JPH1193027A - 仮撚り加工用加熱方法及び装置 - Google Patents

仮撚り加工用加熱方法及び装置

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JPH1193027A
JPH1193027A JP25547697A JP25547697A JPH1193027A JP H1193027 A JPH1193027 A JP H1193027A JP 25547697 A JP25547697 A JP 25547697A JP 25547697 A JP25547697 A JP 25547697A JP H1193027 A JPH1193027 A JP H1193027A
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JP
Japan
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heater
heating
yarn
outlet
temperature
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JP25547697A
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English (en)
Inventor
Atsuhisa Fujita
淳久 藤田
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TOYO DENKI KK
Original Assignee
TOYO DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 全体の長さを従来よりも大巾に短くすること
のできる仮撚り加工用加熱方法と装置の提供。 【解決手段】 撚りを与えられて走行する合成繊維の糸
条を、入口部ヒータ1により、該糸条の撚りが固定され
る処の処理温度より高く、かつ後記出口部ヒータ2より
高い温度で加熱し、加熱された該糸条を、出口部ヒータ
2により、前記入口部ヒータ1より低い温度でかつ前記
処理温度より高い温度又は前記処理温度で加熱し、該複
数のヒータのうちいずれか一つにおいて処理温度に達し
て撚りを固定された前記糸条を、出口部ヒータ2でその
全長に亘り一定でむらのない温度で加熱する。これによ
り糸条の分子配列を一定にし、前記染めむらの発生をな
くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術的分野】この発明はポリエステル、ポリア
ミドなどの熱可塑性合成繊維の糸条の仮撚りに用いる仮
撚り加工用加熱方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明の発明者はさきに同種の仮撚り
加工用加熱装置を発明し、特許出願を行い開示した。
(特許第2571180号及び特許第2571185
号) 本発明は上記開示済み発明を改良し、併せて更に新規の
同種の加熱方法及び装置を開発したものであるので、ま
ず上記特許第2571180号(以下これを第1開示済
み発明といい、特許第257118号を第2開示済み発
明という)について説明する。なおこの第1、第2開示
済み発明の装置は従来例として説明されるが、その装置
自体についてはそのまま本発明に用いられ、本発明の実
施例となるものである。図7〜図9において11は仮撚
り加工用の加熱装置の本体であり、金属板の板金加工に
より中空の管状に形成され、その軸方向の両端に端壁1
2が設けられている。13は通気用の小孔を示す。そし
てこの本体11に糸条14の通路3が形成されている。
但しこの通路3は図9に示すように本体11の内部に金
属の管によって設けられていてもよい。なお本発明の実
施例の多くは図示から理解されるように走行する糸条1
4が通路3の壁面となる加熱部34に接触しない、いわ
ゆる非接触方式の加熱装置であるが、本発明の実施例の
中には出口部ヒータ2の通路の壁面となる加熱部が糸条
14と接触する接触方式である場合があり、本発明はこ
のような両方の方式をも含むものである。又入口部ヒー
タ1が加熱部34と接触する接触方式である場合もあ
り、本発明はこのような場合も含むものである。16は
前記本体11内に収容されている熱伝導性の粉体又は粒
体であり、金属又は金属の化合物であって、一例として
酸化マグネシウムの粉末である。
【0003】次に17は前記本体11内に、かつ前記粉
体又は粒体16に接して設けられたシーズヒータ等の発
熱体を示す。18は成形断熱材で一例としてノンアスベ
ストラックスである。19は熱の反射板、20は断熱
材、一例としてロックウール製であり、21は金属製ケ
ース、一例としてステンレススチール又は亜鉛メッキ鋼
板製である。22は入出口である。又23はこのように
して構成された加熱装置を示す。
【0004】この開示済の加熱装置は前記のように形成
されたことにより、前記熱伝導性の粉体又は粒体16は
前記管状の本体11の内面形状並びに発熱体17の外面
形状に良好に追従して充填させられ、隅々をくま無く埋
めるため全体的に熱伝導体となり、従って発熱体17の
発生する熱は前記通路3を走行する糸条14に良好に与
えられる。なお前記加熱装置23の後段において糸条1
4に撚りを与える装置が設けられてあるが、それはこの
発明の主題ではないので、図示及び説明を省略する。糸
条14は本体11の部分においてすでに撚りを与えられ
ており、この撚りの状態を熱により固定するために上記
通路3を走行させられており、この後で図示しない巻取
り装置に巻き取られるようになっている。
【0005】前記端壁12はガイドとして役立ち、一例
としてセラミックにより形成されている。なお、この発
明においては撚りの負荷を与えられた糸条が加熱により
撚りの形状に変形することを撚りの固定と呼称するもの
であり、又その場合の温度を処理温度と呼称するもので
ある。次に前記の第2開示済み発明は、図示は省略する
が、前記本体11を含む加熱装置23が長さ方向におい
て湾曲して形成されたもので、前記糸条の通路3にセラ
ミック製のガイドが設けられているものであり、その他
は前記第1開示済み発明とほぼ同様である。前記第1、
第2開示済み発明は従来から広く用いられている熱媒の
蒸気を用いて糸条の通路を加熱する熱媒気相加熱ヒータ
に較べて電熱により直接加熱するものであるため、この
発明においては電熱による直接加熱ヒータと呼称する。
【0006】図7〜図9においてこの装置の作用を説明
すると、糸条14は予めこの装置の後方において、撚り
を与えられており、これが加熱された通路3中を走行さ
せられる。こうして撚りの状態が固定され、図示しない
巻取り装置に巻きとられる。上記開示済み発明の装置は
前記のように構成されたことにより、それ以前にはこの
ような加熱装置を製造する場合、棒状の金属を切削加工
して本体11を形成していたものであり、その場合面倒
な切削加工のため容易に製造することができなかったの
である。しかし前記第1、第2開示済み発明の装置によ
れば、前記熱伝導性の粉体又は粒体16を用いるため、
この電熱による直接加熱ヒータの本体11は板金加工に
よりきわめて容易に製造することができるようになった
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記開示済み発
明の装置は前記のような効果を有するものの、未だ改良
を要する問題点が残っていた。これについて述べると、
この装置を用いて前記のように走行する糸条を加熱して
仮撚り加工を施した糸条は、染色の工程において染めむ
らなどを生じ品質の低下をもたらすのである。この発明
の目的は、上記問題を解決し、電熱による直接加熱ヒー
タを用いた際に染色工程において染めむらなど糸条の品
質に影響を生じることのない、仮撚り加工用加熱方法及
び装置を提供することである。次にこの発明の発明者は
上記問題を鋭意研究し、解決したものであるが、その研
究過程で、この研究が前記電熱による直接加熱ヒータの
問題だけでなく、従来から広く行われている、ダウサム
(米国ダウケミカル会社製、液状の熱媒体の商品名)等
の熱媒を用いる熱媒気相加熱ヒータの有している問題を
も併せて解決できることが判明した、同問題とは装置全
体の長さが長大となってしまい、この装置を収容する建
屋の高さを著しく高くしなければならないことである。
この発明は、このような問題も併せて解決するためのも
ので、その目的は装置全体の長さが従来より遥かに短く
てすむ仮撚り加工用加熱装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の問題を解決するこ
の発明をまず方法について述べるとそれは、撚りを与え
られて走行する熱可塑性合成繊維の糸条を入口部ヒータ
1により、該糸条の撚りが固定される処の処理温度より
高く、かつ後記出口部ヒータ2よりも高い温度で加熱し
て昇温させ、次に、加熱された該糸条を、出口部ヒータ
2により、前記入口部ヒータ1より低い温度で、かつ前
記処理温度より高い温度又は前記処理温度で加熱し、該
複数のヒータのうちいずれか一つにおいて処理温度に達
して撚りの固定された前記糸条を、前記出口部ヒータ2
の全長に亘り一定でむらのない温度で加熱することを特
徴とする仮撚り加工用加熱方法である。次に装置につい
て述べるとそれは、撚りを与えられて走行する合成繊維
の糸条を複数段階で加熱する、入口部ヒータ1及び出口
部ヒータ2を有する加熱装置であって、入口部ヒータ1
は、前記糸条が撚りを固定される処の処理温度よりも高
く、かつ前記後部ヒータ2よりも高い温度で加熱するヒ
ータであり、前記出口部ヒータ2は、前記糸条を前記入
口部ヒータ1より低い温度で、かつ前記処理温度より高
く又は前記処理温度で加熱し、該複数のヒータのうちの
いずれか一つにおいて処理温度に達して撚りの固定され
た前記糸条を、その全長に亘り一定の、むらのない温度
で加熱するヒータであることを特徴とする、仮撚り加工
用加熱装置である。
【0009】
【作用】撚りを与えられて走行する糸条は入口部ヒータ
1で、撚りの固定される処理温度よりも高く、かつ出口
部ヒータ2より高い処理温度で加熱することにより、常
温から糸条の撚りを固定する処理温度に達する立ち上り
時間を大巾に短くすることができる。そして一例として
前記のようにして入口部ヒータ1により合成繊維の処理
温度のごく近く達しさせられた糸条は、次いで出口部ヒ
ータ2に受け継がれ、一例としてここの始めの端部で処
理温度に達する。なおこの場合入口部ヒータ1において
処理温度に達しさせても差支えはない。この発明はその
両方を含むものである。次に出口部ヒータ2は、その全
長に亘って等しい温度を保ち、温度のむらが殆どないの
で、前記のように出口部ヒータ2の始めの部分で処理温
度に達して撚りを固定された糸条は、一定のむらのない
処理温度のまま出口部ヒータ2の全長に亘って走行させ
られる。
【0010】このため入口部ヒータ1を通過した時点に
おいて何等かの理由で糸条の分子配列にむらがあった場
合、即ち入口部ヒータ1が部分的に温度むらを有してい
た場合、又は予め糸条自体に部分的に分子配列に微小な
むらがあり、急激に処理温度近くに又は処理温度に立ち
上げただけではそのむらは残存している場合がある。こ
のような場合、前記のようにこれを処理温度に達しさせ
て、これをその全長に亘りこの処理温度を一定に保って
出口部ヒータ2を通過させることにより、糸条の分子配
列を一定化させ、安定化させることができ、このため染
色工程における染めむらの発生をなくすことができる。
かつ又前記のように入口部ヒータ1の加熱温度を出口部
ヒータ2より高温にしたため糸条の昇温の立上り時間が
短くなり、このため装置全体の長さを従来より大巾に短
くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1において(A)はこの発明の
加熱装置を示し、1は入口部ヒータであり、2は出口部
ヒータである。そして入口部ヒータ1は前記の第1開示
済み発明のヒータが用いられた。又出口部ヒータ2は従
来一般に用いられている熱媒気相加熱ヒータが用いられ
た。なお同熱媒気相加熱ヒータは周知されているが、一
例を挙げればほぼ図5、図6に示すように形成される。
この熱媒気相加熱ヒータは従来例として説明するが、装
置そのものは、本発明の実施例となるものである。同図
において24は金属により形成された基体で、25は熱
媒容器、26はヒータ、27はダクト、28は前記熱媒
容器25に連通している熱媒気相ヒータの本体、3は糸
条14の通路であるが同図に示すものは一例として糸条
14が通路3の加熱部34に接触する形式の、即ち接触
式の場合を示している。なおこれは接触しない形式もあ
ってこの発明に含まれることは勿論である。29は前記
通路3の蓋、30は細管、31はヒンジである。又32
は熱媒であり、この場合前記ダウサムなどの有機溶媒が
用いられている。33はこうして形成された熱媒気相加
熱ヒータである。熱媒32はヒータ26により一例とし
て170℃〜230℃(接触方式の場合)に加熱され、
蒸気となって本体28内に充満し通路3を通行する糸条
14の撚りを固定する。なお前記熱媒32の加熱される
温度は糸条14の材質、太さ、その走行速度等によって
異り、一概には特定できず、大体の値である。
【0012】次に図1において前記入口部ヒータ1は一
例として600℃に、出口部ヒータ2は同じく400℃
に設定された。又入口部ヒータ1の長さは一例として6
0cm、出口部ヒータ2の長さは40cm、合計1mに
形成された。従来一般に用いられている前記の熱媒気相
加熱ヒータによる装置の長さは一例として2.5mであ
るからこの発明の装置はその半分以下に短縮できること
が理解されよう。
【0013】図1Aは上方から下方に、図1Bは下方か
ら上方に糸条14を走行させる場合を示す。又図1cは
入口部ヒータ1と出口部ヒータ2との間に中間部ヒータ
10を設けた場合を示す。この中間部ヒータ10は入口
部ヒータ1と出口部ヒータ2の中間の温度に設定され
る。このように三段階に形成してもよい。又前記入口部
ヒータ1は前記のように電熱による直接加熱ヒータを用
いてもよく、又は従来の熱媒気相加熱ヒータを用いても
よい。又出口部ヒータ2は熱媒として有機化合物を用い
てもよく、一例としてディフエニール26.5重量%、
ディフエニールオキサイド73.5重量%の混合液が用
いられた。又これは有機化合物の外無機物を用いてもよ
く、その一例として金属を、その一例としてナトリウム
が用いられた。ナトリウムは融点98℃、沸点880℃
で、容易に蒸発し、熱媒気相加熱ヒータに使用できるの
である。又その外鉛、低融合金等を用いてもよい。
【0014】次に出口部ヒータ2は前記のように糸条1
4と接触する構造のものも用いられた。これは図6に示
すように糸条14は本体28の加熱部34に接触して走
行しており、このように構成することにより一層糸条の
分子配列のむらを平均化することができる。図2の
(A)は同(B)に示す装置において、入口部ヒータ
1、出口部ヒータ2に対応して糸条14の加熱される状
態の一例を示すものであり、入口部ヒータ1により糸条
14が加熱されて急速に処理温度のごく近くに達し、出
口部ヒータ2によって処理温度に達しさせられ、その処
理温度を一定に保ったまま走行させられていることが理
解されよう。
【0015】次にこの発明の装置は図3に示すように形
成してもよい。同図において一対の入口部ヒータ1と出
口部ヒータ2の多数が一つのケーシング8の中に収容さ
れて設けられており、出口部ヒータ2はそれぞれ図5に
示す熱媒容器25相互、ダクト27相互がそれぞれ連通
管9により連通させられている。なおこの場合入口部ヒ
ータ1は電熱による直接加熱ヒータでも熱媒気相加熱ヒ
ータでも差支えはない。このように形成することにより
糸条14の分子配列を一層平均化することができる。
【0016】次に前記のようにナトリウム等の無機物を
熱媒気相加熱ヒータに用いる場合、入り口部ヒータ1に
は無機熱媒気相加熱ヒータを用い、出口部ヒータ2には
無機熱媒又は有機熱媒気相加熱ヒータが用いられる。又
図1(c)に示すような3段形式の場合、中間ヒータ1
0は無機熱媒、有機熱媒のいずれを使用してもよい。こ
のようにすることにより、入口部ヒータ1と出口部ヒー
タ2の温度勾配を良好に、無理無くすることができる。
なお前記入口部ヒータ1は前記のように電熱による直接
加熱ヒータでも熱媒気相加熱ヒータを用いても差支えな
く、かつその場合も糸条は接触方式であっても、非接触
方式であっても差支えなく本発明はその両方を含むもの
である。
【0017】次に、この発明の装置は図4に示すように
形成された。同図において糸条14の通路3はドア5を
有するスリット6により外部に連通させられている。こ
れは入口部ヒータ1、出口部ヒータ2に共通に形成され
る。20は断熱材であり一例としてロックウールであ
る。又18は成形断熱材であり、一例としてノンアスベ
ストラックスである。又19は反射板であり、熱を反射
するようになっている。図1に示す装置は、糸条14は
加熱装置7の後方において撚りをかけられており、入口
部ヒータ1により、出口部ヒータ2より高温に加熱さ
れ、このため短時間に一例として処理温度のごく近くに
達し、出口部ヒータ2に引き継がれ、熱媒気相加熱ヒー
タによって構成された出口部ヒータ2により、一例とし
て処理温度に達しさせられて撚りが固定され、更にその
温度は全長に亘り一定であるから温度むらのない加熱が
行われ、糸条14は分子配列を一定にさせられて出口部
ヒータ2を通過させられ、仮撚りが行われる。
【0018】
【発明の効果】請求項1及び請求項8の発明は前記のよ
うに構成され、糸条は入口部ヒーター1で、撚りが固定
される処の処理温度よりも高く、出口部ヒーター2より
高い温度で加熱することにより、常温から糸条の撚りを
固定する処理温度に達するまでの立ち上がり時間を短く
することができ、従って装置全体の長さを短くすること
ができる。そして入口部ヒータ1又は出口部ヒータ2の
いずれか一つにおいて合成繊維の処理温度に達して撚り
を固定された糸条は、出口部ヒータ2により加熱されつ
つ走行する。出口部ヒータ2は全長に亘って等しい温度
を保ち、温度のむらが殆どないので、前記のように処理
温度に達して撚りを固定された糸条は、一定の処理温度
のまま出口部ヒータ2の全長に亘って走行させられる。
このため入口部ヒータ1を通過した時点において、何等
かの理由で糸条の分子配列にむらがあった場合、即ち入
口部ヒータ1が部分的に温度むらを有していた場合、又
は予め糸条自体に部分的に分子配列に微小なむらがあ
り、急激に処理温度に立ち上げただけでは、そのむらは
残存している場合がある。このような場合前記のように
処理温度に達しさせ、これを全長に亘り一定温度で加熱
する出口部ヒータ2を通過させることにより、糸条の分
子配列を一定化させ、安定化させることができ、このた
め染色工程における染めむらの発生をなくすことができ
る。又前記のように装置全体の長さを従来のものより大
巾に短くすることができる。
【0019】請求項2及び請求項9の発明は前記のよう
に構成され、出口部ヒータ2は熱媒気相加熱ヒータを用
いたことにより、処理温度に達した糸条を、全長の温度
が確実に一定となった装置で加熱することができるか
ら、分子配列を確実に一定化することができる。請求項
3及び請求項10の発明は前記のように構成されたこと
により、従来広く用いられている装置を、装置の一部と
してそのまま取り替えることなく利用して使用すること
ができる。請求項4及び請求項11の発明は前記のよう
に構成されたことにより、熱媒として有機物を用いた場
合のような熱媒が長期に亘って使用された場合の熱によ
る分子構造の変化、ひいては熱伝導の不良化の恐れをな
くすことができる。
【0020】請求項5及び請求項12の発明は、入口部
ヒータ1は電熱による直接加熱ヒータにより、出口部ヒ
ータ2は熱媒気相加熱ヒータにより形成されたことによ
り、入口部ヒータ1は板金加工により容易に製造するこ
とができると共に、同ヒータの問題であった染色工程に
おける染めむらの発生をなくすことができる。
【0021】請求項6及び請求項13の発明は前記のよ
うに構成され、入口部、出口部両ヒータ1、2とも熱媒
気相加熱ヒータを用いたことにより入口部ヒータ1の各
部分の温度むらの無さが加わって、糸条の分子配列のむ
らを一層強くなくすことができ、染色工程における染め
むらもほぼ完全になくすことができる。
【0022】請求項7及び請求項14の発明は前記のよ
うに構成されたことにより、一層強く糸条の分子配列の
むらをなくすことができ、染色工程における染めむらの
発生をなくすことができる。
【0023】請求項15の発明は前記のように構成され
たことにより、糸条の通路の温度が外部の影響を受ける
のを殆どなくすことができる。
【0024】請求項16の発明は前記のように構成され
たことにより、ケーシング8に設けられた多数の加熱装
置を通る糸条を一様に分子配列のむらをなくすことがで
き、染色むらをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、仮撚り加工用加熱装
置の各種実施例の概略を示す側面図である。
【図2】この発明の実施例を示し装置の各部分に対応す
る、糸条の温度の状態を示すグラフである。
【図3】この発明の他の実施例を示し、多数の仮撚り加
工用加熱装置を互に連通させて一つのケースに収容した
場合の側面図である。
【図4】この発明の更に他の実施例を示し、仮撚り加工
用加熱装置の横断面図である。
【図5】この発明の実施例であると共に従来例を示す熱
媒気相加熱ヒータの断面図である。
【図6】図5に示す熱媒気相加熱ヒータの横断面図であ
る。
【図7】この発明の実施例であると共に、この発明の発
明者が、さきに発明、出願開示した電熱による直接加熱
ヒータの横断面図である。
【図8】図7に示す電熱による直接加熱ヒータの部分の
斜視図である。
【図9】この発明の更に他の実施例であると共に、この
発明の発明者がさきに発明、出願開示した電熱による直
接加熱ヒータの要部の横断面図である。
【符号の説明】
1 入口部ヒータ 2 出口部ヒータ 3 通路 14 糸条

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚りを与えられて走行する熱可塑性合成
    繊維の糸条を、入口部ヒータ1により、該糸条の撚りが
    固定される処の処理温度より高く、かつ後記出口部ヒー
    タ2よりも高い温度で加熱して昇温させ、次に、加熱さ
    れた該糸条を、出口部ヒータ2により、前記入口部ヒー
    タ1より低い温度で、かつ前記処理温度より高い温度又
    は前記処理温度で加熱し、該複数のヒータのうちいずれ
    か一つにおいて処理温度に達して撚りの固定された前記
    糸条を、前記出口部ヒータ2の全長に亘り一定でむらの
    ない温度で加熱することを特徴とする仮撚り加工用加熱
    方法。
  2. 【請求項2】 出口部ヒータ2は熱媒気相加熱ヒータで
    ある請求項1記載の仮撚り加工用加熱方法。
  3. 【請求項3】 熱媒気相加熱ヒータは熱媒として有機化
    合物を用いるヒータである請求項2記載の仮撚り加工用
    加熱方法。
  4. 【請求項4】 熱媒気相加熱ヒータは熱媒として無機物
    を用いるヒータである請求項2記載の仮撚り加工用加熱
    方法。
  5. 【請求項5】 入口部ヒータ1は電熱による直接加熱ヒ
    ータである請求項1、2、3又は4記載の仮撚り加工加
    熱方法。
  6. 【請求項6】 入口部ヒータ1は熱媒気相加熱ヒータで
    ある請求項1、2、3又は4記載の仮撚り加工加熱方
    法。
  7. 【請求項7】 出口部ヒータ2は糸条と接触する構造で
    ある請求項1、2、3、4、5、又は6記載の仮撚り加
    工用加熱方法。
  8. 【請求項8】 撚りを与えられて走行する合成繊維の糸
    条を複数段階で加熱する、入口部ヒータ1及び出口部ヒ
    ータ2を有する加熱装置であって、入口部ヒータ1は、
    前記糸条が撚りを固定される処の処理温度よりも高く、
    かつ前記後部ヒータ2よりも高い温度で加熱するヒータ
    であり、前記出口部ヒータ2は、前記糸条を前記入口部
    ヒータ1より低い温度で、かつ前記処理温度より高く又
    は前記処理温度で加熱し、該複数のヒータのうちのいず
    れか一つにおいて処理温度に達して撚りの固定された前
    記糸条を、その全長に亘り一定の、むらのない温度で加
    熱するヒータであることを特徴とする、仮撚り加工用加
    熱装置。
  9. 【請求項9】 出口部ヒータ2は熱媒気相加熱ヒータで
    ある請求項8記載の仮撚り加工用加熱装置。
  10. 【請求項10】 熱媒気相加熱ヒータは熱媒として有機
    化合物を用いるヒータである請求項9記載の仮撚り加工
    用加熱装置。
  11. 【請求項11】 熱媒気相加熱ヒータは熱媒として無気
    物を用いるヒータである請求項9記載の仮撚り加工用加
    熱装置。
  12. 【請求項12】 入口部ヒータ1は電熱による直接加熱
    ヒータである請求項8、9、10又は11記載の仮撚り
    加工用加熱装置。
  13. 【請求項13】 入口部ヒータ1は熱媒気相加熱ヒータ
    である請求項8、9、10又は11記載の仮撚り加工用
    加熱装置。
  14. 【請求項14】 出口部ヒータ2は糸条が加熱装置の加
    熱部と接触する装置である請求項8、9、10、11、
    12又は13記載の仮撚り加工用加熱装置。
  15. 【請求項15】 入口部ヒータ1及び又は出口部ヒータ
    2は糸条を走行させる通路3を有し、該通路3は、外周
    に断熱材により形成した外壁4を有し、かつドア5を有
    するスリット6により外部と開閉自在に連通させられて
    いる請求項8、9、10、11、12、13又は14記
    載の仮撚り加工用加熱装置。
  16. 【請求項16】 入口部ヒータ1及び出口部ヒータ2か
    ら成る加熱装置7はその多数が一つのケーシング8に収
    容されて設けられ、かつそれぞれ熱媒気相加熱ヒータで
    ある出口部ヒータ2は、その熱媒を相互に連通させられ
    ている請求項8、9、10、11、12、13、14又
    は15記載の仮撚り加工用加熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6929134B2 (en) 2001-10-05 2005-08-16 Toyo Electric Co., Ltd. Heat treatment device for synthetic fiber filament yarns
JP2006509111A (ja) * 2002-12-04 2006-03-16 ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 糸を加熱するための加熱装置

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JP2006509111A (ja) * 2002-12-04 2006-03-16 ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 糸を加熱するための加熱装置

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