JPH1196724A - テープカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ残量の視認性に優れると共に、暗所で
もテープの所在が判るテープカセットを提供する。 【解決手段】 上ハーフ及び下ハーフからなるカセット
本体３内に磁気テープが収納されてなるテープカセット
において、上記カセット本体３に、発光体であるＥＬ素
子５、照度センサー６及び電源である二次電池８及び太
陽電池９からなる発光手段を設け、該発光体５を上記下
ハーフ２の内面に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テープ残量の視認
性に優れると共に、暗所でもテープの所在が判るテープ
カセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、ＶＨＳ、８ｍｍ、ＤＶＣ等のテ
ープカセットには、磁気テープの残量を目視により判る
ようにすべく、上ハーフに透明窓が形成されている。し
かしながら、暗い所では、テープ残量がどの程度あるの
かが判らないばかりではなく、テープカセット自体の所
在すら判らない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、テープ残量の視認性に優れると共に、暗所でもテー
プの所在が判るテープカセットを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上ハーフ及び下ハーフからなるカセット本体内に磁気テ
ープが収納されてなるテープカセットにおいて、上記カ
セット本体に、発光体、照度センサー及び電源からなる
発光手段を設け、該発光体を上記下ハーフの内面に配置
したことを特徴とするテープカセットを提供することに
より、上記の目的を達成したものである。

【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１記載のテ
ープカセットにおいて、上記発光体がエレクトロルミネ
ッセンス素子であることを特徴とするテープカセットを
提供することにより、上記の目的を達成したものであ
る。

【０００６】請求項３記載の発明は、請求項１〜２の何
れかに記載のテープカセットにおいて、上記発光体がフ
リクションシートであることを特徴とするテープカセッ
トを提供することにより、上記の目的を達成したもので
ある。

【０００７】請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何
れかに記載のテープカセットにおいて、上記電源が二次
電池であることを特徴とするテープカセットを提供する
ことにより、上記の目的を達成したものである。

【０００８】請求項５記載の発明は、請求項１〜３の何
れかに記載のテープカセットにおいて、上記電源が二次
電池及び太陽電池からなることを特徴とするテープカセ
ットを提供することにより、上記の目的を達成したもの
である。

【０００９】請求項６記載の発明は、請求項１〜５の何
れかに記載のテープカセットにおいて、上記上ハーフ及
び／又は上記下ハーフが透明であることを特徴とするテ
ープカセットを提供することにより、上記の目的を達成
したものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したテープカ
セットの一実施形態について図面を参照しながら詳細に
説明する。 ［実施形態１］本実施形態は、本発明をＶＨＳ方式のビ
デオデッキに装填されるテープカセットに適用した例で
ある。図１は本実施形態のテープカセットを示すもの
で、（ａ）は平面図、（ｂ）は右側面図、図２は本実施
形態のテープカセットの分解斜視図、図３は上ハーフを
外した状態のテープカセットの平面図、図４は発光手段
のブロック図である。

【００１１】本実施形態のテープカセットは、図１ない
し図３に示すように、上ハーフ１及び下ハーフ２からな
るカセット本体３内に磁気テープ４が収納されてなるテ
ープカセットにおいて、上記カセット本体３に、発光体
であるエレクトロルミネッセンス素子（ＥＬ素子）５、
照度センサー６、ＩＣインバーター７及び電源である二
次電池８及び太陽電池９からなる発光手段を設けてい
る。

【００１２】本実施形態のテープカセットは、図１及び
図２に示すように、磁気テープ４が巻回された一対のテ
ープリール１０，１０をカセット本体３内に回転自在に
収納した、通常使用されているＶＨＳタイプのビデオテ
ープカセットである。但し、上ハーフ１、下ハーフ２及
びテープリール１０，１０は、テープ残量を目視により
容易に確認できるように透明とされている。

【００１３】上記カセット本体３には、テープ残量の視
認性を高めると共に暗所でもテープの所在を判るように
するため、発光手段を設けてある。発光手段は、図４の
ブロック図に示すように、ＥＬ素子５、照度センサー
６、ＩＣインバーター７、二次電池８及び太陽電池９か
ら構成されている。

【００１４】ＩＣインバーター７には、主電源として二
次電池８が接続されると共に副電源として太陽電池９が
接続されている。また、ＩＣインバーター７には、発光
体であるＥＬ素子５と、光の照度を検出する照度センサ
ー６とが接続されている。

【００１５】二次電池８は、図１及び図２に示すよう
に、カセット本体３の長手方向における内側面に配置さ
れている。一方、太陽電池９は、太陽光を受光し易いよ
うにカセット本体３の上面中央に設けられている。これ
ら二次電池８及び太陽電池９は、特に限定されるもので
はなく従来より用いられている公知のものが使用でき
る。

【００１６】照度センサー６及びＩＣインバーター７
は、図１ないし図３に示すように、テープカセットの長
手方向における右下コーナー部分に配置されている。照
度センサー６は、例えばＣｄＳセルからなり、光を受光
すると抵抗値が変化してＩＣインバーター７を作動させ
るようになっている。一方、ＩＣインバーター７は、上
記照度センサー６からの信号を受けて上記ＥＬ素子５を
発光させるように制御されている。なお、照度センサー
６及びＩＣインバーター７には、従来より用いられてい
る公知のものが使用できる。

【００１７】ＥＬ素子５は、図２に示すように、各テー
プリール１０，１０とほぼ同一形状の円形シートとして
形成されると共にその円形部１１，１１同士を連結した
いわゆるメガネ形状とされている。そして、上記円形部
１１，１１には、ハブと対応する位置に円形孔１２，１
２が形成されている。かかるＥＬ素子５は、テープリー
ル１０，１０と下ハーフ２との間に、該下ハーフ２の内
面２ａに密着するようにして配置されている。

【００１８】また、ＥＬ素子５には、外部電極１３が設
けられている。そして、この外部電極１３には、ＥＬ素
子５を作動させるＩＣインバーター７が接続されてい
る。

【００１９】以上のようにして構成された本実施形態の
テープカセットにおいては、上ハーフ１、下ハーフ２及
びテープリール１０，１０が透明とされているため、目
視によりテープ残量を容易に確認することができる。ま
た、本実施形態のテープカセットにおいては、照度セン
サー６で受光した照度が１ルクス以下となると、ＩＣイ
ンバーター７が作動しＥＬ素子５が発光するようになっ
ている。従って、暗所でもテープ残量が目視により容易
に確認できると共に、テープカセット自体の所在も判
る。

【００２０】［実施形態２］本実施形態は、本発明をオ
ーディオ用のテープカセット（いわゆるコンパクトカセ
ット）に適用した例である。図５は本実施形態のテープ
カセットを示すもので、（ａ）はカセット挿入側の正面
図、（ｂ）は平面図、図６は本実施形態のテープカセッ
トの分解斜視図である。

【００２１】本実施形態のテープカセットは、図５及び
図６に示すように、上ハーフ１４及び下ハーフ１５から
なるカセット本体１６内に磁気テープ１７が収納されて
なるテープカセットにおいて、上記カセット本体１６
に、発光体であるＥＬ素子５、照度センサー６、ＩＣイ
ンバーター７及び電源である二次電池８及び太陽電池９
からなる発光手段を設けている。

【００２２】本実施形態のテープカセットは、図５及び
図６に示すように、磁気テープ１７が巻回された一対の
ハブ１８，１８を上フリクションシート１９と共にカセ
ット本体１６内に収納した、通常使用されているコンパ
クトカセットである。但し、上ハーフ１４、下ハーフ１
５、上フリクションシート１９及びハブ１８，１８は、
テープ残量を目視により容易に確認できるように透明と
されている。

【００２３】本実施形態のテープカセットにおいては、
先の実施形態１のテープカセットと同様、ＥＬ素子５、
照度センサー６、ＩＣインバーター７、二次電池８及び
太陽電池９からなる発光手段をカセット本体１６に設け
てある。このテープカセットでは、上ハーフ１又は下ハ
ーフ２のどちらの面が上になっても充電できるように太
陽電池９は、上ハーフ１及び下ハーフ２のラベルエリア
に配置されている。なお、発光手段の構成は、先の例と
同じであり、ここではその説明は省略する。

【００２４】上記ＥＬ素子５は、本来この種のテープカ
セットで用いられる下フリクションシートと同一形状と
されており、その一部に外部電極１３を有している。す
なわち、このＥＬ素子５は、発光体としての機能と下フ
リクションシートとしての両方の機能を有している。

【００２５】以上のようにして構成された本実施形態の
テープカセットにおいては、やはり先の実施形態１のテ
ープカセットと同様、上ハーフ１４、下ハーフ１５、ハ
ブ１８，１８及び上フリクションシート１９が透明とさ
れているため、目視によりテープ残量を容易に確認する
ことができる。また、本実施形態のテープカセットにお
いては、カセット本体１６に発光手段を設けているの
で、暗所でもテープ残量が目視により容易に確認できる
と共に、テープカセット自体の所在も判る。

【００２６】本発明のテープカセットは、上述した実施
形態に制限されることなく、本発明の要旨を逸脱しない
限り適宜変更が可能である。例えば、上述の実施形態で
は、電源として二次電池７と太陽電池８の両方を用いた
が、二次電池７だけでも構わない。また、上ハーフ１，
１４及び下ハーフ２，１５を共に透明としたが、上ハー
フ１，１４又は下ハーフ２，１５の何れかが透明であれ
ばよい。これらのうち何れかを透明とした場合には、上
記照度センサー６と対向する透明でないハーフに光受光
用の孔を形成する。

【００２７】また、エレクトロルミネッセンス素子以外
の発光体、例えば発光ダイオードを用いる場合には、Ｉ
Ｃインバーターを必要とせずに直接、照度センサー及び
二次電池に接続されていても構わない。

【００２８】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、テープ残量の視認性に優れると共に、暗所
でもテープの所在が判るテープカセットを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態１のテープカセットを示すもので、
（ａ）は平面図、（ｂ）は右側面である。

【図２】本実施形態１のテープカセットの分解斜視図で
ある。

【図３】本実施形態１のテープカセットにおいて、上ハ
ーフを外した状態のテープカセットの平面図である。

【図４】本実施形態１のテープカセットにおける発光手
段のブロック図である。

【図５】本実施形態２のテープカセットを示すもので、
（ａ）はカセット挿入側の正面図、（ｂ）は平面図であ
る。

【図６】本実施形態のテープカセットの分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

１，１４ 上ハーフ ２，１５ 下ハーフ ３，１６ カセット本体 ４，１７ 磁気テープ ５ ＥＬ素子 ６ 照度センサー ７ ＩＣインバーター ８ 二次電池 ９ 太陽電池

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上ハーフ及び下ハーフからなるカセット
   本体内に磁気テープが収納されてなるテープカセットに
   おいて、 上記カセット本体に、発光体、照度センサー及び電源か
   らなる発光手段を設け、該発光体を上記下ハーフの内面
   に配置したことを特徴とするテープカセット。
2. 【請求項２】 上記発光体がエレクトロルミネッセンス
   素子であることを特徴とする請求項１記載のテープカセ
   ット。
3. 【請求項３】 上記発光体がフリクションシートである
   ことを特徴とする請求項１〜２の何れかに記載のテープ
   カセット。
4. 【請求項４】 上記電源が二次電池であることを特徴と
   する請求項１〜３の何れかに記載のテープカセット。
5. 【請求項５】 上記電源が二次電池及び太陽電池からな
   ることを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載のテー
   プカセット。
6. 【請求項６】 上記上ハーフ及び／又は上記下ハーフが
   透明であることを特徴とする請求項１〜５の何れかに記
   載のテープカセット。