JPH1193666A - サーモスタット - Google Patents

サーモスタット

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JPH1193666A
JPH1193666A JP25293697A JP25293697A JPH1193666A JP H1193666 A JPH1193666 A JP H1193666A JP 25293697 A JP25293697 A JP 25293697A JP 25293697 A JP25293697 A JP 25293697A JP H1193666 A JPH1193666 A JP H1193666A
Authority
JP
Japan
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vent hole
air vent
cooling water
engine
jiggle valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP25293697A
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English (en)
Inventor
Hiromi Kotaki
寛巳 小瀧
Nobuo Matsushita
信雄 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP25293697A priority Critical patent/JPH1193666A/ja
Publication of JPH1193666A publication Critical patent/JPH1193666A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水圧の高低、変動に関係なく、エンジン運転
時に確実に閉弁するジグル弁を備えたサーモスタットの
提供。 【解決手段】 エア抜き孔4を有するフランジ部3と、
エア抜き孔4を開閉可能にエア抜き孔4に設けられたジ
グル弁10と、を有するサーモスタット14において、
ジグル弁10に、エンジン冷却水がサーモスタット14
部位に満たされると浮力によりフランジ部3に密着して
エア抜き孔4を閉じるフロート2を取り付けたサーモス
タット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却水通
路に設けられるサーモスタットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン冷却水通路にはサーモ
スタットが配置される。冷却水温が低い場合、サーモス
タットは閉じており、冷却水はバイパス通路を循環して
水温上昇を早め、冷却水温が高く(80〜90℃)なる
と、サーモスタットが開き、ラジエータ側に冷却水を循
環させる。これによって、エンジン暖機性とオーバヒー
ト防止の両立をはかっている。また、サーモスタット
は、フランジ部のエア抜き孔に設けられたジグル弁を有
している。ジグル弁は、冷却水注入時にはエア抜き孔を
開いておりエンジンウォータジャケット内の残留空気を
外へ出すエア抜き作用を果たし、エンジン運転時にはウ
ォータポンプの水圧によりエア抜き孔を閉じエンジン暖
機性悪化を防止する作用を果たす。実開平1−8313
0号は、エンジン運転時のジグル弁によるエア抜き孔閉
弁作用を確実にするために、ジグル弁と対向する加圧流
路を形成し、ジグル弁にかかる閉じ方向の水圧を増大さ
せるものを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサーモ
スタットジグル弁にはつぎの問題がある。エンジン運転
時にジグル弁が閉弁力が十分でないと洩れが生じ、エン
ジン暖機性およびヒーター暖房性能を悪化させる。さら
に詳しくは、通常、ジグル弁を閉弁させる力はエンジン
運転時のウォータポンプの水圧のみである。ウォータポ
ンプは、エンジン回転と同期しているので、アイドル回
転では水圧が低く、ジグル弁を閉弁させる力は弱い。ま
た、走行時にはエンジン回転が一定ではないため、水圧
が変化し脈動が発生する。そのため、ジグル弁が確実に
は閉じられず、洩れが生じ、ラジエータ経路に冷却水が
循環して不要な放熱をし、エンジン暖機性を悪化させ
る。また、エンジン暖機性が悪いと、冷却水温上昇も遅
くなり、ヒーター暖房性能にも悪影響を与える。また、
実開平1−83130号のようにジグル弁と対向する加
圧流路を形成する場合にも、水圧が低いと上記と同じ問
題が生じるほか、特別な加圧流路を形成するため構造の
複雑化、コストアップの問題が生じる。本発明の目的
は、水圧の高低、変動に関係なく、エンジン運転時に確
実に閉弁するジグル弁を備えたサーモスタットを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。エア抜き孔を有するフランジ部
と、該エア抜き孔を開閉可能に前記エア抜き孔に設けら
れたジグル弁と、を有するサーモスタットにおいて、前
記ジグル弁に、エンジン冷却水がサーモスタット部位に
満たされると浮力により前記フランジ部に密着して前記
エア抜き孔を閉じるフロートを取り付けたことを特徴と
するサーモスタット。
【0005】上記本発明のサーモスタットでは、ジグル
弁はそれが配置されている部位がエンジン冷却水で満た
されたときに浮力で浮上しフランジ部に密着してエア抜
き孔を閉じるので、水圧に無関係にエア抜き孔を閉じる
ことができ、水圧の高低、変動に影響されることなく、
確実にエア抜き孔を閉じることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図4に示すように、エンジン冷却
系は、エンジン11内のウォータジャケット、ラジエー
ター12、ウォータポンプ13、サーモスタット14、
エンジン11内のウォータジャケットとラジエーター1
2とを接続する冷却水通路15、ラジエーター12をバ
イパスするバイパス通路16と、からなる。
【0007】図4、図5に示すように、サーモスタット
14は冷却水通路15に設けられ、冷却水の循環経路を
エンジン冷却水温に対応して選択する。サーモスタット
14は、一般にエンジン上部で、ウォータジャケットを
通過して高温になった冷却水をラジエーター12に送る
冷却水通路部位に配置される。
【0008】図4は、ワックス式タイプのサーモスタッ
ト14の一例を示している。サーモスタット14は、弁
本体20と、弁本体20に形成された開口21を開閉す
る弁体17と、弁体17を開口21を閉じる側に付勢す
るスプリング22と、弁体17内に封入され高温時に膨
張してロッド23を押出しスプリング22の付勢に抗し
て弁体17を押しさげて開口21を開かせるワックス1
9と、を有する。サーモスタット14は、エンジン冷却
水が低温の時には、弁が閉じていて、エンジン冷却水を
バイパス通路16のみに流し、ラジエーター12には流
さない。それによって、水温が速やかに上昇し、エンジ
ンの暖機性が向上する。また、エンジンが始動してしば
らくしてエンジン冷却水の温度が上昇した時には、サー
モスタット14の弁が開き、大部分のエンジン冷却水が
ラジエーター12側に流れて、ラジエーター12により
冷却され、エンジンのオーバーヒートが防止される。
【0009】エンジン停止後冷却水を交換する場合に
は、図4に示したラジエーター12下部のドレンコック
25を開いて冷却水を抜く。この時侵入した空気がラジ
エーター12、エンジン内ウォータジャケット、冷却水
通路15、バイパス通路16を満たす。ついで、ドレン
コック25を閉め、ラジエーター12のラジエーターキ
ャップ24を開いて新しいエンジン冷却水を注入する。
注入されるエンジン冷却水はラジエーター12、エンジ
ン内ウォータジャケット、冷却水通路15、バイパス通
路16を下側から順に満たしていく。この時はエンジン
冷却水は低温であるから、サーモスタット14は閉じて
いるので、つぎに述べるエア抜き用のジグル弁がない
と、ウォータジャケット内上部に溜まっているエアや冷
却水通路15、バイパス通路16の上部に溜まっている
エアは、サーモスタット14を通過することができず、
抜けきらずに残ってしまう。
【0010】これを防止するために、すなわち空気抜き
可能とするために、図1〜図3に示すように、サーモス
タット14の弁本体20または弁体17に形成された平
坦部のフランジ部3に、エア抜き孔4が形成され、この
エア抜き孔4を開閉可能にエア抜き孔4にジグル弁10
が設けられる。本発明実施例では、ジグル弁10には、
エンジン冷却水がサーモスタット部位に満たされると浮
力によりフランジ部3に密着してエア抜き孔4を閉じる
フロート2が取り付けられている。ジグル弁のフランジ
部への密着力は、従来はジグル弁にかかる水圧(また
は、特別にジグル弁に対向して設けた通路からの水流の
圧力)であるが、本発明では本質的にはフロート2の浮
力による。
【0011】ジグル弁10は、平坦な頭部1と、それよ
り下方にある外形が平面視で円形のフロート2と、頭部
1とフロート2を連結する軸部5と、を有する。頭部1
の厚さと直交方向の寸法はエア抜き孔4の径より大で、
ジグル弁10部位にエンジン冷却水が満たされていない
時にジグル弁10が自重で下がろうとしても頭部1でエ
ア抜き孔4の縁にひっかかるようになっている。軸部5
の径はエア抜き孔4の径より小であり、ジグル弁10は
軸部5でエア抜き孔4を自由に上下できる。フロート2
の径はエア抜き孔4の径より大で、ジグル弁10部位に
エンジン冷却水が満たされてフロート2が浮力で上昇し
た時に、フロート2の上面はフランジ部3のエア抜き孔
4まわりの部分の下面に密着し、エア抜き孔4が閉じら
れる。
【0012】ジグル弁10部位にエンジン冷却水が満た
された時にジグル弁10にエア抜き孔4を閉じさせる浮
力をフロート2に生じさせるために、 ジグル弁10の少なくともフロート2の材質を、比重
がエンジン冷却水の比重より小で耐熱性のあるものと
し、かつフロート2の材質をジグル弁10部位にエンジ
ン冷却水が満たされた時にジグル弁10を浮上させるも
のとし、たとえばコルク、発泡スチロール、プラスチッ
クなどから選定するか、または、 内部空洞構造の浮きとする、構成をとっている。
【0013】つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
エンジン冷却水注水時において、ジグル弁10部位にエ
ンジン冷却水が満たされていない時は、ジグル弁10が
自重により下がって頭部1がフランジ部3のエア抜き孔
4周囲の部分にひっかかってエア抜き孔4を開放するの
で、エンジンウォータジャケット内および通路15、1
6内のエアは抜け、エンジン冷却水の注入を円滑にする
とともに、エア溜まりによるエンジン焼きつきを防止す
る。エンジン冷却水注水時において、ジグル弁10部位
までエンジン冷却水が満たされてくると、フロート2は
エンジン冷却水によって浮力を発生し、ジグル弁10が
浮上してフロート2がフランジ部3のエア抜き孔4周囲
の部分に密着してエア抜き孔4を閉じる。すなわち、水
圧をかけたり特別なばねを用いることなく、ジグル弁1
0自体が閉弁力をもつ。そして、この浮力による閉弁力
だけで、ジグル弁10が確実に閉じるように、フロート
2の浮力を決定してある。さらに、エンジン運転時はウ
ォータポンプの水流による力がかかるが、閉弁力を増す
方向に作用するので、ジグル弁10の閉弁力は増加する
だけで低下することはない。
【0014】図6は、本発明のサーモスタットのジグル
弁10の閉弁力が改善されているために、エンジン運転
時で水温が低い時にラジエーターに洩れて流れるエンジ
ン冷却水量が減少し、それによってエンジン始動時の暖
機性が向上することを、従来サーモスタット(そのジグ
ル弁の弁体がジグル弁全体を浮上させる程の浮力をもっ
ていないもの)をエンジン冷却系に装着した場合の暖機
性と比較して示している。図6に示すように、本発明品
の方が従来品よりも早くエンジン冷却水温を向上させて
いる。これによって、注水時の開弁によるエア抜きとエ
ンジン運転時の閉弁による暖機性が両立されている。
【0015】
【発明の効果】本発明のサーモスタットによれば、ジグ
ル弁に、エンジン冷却水がサーモスタット部位に満たさ
れると浮力によりサーモスタットフランジ部に密着して
エア抜き孔を閉じるフロートを取り付けたので、ジグル
弁部位がエンジン冷却水で満たされたときにフロートは
浮力で浮上しフランジ部に密着してジグル弁がエア抜き
孔を閉じる。これによって、水圧に無関係にエア抜き孔
を閉じることができ、水圧の高低、変動に影響されるこ
となく、確実にエア抜き孔を閉じることができ、エンジ
ンの暖機性、ヒーター暖房性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のサーモスタットのジグル弁
の、ジグル弁が自重で下がっている状態の、正面図であ
る。
【図2】図1のジグル弁の、ジグル弁がフロートの浮力
で浮上している状態の、正面図である。
【図3】図1のジグル弁の平面図である。
【図4】本発明実施例のサーモスタットを装着したエン
ジン冷却系の系統図である。
【図5】本発明実施例のサーモスタットの断面図であ
る。
【図6】本発明のサーモスタットと従来品サーモスタッ
トの、エンジン暖機性能の比較を示すグラフである。
【符号の説明】
1 頭部 2 フロート 3 フランジ部 4 エア抜き孔 5 軸部 10 ジグル弁 11 エンジン 13 ウォータポンプ 14 サーモスタット 15 冷却水通路 16 バイパス通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エア抜き孔を有するフランジ部と、該エ
    ア抜き孔を開閉可能に前記エア抜き孔に設けられたジグ
    ル弁と、を有するサーモスタットにおいて、前記ジグル
    弁に、エンジン冷却水がサーモスタット部位に満たされ
    ると浮力により前記フランジ部に密着して前記エア抜き
    孔を閉じるフロートを取り付けたことを特徴とするサー
    モスタット。
JP25293697A 1997-09-18 1997-09-18 サーモスタット Pending JPH1193666A (ja)

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JP25293697A JPH1193666A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 サーモスタット

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JP25293697A JPH1193666A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 サーモスタット

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JPH1193666A true JPH1193666A (ja) 1999-04-06

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ID=17244229

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JP (1) JPH1193666A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100372105B1 (ko) * 2000-04-12 2003-02-14 현대자동차주식회사 차량의 서모스탯용 지글밸브
WO2006080117A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Nippon Thermostat Co., Ltd サーモスタット装置
JP2007255257A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Isuzu Motors Ltd Egr装置
US7673592B2 (en) 2005-09-30 2010-03-09 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular cooling system
JP2014218950A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 本田技研工業株式会社 サーモスタット

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