JP2692690B2 - 電界発光素子 - Google Patents
電界発光素子Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電界発光素子、特に有
機分散型の電界発光素子を利用した文字板照明に関する
ものである。
機分散型の電界発光素子を利用した文字板照明に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】有機分散型の電界発光素子は、実開昭63
-10496号公報に開示され図４で示すように、アルミ箔等
からなる背面電極１，有機バインダにチタン酸バリウム
等を分散してなる絶縁層２，有機バインダに銅で活性化
した硫化亜鉛等の蛍光体を分散してなる発光層３及び端
部に銀ペースト等からなる集電体４を印刷した透明電極
５（この透明電極５は、有機バインダに導電材料を分散
させたものを印刷等の手段で薄膜形成してなり、前記集
電体４は、この透明電極５の表面に印刷してなる）で構
成される積層体６を親水性ナイロン等からなる吸湿フィ
ルム７，８及び三フッ化塩化エチレンフィルム等からな
る防湿フィルム９，10により封止し、背面電極１と透明
電極５の集電体４とにテープ（図示しない）等で接着し
た銅箔等からなるリード11，12を防湿フィルム９，10の
外部へ引き出し、駆動回路（図示しない）と接続してい
る。このような、電界発光素子13を図５で示すような自
動車用計器14の文字板15の照明として利用した従来の技
術として特開平3-190085号公報がある。
-10496号公報に開示され図４で示すように、アルミ箔等
からなる背面電極１，有機バインダにチタン酸バリウム
等を分散してなる絶縁層２，有機バインダに銅で活性化
した硫化亜鉛等の蛍光体を分散してなる発光層３及び端
部に銀ペースト等からなる集電体４を印刷した透明電極
５（この透明電極５は、有機バインダに導電材料を分散
させたものを印刷等の手段で薄膜形成してなり、前記集
電体４は、この透明電極５の表面に印刷してなる）で構
成される積層体６を親水性ナイロン等からなる吸湿フィ
ルム７，８及び三フッ化塩化エチレンフィルム等からな
る防湿フィルム９，10により封止し、背面電極１と透明
電極５の集電体４とにテープ（図示しない）等で接着し
た銅箔等からなるリード11，12を防湿フィルム９，10の
外部へ引き出し、駆動回路（図示しない）と接続してい
る。このような、電界発光素子13を図５で示すような自
動車用計器14の文字板15の照明として利用した従来の技
術として特開平3-190085号公報がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
電界発光素子13の背面電極１が不透光性であるため、文
字板15の背後に両面テープ（図示しない）等で積層して
夜間等に数字や目盛等の表示部16を透過照明できても、
積算計17等の文字板15裏面に配置される部材は照明でき
ないという問題があった。
電界発光素子13の背面電極１が不透光性であるため、文
字板15の背後に両面テープ（図示しない）等で積層して
夜間等に数字や目盛等の表示部16を透過照明できても、
積算計17等の文字板15裏面に配置される部材は照明でき
ないという問題があった。
【０００４】かかる問題を解決するため、電界発光素子
13の裏面にもう１枚同様な電界発光素子を前記部材に向
けて発光するように設けることが考えられる（類似とし
て実開昭62-124510 号公報参照）が、電界発光素子13を
２枚設けることはコスト高を招き、しかも電界発光素子
13を重ねることにより文字板15全体の厚みが増して文字
板15と文字板15裏面に配置される部材との間隔が大きく
なり、前記部材を視認しずらくするという問題を生じ
る。
13の裏面にもう１枚同様な電界発光素子を前記部材に向
けて発光するように設けることが考えられる（類似とし
て実開昭62-124510 号公報参照）が、電界発光素子13を
２枚設けることはコスト高を招き、しかも電界発光素子
13を重ねることにより文字板15全体の厚みが増して文字
板15と文字板15裏面に配置される部材との間隔が大きく
なり、前記部材を視認しずらくするという問題を生じ
る。
【０００５】また、背面電極１を透明電極５と同様な構
成とすることにより、電界発光素子13を両面発光とする
ことも考えられるが、文字板15裏面に配置される部材は
文字板15に比べて照明を必要とする面積が僅かであり、
文字板15と同程度の発光を受けることにより、前記部材
の明るさが文字板15に比べて強くなり、計器14全体とし
て見た時に照明のアンバランスを生じることになる。
成とすることにより、電界発光素子13を両面発光とする
ことも考えられるが、文字板15裏面に配置される部材は
文字板15に比べて照明を必要とする面積が僅かであり、
文字板15と同程度の発光を受けることにより、前記部材
の明るさが文字板15に比べて強くなり、計器14全体とし
て見た時に照明のアンバランスを生じることになる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題を
解決するため、背面電極，絶縁層，発光層及び透明電極
からなる積層体を防湿フィルムにより封止した片面発光
の電界発光素子において、一部を裏返して発光面とは反
対の面も照明するようにしたものである。
解決するため、背面電極，絶縁層，発光層及び透明電極
からなる積層体を防湿フィルムにより封止した片面発光
の電界発光素子において、一部を裏返して発光面とは反
対の面も照明するようにしたものである。
【０００７】
【作用】積層体を打ち抜き、打ち抜かれた積層体を裏返
して、防湿フィルムで封止することにより、前記同様他
面側に設けられた部材を照明することができる。
して、防湿フィルムで封止することにより、前記同様他
面側に設けられた部材を照明することができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明について図１〜３の実施例に基
づき説明するが、前記従来の技術と同一構成要素には同
一符号を付してその詳細な説明は省く。
づき説明するが、前記従来の技術と同一構成要素には同
一符号を付してその詳細な説明は省く。
【０００９】図１で示すように、文字板15の背後に積層
される片面発光の電界発光素子13において、文字板15を
透過照明する周縁部18を除く中央部19を裏返して利用す
るものである。
される片面発光の電界発光素子13において、文字板15を
透過照明する周縁部18を除く中央部19を裏返して利用す
るものである。
【００１０】すなわち、図２で示すように、電界発光素
子13を文字板15の背後に積層した時に文字板15の照明に
供さない中央部19を円形に打ち抜き、この中央部19を裏
返して再び元の位置に戻すことにより、電界発光素子13
は、周縁部18が文字板15を、中央部19が積算計17を、夫
々照明することができる。
子13を文字板15の背後に積層した時に文字板15の照明に
供さない中央部19を円形に打ち抜き、この中央部19を裏
返して再び元の位置に戻すことにより、電界発光素子13
は、周縁部18が文字板15を、中央部19が積算計17を、夫
々照明することができる。
【００１１】以下に製造工程を説明すると、積層体６を
作成した（図３（ａ））後、中央部19を打ち抜き（同図
（ｂ））、この中央部19を１８０度裏返して再び元の位
置に戻し（同図（ｃ））、周縁部18の背面電極１ａと中
央部19の透明電極５ｂ，周縁部18の透明電極５ａと中央
部19の背面電極１ｂを夫々リード11，12で接続し、この
リード11，12の端部が外部に露出するように積層体６を
吸湿フィルム７，８及び防湿フィルム９，10で封止する
（同図（ｄ））。周縁部18と中央部19との間は、約１mm
の隙間を生じる。
作成した（図３（ａ））後、中央部19を打ち抜き（同図
（ｂ））、この中央部19を１８０度裏返して再び元の位
置に戻し（同図（ｃ））、周縁部18の背面電極１ａと中
央部19の透明電極５ｂ，周縁部18の透明電極５ａと中央
部19の背面電極１ｂを夫々リード11，12で接続し、この
リード11，12の端部が外部に露出するように積層体６を
吸湿フィルム７，８及び防湿フィルム９，10で封止する
（同図（ｄ））。周縁部18と中央部19との間は、約１mm
の隙間を生じる。
【００１２】前記リード11，12の接続は、周縁部18の背
面電極１ａに接着してあるリード11を中央部19の透明電
極５ｂに設けられた集電体４ｂに接着し、中央部19の背
面電極１ｂに接着してあるリード12を周縁部18の透明電
極５ａに設けられた集電体４ａに接着している。
面電極１ａに接着してあるリード11を中央部19の透明電
極５ｂに設けられた集電体４ｂに接着し、中央部19の背
面電極１ｂに接着してあるリード12を周縁部18の透明電
極５ａに設けられた集電体４ａに接着している。
【００１３】この構成によれば、片面発光の電界発光素
子13でありながら、文字板15と、文字板15裏面の前記積
算計17とを同時に照明することができる。
子13でありながら、文字板15と、文字板15裏面の前記積
算計17とを同時に照明することができる。
【００１４】なお、電界発光素子13には、文字板15に設
けてある積算計17の透視窓部20に対応して透視孔部21
と、文字板15と計器14とを固定するネジ（図示しない）
用の孔22及び計器14の指針軸23用の孔24に対応して取付
孔部25とが設けられており、これら孔部21，25の内側周
囲も防湿フィルム９，10で十分に封止されるようにして
おくことが必要である。
けてある積算計17の透視窓部20に対応して透視孔部21
と、文字板15と計器14とを固定するネジ（図示しない）
用の孔22及び計器14の指針軸23用の孔24に対応して取付
孔部25とが設けられており、これら孔部21，25の内側周
囲も防湿フィルム９，10で十分に封止されるようにして
おくことが必要である。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、１枚の片面発光の電界
発光素子で両側の特定の部分を照明することができ、コ
ストを高めることなく、また厚みを増すことなく、照明
を必要とする部材に合った効率の良い照明が可能であ
る。
発光素子で両側の特定の部分を照明することができ、コ
ストを高めることなく、また厚みを増すことなく、照明
を必要とする部材に合った効率の良い照明が可能であ
る。
【図１】本発明の実施例を自動車用計器の文字板の照明
として利用した分解平面図である。
として利用した分解平面図である。
【図２】同上の要部断面図である。
【図３】同上実施例の製造工程を説明する要部断面図
で、（ａ）は積層体の完成時、（ｂ）は中央部の打ち抜
き時、（ｃ）は中央部を裏返して再び元の位置に戻した
時、（ｄ）は電界発光素子の完成時を示す。
で、（ａ）は積層体の完成時、（ｂ）は中央部の打ち抜
き時、（ｃ）は中央部を裏返して再び元の位置に戻した
時、（ｄ）は電界発光素子の完成時を示す。
【図４】従来の電界発光素子の要部断面図である。
【図５】同上電界発光素子を自動車用計器の文字板の照
明として利用した分解斜視図である。
明として利用した分解斜視図である。
１，１ａ，１ｂ：背面電極 ２：絶縁層 ３：発光層 ４，４ａ，４ｂ：集電体 ５，５ａ，５ｂ：透明電極 ６：積層体 ７，８：吸湿フィルム ９，10：防湿フィルム 11，12：リード 13：電界発光素子 14：計器 15：文字板 16：表示部 17：積算計 18：周縁部 19：中央部 20：窓部 21：透視孔部 22：孔 23：指針軸 24：孔 25：取付孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−190085（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−132273（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−23293（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−16898（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−134696（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−100892（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 背面電極，絶縁層，発光層及び透明電極
からなる積層体を防湿フィルムにより封止した片面発光
の電界発光素子において、一部を裏返して発光面とは反
対の面も照明するようにしたことを特徴とする電界発光
素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4079036A JP2692690B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電界発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4079036A JP2692690B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電界発光素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05242965A JPH05242965A (ja) | 1993-09-21 |
| JP2692690B2 true JP2692690B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=13678697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4079036A Expired - Fee Related JP2692690B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電界発光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2692690B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4485184B2 (ja) * | 2003-12-15 | 2010-06-16 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 発光装置および電子機器 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4079036A patent/JP2692690B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05242965A (ja) | 1993-09-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |