JP2023150568A - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2023150568A
JP2023150568A JP2022059738A JP2022059738A JP2023150568A JP 2023150568 A JP2023150568 A JP 2023150568A JP 2022059738 A JP2022059738 A JP 2022059738A JP 2022059738 A JP2022059738 A JP 2022059738A JP 2023150568 A JP2023150568 A JP 2023150568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas container
gas
container mounting
vehicle body
construction machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022059738A
Other languages
English (en)
Inventor
健太 中西
Kenta Nakanishi
修平 野口
Shuhei Noguchi
哲也 中林
Tetsuya Nakabayashi
幸宏 太田
Yukihiro Ota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Priority to JP2022059738A priority Critical patent/JP2023150568A/ja
Publication of JP2023150568A publication Critical patent/JP2023150568A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】総稼働時間を長くでき、かつ、ガス容器の搭載性(搭載し易さ)を向上できる建設機械を提供する。【解決手段】油圧ショベル1は、走行可能な下部走行体2および上部旋回体3と、上部旋回体3に取付けられた作業装置4とを備えている。上部旋回体3には、ガスエンジン13が搭載されている。上部旋回体3には、ガスエンジン13のガス燃料を貯留するガス容器41,42が複数(2つ)搭載される。この場合、上部旋回体3は、第1ガス容器41が搭載される第1ガス容器搭載部22と、第1ガス容器搭載部22よりも上部旋回体3の内側に配置されると共に、第1ガス容器搭載部22に搭載された第1ガス容器41よりも高い位置で第1ガス容器41とは別の第2ガス容器42が搭載される第2ガス容器搭載部23と、を備えている。【選択図】図1

Description

本開示は、原動機としてガスエンジンを搭載した油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に関する。
例えば、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に設けられた作業装置と、を備えている。上部旋回体は、ベースとなる旋回フレームを有し、旋回フレームには、ディーゼルエンジン等の原動機と、原動機によって駆動される油圧ポンプと、作動油を貯える作動油タンクと、これら原動機、油圧ポンプ、作動油タンク等を覆う外装カバー(建屋カバー)とが搭載されている。
近年、排ガスがクリーンでコストパフォーマンスに優れているガスエンジン、例えば、液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)等を燃料とするガスエンジンが注目されている。例えば、特許文献1には、液化ガスを燃料とするガスエンジンおよびガス容器(ガスボンベ)を搭載した旋回作業車が記載されている。
特開平06-320968号公報
ところで、ガス容器には、気体のLPGに高い圧力を加えて凝縮させた液体のLPGが貯蔵されている。このため、ガス容器は、高強度な金属製容器で、かつ、圧力が逃げやすい円筒状に形成されている。このようなガス容器から排出されるガス流量は、エンジンの負荷に限らず、常に一定の圧力でエンジンに供給される。
一方、特許文献1の旋回作業車は、現在流通しているガス容器の規格を考慮すると、ガス容器の燃料容量が燃料消費量に対して小さく、軽油を用いたディーゼルエンジンの建設機械と比較して総稼働時間が短くなる。また、ガス容器は、その構造上、重量が大きい。このため、ガス容器を人の手により建設機械に搭載することを考えると、建設機械は、ガス容器の搭載がし易い構造を備えることが好ましい。
本発明の目的は、総稼働時間を長くでき、かつ、ガス容器の搭載性(搭載し易さ)を向上できる建設機械を提供することにある。
本発明は、ガスエンジンが搭載された車体と、前記車体に取付けられた作業装置と、を備えた建設機械において、前記車体は、前記ガスエンジンのガス燃料を貯留する第1ガス容器が搭載される第1ガス容器搭載部と、前記第1ガス容器搭載部よりも前記車体の内側に配置されると共に、前記第1ガス容器搭載部に搭載された前記第1ガス容器よりも高い位置で前記第1ガス容器とは別の第2ガス容器が搭載される第2ガス容器搭載部と、を備えている。
本発明によれば、総稼働時間を長くでき、かつ、重量の大きいガス容器の搭載性を向上できる。
実施の形態による油圧ショベルを示す右側面図である。 旋回フレーム、ガスエンジン、キャブ、ガス容器固定装置、第1ガス容器、第2ガス容器等を示す斜視図である。 図2からガスエンジンを取外した状態を示す斜視図である。 第1ガス容器および第2ガス容器に対するストッパ部材(抑え部材)の抑え付けを解除した状態を示す図3と同様位置の斜視図である。 図3から第1ガス容器、第2ガス容器、ガス容器固定装置を取外した状態を示す斜視図である。 旋回フレーム、キャブ、ガス容器固定装置、第1ガス容器、第2ガス容器等を示す正面図(図3の右側から見た図)である。 旋回フレーム、ガス容器固定装置、第1ガス容器、第2ガス容器等を示す断面図である。 ガス容器固定装置、第1ガス容器、第2ガス容器を示す斜視図である。 第1ガス容器および第2ガス容器の交換を行うときのガス容器固定装置を示す斜視図である。 図9の左側から見た斜視図である。
以下、実施の形態を、建設機械(作業機械)を代表する油圧ショベル、より具体的には、小型の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、以下の説明では、油圧ショベル1の前後方向は、前側を作業装置4側とし、後側を作業装置4とは反対側となるカウンタウエイト12側とする。また、油圧ショベル1の左右方向は、前後方向と直交する方向とする。例えば、図1では、紙面の左右方向が油圧ショベル1の前後方向(X方向)に対応し、紙面の表裏方向が油圧ショベル1の左右方向(Y方向)に対応し、紙面の上下方向が油圧ショベル1の上下方向(Z方向)に対応する。
建設機械(作業機械)としての油圧ショベル1は、例えば、土木、解体、地下工事等の作業現場で用いられる。実施の形態の油圧ショベル1は、例えば、狭い作業現場での作業に適した小型(例えば、機械重量が1~6トン程度)の油圧ショベル(ミニショベル、小型油圧ショベル)として構成されている。また、実施の形態の油圧ショベル1は、キャブ仕様の油圧ショベル1として構成されている。
油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3に設けられた作業装置4と、を備えている。下部走行体2および上部旋回体3は、油圧ショベル1の車体を構成している。車体は、走行可能であり、かつ、旋回可能である。上部旋回体3の前側には、スイング式の作業装置4が揺動可能に取付けられている。油圧ショベル1は、作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行う。
下部走行体2は、例えば、無端状に形成されたトラックリンクに複数個のシューを取付けてなる履帯2Aと、履帯2Aを周回駆動させることにより油圧ショベル1を走行(自走)させる左右の走行用油圧モータ(図示せず)と、を含んで構成されている。下部走行体2と上部旋回体3との間には、旋回軸受と旋回用油圧モータとを含んで構成される旋回装置が設けられている。
フロント装置または作業機とも呼ばれる作業装置4は、旋回フレーム5の前側に左右方向に揺動可能に設けられたスイングポスト4Aを有している。スイングポスト4Aには、ブーム4Bが回動可能に取付けられており、ブーム4Bの先端には、アーム4Cが回動可能に取付けられており、アーム4Cの先端には、作業具としてのバケット4Dが回動可能に取付けられている。また、作業装置4は、スイングポスト4Aを揺動させるスイングシリンダ(図示せず)と、ブーム4Bを回動させるブームシリンダ4Eと、アーム4Cを回動させるアームシリンダ4Fと、バケット4Dを回動させる作業具シリンダとしてのバケットシリンダ4Gと、を備えている。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に搭載されている。上部旋回体3は、旋回装置の旋回用油圧モータが駆動することにより、下部走行体2上で旋回する。ここで、上部旋回体3の左右方向の幅寸法は、下部走行体2の車幅と同等な寸法に設定されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回したときに、カウンタウエイト12の後面12Aが、下部走行体2の車幅の120%以内に収まる後方超小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
上部旋回体3は、例えば、車体フレームとしての旋回フレーム5と、油圧ショベル1の原動機となるガスエンジン13(図2)と、内部にオペレータの運転席7(図1のみ図示)を有するキャブボックス9と、を備えている。運転席7およびキャブボックス9は、旋回フレーム5の左前側に自身の前側を傾転中心として傾転可能に支持されるフロア部材8(図5、図6)上に設けられている。フロア部材8、運転席7およびキャブボックス9は、旋回フレーム5の左前側に設けられている。キャブボックス9は、運転席7の周囲と上部を覆う箱体として形成されている。
即ち、キャブボックス9は、前面9A、後面9B、左側面9C(図6)、右側面9D、上面9Eによって囲まれたボックス状に形成され、内部がオペレータの運転室となっている。また、キャブボックス9の右側面9Dは、前後方向に移動させることにより開閉可能なスライド式の運転席窓9D1となっている。後述するように、運転席窓9D1を開くことにより、キャブボックス9内から一方のガス容器41(42)のコック41B(42B)に接続されたホース43Aを他方のガス容器42(41)のコック42B(41B)に付け替える作業を行うことができる。
キャブボックス9内には、オペレータが座る運転席7、油圧ショベル1を操作するための走行用レバー・ペダル(図示せず)および作業用レバー(図示せず)が設けられている。オペレータは、走行用レバー・ペダルおよび作業用レバーを操作することにより、下部走行体2による走行、上部旋回体3の旋回、作業装置4による掘削等を行うことができる。
旋回フレーム5は、上部旋回体3の支持構造体(ベースフレーム)を構成している。図2ないし図6に示すように、旋回フレーム5は、底板5Aと、左縦板5B(図6)と、右縦板5Cと、横板5D(図5、図7)と、上板5Eと、左サイドフレーム5Fと、右サイドフレーム5Gと、を含んで構成されている。底板5Aは、厚肉な鋼板を用いて形成され、前後方向に延びている。左縦板5Bおよび右縦板5Cは底板5A上に立設され、前側から後側に向けて左右方向の間隔が広がるように前後方向に延びている。横板5Dは、底板5A上に立設されて左右方向に延び、左縦板5Bと右縦板5Cとの間を連結している。上板5Eは、左縦板5Bおよび右縦板5Cの上部に設けられ、左縦板5Bおよび右縦板5Cの前後方向の中間部から前側へと延びている。
左サイドフレーム5Fは、底板5Aの前端部から左側に延びつつ屈曲して後側に延びている。右サイドフレーム5Gは、底板5Aの前端部から右側に延びつつ屈曲して後側に延びている。底板5A、左縦板5B、右縦板5Cおよび上板5Eの前端は、前方に突出した作業装置支持部5Hとなっている。この作業装置支持部5Hには、作業装置4のスイングポスト4Aが左右方向に揺動可能に取付けられている。
旋回フレーム5の前側位置には、左サイドフレーム5Fの上方を左右方向に延びる左前梁5Jが設けられている。旋回フレーム5の前側位置となる左前梁5Jおよび上板5Eには、キャブボックス9が取付けられるフロア部材8が傾転支持部材によって傾転(チルトアップ、チルトダウン)を可能に支持される。また、図5に示すように、旋回フレーム5の前側位置で右縦板5Cの上方には、ガス容器用ブラケット5Kが設けられている。ガス容器用ブラケット5Kには、後述するガス容器固定装置21が取付けられる。ガス容器用ブラケット5Kは、キャブボックス9の右側面9Dと隣り合っており、この右側面9Dの横側(左右方向の右側)に配置されている。図6および図7に示すように、ガス容器用ブラケット5Kの上面には、ガス容器固定装置21が固定される。
また、旋回フレーム5には、カウンタウエイト12、ガスエンジン13(図2)、油圧ポンプ(図示せず)、作動油タンク15(図1)、コントロールバルブ装置(図示せず)が搭載されている。この場合、旋回フレーム5の前側に作業装置4が取付けられ、旋回フレーム5の後側にカウンタウエイト12が取付けられる。また、旋回フレーム5上には、旋回フレーム5に搭載された各種機器を覆う外装カバー16(図1)が設けられている。
カウンタウエイト12は、上部旋回体3の後端側に設けられている。即ち、カウンタウエイト12は、作業装置4との重量バランスをとるために、キャブボックス9よりも後側に位置して旋回フレーム5の後端に設けられている。カウンタウエイト12は、左右方向に延びつつ、左右方向の中央が後方に突出した円弧状の重量物として形成されている。これにより、カウンタウエイト12の後面12Aは、上部旋回体3が旋回したときに一定の旋回半径の仮想円内に収まる円弧面として形成されている。また、カウンタウエイト12の前側には、フロア部材8の後端側が取付け取外し可能に支持される。
ガスエンジン13は、カウンタウエイト12の前側に位置して旋回フレーム5に搭載されている。ガスエンジン13は、旋回フレーム5の横板5Dよりも後側に複数のマウント部材13A(図2)を介して支持されている。ガスエンジン13は、油圧ショベル1の動力源(駆動源)となる原動機である。ガスエンジン13は、例えばガス燃料としての液化石油ガス(LPG)を燃料として駆動する。図2に示すように、ガスエンジン13は、左右方向に延在する横置き状態で旋回フレーム5に搭載されている。
ガスエンジン13には、ガスボンベとも呼ばれるガス容器41,42からガス燃料が供給される。即ち、ガス容器41,42は、燃料供給ライン43を介してガスエンジン13に接続される。この場合、2つのガス容器41,42のうちの少なくともいずれかのガス容器41(42)、例えば、上部旋回体3の前後方向で前側に位置するガス容器41のコック41Bには、燃料供給ライン43を構成するホース43Aが接続されている。ガス容器41,42の内部には、液状となったガス燃料が充填されている。図示は省略するが、ガス容器41,42とガスエンジン13との間の燃料供給ライン43には、ガス燃料を気化するベーパライザ(蒸発器)が設けられている。ベーパライザは、例えば、旋回フレーム5の後端部に配置されている。
また、図示は省略するが、ガスエンジン13の一端側となる左側には、油圧ポンプが取付けられている。油圧ポンプは、ガスエンジン13によって駆動される。油圧ポンプは、作動油タンク15に貯えられた作動油を吸込んでコントロールバルブ装置に向けて圧油を吐出(供給)する。油圧ポンプは、コントロールバルブ装置を介してブームシリンダ4E等の各種の油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ)に圧油を供給する。コントロールバルブ装置は、複数の方向制御弁からなる制御弁群である。コントロールバルブ装置は、油圧ポンプから吐出された圧油を、走行用レバー・ペダルおよび作業用レバーの操作に応じてブームシリンダ4E等の複数の油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ)に分配する。これにより、油圧ショベル1は、走行、旋回、掘削等を行うことができる。
図1に示すように、作動油タンク15は、旋回フレーム5の前部右側に設けられている。作動油タンク15は、後述のガス容器固定装置21の右側に位置して右縦板5Cと右サイドフレーム5Gとの間に配置されている。作動油タンク15は、例えば上下方向に延びる直方体の容器からなり、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに供給される作動油を貯留している。
外装カバー16は、キャブボックス9の周囲に位置して旋回フレーム5上に設けられている。外装カバー16は、旋回フレーム5上に搭載された熱交換器、作動油タンク15等の機器を覆う。外装カバー16は、キャブボックス9の右側面9Dよりも右側でガスエンジン13の右側に設けられる熱交換器等の機器を覆う後カバー16Aと、後カバー16Aよりも前側に位置して作動油タンク15等の機器を覆う前カバー16Bと、を含んで構成されている。図1に示すように、ガス容器41,42は、外装カバー16から露出している。即ち、ガス容器41,42は、外装カバー16で覆われていない。ガス容器41,42は、キャブボックス9の右側面9Dと外装カバー16の前カバー16Bとの間の略直方体状の空間(ガス容器載置空間)に配置されており、外部に露出する。なお、ガス容器41,42を覆うためのガス容器カバーを設けてもよい。
ところで、前述の特許文献1の旋回作業車は、現在流通しているガス容器の規格を考慮すると、ガス容器の燃料容量が燃料消費量に対して小さく、軽油を用いたディーゼルエンジンの建設機械と比較して総稼働時間が短くなる。また、ガス容器は、その構造上、重量が大きい。このため、ガス容器を人の手により建設機械に搭載することを考えると、建設機械は、ガス容器の搭載がし易い構造を備えることが好ましい。さらに、建設機械は、稼働時の振動が大きいため、この振動によりガス容器が飛び出さないように固定する機構を備える必要もある。
そこで、実施形態では、車体に複数(例えば、2つ)のガス容器を搭載することができ、かつ、ガス容器を容易に交換できるように構成している。さらには、稼働時の振動に拘わらず、ガス容器の浮き上がりを抑制できるように構成している。以下、これらの構成について、詳しく説明する。
図1に示すように、建設機械としての油圧ショベル1は、走行可能な車体としての下部走行体2および上部旋回体3と、上部旋回体3に取付けられる作業装置4と、を備えている。上部旋回体3には、ガスエンジン13が搭載されている。また、上部旋回体3には、ガス容器固定装置21が設けられている。即ち、上部旋回体3は、作業装置4が取付けられる車体フレームとしての旋回フレーム5を備えており、この旋回フレーム5上には、ガスエンジン13が搭載されている。また、旋回フレーム5には、ガス容器固定装置21が取付けられている。
ガス容器固定装置21には、ガスエンジン13のガス燃料を貯留するガス容器41,42が取付け取外し可能に支持(固定)される。ガス容器固定装置21には、複数のガス容器41,42、具体的には、2つのガス容器41,42が支持可能となっている。これにより、上部旋回体3には、複数(具体的には、2つ)のガス容器41,42が搭載可能となっている。なお、2つのガス容器41,42、即ち、第1ガス容器41と第2ガス容器42は、同じ規格(同じ形状、同じ構造)のガス容器である。
ここで、ガス容器41,42は、人手によって運搬可能な密閉容器からなり、ガスエンジン13に供給されるLPG等のガス燃料が貯留されている。図7および図8に示すように、ガス容器41,42は、密閉された円筒体からなる容器本体41A,42Aと、容器本体41A,42Aの長さ方向の一端側の中心部に設けられたコック41B,42Bと、コック41B,42Bの周囲を取囲むように容器本体41A,42Aに設けられた半円筒状の一対のプロテクタ41C,42Cと、プロテクタ41C,42Cの先端に設けられたリング部材41D,42Dと、を含んで構成されている。
コック41B,42Bには、燃料供給ライン43を構成するホース43Aが接続される。即ち、コック41B,42Bは、ホース43Aを含んで構成される燃料供給ライン43を介してガスエンジン13に接続される。この場合、2つのガス容器41,42のうちのいずれか一方のガス容器41(42)のコック41B(42B)にホース43Aが接続される。コック41B,42Bは、ガスエンジン13に供給されるガス燃料の供給量を調整する。プロテクタ41C,42Cの周方向の複数個所、例えばコック41B,42Bを挟んで径方向で対面する2箇所には、開口部41E,42Eが形成されている。これにより、リング部材41D,42Dのうち開口部41E,42Eに対応する2箇所は把手41F,42Fとなり、作業者は、把手41F,42Fを把持した状態でガス容器41,42を運搬する。
このようなガス容器41,42は、上部旋回体3の前側でキャブボックス9の左側に設けられたガス容器固定装置21に支持(固定)される。この場合、上部旋回体3は、第1ガス容器41が搭載される第1ガス容器搭載部22と、第1ガス容器搭載部22よりも上部旋回体3の内側(奥側)に配置されると共に、第1ガス容器搭載部22に搭載された第1ガス容器41よりも高い位置で第1ガス容器41とは別の第2ガス容器42が搭載される第2ガス容器搭載部23と、を備えている。
これにより、上部旋回体3には、上部旋回体3の奥側となる内側(中央側)の第2ガス容器42が上部旋回体3の手前側となる外側(外周縁側)の第1ガス容器41よりも高い位置に搭載されている。即ち、第1ガス容器搭載部22と第2ガス容器搭載部23は、階段状、即ち、内側の第2ガス容器搭載部23が外側の第1ガス容器搭載部22よりも高い階段状になっている。換言すれば、外側の第1ガス容器搭載部22は、内側の第2ガス容器搭載部23よりも低い位置となっている。逆に言えば、内側の第2ガス容器搭載部23は、外側の第1ガス容器搭載部22よりも高い位置となっている。
また、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23は、上部旋回体3の運転席7の側方、より具体的には、運転席7の右側に配置されている。そして、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23には、第1ガス容器41および第2ガス容器42が縦置きで搭載される。また、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23は、上部旋回体3の前後方向に並んで配置されている。
さらに、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23にそれぞれ搭載された状態で、ストッパ部材33(より具体的には、ストッパ部材33を構成する一対の抑え部材34,34)により上側から抑えられる。この場合、ストッパ部材33は、互いに間隔を開けて平行に延びる一対の板状の抑え部材34,34により構成されている。これにより、ストッパ部材33は、第1ガス容器41のホース接続部となるコック41Bおよび第2ガス容器42のホース接続部となるコック42Bと対応する位置が開口している。
即ち、上部旋回体3は、第1ガス容器41のホース接続部(コック41B)および第2ガス容器42のホース接続部(コック42B)を開放させた状態で、第1ガス容器41および第2ガス容器42を上側から抑える固定機構31を備えている。固定機構31は、第1ガス容器41および第2ガス容器42の上部に当接するストッパ部材33(抑え部材34,34)を有している。ストッパ部材33(抑え部材34,34)は、上部旋回体3の内側(奥側、旋回中心側)に位置する基端部34Aと、基端部34Aよりも上部旋回体3の外側(外周縁側)に位置する先端部34Bと、を有している。そして、ストッパ部材33(抑え部材34,34)の先端部34Bは、基端部34Aを揺動中心として上下方向に揺動する。
このようなストッパ部材33(抑え部材34,34)を含んで構成されるガス容器固定装置21について、詳しく説明する。
上部旋回体3は、ガス容器固定装置21を備えている。この場合、ガス容器固定装置21は、旋回フレーム5のガス容器用ブラケット5Kに取付けられている。ガス容器固定装置21は、第1ガス容器41および第2ガス容器42を取付け取外し可能に支持する。ガス容器固定装置21は、本体部24と、上げ底部材28と、固定機構31と、を有している。本体部24は、断面形状が四角形状の筒体(四角筒体)により構成されており、長さ方向(前後方向)の両端が開口している。本体部24は、底板25と、底板の幅方向(左右方向)の両側からそれぞれ立ち上がる一対の縦板26,26と、底板25と平行に配置され一対の縦板26,26の上端側でこれら一対の縦板26,26の間を接続する上板27と、を備えている。底板25は、旋回フレーム5のガス容器用ブラケット5Kに固定される。底板25上には、第1ガス容器41が載置される。即ち、底板25は、第1ガス容器搭載部22となる「底部」に対応する。
上板27には、第1ガス容器41が内側に挿入される第1支持孔27Aおよび第2ガス容器42が内側に挿入される第2支持孔27Bが形成されている。上板27は、「底部」となる底板25および「上げ底部」となる載置板30よりも上側に配置される「支持部」に対応する。これにより、ガス容器固定装置21の本体部24は、「底部」と「支持部」とを含んで構成されている。
一方、上げ底部材28は、本体部24の内側に設けられている。上げ底部材28は、本体部24の底板25に取付けられ縦板26,26に沿って上下方向に延びる一対の脚板29,29と、本体部24の底板25と平行に配置され一対の脚板29,29の上端側でこれら一対の脚板29,29の間を接続する載置板30と、を備えている。載置板30は、「支持部」となる上板27よりも下側で、かつ、「底部」となる底板25よりも上側に位置している。載置板30は、「底部」となる底板25よりも底上げされており、第2ガス容器搭載部23となる「上げ底部」に対応する。
固定機構31は、第1ガス容器41および第2ガス容器42を上側から抑える。即ち、固定機構31は、第1ガス容器41を底板25に向けて下側に抑え付けると共に、第2ガス容器42を載置板30に向けて下側に抑え付ける。固定機構31は、立ち上がり部材32と、ストッパ部材33を構成する一対の抑え部材34,34と、一対の連結部材35,35と、を備えている。立ち上がり部材32は、本体部24の上板27から上方に延びている。立ち上がり部材32は、略矩形状の枠体により構成されており、本体部24の上板27に取付けられる一対の取付部32A,32Aと、一対の取付部32A,32Aからそれぞれ上側に延びる一対の柱部32B,32Bと、柱部32B,32Bの上端側でこれら一対の柱部32B,32Bの間を接続する接続部32Cと、を備えている。接続部32Cには、ストッパ部材33(抑え部材34,34)がヒンジ36,36を介して揺動可能に取付けられている。
ストッパ部材33は、第1ガス容器41および第2ガス容器42を上側から抑える。ストッパ部材33は、互いに間隔を開けて平行に延びる一対の板状の抑え部材34,34により構成されている。抑え部材34,34は、基端側(基端部34A)が立ち上がり部材32の上端側に揺動中心として片持ち支持されている。この場合、抑え部材34,34は、ヒンジ36を介して立ち上がり部材32の接続部32Cに支持されている。これにより、抑え部材34,34の先端側(先端部34B)は、第1ガス容器41および第2ガス容器42の上側で上下方向に揺動可能となっている。
抑え部材34,34は、クランク状の板体、換言すれば、上下方向の段差を有する板体として形成されている。抑え部材34,34は、第1ガス容器41の上側に対応する位置で前後方向に延びる第1抑え部34Cと、第2ガス容器42の上側に対応する位置で前後方向に延びる第2抑え部34Dと、これら第1抑え部34Cと第2抑え部34Dとを接続する段差部34Eと、を有している。抑え部材34,34は、第1ガス容器41および第2ガス容器42の上側に配置した状態で、第1抑え部34Cの高さ位置よりも第2抑え部34Dの高さ位置が高くなる。
また、抑え部材34,34の先端側となる先端部34Bには、連結部材35,35の上端側(上端部35B)が挿通される挿通孔34Fが設けられている。また、図9および図10に示すように、第1抑え部34Cの下面(即ち、第1ガス容器41と対向する面)、および、第2抑え部34Dの下面(即ち、第2ガス容器42と対向する面)には、それぞれゴム部材等のクッション部材となる弾性部材34Gが取付けられている。
連結部材35,35は、抑え部材34,34の先端側(先端部34B)と本体部24の上板27とに対して取付け取外し可能に設けられている。連結部材35,35は、抑え部材34,34の先端側と上板27とを連結する。この場合、連結部材35,35は、本体部24の上板27に引っ掛ける鉤部35Aを有する棒状体として構成されている。即ち、連結部材35,35の一端側(下端側)は、U字状に折曲がった鉤部35Aとなっている。これに対して、連結部材35,35の他端側(上端側)の端部、即ち、鉤部35Aとは反対側の他端部となる上端部35Bは、抑え部材34,34により第1ガス容器41および第2ガス容器42を抑えるときに、抑え部材34,34の先端側の挿通孔34Fに挿通される。連結部材35,35の上端部35Bは、雄ねじとなっており、抑え部材34,34により第1ガス容器41および第2ガス容器42を抑えた状態でナット37が螺合される。
即ち、抑え部材34,34により第1ガス容器41および第2ガス容器42を抑え付けるときは、連結部材35,35の鉤部35Aを本体部24の上板27に引っ掛けると共に、連結部材35,35の上端部35Bを抑え部材34,34の挿通孔34Fに挿通する。この状態で、連結部材35,35の上端部35Bにナット37を螺合する。これにより、第1ガス容器41は、本体部24の底板25と抑え部材34,34の第1抑え部34Cとにより上下方向に挟持される。また、第2ガス容器42は、上げ底部材28の載置板30と抑え部材34,34の第2抑え部34Dとにより上下方向に挟持される。
上述したように、実施形態によれば、ガス容器取付部となるガス容器固定装置21は、運転席7の右側に隣り合って設けられている。ガス容器固定装置21の本体部24は、長方形の断面形状を有する枠状に形成され、旋回フレーム5上、より具体的にはガス容器用ブラケット5K上に固定される。この状態で、ガス容器固定装置21は、上部旋回体3の前後方向に延びて配置される。ガス容器固定装置21上には、2つのガス容器41,42が取付け取外し可能に固定される。
例えば、図1に示すように、燃料供給ライン43のホース43Aを第1ガス容器41のコック41Bに接続した状態で油圧ショベル1を稼働させた場合を考える。この場合、稼働に伴って第1ガス容器41のガス燃料の量が枯渇または枯渇に近い状況になる。このとき、オペレータは、油圧ショベル1から降りることなく、ホース43Aを第1ガス容器41のコック41Bから第2ガス容器42のコック42Bに次のように付け替えることができる。即ち、オペレータは、キャブボックス9内に搭乗したまま、運転席窓9D1を後方にスライドさせて、運転席窓9D1を開放する。そして、オペレータは、開放された運転席窓9D1を通じてキャブボックス9内から第1ガス容器41のコック41Bに接続されているホース43Aを第2ガス容器42のコック42Bに付け替える。これにより、この付け替え作業を容易に行うことができる。
また、ガス容器固定装置21に第1ガス容器41および第2ガス容器42を固定するときは、第1ガス容器41および第2ガス容器42をガス容器固定装置21の本体部24内に搭載後、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を第1ガス容器41および第2ガス容器42の上側に載せる。ストッパ部材33を構成する抑え部材34,34は、それぞれヒンジ36に溶接等で接続されており、ヒンジ36を回転中心(揺動中心)とした回動(揺動)が可能となっている。ヒンジ36は、ボルトとナットにて立ち上がり部材32の接続部32Cに取付けられている。立ち上がり部材32は、ガス容器固定装置21の土台となる本体部24にボルトとナットにて取付けられている。
ストッパ部材33(抑え部材34,34)の先端部34Bには、挿通孔34Fが設けられている。この挿通孔34Fには、ストッパ部材33(抑え部材34,34)の固定棒となる連結部材35が挿通される。連結部材35の他端部となる上端部35B、即ち、連結部材35の先端部は、雄ねじとなっている。この雄ねじにナット37を螺合することにより、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を上側(空側)から下側(地面側)に抑えた状態で、連結部材35をストッパ部材33(抑え部材34,34)と本体部24との間で固定する。この場合、連結部材35の下側の端部となる下端部は、コの字型形状の鉤部35Aとなっており、本体部24に対して取付け取外し可能となっている。
第1ガス容器41および第2ガス容器42は、連結部材35をストッパ部材33(抑え部材34,34)と本体部24との間で固定することにより、ストッパ部材33(抑え部材34,34)により上から下に向けて抑え付けられる。これにより、第1ガス容器41および第2ガス容器42をガス容器固定装置21に固定することができ、油圧ショベル1の稼働時の振動による第1ガス容器41および第2ガス容器42の脱落を抑制することができる。
図4は、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を開放した状態を示している。ストッパ部材33(抑え部材34,34)は、ヒンジ36を介して立ち上がり部材32に支持されているため、ヒンジ36を回転中心(揺動中心)として回動(揺動)させることができる。図8は、第1ガス容器41および第2ガス容器42をガス容器固定装置21に搭載し、ストッパ部材33(抑え部材34,34)によって第1ガス容器41および第2ガス容器42が抑え付けられた状態を示している。図9は、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を開放し、ガス容器固定装置21から第1ガス容器41および第2ガス容器42を取外した状態を示している。
ストッパ部材33(抑え部材34,34)は、第1ガス容器41および第2ガス容器42と対向する位置に、弾性部材34Gが溶着されている。弾性部材34Gは、ストッパ部材33(抑え部材34,34)により第1ガス容器41および第2ガス容器42を上側から下側に向けて抑え付けたときに、弾性変形する。これにより、弾性部材34Gは、クッションの役割を果たしている。即ち、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、弾性部材34Gを介してストッパ部材33(抑え部材34,34)により抑え付けられる。このため、第1ガス容器41および第2ガス容器42のがたつきを抑制でき、第1ガス容器41および第2ガス容器42を安定してガス容器固定装置21に固定することができる。
図10は、図9の左側からガス容器固定装置21を見た斜視図である。図10に示すように、ガス容器固定装置21の本体部24の内側には、上げ底部材28が設けられている。上げ底部材28は、Cチャンネル型ブラケットにより構成されている。上げ底部材28の上面となる載置板30には、第2ガス容器42が載置される。これにより、上部旋回体3の奥側(内側)に位置する第2ガス容器42は、上部旋回体3の外周縁側(前側)に位置する第1ガス容器41よりも高い位置に搭載される。これにより、例えば、2つのガス容器が同じ高さで搭載される構成と比較して、奥側(中央側)の第2ガス容器42を新品のガス容器に交換するときに、第2ガス容器42を持ち上げる高さが低く済む。これにより、交換作業の容易化を図ることができる。
実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
油圧ショベル1を用いて掘削作業等を行う場合には、第1ガス容器41および第2ガス容器42がガス容器固定装置21に搭載されており、いずれか一方のガス容器41(42)のコック41B(42B)にホース43Aが接続されている。この状態で、オペレータは、キャブボックス9内に搭乗してガスエンジン13を作動させる。オペレータが走行用レバー・ペダルを操作すると、油圧ポンプからコントロールバルブ装置を介して下部走行体2の走行用油圧モータに圧油が供給される。これにより、油圧ショベル1を走行させることができる。また、オペレータが作業用レバーを操作すると、油圧ポンプからコントロールバルブ装置を介して旋回用油圧モータ、スイングシリンダ、ブームシリンダ4E、アームシリンダ4F、バケットシリンダ4Gに圧油が供給される。これにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4によって土砂等の掘削作業を行うことができる。
ここで、例えば、一方のガス容器41(42)のガス燃料を使い切ったら、ホース43Aを一方のガス容器41(42)のコック41B(42B)から他方のガス容器42(41)のコック42B(41B)に付け替える。このとき、付け替え作業は、キャブボックス9の運転席窓9D1を開いてキャブボックス9内から行うことができる。
また、例えば、ガス燃料を補充するために第2ガス容器42を新たなガス容器に交換する場合は、ガス容器固定装置21のストッパ部材33(抑え部材34,34)と本体部24とを連結する連結部材35,35を取外す。即ち、連結部材35,35の上端部35Bに螺合されているナット37を連結部材35,35から取外す。そして、連結部材35,35の鉤部35Aを本体部24の上板27から取外すと共に、連結部材35,35の上端部35Bをストッパ部材33(抑え部材34,34)の挿通孔34Fから抜き出す。
次いで、図4および図9に示すように、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を上部旋回体3の奥側(内側、後側)に回転させる。この状態で、第2ガス容器42をガス容器固定装置21から取外す。このとき、第2ガス容器42は、第2ガス容器搭載部23、即ち、上げ底部材28の載置板30に載置されており、第1ガス容器搭載部22に載置された第1ガス容器41よりも高い位置にある。このため、第2ガス容器42をガス容器固定装置21から取外し易くできる。そして、新たなガス容器を新たな第2ガス容器42としてガス容器固定装置21に載置したら、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を第1ガス容器41および第2ガス容器42の上側位置まで回転させる。この状態で、ストッパ部材33(抑え部材34,34)と本体部24とを連結部材35,35で連結する。
ここで、実施形態によれば、第1ガス容器41が搭載される第1ガス容器搭載部22と、第1ガス容器41とは別の第2ガス容器42が搭載される第2ガス容器搭載部23と、を有している。このため、第1ガス容器41と第2ガス容器42とのうちの一方のガス容器41(42)のガス燃料を使い切っても、他方のガス容器42(41)のガス燃料により稼働を継続することができる。これにより、ガス容器41,42の交換が必要になるまでの総稼働時間を長くできる。また、第1ガス容器搭載部22よりも車体となる上部旋回体3の内側に配置される第2ガス容器搭載部23は、第1ガス容器搭載部22に搭載された第1ガス容器41よりも高い位置で第2ガス容器42を搭載する。このため、上部旋回体3の外側(手前側、外周縁側)の第1ガス容器41の交換だけでなく、上部旋回体3の内側(中央側、奥側)の第2ガス容器42の交換も容易に行うことができ、重量の大きいガス容器41,42の搭載性を向上できる。
実施形態によれば、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、上部旋回体3の運転席7の側方(左側方)に配置された第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23にそれぞれ縦置きで搭載される。このため、ガスエンジン13に接続される燃料供給ライン43(ホース43A)を、縦置きの一方のガス容器41(42)のコック41B(42B)から縦置きの他方のガス容器42(41)のコック42B(41B)に付け替えるときに、この付け替え作業を運転席7の近くで行うことができる。これにより、燃料供給ライン43(ホース43A)の付け替え作業を容易に行うことができる。
実施形態によれば、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23は、上部旋回体3の前後方向に並んで配置されている。このため、上部旋回体3の手前側となる前側の第1ガス容器41の交換だけでなく、上部旋回体3の内側となる後側の第2ガス容器42の交換も容易に行うことができる。また、上部旋回体3の運転席7の側方(左側方)で第1ガス容器41および第2ガス容器42が前後に並ぶため、運転席7の近くで燃料供給ライン43(ホース43A)の付け替え作業を容易に行うことができる。
実施形態によれば、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、固定機構31により上側から抑えられる。このため、油圧ショベル1の稼働時の振動に拘わらず、固定機構31により第1ガス容器41および第2ガス容器42の浮き上がりを抑制できる。しかも、固定機構31は、第1ガス容器41のホース接続部(コック41B)および第2ガス容器42のホース接続部(コック42B)と対応する位置が開放されている。具体的には、固定機構31のストッパ部材33(抑え部材34,34)は、第1ガス容器41のホース接続部(コック41B)および第2ガス容器42のホース接続部(コック42B)と対応する位置が開口している。このため、第1ガス容器41および第2ガス容器42が固定機構31(ストッパ部材33)により上側から抑えられた状態のまま、即ち、固定機構31(ストッパ部材33)を第1ガス容器41および第2ガス容器42から取外さなくても、燃料供給ライン43(ホース43A)の付け替え作業を行うことができる。このため、この面からも、燃料供給ライン43(ホース43A)の付け替え作業を容易に行うことができる。
実施形態によれば、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、基端部34Aを揺動中心として先端部34Bが上下方向に揺動するストッパ部材33(抑え部材34,34)により上側から抑えられる。この場合、ストッパ部材33(抑え部材34,34)は、上部旋回体3の内側(奥側、中央側)に位置する基端部34Aを揺動中心として上部旋回体3の外側(外周縁側)に位置する先端部34Bが上下方向に揺動する。このため、ストッパ部材33(抑え部材34,34)を上下方向に揺動させることにより、ストッパ部材33(抑え部材34,34)による第1ガス容器41および第2ガス容器42の抑え付けおよびその解除を容易に行うことができる。これにより、この面からも、第1ガス容器41および第2ガス容器42を新しい容器(ガス燃料が充填された容器)に交換する作業を容易に行うことができる。
実施形態によれば、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、ガス容器固定装置21に取付け取外し可能に支持される。この場合、第2ガス容器42は、第1ガス容器41が搭載される底部としての底板25よりも底上げされた上げ底部としての載置板30によって、第1ガス容器41よりも高い位置に搭載される。これにより、上部旋回体3の外側(手前側)の第1ガス容器41と上部旋回体3の内側(奥側)の第2ガス容器42との両方の搭載性を向上できる。しかも、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、支持部となる上板27の第1支持孔27Aおよび第2支持孔27Bにそれぞれ挿入される。このため、上板27により第1ガス容器41および第2ガス容器42を安定して支持できる。さらに、第1ガス容器41および第2ガス容器42は、固定機構31により上側から抑えられる。このため、油圧ショベル1の稼働時の振動に拘わらず、固定機構31により第1ガス容器41および第2ガス容器42の浮き上がりを抑制できる。
実施形態によれば、固定機構31は、立ち上がり部材32と、ストッパ部材33を構成する抑え部材34,34と、連結部材35,35と、を備える。このため、第1ガス容器41および第2ガス容器42を抑え部材34,34によって上側から抑えた状態で、抑え部材34,34と上板27とに連結部材35,35を取付けることにより、第1ガス容器41および第2ガス容器42を安定して抑え付けることができる。また、抑え部材34,34と上板27とから連結部材35,35を取外し、抑え部材34,34を立ち上がり部材32の上端側を揺動中心として上方に揺動させることにより、第1ガス容器41および第2ガス容器42の抑え付けの解除を容易に行うことができる。このため、第1ガス容器41および第2ガス容器42の交換作業を容易に行うことができる。
なお、実施の形態では、2つのガス容器41,42の両方を縦置きで上部旋回体3に搭載する場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、2つのガス容器のうちのいずれか一方または両方を横置きで車体に搭載してもよい。
実施の形態では、2つのガス容器41,42を車体としての上部旋回体3に搭載する場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、3つ以上の複数のガス容器を車体に搭載してもよい。この場合、複数のガス容器搭載部のうちのいずれかのガス容器搭載部よりも車体の内側に位置するガス容器搭載部が第2ガス容器搭載部となり、この第2ガス容器搭載部よりも車体の外側(例えば、上部旋回体の外周縁側)に位置するガス容器搭載部が第1ガス容器搭載部となる。そして、第2ガス容器搭載部は、第1ガス容器搭載部に搭載されるガス容器よりも高い位置でガス容器を搭載する。例えば、車体の内側程高い位置となるように、複数のガス容器搭載部を階段状に配置する。
実施の形態では、ガス容器固定装置21を車体フレームとなる旋回フレーム5に固定する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、車体フレームに弾性部材を介して支持されるフロア部材にガス容器固定装置を固定してもよい。即ち、ガス容器搭載部は、車体フレーム上としてもよいし、車体フレーム以外、例えば、車体フレームに弾性部材を介して支持されるフロア部材上としてもよい。さらに、ガス容器搭載部は、車体フレームまたはフロア部材に取付けられる部材(ガス容器固定装置)としてもよい。
実施の形態では、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23を上部旋回体3の運転席7の側方に配置した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、第1ガス容器搭載部および第2ガス容器搭載部を運転席から離間した位置に配置してもよい。
実施の形態では、第1ガス容器搭載部22および第2ガス容器搭載部23を運転席7に隣接させる(隣り合う)ことに加えて、第1ガス容器搭載部22と第2ガス容器搭載部23も隣接させた(隣り合った)場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、第1ガス容器搭載部と第2ガス容器搭載部とを離間して配置してもよい。また、第1ガス容器搭載部と第2ガス容器搭載部とのうちのいずれか一方を運転席に隣接させ、かつ、他方を運転席から離間させてもよい。さらには、第1ガス容器搭載部と第2ガス容器搭載部との両方を運転席から離間させ、かつ、互いに離間させてもよい。
実施の形態では、ガス容器固定装置21を上部旋回体3の前側に設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、ガス容器固定装置は、例えば、車体の後側、左側または右側でもよい。即ち、ガス容器搭載部は、車体の前側でも後側でも横側(左側、右側)でもよい。いずれの場合も、車体の内側に位置するガス容器搭載部が第2ガス容器搭載部となり、この第2ガス容器搭載部よりも車体の外側(例えば、上部旋回体の外周縁側)に位置するガス容器搭載部が第1ガス容器搭載部となる。そして、第2ガス容器搭載部は、第1ガス容器搭載部に搭載されるガス容器よりも高い位置でガス容器を搭載する。
実施の形態では、1つのガス容器固定装置21に複数(具体的には、2つ)のガス容器41,42を支持する場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、1つのガス容器固定装置に1つのガス容器を支持する構成とし、かつ、複数のガス容器固定装置を車体に設ける構成としてもよい。
実施形態では、ストッパ部材33を一対の抑え部材34,34により構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、ストッパ部材を1つの抑え部材により構成してもよい。この場合、ストッパ部材(抑え部材)は、ガス容器のホース接続部と対応する位置に開口を設けることができる。また、連結部材は、1つでもよい。
実施の形態では、スイング式の作業装置4を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、モノブーム式の作業装置を備えた油圧ショベル、オフセット式の作業装置を備えた油圧ショベル等、他の型式の作業装置(フロント装置)を備えた油圧ショベルにも適用することができる。また、作業装置4の作業具をバケット4Dとした場合を例に挙げて説明したが、例えば、圧砕機等の他の作業具を備えた作業装置を用いてもよい。
実施の形態では、キャブボックス9を備えたキャブ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、キャノピ仕様の油圧ショベルを用いてもよい。
実施の形態では、小型の油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、例えば、中型以上の油圧ショベルに適用してもよい。また、車体を下部走行体2と上部旋回体3とにより構成した場合を例に挙げて説明したが、旋回体を有しない車体(例えば、前輪を有する前部車体と後輪を有する後部車体とを連結軸を介して屈曲可能に連結してなるアーティキュレート式の車体)としてもよい。
実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えばホイールローダ等の各種の建設機械に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
7 運転席
13 ガスエンジン
21 ガス容器固定装置
22 第1ガス容器搭載部
23 第2ガス容器搭載部
25 底板(底部)
27 上板(支持部)
27A 第1支持孔
27B 第2支持孔
30 載置板(上げ底部)
31 固定機構
32 立ち上がり部材
33 ストッパ部材
34 抑え部材
34A 基端部(基端側)
34B 先端部(先端側)
35 連結部材
41 第1ガス容器
41B コック(ホース接続部)
42 第2ガス容器
42B コック(ホース接続部)

Claims (7)

  1. ガスエンジンが搭載された車体と、
    前記車体に取付けられた作業装置と、を備えた建設機械において、
    前記車体は、
    前記ガスエンジンのガス燃料を貯留する第1ガス容器が搭載される第1ガス容器搭載部と、
    前記第1ガス容器搭載部よりも前記車体の内側に配置されると共に、前記第1ガス容器搭載部に搭載された前記第1ガス容器よりも高い位置で前記第1ガス容器とは別の第2ガス容器が搭載される第2ガス容器搭載部と、を備えたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記第1ガス容器搭載部および前記第2ガス容器搭載部は、前記車体の運転席の側方に配置されており、
    前記第1ガス容器搭載部および前記第2ガス容器搭載部には、前記第1ガス容器および前記第2ガス容器が縦置きで搭載されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記第1ガス容器搭載部および前記第2ガス容器搭載部は、前記車体の前後方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記第1ガス容器のホース接続部および前記第2ガス容器のホース接続部を開放させた状態で、前記第1ガス容器および前記第2ガス容器を上側から抑える固定機構を備えたことを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  5. 前記固定機構は、前記第1ガス容器および前記第2ガス容器の上部に当接するストッパ部材を有し、
    前記ストッパ部材は、前記車体の内側に位置する基端部と、前記基端部よりも前記車体の外側に位置する先端部とを有し、
    前記ストッパ部材の先端部は、前記基端部を揺動中心として上下方向に揺動することを特徴とする請求項4に記載の建設機械。
  6. 前記第1ガス容器搭載部となる底部と、前記底部よりも底上げされ前記第2ガス容器搭載部となる上げ底部と、前記第1ガス容器が内側に挿入される第1支持孔および前記第2ガス容器が内側に挿入される第2支持孔が形成され、前記底部および前記上げ底部よりも上側に配置される支持部と、前記第1ガス容器および前記第2ガス容器を上側から抑える固定機構とを有するガス容器固定装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  7. 前記固定機構は、
    前記支持部から上方に延びる立ち上がり部材と、
    基端側が前記立ち上がり部材の上端側に揺動中心として片持ち支持され、先端側が前記第1ガス容器および前記第2ガス容器の上側で上下方向に揺動可能な抑え部材と、
    前記抑え部材の先端側と前記支持部とに対して取付け取外し可能に設けられ、前記抑え部材の先端側と前記支持部とを連結する連結部材と、を備えたことを特徴とする請求項6に記載の建設機械。
JP2022059738A 2022-03-31 2022-03-31 建設機械 Pending JP2023150568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022059738A JP2023150568A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022059738A JP2023150568A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023150568A true JP2023150568A (ja) 2023-10-16

Family

ID=88327530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022059738A Pending JP2023150568A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023150568A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007205100A (ja) 建設機械の車体フレームおよび建設機械
EP3779056B1 (en) Hydraulic shovel
JP5625013B2 (ja) 建設機械
JP2023150568A (ja) 建設機械
JP4256219B2 (ja) 建設機械
JP2004116048A (ja) 作業機
CN110226009B (zh) 液压挖掘机
JP2006097341A (ja) 旋回式建設機械
JPH1193218A (ja) 建設機械のカウンタウエイト
WO2020175028A1 (ja) 建設機械
JP2019203333A (ja) 建設機械
JP2023146297A (ja) 建設機械
JP7374031B2 (ja) 作業機械
EP4317598A1 (en) Work machine
JP4346428B2 (ja) 旋回作業機
JPH10217777A (ja) 補助燃料タンク付き作業機
WO2020153398A1 (ja) 建設機械
JP5507348B2 (ja) 建設機械
JP4459027B2 (ja) 旋回作業機
JP4381287B2 (ja) 旋回作業機
JP2005171722A (ja) 旋回作業機
JP2006052609A (ja) 作業機械および作業機械の機器配設方法
JP2006144390A (ja) 旋回作業機
JP5202581B2 (ja) 旋回作業機
JP2003285650A (ja) ホイール式作業機