JPH1192440A - 新規多価イソシアナート化合物 - Google Patents

新規多価イソシアナート化合物

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JPH1192440A
JPH1192440A JP9251071A JP25107197A JPH1192440A JP H1192440 A JPH1192440 A JP H1192440A JP 9251071 A JP9251071 A JP 9251071A JP 25107197 A JP25107197 A JP 25107197A JP H1192440 A JPH1192440 A JP H1192440A
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JP
Japan
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group
compound
ppm
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mol
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Application number
JP9251071A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Kodama
知啓 児玉
Kiyoshi Fujimoto
潔 藤本
Yuichi Wakata
裕一 若田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧記録材料、感熱記録材料、感光記録材
料、医薬などの分野で用いられるマイクロカプセルの原
料として有用な多価イソシアナート化合物であって、経
時着色が無く、一定重量中に占めるイソシアナート基の
濃度が高く、より安全な方法で製造することができる新
規な多価イソシアナート化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(1)で表されることを特徴とす
る新規な多価イソシアナート化合物。式中、R,R’
R”は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、ジアルキルアミノ基、アシルオキ
シ基を表し、pは1から3の整数を、qは3から6の整
数を、r,s,tはq+r+s+tが6となるような0
または1の整数を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な多価イソシア
ナート化合物に関し、特に、感圧記録材料、感熱記録材
料、感光記録材料、医薬などの分野で用いられるマイク
ロカプセルの原料として有用な多価イソシアナート化合
物に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロカプセルのカプセル壁を形成す
る高分子化合物には、常温では不透過性であり、加熱時
に透過性となることが要求されるが、このような高分子
化合物として、熱応答性、カプセル化反応の行い易さの
点から、ポリウレタン、ポリウレアが好ましく、特に、
低感度であることが要求される多層多色感熱記録材料の
最下層に用いるマイクロカプセルのカプセル壁を形成す
る高分子化合物の原料としては、ジフェニルメタンジイ
ソシアナート、トリレンジイソシアナート、フェニルイ
ソシアナートのホルマリン縮合物などの芳香族多価イソ
シアナートを用いるのが一般的である。しかし、これら
芳香族イソシアナートには、時間の経過とともに黄着色
が生じるという問題がある。
【0003】経時着色の少ないイソシアナート化合物と
して、キシリレンジイソシアナートおよびその水添物、
イソホロンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシ
アナートなどの脂肪族多価イソシアナートが知られてい
るが、これらは一分子中に占めるイソシアナート基の数
は2であり、高次のネットワークを形成できない。そこ
で、高次のネットワークを形成させるために、これらの
多量体(ビウレット、イソシアヌレート、ポリマー混合
物)、およびジイソシアナートとトリメチロールプロパ
ンなどの多価アルコールとの3:1付加物、ジイソシア
ナートと4,4’−(1−(4−(1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−メチルエチル)フェニル)エチリデ
ン)ビスフェノールなどの多価フェノールとの3:1付
加物などとして一分子中に占める官能基数を3以上とし
た脂肪族多価イソシアナートが用いられているが、これ
ら多量体、付加物は高粘度であり、さらに一定重量中に
占める官能基濃度が低いという問題がある。
【0004】官能基濃度が低いという欠点を改良した脂
肪族多価イソシアナートとしては、特開昭55−167
269号公報に記載されているように1,3,5−トリ
ス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,3,5−トリ
ス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどがある
が、シアン酸の金属塩等との反応によりイソシアナート
化合物を得る場合の前駆体となる1,3,5−トリス
(ハロメチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(ハロメ
チル)シクロヘキサンを効率良く得る方法は知られてお
らず、イソシアナト基を導入するために合成時に、有毒
なホスゲンを使用する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経時
着色が無く、一定重量中に占めるイソシアナート基の濃
度が高く、より安全な方法で製造することができる新規
な多価イソシアナート化合物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者等は、鋭意研究の
結果、本発明の目的は、新規な多価イソシアナート化合
物により達成されることを見出し本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表され
ることを特徴とする多価イソシアナート化合物である。
【0007】
【化2】
【0008】(R,R’R”は、それぞれ独立して、水
素原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ジアルキルア
ミノ基、アシルオキシ基を表し、pは1から3の整数
を、qは3から6の整数を、r,s,tはq+r+s+
tが6となるような0または1の整数を表す。ただし、
qが3であって、R,R’R”の総てが水素原子であ
り、R,R’R”が2,4,6位を占める化合物、qが
3であって、R,R’R”の総てが水素原子であり、
R,R’R”が3,5,6位を占める化合物、および、
R,R’R”の総てがメチル基であって、R,R’R”
が2,4,6位を占める化合物は除かれる。)
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一般式(1)で表される多価イソシアナート化
合物について説明する。
【0010】一般式(1)中、R,R’R”は、それぞ
れ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ジアルキルアミノ基、アシルオキシ基を表わす。こ
れらの中でも、電子供与性の基が好ましく、多価イソシ
アネートと水との反応性の高さ、合成のし易さの点で、
アルキル基、アルコキシ基が、特に、好ましい。
【0011】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、n−
ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、
n−ドデシル基等が挙げられ、その中でも、炭素数1〜
4の直鎖のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ま
しい。
【0012】アリール基としては、フェニル基、4−メ
トキシフェニル基、2−クロロフェニル基、4−イソプ
ロピルフェニル基、3−ジメチルアミノフェニル基、4
−t−オクチルフェニル基、2,4−ジクロロフェニル
基、ナフチル基等が挙げられ、その中でも、炭素数6〜
8のアリール基が好ましく、フェニル基、4−メトキシ
フェニル基がより好ましい。
【0013】アラルキル基としては、ベンジル基、フェ
ネチル基、4−メトキシフェニルメチル基、2,4−ジ
クロロフェニルメチル基、α,α−ジメチルベンジル
基、2,4−ジクロロフェニルエチル基等が挙げられ、
その中でも、炭素数7〜18のアラルキル基が好まし
く、ベンジル基、フェネチル基がより好ましい。
【0014】アルケニル基としては、エテニル基、1−
プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基、1
−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ドデセニル基等
が挙げられ、その中でも、炭素数2〜4のアルケニル基
が好ましく、エテニル基、1−プロペニル基がより好ま
しい。
【0015】アルキニル基としては、エチニル基、1−
プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、3
−ヘキシニル基、2−ドデシニル基等が挙げられ、その
中でも、炭素数2〜4のアルキニル基が好ましく、エチ
ニル基、1−プロピニル基がより好ましい。
【0016】アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブト
キシ基、n−ヘキシロキシ基、2−エチルヘキシロキシ
基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、n−ウ
ンデシルオキシ基等が挙げられ、その中でも、炭素数1
〜4の直鎖のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基がよ
り好ましい。
【0017】アリールオキシ基としては、フェノキシ
基、ナフトキシ基、3−メチルフェニルオキシ基、2−
メトキシフェニルオキシ基、2,4−ジクロロフェニル
オキシ基、2−メチル−4−メトキシフェニルオキシ
基、2−エトキシ−3−シアノフェニルオキシ基等が挙
げられ、その中でも、炭素数6〜10のアリールオキシ
基が好ましく、フェノキシ基、2−メトキシフェニルオ
キシ基がより好ましい。
【0018】アルキルチオ基としては、メチルチオ基、
エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ
基、n−ブチルチオ基、n−オクチルチオ基、2−エチ
ルヘキシルチオ基等が挙げられ、その中でも、炭素数1
〜4のアルキルチオ基が好ましく、メチルチオ基がより
好ましい。
【0019】アリールチオ基としては、フェニルチオ
基、4−メトキシフェニルチオ基、3−メチルフェニル
チオ基、2−チオメチルフェニルチオ基、4−クロロフ
ェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基等が挙げら
れ、その中でも、炭素数6〜10のアリールチオ基が好
ましく、フェニルチオ基、4−メトキシフェニルチオ基
がより好ましい。
【0020】ジアルキルアミノ基としては、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、N,N−ジ−n−ブチルア
ミノ基、N,N−ジ−n−オクチルアミノ基、N−メチ
ル−N−オクチルアミノ基、N,N−ジネオペンチルア
ミノ基等が挙げられ、その中でも、炭素数2〜9のジア
ルキルアミノ基が好ましく、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基がより好ましい。
【0021】アシルオキシ基としては、アセチルオキシ
基、プロパノイルオキシ基、n−ブタノイルオキシ基、
イソブタノイルオキシ基、n−ヘキサノイルオキシ基、
オクタノイルオキシ基、2−エチルヘキサノイルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基、3−メチルベンゾイルオキシ
基、4−メトキシベンゾイルオキシ基、2,4−ジクロ
ロベンゾイルオキシ基、フェニルアセチルオキシ基、シ
ンナミルオキシ基等が挙げられ、その中でも、炭素数2
〜9のアシルオキシ基が好ましく、アセチルオキシ基、
フェニルアセチルオキシ基がより好ましい。
【0022】R,R’R”は、それぞれ同一でもよく、
異なっていてもよい。また、相互に連結して環を形成し
ていてもよい。
【0023】pは、ベンゼン環とイソシアナート基との
間のメチレン基の数であり、1から3の整数を表す。特
に、マイクロカプセルを製造する際、水と反応して得ら
れるポリマーネットワークがより強固なものであるとい
う点で、pは、1であることが好ましい。qは、ベンゼ
ン環上に置換されたイソシアナトアルキル基の数であ
り、3から6の整数を表す。すなわち、本発明の新規多
価イソシアナート化合物は、一つのベンゼン環上に3個
以上のイソシアナトアルキル基を有していることを特徴
とする。3個より少ないと、高分子化の際に、高次のネ
ットワークを形成できない。マイクロカプセルを製造す
る際、水との反応によるポリマーネットワーク形成が十
分進行するという点で、qは、3であることが好まし
い。また、イソシアナトアルキル基の置換位は、qが3
の場合には、1,3,5位にあることが好ましく、qが
4の場合には、1,2,4,5位にあることが好まし
い。r,s,tは、置換基R,R’R”の数であり、そ
れぞれ、q+r+s+tが6となるような0または1の
整数を表す。
【0024】但し、qが3であって、R,R’R”の総
てが水素原子であり、R,R’R”が2,4,6位を占
める化合物、qが3であって、R,R’R”の総てが水
素原子であり、R,R’R”が3,5,6位を占める化
合物、および、R,R’R”の総てがメチル基であっ
て、R,R’R”が2,4,6位を占める化合物は公知
化合物であり、本発明の一般式(1)で表される多価イ
ソシアナート化合物からは、除かれる。
【0025】本発明の一般式(1)で表される多価イソ
シアナート化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】次に、本発明の一般式(1)で表される多
価イソシアナート化合物の製造方法について説明する。
イソシアナート化合物の製造方法としては、特開昭55
−167269号公報に記載の一級アミンとホスゲンと
の反応による製造方法が一般的であるが、特開昭50−
64245号公報、特開昭52−46042号公報に記
載のクロロメチル基を有するベンゼン誘導体とシアン酸
ナトリウムの反応による製造方法も知られている。本発
明の多価イソシアナート化合物は、いずれの方法でも製
造することができるが、有毒なホスゲンを使用せず、安
全性が高いという点で、特開昭50−64245号公報
等に記載の方法と同様に、ハロゲン化アルキル基を有す
るベンゼン誘導体とシアン酸の金属塩との反応により製
造するのが好ましい。
【0029】具体例として、例示化合物(1)−1の合
成法を以下に示す。 (例示化合物(1)−1の合成法)
【0030】
【化5】
【0031】原料物質であるハロゲン化アルキル基を有
するベンゼン誘導体としては、ハロゲン化アルキル基と
して、反応性の点で、臭化アルキル基、ヨウ化アルキル
基を有するものが好ましく、コストの点で、塩化アルキ
ル基、臭化アルキル基を有するものが好ましい。反応性
とコストの両方を考慮すれば、臭化アルキル基を有する
ものがより好ましい。原料物質であるハロゲン化アルキ
ル基を有するベンゼン誘導体は、通常、公知の合成方法
により得ることができる。たとえば、ハロゲン化メチル
基を有するベンゼン誘導体は、芳香族化合物にホルムア
ルデヒドとハロゲン化水素を作用させるハロメチル化反
応等によって得ることができる。シアン酸の金属塩とし
ては、シアン酸ナトリウム、シアン酸カリウム、シアン
酸銀等が挙げられる。その中でも、製造コストの点で、
シアン酸のアルカリ金属塩が好ましく、イソシアヌレー
ト体などの副生成物の少なさの点で、シアン酸カリウム
がより好ましい。
【0032】反応温度は、0℃〜120℃が好ましく、
30℃〜80℃がより好ましい。さらに、高収率を得る
ためには、ハロゲン化アルキル基とシアン酸の金属塩と
のモル比は1:1から1:10の範囲が好ましい。反応
溶媒としては、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホ
ルム、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド等の非プロトン性溶媒を使用することが
できるが、反応時間の短縮を考慮すれば、極性溶媒を使
用するのが好ましく、溶媒中のプロトン性化合物である
不純物の割合が低いという点で、アセトニトリル、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドがより好ましい。また、反応促進のために、反応の
際に必要に応じて、ヨウ化カリウムなどの金属ヨウ化
物、テトラブチルアンモニウムヨージドなどの四級アン
モニウム塩を添加することが好ましい。
【0033】本発明の多価イソシアナート化合物は、反
応後、再結晶により精製することが好ましく、再結溶媒
としては、クロロホルム、アセトニトリル、酢酸エチル
等を用いることができる。
【0034】本発明の多価イソシアナート化合物は、水
やポリオール等の活性水素を2以上有する化合物と反応
して、高分子化するため、感圧記録材料、感熱記録材
料、感光記録材料、医薬などの分野で用いられるマイク
ロカプセルの壁材として用いることができ、長期保存し
た場合にも、イソシアナートの分解による着色がなく、
特に、画像部の黄混色、非画像部の黄着色が問題となる
感光感熱記録材料用のマイクロカプセルの壁材として有
用である。
【0035】
【実施例】
(実施例1)1,2,4−トリスブロモメチル−3,5,6−トリメ
チルベンゼンの製造方法 1,2,4−トリメチルベンゼン(60.1g,0.5
モル)、90%パラホルムアルデヒド(60.0g,
1.8モル)に、25%臭化水素酢酸溶液(631g,
1.95モル)を加えて、95℃で5時間、加熱攪拌し
た。さらに、臭化カリウム(119g,1.0モル)、
濃硫酸(100ミリリットル)を加えて、同温度で4時
間、加熱攪拌した。冷却後、反応混合物を水にあけて、
析出物をろ過し、温水、酢酸エチルで洗浄した。粗生成
物をクロロホルムにより再結晶すると、白色粉末の1,
2,4−トリスブロモメチル−3,5,6−トリメチル
ベンゼン(141.6g,収率71%)が得られた。得
られた白色結晶のNMRスペクトルデーターを以下に示
す。1 H−NMRスペクトル;4.68ppm(s,3
H)、4.68ppm(s,3H)、4.57ppm
(s,3H)、2.45ppm(s,3H)、2.36
ppm(s,3H)、2.33ppm(s,3H)
【0036】1,2,4−トリスイソシアナトメチル−
3,5,6−トリメチルベンゼンの製造方法 1,2,4−トリスブロモメチル−3,5,6−トリメ
チルベンゼン(39.9g,0.1モル)、シアン酸カ
リウム(48.6g,0.6モル)、ヨウ化カリウム
(1.66g,0.01モル)、アセトニトリル(40
0g)の混合物を55℃で5時間攪拌した。冷却後、ろ
過して固形物を除き、溶媒を留去した。その後、残渣を
THFで再結晶して白色結晶(14.8g,収率52
%)を得た。得られた白色結晶のNMRスペクトルデー
ターを以下に示す。また、IRスペクトルを図1に示
す。1 H−NMRスペクトル;4.60ppm(s,3
H)、4.59ppm(s,3H)、4.46ppm
(s,3H)、2.45ppm(s,3H)、4.35
ppm(s,3H)、4.33ppm(s,3H)
【0037】(実施例2)1−n−ブトキシ−2,4,6−トリスブロモメチルベ
ンゼンの製造方法 n−ブチルフェニルエーテル(60.1g,0.4モ
ル)、90%パラホルムアルデヒド(48.1g,1.
44モル)に、25%臭化水素酢酸溶液(582g,
1.80モル)を加えて、70℃で8時間、加熱攪拌し
た。冷却後、反応混合物を水にあけて、有機物をクロロ
ホルムにより抽出し、濃縮すると茶褐色の高粘状物を得
た。これをシリカゲルカラム(ヘキサン、酢酸エチル)
により精製すると、白色粉末の1−n−ブトキシ−2,
4,6−トリスブロモメチルベンゼン(81.4g,収
率47%)が得られた。得られた白色結晶のNMRスペ
クトルデーターを以下に示す。1 H−NMRスペクトル;7.42ppm(s,2
H)、4.54ppm(s,4H)、4.45ppm
(s,2H)、4.12ppm(t,2H)、1.90
ppm(m,2H)、1.58ppm(m,2H)、
1.05ppm(t,3H)
【0038】1−n−ブトキシ−2,4,6−トリスイ
ソシアナトメチルベンゼンの製造方法 1−n−ブトキシ−2,4,6−トリスブロモメチルベ
ンゼン(42.9g,0.1モル)、シアン酸カリウム
(48.6g,0.6モル)、ヨウ化カリウム(1.6
6g,0.01モル)、アセトニトリル(400g)の
混合物を55℃で5時間攪拌した。冷却後、ろ過して固
形物を除き、溶媒を留去すると薄黄色液体(29.7
g,収率94%)を得た。得られた白色結晶のNMRス
ペクトルデーターを以下に示す。また、IRスペクトル
を図2に示す。1 H−NMRスペクトル;7.39pm(s,2H)、
4.52ppm(s,4H)、4.50ppm(s,2
H)、3.97ppm(t,2H)、1.82ppm
(m,2H)、1.54ppm(m,2H)、1.05
ppm(t,3H)
【0039】(実施例3)1−エトキシ−2,4,6−トリスブロモメチル−3−
メチルベンゼンの製造方法 3−メチルフェネトール(40.8g,0.3モル)、
90%パラホルムアルデヒド(36.0g,1.08モ
ル)に、25%臭化水素酢酸溶液(437g,1.35
モル)を加えて、70℃で9時間、加熱攪拌した。冷却
後、反応混合物を水にあけて、有機物をクロロホルムに
より抽出し、濃縮すると茶褐色の高粘状物を得た。これ
をシリカゲルカラム(ヘキサン、酢酸エチル)により精
製すると、白色粉末の1−エトキシ−2,4,6−トリ
スブロモメチル−3−メチルベンゼン(72.1g,収
率58%)が得られた。得られた白色結晶のNMRスペ
クトルデーターを以下に示す。1 H−NMRスペクトル;7.37ppm(s,1
H)、4.62ppm(s,2H)、4.51ppm
(s,2H)、4.48ppm(s,2H)、4.18
ppm(q,2H)、2.42ppm(s,3H)、
1.53ppm(t,3H)
【0040】1−エトキシ−2,4,6−トリスイソシ
アナトメチル−3−メチルベンゼンの製造方法 1−エトキシ−2,4,6−トリスブロモメチル−3−
メチルベンゼン(41.5g,0.1モル)、シアン酸
カリウム(48.6g,0.6モル)、ヨウ化カリウム
(1.66g,0.01モル)、アセトニトリル(40
0g)の混合物を55℃で4時間攪拌した。冷却後、ろ
過して固形物を除き、溶媒を留去すると薄黄色液体(2
9.9g,収率99%)を得た。得られた白色結晶のN
MRスペクトルデーターを以下に示す。また、IRスペ
クトルを図3に示す。1 H−NMRスペクトル;7.35ppm(s,1
H)、4.53ppm(s,2H)、4.48ppm
(s,2H)、4.44ppm(s,2H)、3.92
ppm(q,2H)、2.38ppm(s,3H)、
1.48ppm(t,3H)
【0041】(実施例4)1,2,4,5−テトラキスブロモメチル−3,6−ジ
メチルベンゼンの製造方法 p−キシレン(42.5g,0.4モル)、90%パラ
ホルムアルデヒド(61.7g,1.85モル)に、2
5%臭化水素酢酸溶液(686g,2.12モル)を加
えて、95℃で4時間、加熱攪拌した。さらに、90%
パラホルムアルデヒド(30.0g,0.9モル)、臭
化カリウム(119g,1.0モル)、濃硫酸(100
ミリリットル)を加えて、同温度で8時間、加熱攪拌し
た。冷却後、反応混合物を水にあけて、析出物をろ過
し、温水、酢酸エチルで洗浄した。粗生成物をクロロホ
ルムにより再結晶すると、白色粉末の1,2,4,5−
テトラキスブロモメチル−3,6−ジメチルベンゼン
(124.3g,収率66%)が得られた。得られた白
色結晶のNMRスペクトルデーターを以下に示す。1 H−NMRスペクトル;4.47ppm(s,8
H)、2.37ppm(s,6H)
【0042】1,2,4,5−テトラキスイソシアナト
メチル−3,6−ジメチルベンゼンの製造方法 1,2,4,5−テトラキスブロモメチル−3,6−ジ
メチルベンゼン(47.8g,0.1モル)、シアン酸
カリウム(64.8g,0.8モル)、ヨウ化カリウム
(3.32g,0.02モル)、アセトニトリル(60
0g)の混合物を55℃で11時間攪拌した。冷却後、
ろ過して固形物を除き、溶媒を留去した。その後、残渣
をTHF、クロロホルムで再結晶して白色結晶(11.
0g,収率27%)を得た。得られた白色結晶のNMR
スペクトルデーターを以下に示す。また、IRスペクト
ルを図4に示す。1 H−NMRスペクトル;4.41ppm(s,8
H)、2.29ppm(s,6H)
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、経時着色が無く、一定
重量中に占めるイソシアナート基の濃度が高く、より安
全な方法で製造することができる新規な多価イソシアナ
ート化合物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の化合物のIRスペクトルである。
【図2】 実施例2の化合物のIRスペクトルである。
【図3】 実施例3の化合物のIRスペクトルである。
【図4】 実施例4の化合物のIRスペクトルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されることを特徴
    とする多価イソシアナート化合物。 【化1】 (R,R’R”は、それぞれ独立して、水素原子、アル
    キル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキ
    ルチオ基、アリールチオ基、ジアルキルアミノ基、アシ
    ルオキシ基を表し、pは1から3の整数を、qは3から
    6の整数を、r,s,tはq+r+s+tが6となるよ
    うな0または1の整数を表す。ただし、qが3であっ
    て、R,R’R”の総てが水素原子であり、R,R’
    R”が2,4,6位を占める化合物、qが3であって、
    R,R’R”の総てが水素原子であり、R,R’R”が
    3,5,6位を占める化合物、および、R,R’R”の
    総てがメチル基であって、R,R’R”が2,4,6位
    を占める化合物は除かれる。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326841A (ja) * 2006-05-10 2007-12-20 Shin Etsu Chem Co Ltd イソシアネート基含有シロキサン化合物の製造方法
JP2008074804A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Shin Etsu Chem Co Ltd イソシアネート基含有シラン化合物の製造方法

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