JP2005160601A - 多層マットレス - Google Patents
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Abstract
【課題】 就寝時の体圧の集中を軽減して、就寝中に圧迫感を感じることの少ないマットレスを提供する。
【解決手段】 三層以上の多層マットレスであって、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられていて、硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている中間層より表側の層は、この中間層の硬さより50N以上小さいシートである。
【選択図】 図1
【解決手段】 三層以上の多層マットレスであって、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられていて、硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている中間層より表側の層は、この中間層の硬さより50N以上小さいシートである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ベッドに用いるマットレスに関するものであり、特に病院や療養施設等において使用するギャッチアップ型ベッドに好適なマットレスに関するものである。
従来からマットレスとしては、一般にポリウレタンフォーム等の弾力性を有する素材で構成されていて、使用者が横たわるとその荷重である程度沈み込み、クッション感が得られるようになっている。しかしながら人体が横になった際の荷重バランスは均一でないために、腰部や胸部等の重い部分が深く沈み込み、この部分に体圧が集中してしまうので、使用者は圧迫感を感じて頻繁に寝返りをうつ、あるいは寝返りを打とうとしても寝返りし難い状態等になり、安眠できないといった問題とか、特に長時間着床している可能性の大きい病院の入院者や療養所の入居者等には集中した体圧のため皮膚組織下の毛細血管の血液流が妨害されるためにいわゆる床擦れ現象も発生する可能性があった。
そこで体圧の集中を防止する方法として、例えば、特開平11−113688号公報には人体の荷重分布に合わせて各部位毎に硬さを変えたマットレスとする方法、特開平11−318646号公報には各部位毎に厚さを変えたマットレスとする方法が提案されている。しかしながら伸長、体重に合わせてそれに対応したマットレスを準備するには多数の規格のマットレスを準備する必要があり、個人使用のマットレスの場合は対応できるとしても、順次使用者が変わっていく病院の入院者や療養所の入居者等においては使用が困難である。
特開平11−113688号公報
特開平11−318646号公報
そこで体圧の集中を防止する方法として、例えば、特開平11−113688号公報には人体の荷重分布に合わせて各部位毎に硬さを変えたマットレスとする方法、特開平11−318646号公報には各部位毎に厚さを変えたマットレスとする方法が提案されている。しかしながら伸長、体重に合わせてそれに対応したマットレスを準備するには多数の規格のマットレスを準備する必要があり、個人使用のマットレスの場合は対応できるとしても、順次使用者が変わっていく病院の入院者や療養所の入居者等においては使用が困難である。
本発明は、上記のような現状を鑑みてなされたものであり、就寝時の体圧の集中を軽減して、就寝中に圧迫感を感じることの少ないマットレスを提供することを課題とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、
1)三層以上の多層マットレスであって、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられていて、該硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている中間層より表側の層は、該中間層の硬さより50N以上小さいシートであることを特徴とする多層マットレス、
2)中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは、粉砕したポリウレタンフォ−ムを圧縮・加熱して成形した再生ポリウレタンフォームである上記の多層マットレス、
3)中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは、該層の裏側の層もしくは表側の層と接着していて、反対側の層とは接着していない上記の多層マットレス、
4)中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは側地で被包されている1)又は2)に記載の多層マットレス、
5)厚さが5〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームの並びで中間層の少なくとも一層が形成されている1)から3)のいずれかに記載の多層マットレス、
6)厚さが10〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームを収納した連続袋体で中間層の少なくとも一層が形成されている1)又は2)に記載の多層マットレス。
7)全層が1袋の側地に被包されている1)から6)のいずれかに記載の多層マットレス、
8)硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より裏側の層とが1袋の側地に被包され、他の層は別の1袋の側地に被包されていて、あるいは硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より表側の層とが1袋の側地に被包され、他の層は別の1袋の側地に被包されていて、もしくは各層がそれぞれ別の1袋の側地に被包されていて、それらが布製セットカバーに収納されている1)から6)のいずれかに記載の多層マットレス
を要旨とするものである。
1)三層以上の多層マットレスであって、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられていて、該硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている中間層より表側の層は、該中間層の硬さより50N以上小さいシートであることを特徴とする多層マットレス、
2)中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは、粉砕したポリウレタンフォ−ムを圧縮・加熱して成形した再生ポリウレタンフォームである上記の多層マットレス、
3)中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは、該層の裏側の層もしくは表側の層と接着していて、反対側の層とは接着していない上記の多層マットレス、
4)中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは側地で被包されている1)又は2)に記載の多層マットレス、
5)厚さが5〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームの並びで中間層の少なくとも一層が形成されている1)から3)のいずれかに記載の多層マットレス、
6)厚さが10〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームを収納した連続袋体で中間層の少なくとも一層が形成されている1)又は2)に記載の多層マットレス。
7)全層が1袋の側地に被包されている1)から6)のいずれかに記載の多層マットレス、
8)硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より裏側の層とが1袋の側地に被包され、他の層は別の1袋の側地に被包されていて、あるいは硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より表側の層とが1袋の側地に被包され、他の層は別の1袋の側地に被包されていて、もしくは各層がそれぞれ別の1袋の側地に被包されていて、それらが布製セットカバーに収納されている1)から6)のいずれかに記載の多層マットレス
を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の多層マットレスは、三層以上の多層マットレスであり、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上であるポリウレタンフォームが用いられている。三層の場合を例として説明すると、基本的な構造は、図1に示す構造となっている。図1は、本発明のマットレス1が三層である場合の横から見た構造を示す図であり、図1において、中間層3は硬さが170N以上であるポリウレタンフォームであり、200N以上であるのが好ましい。ポリウレタンフォームの硬さが大きくなるとクッション性がなくなってくるので、その上限は500N程度である。この中間層の表層2には、該中間層の硬さより50N以上小さいシートが用いられている。そしてその裏層4にも中間層より硬さの小さいシートが用いられているのが好ましい。本発明におけるポリウレタンフォームの硬さは、JIS K6400にA法に規定する方法により測定される。
本発明の多層マットレスは、三層以上の多層マットレスであり、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上であるポリウレタンフォームが用いられている。三層の場合を例として説明すると、基本的な構造は、図1に示す構造となっている。図1は、本発明のマットレス1が三層である場合の横から見た構造を示す図であり、図1において、中間層3は硬さが170N以上であるポリウレタンフォームであり、200N以上であるのが好ましい。ポリウレタンフォームの硬さが大きくなるとクッション性がなくなってくるので、その上限は500N程度である。この中間層の表層2には、該中間層の硬さより50N以上小さいシートが用いられている。そしてその裏層4にも中間層より硬さの小さいシートが用いられているのが好ましい。本発明におけるポリウレタンフォームの硬さは、JIS K6400にA法に規定する方法により測定される。
表層2は、ウレタンフォームであってもよいことはもちろんであり、綿、羊毛、絹等の天然素材綿やポリエステル、アクリル等の合成繊維綿、炭素繊維、アラミド繊維等の高機能繊維等を単独あるいは混綿して製綿したシート、これらに熱融着性繊維を混綿し製綿した後熱融着処理をした固綿シートであってもよい。裏層も同様である。
四層以上の多層とする場合、上記の硬さが170N以上であるポリウレタンフォームより表側に、消臭性能を有するシートや圧縮・開放の繰返しによりマットレス内の湿気をその層を通して排出する粗い構造のシート等を配置することが考えられる。
中間層の少なくとも一層に用いられる硬さが170N以上であるポリウレタンフォームは、当初よりこの硬さで製造されたものであってもよいが、一度使用されて回収されたポリウレタンフォームを粉砕したものを圧縮し加熱して成形した再生ポリウレタンフォームであってもよい。再生ポリウレタンフォームの具体的な製造法の例としては、回収したポリウレタンフォームを5〜10mmの大きさに粉砕し、接着剤なし又は水性エマルジョン等の接着剤を併用してモールドに吹き込み、圧縮して乾熱180〜170℃であるいは110〜120℃の蒸気で加熱して成形する方法等を挙げることができる。この際回収したポリウレタンフォーム自身の硬さの揃ったものを選別して粉砕したものを用いた再生ポリウレタンフォームを用いると本発明のマットレスとしても性能の安定したものとなるので好ましい。
本発明の多層マットレスが三層の場合の基本的な構造は、図1に示すように、中間層3は硬さが170N以上であるポリウレタンフォームであり、その表層2には、該中間層の硬さより50N以上小さいシートが用いられていて、全層が全体を被包する側地5で被包されている。この場合、中間層3は、その表側の層やその裏側の層とが接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。また、この中間層の裏側の層もしくは表側の層とは接着していて、反対側の層とは接着していない状態であってもよい。
本発明の多層マットレスの硬さが170N以上であるポリウレタンフォームでなる中間層3は、図2に示すように、この硬さが170N以上であるポリウレタンフォームは単独で側地6で被包されているのも好ましい。
また、本発明の多層マットレスの硬さが170N以上であるポリウレタンフォームでなる中間層は、図3に示すように、厚さが5〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームの並び7で形成されていてもよい。この多層マットレスは、ギャッチアップ型ベッドに用いた際に変形に追随しやすく、所望の体の態勢に適合した形状に変形させるのに好適なマットレスである。
中間層をポリウレタンフォームの並び7で形成させる場合、その表側の層やその裏側の層とが接着されていてもよいし、図3のように、この中間層の裏側の層と接着していて、反対側の表層とは接着していない状態であってもよい。また表側の層と接着していて、反対側の裏層とは接着していない状態であってもよい。
本発明の多層マットレスの中間層が厚さ5〜50mm、幅50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームの並び7で形成される場合に、図4に示すように、裁断されたポリウレタンフォームが連続袋体8に収納されているのも好ましい。
本発明の多層マットレスにおいては、図5に例示するように、硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層3と該層より裏側の層4とが1袋の側地9に被包され、残りの層(図5では表層2)は別の1袋の側地10に被包されて、これらが布製セットカバー11に収納されて形成されていてもよい。また、逆に硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より表側の層とが1袋の側地に被包され、残りの層は別の1袋の側地に被包されて、これらが布製セットカバーに収納されて形成されていてもよい。また、各層がそれぞれ別の1袋の側地に被包されていて、これらが布製セットカバーに収納されて形成されていてもよい。
また、本発明の多層マットレスは、縦方向に複数に分割されたものであってもよい。例えば、図6に例示するように、縦方向に3分割されている形態のものであってもよい。さらに図7に例示するように、縦方向に3分割されていて、かつ硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層7と該層より裏側の層4とが1袋の側地14に被包され、残りの表層2は別の1袋の側地12に被包されて、これらが布製セットカバー15に収納されて形成されていてもよい。この場合、布製セットカバー15の構造としては、図8に示すような構造とするとよい。
本発明の多層マットレスのように、中間層の少なくとも一層に硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用い、該硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いている中間層より表側の層を、この中間層の硬さより50N以上小さいシートとしておくと、マットレスへの当りはソフトであるが、腰部や胸部等の重い部分が深く沈み込み、この部分に体圧が集中してしまうことを防止でき、寝返りを打つことも容易にできるようになり、寝心地の良好なマットレスとすることができる。
中間層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームを粉砕したポリウレタンフォームを圧縮・加熱して成形した再生ポリウレタンフォームにすると、ポリウレタンフォームを裁断する際に生じた裁断屑や一度使用したポリウレタン製品の再生利用となり、資源の有効利用効果を発揮する製品とすることができる。
中間層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームを、その層の裏側の層もしくは表側の層と接着させ、反対側の層とは接着していない状態にしておくと、ギャッチアップ型ベッドに用いて変形させた際に接着していない層間でずれて無理なく所望の変形をさせることができるようになる。
中間層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームを側地で被包しておくと、ギャッチアップ型ベッドに用いて変形させた際に、この層に接する両方の層間でスムースにずれて無理なく所望の変形をさせることができるようになるのと共に、ずれる際の摩擦等でポリウレタンフォームが損傷を受けるのを防止することができる。
中間層の少なくとも一層を、厚さが5〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームの並びで形成すると、ギャッチアップ型ベッドに用いて変形させた際に変形に追随しやすく、所望の体の態勢に適合した形状に変形させることが容易になる。
中間層の少なくとも一層を、厚さが5〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームを収納した連続袋体で形成すると、ギャッチアップ型ベッドに用いて変形させた際に変形に追随しやすく、所望の体の態勢に適合した形状に変形させることが容易になると共に、層間がずれる際の摩擦等でポリウレタンフォームが損傷を受けるのを防止することができる。
硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いる層と該層より裏側の層とを1袋の側地に被包し、他の層を別の1袋の側地に被包して、あるいは硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いる層と該層より表側の層とを1袋の側地に被包し、他の層を別の1袋の側地に被包して、もしくは各層をそれぞれ1袋の側地に被包して、これらを組として布製セットカバーに収納してマットレスとして用いるようにしておくと、汚れたり、損傷した場合にその層だけ交換して用いることができるようになる。また、縦方向に3分割のように複数に分割したマットレスの場合には、へたりの大きくなったものを比較的荷重のかからない部位分と交換使用したりすることができる。
以下、具体例により本発明を説明する。
中間層に、病院で使用したポリウレタンフォームマットレスを洗濯・消毒後、5〜10mmの大きさに粉砕し、箱車に吹き付け封入し圧縮して、120℃の蒸気を吹き込んで10分間処理し、厚さ400mm、幅1200mm、長さ2000mmの再生ポリウレタンフォームを得て、これを厚さ20mmにスライスして用い、表層には、表面にプロファイル加工をした厚さ35mm、幅1200mm、長さ2000mmで、硬さが137Nのポリウレタンフォームを、裏層には、厚さ30mm、幅1200mm、長さ2000mmで、硬さが137Nのポリウレタンフォームを用いて、これら3層を目付65g/m2の織物で作成した側地で被包して、図1に示す構造の本発明の3層マットレスを得た。得られた3層マットレスを用いて就寝した場合、マットレスへの当りがソフトであり、腰部や胸部等の重い部分が深く沈み込み、この部分に体圧が集中してしまうことがなく体圧分散されて、寝返りを打つことも容易にでき、寝心地の良好なマットレスであった。
実施例1において、中間層に用いた厚さ20mmの再生ポリウレタンフォームを目付65g/m2の織物で作成した側地で被包して、表層、裏層と共に目付65g/m2の織物で作成した側地で被包して、図2に示す構造の本発明の3層マットレスを得た。この3層マットレスをギャッチアップ型ベッドに用いた場合、変形させた際に、表裏の層に接する両方の層間でスムースにずれて無理なく所望の変形をさせることができると共に、ずれる際の摩擦等によるポリウレタンフォームの損傷を防止することができた。
病院で使用したポリウレタンフォームマットレスを洗濯・消毒後、5〜10mmの大きさに粉砕し、箱車に吹き付け封入し圧縮して、120℃の蒸気を吹き込んで10分間処理し、厚さ400mm、幅1200mm、長さ2000mmの再生ポリウレタンフォームを得て、これを厚さ20mmにスライスし、さらに幅方向に60mmずつに裁断して、厚さ20mm、幅60mm、長さ1200mmの板状の再生ポリウレタンフォームとし、これを30枚横方向に並べて中間層とし、裏層としての厚さ30mm、幅1200mm、長さ2000mmで、硬さが137Nのポリウレタンフォームにウレタン樹脂を接着剤として接着し、表層としての表面にプロファイル加工をした厚さ35mm、幅1200mm、長さ2000mmで、硬さが137Nのポリウレタンフォームと共に目付65g/m2の織物で作成した側地で被包して、図3に示す構造の本発明の3層マットレスを得た。得られた3層マットレスをギャッチアップ型ベッドに用いた場合、変形させた際に変形に追随しやすく、容易に所望の体の態勢に適合した形状に変形させることができた。
幅1200mm、目付65g/m2の織物を2枚重ねて、幅方向に85mm毎にミシン目を入れて作成した連続袋体8の30個の袋部それぞれに、実施例3で用いた厚さ20mm、幅60mm、長さ1200mmの板状の再生ポリウレタンフォーム7を収納して中間層として用い、表層2と裏層3には実施例1と同じポリウレタンフォームを用いて、これらを目付65g/m2の織物で作成した側地5で被包して、図4に示す構造の本発明の3層マットレスを得た。得られた3層マットレスをギャッチアップ型ベッドに用いた場合、変形させた際に変形に追随しやすく、容易に所望の体の態勢に適合した形状に変形させることができると共に、層間のずれによって生じる摩擦等によるポリウレタンフォームの損傷を防止することができた。
実施例1において用いた各層のポリウレタンフォームをそれぞれ用い、表層のポリウレタンフォームは単独で目付65g/m2の織物で作成した側地で被包し、中間層の再生ポリウレタンフォームと裏層のポリウレタンフォームとはポリウレタン樹脂で接着してから目付65g/m2の織物で作成した側地で被包し、これらを図5に示すように目付150g/m2の織物で作成した布製セットカバーに収納して本発明の3層マットレスを得た。
表層用として、表面にプロファイル加工をした厚さ35mm、幅1200mm、長さ660mmで、硬さが137Nのポリウレタンフォーム2を目付65g/m2の織物で作成した一つの側地12で被包し、中間層用としての、幅1200mm、目付65g/m2の織物を2枚重ねて、幅方向に85mm毎にミシン目を入れて作成した連続袋体13の10個の袋部それぞれに、実施例3で用いた厚さ20mm、幅60mm、長さ1200mmの板状の再生ポリウレタンフォーム7を収納したものと、裏層用ポリウレタンフォームとしての、厚さ30mm、幅1200mm、長さ660mmで、硬さが137Nのポリウレタンフォーム4とを合わせて目付65g/m2の織物で作成した側地14で被包し、これらを3組ずつ用意して、これらを図8に示す目付150g/m2の織物で作成した布製セットカバー15に収納して、図7に示す構造の本発明の3分割3層マットレスを得た。
1 多層マットレス
2 表層
3 中間層
4 裏層
5 外側地
6 中間層側地
7 板状ポリウレタンフォーム
8 連続袋体
9 側地
10 側地
11 布製セットカバー
12 側地
13 連続袋体
14 側地
15 布製セットカバー
2 表層
3 中間層
4 裏層
5 外側地
6 中間層側地
7 板状ポリウレタンフォーム
8 連続袋体
9 側地
10 側地
11 布製セットカバー
12 側地
13 連続袋体
14 側地
15 布製セットカバー
Claims (8)
- 三層以上の多層マットレスであって、中間層の少なくとも一層には硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられていて、該硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている中間層より表側の層は、該中間層の硬さより50N以上小さいシートであることを特徴とする多層マットレス。
- 中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは、粉砕したポリウレタンフォ−ムを圧縮・加熱して成形した再生ポリウレタンフォームである請求項1記載の多層マットレス。
- 中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは、該層の裏側の層もしくは表側の層と接着していて、反対側の層とは接着していない請求項1又は請求項2記載の多層マットレス。
- 中間の層に用いる硬さが170N以上のポリウレタンフォームは側地で被包されている請求項1又は請求項2記載の多層マットレス。
- 厚さが5〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームの並びで中間層の少なくとも一層が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の多層マットレス。
- 厚さが10〜50mm、幅が50〜300mmに裁断された硬さが170N以上のポリウレタンフォームを収納した連続袋体で中間層の少なくとも一層が形成されている請求項1又は請求項2記載の多層マットレス。
- 全層が1袋の側地に被包されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の多層マットレス。
- 硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より裏側の層とが1袋の側地に被包され、他の層は別の1袋の側地に被包されていて、あるいは硬さが170N以上のポリウレタンフォームが用いられている層と該層より表側の層とが1袋の側地に被包され、他の層は別の1袋の側地に被包されていて、もしくは各層がそれぞれ別の1袋の側地に被包されていて、それらが布製セットカバーに収納されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の多層マットレス。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2009106685A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Udo Ergo Kenkyusho:Kk | 敷布団、枕、ベッドマット及びクッション |
JP2019010438A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | クッション体及びその製造方法 |
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2003
- 2003-12-01 JP JP2003401046A patent/JP2005160601A/ja active Pending
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JP2019010438A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | クッション体及びその製造方法 |
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