JP2607187Y2 - 多層構造シート - Google Patents

多層構造シート

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JP2607187Y2
JP2607187Y2 JP1993046792U JP4679293U JP2607187Y2 JP 2607187 Y2 JP2607187 Y2 JP 2607187Y2 JP 1993046792 U JP1993046792 U JP 1993046792U JP 4679293 U JP4679293 U JP 4679293U JP 2607187 Y2 JP2607187 Y2 JP 2607187Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は多層構造シートに関し、
とくにシーツ、マット、座布団などの体の下に敷いて用
いるシートに関する。
【0002】
【従来の技術】人が眠る場合や座る場合に、体を面で支
えるよりも、多数の点で支える方が、血行障害を防止
し、皮膚局部にかかる体重圧のストレスや炎症を抑えら
れることが知られている。例えば、寝た状態を長くとり
続ける病人や老人の場合、皮膚の潰瘍や褥瘡などの炎症
を起こすことがあるが、多数の点で支えられる寝具を使
用するとこの様な炎症が生じにくい。従来、多数の点で
支える寝具としては、マットレスの内部に凸部を多数形
成した発泡体やゴムシートを収納したものが知られてい
るが、発泡体の場合には長期の使用の内にへたってしま
って効果がなくなるという問題があり、ゴムシートの場
合には感触が固く体に馴染みにくいという問題があっ
た。また、いずれもマットレス内に収納されているた
め、取り替えが困難であるという欠点もあった。
【0003】本考案者は上記従来技術の欠点を解決する
ために、実開昭62−182725号などに開示される
平面フィルムと突起フィルムとが接合一体化された空気
内包シート素材を使用し、この表裏に不織布などの繊維
質シートを積層した多層構造シートを検討した。このシ
ートの場合、凸部が空気の内包されたフィルムで構成さ
れるので感触がソフトであり、またマットレスのような
大掛かりな構造をとらないので、簡便に取り替えること
ができるという利点を有する。しかしながら、このシー
トの場合にも人体などの重量が長期に渡って加わること
により、フィルムの破裂や内包された空気の漏れにより
へたりが生じることがあった。しかも、空気を封入した
凸部で重量を支えるため、凸部が平に変形しやすく、点
で支えるという効果も失われやすかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記従来の技
術の欠点を解消すべくなされたものであり、人体などを
多数の点で支えることができ、へたりにくく、感触がよ
く、簡便に取り扱える多層構造シートを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は平面
フィルムと突起フィルムとを接合一体化した素材の表裏
面に、繊維質シートを積層したシートにおいて、該素材
の平面フィルムと突起フィルムによって囲まれる空気内
包空間に粉粒体を移動可能に充填せしめたことを特徴と
する多層構造シートに関する。
【0006】以下、図面を用いて本考案を説明する。図
1は本考案の多層構造シートの一例を示す断面模型図で
あり、図2、図3は各々本考案の多層構造シートの他の
例を示す断面模型図である。
【0007】本考案においては、平面フィルム1と突起
フィルム2とを接合一体化した素材を使用する。平面フ
ィルム1及び突起フィルム2には、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、シリコーン系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂などの樹脂
からなる非通気性のフィルムが好適に用いられる。フィ
ルムは単層であっても多層であってもよく、また、平面
フィルム1と突起フィルム2とは同じフィルムであって
も異なるフィルムであってもよい。
【0008】突起フィルム2には、円柱状、四角柱状な
どの柱状突起、または半球状、かまぼこ状などのドーム
状突起などが適宜の配置で設けられているものが好適に
使用される。突起フィルム2はフィルム形成の際に突起
に対応する形状を有する型を用いて作成してもよいし、
一旦平面フィルムを形成した後に型を用いて熱成形して
もよい。
【0009】平面フィルム1と突起フィルム2とは接着
剤による接着により、又はフィルムの熱融着により接合
一体化される。後者の場合には、平面フィルム1又は突
起フィルム2の少なくとも一方の接合面に熱融着性フィ
ルムを使用する。接合された素材は、通常は図1のよう
に平面フィルム1が裏面側に、突起フィルム2が表面側
となるように用いられるが、図2のように突起フィルム
2の両面に平面フィルム11、12を積層してもよく、
また図3のように平面フィルム1の両面に突起フィルム
21、22を積層してもよい。これらの場合には、表裏
の区別なく使用することができる。
【0010】上記素材の平面フィルム1と突起フィルム
2とで囲まれる空気内包空間には、粉粒体3が充填され
る。本考案の多層構造シートにおいては、この充填され
た粉粒体3と内包された空気との双方が人体などのシー
トに加わる重みを支えるため、突起フィルム2の形状が
大きく変形せず、シートのへたりが生じにくいので、点
で支える効果が持続できる。また、粉粒体3は充填され
ていてもある程度の移動は可能であるため、シートに接
触する人体の形状に合わせて多少変形できるので、体に
馴染みやすく感触もよい。とくに、発泡スチロールのビ
ーズなどの多孔体や中空体を充填したものは、圧縮弾性
を有するのでソフトな感触のシートを形成できるのでよ
い。
【0011】本考案の粉粒体3には、例えばポリスチレ
ン、ポリウレタン、シリコーンなどの樹脂または発泡体
をビーズ状、粒状に成形したものや、砂、もみがら、コ
ルクなどの粒体などが好適に使用できる。
【0012】粉粒体3を平面フィルム1と突起フィルム
2とで囲まれる空間に充填する方法としては、突起フィ
ルム2を突起が下に向くように置き、この突起内に適量
の粉粒体3を入れた後に、平面フィルム1を積層し、突
起フィルム2と接合一体化する方法がある。なお、粉粒
体3を入れる時に突起フィルム2を振動させながら入れ
ると、粉粒体3が平面フィルム1と突起フィルム2との
接合面に残らず、効率よく突起内に充填されるのでよ
い。
【0013】平面フィルム1と突起フィルム2とを接合
一体化した素材の表裏には、繊維質シート4、5が積層
される。繊維質シート4、5には、不織布、編織布、紙
などを単独または複合したシートが使用される。とく
に、突起フィルム2に積層される表面側繊維質シート4
は人体と接触する面であるので、汗などの体液や水分が
繊維質シート表面に残らないようにすることが望まし
い。このため、表面側繊維質シート4には、表面に水分
が付着しにくいように繊維質シートの表面を撥水加工し
たものを用いたり、水分がシート内部に速やかに吸収さ
れるように表面が撥水性又は疎水性で内部を親水性にし
た繊維質シートを用いることが望ましい。例えば、この
ような繊維質シート4としては、親水性繊維の上層と疎
水性繊維の下層とを有する水流絡合不織布や、表面を撥
水加工した親水性繊維からなる水流絡合不織布などがあ
る。一方、平面フィルム1に積層される裏面側繊維質シ
ート5はとくに限定されないが、多層構造シートが容易
に滑らないようにできるものや、多層構造シートに強度
の付与できるものが望ましく、例えばスパンボンド不織
布などがとくに適している。
【0014】上記フィルム素材と繊維質シートとは、接
着剤、接着フィルムなどを用いて接着してもよく、フィ
ルム素材又は繊維質シートの構成繊維に熱融着性のもの
を使用して接着してもよいが、場合によっては、表裏の
繊維質シートどうしを袋状に接合し、その内部にフィル
ム素材を収納するようにしてもよい。このように、フィ
ルム素材の表裏両面に繊維質シートを積層することによ
って、シーツやマットなどの下敷シートの代用として多
層構造シートを用いることが可能になるので、点で人体
を支える機構をマットレスなどに組込む大掛かりな構造
としなくても簡便に導入でき、しかも取り替えも簡単に
行える。
【0015】なお、図3に示すように、多層構造シート
を表裏の区別なく使用できるようにする場合には、裏面
側繊維質シート5は用いず、表面側繊維質シート41、
42を両面に配してもよい。
【0016】
【考案の効果】本考案の多層構造シートは、平面フィル
ムと突起フィルムとによって囲まれる空気内包空間に粉
粒体が充填されているので、突起部が人体などの荷重を
受けても大きく変形せず、へたることもないので、人体
などを多数の点で支える効果を長期に渡って利用するこ
とができる。また、粉粒体は充填されていても人体の動
きに合わせてある程度移動できるので、体に馴染みやす
く感触もよい。更に、本考案の多層構造シートは表裏に
繊維質シートが積層されているので、体の下に敷くシー
ツ、マット、座布団などの代用品として使用でき、取り
扱いが簡便で、大掛かりな構造をとることなく、人体な
どを多数の点で支える機構を利用できる。
【0017】請求項2に記載の多層構造シートは、粉粒
体が圧縮弾性を有する発泡スチロールのビーズからなる
ので、ソフトな感触のシートを形成できるのでよい。
【0018】請求項3に記載の多層構造シートは、表面
側繊維質シートの表面が撥水処理されているので、体液
や水分がシート表面に付着しにくいので表面がさらっと
していて不快感がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多層構造シートの一例を示す断面模型
図。
【図2】本考案の多層構造シートの他の例を示す断面模
型図。
【図3】本考案の多層構造シートの他の例を示す断面模
型図。
【符号の説明】
1・・・平面フィルム 2・・・突起フィルム 3・・・粉粒体 4・・・表面側繊維質シート 5・・・裏面側繊維質シート

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面フィルムと突起フィルムとを接合一
    体化した素材の表裏面に、繊維質シートを積層したシー
    トにおいて、該素材の平面フィルムと突起フィルムによ
    って囲まれる空気内包空間に粉粒体を移動可能に充填せ
    しめたことを特徴とする多層構造シート。
  2. 【請求項2】 粉粒体が発泡スチロールのビーズである
    ことを特徴とする請求項1に記載の多層構造シート。
  3. 【請求項3】 表面側繊維質シートの表面が撥水処理さ
    れている請求項1に記載の多層構造シート。
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