゲート酸化膜104,104a、ゲート
電極105,105a、ソース・ドレイン拡散層10
6,106aをそれぞれ有する第1のMOSトランジス
タ107,108が形成されている。ここで、Pウェル
102および102aにはそれぞれ引き出し拡散層10
9および109aが形成されている。
【0006】そして、この2つのMOSトランジスタの
端子が結線される。すなわち、第1のMOSトランジス
タのゲート電極105、第2のMOSトランジスタのソ
ース・ドレイン拡散層106aおよび引き出し拡散層1
09aが結線されて第1の端子110が形成される。同
様に、第2のMOSトランジスタのゲート電極105
a、第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散
層106および引き出し拡散層109が結線されて第2
の端子111が形成される。以上のようにして、ゲート
酸化膜を容量絶縁膜とし、上記の第1の端子110を容
量の一電極、上記の第2の端子111を対向電極とする
容量素子が形成される。
【0007】図6(b)の実線で示すように、上記のよ
うな容量素子の全容量値と上記の端子間の電圧との関係
では、第1の端子の電圧が0v近辺で全容量値は最小値
を示し、その電圧が正あるいは負で全容量値は一様な値
を示す。ここで、容量値の測定は1MHz程度の高周波
で行われている。
【0008】この全容量値は、図6(b)の一点鎖線で
示す第1の容量値と点線で示す第2の容量値との和にな
っている。ここで、第1の容量値は第1のMOSトラン
ジスタのゲート酸化膜104のみを容量絶縁膜とした場
合の容量値であり、第2の容量値は第2のMOSトラン
ジスタのゲート酸化膜104aのみを容量絶縁膜とした
場合の容量値である。何れの場合も、容量値は第1の端
子の電圧との関係で示されている。第1の容量値、第2
の容量値と電圧との関係は、個々のMOSトランジスタ
においてゲート電極を一電極としソース・ドレイン拡散
層およびPウェルを対向電極とした場合の容量値と電圧
との関係となっている。このような関係はMOSトラン
ジスタの閾値電圧に依存すると共に、Pウェルの不純物
濃度に依存する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術では、容量素子の容量値と電圧の関係において、
0v近辺の容量値が低下するようになる。このために、
オペアンプ等の回路の信号電圧により容量値の低減する
ことが生じ、回路動作が行われなくなる。
【0010】そこで、上記の0v近辺の容量値を確保す
るために、MOSトランジスタの寸法を増加させてゲー
ト電極の面積を増大させることが必要になる。しかし、
この場合には半導体装置の集積度が低下するようにな
る。
【0011】本発明の目的は、容量素子の容量値の電圧
依存性を小さくし上記のような容量値低下を抑制すると
共に、半導体装置内での容量素子の占有面積を縮小する
ことにある。また、本発明の他の目的は、半導体装置の
製造工程を変えることなく上記のような半導体素子を簡
便に形成できる半導体装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置では、一導電型の半導体基板上に逆導電型の2つ
のウェル層と、前記2つのウェル層上にそれぞれゲート
絶縁膜とゲート電極とが積層して形成された第1のMO
Sダイオードと第2のMOSダイオードとを有し、前記
それぞれのゲート電極上に容量絶縁膜を介して導電体膜
が形成され、前記第1のMOSダイオードのゲート電極
と前記第2のMOSダイオードのウェル層および前記第
2のMOSダイオード上の導電体膜とが電気接続されて
第1の端子となり、前記第2のMOSダイオードのゲー
ト電極と前記第1のMOSダイオードのウェル層および
前記第1のMOSダイオード上の導電体膜とが電気接続
されて第2の端子となり、前記第1の端子と前記第2の
端子とが電極となる容量素子が形成されている。
【0013】あるいは、一導電型の半導体基板上に形成
される逆導電型の2つのウェル層および前記2つのウェ
ル層のうち1つのウェル層内に形成される同導電型のウ
ェル層と、前記逆導電型のウェル層上および同導電型の
ウェル層上にそれぞれゲート絶縁膜とゲート電極とが積
層して形成された第1のMOSダイオードと第2のMO
Sダイオードとを有し、前記それぞれのゲート電極上に
容量絶縁膜を介して導電体膜が形成され、前記第1のM
OSダイオードのゲート電極と前記第2のMOSダイオ
ードのゲート電極とが電気接続されて第1の端子とな
り、前記第1のMOSダイオードのウェル層、前記第1
のMOSダイオード上の導電体膜、前記第2のMOSダ
イオードのウェル層、前記第2のMOSダイオード上の
導電体膜とが電気接続されて第2の端子となり、前記第
1の端子と前記第2の端子が電極となる容量素子が形成
されている。
【0014】あるいは、一導電型の半導体基板上に形成
される逆導電型の2つのウェル層と、前記2つのウェル
層上にそれぞれソース・ドレイン領域、ゲート絶縁膜、
ゲート電極が形成された第1のMOSトランジスタと第
2のトランジスタとを有し、前記それぞれのゲート電極
上に容量絶縁膜を介して導電体膜が形成され、前記第1
のMOSトランジスタのゲート電極と前記第2のMOS
トランジスタのウェル層、ソース・ドレイン領域および
前記第2のMOSトランジスタ上の導電体膜とが電気接
続されて第1の端子となり、前記第2のMOSトランジ
スタのゲート電極と前記第1のMOSトランジスタのウ
ェル層、ソース・ドレイン領域および前記第1のMOS
トランジスタ上の導電体膜とが電気接続されて第2の端
子となり、前記第1の端子と前記第2の端子が電極とな
る容量素子が形成されている。
【0015】あるいは、一導電型の半導体基板上に形成
される逆導電型の2つのウェル層および前記2つのウェ
ル層のうち1つのウェル層内に形成される同導電型のウ
ェル層と、前記逆導電型のウェル層上および同導電型の
ウェル層上にそれぞれソース・ドレイン領域、ゲート絶
縁膜、ゲート電極が形成された第1のMOSトランジス
タと第2のMOSトランジスタとを有し、前記それぞれ
のゲート電極上に容量絶縁膜を介して導電体膜が形成さ
れ、前記第1のMOSトランジスタのゲート電極と前記
第2のMOSトランジスタのゲート電極とが電気接続さ
れて第1の端子となり、前記第1のMOSトランジスタ
のウェル層、ソース・ドレイン領域、前記第1のMOS
トランジスタ上の導電体膜、前記第2のMOSトランジ
スタのウェル層、ソース・ドレイン領域、前記第2のM
OSトランジスタ上の導電体膜とが電気接続されて第2
の端子となり、前記第1の端子と前記第2の端子が電極
となる容量素子が形成されている。
【0016】さらには、電圧が印加されると空乏層の生
じる半導体膜が前記ゲート電極上に被着して形成されて
いる。ここで、前記半導体膜は不純物を含有する多結晶
シリコン膜である。
【0017】このようにして、ゲート電極、容量絶縁
膜、導電体膜で構成される静電容量が付加される。この
付加容量で上述した容量素子の電圧0v近辺の充分な容
量値が確保される。また、この付加される静電容量はゲ
ート電極上に積層して形成される。このために、容量素
子の占有面積が増加することはない。
【0018】また、上記の付加される静電容量の容量値
が印加電圧で変化するようにできる。これを利用して、
容量素子の全体の容量値の電圧依存性をなくし、ほとん
ど一定の容量値にできる。このような容量素子を使用す
ることで、オペアンプ等の集積回路において、容量素子
の容量値は信号電圧によらなくなりその回路動作が非常
に向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図1と図2に基づいて説明する。ここで、図1
(a)は、本発明の基本構成の1つである変形したMO
Sダイオードの断面構造とその結線である。また、図1
(b)は図1(a)のように結線して形成された容量素
子の容量値と電圧の関係を示すグラフである。そして、
図2はこの変形したMOSダイオードを2つ形成し容量
素子を構成したところの断面図と容量値のグラフであ
る。
【0020】図1(a)に示すように、導電型がP型の
半導体基板1の表面にNウェル2が形成されている。そ
して、半導体基板1の表面の選択的領域にフィールド酸
化膜3が形成されている。
【0021】そして、このフィールド酸化膜3に囲われ
て形成された上記のNウェル2領域上にMOSダイオー
ドが形成される。すなわち、ゲート酸化膜4、ゲート電
極5が形成されている。ここで、Nウェル2には引き出
し拡散層6が形成されている。さらに、このMOSダイ
オードのゲート電極5上に、第1の層間絶縁膜7、第1
の配線層8、第2の層間絶縁膜9および第2の配線層1
0が積層して形成されている。この第1の層間絶縁膜7
が容量絶縁膜となる。また、第1の配線層8が導電体膜
となる。
【0022】ここで、ゲート電極5はMOSトランジス
タのゲート電極と同一工程で形成されるタングステンポ
リサイドで構成される。また、第1の配線層および第2
の配線層はアルミ2層配線構造である半導体装置の配線
層がそのまま使用される。さらには、導電型がN型であ
る引き出し拡散層6は、NチャネルMOSトランジスタ
のソース・ドレイン用の拡散層の形成工程で同時に形成
されるものである。
【0023】そして、MOSダイオードのゲート電極5
と第2の配線層10が結線されて第1の端子11が形成
される。さらに、引き出し拡散層6と第1の配線層8が
結線されて第2の端子12が形成される。以上のように
して、上記の第1の端子11を容量の一電極、上記の第
2の端子12を対向電極とする容量素子が形成される。
【0024】上記のような変形したMOSダイオードで
は、図1(b)の実線で示すように、第1の端子の電圧
が正側で最大値を示し、負側になると最小値を示し閾値
以下になると一定値になる。ここで、容量値の測定は1
MHz程度の高周波で行われている。
【0025】この全容量値は、図1(b)の破線で示す
MOSダイオードの容量値と、ゲート電極5と第2の配
線層10を一電極とし第1の配線層8を対向電極とする
静電容量値との和になっている。ここで、ゲート酸化膜
4が膜厚30nmのシリコン酸化膜であり、第1の層間
絶縁膜および第2の層間絶縁膜が膜厚300nmのシリ
コン酸化膜とすれば、容量値の増加分は10%程度とな
る。
【0026】以上のようにして、半導体装置の製造工程
を変えることなくMOSダイオードの容量値を一様に増
大させることができる。
【0027】図2(a)に示すように、P型の半導体基
板1の表面にNウェル2,2aが形成され、半導体基板
1の表面の選択的領域にフィールド酸化膜3が形成され
ている。そして、このフィールド酸化膜3に囲われて形
成された上記のNウェル2,2a領域上に2つのMOS
ダイオードが形成される。すなわち、ゲート酸化膜4,
4a、ゲート電極5,5aが形成されている。ここで、
Nウェル2,2aにはそれぞれ引き出し拡散層6,6a
が形成されている。さらに、この2つのMOSダイオー
ドのゲート電極5,5a上に、第1の層間絶縁膜7,7
a、第1の配線層8,8a、第2の層間絶縁膜9,9a
および第2の配線層10,10aがそれぞれ積層して形
成されている。この第1の層間絶縁膜7が容量絶縁膜と
なる。また、第1の配線層8が導電体膜となる。
【0028】ここで、ゲート電極5,5aはMOSトラ
ンジスタのゲート電極と同一工程で形成されるタングス
テンポリサイドで構成される。また、第1の配線層8,
8aおよび第2の配線層10,10aは半導体装置のア
ルミ2層配線層がそのまま使用される。さらに、導電型
がN型である引き出し拡散層6,6aは、NチャネルM
OSトランジスタのソース・ドレイン用の拡散層の形成
工程で同時に形成される。
【0029】以上のようにして、変形した第1のMOS
ダイオード13と第2のMOSダイオード14が形成さ
れるようになる。
【0030】そして、この2つのMOSダイオードの端
子が結線される。すなわち、第1のMOSダイオードの
ゲート電極5、第2の配線層10、第2のMOSダイオ
ードの引き出し拡散層6aおよび第1の配線層8aが結
線されて第1の端子15が形成される。同様に、第2の
MOSダイオードのゲート電極5a、第2の配線層10
a、第1のMOSダイオードの引き出し拡散層6および
第1の配線層8が結線されて第2の端子16が形成され
る。以上のようにして、上記の第1の端子15を容量の
一電極、上記の第2の端子16を対向電極とする容量素
子が形成されるようになる。
【0031】図2(b)の点線で示すように、上記のよ
うな本発明の容量素子の全容量値と上記の端子間の電圧
との関係では、第1の端子の電圧が0v近辺で全容量値
は最小値を示し、その電圧が正あるいは負で全容量値は
一定の値を示す。ここで、容量値の測定は1MHz程度
の高周波で行われている。
【0032】この全容量値は、図2(b)の実線で示す
第1のMOSダイオード全容量値と第2のMOSダイオ
ード全容量値との和になっている。ここで、第1のMO
Sダイオード全容量値および第2のMOSダイオード全
容量値は、図1で説明したように、第1のMOSダイオ
ードの容量値あるいは第2のMOSダイオードの容量値
に上記のような静電容量値が付加されたものとなってい
る。
【0033】この実施の形態では、容量素子の全容量値
が上記の静電容量値分だけ増加するために、上記の第1
の端子の電圧が0v近辺での全容量値も増大するように
なる。また、容量素子の基本構成がMOSダイオード構
造であるために、MOSトランジスタのようにソース・
ドレイン拡散層が不要となる。そして、静電容量がゲー
ト電極上に積層する構造で形成される。このために、容
量素子の占有面積が20%程度縮小される。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態について
図3に基づいて説明する。第2の実施の形態では、容量
素子は、2つのタイプの異なる変形したMOSダイオー
ドで構成される。図2はこの容量素子の結線した断面図
である。
【0035】図3に示すように、N型の半導体基板21
の表面にPウェル22,22aが形成されPウェル22
内にNウェル23が形成されている。また、半導体基板
21の表面の選択的領域にフィールド酸化膜23が形成
されている。そして、このフィールド酸化膜23に囲わ
れて形成された上記のNウェル23とPウェル22a領
域上にタイプの異なる2つのMOSダイオードが形成さ
れるようになる。
【0036】すなわち、ゲート酸化膜25,25a、ゲ
ート電極26,26aが形成されている。ここで、Nウ
ェル23には引き出し拡散層27が、Pウェル22aに
は引き出し拡散層28がそれぞれ形成されている。さら
に、この2つのMOSダイオードのゲート電極26,2
6a上に、第1の層間絶縁膜29,29a、第1の配線
層30,30a、第2の層間絶縁膜31,31aおよび
第2の配線層32,32aがそれぞれ積層して形成され
ている。
【0037】以上のようにして、タイプの異なる変形し
た第1のMOSダイオード33と第2のMOSダイオー
ド34とが形成されるようになる。
【0038】そして、タイプの異なる2つのMOSダイ
オードの端子が結線される。すなわち、第1のMOSダ
イオードのゲート電極26、第2の配線層32,32
a、第2のMOSダイオードのゲート電極26aが結線
されて第1の端子35が形成される。同様に、第1のM
OSダイオードの引き出し拡散層27、第2のMOSダ
イオードの引き出し拡散層28および第1の配線層3
0,30aが結線されて第2の端子36が形成される。
以上のようにして、上記の第1の端子35を容量の一電
極、上記の第2の端子36を対向電極とする容量素子が
形成される。
【0039】この第2の実施の形態の容量素子の全容量
値と端子間の電圧との関係は、第1の実施の形態での図
2(b)で説明したものと同様になる。すなわち、第1
の端子の電圧が0v近辺で全容量値は最小値を示巣がそ
の値は増大する。また、その電圧が正あるいは負で全容
量値は一定の値を示すようになる。この第2の実施の形
態では、2つのMOSダイオードの結線が第1の実施の
形態の場合より簡単になる。これは、2つのMOSダイ
オードで同層になるゲート電極同士、引き出し拡散層同
士、第1の配線層同士あるいは第2の配線層同士が結線
されるからである。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態について
図4と図5に基づいて説明する。ここで、図4は容量素
子の断面図である。また、図5は、この容量素子の容量
値と電圧の関係を示すグラフおよびその説明のための模
式的な断面図である。図4(a)に示すように、P型の
半導体基板1の表面にNウェル42,42aが形成さ
れ、選択的領域にフィールド酸化膜43が形成されてい
る。そして、このフィールド酸化膜43に囲われて形成
された上記のNウェル42,42a領域上に2つのMO
Sダイオードが形成される。すなわち、ゲート酸化膜4
4,44a、ゲート電極45,45aが形成されてい
る。ここで、Nウェル42,42aにはそれぞれ引き出
し拡散層46,46aが形成されている。さらに、この
2つのMOSダイオードのゲート電極45,45aに被
着して、半導体膜としてポリシリコン層47,47aが
形成されている。そしてポリシリコン層47,47a上
に、第1の層間絶縁膜48,48a、第1の配線層4
9,49aが積層して形成されている。
【0041】以上のようにして、第1のMOSダイオー
ド50と第2のMOSダイオード51とが形成されるよ
うになる。
【0042】そして、この2つのMOSダイオードの端
子が結線される。すなわち、第1のMOSダイオードの
ゲート電極45、ポリシリコン層47、第2のMOSダ
イオードの引き出し拡散層46aおよび第1の配線層4
9aが結線されて第1の端子52が形成される。同様
に、第2のMOSダイオードのゲート電極45a、ポリ
シリコン層47a、第1のMOSダイオードの引き出し
拡散層46および第1の配線層49が結線されて第2の
端子53が形成される。以上のようにして、上記の第1
の端子52を容量の一電極、上記の第2の端子53を対
向電極とする容量素子が形成される。
【0043】以下、この第3の実施の形態の容量素子の
容量値と端子間の電圧との関係について説明する。
【0044】上記のような第3の実施の形態の容量素子
の全容量値と端子間の電圧との関係では、図5(a)の
点線で示すように、第1の端子の電圧が0v近辺でも全
容量値はほとんど減少しない。そして、端子の電圧が正
負の全領域にわたって全容量値は一定の値を示すように
なる。ここで、容量値の測定は1MHz程度の高周波で
行われている。
【0045】この全容量値は、図5(a)の実線で示す
第1のMOSダイオード全容量値と第2のMOSダイオ
ード全容量値との和になる。ここで、第1のMOSダイ
オード全容量値および第2のMOSダイオード全容量値
は、第1あるいは第2の実施の形態で説明したように静
電容量値が付加されたものとなっている。
【0046】しかし、この実施の形態では、上記の付加
される静電容量値は端子に印加される電圧に依存する。
これについて図5(b)で説明する。図5(b)は図4
で説明したMOSダイオードにおいてゲート電極45か
ら上部の模式的な構造となっている。ここで、ゲート電
極45はタングステンポリサイドで構成され、ポリシリ
コン層47には濃度1018〜1019原子/cm3 リンあ
るいはヒ素不純物が含有されている。そして、その膜厚
は200nm程度である。そして、第1の層間絶縁膜4
8は膜厚200nm程度のシリコン酸化膜である。ま
た、第1の配線層49はアルミ配線層である。
【0047】このような静電容量の構造では、ゲート電
極45に正電圧が印加せれるとポリシリコン層47の表
面部に空乏層54が形成されるようになる。このため
に、ゲート電極45と第1の配線層49間の容量値が減
少するようになる。この空乏層54の幅は印加電圧が正
側に増えると増加し、それに伴って静電容量値は減少す
る。なお、この空乏層幅の増加はその表面が反転するま
で続き、それ以上になると一定になる。以上のような静
電容量値の電圧依存性が、図5(b)の実線で示した第
1のMOSダイオード全容量値と破線で示した第1のM
OSダイオードの容量値の差に現れている。
【0048】このように、静電容量値が端子の電圧依存
性を有するために、これらを加算した後の全容量値は、
上述したように端子の電圧にほとんど依存せずほぼ一定
になるように設定できる。
【0049】このような容量素子を使用することで、オ
ペアンプ等の集積回路において、容量素子の容量値は信
号電圧によらなくなりその回路動作が非常に向上するよ
うになる。また、その回路設計も簡便化されるようにな
る。
【0050】以上の実施の形態では、容量素子の基本構
成素子がMOSダイオードであり、2つのMOSダイオ
ードが結線される構造のものについて示された。本発明
はMOSダイオードに限定されるものでない。MOSダ
イオードの代わりにMOSトランジスタが使用されても
よい。
【0051】このようにMOSトランジスタが用いられ
る場合、1個のMOSトランジスタの容量値と電圧との
関係は、従来の技術で説明したものと同一である。しか
し、本発明のように静電容量値を付加し、2つのMOS
トランジスタを同様に結線すると、実施の形態で説明し
たのと同様の効果が現れるようになる。但し、この場合
にはMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層の形
成が必要になる。このために容量素子の占有面積が少し
大きくなる。
【0052】また、本発明の実施の形態では、静電容量
を形成するMOSダイオードのゲート電極上に2つの配
線層を積層する場合について説明した。このような積層
する配線層の層数は2つに限定されるものでなく、1つ
でもよいし2以上になってもよいことに言及しておく。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の半導体
装置では、一導電型の半導体基板上に2つのMOSダイ
オードあるいは2つのMOSトランジスタが形成され
る。そして、これらの半導体素子上に積層して付加する
静電容量が形成される。このようにして形成される変形
した2つのMOSダイオードあるいは2つのMOSトラ
ンジスタが結線され容量素子が形成されるようになる。
また、この付加する静電容量は電圧により変化するよう
になっている。
【0054】このようにして、従来の技術で問題となっ
ていた、印加電圧0v近辺での容量素子の容量値の不足
は完全に解消される。ここで、半導体装置内での容量素
子の占有面積は増加することがなく、また、半導体装置
の製造工程は全く変わらないようにできる。
【0055】また、容量素子の容量値の電圧依存性が非
常に小さくなり、オペアンプ等の回路の信号電圧により
容量値の低減することはなくなり、回路動作が非常に向
上すると共にその回路設計が非常に容易になる。
【0056】このようにして、半導体集積回路の高集積
化および高密度化がさらに促進されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのM
OSダイオードの断面図および容量値を示すグラフであ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための容
量素子の断面図および容量値を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための容
量素子の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明するための容
量素子の断面図である。
【図5】上記第3の実施の形態の容量素子の容量値を示
すグラフおよびその説明のための模式的な断面図であ
る。
【図6】従来の技術の場合の容量素子の断面図および容
量値を示すグラフである。
【符号の説明】
1,21,41,101 半導体基板 2,2a,23,42,42a Nウェル 3,24,43,103 フィールド酸化膜 4,4a,25,25a,44,44a,104,10
4a ゲート酸化膜 5,5a,45,45a,105,105a ゲート
電極 6,6a,27,28,46,46a,109,109
a 引き出し拡散層 7,7a,29,29a,48,48a 第1の層間
絶縁膜 8,8a,30,30a,49,49a 第1の配線
層 9,9a,31,31a 第2の層間絶縁膜 10,10a,32,32a 第2の配線層 11,15,35,52,110 第1の端子 12,16,36,53,111 第2の端子 13,33,50 第1のMOSダイオード 14,34,51 第2のMOSダイオード 47 ポリシリコン層 107 第1のMOSトランジスタ 108 第2のMOSトランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板上に逆導電型の2
    つのウェル層と、前記2つのウェル層上にそれぞれゲー
    ト絶縁膜とゲート電極とが積層して形成された第1のM
    OSダイオードと第2のMOSダイオードとを有し、前
    記それぞれのゲート電極上に容量絶縁膜を介して導電体
    膜が形成され、前記第1のMOSダイオードのゲート電
    極と前記第2のMOSダイオードのウェル層および前記
    第2のMOSダイオード上の導電体膜とが電気接続され
    て第1の端子となり、前記第2のMOSダイオードのゲ
    ート電極と前記第1のMOSダイオードのウェル層およ
    び前記第1のMOSダイオード上の導電体膜とが電気接
    続されて第2の端子となり、前記第1の端子と前記第2
    の端子とが電極となる容量素子の形成されていることを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 一導電型の半導体基板上に形成される逆
    導電型の2つのウェル層および前記2つのウェル層のう
    ち1つのウェル層内に形成される同導電型のウェル層
    と、前記逆導電型のウェル層上および同導電型のウェル
    層上にそれぞれゲート絶縁膜とゲート電極とが積層して
    形成された第1のMOSダイオードと第2のMOSダイ
    オードとを有し、前記それぞれのゲート電極上に容量絶
    縁膜を介して導電体膜が形成され、前記第1のMOSダ
    イオードのゲート電極と前記第2のMOSダイオードの
    ゲート電極とが電気接続されて第1の端子となり、前記
    第1のMOSダイオードのウェル層、前記第1のMOS
    ダイオード上の導電体膜、前記第2のMOSダイオード
    のウェル層、前記第2のMOSダイオード上の導電体膜
    とが電気接続されて第2の端子となり、前記第1の端子
    と前記第2の端子とが電極となる容量素子の形成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 一導電型の半導体基板上に形成される逆
    導電型の2つのウェル層と、前記2つのウェル層上にそ
    れぞれソース・ドレイン領域、ゲート絶縁膜、ゲート電
    極が形成された第1のMOSトランジスタと第2のトラ
    ンジスタとを有し、前記それぞれのゲート電極上に容量
    絶縁膜を介して導電体膜が形成され、前記第1のMOS
    トランジスタのゲート電極と前記第2のMOSトランジ
    スタのウェル層、ソース・ドレイン領域および前記第2
    のMOSトランジスタ上の導電体膜とが電気接続されて
    第1の端子となり、前記第2のMOSトランジスタのゲ
    ート電極と前記第1のMOSトランジスタのウェル層、
    ソース・ドレイン領域および前記第1のMOSトランジ
    スタ上の導電体膜とが電気接続されて第2の端子とな
    り、前記第1の端子と前記第2の端子とが電極となる容
    量素子の形成されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 一導電型の半導体基板上に形成される逆
    導電型の2つのウェル層および前記2つのウェル層のう
    ち1つのウェル層内に形成される同導電型のウェル層
    と、前記逆導電型のウェル層上および同導電型のウェル
    層上にそれぞれソース・ドレイン領域、ゲート絶縁膜、
    ゲート電極が形成された第1のMOSトランジスタと第
    2のMOSトランジスタとを有し、前記それぞれのゲー
    ト電極上に容量絶縁膜を介して導電体膜が形成され、前
    記第1のMOSトランジスタのゲート電極と前記第2の
    MOSトランジスタのゲート電極とが電気接続されて第
    1の端子となり、前記第1のMOSトランジスタのウェ
    ル層、ソース・ドレイン領域、前記第1のMOSトラン
    ジスタ上の導電体膜、前記第2のMOSトランジスタの
    ウェル層、ソース・ドレイン領域、前記第2のMOSト
    ランジスタ上の導電体膜とが電気接続されて第2の端子
    となり、前記第1の端子と前記第2の端子とが電極とな
    る容量素子の形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 電圧が印加されると空乏層の生じる半導
    体膜が前記ゲート電極上に被着して形成されていること
    を特徴とする請求項1から請求項4記載のうち1つの請
    求項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体膜が不純物を含有する多結晶
    シリコン膜であることを特徴とする請求項5記載の半導
    体装置。
JP9252232A 1997-09-17 1997-09-17 半導体装置 Expired - Fee Related JP3019038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9252232A JP3019038B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9252232A JP3019038B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1197626A true JPH1197626A (ja) 1999-04-09
JP3019038B2 JP3019038B2 (ja) 2000-03-13

Family

ID=17234364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9252232A Expired - Fee Related JP3019038B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3019038B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7646246B2 (en) 2007-03-30 2010-01-12 Panasonic Corporation Semiconductor device
CN103843106A (zh) * 2011-09-09 2014-06-04 独立行政法人科学技术振兴机构 用于以原本状态观察生物试样的利用电子显微镜的观察方法、以及用于该方法的真空下的蒸发抑制用组合物、扫描电子显微镜及透射电子显微镜

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9445177B2 (en) * 2013-11-18 2016-09-13 3M Innovative Properties Company Hearing device tether with acoustic decoupling section
USD733676S1 (en) 2013-11-18 2015-07-07 3M Innovative Properties Company Hearing device tether acoustic decoupling section

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7646246B2 (en) 2007-03-30 2010-01-12 Panasonic Corporation Semiconductor device
CN103843106A (zh) * 2011-09-09 2014-06-04 独立行政法人科学技术振兴机构 用于以原本状态观察生物试样的利用电子显微镜的观察方法、以及用于该方法的真空下的蒸发抑制用组合物、扫描电子显微镜及透射电子显微镜

Also Published As

Publication number Publication date
JP3019038B2 (ja) 2000-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3057661B2 (ja) 半導体装置
KR100840282B1 (ko) 반도체 집적회로장치의 제조방법
US6015729A (en) Integrated chip multilayer decoupling capcitors
JP2733911B2 (ja) 半導体素子及びその製造方法
KR0183739B1 (ko) 감결합 커패시터를 포함하는 반도체 장치 및 그 제조방법
US11935828B2 (en) Integrated filler capacitor cell device and corresponding manufacturing method
KR900004871B1 (ko) 높은 스위칭 속도와 래치업(latchup)효과를 받지 아니하는 상보형 반도체 장치
JP2007157892A (ja) 半導体集積回路およびその製造方法
JPH07235616A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP3019038B2 (ja) 半導体装置
JPH06326273A (ja) 半導体記憶装置
JPH10256489A (ja) 半導体装置
US6420745B2 (en) Nonvolatile ferroelectric memory and its manufacturing method
US6153918A (en) Semiconductor device with improved planarity and reduced parasitic capacitance
JPH0221653A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH065713B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP2969876B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH06232372A (ja) 半導体記憶装置
JP2000349259A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0529574A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2827377B2 (ja) 半導体集積回路
JPH08102526A (ja) Cmos半導体装置
JPH07235638A (ja) 半導体装置
JPH01130559A (ja) 半導体集積回路装置
JPS6124829B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees