JPH119397A - マットレス - Google Patents

マットレス

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JPH119397A
JPH119397A JP9184428A JP18442897A JPH119397A JP H119397 A JPH119397 A JP H119397A JP 9184428 A JP9184428 A JP 9184428A JP 18442897 A JP18442897 A JP 18442897A JP H119397 A JPH119397 A JP H119397A
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Hiroshi Nagatake
宏 長竹
Haruhiko Okawa
治彦 大川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばウォータベッド用のマット
レスをギャッチ・ベッドに適用した際、所定の箇所で折
れ曲がりやすくし、マットレスの弾力性が損なわれない
ようにすることを目的とする。 【解決手段】 多数の連結糸6で連結される上織布7と
下織布8の表面に樹脂引き処理等によって防水層9を形
成し、周囲をサイドシール材4によって密封して水収容
部5を形成するとともに、この水収容部5内に水を充填
してウォータベッド用のマットレス1とする。また所定
の折れ曲がりラインdに沿って連結糸6dの長さを短く
し、この折れ曲がりラインdに沿ってマットレス1が折
れ曲がりやすくし、例えばギャッチ・ベッド用の水マッ
トレスとして適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば看護用のギ
ャッチ・ベッド用マットレスを水マットレスで構成する
ための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばウォータベッドのように流
体を収容したベッドは、人体に広い面積で接触し荷重が
分散されるため床ずれ防止等に効果があり、特に医療用
ベッド等として多用されている。
【0003】また流体を収容したマットレスにおいて、
例えばマットレス上で動いた時の揺れを防止し、また、
底つき感を無くす等のため、例えば実開平4−1695
2号とか、特開平4−295308号とか、実開平7−
7630号のような技術が知られており、これらの技術
では、流体収容部を形成する上下の織布を多数の一定長
の連結糸で連結し、内部の流体収容部に流体を充填する
ことで、均一厚みのマットレスを形成し、また局部的に
荷重がかかっても内部の流体が移動しにくくなるように
している。
【0004】またギャッチ・ベッドは、特に寝たきり者
等を介護する介護用ベッドとして、姿勢変換等を行うよ
うな際に便利なベッドとして構成されており、例えばク
ランク等を廻すことによってベッドの所定部が局部的に
起上がったり倒れたりするようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウォータベ
ッドのような流体を収容した水マットレスをギャッチ・
ベッドに適用出来れば、床ずれ等の防止に有効であり、
しかもベッド上で姿勢変換等を行う時も容易に行えて便
利であるが、マットレスの流体収容部に対する水等の充
填量が多いと、ベッドが折れ曲がりにくくなってギャッ
チ・ベッドとしての機能が損なわれがちになり、逆に流
体収容部への水等の充填量が少ないと、ベッドの一部を
局部的に起上がらせたような場合に、起上がった部分か
ら水等が流れ落ちてしまい、同部の弾力性が損なわれて
しまう。
【0006】そこで、本発明は、例えばウォータベッド
等に適用する水マットレスを、ギャッチ・ベッド等に適
用した場合に、所定の箇所で折れ曲がりやすく、しかも
折れ曲がってベッドの一部が局部的に起上がったような
際でも、弾性力が損なわれることのないようなマットレ
スの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項1において、上基布と下基布を使用し
て液密状又は気密状に形成した流体収容部に流体を充填
し、所定の折れ曲がりラインで折れ曲がりやすいマット
レスを構成し、上基布と下基布の内面側のうち、折れ曲
がりライン以外の箇所のほぼ全域を一定長の多数の連結
糸で連結するとともに、折れ曲がりラインに沿った箇所
をそれより短い連結糸で連結するようにした。
【0008】このように上基布と下基布の折れ曲がりラ
イン以外の箇所を多数の連結糸で連結して流体収容部を
形成し、この流体収容部に気体又は液体等の流体を充填
すれば、全般的に厚み一定のマットレスが構成され、ま
た、折れ曲がりラインに沿って短い連結糸で連結するこ
とで、折れ曲がりラインのマットレスの厚みが、その他
の箇所の厚みより薄くなり、折れ曲がりやすくなる。
【0009】また、折れ曲がりラインの箇所では、マッ
トレスの厚みは薄くなるものの、内部の流体の連通状態
は維持され、折れ曲がりラインを含むマットレス全般の
弾力性は良好に保持される。またマットレスのほぼ全域
を連結糸で連結しているため、比較的マットレスの厚み
が薄くても底つき現象を生じにくく、マットレスの小型
化、軽量化が図られる。
【0010】更に、例えば流体収容部に水等の液体をほ
ぼ一杯に充填しておけば、マットレスを折れ曲がりライ
ンで折曲げて一部を起上がらせたような場合でも、連結
糸によって下方の流体収容部の局部的な膨張が抑制さ
れ、起上がった部分の液体が下方に落下せず、起上がら
せた部分の弾力性が損なわれることがない。
【0011】ここで、上基布、下基布の素材としては、
例えば多数の連結糸で連結される上織布と下織布の表面
側にゴム、樹脂等をコーティングしたり、又はゴム、樹
脂シート等を貼着したりした防水性素材とする。
【0012】また、折れ曲がりラインに沿って上基布と
下基布の連結糸を短くするには、例えば上織布と下敷布
が一定長の連結糸で連結される織布状態の段階で、折れ
曲がりラインに沿った箇所をミシン縫製等によって短い
連結糸で連結し、その後、その表面に樹脂引き処理等を
行っても良く、又は一定長の連結糸で連結される上織布
と下織布の表面に樹脂引き処理等を施した後、樹脂引き
等加工品の上からミシン縫製等によって折れ曲がりライ
ンを短い連結糸で連結し、その後、ミシン目を閉塞する
防水処理等を行うようにしても良い。
【0013】また請求項2では、流体を液体とし、また
マットレスをギャッチ・ベッド用のマットレスとして構
成するようにした。
【0014】このようにギャッチ・ベッドをウォータマ
ット等の液体収容マットで構成すれば、床ずれ等の防止
を図ることが出来、医療用、介護用等のベッドとしての
価値を高めることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のマットレスの実施形態に
ついて添付した図面に基づき説明する。ここで図1は本
発明に係るマットレスの分解斜視図、図2はマットレス
の縦断面図である。
【0016】本発明に係るマットレスは、例えば医療
用、介護用のベッド等に最適な水マットレスとして構成
され、ギャッチ・ベッドに適用した場合でも弾力性の低
下が生じないようにされている。
【0017】すなわち、図1、図2に示すように、本マ
ットレス1は、上面側の上基布2と、下面側の下基布3
と、周囲側面側のサイドシール材4によって液密状の水
収容部5(図2)を形成し、この水収容部5に水を充填
出来るようにするとともに、上基布2と下基布3の間を
多数の連結糸6で連結している。
【0018】そしてこのマットレス1の所定箇所には、
折れ曲がりラインdが形成され、この折れ曲がりライン
dに沿って折れ曲がりやすくなるよう、折れ曲がりライ
ンdの箇所の連結糸6dの長さは、それ以外の箇所の連
結糸6の長さより短めにされている。
【0019】前記上基布2と下基布3及び連結糸6は、
例えば、図2に示すように、予め上織布7と下織布8が
一定長の多数の連結糸6によって連結されながら一体に
縫製されるいわゆるダブルウォール織物を使用しても良
く、又は、別体の上織布7と下織布8に対して、後から
連結糸6を縫込むように縫製したものでも良い。
【0020】そして上織布7と下織布8の表面側に樹
脂、ゴム等のコーティングを施したり、樹脂、ゴムシー
ト等を貼り付けたりして防水層9を形成し、液密状の上
基布2及び下基布3を構成している。
【0021】この際、全般的な連結糸6の長さは、10
〜15cm程度としている。これは、これより短いとマッ
トレスの厚みが薄くなって底つき等の不具合が発生しや
すくなるとともに、これより厚いと、マットレスの厚み
が増えて重量が嵩み大型化しやすくなるからである。
【0022】ところで、折れ曲がりラインdの連結糸6
dの長さを短くするため、本実施形態では、各織布7、
8の表面に防水層9を形成する前の段階で行うようにし
ている。すなわち、例えばダブルウォール織物を使用す
る時は、折れ曲がりラインdに沿ってミシン縫製等で連
結糸6dの長さを短くした後、樹脂引き処理等によって
防水層9を形成し、また別体の上織布7と下織布8を使
用する場合は、連結糸6で連結する段階で折れ曲がりラ
インdの連結糸6dの長さを短くし、その後、樹脂引き
処理等によって防水層9を形成する。
【0023】このため、折れ曲がりラインdの箇所で
は、上基布2と下基布3の表面が凹状に窪んで厚みが薄
くなり、折れ曲がりやすくなる。尚、上基布2には、水
収容部5に水を充填又は排出するための充填口10を設
けている。
【0024】前記サイドシール材4は、例えば各基布
7、8の防水層9と同じ素材のシート、又はターポリ
ン、又は防水性のあるレザー引き等の帯状の素材が適用
され、図2に示すように、上基布2、下基布3の周縁部
に対して高周波ウェルダ装置、超音波ウェルダ装置、熱
風溶接機、ホットプレート溶接機等の装置で密封状に接
着されている。
【0025】そしてこのサイドシール材4は、シート材
から加工しても良く、或いは断面コの字型に成形した射
出成形品でも良い。また、予め、折れ曲がりラインdの
凹部に密着させることが出来るような凹部を所定箇所に
形成しておくことが好ましいが、材質等によっては、特
に凹部を形成しなくても良い。そしてこのようなサイド
シール材4を上基布2と下基布3に密着状に接着するこ
とで、液密状の水収容部5を形成する。また、サイドシ
ール材4を上基布2、下基布3に接着する際、上下のサ
イドシール材4を含む周縁部全体を一括して挟み込んで
ウエルダ加工すると、上基布2の裏面と下基布3の裏面
の接触面が接合する可能性があるので、例えば上基布2
と下基布3の周縁中間部に離型紙等を挟み込んで、その
ような事態の防止を図る場合もある。
【0026】以上のように構成したマットレス1におい
て、充填口10から水収容部5内に水を充填する。この
時、水の充填量は、例えばマットレス1上で人体が横た
わると、人体に広い面積で接触して圧力が均一に分散さ
れ、しかも底つきの生じることのないような程度の適量
に調整する。また、内部に充填した水は、不図示のヒー
タ等で適温に調整出来るようにすることもある。
【0027】このようなマットレス1は、折れ曲がりラ
インdの部分は表面側が少し窪んだ状態になるものの、
マットレス1全般の弾力性は保持され、また、マットレ
ス1に局部的な荷重が加わっても、連結糸6の存在によ
って内部の水は移動しにくく、マット揺れとか、底つき
等の不具合が生じにくくなる。
【0028】またこのようなマットレス1を、例えばギ
ャッチ・ベッド用のマットに適用すれば、折れ曲がりラ
インdに沿って曲りやすく、しかもマットレス1の局部
が起上がったような場合でも、連結糸6によって局所的
な膨張が抑制され水の移動が起きにくいため、高くなっ
た箇所の水が下方の箇所に流れ落ちるようなことがな
く、起上がった箇所を含めてマットレス1全体の弾力性
が維持される。
【0029】ところで、折れ曲がりラインdの部分の連
結糸6dを短くする際、各織布7、8の表面に防水層9
を形成した後に行っても良い。この場合は、例えばダブ
ルウォール織物等の各織布7、8の表面に樹脂引き、ゴ
ム引き等を施して防水層9を形成した後、各基布2、3
の上からミシン縫製等によって折れ曲がりラインdの連
結糸6dを短くし、その後、ミシン目等を塞いで防水処
理する。
【0030】そしてこの防水処理は、例えばミシン目の
部分の表面に防水パッチを貼付したり、目止め剤をコー
ティングしたりすることで行う。
【0031】尚、以上の実施形態では、マットレス1の
水収容部5に水を充填する水マットレスの例について説
明したが、水以外の液体の場合にも適用出来、またエア
等の気体の場合でも適用出来る。また、実施形態では水
収容部5の形成にあたり、上基布2と下基布3の周縁部
を開放状態にしてサイドシール材4で密封するようにし
ているが、例えばサイドシール材4を使用しないで上織
布7と下織布8を縫製等で接合した後、表面に防水層9
を形成する等によって、上基布2と下基布3の周縁部同
士を直接接合して密封するようにしても良く、或いは、
図3に示すように、更にその周囲にサイドシール材4を
設けるようにしても良い。
【0032】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば、折
れ曲がりラインdの位置、数、方向等は任意である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明に係るマットレス
は、請求項1のように、上基布と下基布を多数の連結糸
で連結して形成した流体収容部に流体を充填し、所定箇
所を折れ曲がりラインとして連結糸の長さを短くするよ
うにしたため、折れ曲がりラインでマットレスを折れ曲
がりやすくすることが出来、しかも、マットレスを折曲
げた場合でも、高い位置の流体が低い位置に移動するよ
うな不具合もない。またマットレスのほぼ全域を連結糸
で連結しているため、内部の流体が移動しにくく、マッ
ト揺れ等の不具合を防止出来るとともに、マットレスの
厚みを薄くしても底つき現象等が生じにくくなり、マッ
トレスの小型化、軽量化が図られる。このため請求項2
のように、本マットレスをギャッチ・ベッド用のマット
レスに適用し、ウォータベッドとすれば、例えば医療
用、介護用のベッドとしての価値を高めることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマットレスの分解斜視図
【図2】マットレスの縦断面図
【図3】上基布と下基布の周縁部の液密構造の別構成例
【符号の説明】
1…マットレス、2…上基布、3…下基布、5…水収容
部、6…連結糸、d…折れ曲がりライン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上基布と下基布を使用して液密状又は気
    密状に形成した流体収容部に流体を充填し、所定の折れ
    曲がりラインで折れ曲がりやすくしたマットレスであっ
    て、前記上基布と下基布の内面側のうち、前記折れ曲が
    りライン以外の箇所のほぼ全域を一定長の多数の連結糸
    で連結するとともに、折れ曲がりラインに沿った箇所を
    それより短い連結糸で連結することを特徴とするマット
    レス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマットレスにおいて、
    前記流体を液体とし、また前記マットレスをギャッチ・
    ベッド用のマットレスとして構成することを特徴とする
    マットレス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015142788A (ja) * 2015-04-27 2015-08-06 廣美 畑中 マットレス内収納のオムツ着脱式トイレ装置。
JP2020503986A (ja) * 2016-10-31 2020-02-06 ガレスピー,マーガレット,フォーショー 昇降装置および片持ち支持された支持台を備える昇降システム

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