JPH1193633A - オイルフィルタ - Google Patents

オイルフィルタ

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Publication number
JPH1193633A
JPH1193633A JP25635697A JP25635697A JPH1193633A JP H1193633 A JPH1193633 A JP H1193633A JP 25635697 A JP25635697 A JP 25635697A JP 25635697 A JP25635697 A JP 25635697A JP H1193633 A JPH1193633 A JP H1193633A
Authority
JP
Japan
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oil
filter
flange
combustion engine
internal combustion
Prior art date
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Pending
Application number
JP25635697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Matsubara
一樹 松原
Shuji Yamaguchi
修司 山口
Yasuyoshi Suzuki
康義 鈴木
Keizo Funae
敬三 船江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Publication of JPH1193633A publication Critical patent/JPH1193633A/ja
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のオイルパン等をケーシングとしオイル
フィルタにおけるエレメント部の濾過面積を大きくして
定期交換を不要とすること。 【解決手段】 内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオ
イルパン20をケーシングとし、その内側壁22形状に
合わせて形成されたフランジ部35によってオイルパン
20内に位置決めされたエレメント部31が、フランジ
部35の内側全面を覆うように複数の波状袋形状に一体
的に形成されている。このため、オイルフィルタ10の
エレメント部31とフランジ部35とからなるフィルタ
アッセンブリは構成が簡単でオイルパン20内への組付
けも簡単であり、エレメント部31の濾過面積を従来に
比べて格段に広くできることでオイルフィルタ10の寿
命を車両の寿命と同程度まで長くできエレメント交換を
不要にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関を潤滑す
るオイルを濾過するエレメント部の濾過面積を大きくし
たオイルフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルフィルタに関連する先行技
術文献としては、実開昭58−108214号公報にて
開示されたものが知られている。このものでは、材質と
して合成樹脂液を含浸して強化した多孔性の濾紙を用
い、オイルパンの上端開口部形状に一致する周辺形状と
しガスケットを兼ねるように形成されており、濾過面積
が広くでき、構成の簡素化により保守も容易となること
が述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のオイルフィルタ
においては、オイルパン全体を覆って濾過面積が広いの
で目詰まりが少なく、定期交換の程度で済むとしてい
る。このように、定期交換を前提としているということ
は、即ち、車両の寿命に対して濾過面積が未だ十分でな
いのである。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、内燃機関を潤滑するオイルを
濾過するオイルフィルタであって、ケーシングとして既
存のオイルパン等を利用しエレメント部の濾過面積を大
きくして定期交換が不要なオイルフィルタの提供を課題
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のオイルフィル
タによれば、フランジ部によってオイルパン内に位置決
めされたエレメント部がフランジ部の内側全面を覆うよ
うに複数の波状袋形状に一体的に形成されている。この
ため、オイルフィルタのエレメント部とフランジ部とか
らなるフィルタアッセンブリは構成が簡単でオイルパン
内への組付けも簡単であり、エレメント部の濾過面積を
格段に広くできることでオイルフィルタの寿命を車両の
寿命と同程度まで長くできエレメント交換を不要にでき
るという効果が得られる。
【0006】請求項2のオイルフィルタでは、フランジ
部にオイル液面の挙動を抑止するバッフルプレートが一
体的に接合されており、オイルパンを利用したオイルフ
ィルタ組立時における部品点数が少なく、組立工数を削
減することができる。
【0007】請求項3のオイルフィルタでは、フランジ
部によってオイルタンク内に位置決めされたエレメント
部がフランジ部の内側全面を覆うように複数の波状袋形
状に一体的に形成されている。このため、オイルフィル
タのエレメント部とフランジ部とからなるフィルタアッ
センブリは構成が簡単でオイルタンク内への組付けも簡
単であり、エレメント部の濾過面積を格段に広くできる
ことでオイルフィルタの寿命を車両の寿命と同程度まで
長くできエレメント交換を不要にできるという効果が得
られる。
【0008】請求項4のオイルフィルタでは、エレメン
ト部に穿設された挿入穴は、オイル汲上げ用パイプの外
形寸法に対して所定の嵌合寸法とされる。このため、挿
入穴にオイル汲上げ用パイプを差込むだけで両者が確実
に固定され、オイル汲上げ用パイプを介してエレメント
部の下面側とオイルパンとの間の浄オイルを内燃機関側
に汲上げることができる。
【0009】請求項5のオイルフィルタによれば、フラ
ンジ部によってオイルパン内に位置決めされたエレメン
ト部がフランジ部の内側全面を覆うように複数の波状袋
形状に一体的に形成されオイルパンに内挿され、オイル
パン上面がプレートにて封止されている。このため、オ
イルフィルタのエレメント部とフランジ部とからなるフ
ィルタアッセンブリは構成が簡単でオイルパン内への組
付けも簡単であり、エレメント部の濾過面積を格段に広
くできることでオイルフィルタの寿命を車両の寿命と同
程度まで長くできエレメント交換を不要にできるという
効果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0011】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかるオイルフィルタの要部構成を示す分
解斜視図であり、図2は図1のオイルフィルタにおける
組付状態を示す縦断面図である。
【0012】図1及び図2において、20はオイルパン
であり、オイルパン20の上端開口部21は内燃機関の
シリンダブロック(図示略)の下面側にガスケット(図
示略)を介して固設されている。このオイルパン20内
には内燃機関を潤滑するため所定量のオイルが貯留され
ている。本実施例のオイルフィルタ10は、このオイル
パン20をケーシングとし、シリンダブロック側とを仕
切るように水平方向に延びたフランジ部35とそのフラ
ンジ部35を外周縁に有するエレメント部31とからな
るフィルタアッセンブリ30が内挿され構成されてい
る。
【0013】このフィルタアッセンブリ30におけるフ
ランジ部35の外周端面36はオイルパン20の上部に
おける内側壁22形状に沿うように形成され、このフラ
ンジ部35とその内側全面を覆うエレメント部31とは
同一の、しかも連続した濾材で一体的に形成されてい
る。この濾材は化繊の不織布であり、主繊維としては、
例えば、ポリエステル繊維を用いることができる。この
フランジ部35によってエレメント部31がオイルパン
20内で左右上下方向に位置決めされ、エレメント部3
1はフランジ部35の内側全面を覆うように複数の波状
袋形状に形成されている。
【0014】そして、フランジ部35を有するエレメン
ト部31からなるフィルタアッセンブリ30が内挿され
たオイルパン20の上端開口された内側壁22には、貯
留されているオイル液面の挙動を抑止する金属製のバッ
フルプレート40が挿設されている。なお、このバッフ
ルプレート40は、オイルを通過させるために明けられ
た4箇所の角穴41以外の面を利用することで内燃機関
各部からのオイルがオイル液面に直接落下して液面が発
泡しオイルに空気が混入するのを防止する役目も有して
いる。
【0015】更に、バッフルプレート40に穿設された
穴42からエレメント部31に穿設された挿入穴32を
貫き、内燃機関各部を潤滑するオイルを吐出するための
オイルポンプ(図示略)と接続されているオイル汲上げ
用パイプ45の先端がオイルパン20の内底面近傍まで
達するように挿嵌されている。
【0016】次に、このように構成されたオイルフィル
タ10におけるオイルの流れについて説明する。
【0017】内燃機関各部を潤滑してバッフルプレート
40上に落下したオイルは、図2に矢印にて示すよう
に、エレメント部31の上面側から下面側に通過された
のちオイルパン20の内底面側に達する。この際、汚オ
イルがエレメント部31の不織布によって濾過され不純
物等が取除かれ浄オイルとなる。この浄オイルはオイル
汲上げ用パイプ45の先端からオイルポンプ(図示略)
によって汲上げられ、内燃機関各部に吐出され潤滑寄与
されるという循環経路をとる。ここで、本実施例のオイ
ルフィルタ10におけるフィルタアッセンブリ30のエ
レメント部31は、従来に比べて濾過面積を格段に広く
できることとなる。これにより、オイルフィルタ10の
寿命を車両の寿命と同程度まで長くできることとなり、
エレメント交換(フィルタアッセンブリ30交換)が不
要となる。
【0018】なお、本実施例では、オイルパン20に内
挿されるフィルタアッセンブリ30のエレメント部31
の波状袋形状として一方向の波形状としたが、本発明を
実施する場合には、これに限定されるものではなく、濾
過面積が極力広くできる形状を採用すると共に、その全
面が満遍なく濾過面積として利用できることが肝要であ
って放射(星型)形状や波紋(同心円)形状としてもよ
い。
【0019】また、オイルパン20内に貯留されるオイ
ルのレベルは、本実施例ではオイルパン20容量の約2
/3程度を想定しているが、オイルパン20に内挿され
るフィルタアッセンブリ30のエレメント部31の占め
る範囲によってオイル交換するときのドレン時間等に影
響を与えることにも考慮が必要である。即ち、エレメン
ト部31の濾過面積を十分に広くできるならば、規定の
オイルのレベルが殆どエレメント部31の下面側になる
ように設定するほうがよいこととなる。この場合には、
オイル液面の挙動を抑止することが必要なくなるため、
バッフルプレート40を不要とすることもできる。
【0020】更に、図2に示すように、オイルポンプ
(図示略)と接続されたオイル汲上げ用パイプ45がオ
イルパン20の内底面近傍まで達しているが、その先端
に所定粗さの網目状からなる従来と同様なオイルストレ
ーナが取付けられていてもよい。
【0021】このように、本実施例のオイルフィルタ1
0は、内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオイルパン
20をケーシングとし、その内側壁22形状に合わせて
形成されたフランジ部35と、フランジ部35の内側全
面を覆って複数の波状袋形状に一体的に形成されオイル
を濾過するエレメント部31とを具備するものである。
【0022】即ち、フランジ部35によってオイルパン
20内に位置決めされたエレメント部31がフランジ部
35の内側全面を覆うように複数の波状袋形状に一体的
に形成されている。このため、オイルフィルタ10のエ
レメント部31とフランジ部35とからなるフィルタア
ッセンブリ30は構成が簡単でオイルパン20内への組
付けも簡単であり、エレメント部31の濾過面積を従来
に比べて格段に広くできることでオイルフィルタ10の
寿命を車両の寿命と同程度まで長くできエレメント交換
を不要にできる。
【0023】また、本実施例のオイルフィルタ10は、
エレメント部31にオイル汲上げ用パイプ45の挿入穴
32が穿設されているものである。このエレメント部3
1に穿設された所定長さ寸法の挿入穴32は、オイル汲
上げ用パイプ45の外形寸法に対して所定の嵌合寸法と
されている。したがって、挿入穴32にオイル汲上げ用
パイプ45を差込むだけで両者が確実に固定され、オイ
ル汲上げ用パイプ45を介してエレメント部31の下面
側とオイルパン21との間の浄オイルを内燃機関側に汲
上げることができることとなる。
【0024】ここで、図3に示すように、上述の実施例
のオイルフィルタ10におけるエレメント部31の外周
縁に形成されているフランジ部35にバッフルプレート
40を予め接合させ一体化しておくこともできる。即
ち、フランジ部35やエレメント部31を形成するため
の樹脂等からなる所定の網目状の中間部材(図示略)と
金属製のバッフルプレートとを所定の接着剤によって予
め接合し一体化しておき、その中間部材に不織布の繊維
を堆積させ吸引乾燥させることでバッフルプレートが一
体化されたフィルタアッセンブリ30′が形成されるの
である。
【0025】このようなフィルタアッセンブリ30′を
用いたオイルフィルタにあっては、フランジ部にオイル
液面の挙動を抑止するバッフルプレートが一体的に接合
されており、オイルパン20を利用したオイルフィルタ
組立時における部品点数を少なくでき、組立工数を削減
することができる。
【0026】〈実施例2〉図4は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかるオイルフィルタの要部構成を示す分
解斜視図であり、図5は図4のオイルフィルタにおける
組付状態を示す縦断面図である。なお、図中、上述の実
施例と同様の構成または相当部分からなるものについて
は同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0027】図4及び図5において、本実施例のオイル
フィルタ100は、上述の実施例と同様のオイルパン2
0をケーシングとし、シリンダブロック側とを仕切るよ
うに水平方向に延び外周端面360がオイルパン20の
上部における内側壁22形状に沿うように形成されたフ
ランジ部350とそのフランジ部350を外周縁に有す
るエレメント部310とからなるフィルタアッセンブリ
300が内挿され、更に、フィルタアッセンブリ300
が内挿されたオイルパン20の上端開口された内側壁2
2には、オイルパン20上面を封止し内燃機関を潤滑し
たのちのオイルを受け集めるプレート400が挿設され
構成されている。
【0028】上記フィルタアッセンブリ300における
フランジ部350の外周端面360はオイルパン20の
上部における内側壁22形状に沿うように形成され、こ
のフランジ部350とその内側全面を覆うエレメント部
310とは同一の、しかも連続した濾材で一体的に形成
されている。この濾材は化繊の不織布であり、主繊維と
しては、例えば、ポリエステル繊維を用いることができ
る。このフランジ部350によってエレメント部310
がオイルパン20内で左右上下方向に位置決めされ、エ
レメント部310はフランジ部350の内側全面を覆う
ように複数の波状袋形状に形成されている。
【0029】そして、フランジ部350を有するエレメ
ント部310からなるフィルタアッセンブリ300が内
挿されたオイルパン20の上端開口された内側壁22に
は、金属製のプレート400が挿設されオイルパン20
の上面が封止されており、内燃機関各部から滴下するオ
イルが受け集められる。
【0030】更に、プレート400に穿設された穴43
0からエレメント部310に穿設された挿入穴330を
貫き、内燃機関各部からのオイルやプレート400面上
のオイルをエレメント310の下面側とオイルパン20
の内底面との間に導入するためのオイル戻り用パイプ4
6が挿嵌されている。なお、このオイル戻り用パイプ4
6のプレート400上面との境界には横穴46aが形成
されている。また、プレート400に穿設された穴42
0を貫き、内燃機関各部を潤滑するオイルを吐出するた
めのオイルポンプ(図示略)と接続されているオイル汲
上げ用パイプ45の先端がエレメント部310に穿設さ
れた挿入凹部320の内底面近傍まで挿入されている。
【0031】次に、このように構成されたオイルフィル
タ100におけるオイルの流れについて説明する。
【0032】内燃機関各部を潤滑してプレート400上
に落下等したオイルは、図5に矢印にて示すように、オ
イル戻り用パイプ46の横穴46a等からオイルパン2
0の内底面側に達し、上述の実施例とは逆に、エレメン
ト部310の下面側から上面側に通過される。この際、
汚オイルがエレメント部310の不織布によって濾過さ
れ不純物等が取除かれ浄オイルとなる。この浄オイルは
オイル汲上げ用パイプ45が挿入されているエレメント
部310の挿入凹部320に向かって流れ、オイル汲上
げ用パイプ45の先端からオイルポンプ(図示略)によ
って汲上げられ、内燃機関各部に吐出され潤滑寄与され
るという循環経路をとる。ここで、本実施例のオイルフ
ィルタ100におけるフィルタアッセンブリ300のエ
レメント部310は、従来に比べて濾過面積を格段に広
くできることとなる。これにより、オイルフィルタ10
0の寿命を車両の寿命と同程度まで長くできることとな
り、エレメント交換(フィルタアッセンブリ300交
換)が不要となる。
【0033】なお、本実施例では、オイルパン20に内
挿されるフィルタアッセンブリ300のエレメント部3
10の波状袋形状として一方向の波形状としたが、本発
明を実施する場合には、これに限定されるものではな
く、濾過面積が極力広くできる形状を採用すると共に、
その全面が満遍なく濾過面積として利用できることが肝
要であって放射(星型)形状や波紋(同心円)形状とし
てもよい。
【0034】このように、本実施例のオイルフィルタ1
00は、内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオイルパ
ン20をケーシングとし、その内側壁22形状に合わせ
て形成されたフランジ部350と、フランジ部350の
内側全面を覆って複数の波状袋形状に一体的に形成され
オイルを濾過するエレメント部310と、オイルパン2
0上面を封止するプレート400とを具備し、エレメン
ト部310には、内燃機関を潤滑したのちのプレート4
00上面のオイルをエレメント部310の下側領域に戻
すためのオイル戻り用パイプ46の挿入穴330が穿設
され、その上面側にはオイル汲上げ用パイプ45の挿入
凹部320が設けられているものである。
【0035】即ち、フランジ部350によってオイルパ
ン20内に位置決めされたエレメント部310がフラン
ジ部350の内側全面を覆うように複数の波状袋形状に
一体的に形成されオイルパン20に内挿され、オイルパ
ン20上面がプレート400にて封止されている。この
ため、オイルフィルタ100のエレメント部310とフ
ランジ部350とからなるフィルタアッセンブリ300
は構成が簡単でオイルパン20内への組付けも簡単であ
り、エレメント部310の濾過面積を従来に比べて格段
に広くできることでオイルフィルタ100の寿命を車両
の寿命と同程度まで長くできエレメント交換を不要にで
きる。
【0036】〈実施例3〉図6は本発明の実施の形態の
第3実施例にかかるオイルフィルタにおける組付状態及
び内燃機関とのオイル循環経路を示す概略断面図であ
る。
【0037】図6において、本実施例のオイルフィルタ
500は、上述の実施例での潤滑方式が所謂、ウェット
サンプ式であるのに対してもう一つの潤滑方式であるド
ライサンプ式に適用されたものであり、内燃機関50と
別に載置されたオイルタンク200をケーシングとし、
上述の実施例と同様の濾材で複数の波状袋形状に形成さ
れたエレメント部610とそれに続いて一体的にオイル
タンク200の内側壁220形状に沿うように形成され
たフランジ部650とからなるフィルタアッセンブリ6
00が内挿され構成されている。エレメント部610は
フランジ部650の内側全面を覆い、このフランジ部6
50によってエレメント部610がオイルタンク200
内で左右上下方向に位置決めされる。即ち、フィルタア
ッセンブリ600のエレメント部610によってオイル
タンク200内が上側領域と下側領域とに2分されるこ
ととなる。
【0038】次に、このように構成されたオイルフィル
タ500におけるオイルの流れについて説明する。
【0039】内燃機関50各部を潤滑してその底部に落
下したオイルは、図6に矢印にて示すように、ドライサ
ンプ式ではオイルパンがないため、ある程度大きな不純
物を除去する機能を有するスカベンジポンプ(Scavenge
Pump)60にてオイルタンク200の上側領域に圧送さ
れる。そして、オイルタンク200内の上側領域に圧送
された汚オイルは、内挿されているフィルタアッセンブ
リ600のエレメント部610を通過される。この際、
汚オイルがエレメント部610の不織布によって濾過さ
れ不純物等が取除かれオイルタンク200内の下側領域
に達し浄オイルとなる。このオイルタンク200内の下
側領域に達した浄オイルは、オイルポンプ70によって
圧送され内燃機関50各部に吐出され潤滑寄与されると
いう一連のオイル循環経路をとる。ここで、本実施例の
オイルフィルタ500におけるフィルタアッセンブリ6
00のエレメント部610は、従来に比べて濾過面積を
格段に広くできることとなる。これにより、オイルフィ
ルタ500の寿命を車両の寿命と同程度まで長くできる
こととなり、エレメント交換(フィルタアッセンブリ6
00交換)が不要となる。
【0040】なお、本実施例では、オイルタンク200
に内挿されるフィルタアッセンブリ600のエレメント
部610の波状袋形状として一方向の波形状としたが、
本発明を実施する場合には、これに限定されるものでは
なく、濾過面積が極力広くできる形状を採用すると共
に、その全面が満遍なく濾過面積として利用できること
が肝要であって放射(星型)形状や波紋(同心円)形状
としてもよい。
【0041】このように、本実施例のオイルフィルタ5
00は、内燃機関50を潤滑するオイルを貯留するオイ
ルタンク200をケーシングとし、その内側壁220形
状に合わせて形成されたフランジ部650と、フランジ
部650の内側全面を覆って複数の波状袋形状に一体的
に形成され前記オイルを濾過するエレメント部610と
を具備するものである。
【0042】即ち、フランジ部650によってオイルタ
ンク200内に位置決めされたエレメント部610がフ
ランジ部650の内側全面を覆うように複数の波状袋形
状に一体的に形成されている。このため、オイルフィル
タ500のエレメント部610とフランジ部650とか
らなるフィルタアッセンブリ600は構成が簡単でオイ
ルタンク200内への組付けも簡単であり、エレメント
部610の濾過面積を従来に比べて格段に広くできるこ
とでオイルフィルタ500の寿命を車両の寿命と同程度
まで長くできエレメント交換を不要にできる。
【0043】ところで、上記実施例では、オイルタンク
200内の下側領域に達した浄オイルを底面側から抜出
し内燃機関50側にオイルポンプ70にて圧送している
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、エレメント部610にオイル汲上げ用パイプ
の挿入穴を穿設してオイルタンク200の上面側からオ
イルポンプ70にて汲上げる構成としてもよい。更に、
内燃機関50側からの汚オイルをオイルタンク200に
内挿されたフィルタアッセンブリ600のエレメント部
610の下側領域に戻し、そのエレメント部610を通
過され濾過された浄オイルをエレメント部610の上側
領域からオイルポンプ70にて汲上げる構成とすること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かるオイルフィルタの要部構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】 図2は図1のオイルフィルタにおける組付状
態を示す縦断面図である。
【図3】 図3は図1のバッフルプレートがフランジ部
及びエレメント部と一体化された変形例を示す斜視図で
ある。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かるオイルフィルタの要部構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】 図5は図4のオイルフィルタにおける組付状
態を示す縦断面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の第3実施例にか
かるオイルフィルタにおける組付状態及び内燃機関との
オイル循環経路を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 オイルフィルタ 20 オイルパン 22 内側壁 31 エレメント部 35 フランジ部 40 バッフルプレート 45 オイル汲上げ用パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船江 敬三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオ
    イルパンをケーシングとし、その内側壁形状に合わせて
    形成されたフランジ部と、 前記フランジ部の内側全面を覆って複数の波状袋形状に
    一体的に形成され前記オイルを濾過するエレメント部と
    を具備することを特徴とするオイルフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部には、オイル液面の挙動
    を抑止するバッフルプレートが一体的に接合されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルタ。
  3. 【請求項3】 内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオ
    イルタンクをケーシングとし、その内側壁形状に合わせ
    て形成されたフランジ部と、 前記フランジ部の内側全面を覆って複数の波状袋形状に
    一体的に形成され前記オイルを濾過するエレメント部と
    を具備することを特徴とするオイルフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記エレメント部には、オイル汲上げ用
    パイプの挿入穴が穿設されていることを特徴とする請求
    項1または請求項3に記載のオイルフィルタ。
  5. 【請求項5】 内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオ
    イルパンをケーシングとし、その内側壁形状に合わせて
    形成されたフランジ部と、 前記フランジ部の内側全面を覆って複数の波状袋形状に
    一体的に形成され前記オイルを濾過するエレメント部
    と、 前記オイルパン上面を封止するプレートとを具備し、 前記エレメント部には、前記内燃機関を潤滑したのちの
    前記プレート上面のオイルを前記エレメント部の下側領
    域に戻すためのオイル戻り用パイプの挿入穴が穿設さ
    れ、その上面側にはオイル汲上げ用パイプの挿入凹部が
    設けられていることを特徴とするオイルフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0495481A2 (en) * 1991-01-16 1992-07-22 Yozan Inc. Liquid crystal panel inspection method
DE102017102518A1 (de) 2017-02-09 2018-08-09 GETRAG B.V. & Co. KG Fluidversorgungseinrichtung für einen Kraftfahrzeug-Antriebsstrang sowie Getriebe/Kupplungsanordnung

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DE102017102518A1 (de) 2017-02-09 2018-08-09 GETRAG B.V. & Co. KG Fluidversorgungseinrichtung für einen Kraftfahrzeug-Antriebsstrang sowie Getriebe/Kupplungsanordnung

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