JPH1192710A - 粉体塗料組成物 - Google Patents
粉体塗料組成物Info
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- JPH1192710A JPH1192710A JP25477597A JP25477597A JPH1192710A JP H1192710 A JPH1192710 A JP H1192710A JP 25477597 A JP25477597 A JP 25477597A JP 25477597 A JP25477597 A JP 25477597A JP H1192710 A JPH1192710 A JP H1192710A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 とりわけ、低公害のものであって、しかも、
とりわけ、耐候性ならびに機械的物性などにも優れる
し、加えて、とりわけ、耐汚染性などにも優れる塗膜を
形成することの出来る、極めて実用性の高い粉体塗料組
成物を提供するにある。 【解決手段】 主たる原料成分としての、ネオペンチル
グリコール−イソフタル酸系からのカルボキシル基含有
ポリエステル樹脂と、片や、エポキシ基含有ビニル系共
重合体とを、必須の構成成分とする、いわゆるアクリル
硬化ポリエステル粉体塗料組成物たる粉体塗料を用いる
ということによって、叙上のような諸性能などを発現す
ることを見出すに及んで、目的を見事に達成させること
が出来た。
とりわけ、耐候性ならびに機械的物性などにも優れる
し、加えて、とりわけ、耐汚染性などにも優れる塗膜を
形成することの出来る、極めて実用性の高い粉体塗料組
成物を提供するにある。 【解決手段】 主たる原料成分としての、ネオペンチル
グリコール−イソフタル酸系からのカルボキシル基含有
ポリエステル樹脂と、片や、エポキシ基含有ビニル系共
重合体とを、必須の構成成分とする、いわゆるアクリル
硬化ポリエステル粉体塗料組成物たる粉体塗料を用いる
ということによって、叙上のような諸性能などを発現す
ることを見出すに及んで、目的を見事に達成させること
が出来た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る粉体塗料組成物に関する。さらに詳細には、本発明
は、特定のエポキシ基含有ビニル系共重合体と、特定の
カルボキシル基含有ポリエステル樹脂とを、必須の構成
成分として含有することから成る、とりわけ、耐候性な
らびに機械的物性などにも、さらには、耐汚染性などに
も優れた保護塗膜を与える、粉体塗料組成物に関する。
る粉体塗料組成物に関する。さらに詳細には、本発明
は、特定のエポキシ基含有ビニル系共重合体と、特定の
カルボキシル基含有ポリエステル樹脂とを、必須の構成
成分として含有することから成る、とりわけ、耐候性な
らびに機械的物性などにも、さらには、耐汚染性などに
も優れた保護塗膜を与える、粉体塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤を含有しない形の塗料の一形態
として、粉体塗料があるが、近年は、大気汚染をはじめ
とする環境問題などの観点より、その低公害性が注目さ
れ、使用量やその用途もまた、年々、増加している。
として、粉体塗料があるが、近年は、大気汚染をはじめ
とする環境問題などの観点より、その低公害性が注目さ
れ、使用量やその用途もまた、年々、増加している。
【0003】そして、塗膜外観または機械的物性あるい
は塗料の保存安定性などの諸性能の優れた粉体塗料とし
ては、ポリエステル系粉体塗料が挙げられ、現在、広く
利用されている。
は塗料の保存安定性などの諸性能の優れた粉体塗料とし
ては、ポリエステル系粉体塗料が挙げられ、現在、広く
利用されている。
【0004】中でも、特開昭56−136856号公報
や、特開昭57−108166号公報などにおいて提案
されているように、主として、グリシジル基を有するビ
ニル系共重合体を、硬化剤として用いるといった形のポ
リエステル系粉体塗料は、耐候性なども優れているとい
うものであった。
や、特開昭57−108166号公報などにおいて提案
されているように、主として、グリシジル基を有するビ
ニル系共重合体を、硬化剤として用いるといった形のポ
リエステル系粉体塗料は、耐候性なども優れているとい
うものであった。
【0005】ところが、近年は、さらなる耐候性や、新
たに、粉塵や、自動車のばい煙など、のような、屋外中
における塵灰でも汚れにくいという、耐汚染性の優れた
ものが切望されるようになって来ている。
たに、粉塵や、自動車のばい煙など、のような、屋外中
における塵灰でも汚れにくいという、耐汚染性の優れた
ものが切望されるようになって来ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は、上述したような、従来型技術における種々の問題点
を解決し、該技術における種々の欠点ないしは欠陥を解
消するべく、鋭意、研究を開始した。
は、上述したような、従来型技術における種々の問題点
を解決し、該技術における種々の欠点ないしは欠陥を解
消するべく、鋭意、研究を開始した。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、とりわけ、外観、耐候性ならびに機械的物性など
にも優れるし、さらには、耐汚染性などにも優れた塗膜
を形成することの出来る、極めて実用性の高い塗料組成
物を提供することにある。
題は、とりわけ、外観、耐候性ならびに機械的物性など
にも優れるし、さらには、耐汚染性などにも優れた塗膜
を形成することの出来る、極めて実用性の高い塗料組成
物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて、鋭意、検討を重ねた結果、特定のエポキシ基含
有ビニル系共重合体に、特定のカルボキシル基含有ポリ
エステル樹脂を配合せしめていることから成る、つま
り、特定の上記共重合体と、特定の上記樹脂とを、必須
の構成成分として含有していることから成る、特定の塗
料組成物が、とりわけ、外観、耐候性ならびに機械的物
性などの諸性能にも優れるし、さらには、耐汚染性など
にも優れるということを見出すに及んで、ここに、本発
明を完成させるに到った。
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて、鋭意、検討を重ねた結果、特定のエポキシ基含
有ビニル系共重合体に、特定のカルボキシル基含有ポリ
エステル樹脂を配合せしめていることから成る、つま
り、特定の上記共重合体と、特定の上記樹脂とを、必須
の構成成分として含有していることから成る、特定の塗
料組成物が、とりわけ、外観、耐候性ならびに機械的物
性などの諸性能にも優れるし、さらには、耐汚染性など
にも優れるということを見出すに及んで、ここに、本発
明を完成させるに到った。
【0009】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、基本的に
は、エポキシ基含有重合性単量体を、必須の原料成分と
して用い、共重合せしめて得られるエポキシ基含有ビニ
ル系共重合体(A)と、片や、ポリエステルを構成する
酸成分のうちのイソフタル酸成分が50〜100モル%
を占め、かつ、該ポリエステルを構成するグリコール成
分のうちのネオペンチルグリコール成分が70〜100
モル%を占めるカルボキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)とを、必須として含有することから成る粉体塗料
組成物を提供しようとするものである。
は、エポキシ基含有重合性単量体を、必須の原料成分と
して用い、共重合せしめて得られるエポキシ基含有ビニ
ル系共重合体(A)と、片や、ポリエステルを構成する
酸成分のうちのイソフタル酸成分が50〜100モル%
を占め、かつ、該ポリエステルを構成するグリコール成
分のうちのネオペンチルグリコール成分が70〜100
モル%を占めるカルボキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)とを、必須として含有することから成る粉体塗料
組成物を提供しようとするものである。
【0010】具体的には、それぞれ、上記したエポキシ
基含有ビニル系共重合体(A)が、約300〜約5,0
00なる範囲内の数平均分子量と、約50〜約120℃
なる範囲内の、環球法による軟化点とを有し、しかも、
重合性単量体の総量を基準として、10重量%以下のス
チレン成分を有しているものであるという形の、特定の
粉体塗料組成物をも提供しようとするものであるし、
基含有ビニル系共重合体(A)が、約300〜約5,0
00なる範囲内の数平均分子量と、約50〜約120℃
なる範囲内の、環球法による軟化点とを有し、しかも、
重合性単量体の総量を基準として、10重量%以下のス
チレン成分を有しているものであるという形の、特定の
粉体塗料組成物をも提供しようとするものであるし、
【0011】はたまた、上記したカルボキシル基含有ポ
リエステル樹脂(B)が、約10〜約200mgKOH
/gなる範囲内の酸価と、約80〜約150℃なる範囲
内の軟化点とを有するものであるという形の、特定の粉
体塗料組成物をも提供しようとするものである。
リエステル樹脂(B)が、約10〜約200mgKOH
/gなる範囲内の酸価と、約80〜約150℃なる範囲
内の軟化点とを有するものであるという形の、特定の粉
体塗料組成物をも提供しようとするものである。
【0012】以下に、本発明を、さらに詳細に、説明す
ることにする。
ることにする。
【0013】まず、上述したように、本発明は、それぞ
れ、特定のエポキシ基含有ビニル系共重合体(A)と、
特定のカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)と
を、必須の構成成分として含有することから成る、極め
て実用性の高い粉体塗料組成物を提供しようとするもの
である。
れ、特定のエポキシ基含有ビニル系共重合体(A)と、
特定のカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)と
を、必須の構成成分として含有することから成る、極め
て実用性の高い粉体塗料組成物を提供しようとするもの
である。
【0014】本発明の必須構成成分の一つである、前記
したエポキシ基含有ビニル系共重合体(A)とは、たと
えば、分子の末端または側鎖に、エポキシ基を有すると
いう形のビニル系共重合体を指称するというものであっ
て、当該共重合体というものは、たとえば、
したエポキシ基含有ビニル系共重合体(A)とは、たと
えば、分子の末端または側鎖に、エポキシ基を有すると
いう形のビニル系共重合体を指称するというものであっ
て、当該共重合体というものは、たとえば、
【0015】 エポキシ基含有ビニル系単量体を、共
重合可能なる其の他のビニル系単量体類と共重合せしめ
るというような方法であるとか、あるいは
重合可能なる其の他のビニル系単量体類と共重合せしめ
るというような方法であるとか、あるいは
【0016】 ビニル系共重合体を、常法により、変
性することによって、該共重合体中にエポキシ基を導入
せしめるというような方法などの、そうした種々の方法
によって調製することが出来る。
性することによって、該共重合体中にエポキシ基を導入
せしめるというような方法などの、そうした種々の方法
によって調製することが出来る。
【0017】それらのうちでも、上記なる方法には、
たとえば、予め、分子中にイソシアネート基を有するビ
ニル系共重合体(イソシアネート基含有ビニル系共重合
体)を合成しておいて、さらに、その共重合体に対し
て、グリシドールを反応せしめるという方法や、グリセ
リルカーボネート基を有するビニル系単量体を共重合せ
しめて得られる、いわゆるグリセリルカーボネート基含
有ビニル系共重合体を、脱炭酸反応を経て、エポキシ基
含有ビニル系共重合体に変換せしめるという方法などが
あるけれども、上記なる方法によるのが、簡便であ
る。
たとえば、予め、分子中にイソシアネート基を有するビ
ニル系共重合体(イソシアネート基含有ビニル系共重合
体)を合成しておいて、さらに、その共重合体に対し
て、グリシドールを反応せしめるという方法や、グリセ
リルカーボネート基を有するビニル系単量体を共重合せ
しめて得られる、いわゆるグリセリルカーボネート基含
有ビニル系共重合体を、脱炭酸反応を経て、エポキシ基
含有ビニル系共重合体に変換せしめるという方法などが
あるけれども、上記なる方法によるのが、簡便であ
る。
【0018】上記なる方法によって、本発明において
用いられる当該エポキシ基含有ビニル系共重合体(A)
を得るという場合において使用される、エポキシ基を有
する重合性系単量体類(エポキシ基含有重合性系単量体
類)、就中、グリシジル基含有重合性系単量体類として
は、勿論、公知慣用の種々の化合物が、そうした対象と
なるものである。
用いられる当該エポキシ基含有ビニル系共重合体(A)
を得るという場合において使用される、エポキシ基を有
する重合性系単量体類(エポキシ基含有重合性系単量体
類)、就中、グリシジル基含有重合性系単量体類として
は、勿論、公知慣用の種々の化合物が、そうした対象と
なるものである。
【0019】それらのうちでも特に代表的なるもののみ
を例示するにとどめれば、グリシジル(メタ)アクリレ
ートまたはβ−メチルグリシジル(メタ)アクリレート
の如き、(メタ)アクリル酸の各種のグリシジルエステ
ル類や、
を例示するにとどめれば、グリシジル(メタ)アクリレ
ートまたはβ−メチルグリシジル(メタ)アクリレート
の如き、(メタ)アクリル酸の各種のグリシジルエステ
ル類や、
【0020】(メタ)アリルグリシジルエーテルまたは
(メタ)アリルメチルグリシジルエーテルの如き、各種
のアリルグリシジルエーテル類や、3,4−エポキシシ
クロヘキシルアクリレートまたは3,4−エポキシシク
ロヘキシルメタクリレートの如き、各種の脂環式エポキ
シ基含有ビニル系単量体類などである。
(メタ)アリルメチルグリシジルエーテルの如き、各種
のアリルグリシジルエーテル類や、3,4−エポキシシ
クロヘキシルアクリレートまたは3,4−エポキシシク
ロヘキシルメタクリレートの如き、各種の脂環式エポキ
シ基含有ビニル系単量体類などである。
【0021】さらに、これらのエポキシ基含有単量体類
と共重合可能なる其の他のビニル系単量体類をも使用す
ることが出来ることは、勿論であって、そうした形の単
量体類のうちでも特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、次に示すようなものなどである。
と共重合可能なる其の他のビニル系単量体類をも使用す
ることが出来ることは、勿論であって、そうした形の単
量体類のうちでも特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、次に示すようなものなどである。
【0022】すなわち、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレートもしくはシクロヘキシ
ルアクリレートの如き、各種のアクリル酸エステル類;
またはメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート
もしくはベンジルメタクリレートの如き、各種のメタク
リル酸エステル類;
クリレート、ブチルアクリレートもしくはシクロヘキシ
ルアクリレートの如き、各種のアクリル酸エステル類;
またはメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート
もしくはベンジルメタクリレートの如き、各種のメタク
リル酸エステル類;
【0023】2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートもしくはポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートの如き、各種の水酸基含有(メ
タ)アクリレート類;または此れら上掲の各種(メタ)
アクリレートと、ε−カプロラクトンの付加反応主成分
などであるし、
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートもしくはポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートの如き、各種の水酸基含有(メ
タ)アクリレート類;または此れら上掲の各種(メタ)
アクリレートと、ε−カプロラクトンの付加反応主成分
などであるし、
【0024】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種のカル
ボキシル基含有単量体類などをはじめ、さらには、イタ
コン酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種の多
価カルボキシル基含有単量体類と、炭素数が1〜18な
るモノアルキルアルコールとのモノ−ないしはジエステ
ル類;またはN−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドもしくはN−ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミドの如き、各種のアミノ基含有アミド系不飽
和単量体類;
ン酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種のカル
ボキシル基含有単量体類などをはじめ、さらには、イタ
コン酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種の多
価カルボキシル基含有単量体類と、炭素数が1〜18な
るモノアルキルアルコールとのモノ−ないしはジエステ
ル類;またはN−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドもしくはN−ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミドの如き、各種のアミノ基含有アミド系不飽
和単量体類;
【0025】ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
トもしくはジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
の如き、各種のジアルキルアミノアルキル(メタ)アク
リレート類;またはターシャリー(tert−)ブチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート、アジリジニルエ
チル(メタ)アクリレート、ピロリジニルエチル(メ
タ)アクリレートもしくはピペリジニルエチル(メタ)
アクリレートの如き、各種のアミノ基含有単量体などで
あるし、
トもしくはジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
の如き、各種のジアルキルアミノアルキル(メタ)アク
リレート類;またはターシャリー(tert−)ブチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート、アジリジニルエ
チル(メタ)アクリレート、ピロリジニルエチル(メ
タ)アクリレートもしくはピペリジニルエチル(メタ)
アクリレートの如き、各種のアミノ基含有単量体などで
あるし、
【0026】エチレン、プロピレンもしくはブテン−1
の如き、各種のα−オレフィン類;塩化ビニルもしくは
塩化ビニリデンの如き、フルオロオレフィンを除く、各
種のハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルス
チレンもしくはビニルトルエンの如き、各種の芳香族ビ
ニル化合物〔ただし、スチレンに代表される芳香族ビニ
ル化合物は、得られる当該エポキシ基含有ビニル系共重
合体(A)それ自体の耐候性を考慮すれば、全重合性単
量体中、つまり、全重合性単量体の総量を基準として、
10重量%以下にとどめることが望ましい。〕;
の如き、各種のα−オレフィン類;塩化ビニルもしくは
塩化ビニリデンの如き、フルオロオレフィンを除く、各
種のハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルス
チレンもしくはビニルトルエンの如き、各種の芳香族ビ
ニル化合物〔ただし、スチレンに代表される芳香族ビニ
ル化合物は、得られる当該エポキシ基含有ビニル系共重
合体(A)それ自体の耐候性を考慮すれば、全重合性単
量体中、つまり、全重合性単量体の総量を基準として、
10重量%以下にとどめることが望ましい。〕;
【0027】またはγ−(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイル
オキシプロピルトリエトキシシランもしくはγ−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラ
ンの如き、各種の加水分解性シリル基含有単量体;
ロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイル
オキシプロピルトリエトキシシランもしくはγ−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラ
ンの如き、各種の加水分解性シリル基含有単量体;
【0028】ふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン、トリフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、ペン
タフルオロプロピレンもしくは、ヘキサフルオロプロピ
レンの如き、各種のふっ素含有−α−オレフィン類;あ
るいはトリフルオロメチルトリフルオロビニルエーテ
ル、ペンタフルオロエチルトリフルオロビニルエーテル
もしくはヘプタフルオロプロピルトリフルオロビニルエ
ーテルの如き、各種のパーフルオロアルキル・パーフル
オロビニルエーテルまたは(パー)フルオロアルキルビ
ニルエーテル(ただし、此のアルキル基の炭素数が1〜
18なる範囲内のものである。)などのような、種々の
含フッ素ビニル単量体類;
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、ペン
タフルオロプロピレンもしくは、ヘキサフルオロプロピ
レンの如き、各種のふっ素含有−α−オレフィン類;あ
るいはトリフルオロメチルトリフルオロビニルエーテ
ル、ペンタフルオロエチルトリフルオロビニルエーテル
もしくはヘプタフルオロプロピルトリフルオロビニルエ
ーテルの如き、各種のパーフルオロアルキル・パーフル
オロビニルエーテルまたは(パー)フルオロアルキルビ
ニルエーテル(ただし、此のアルキル基の炭素数が1〜
18なる範囲内のものである。)などのような、種々の
含フッ素ビニル単量体類;
【0029】あるいは亦、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニ
ル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸
ビニル、C9 なる分岐状脂肪族(分枝状脂肪族)カルボ
ン酸ビニル、C10なる分岐状脂肪族カルボン酸ビニル、
C11なる分岐状脂肪族カルボン酸ビニルもしくはステア
リン酸ビニルの如き、各種の脂肪族カルボン酸ビニル
類;またはシクロヘキサンカルボン酸ビニル、メチルシ
クロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニルもしく
はp−tert−ブチル安息香酸ビニルの如き、環状構
造を有するカルボン酸の、各種のビニルエステル類など
である。
ニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニ
ル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸
ビニル、C9 なる分岐状脂肪族(分枝状脂肪族)カルボ
ン酸ビニル、C10なる分岐状脂肪族カルボン酸ビニル、
C11なる分岐状脂肪族カルボン酸ビニルもしくはステア
リン酸ビニルの如き、各種の脂肪族カルボン酸ビニル
類;またはシクロヘキサンカルボン酸ビニル、メチルシ
クロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニルもしく
はp−tert−ブチル安息香酸ビニルの如き、環状構
造を有するカルボン酸の、各種のビニルエステル類など
である。
【0030】以上に例示したような、種々のエポキシ基
含有ビニル系単量体の使用量としては、使用するビニル
系単量体類の総量の約20〜100重量%なる範囲内
が、好ましくは、20〜60重量%なる範囲内が適切で
ある。
含有ビニル系単量体の使用量としては、使用するビニル
系単量体類の総量の約20〜100重量%なる範囲内
が、好ましくは、20〜60重量%なる範囲内が適切で
ある。
【0031】エポキシ基含有ビニル系単量体の使用量
が、約20%よりも少ないような場合には、どうして
も、得られる塗膜の耐汚染性などが低下し易くなるの
で、本発明の目的とする効果を、充分には、発揮するこ
とが出来なくなり、望ましくない。
が、約20%よりも少ないような場合には、どうして
も、得られる塗膜の耐汚染性などが低下し易くなるの
で、本発明の目的とする効果を、充分には、発揮するこ
とが出来なくなり、望ましくない。
【0032】また、当該エポキシ基含有ビニル系共重合
体(A)の数平均分子量としては、約300〜約5,0
00なる範囲内が、好ましくは、1,000〜5,00
0の範囲内が適切であるし、さらに好ましくは、1,0
00〜3,000の範囲内が適切である。
体(A)の数平均分子量としては、約300〜約5,0
00なる範囲内が、好ましくは、1,000〜5,00
0の範囲内が適切であるし、さらに好ましくは、1,0
00〜3,000の範囲内が適切である。
【0033】数平均分子量が約300よりも小さいよう
な場合には、どうしても、塗膜の、とりわけ、機械的物
性ならびに耐汚染性などが劣るというようになり易い
し、一方、約5,000を超えて余りにも大きいような
場合には、どうしても、塗膜の平滑性などが低下し易く
なるので、いずれの場合も好ましくない。
な場合には、どうしても、塗膜の、とりわけ、機械的物
性ならびに耐汚染性などが劣るというようになり易い
し、一方、約5,000を超えて余りにも大きいような
場合には、どうしても、塗膜の平滑性などが低下し易く
なるので、いずれの場合も好ましくない。
【0034】さらに、当該共重合体(A)の、環球法に
よる軟化点としては、約50〜約120℃なる範囲内が
適切であるし、好ましくは、約90〜約110℃なる範
囲内が適切であって、約50℃よりも低いちうような場
合には、どうしても、耐汚染性などが劣るようになり易
いし、一方、約120℃を超えて余りにも高くなるよう
な場合には、どうしても、塗膜の平滑性などが劣るよう
になり易くなるので、いずれの場合も好ましくない。
よる軟化点としては、約50〜約120℃なる範囲内が
適切であるし、好ましくは、約90〜約110℃なる範
囲内が適切であって、約50℃よりも低いちうような場
合には、どうしても、耐汚染性などが劣るようになり易
いし、一方、約120℃を超えて余りにも高くなるよう
な場合には、どうしても、塗膜の平滑性などが劣るよう
になり易くなるので、いずれの場合も好ましくない。
【0035】以上に例示したような、種々のビニル系単
量体類を用いて、当該エポキシ基含有ビニル系共重合体
(A)を調製するには、公知慣用の種々の方法が適用で
きるが、就中、溶液ラジカル重合法によるのが、最も簡
便である。
量体類を用いて、当該エポキシ基含有ビニル系共重合体
(A)を調製するには、公知慣用の種々の方法が適用で
きるが、就中、溶液ラジカル重合法によるのが、最も簡
便である。
【0036】本発明の、もう一つの必須構成成分であ
る、前記したカルボキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)とは、たとえば、種々の、多価酸成分と、多価ア
ルコール成分とを、主原料として用いて、常法により、
反応せしめるということによって得られるというよう
な、エステル結合により構成されていて、官能基とし
て、カルボキシル基を有するという形の化合物を指称す
るものである。
る、前記したカルボキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)とは、たとえば、種々の、多価酸成分と、多価ア
ルコール成分とを、主原料として用いて、常法により、
反応せしめるということによって得られるというよう
な、エステル結合により構成されていて、官能基とし
て、カルボキシル基を有するという形の化合物を指称す
るものである。
【0037】ポリエステルを構成する酸成分のうちのイ
ソフタル酸成分は、50〜100モル%なる範囲内とな
ることが好適であり、就中、得られるポリエステル樹脂
の、とりわけ、耐候性ならびに汚染性などを考慮すれ
ば、該イソフタル酸の使用量を、70モル%以上とする
ことが望ましい。
ソフタル酸成分は、50〜100モル%なる範囲内とな
ることが好適であり、就中、得られるポリエステル樹脂
の、とりわけ、耐候性ならびに汚染性などを考慮すれ
ば、該イソフタル酸の使用量を、70モル%以上とする
ことが望ましい。
【0038】ここにおいて、斯かる多価酸成分のうち
の、その他の多価酸類として特に代表的なるもののみを
例示するにとどめるならば、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸、(無水)
グルタル酸、スベリン酸、マレイン酸、フマル酸、(無
水)コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
(無水)フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘ
キサヒドロ(無水)フタル酸、メチルヘキサヒドロ(無
水)フタル酸、テレフタル酸または2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、
の、その他の多価酸類として特に代表的なるもののみを
例示するにとどめるならば、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸、(無水)
グルタル酸、スベリン酸、マレイン酸、フマル酸、(無
水)コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
(無水)フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘ
キサヒドロ(無水)フタル酸、メチルヘキサヒドロ(無
水)フタル酸、テレフタル酸または2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、
【0039】あるいは4,4−ジフェニルジカルボン酸
の如き、各種のジカルボン酸(無水物)または其れらの
ジメチルエステルや、(無水)トリメリット酸、トリメ
シン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、メチルシク
ロヘキセントリカルボン酸または(無水)ピロメリット
酸などであるし、さらには、C12〜C28なる長鎖の二塩
基酸や其れ等の種々のエステル類、あるいは亦、各種の
二塩基酸の縮合物などのような、種々の化合物などであ
る。
の如き、各種のジカルボン酸(無水物)または其れらの
ジメチルエステルや、(無水)トリメリット酸、トリメ
シン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、メチルシク
ロヘキセントリカルボン酸または(無水)ピロメリット
酸などであるし、さらには、C12〜C28なる長鎖の二塩
基酸や其れ等の種々のエステル類、あるいは亦、各種の
二塩基酸の縮合物などのような、種々の化合物などであ
る。
【0040】他方、ポリエステルを構成するグリコール
成分のうちのネオペンチルグリコール成分は、得られる
ポリエステル樹脂の、とりわけ、耐候性ならびに耐汚染
性などを考慮すれば、当該ポリエステル樹脂中、70〜
100モル%を占めるということが望ましい。
成分のうちのネオペンチルグリコール成分は、得られる
ポリエステル樹脂の、とりわけ、耐候性ならびに耐汚染
性などを考慮すれば、当該ポリエステル樹脂中、70〜
100モル%を占めるということが望ましい。
【0041】斯かる多価アルコール成分のうちの、その
他の多価アルコール類として特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンンジオールもしくはシクロヘキ
サンジメタノール、オクタンジオール、ジエチルプロパ
ンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、1、3プロパンジオー
ルもしくは2,2,4−トリメチルペンタンジオール、
1、9ノナンジオール、ビスヒドロキシエチルテレフタ
レートなどをはじめ、
他の多価アルコール類として特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンンジオールもしくはシクロヘキ
サンジメタノール、オクタンジオール、ジエチルプロパ
ンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、1、3プロパンジオー
ルもしくは2,2,4−トリメチルペンタンジオール、
1、9ノナンジオール、ビスヒドロキシエチルテレフタ
レートなどをはじめ、
【0042】さらには、水添ビスフェノールA、ビスフ
ェノールAアルキレンオキサイド付加物、水添ビスフェ
ノールAアルキレンオキサイド付加物;グリセリン、ジ
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ルまたはトリスヒドロキシエチルイソシアヌレートなど
である。
ェノールAアルキレンオキサイド付加物、水添ビスフェ
ノールAアルキレンオキサイド付加物;グリセリン、ジ
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ルまたはトリスヒドロキシエチルイソシアヌレートなど
である。
【0043】また、これらの多価アルコ−ル類ならびに
多価酸類(多塩基酸類)以外にも、メタノ−ル、プロパ
ノ−ル、ブタノ−ルまたはベンジルアルコ−ルなどで代
表されるような各種の1価アルコ−ルや、安息香酸また
はパラ・ターシャリー(p−tert−)ブチル安息香
酸などで代表されるような各種の一塩基酸や、
多価酸類(多塩基酸類)以外にも、メタノ−ル、プロパ
ノ−ル、ブタノ−ルまたはベンジルアルコ−ルなどで代
表されるような各種の1価アルコ−ルや、安息香酸また
はパラ・ターシャリー(p−tert−)ブチル安息香
酸などで代表されるような各種の一塩基酸や、
【0044】ひまし油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸または大豆
油脂肪酸などで代表されるような各種の脂肪酸類や、ジ
メチロ−ルプロピオン酸またはヒドロキシピバリルピバ
レ−トなどで代表されるような、一分子中に水酸基とカ
ルボキシル基と併有する形の化合物や、あるいは各種エ
ポキシ樹脂または「カ−デュラE10」(オランダ国、シ
ェル社製の、分岐脂肪酸のグリシジルエステルの商品
名)などで代表されるような、エポキシ基を有する種々
の化合物も亦、使用することが出来る。
油脂肪酸などで代表されるような各種の脂肪酸類や、ジ
メチロ−ルプロピオン酸またはヒドロキシピバリルピバ
レ−トなどで代表されるような、一分子中に水酸基とカ
ルボキシル基と併有する形の化合物や、あるいは各種エ
ポキシ樹脂または「カ−デュラE10」(オランダ国、シ
ェル社製の、分岐脂肪酸のグリシジルエステルの商品
名)などで代表されるような、エポキシ基を有する種々
の化合物も亦、使用することが出来る。
【0045】以上に掲げたような、種々の、多価酸成分
と多価アルコール成分とを用いて得られる、当該カルボ
キシル基含有ポリエステル樹脂(B)の酸価としては、
約10〜約200(mgKOH/g固形分;以下同様)
なる範囲内が好適であるし、10〜50なる範囲内であ
ることが、さらに一層、好適である。
と多価アルコール成分とを用いて得られる、当該カルボ
キシル基含有ポリエステル樹脂(B)の酸価としては、
約10〜約200(mgKOH/g固形分;以下同様)
なる範囲内が好適であるし、10〜50なる範囲内であ
ることが、さらに一層、好適である。
【0046】此の酸価が約10よりも小さいというよう
な場合には、どうしても、とりわけ、塗膜の機械的物性
などが劣るというようになり易いし、一方、約200を
超えて余りにも大きいというような場合には、どうして
も、とりわけ、塗膜の耐汚染性などが低下するというよ
うになり易いので、いずれの場合も好ましくない。
な場合には、どうしても、とりわけ、塗膜の機械的物性
などが劣るというようになり易いし、一方、約200を
超えて余りにも大きいというような場合には、どうして
も、とりわけ、塗膜の耐汚染性などが低下するというよ
うになり易いので、いずれの場合も好ましくない。
【0047】また、当該カルボキシル基含有ポリエステ
ル樹脂(B)の数平均分子量としては、約1,000〜
約10,000なる範囲内が、さらに好ましくは、2,
000〜5,000なる範囲内が適切である。
ル樹脂(B)の数平均分子量としては、約1,000〜
約10,000なる範囲内が、さらに好ましくは、2,
000〜5,000なる範囲内が適切である。
【0048】此の数平均分子量が約1,000よりも小
さいような場合には、どうしても、塗膜の耐汚染性など
が劣るようになり易いし、一方、約10,000を超え
て余りにも大きくなるような場合には、どうしても、塗
膜の平滑性などが低下し易くなるので、いずれの場合も
好ましくない。
さいような場合には、どうしても、塗膜の耐汚染性など
が劣るようになり易いし、一方、約10,000を超え
て余りにも大きくなるような場合には、どうしても、塗
膜の平滑性などが低下し易くなるので、いずれの場合も
好ましくない。
【0049】さらに、当該ポリエステル樹脂(B)の、
環球法による軟化点としては、約80〜約150℃なる
範囲内が、好ましくは、90〜120℃なる範囲内が適
切である。
環球法による軟化点としては、約80〜約150℃なる
範囲内が、好ましくは、90〜120℃なる範囲内が適
切である。
【0050】約80℃よりも低いような場合には、どう
しても、塗膜の耐汚染性などが劣るようになり易いし、
一方、約150℃を超えて余りにも高くなるような場合
には、どうしても、塗膜の平滑性などが劣るようになり
易くなるので、いずれの場合も好ましくない。
しても、塗膜の耐汚染性などが劣るようになり易いし、
一方、約150℃を超えて余りにも高くなるような場合
には、どうしても、塗膜の平滑性などが劣るようになり
易くなるので、いずれの場合も好ましくない。
【0051】以上に例示したような、それぞれの必須成
分たる、(A)成分と、(B)成分との使用比率として
は、(A)/(B)なる重量部比で以て、約50〜約3
/約50〜約97という範囲内にあることが望ましい。
分たる、(A)成分と、(B)成分との使用比率として
は、(A)/(B)なる重量部比で以て、約50〜約3
/約50〜約97という範囲内にあることが望ましい。
【0052】一方、本発明において使用することの出来
る、その他の硬化剤として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、ポリイソシアネ−ト類、ブロック・
ポリイソシアネ−ト類またはアミノプラスト類などであ
る。
る、その他の硬化剤として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、ポリイソシアネ−ト類、ブロック・
ポリイソシアネ−ト類またはアミノプラスト類などであ
る。
【0053】まず、上記したポリイソシアネート化合物
として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
ヘキサメチレンジイソシアネートもしくはトリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネートの如き、各種の脂肪族ジ
イソシアネート類;キシリレンジイソシアネートもしく
はイソホロンジイソシアネートの如き、各種の脂環式
(環状脂肪族)ジイソシアネート類などであるし、
として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
ヘキサメチレンジイソシアネートもしくはトリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネートの如き、各種の脂肪族ジ
イソシアネート類;キシリレンジイソシアネートもしく
はイソホロンジイソシアネートの如き、各種の脂環式
(環状脂肪族)ジイソシアネート類などであるし、
【0054】あるいはトリレンジイソシアネートもしく
は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの如
き、各種の芳香族ジイソシアネート類などで代表される
ような、種々の有機ジイソシアネートなどであるし、あ
るいは亦、これらの各種の有機ジイソシアネート類と、
多価アルコール類、低分子量ポリエステル樹脂類(ポリ
エステルポリオール類)または水などとの付加物などで
あるし、
は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの如
き、各種の芳香族ジイソシアネート類などで代表される
ような、種々の有機ジイソシアネートなどであるし、あ
るいは亦、これらの各種の有機ジイソシアネート類と、
多価アルコール類、低分子量ポリエステル樹脂類(ポリ
エステルポリオール類)または水などとの付加物などで
あるし、
【0055】さらには、上掲したような各種の有機ジイ
ソシアネート同志の重合体類(イソシアヌレート型ポリ
イソシアネート化合物をも含む。)や、イソシアネート
・ビウレット体などである。
ソシアネート同志の重合体類(イソシアヌレート型ポリ
イソシアネート化合物をも含む。)や、イソシアネート
・ビウレット体などである。
【0056】次いで、上記したブロック・ポリイソシア
ネート化合物として特に代表的なもののみを例示するに
とどめれば、上掲したような各種のポリイソシアネート
化合物を、ε−カプロラクタムなどで代表されるよう
な、公知慣用の種々のブロック化剤で以て、いわゆるブ
ロック化せしめて得られる形の化合物などであるが、
ネート化合物として特に代表的なもののみを例示するに
とどめれば、上掲したような各種のポリイソシアネート
化合物を、ε−カプロラクタムなどで代表されるよう
な、公知慣用の種々のブロック化剤で以て、いわゆるブ
ロック化せしめて得られる形の化合物などであるが、
【0057】そうしたブロック・ポリイソシアネート化
合物の市販品のうちでも特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、「VESTANAT B1358/1
00」または「VESTAGON B1065もしくは
B1530」(いずれも、ドイツ国ヒュルス社製の、ブ
ロックポリイソシアネ−トの商品名)や、「クレランU
I」[住友バイエルウレタン(株)製の、ブロック・ポ
リイソシアネ−ト化合物の商品名]などである。
合物の市販品のうちでも特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、「VESTANAT B1358/1
00」または「VESTAGON B1065もしくは
B1530」(いずれも、ドイツ国ヒュルス社製の、ブ
ロックポリイソシアネ−トの商品名)や、「クレランU
I」[住友バイエルウレタン(株)製の、ブロック・ポ
リイソシアネ−ト化合物の商品名]などである。
【0058】そのほかにも、前記したポリイソシアネ−
ト化合物としては、分子内にウレトジオン結合を有する
という形の、いわゆるセルフ・ブロック・タイプの化合
物が挙げられる。
ト化合物としては、分子内にウレトジオン結合を有する
という形の、いわゆるセルフ・ブロック・タイプの化合
物が挙げられる。
【0059】斯かるセルフ・ブロック・タイプのポリイ
ソシアネ−ト化合物として特に代表的なるもののみを例
示するにとどめるならば、「VESTAGON BF1
540もしくはBF1300」(いずれも、同上社製
の、当該ポリイソシアネ−ト化合物の商品名)や、「ク
レラン TPLS2147」(同上社製の、当該ポリイ
ソシアネ−ト化合物の商品名)などである。
ソシアネ−ト化合物として特に代表的なるもののみを例
示するにとどめるならば、「VESTAGON BF1
540もしくはBF1300」(いずれも、同上社製
の、当該ポリイソシアネ−ト化合物の商品名)や、「ク
レラン TPLS2147」(同上社製の、当該ポリイ
ソシアネ−ト化合物の商品名)などである。
【0060】本発明に係る粉体塗料組成物には、本発明
の目的を逸脱しないような範囲内で以て、あるいは本発
明の効果を損なわないような範囲内で以て、さらに、有
機系ないしは無機系の顔料類をはじめ、流動調整剤、光
安定剤、紫外線吸収剤または酸化防止剤などのような、
公知慣用の種々の添加剤類;
の目的を逸脱しないような範囲内で以て、あるいは本発
明の効果を損なわないような範囲内で以て、さらに、有
機系ないしは無機系の顔料類をはじめ、流動調整剤、光
安定剤、紫外線吸収剤または酸化防止剤などのような、
公知慣用の種々の添加剤類;
【0061】ニトロセルロースもしくはセルロースアセ
テートブチレートの如き、各種の繊維素誘導体類;ある
いは塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、石油
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂もし
くはシリコン樹脂またはイソプレンゴムもしくは塩化ゴ
ムの如き、各種の樹脂類ないしは熱可塑性樹脂類をも添
加せしめることが出来るのは、勿論のことである。
テートブチレートの如き、各種の繊維素誘導体類;ある
いは塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、石油
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂もし
くはシリコン樹脂またはイソプレンゴムもしくは塩化ゴ
ムの如き、各種の樹脂類ないしは熱可塑性樹脂類をも添
加せしめることが出来るのは、勿論のことである。
【0062】また、「バイロン 200」[東洋紡
(株)製の、高分子量線状ポリエステル樹脂の商品名]
などのような、本発明に係る粉体塗料組成物の必須構成
成分である、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)以外のポリエステル樹脂であっても、本発明の目
的を逸脱しないような範囲内で以て、あるいは本発明の
効果を損なわないような範囲内で以て、適宜、使用する
ことが出来る。
(株)製の、高分子量線状ポリエステル樹脂の商品名]
などのような、本発明に係る粉体塗料組成物の必須構成
成分である、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)以外のポリエステル樹脂であっても、本発明の目
的を逸脱しないような範囲内で以て、あるいは本発明の
効果を損なわないような範囲内で以て、適宜、使用する
ことが出来る。
【0063】さらには、焼き付け時の硬化を促進化せし
めるという目的で以て、本発明に係る粉体塗料組成物
に、触媒類を添加せしめることも出来るが、そのような
場合には、通常、カルボキシル基と、エポキシ基との反
応を促進化せしめるというためにも、アミンや、イミダ
ゾールなどのような、塩基性の種々の化合物を用いるこ
とが出来る。
めるという目的で以て、本発明に係る粉体塗料組成物
に、触媒類を添加せしめることも出来るが、そのような
場合には、通常、カルボキシル基と、エポキシ基との反
応を促進化せしめるというためにも、アミンや、イミダ
ゾールなどのような、塩基性の種々の化合物を用いるこ
とが出来る。
【0064】上述したような、(A)および(B)なる
両構成成分を用いて得られる、本発明に係る粉体塗料組
成物たる粉体塗料を調製するには、適宜、公知慣用の種
々の方法を適用することが出来る。
両構成成分を用いて得られる、本発明に係る粉体塗料組
成物たる粉体塗料を調製するには、適宜、公知慣用の種
々の方法を適用することが出来る。
【0065】それらのうちでも特に代表的なる方法とし
ては、たとえば、まず、前述したような各構成成分を配
合し混合せしめ、さらに必要に応じて、顔料または流展
剤などのような、種々の添加剤成分をも配合し混合せし
め、次いで、それらを溶融混練せしめ、しかるのち、微
粉砕(化)工程ならびに分級(化)工程を経て、目的と
する粉体塗料と為すという、いわゆる機械的粉砕方式が
ある。
ては、たとえば、まず、前述したような各構成成分を配
合し混合せしめ、さらに必要に応じて、顔料または流展
剤などのような、種々の添加剤成分をも配合し混合せし
め、次いで、それらを溶融混練せしめ、しかるのち、微
粉砕(化)工程ならびに分級(化)工程を経て、目的と
する粉体塗料と為すという、いわゆる機械的粉砕方式が
ある。
【0066】かくして得られる、本発明に係る粉体塗料
組成物は、常法により、鉄または非鉄金属の各種の金属
物品などに塗布され、次いで、常法に従って、乾燥せし
め、焼き付けるということによって、とりわけ、耐候
性、機械的物性ならびに耐汚染性などに優れた塗膜を与
えるというものである。
組成物は、常法により、鉄または非鉄金属の各種の金属
物品などに塗布され、次いで、常法に従って、乾燥せし
め、焼き付けるということによって、とりわけ、耐候
性、機械的物性ならびに耐汚染性などに優れた塗膜を与
えるというものである。
【0067】特に、環境上の問題などからも、本発明に
係る粉体塗料組成物たる粉体塗料を塗装する前に、予
め、下塗り並びに中塗りのうちのいずれか一方を、ある
いは其れ等の双方を塗装する場合には、こうした下塗り
並びに中塗りを、本発明に係る粉体塗料組成物たる粉体
塗料を用いての、いわゆる粉体塗装とすることも可能で
ある。
係る粉体塗料組成物たる粉体塗料を塗装する前に、予
め、下塗り並びに中塗りのうちのいずれか一方を、ある
いは其れ等の双方を塗装する場合には、こうした下塗り
並びに中塗りを、本発明に係る粉体塗料組成物たる粉体
塗料を用いての、いわゆる粉体塗装とすることも可能で
ある。
【0068】かくして得られる本発明に係る粉体塗料組
成物は、主として、自動車などのような種々の車両用な
どへの塗料として、あるいは各種の鋼製材料用などへの
塗料などとして、屋外などの、とりわけ、耐候性や耐汚
染性などを必要とする用途に向けて、極めて高い実用性
を発現する材料として、広く利用されるというものであ
る。
成物は、主として、自動車などのような種々の車両用な
どへの塗料として、あるいは各種の鋼製材料用などへの
塗料などとして、屋外などの、とりわけ、耐候性や耐汚
染性などを必要とする用途に向けて、極めて高い実用性
を発現する材料として、広く利用されるというものであ
る。
【0069】以上に記述した通り、低公害性であって、
しかも、諸物性などに優れるという、極めて実用性の高
い粉体塗料組成物を得ることが出来るというのが、本発
明である。
しかも、諸物性などに優れるという、極めて実用性の高
い粉体塗料組成物を得ることが出来るというのが、本発
明である。
【0070】
【実施例】次に、本発明を、参考例、実施例および比較
例により、一層、具体的に説明することにするが、本発
明は、決して、これらの例示例のみに限定されるもので
はない。なお、以下において、部および%は、特に断り
の無い限り、すべて、重量基準であるものとする。
例により、一層、具体的に説明することにするが、本発
明は、決して、これらの例示例のみに限定されるもので
はない。なお、以下において、部および%は、特に断り
の無い限り、すべて、重量基準であるものとする。
【0071】参考例1〔エポキシ基含有ビニル系共重合
体(A)の調製例〕 攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、キシレンの500部を仕込んで、窒
素雰囲気下に、130℃にまで昇温した。
体(A)の調製例〕 攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、キシレンの500部を仕込んで、窒
素雰囲気下に、130℃にまで昇温した。
【0072】そこへ、メチルメタクリレートの250
部、n−ブチルメタクリレートの100部、グリシジル
メタクリレートの100部およびβ−メチルグリシジル
メタクリレートの50部と、アゾビスイソブチロニトリ
ルの3部およびtert−ブチルパーオキシオクトエー
ト(以下、TBPOと略記する。)の30部とからなる
混合物を、4時間に亘って滴下し、滴下終了後も、同温
度に、10時間のあいだ保持して、重合反応を行なっ
た。
部、n−ブチルメタクリレートの100部、グリシジル
メタクリレートの100部およびβ−メチルグリシジル
メタクリレートの50部と、アゾビスイソブチロニトリ
ルの3部およびtert−ブチルパーオキシオクトエー
ト(以下、TBPOと略記する。)の30部とからなる
混合物を、4時間に亘って滴下し、滴下終了後も、同温
度に、10時間のあいだ保持して、重合反応を行なっ
た。
【0073】斯かる重合反応の終了後において、かくし
て得られた重合体樹脂の溶液を、約30Torrの減圧
下に保持して、蒸留により、キシレンを留去せしめるこ
と(以下、留去ともいう。)によって、不揮発分が9
9.5%で、環球法による軟化点(以下、軟化点ともい
う。)が102℃で、エポキシ当量が515で、かつ、
数平均分子量が2,500なる共重合体(A)の固形物
が得られた。以下、これを共重合体(A−1)と略記す
る。
て得られた重合体樹脂の溶液を、約30Torrの減圧
下に保持して、蒸留により、キシレンを留去せしめるこ
と(以下、留去ともいう。)によって、不揮発分が9
9.5%で、環球法による軟化点(以下、軟化点ともい
う。)が102℃で、エポキシ当量が515で、かつ、
数平均分子量が2,500なる共重合体(A)の固形物
が得られた。以下、これを共重合体(A−1)と略記す
る。
【0074】参考例2(同上) 使用すべき単量体混合物として、スチレンの50部、メ
チルメタクリレートの270部、ジブチルフマレートの
30部およびグリシジルメタクリレートの150部から
なる混合物を用いるように変更し、併せて、TBPOの
量を50部に変更した以外は、参考例1と同様にして、
不揮発分が99.8%で、軟化点が98℃で、エポキシ
当量が490で、かつ、数平均分子量が1,400なる
共重合体(A)の固形物を得た。以下、これを共重合体
(A−2)と略記する。
チルメタクリレートの270部、ジブチルフマレートの
30部およびグリシジルメタクリレートの150部から
なる混合物を用いるように変更し、併せて、TBPOの
量を50部に変更した以外は、参考例1と同様にして、
不揮発分が99.8%で、軟化点が98℃で、エポキシ
当量が490で、かつ、数平均分子量が1,400なる
共重合体(A)の固形物を得た。以下、これを共重合体
(A−2)と略記する。
【0075】参考例3〔カルボキシル基含有ポリエステ
ル樹脂(B)の調製例〕 攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、ネオペンチルグリコールの2,12
0部およびトリメチロールプロパンの100部と、セバ
シン酸の150部およびイソフタル酸の3210部と、
ジ−n−ブチル錫オキサイドの2部との混合物を仕込ん
で、240℃にまで昇温し、生成する水を留去せしめな
がら、エステル化反応を行なうということによって、酸
価が21で、水酸基価が12で、軟化点が113℃で、
かつ、数平均分子量が4,300なる、目的とするカル
ボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)を得た。以下、
これを樹脂(B−1)と略記する。
ル樹脂(B)の調製例〕 攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、ネオペンチルグリコールの2,12
0部およびトリメチロールプロパンの100部と、セバ
シン酸の150部およびイソフタル酸の3210部と、
ジ−n−ブチル錫オキサイドの2部との混合物を仕込ん
で、240℃にまで昇温し、生成する水を留去せしめな
がら、エステル化反応を行なうということによって、酸
価が21で、水酸基価が12で、軟化点が113℃で、
かつ、数平均分子量が4,300なる、目的とするカル
ボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)を得た。以下、
これを樹脂(B−1)と略記する。
【0076】参考例4(同上) 使用するアルコールならびに酸原料を、それぞれ、ネオ
ペンチルグリコールの2,060部およびトリメチロー
ルエタンの20部と、テレフタル酸の680部およびイ
ソフタル酸の2,780部とに変更した以外は、参考例
3と同様にして、酸価が27で、軟化点が117℃で、
かつ、数平均分子量が3,100なる、目的とするカル
ボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)を得た。以下、
これを樹脂(B−2)と略記する。
ペンチルグリコールの2,060部およびトリメチロー
ルエタンの20部と、テレフタル酸の680部およびイ
ソフタル酸の2,780部とに変更した以外は、参考例
3と同様にして、酸価が27で、軟化点が117℃で、
かつ、数平均分子量が3,100なる、目的とするカル
ボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)を得た。以下、
これを樹脂(B−2)と略記する。
【0077】参考例5(同上) 使用するアルコールならびに酸原料を、それぞれ、ネオ
ペンチルグリコールの1,200部およびエチレングリ
コールの650部と、トリメチロールプロパンの70部
およびテレフタル酸の3300部とに変更した以外は、
参考例3と同様にして、酸価が36で、軟化点が110
℃で、かつ、数平均分子量が3,700なる、目的とす
るカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)を得た。
以下、これを樹脂(B−3)と略記する。
ペンチルグリコールの1,200部およびエチレングリ
コールの650部と、トリメチロールプロパンの70部
およびテレフタル酸の3300部とに変更した以外は、
参考例3と同様にして、酸価が36で、軟化点が110
℃で、かつ、数平均分子量が3,700なる、目的とす
るカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(B)を得た。
以下、これを樹脂(B−3)と略記する。
【0078】実施例1〜4ならびに比較例1〜3
【0079】これらの各例は、いずれも、粉体塗料組成
物たる粉体塗料の調製例を示すものである。
物たる粉体塗料の調製例を示すものである。
【0080】まず、第1表に示すように、それぞれ、参
考例1および2で得られた、共重合体(A−1)および
重合体(A−2)なる、各種のエポキシ基含有ビニル系
共重合体(A)と、それぞれ、参考例3〜5得られた、
樹脂(B−1)〜(B−3)なる、各種のカルボキシル
基含有ポリエステル樹脂(B)とを配合せしめ、
考例1および2で得られた、共重合体(A−1)および
重合体(A−2)なる、各種のエポキシ基含有ビニル系
共重合体(A)と、それぞれ、参考例3〜5得られた、
樹脂(B−1)〜(B−3)なる、各種のカルボキシル
基含有ポリエステル樹脂(B)とを配合せしめ、
【0081】さらに、粉体塗料の調製に際して用いられ
るような、それぞれ、各種の樹脂類、添加剤類および顔
料をも配合せしめ、90℃において、「コニーダー P
R−46型」(スイス国ブス社製の商品名)で以て溶融
混練せしめたのちに、冷却して、粉砕化せしめた。
るような、それぞれ、各種の樹脂類、添加剤類および顔
料をも配合せしめ、90℃において、「コニーダー P
R−46型」(スイス国ブス社製の商品名)で以て溶融
混練せしめたのちに、冷却して、粉砕化せしめた。
【0082】次いで、150メッシュの篩(スクリー
ン)を用いて、それぞれの、該篩を通過した粉砕分級物
を集めるということによって、各種の粉体塗料を得た。
ン)を用いて、それぞれの、該篩を通過した粉砕分級物
を集めるということによって、各種の粉体塗料を得た。
【0083】しかるのち、それぞれの粉体塗料について
の、諸性能の評価の検討を行なったが、その際の評価試
験の基準ないしは評価判定の基準としては、次に示して
いるようなものである。
の、諸性能の評価の検討を行なったが、その際の評価試
験の基準ないしは評価判定の基準としては、次に示して
いるようなものである。
【0084】すなわち、第1表に示すような組成割合で
以て調製した、それぞれの粉体塗料を、静電スプレー塗
装機で以て、燐酸亜鉛処理鋼板上に、約60ミクロン
(μm)となるように塗装せしめ、190℃で、20分
間のあいだ、焼き付けを行なうということによって、各
種の試験板を得た。
以て調製した、それぞれの粉体塗料を、静電スプレー塗
装機で以て、燐酸亜鉛処理鋼板上に、約60ミクロン
(μm)となるように塗装せしめ、190℃で、20分
間のあいだ、焼き付けを行なうということによって、各
種の試験板を得た。
【0085】次いで、それぞれの試験板について、第2
表に示すような、各種の試験項目に亘っての、諸性能の
評価判定を行なった。それらの結果は、まとめて、同表
に示す。
表に示すような、各種の試験項目に亘っての、諸性能の
評価判定を行なった。それらの結果は、まとめて、同表
に示す。
【0086】
【表1】
【0087】《第1表の脚注》組成割合を示す数字は、
特に断りの無い限り、すべて、重量部を意味している。
特に断りの無い限り、すべて、重量部を意味している。
【0088】「B−1530」………………「IPDI
−adduct B−1530の略記であって、ドイツ
国ヒュルス社製の、ブロック・イソシアネート化合物の
商品名
−adduct B−1530の略記であって、ドイツ
国ヒュルス社製の、ブロック・イソシアネート化合物の
商品名
【0089】「タイペーク CR−90」…石原産業
(株)製の、ルチル型酸化チタンの商品名
(株)製の、ルチル型酸化チタンの商品名
【0090】「アクロナール4F」…………ドイツ国B
ASF社製の、流動調整剤の商品名
ASF社製の、流動調整剤の商品名
【0091】
【表2】
【0092】《第1表の脚注》 「TGIC」……………………トリグリシジルイソシア
ヌレートの略記
ヌレートの略記
【0093】「M−8020」………………「ファイン
ディック M−8020」の略記であって、大日本イン
キ化学工業(株)製の、水酸基含有ポリエステル樹脂で
あり、水酸基価が約30なるものの商品名
ディック M−8020」の略記であって、大日本イン
キ化学工業(株)製の、水酸基含有ポリエステル樹脂で
あり、水酸基価が約30なるものの商品名
【0094】
【表3】
【0095】《第2表の脚注》評価判定の要領は、次の
通りにした。
通りにした。
【0096】デュポン衝撃値…デュポン衝撃試験器によ
る評価(1/2インチ)。300gの荷重を落下させた
ときに、試験板表面に、割れなどの欠陥を生じないよう
な高さ(cm)で以て表示した。此の値が大きいほど、
耐衝撃性が良好であるということを意味している。
る評価(1/2インチ)。300gの荷重を落下させた
ときに、試験板表面に、割れなどの欠陥を生じないよう
な高さ(cm)で以て表示した。此の値が大きいほど、
耐衝撃性が良好であるということを意味している。
【0097】耐汚染性…………屋外曝露(堺市郊外にお
いて、1ヵ月間)による試験板表面の耐汚染性を、目視
によって、主として、試験板表面上の塵灰などの汚れの
付着度合いを観察することにより、評価判定を行なっ
た。
いて、1ヵ月間)による試験板表面の耐汚染性を、目視
によって、主として、試験板表面上の塵灰などの汚れの
付着度合いを観察することにより、評価判定を行なっ
た。
【0098】その際の評価判定の基準は、次の通りであ
る。
る。
【0099】 ◎…殆ど付着が認められない場合 ○…やや、付着が認められる場合 ×…著しく、付着が認められる場合
【0100】耐候性……………サンシャイン・ウェザー
メーター[スガ試験機(株)製の商品名]を用いての、
600時間に及ぶ曝露後の光沢保持率(%)で以て表示
した。此の値が高いほど、耐候性が良好であるというこ
とを意味している。
メーター[スガ試験機(株)製の商品名]を用いての、
600時間に及ぶ曝露後の光沢保持率(%)で以て表示
した。此の値が高いほど、耐候性が良好であるというこ
とを意味している。
【0101】
【表4】
【0102】上掲したような、諸々の実施例および比較
例の結果が、如実に示しているように、本発明に係る粉
体塗料組成物は、とりわけ、耐候性ならびに機械的物性
などにも優れるし、さらには、耐汚染性などにも優れる
という、極めて実用性の高愛ものであることが、無理な
く、知れよう。
例の結果が、如実に示しているように、本発明に係る粉
体塗料組成物は、とりわけ、耐候性ならびに機械的物性
などにも優れるし、さらには、耐汚染性などにも優れる
という、極めて実用性の高愛ものであることが、無理な
く、知れよう。
【0103】
【発明の効果】以上に詳説した通り、本発明に係る粉体
塗料組成物は、とりわけ、耐候性ならびに機械的物性な
どにも優れるし、加えて、とりわけ、耐汚染性などにも
優れるという、極めて実用性の高いものである。
塗料組成物は、とりわけ、耐候性ならびに機械的物性な
どにも優れるし、加えて、とりわけ、耐汚染性などにも
優れるという、極めて実用性の高いものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 エポキシ基含有重合性単量体を、必須の
原料成分として用い、共重合せしめて得られるエポキシ
基含有ビニル系共重合体(A)と、ポリエステルを構成
する酸成分のうちのイソフタル酸成分が50〜100モ
ル%を占め、かつ、該ポリエステルを構成するグリコー
ル成分のうちのネオペンチルグリコール成分が70〜1
00モル%を占めるカルボキシル基含有ポリエステル樹
脂(B)とを、必須として含有することを特徴とする、
粉体塗料組成物。 - 【請求項2】 前記したエポキシ基含有ビニル系共重合
体(A)が、約300〜約5,000なる範囲内の数平
均分子量と、約50〜約120℃なる範囲内の、環球法
による軟化点とを有し、しかも、重合性単量体の総量を
基準として、10重量%以下のスチレン成分を有してい
るものである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 前記したカルボキシル基含有ポリエステ
ル樹脂(B)が、約10〜約200mgKOH/gなる
範囲内の酸価と、約80〜約150℃なる範囲内の軟化
点とを有するものである、請求項1または2に記載の組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25477597A JPH1192710A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 粉体塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25477597A JPH1192710A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 粉体塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192710A true JPH1192710A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17269720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25477597A Pending JPH1192710A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 粉体塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1192710A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007217622A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Meiji Natl Ind Co Ltd | 高拡散高反射用粉体塗料及びその塗料を用いた反射板 |
JP2007217629A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Meiji Natl Ind Co Ltd | 高反射性白色粉体塗料及びその塗料を用いた照明器具用反射板 |
-
1997
- 1997-09-19 JP JP25477597A patent/JPH1192710A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007217622A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Meiji Natl Ind Co Ltd | 高拡散高反射用粉体塗料及びその塗料を用いた反射板 |
JP2007217629A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Meiji Natl Ind Co Ltd | 高反射性白色粉体塗料及びその塗料を用いた照明器具用反射板 |
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