JPH1050101A - 発光装置を有する靴 - Google Patents

発光装置を有する靴

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JPH1050101A
JPH1050101A JP8220705A JP22070596A JPH1050101A JP H1050101 A JPH1050101 A JP H1050101A JP 8220705 A JP8220705 A JP 8220705A JP 22070596 A JP22070596 A JP 22070596A JP H1050101 A JPH1050101 A JP H1050101A
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JP
Japan
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shoe
unit
light
electroluminescent
switch
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JP8220705A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Harada
邦彦 原田
Kazuaki Hara
和明 原
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B3/00Footwear characterised by the shape or the use
    • A43B3/34Footwear characterised by the shape or the use with electrical or electronic arrangements
    • A43B3/36Footwear characterised by the shape or the use with electrical or electronic arrangements with light sources

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発光装置を有する靴において、靴外表面のより
広い面積部分について特に曲面を含む部分について発光
することができ、かつ、全体にわたって均一な面発光を
為すことができ、さらに、発光装置が胛被の表面より突
出しないで済む靴形態とすることができ、意匠的価値に
も優れているようにする。 【解決手段】電界発光素子1a、1bと、これと接続さ
れたインバータトランス13、スイッチ14、所望によ
り発光制御回路15、および電池16よりなる電界発光
装置を備える。面状発光可能な電界発光素子1a、1b
を胛被2に、またその電界発光を制御するインバータト
ランス13等の部品をユニット7として靴底8に、各々
分離して靴に配備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光装置を有する
靴に関し、より詳しくは、従来の点発光(ランプ点灯)
に代わって、言わば面発光をなすところの全く新規な、
発光装置を有する靴に関する。本発明は、短靴、スニー
カ、長靴、ブーツなど、様々な種類の靴に適用されうる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行者が夜間に外出する際、走行
中の車両等に対して歩行者の存在を知らせて事故を未然
に防ぐために、車両等からの照射光を反射する反射シー
トを踵部等に貼着した靴が既に開発され、知られてい
る。しかし、反射シートは自己発光する部材でないの
で、車両が無灯火である場合や、靴上の反射シートが照
射光の死角に位置する場合には、上記の靴は、照射光を
反射できず、有効に機能しないという欠点を有してい
た。そこで、本出願人は、実開平 6-19515号公報、実開
平 6-52508号公報および特願平 7-163027 号などに開示
されるような、自己発光手段として発光ダイオードを含
む発光装置を備え、そのスイッチが履用時に加わる荷重
または振動により動作することにより、発光することが
できるという新製品の靴(スニーカ、ブーツ等)を開発
し、そして、それらを生産してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発光装置を備えた靴は、発光手段が発光ダイオードとい
う言わば点光源の素子であったため、発光をより広い面
積の範囲にわたって為すには、複数個の発光ダイオード
を発光区域の中に散在するように備える必要があり、し
かも、たとえそのような構成を採用したとしても、ある
面積の発光区域全体について均一な発光を達成すること
が困難であるという欠点を有していた。その上、従来の
発光装置を備えた靴は、発光装置が、硬い回路基板の上
に発光ダイオード等の搭載された平面形の発光デバイス
と、該デバイスを収納しかつ意匠が外表面に施されたカ
バーより構成されるものであったため、この発光装置を
靴の胛被などに装備するとき、履用上支障および不都合
を生じないようにするために、装備し得る発光装置の大
きさが比較的小さなものに制限されるので、特に曲面を
含む広い面積の範囲にわたって発光できるような靴に仕
上げることが事実上できなかった。さらに、従来の発光
装置を備えた靴は、発光装置、特に発光デバイスを収納
するカバーが胛被の表面より突出した形態をなすもので
あったので、意匠的側面より、子供用の靴には適する
が、大人用の靴には不向きである等、靴の品種数につき
制限を受けるものであった。
【0004】本発明は、かかる事情を考慮し、従来の欠
点を解消するべくなされたものであって、その課題とす
るところは、靴外表面のうちより広い面積の範囲につい
て、特に曲面を含む部分について発光することができ、
かつ、範囲全体にわたって均一な面発光を為すことがで
き、さらに、発光装置が胛被の表面より突出しないで済
む靴形態とすることができ、意匠的価値にも優れている
ところの発光装置を有する靴を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光ダイオー
ドに代わる自己発光手段として面状発光可能な電界発光
素子(EL発光素子)を採用するとともに、電界発光素
子と該素子の電界発光を制御する装置とを各々分離して
靴に配備することにより、より広い面積に亙る均一な面
発光を可能にし、かつ、発光装置を靴の表面より突出さ
せずに済むようにしたものである。
【0006】より明確には、本発明は、電界発光素子
と、該電界発光素子と接続されたインバータトランス、
電池およびスイッチよりなる電界発光装置を備えたこと
を特徴とする、発光装置を有する靴に関する。より好ま
しくは、電界発光素子は靴の胛被に配設される。特に
は、電界発光素子は、靴の胛被の基布とその外側の窓を
有する表布との間に収まりそして該窓を通して外部より
視認できるように備えられる。一方、電界発光装置は一
のケーシング内に収容され、全体としてユニットを構成
する。そして、電界発光素子とユニットはリード線によ
りコネクタを介して結線される。コネクタはリード線の
中途に設けられるかまたはユニット内に備えられる。よ
り好ましくは、前記ユニットは、着脱自在に装備され、
また、電池を除く総ての部品について絶縁封止される。
また、より好ましくは、電界発光装置は、特に単安定マ
ルチバイブレータ方式の発光制御回路をさらに備える。
この発光制御回路は、特には、一回のスイッチ動作によ
り複数サイクルの発光制御を行うように設定される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の靴における電界発
光装置の各要素を順に説明する。電界発光素子は、面状
の導電材層と、その上側および下側に配設した陽極およ
び陰極とを備え、交流電流の印加により導電材層内で、
これら両電極より輸送された正孔と電子が再結合するか
または励起子を発生せしめ、これにより発光する素子で
あり、EL発光素子とも呼ばれる。本発明にあっては、
電界発光素子の構造および種類などに関して特に制限は
なく、従来開発された総ての電界発光素子が適用されう
る。従って、導電材層としては、例えば、ポリ(2,5
−ジアルコキシ−p−フェニレンビニレン)[発光色:
黄色]、ポリ(3−アルキル−チオフェン)[発光色:
赤色]、ポリ(p−フェニレンビニレン)[発光色:青
色]、ポリ(9,9−ジアルキル−フルオレン)[発光
色:緑青色]など、数多くの種類の群より、所望の発光
色に応じて選択される高分子層が利用することができ、
また、発光の輝度をより優れたものとするために、蛍光
体(例えばZn S)の層を追加することも可能である。
また、陽極としては、従来知られたMg −In 電極また
はMg −Ag 電極が利用することができ、また陰極とし
ては、同様に、従来知られたAu 電極または透明なIT
O(インジウム−スズ−酸化物)電極が利用することが
できる。また、電界発光素子は、導電性高分子層と電極
の間に正孔輸送層または電子輸送層を設けた構成として
もよく、導電性高分子層と該輸送層とが一の複合層を形
成する構成としてもよい。さらに、ドーピングも適宜な
し得る。
【0008】そして、特徴的なことに、電界発光素子
は、全体として面状、即ち薄いフィルム状(普通0.7
mm以下の厚さ)の形態をなし、通電により面全体にわ
たって均一に発光することができるという点である。つ
まり、電界発光素子は、大面積(例えば10〜50cm
2 )にわたって高輝度の発光が可能であり、かつ、発光
色が均一であるという特徴を有する。さらに、電界発光
素子は、柔軟性に優れ、曲面発光が可能であるという特
徴を有する。本発明は、電界発光素子の上述の特性を利
用したものである。
【0009】また、より好ましい態様の電界発光素子
は、印加される交流電流の漏洩を防止するために、リー
ド線と結線するための接続端子が、絶縁性樹脂により、
例えばシリコン樹脂とポリエチレンテレフタレート(P
ET)との積層フィルムにより封止されている。
【0010】また、電界発光素子は、一般に製品形態と
して防湿フィルムの中に封入された柔軟な面状シートの
形態をなすものであり、本発明の靴においては、通常、
靴の胛被に配設される。この場合、都合よくは、電界発
光素子のシート製品は、靴の胛被の基布とこれより外側
の表布との縫着または接着により、これら両布の間に収
まるように備えられ、そして、電界発光素子が表布に形
成された窓を通して外部より視認できるように構成され
る。かかる構成を採るとき、一般消費者はそれぞれの窓
に同一または異なる色の発光部を有する靴と認識するで
あろう。
【0011】また、上記の電界発光素子と接続されるイ
ンバータトランスは、電池からの直流を交流に変換して
電界発光素子への印加を可能にする部品であり、同様に
配線される電池は、電界発光のための電源である。ま
た、その配線の中に設けられるスイッチは、電界発光の
オン・オフ動作をなす部品である。インバータトランス
の性能・機能は、特に制限されるものでなく、従来公知
のインバータトランスより適宜選択して利用できる。電
池も同様であり、マンガン電池、アルカリマンガン電
池、リチウム電池、ニッケル−カドニウム電池およびニ
ッケル−水素電池など、各種のものが利用できる。ま
た、スイッチとしては、接触スイッチ(物理的な接触・
非接触により、接点が開閉するもの)、振動スイッチ
(振動が加わることにより、接点が開閉する言わば振動
センサ方式のもの)、および、荷重スイッチ(一定の荷
重が加わることにより、接点が開閉する言わば荷重セン
サ方式のもの)など、各種のスイッチが利用されうる。
例えば、振動スイッチには、鋼球を函体内に備え、振動
により函体が傾斜し鋼球が移動して、接点部材と接触す
るかまたは接触しないようになることにより、接点が開
閉するという構造のものとか、コイルバネを金属筒の中
に吊持し、そして振動によりコイルバネが揺れて筒に触
れたり離れたりすることにより、接点が開閉するという
構造のものとがある。
【0012】インバータトランス、電池およびスイッチ
は、靴に装備するときの必要なスペースをより節減でき
るという観点から、個々別々に装備するよりも、ユニッ
トとして一つのケーシング内に収容し、これを靴に装備
するという方法が、より好ましい。かかるユニットは、
靴の外表面より突出する部分をなくすという観点より、
より好ましくは靴の靴底の踵部内に配設されるが、ユニ
ット収納部、例えばポケット形態のものを靴の胛被に設
け、ユニットを該ユニット収納部内に収納するという構
成を採ることも可能である。いずれの構成にせよ、ユニ
ットは、修理および部品の交換を容易にするという観点
から、着脱自在に装備されるのが、より好ましい。ま
た、ユニットは、より好ましくは、印加される交流電流
の漏洩を防止するために、例えばユニット内部へのエポ
キシ樹脂(一般的な封止用樹脂にて十分である。)の充
填により、収納されている部品のうち電池を除く総ての
部品について絶縁封止される。
【0013】また、靴の生産において、電界発光素子と
上記ユニットとが結線状態にあるとき、成形装置の構造
的理由により、靴底等の射出成形は事実上なすことがで
きない。また、靴底等の射出成形時、成形による熱衝撃
がユニット内の電子部品に加わるのを防止する必要があ
り、さらに、型閉めの際、電界発光素子と上記ユニット
との接続線が切断されるのを防止する必要がある。かか
る観点より、電界発光素子と上記ユニットとは各々分離
されて靴に配備される構成とするのがより好ましく、特
に、電界発光素子とユニットはリード線によりコネクタ
を介して結線されるのがより好ましい。コネクタは、リ
ード線の中途に設けてもよく、またユニット内に備えて
もよい。従って、本発明のより好ましい態様は、電界発
光素子を靴の胛被に配設するとともに、該素子と接続さ
れたインバータトランス、電池およびスイッチを一のケ
ーシング内に収容するユニットを装備し、そして、前記
電界発光素子と該ユニットはリード線によりコネクタを
介して結線されている靴に関する。また、本発明の別の
より好ましい態様は、電界発光素子を靴の胛被に配設す
るとともに、該素子と接続されたインバータトランス、
電池およびスイッチ並びにこれらと接続されたコネクタ
を一のケーシング内に収容するユニットを装備し、そし
て、前記電界発光素子と該ユニットのコネクタはリード
線により結線されている靴に関する。
【0014】また、電界発光素子、リード線およびコネ
クタは、印加される交流電流の漏洩を防止するために、
ホットメルト法により絶縁性樹脂フィルム(例えばポリ
スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、エチレンビニルアセテート樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂)で被覆することにより、絶縁密封されている構
成とするのが、より好ましい。
【0015】電界発光装置は、上記の電界発光素子、イ
ンバータトランス、電池およびスイッチの他、電界発光
素子を発光させるための基本部品(トランジスタ、コン
デンサおよび抵抗器の組合せ)とともに、より好ましく
は、電界発光を所望のとおり制御するための発光制御回
路をさらに備えてなる。発光制御回路は、リレー点灯方
式のものあるいはフラシング方式のものとなるように構
成してもよい。しかしながら、発光制御回路は、連続す
るスイッチ動作が不規則であっても、規則的な発光が維
持されるとともに、不要な発光が防止されて電池寿命の
延長に寄与することができるという観点より、より好ま
しくは、単安定マルチバイブレータ方式とされ、電界発
光素子の発光中は、スイッチの動作によっては動作しな
いように構成される。さらに、上記方式の発光制御回路
は、発光を途切れることなく規則的に継続させることが
でき、見た目にも美しいものとなりうるという観点よ
り、一回のスイッチ動作により複数サイクルの、例えば
3回サイクルの発光制御を行うように設定されているも
のが、特に好ましい。したがって、とりわけ好ましい態
様の靴は、電界発光素子は発光する光の色が同一もしく
は異なる複数個の電界発光素子よりなり、かつ、上記の
発光制御回路は該複数個の電界発光素子を同時にもしく
は逐次順に発光する制御を行うように設定されているも
のである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。本実施例は、電界発光装置を備えた大人用のスニー
カを例にとるが、本発明はこれに限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0017】図1に示すように、実施例の靴(スニー
カ)は、2種類(発光する光の色が紫青色のものと黄橙
色のもの)の電界発光素子1a、1bを胛被2の外側表
面に配設してなる。電界発光素子1a、1bは、図2に
示すように一つのフィルム体3の中に収容されており、
この面状製品は、図3に示すように、靴の胛被の基布4
とその外側の表布5との縫着により、それら両布4、5
の間に収まるように備えられ、そして、電界発光素子1
a、1bは、表布5に形成された2つの窓6、6を通し
てそれぞれ外部より視認できるようになっている。な
お、図2中、鎖線cは基布4と表布5の縫い目を表わ
し、また鎖線dは表布5の取付け位置を表わす。また、
図3中、鎖線cは基布4と表布5の縫い目を表わす。
【0018】また、実施例の靴は、図2に示すように、
電界発光装置の各部品(電界発光素子1a、1bを除
く)を一つに集合するユニット7を、靴底の踵部8に中
敷9および中底10の下側に、取り外し可能に埋設して
なる。このユニット7は、電界発光装置の部品であると
ころのインバータトランス、電池、振動スイッチおよび
電界発光のための基本部品、並びに発光制御回路を一つ
のプラスチックケーシング内に収容したものである。図
5に示すように、函体のケーシング11は、二つの収容
スペース12a、12bを有し、一方のスペース12a
には、インバータトランス13、振動スイッチ14、そ
して上記基本部品としてのトランジスタ27、コンデン
サ28、28および抵抗器29、29、並びに、発光制
御回路(LSI素子)15が収容され、また他方のスペ
ース12bには、電池16が収容されている。インバー
タトランス13等のこれらの部品は、4本のリード線1
7・・により、コネクタ18を介して結線されることに
より、電界発光素子1a、1bとそれぞれ接続されてい
る。
【0019】インバータトランス13は、電池16から
の直流を交流に変換し、それを電界発光素子1a、1b
に印加せしめる部品である。振動スイッチ14は、電界
発光のオン・オフ動作をなす部品であり、図示しない
が、コイルバネを金属筒の中に吊持し、振動により該コ
イルバネが揺れて金属筒に触れたり離れたりすることに
より、接点が開閉するという構成のいわば振動センサ方
式のスイッチである。また、トランジスタ27、コンデ
ンサ28、28および抵抗器29、29の組合せは、電
界発光素子1a、1bを発光させるための基本部品であ
り、以下の図7に示されるような回路構成で接続されて
いる。さらに、電池16は、電界発光のための電源であ
り、例えば1.5Vのアルカリマンガン電池である。
【0020】そして、本実施例の電界発光装置は、図7
に示すような回路構成を有する。この装置は、振動スイ
ッチ14が振動を受けたときに発生するパルス信号を、
コンデンサ(C1)28と抵抗器(R1)29の発振回
路により、ある時定数で定まる幅を有する矩形波信号に
変え、これをトランジスタ27のベース電流として供給
することにより、該トランジスタ27を起動させて、所
要の入力直流をインバータトランス13に送り、インバ
ータトランス13を駆動させ、そしてその出力交流を電
界発光素子1a、1bに供給し、従ってこれにより同素
子1a、1bを発光せしめるというものである。尚、出
力交流の出力時間はコンデンサ(C2)28の容量等に
より定まるようになっている。
【0021】また、発光制御回路15は、図7に示され
るように、インバータトランス13と電界発光素子1
a、1bとの間の配線に接続され、電界発光の電気的制
御を行なう。この発光制御回路15は、本実施例の場
合、単安定マルチバイブレータ方式とされ、電界発光素
子の発光中は、スイッチの動作によっては動作しないよ
うに構成されている。同時に、発光制御回路15は、電
界発光素子1a、1bを同時にもしくは逐次順に発光す
るようにかつ一回のスイッチ動作により3サイクルの発
光制御を行うように設定されている。従って、たとえ振
動スイッチ14の連続する動作が不規則なものであって
も、規則的な発光が常に維持され、かつ、3サイクルの
連続発光により、発光を途切れることなく規則的に継続
させることができ、よって、見た目にも美しい発光パタ
ーンとなっている。しかも、不要な発光が防止されるの
で、電池寿命の延長に寄与しうるものとなっている。
【0022】なお、印加される交流電流の漏洩を防止す
るために、図5に示されるように、慣用の封止用エポキ
シ樹脂19がケーシング11の収容スペース12a内に
充填されることにより、電界発光素子1a、1bと接続
される上記ユニット7の各部品(電池16を除く)は総
て、絶縁封止されている。
【0023】また、この実施例では、電界発光素子1
a、1bとユニット7を結線するコネクタ18が、リー
ド線17の中途に設けられているが、図6に示すよう
に、ケーシング11が三つの収容スペース12a〜12
cを有するものとし、そして、インバータトランス1
3、スイッチ14および発光制御回路(LSI素子)1
5等をスペース12a内に収容し、電池16をスペース
12b内に収容し、さらに、これら部品と接続されたコ
ネクタ18aをスペース12c内に収容することによ
り、靴底内のユニット7は、コネクタ18aを含む総て
の部品を一のケーシング11内に収容する構造のものと
し、そして、電界発光素子1a、1bとユニット7のコ
ネクタ18aとが4本のリード線17・・により結線さ
れるという構成に変更することも可能である。
【0024】また、電界発光素子1a、1bは図4に示
すように、吸湿層(乾燥剤の層)241、透明電極(I
TO電極)20、導電性の蛍光体(例えばZn S)層2
1、絶縁層(セラミック層)22、および背面電極(銀
ペースト電極)23よりなる積層体を防湿フィルム24
で封入してなる、薄い(普通0.7mm以下の厚さ)フ
ィルムであり、交流電流の印加により発光する素子であ
る。ただし、状況により吸湿層は除かれた構成とした素
子とすることもできる。そして、図5(図6)に示すよ
うに、印加される交流電流の漏洩を防止するために、リ
ード線17と結線するための接続端子25、25は、シ
リコン樹脂とポリエチレンテレフタレート(PET)よ
りなる積層フィルム26により、絶縁封止されている。
また、同様に交流電流の漏洩を防止するという観点か
ら、図示しないが、電界発光素子1a、1b、リード線
17およびコネクタ18は、絶縁性樹脂(例えばポリス
チレン樹脂)フィルムにより被覆、密封されている。
【0025】以上のように、本実施例の靴は、面状発光
可能な電界発光素子1a、1bを胛被2に配設するとと
もに、その電界発光を制御するインバータトランス13
等の部品をユニット7として靴の踵部8に電界発光素子
1a、1bとは離れて装備してなり、そして、振動スイ
ッチ14の動作により交流電流が電界発光素子1a、1
bに印加されることにより、電界発光素子1a、1bが
発光するという電界発光機構を有する。したがって、本
実施例の靴は、かかる発光機構の採用により、大面積に
わたって高輝度の発光が可能であり、かつ、発光色が均
一であり、さらに、曲面発光が可能であるという特徴を
有する。また、発光装置を靴に装備するとき、発光装置
を靴の表面より突出させずに済むという利点をも有す
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明よりわかるように、本発明に
よれば、電界発光素子を用いた全く新規な発光装置を有
する靴が提供される。すなわち、本発明によれば、靴外
表面のうちより広い面積の範囲について、特に曲面を含
む部分について、例えば胛被中央部より爪先もしくは踵
寄りの部分にわたって発光することができ、かつ、その
広い面積の範囲全体にわたって均一な面発光を為すこと
ができるという効果が得られ、よって、視認がより容易
になる等の利点を有する。さらに、本発明によれば、発
光装置を有する靴として、発光装置が胛被の表面より突
出しないで済む形態の靴に仕上げることができ、よっ
て、意匠的価値にも優れており、また意匠上大人向けの
靴としても適しているため、この種の靴の商品項目数を
増やすことが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の発光装置を有する靴の正面図
である。
【図2】図1の発光装置を有する靴について、胛被およ
び靴底の内部を示す部分断面図である。
【図3】図1および図2の III−III 線に沿う、電界発
光素子付近における断面図である。
【図4】実施例の発光装置を有する靴に使用された電界
発光素子の内部を示す断面図である。
【図5】図1の発光装置を有する靴について、電界発光
素子および該素子と結線された電界発光装置を収納する
ユニットを示す図である。
【図6】図1の発光装置を有する靴について、電界発光
素子および該素子と図5とは異なる構成で結線された電
界発光装置を収納するユニットを示す図である。
【図7】実施例の靴における電界発光装置の回路構成を
示す図である。
【符号の説明】
1a・・・ 電界発光素子 1b・・・ 電界発光素子 2・・・ 胛被 4・・・ 基布 5・・・ 表布 6・・・ 窓 7・・・ ユニット 8・・・ 靴底 11・・・ ケーシング 13・・・ インバータトランス 14・・・ 振動スイッチ 15・・・ 発光制御回路 16・・・ 電池 17・・・ リード線 18・・・ コネクタ 18a・・・ コネクタ 19・・・ 絶縁性樹脂 25・・・ 接続端子 26・・・ 絶縁性フィルム 27・・・ トランジスタ 28・・・ コンデンサ 29・・・ 抵抗

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界発光素子と、該電界発光素子と接続
    されたインバータトランス、電池およびスイッチよりな
    る電界発光装置を備えたことを特徴とする、発光装置を
    有する靴。
  2. 【請求項2】 電界発光素子を靴の胛被に配設するとと
    もに、インバータトランス、電池およびスイッチを一の
    ケーシング内に収容するユニットを装備し、そして、前
    記電界発光素子と該ユニットはリード線によりコネクタ
    を介して結線されていることを特徴とする、請求項1記
    載の靴。
  3. 【請求項3】 電界発光素子を靴の胛被に配設するとと
    もに、インバータトランス、電池およびスイッチ並びに
    これらと接続されたコネクタを一のケーシング内に収容
    するユニットを装備し、そして前記電界発光素子と該ユ
    ニットのコネクタはリード線により結線されていること
    を特徴とする、請求項1記載の靴。
  4. 【請求項4】 ユニットは靴底の踵部に配設されている
    ことを特徴とする、請求項2または請求項3記載の靴。
  5. 【請求項5】 ユニットは、靴の胛被に設けられたユニ
    ット収納部内に収納されていることを特徴とする、請求
    項2または請求項3記載の靴。
  6. 【請求項6】 ユニットは、電池を除く総ての部品につ
    いて、絶縁封止されていることを特徴とする、請求項2
    または請求項3記載の靴。
  7. 【請求項7】 ユニットは、着脱自在に装備されている
    ことを特徴とする、請求項2または請求項3記載の靴。
  8. 【請求項8】 電界発光装置は、発光制御回路をさらに
    備えていることを特徴とする、請求項1記載の靴。
  9. 【請求項9】 発光制御回路は、単安定マルチバイブレ
    ータ方式とされ、電界発光素子の発光中は、スイッチの
    動作によっては動作しないように構成されていることを
    特徴とする、請求項8記載の靴。
  10. 【請求項10】 発光制御回路は、一回のスイッチ動作
    により複数サイクルの発光制御を行うように設定されて
    いることを特徴とする、請求項9記載の靴。
  11. 【請求項11】 電界発光素子は、発光する光の色が同
    一もしくは異なる複数個の電界発光素子よりなり、か
    つ、発光制御回路は、該複数個の電界発光素子を同時に
    もしくは逐次順に発光する制御を行うように設定されて
    いることを特徴とする、請求項8ないし請求項10のう
    ちいずれか一項記載の靴。
  12. 【請求項12】 電界発光素子、リード線およびコネク
    タは、絶縁性樹脂フィルムにより被覆、密封されている
    ことを特徴とする、請求項2または請求項3記載の靴。
  13. 【請求項13】 リード線と結線するための電界発光素
    子の接続端子は、絶縁性樹脂により封止されていること
    を特徴とする、請求項2または請求項3記載の靴。
  14. 【請求項14】 電界発光素子は、靴の胛被の基布と該
    基布より外側の表布との間に収まるようにそして該表布
    に形成された窓を通して外部より視認できるように備え
    られていることを特徴とする、請求項1記載の靴。
  15. 【請求項15】 スイッチは、接触スイッチ、振動スイ
    ッチ、または荷重スイッチであることを特徴とする、請
    求項1記載の靴。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503900A (ja) * 2003-09-02 2007-03-01 タリク ミルザ, 靴のための中底、およびそのための付属品
KR101560803B1 (ko) * 2014-01-23 2015-11-10 동서대학교산학협력단 자세 교정 기능이 내장된 스마트 운동화 제공 시스템을 이용한 자세 교정 방법
US10182608B2 (en) 2015-01-29 2019-01-22 Nike, Inc. Article with illuminating surface

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