JPH1192123A - ガラス状炭素製プラズマエッチング用電極板及びその製造方法 - Google Patents

ガラス状炭素製プラズマエッチング用電極板及びその製造方法

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JPH1192123A
JPH1192123A JP9249215A JP24921597A JPH1192123A JP H1192123 A JPH1192123 A JP H1192123A JP 9249215 A JP9249215 A JP 9249215A JP 24921597 A JP24921597 A JP 24921597A JP H1192123 A JPH1192123 A JP H1192123A
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JP
Japan
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resin
plasma etching
weight
electrode plate
parts
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JP9249215A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Ueno
勝利 上野
Kojiro Ota
幸次郎 太田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマエッチングの際に発生する有害な炭
素微粒子の数を大幅に少なくすることができるガラス状
炭素製プラズマエッチング用電極板及びその製造法を提
供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂100重量部に熱可塑性樹
脂5〜400重量部を配合した混合樹脂を所定の成形体
形状に成形し、得られた成形体を硬化させた後、非酸化
性雰囲気下で炭化及び高温処理するガラス状炭素製プラ
ズマエッチング用電極板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス状炭素製プ
ラズマエッチング用電極板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス状炭素は、一般の炭素材料が有す
る軽量、耐熱性、耐食性、電気伝導性等の性質を備えて
いるほか、ガス不透過性で硬度が高い、発塵性が少ない
等の特長を持っているところから、エレクトロニクス産
業、原子力産業、航空産業等各種の分野での広範な用途
に使用されつつある。最近では、特開昭62−1093
17号公報に記載されているように炭素粒子の脱落や付
着がない性質を利用して、半導体集積回路を製造する際
のウエハーのプラズマエッチング加工用電極板として使
用することが検討されている。
【0003】しかしながら近年の半導体集積回路は高性
能化が進み、従来には問題とされなかった、より微細な
パーティクルの発生、さらにエッチング速度の不安定等
の問題がある。プラズマエッチング用電極板に対する要
求性能は一層高度になってきており、特にエッチング時
にウエハ面に落下し付着する炭素粒子等の粒子数の少な
いことが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラズマエ
ッチングの際に発生する有害な炭素微粒子の数を大幅に
少なくすることができるガラス状炭素製プラズマエッチ
ング用電極板及びその製造法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、熱硬化性樹脂に
予め熱可塑性樹脂を混合させて硬化させた樹脂を炭化し
て得られる材料からなるガラス状炭素製電極板を用いる
とプラズマエッチングの際に発生する有害な炭素微粒子
(異物)の数を大幅に少なくすることができることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、熱硬化性樹脂100
重量部に熱可塑性樹脂5〜400重量部を配合した混合
樹脂を所定の成形体形状に成形し、得られた成形体を硬
化させた後、非酸化性雰囲気下で炭化及び高温処理する
ことを特徴とするガラス状炭素製プラズマエッチング用
電極板の製造方法及びこの製造方法により得られたガラ
ス状炭素製プラズマエッチング用電極板を提供するもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる熱硬化性樹脂
としては特に制限はないが、例えば、レゾール型フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フ
ラン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、キシレン樹
脂等を挙げることができる。これらの樹脂は単独で、ま
た2種以上を混合して用いることができる。これらの中
でフラン樹脂、レゾール型フェノール樹脂及びこれらの
混合物が好ましく用いられる。
【0008】本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては
炭素化が可能な熱可塑性樹脂であれば特に制限はない
が、例えば、ノボラックフェノール樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニルアルコール
樹脂等を挙げることができる。これらの樹脂は単独で、
また2種以上を混合して用いることができる。これらの
中でノボラックフェノール樹脂が好ましく用いられる。
熱可塑性樹脂の混合量は、熱硬化性樹脂100重量部に
対して、5〜400重量部、好ましくは15〜350重
量部である。5重量部未満では異物数低減の効果が不十
分であり、400重量部を超えると成形時に成形体の形
状を維持できなくなり、プラズマエッチング用電極板を
得ることができなくなる。
【0009】本発明においては前記混合樹脂を、円盤状
などの所定の成形体形状に成形するが、その成形方法
は、所定形状の成形体が得られれば特に限定されない。
例えば混合樹脂溶液を型に注入して、乾燥硬化すること
により成形する方法がある。混合樹脂中には硬化剤を配
合することができる。
【0010】本発明に用いる硬化剤としては、通常、酸
又はアルカリが用いられるが酸としては硫酸、塩酸、硝
酸、りん酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸等の有機スルホン酸、酢酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸等の有機カルボン酸などが好まし
い。アルカリとしてはアンモニア、アミン類、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が好まし
い。
【0011】この硬化剤の使用量は、使用した熱硬化性
樹脂の種類などによって変動するが、少なすぎると十分
に硬化できず、多すぎると急激に硬化反応がおこり発泡
等がおこってきれいな成形体を製造することが困難にな
るので、熱硬化性樹脂に対して0.001〜20重量%
の範囲とすることが好ましく、0.01〜15重量%の
範囲とすることがより好ましい。
【0012】硬化剤は、そのまま、又は適宜溶媒に溶解
して熱硬化性樹脂に添加する。ここで用いる溶媒として
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、エ
チレングリコール等のアルコール類、アセトン等のケト
ン類、トルエン等の芳香族炭化水素類などが挙げられ
る。
【0013】所定の形状に成形された成形体は、更に、
通常、130〜200℃の温度で硬化処理する。次い
で、電極板の形状にするため所定の加工を行った後、高
度に純化された治具及び炉を用い、非酸化性雰囲気下
(通常、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスや窒素、水
素、ハロゲンガス等の非酸化性ガスから選ばれる少なく
とも1種の気体からなる酸素を含まない雰囲気又は真空
下)において、好ましくは900〜1400℃の温度で
焼成し炭化する。さらに、好ましくは1500℃以上、
より好ましくは2000℃以上の温度で高温処理しガラ
ス状炭素とする。前記方法以外に成形硬化品をガラス状
炭素とした後、放電加工あるいは超音波加工で所定の形
状の電極板に加工してもよい。混合樹脂の成形硬化は縮
合水が外部に抜け易い加熱条件及び昇温速度で行うか、
又は硬化のための触媒量を適性な量に設定して安定した
成形体を得る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明はこれによって制限されるものではない。
【0015】実施例1 フラン樹脂(日立化成工業(株)製VF−303)10
0重量部にノボラックフェノール樹脂(住友デュレズ製
PR−HF−3)33重量部を加えよく混合させ、50
重量%トリクロロ酢酸/エチレングリコール溶液26.
6重量部を添加し、十分に混合した後、該混合樹脂を型
に注入し成形体とし、50℃で3日、70℃で3日、9
0℃で3日乾燥硬化した後、160℃までを5℃/hで
昇温し、160℃で3日間保持し硬化処理を行い、厚さ
4mmで直径が285mmの円盤状樹脂成型体を得た。
得られた成型体を環状炉に入れ窒素気流中で1300℃
の温度で焼成炭化した後、高純度に処理した治具及び雰
囲気炉を用い、窒素雰囲気下で2000℃の温度で高温
処理を行いガラス状炭素を得た。該ガラス状炭素に直径
0.8mmの貫通小孔を3mmのピッチで多数穿孔し、
プラズマエッチング用電極板を得た。得られたプラズマ
エッチング用電極板の不純物量はいずれも20ppm以
下であった。この電極板の性状を表1に示す。表1にお
いて酸化減量は10mm角×2mmtの試験片を600
℃の大気中に30分さらしたときの毎分、1cm3当た
りの減量を示す。
【0016】次にこの電極板をプラズマエッチング装置
にセットし、反応ガス:トリフルオロメタン(CH
3)、キャリアガス:アルゴン(Ar)、反応チャン
バー内のガス圧:1Torr、電源周波数:13.5M
Hzの条件で直径6インチのシリコンウエハの酸化膜エ
ッチングを行った。このときシリコンウエハの表面に付
着した0.15μm以上の粉末粒子(パーティクル)の
個数を数えた。この結果を表2に示す。表2から本実施
例はパーティクル数30個で消耗速度が9.7μm/h
と非常に優れた特性を示した。
【0017】実施例2 実施例1と同じフラン樹脂100重量部に実施例1と同
じノボラックフェノール樹脂70重量部を加えよく混合
させ、50%トリクロロ酢酸/エチレングリコール溶液
30重量部を添加し、十分に混合した後、実施例1と同
じ条件下にてプラズマエッチング用電極板を得た。性状
を表1に、電極特性を表2に示す。表2から本実施例は
パーティクル数15個で消耗速度が8.4μm/hと非
常に優れた特性を示した。
【0018】実施例3 実施例1同じフラン樹脂100重量部に実施例1と同じ
ノボラックフェノール樹脂100重量部を加えよく混合
させ、50%トリクロロ酢酸/エチレングリコール溶液
40重量部を添加し、十分に混合した後、実施例1と同
じ条件下にてプラズマエッチング用電極板を得た。性状
を表1に、電極特性を表2に示す。表2から本実施例は
パーティクル数20個で消耗速度が8.7μm/hと非
常に優れた特性を示した。
【0019】比較例1 実施例1と同じフラン樹脂100重量部に50%トリク
ロロ酢酸/エチレングリコール溶液20重量部を添加
し、十分に混合した後、実施例1と同じ条件下にてプラ
ズマエッチング用電極板を得た。性状を表1に、電極特
性を表2に示す。表2から本比較例はパーティクル数7
0個で消耗速度が12.5μm/hであった。
【0020】比較例2 実施例1と同じフラン樹脂100重量部に実施例1と同
じノボラックフェノール樹脂3重量部を加えよく混合さ
せ、50%トリクロロ酢酸/エチレングリコール溶液2
0.6重量部を添加し、十分に混合した後、実施例1と
同じ条件下にてプラズマエッチング用電極板を得た。性
状を表1に、電極特性を表2に示す。表2から本比較例
はパーティクル数65個で消耗速度が12.0μm/h
であった。
【0021】比較例3 実施例1と同じフラン樹脂100重量部に実施例1と同
じノボラックフェノール樹脂500重量部を加えよく混
合させ、50%トリクロロ酢酸/エチレングリコール溶
液120重量部を添加し、十分に混合した後、実施例1
と同じ条件下にて円板状樹脂成型体を得た。該成型体を
実施例1と同じ条件下でガラス状炭素化したが形状を維
持できずプラズマエッチング用電極板を得ることができ
なかった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明により、エッチングの際に発生す
る有害な炭素微粒子の数を大幅に少なくすることができ
るとともに長時間の使用が可能であるプラズマエッチン
グ用電極板が得られた。従ってトラブルのない安全なエ
ッチング加工を行うことが可能になり、本発明のガラス
状炭素性プラズマエッチング用電極板は半導体集積回路
を製造する際のプラズマエッチング加工に好適に用いら
れる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂100重量部に熱可塑性樹
    脂5〜400重量部を配合した混合樹脂を所定の成形体
    形状に成形し、得られた成形体を硬化させた後、非酸化
    性雰囲気下で炭化及び高温処理することを特徴とするガ
    ラス状炭素製プラズマエッチング用電極板の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂がフラン樹脂である請求項
    1記載のガラス状炭素製プラズマエッチング用電極板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂がフェノールノボラック樹
    脂である請求項1又は2記載のガラス状炭素製プラズマ
    エッチング用電極板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の製造方法で得
    られたガラス状炭素製プラズマエッチング用電極板。
JP9249215A 1997-09-12 1997-09-12 ガラス状炭素製プラズマエッチング用電極板及びその製造方法 Pending JPH1192123A (ja)

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