JPH1193218A - 建設機械のカウンタウエイト - Google Patents

建設機械のカウンタウエイト

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JPH1193218A
JPH1193218A JP26821497A JP26821497A JPH1193218A JP H1193218 A JPH1193218 A JP H1193218A JP 26821497 A JP26821497 A JP 26821497A JP 26821497 A JP26821497 A JP 26821497A JP H1193218 A JPH1193218 A JP H1193218A
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孝信 井刈
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量物であるカウンタウエイトを分割して、
輸送の一単位を構成する物の重量の軽減を図り、かつ装
着時には分割ブロックの重心位置とそのメインフレーム
の連結部材への連結位置とのずれにより連結部材に曲げ
モーメント等が作用するのを防止する。 【構成】 カウンタウエイト11は、それぞれメインフ
レーム7を構成する構造部材7R,7Lの後端部に馬乗
り状態に装着される鞍状凹陥部15R,15Lを有する
ウエイト本体部13R,13Lと、相互に重ね合わされ
る張り出し部14R,14Lとからなる左右一対の分割
ブロック12R,12Lで構成され、両分割ブロック1
2R,12Lの相対向する垂直面が接合され、張り出し
部13Rの上に張り出し部13Lの水平面を当接させ
て、ウエイト本体部13R,13Lのそれぞれの構造部
材7R,7Lへの当接部と、張り出し部14R,14L
の間の部位が通しボルト18,21で着脱可能に固定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に設置されるカウンタウエイトに関するもので
あり、特に左右2つに分割できるようにしたカウンタウ
エイトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例としての油圧ショベル
は、土砂の掘削等の作業を行うためのものであって、下
部走行体上に上部旋回体を旋回可能に設置して、この上
部旋回体に掘削手段が設けられる。この掘削手段は、上
部旋回体に俯仰動作可能に設けたブームと、このブーム
の先端に上下方向に回動可能に連結したアームと、アー
ムの先端に回動可能に連結したバケットとからなるフロ
ント作業機構として構成される。フロント作業機構は前
方に伸ばした状態で土砂の掘削を行うことから、この掘
削時に車両全体のバランスを取るために、上部旋回体の
後方部にはカウンタウエイトが設けられる。
【0003】カウンタウエイトは鋼鉄製の容器内に重量
コンクリート等の重量のある充填物を収容させたものか
らなり、その重量はフロント作業機構の構造、特にバケ
ットの容量等に基づいて設定されるものであり、大型の
油圧ショベルにあっては、それだけカウンタウエイトも
重量化させることになる。上部旋回体には、その構造体
としてメインフレームを有するが、このメインフレーム
には左右一対の構造部材が設けられており、前述したフ
ロント作業機構のブームは構造部材に連結される。構造
部材は、上部旋回体の後部位置にまで延在されており、
カウンタウエイトはこの構造部材の後端部分に設置され
るのが一般的である。そして、カウンタウエイトの構造
部材への取り付けは、固着状態にすることも可能である
が、通常はカウンタウエイトの下面側に鞍状凹陥部を設
けて、この鞍状凹陥部で構造部材に馬乗り状態に連結し
た上で、ボルトを用いて固定するように構成される。こ
れによって、カウンタウエイトは上部旋回体に着脱でき
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧ショベ
ルのうち、大型のものにあっては数百トン乃至それ以上
のものがある。このような大型の油圧ショベルは、組み
立て状態では陸上での輸送等を行えないから、いくつか
の部分に分解して輸送することができるようになってい
る。フロント作業機構を上部旋回体から切り離せるのは
当然として、上部旋回体もメインフレームを境として左
右と中間部とに3分割できるようになっている。カウン
タウエイトは上部旋回体から分離されるが、極めて重い
ものであって、道路輸送時における重量制限等の観点か
ら少なくとも2分割しなければ輸送できない場合も生じ
る。
【0005】カウンタウエイトは、前述したように、一
対のメインフレームの構造部材に馬乗り状態に装着され
ることから、左右の分割ブロックとして2つに分割する
ことは可能である。このように2分割された分割ブロッ
クのそれぞれに鞍状凹陥部を形成することによって、各
分割ブロックは各々構造部材に連結する構成とする。し
かしながら、分割ブロックは、その全体の形状から、重
心位置は鞍状凹陥部の位置から外側に外れた位置となっ
てしまう。従って、各分割ブロックを各々構造部材に装
着した時には、外方に傾く方向に力が作用して、構造部
材に直接曲げモーメントが作用して捩られるようにな
る。ここで、構造部材はボックス形状となっており、上
下方向及び左右方向には極めて高い強度を示すが、捩り
方向にはこれらの方向よりは強度が劣っている。このた
めに、構造部材に曲げモーメントが常時作用している
と、長い間にはこの構造部材、ひいてはメインフレーム
全体が変形する等のおそれがあり、耐久性を低下させる
等といった問題点がある。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、2分割したカウンタ
ウエイトをメインフレームの構造部材に装着した状態
で、この構造部材に曲げモーメントが作用しないように
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、上部旋回体を構成するメインフレー
ムに固定される建設機械のカウンタウエイトにおいて、
ウエイト本体部に張り出し部を連設した左右一対の分割
ブロックを有し、これら両分割ブロックのそれぞれのウ
エイト本体部に前記メインフレームに設けた左右一対の
構造部材の各々に馬乗り状態に装着される鞍状凹陥部を
形成すると共に、両分割ブロックの張り出し部は、これ
ら両構造部材間の部位で上下に重ね合わせた状態にして
前記上部旋回体に設置される構成としたことをその特徴
とするものである。
【0008】ここで、両分割ブロックを固定するために
は、ウエイト本体部と各構造部材との間、及び相互に重
ね合わされる両張り出し部同士は、それぞれボルトで連
結する構成とするのが好ましい。また、両分割ブロック
の形状としては、そのウエイト本体部は同一の形状とな
し、張り出し部は同じ形状で、一方の張り出し部はウエ
イト本体部の上部側から、他方の張り出し部はウエイト
本体部の下部側から張り出す構成とするのが好ましい。
左右の分割ブロックの重量は同じであっても良いが、例
えばフロント作業機構の取付位置等の関係で、一方の分
割ブロックの方を他方より重量の大きいものとすること
もできる。このためには、左右の分割ブロックの容積を
変えるか、または各々の分割ブロックに収容される充填
物の比重を変えるようにすることも可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。まず、図1及び図2に油
圧ショベルの全体構成を示す。図中において、1は左右
一対の履帯1R,1Lを有する下部走行体を示し、この
下部走行体1の走行体フレーム1aには旋回装置2を介
して上部旋回体3が旋回可能に連結されている。上部旋
回体3には、オペレータが搭乗して機械の操作を行うた
めの運転室4が設けられると共に、土砂の掘削等の作業
を行うための掘削手段として、フロント作業機構5が設
けられている。フロント作業機構5は、上部旋回体3の
フレーム3aに俯仰動作可能に設けたブーム5aと、こ
のブーム5aの先端に上下方向に回動可能に連結したア
ーム5bと、このアーム5bの先端に回動可能に設けた
バケット5cとから構成される。これらフロント作業機
構5はそれぞれ油圧シリンダで駆動されるものであり、
また下部走行体1を構成する履帯1R,1Lは油圧モー
タで駆動され、さらに旋回装置2も油圧モータで駆動さ
れる。これら油圧シリンダや油圧モータからなる油圧ア
クチュエータは上部旋回体3に設けた機械室6内に設置
されている油圧ポンプから供給される圧油で駆動される
ものである。従って、油圧ポンプ及び油圧ポンプを駆動
するエンジンや、方向切換弁等の機器が機械室6内に設
けられている。また、燃料タンクや作動油タンクも機械
室6が設けられている領域に設置される。
【0010】上部旋回体3のフレーム3aは、図3から
明らかなように、一対の構造部材7R,7Lを図示しな
い連結部材で相互に連結して1つのユニットとなったメ
インフレーム7を構成し、このメインフレーム7の左右
両側には、それぞれ機械室ベッド8R,8Lが設けられ
ている。これらメインフレーム7を構成する構造部材7
R,7L及び機械室ベッド8R,8Lは、それぞれボッ
クス構造となっており、特に構造部材7R,7Lは、そ
の先端にフロント作業機構5におけるブーム5aが連結
され、掘削抵抗等を受承するものであるから、極めて高
い強度を有するものとなっている。メインフレーム7と
機械室ベッド8R及び8Lとの間は、それぞれに固着し
て設けたねじ座9にボルト−ナットを用いて分離可能に
連結されるようになっている。メインフレーム7には、
タンク10が設置されると共に、旋回装置2を構成する
上部側旋回輪が装着されている。また、機械室ベッド8
R,8Lには、それぞれエンジンや油圧ポンプ等の機器
が装着されている。
【0011】以上のように、上部旋回体3を3つの部分
に分割できるように構成したのは、輸送を可能にするた
めである。数百トン乃至それ以上に及ぶ油圧ショベルの
場合には、船舶で海上を輸送する場合はともかく、陸上
輸送時には、大きさや重量等の関係から組み立て状態で
は輸送することはできない。従って、フロント作業機構
5を構成するブーム5a,アーム5b及びバケット5c
を分解し、また下部走行体1における左右の履帯1R.
1Lとフレーム1aとを分離する。さらに、この下部走
行体1におけるフレーム1aと上部旋回体3とを連結す
る旋回装置2も、フレーム1a側と上部旋回体3側とに
分離できるようにしている。さらに、上部旋回体3の機
械室ベッド8R,8Lと、それぞれに設置した機械室6
との間も分離可能となっている。
【0012】前述したように、油圧ショベルは土砂の掘
削等の作業を行うためのものであり、この作業はフロン
ト作業機構5により行われる。フロント作業機構5にお
けるブーム5a及びアーム5bを前方に伸ばした状態
で、大量の土砂を掘削すると、重心が前方に移動して、
車両の後部側が浮き上がって不安定になるおそれがあ
る。従って、フロント作業機構5の作動時に車両全体を
安定的に保持するために、カウンタウエイト11が設け
られる。カウンタウエイト11は、上部旋回体3のフレ
ーム3aにおいて、構造部材7R,7Lの後端部に固定
して設けられる。このように、カウンタウエイト11は
フロント作業機構5の作動に対するバランスを取るため
のものであるから、フロント作業機構5の構造、特にそ
のバケット5cの容量等に基づいて重量が設定される。
【0013】カウンタウエイト11は構造部材7R,7
Lに着脱可能に取り付けられるようになっており、従っ
て輸送時にはこのカウンタウエイト11は上部旋回体3
から分離される。大型の油圧ショベルにあっては、バケ
ット5cの容量は極めて大きく、従ってカウンタウエイ
ト11の重量も大きくなり、単体では輸送できない重量
となるものもある。
【0014】以上のことから、図3乃至図6から明らか
なように、カウンタウエイト11を左右に2分割するこ
とにより、それぞれ輸送の単位における重量の軽減を図
り、もって輸送を可能にしている。而して、図3及び図
4に示したように、カウンタウエイト11は、左右一対
の分割ブロック12R,12Lから構成される。これら
両分割ブロック12R,12Lは鋼鉄製の容器の内部に
重量のある充填物、例えば重量コンクリートや鉄塊等を
充填したもので形成される。分割ブロック12R,12
Lは、それぞれウエイト本体部13R,13Lと、張り
出し部14R,14Lとから構成される。ウエイト本体
部13R,13Lは、概略カウンタウエイト11を左右
に2分割した形状となっており、張り出し部14Rはウ
エイト本体部13Rの下部側で、分割ブロック12L側
に向けて張り出している。また、張り出し部14Lはウ
エイト本体部13Lの上部側において、分割ブロック1
2R側に向けて張り出している。これら張り出し部14
R,14Lの厚み寸法はほぼ同じものであり、ウエイト
本体部13R、13Lは、これら張り出し部14L、1
4Rを収容するスペースを確保するために、一部分が凹
状に切り取られた状態になっている。そして、両ウエイ
ト本体部13R,13Lには、その下面側から所定の高
さの凹部が形成されており、この凹部は分割ブロック1
2R,12Lをメインフレーム7の構造部材7R,7L
の後端部にそれぞれ馬乗り状態に装着される鞍状凹陥部
15R,15Lとなっている。
【0015】従って、分割ブロック12R,12Lは、
まず分割ブロック12Rの鞍状凹陥部15Rを構造部材
7Rに嵌め込むようにして装着し、次いで分割ブロック
12Lを、その鞍状凹陥部15Lを構造部材7Lに嵌め
込むように装着される。分割ブロック12R,12Lは
カウンタウエイト12のほぼ半分の重量であるから、こ
れら各分割ブロック12R,12Lの上部旋回体3への
装着を容易に、しかも円滑に行えるようになる。
【0016】装着状態では、図5に示したように、両分
割ブロック12R,12Lの相対向する垂直面が接合さ
れるだけでなく、張り出し部13Rの上に張り出し部1
3Lの水平面が当接することになる。そして、図5及び
図6に示したように、分割ブロック12R,12Lのウ
エイト本体部13R,13Lの部位には、上下方向に貫
通するブッシュ16が複数箇所設けられており、また構
造部材7R,7Lの上下の板体にはボルト挿通孔17,
17が設けられており、通しボルト18をこれらブッシ
ュ16からボルト挿通孔17,17に挿通させて、その
下端部にナット19が螺合される。また、張り出し部1
4R,14Lも、複数箇所において、それぞれブッシュ
20が設けられており、これら両張り出し部14R,1
4Lに設けたブッシュ20,20を貫通するように通し
ボルト21を挿通させて、その下端部にナット22を螺
合させて、それぞれナット19,22を締め付けること
によって、分割ブロック12R,12Lに2分割したカ
ウンタウエイト11が上部旋回体3に固定的に装着され
る。
【0017】なお、通しボルト18,21のボルト頭が
カウンタウエイト11の上面から突出しないようにする
ために、分割ブロック12R,12Lの上面における通
しボルト18,21の装着部には、凹部23が形成され
ており、この凹部23にはカバー24が装着されるよう
になっている。従って、このカバー24を装着すること
によりカウンタウエイト11の上面はほぼ完全に平坦な
ものとなっている。
【0018】前述した2つの分割ブロック12R,12
Lからなるカウンタウエイト11が上部旋回体3に装着
されて、通しボルト18により構造部材7R,7Lに、
また通しボルト21で両分割ブロック12R,12Lが
相互に連結される。この装着状態では、両分割ブロック
12R,12L間には隙間ができないような寸法関係を
持たせており、これによって、ウエイト本体部13R,
13Lの垂直面同士が接合すると共に、張り出し部14
R,14Lの水平面同士が当接した状態になり、また上
側に位置する張り出し部14Lの後端側の垂直面が、ウ
エイト本体部13Rの内側垂直面と接合される。
【0019】ここで、分割ブロック12R,12Lは、
その鞍状凹陥部15R,15Lから両端までの距離に差
があることから、図6に示したように、分割ブロック1
2R,12Lのそれぞれ単独での重心位置G1 ,G2
は、構造部材7R,7Lへの連結部より外側に位置する
ことになる。ただし、張り出し部14R,14Lを備え
ていることから、重心位置G1 ,G2 はある程度鞍状凹
陥部15R,15Lに近い位置となるようにすることが
できる。分割ブロック12R,12Lがそれぞれ完全に
独立した状態となっていると、これら重心位置G1 ,G
2 により同図に矢印で示したように、外側に向けて傾く
ようになり、構造部材7R,7Lには曲げモーメントが
働く。しかしながら、両分割ブロック12R,12L
は、その張り出し部15R,15Lの水平面とウエイト
本体部14R,14Lの垂直面とが当接していることに
より、相互の圧接力が大きくなるようにして吸収され、
この方向においては両分割ブロック12R,12Lは一
体物と同様の機能を発揮することになり、構造部材7
R,7Lに対しては実質的に上方からの荷重が作用する
だけとなる。ここで、メインフレーム7を構成する構造
部材7R,7Lはボックス構造となっており、上下方向
には強度が著しく高く、この方向より強度的に劣る曲げ
方向の荷重が作用しないことから、構造部材7R,7L
の耐久性が向上して、その変形や損傷等が防止される。
【0020】両分割ブロック12R,12Lを構造部材
7R,7Lに固定するために通しボルト18,21が装
着されているが、この通しボルト18,21に剪断方向
の力が作用すると、これら通しボルト18,21の変形
や折損等のおそれがある。前述したように、分割ブロッ
ク12R,12Lの重心位置と、それぞれの構造部材7
R,7Lへの連結部との位置の違いに起因して生じる傾
き方向の力は両分割ブロック12R,12Lの垂直面及
び水平面への圧接力で受承されるようになっているか
ら、通しボルト18,21に対しては、格別の剪断力が
作用しない。また、両分割ブロック12R,12Lは構
造部材7R,7Lの自由端の部分に連結されているか
ら、両分割ブロック12R,12Lからなるカウンタウ
エイト11全体は図5に矢印で示した方向に傾こうとす
る。両分割ブロック12R,12Lは張り出し部15
R,15Lの水平面同士と、上側に位置する張り出し部
15Lの後端側の垂直面とウエイト本体部13Rの内側
垂直面とが密着することになるから、カウンタウエイト
11は2分割した分割ブロック12R,12Lから構成
されているにも拘らず、この方向にもそれらは一体物と
同様の働きをする。従って、カウンタウエイト11は2
分割されているにも拘らず、このように分割したことに
より応力が作用する可能性のある方向においては、分割
ブロック12R,12Lは実質的に一体物として機能す
ることになるから、通しボルト18,21の耐久性も向
上する。
【0021】油圧ショベルを分解した時には、カウンタ
ウエイト11も実質的に同じ重量を有する2つの分割ブ
ロック12R,12Lに分割されるから、重量物である
カウンタウエイト11を陸上輸送手段で輸送する際に、
道路における重量制限の範囲内の重量とすることがで
き、また簡易な輸送手段で輸送できるようになる。しか
も、サイズ的には長さが実質的に半分になるので、輸送
時はもとより、保管時にもコンパクトに収納することが
できる。
【0022】ここで、カウンタウエイト11を構成する
2つの分割ブロック12R,12Lの重量は同じにして
も良く、またいずれか一方の分割ブロックの内部比重を
変えて、他方より重量物となるように形成することもで
きる。また、例えば、フロント作業機構の連結位置等の
関係から、一対からなる構造部材が車両の中心線から等
距離の位置に設けられておらず、左右いずれかに偏寄し
た位置に設けられている場合には、2つの分割ブロック
の形状及び重量も異なるものとすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カウン
タウエイトを2分割するに当って、各分割ブロックを構
造部材の各々に馬乗り状態に装着される鞍状凹陥部を形
成したウエイト本体部に、両構造部材の間の部位で上下
に重ね合わせられる張り出し部を連設する構成としたの
で、油圧ショベルを分解して輸送する際に、重量物であ
るカウンタウエイトも分割できるから、輸送の一単位を
構成する物の重量の軽減が図られることになり、また装
着時には分割ブロックの重心位置とその構造部材への連
結位置とのずれにより構造部材に曲げモーメント等が作
用するのを防止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すカウンタウエイト
を装着した建設機械の一例としての油圧ショベルの外観
図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】油圧ショベルの上部旋回体の後部を分解した状
態で示す斜視図である。
【図4】カウンタウエイトを構成する分割ブロックを接
合した状態を模式的に示した図である。
【図5】カウンタウエイトのメインフレームへの取付状
態を示す断面図である。
【図6】図5のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 3 上部旋回
体 5 フロント作業機構 7 メインフ
レーム 7R,7L 構造部材 11 カウン
タウエイト 12R,12L 分割ウエイト 13R,13
L ウエイト本体部 14R,14L 張り出し部 15R,15
L 鞍状凹陥部 18,21 ボルト 19,22
ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体を構成するメインフレームに
    固定される建設機械のカウンタウエイトにおいて、ウエ
    イト本体部に張り出し部を連設した左右一対の分割ブロ
    ックを有し、これら両分割ブロックのそれぞれのウエイ
    ト本体部に前記メインフレームに設けた左右一対の構造
    部材の各々に馬乗り状態に装着される鞍状凹陥部を形成
    すると共に、両分割ブロックの張り出し部は、これら両
    構造部材間の部位で上下に重ね合わせた状態にして前記
    上部旋回体に設置される構成としたことを特徴とする建
    設機械のカウンタウエイト。
  2. 【請求項2】 前記両分割ブロックは、それぞれウエイ
    ト本体部と前記構造部材との間と、前記両張り出し部同
    士間を相互にボルトで連結する構成としたことを特徴と
    する請求項1記載の建設機械のカウンタウエイト。
  3. 【請求項3】 前記両分割ブロックは、そのウエイト本
    体部を同一の形状となし、張り出し部は同じ形状であっ
    て、一方の張り出し部はウエイト本体部の上部側から、
    他方の張り出し部はウエイト本体部の下部側から張り出
    す構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械
    のカウンタウエイト。
  4. 【請求項4】 前記両分割ブロックは同一の重量を有す
    るものであることを特徴とする請求項3記載の建設機械
    のカウンタウエイト。
  5. 【請求項5】 前記両分割ブロックはそれぞれ比重の異
    なる充填物を収容させることにより異なる重量を有する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の建設機械の
    カウンタウエイト。
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