JPH1191943A - 基板搬送システム - Google Patents

基板搬送システム

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JPH1191943A
JPH1191943A JP9260579A JP26057997A JPH1191943A JP H1191943 A JPH1191943 A JP H1191943A JP 9260579 A JP9260579 A JP 9260579A JP 26057997 A JP26057997 A JP 26057997A JP H1191943 A JPH1191943 A JP H1191943A
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JP9260579A
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English (en)
Inventor
Masaaki Sato
雅昭 佐藤
Emiko Shinohara
恵美子 篠原
Sayaka Okuda
さやか 奥田
Yasuhiro Ueno
泰弘 上野
Hisato Yoshihara
寿人 吉原
Naotake Fujita
直丈 藤田
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ZETEKKU KK
Original Assignee
ZETEKKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板搬送システムにおいて、大型の基板を搬
送する場合であっても比較的小型に構成することができ
ると共に、真空排気の容量を小さくすることができ、し
かも、基板を撓ませることなく搬送することができるよ
うにする。 【解決手段】 搬送室2の周囲に、基板を立てた状態で
保持するロードロック室4その他のチャンバを略放射方
向に配置し、搬送室2内に、垂直な中心軸回りに回転自
在で基板を立てた状態で保持する収納部71を有するホ
ルダ7を設ける。各チャンバとホルダ7の収納部71と
の間で基板の受け渡しを行い、基板を保持したホルダ7
が回転することで1つのチャンバから他のチャンバへ基
板を移送する。これにより、搬送室と全体形状の小型
化、及び真空排気を要する容積の小型化が図られると共
に、基板を撓ませずに搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハや液
晶ガラス基板等の基板の出し入れを行う搬入出チャンバ
や、基板に対してドライエッチング等の処理を行う処理
チャンバ等の各チャンバの間で基板を搬送する基板搬送
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体ウェハや液晶ガラス基
板等の基板に多数回の真空プロセスを施す場合、真空排
気の効率から放射状に各プロセスが配置された搬送シス
テムによって、各プロセスに基板が供給されている。こ
のような基板搬送システムについて図8乃至図11を参
照して説明する。図8及び図9は従来の基板搬送システ
ムの概略構成を示す上面図、図10はこの基板搬送シス
テムの搬送室及び基板搬送ロボット部分を示す斜視図、
図11はこの搬送室及び基板搬送ロボット部分の断面図
である。従来の基板搬送システムは、基板Gの出し入れ
を行うロードロック室4、平面を水平姿勢とした液晶ガ
ラス基板等の基板Gに対してドライエッチング等の処理
を行うプロセス室5、及び基板Gを加熱するためのヒー
ト室6の各チャンバが放射状に連結された搬送室2を備
え、この搬送室2の中央部に備えられた基板搬送ロボッ
ト25によって、上記の各チャンバ間で基板Gを水平姿
勢のまま搬送するように構成された基板搬送システム1
00が知られている。図10に示す基板搬送ロボット2
5は、折れ曲がることで伸縮自在に構成されたアーム部
25aと、基板Gが載置される載置部25bとからな
り、アーム部25aを伸縮させることにより、載置部2
5bが各チャンバ方向に移動される構成となっている。
【0003】また、上記各チャンバと搬送室2とは、基
板Gを出し入れする開口部21を介して結ばれており、
開口部21には、各チャンバと搬送室2とを仕切るゲー
トバルブ2aが開閉自在に設けられている(図11はロ
ードロック室4と搬送室2との結合を図示)。このゲー
トバルブ2aは、各チャンバにて各処理を行う際には開
口部21を閉じてチャンバを密閉し、基板Gの出し入れ
を行う際には開口部21を開いてチャンバを開放してチ
ャンバと搬送室2とを連通させる。また、上記各チャン
バと搬送室2の底部には排気管(不図示)が設けられて
おり、この排気管を介して高真空排気が行われるように
なっている。
【0004】基板搬送ロボット25と各チャンバとの基
板Gの受け渡しについて説明する。まず、搬送ロボット
25のアーム部25aがチャンバ方向に延び、チャンバ
内で基板Gが載置部25bに載置された後(図8参
照)、アーム部25aを縮めることで基板Gを搬送室2
内に移送し(図9参照)、アーム部25aが縮んだ状態
のままで基板搬送ロボット25全体が回転することによ
って、各チャンバ間で基板Gが移動される。基板移動先
であるチャンバの位置まで基板搬送ロボット25が回転
すると、その位置で基板搬送ロボット25が停止し、ア
ーム部25aが延びて移動先のチャンバへ基板Gを渡
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の基板搬送システム100によれば、基板搬
送ロボット25が備えられる搬送室2は、基板Gを水平
に寝かせた状態でアーム部25a及び載置部25bによ
って搬送ロボット25の回りに回転させるものであるた
め、基板G、アーム部25a、及び載置部25bが回転
可能となるスペースが必要となり、搬送室2の高さ方向
及び径方向寸法が大型化していた。特に、大型の基板を
搬送できるように装置を構成しようとすると、搬送室2
に基板Gの面積増大分のスペースが必要となることに加
え、大型化した基板Gを載置可能とするためにアーム部
25a及び載置部25bも大型化し、搬送室2にはその
増大分のスペースも必要となるため、基板Gの増大分以
上に搬送室2が大型化し、システムが大型化してしま
う。また、このように搬送室2が大型化すると、容積が
増大すると共に表面積も増大し、このために、搬送室2
内の真空排気を行う装置に高性能のものが要求され、真
空排気に要する時間が増加し、作業効率の低下を来す。
【0006】さらに、上記の基板搬送システム100に
よれば、基板Gを水平な状態で搬送するため、基板Gが
重力による影響を受けて、搬送時に基板Gに撓みが生じ
易い。この基板の撓みは、基板が大型化するほど発生し
やすく、例えば、今後生産が要求されると考えられる、
大きさが1m角で厚さが0.8mm程度の基板を搬送す
る場合、撓み量は極めて大きくなり、プロセス処理にも
支障を来す虞がある。本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、大型の基板を搬送する
場合であっても比較的小型に構成することができ、しか
も、基板を撓ませることなく搬送することが可能な基板
搬送システムを提供することを目的とする。さらに、本
発明は、真空排気の容積及び増大を抑制することがで
き、短時間で真空排気することが可能で、作業効率の向
上が図れる基板搬送システムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の基板搬送システムは、基板に所定のプロセス
処理を施すための複数の処理チャンバの間で基板を搬送
する基板搬送システムであって、基板を垂直姿勢で立て
た状態で外部から搬入出する搬入出チャンバ、及び同基
板を同状態でプロセス処理のために受け入れる複数の処
理チャンバが略放射方向に配置され、これら一のチャン
バから他のチャンバに対して基板を移送するための略円
筒状の搬送室と、搬送室の内部に、該搬送室の垂直な中
心軸回りに回転自在に軸心が設けられ、基板を立てた状
態で保持するスリット状の収納部を有するホルダと、各
チャンバとホルダとの間で基板を搬送する搬送手段とを
備え、少なくともスリット状の収納部内を真空排気可能
とし、一のチャンバとホルダとの間で基板の受け渡しを
行い、さらに基板を受け取ったホルダを回転させてから
該ホルダと他のチャンバとの間で基板の受け渡しを行う
ことにより該基板を移送する構成としたものである。
【0008】上記構成においては、各チャンバ間におけ
る基板の搬送は、ホルダによって基板を垂直に立てた状
態で垂直方向の軸回りに回転することで行われるので、
搬送室は、基板の幅寸法と同等以上の直径からなる円筒
状のスペースを有していれば足りる。そのため、アーム
部及び基板載置部を有した搬送ロボットによって水平状
態で基板を各チャンバ間で搬送する従来システムに比べ
て搬送室を小型に構成することができ、また、基板の形
状が大きくなっても搬送室が大きくなることを抑制する
ことができる。さらには、搬送室内の真空排気を要する
容積及び表面積が、搬送室内に位置するホルダのスリッ
ト状の収納部内となるようにすることが可能なので、こ
れにより真空排気を要する容積及び表面積を小さくする
ことができ、真空排気に必要な時間を短くすることが可
能となる。また、ホルダと各チャンバとの基板の受け渡
しが、基板を垂直に立てた状態で行われるので、基板を
水平に寝かせた状態で搬送する場合に見られた重力によ
る変形作用を受けることがほとんど無くなり、搬送時に
基板が撓むことを回避することができる。
【0009】また、好ましい実施形態によれば、上記ホ
ルダは円柱形状体として構成されると共に、真空排気さ
れる搬送室内に、搬送室を構成するハウジング内壁面周
方向に小間隙を介して回転自在に設けられ、チャンバ
は、搬送室のハウジングの外壁面に、チャンバの開口と
ハウジングに開けられた開口とを突き合わせた状態で取
り付けられ、ホルダのスリット状収納部のスリット開口
がハウジングの開口と対向したとき、スリット状収納部
とチャンバとが連通可能となるように構成すればよい。
このように構成することにより、搬送室内において真空
排気を行わなければならない部分は、円柱形状体とハウ
ジング内壁との間の小間隙、及びホルダに設けられたス
リット状収納部の内部のみとなり、搬送室内の全てのス
ペースを真空状態に保つ場合に比べて、真空排気を必要
とする容積を大巾に低減することができる。
【0010】また、上記ホルダのスリット状収納部が積
層方向に複数設けられると共に、複数のチャンバがホル
ダの回転中心に対し対角位置に配設され、ホルダとチャ
ンバとの間で複数の基板の受け渡しを同時に行うことが
できるようにしたものであってもよい。このように構成
することにより、システム全体の体積を増加することな
く、ホルダとチャンバとの間で同時に複数の基板を移送
することができ、作業効率を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
基板搬送システムについて図面を参照して説明する。図
1は本発明の一実施形態に係る基板搬送システムを示す
斜視図、図2は基板搬送システムの横断面図、図3は基
板搬送システムの側断面図である。基板搬送システム1
は、垂直姿勢に保持された液晶ガラス基板等の基板に対
して各種処理を行うチャンバが放射状に連結された円筒
状の搬送室2を載置台3上に備えている。チャンバとし
ては、図示では、基板を垂直姿勢で立てた状態で外部か
ら搬入出するロードロック室(搬入出チャンバ)4、ド
ライエッチング等の処理を行うプロセス室(処理チャン
バ)5、基板を加熱処理するためのヒート室(処理チャ
ンバ)6を示している。
【0012】搬送室2の内部には、基板を立てた状態で
保持するスリット状の収納部71を有するホルダ7が設
けられ、ホルダ7は、その軸心が搬送室2の垂直な中心
軸回りに回転自在に設けられている。ホルダ7は円柱形
状体として構成され、搬送室2を構成するハウジング内
壁面周方向に小間隙を介して設けられ、ホルダ7の下部
に形成されている円形状の凸部72が、搬送室2の底部
に形成されている同形状の凹部に填り込むことによっ
て、搬送室2に回転自在な状態で軸支されている。ホル
ダ7は、ホルダ7の上部に設けられた回転軸8に、図示
しない駆動装置からの駆動力が伝達されることによって
回転駆動される。なお、ホルダ7は、収納部71部分の
みが空隙とされ、収納部71以外の部分は空隙をなくし
た構成とされている。ホルダ7の内部は、外部と遮断さ
れた密閉の中空構造であっても構わない。
【0013】搬送室2のハウジングの外壁面には、基板
を出し入れするためのスリット状の開口部21がチャン
バ数に応じた数だけ設けられており、ロードロック室
4、プロセス室5、及びヒート室6は、その各々に設け
られている開口部と開口部21とを突き合わせた状態で
搬送室2に取り付けられている。また、ホルダ7の収納
部71にもスリット開口部71aが設けられており、こ
のスリット開口部71aが搬送室2の開口部21と対向
したとき、ロードロック室4、プロセス室5又はヒート
室6の各チャンバと、収納部71とが連通するように構
成されている。また、ロードロック室4、プロセス室
5、ヒート室6、及び収納部71内部の上部及び下部に
は、基板を搬送するために複数のベアリング9(搬送手
段)が設けられている。ベアリング9は基板の上部及び
下部を支持し、回転駆動されることによって基板を搬送
するようになっており、基板搬送システム1の制御部に
よってその駆動が制御される。
【0014】また、ロードロック室4、プロセス室5及
びヒート室6がそれぞれ搬送室2と結合する部分には、
各チャンバ内を密閉状態に保つために、各チャンバの開
口部を開閉するゲートバルブ41,51,61(図1で
は図示を省略)が水平横方向への摺動移動が自在に設け
られている。ゲートバルブ41,51,61は、図示し
ない駆動装置により駆動され、各チャンバ内で基板の処
理を行う時には、チャンバの開口部を閉じてチャンバ内
を密閉し、搬送室2のホルダ7(収納部71)と基板の
受け渡しを行う時には、チャンバの開口部を開いてチャ
ンバ内を開放し、チャンバとホルダ7(収納部71)と
を連通させる。
【0015】搬送室2は、そのハウジングに設けられた
孔22に図示しない排気管が接続され、図示しない排気
調節弁及び排気装置によって真空排気が行われる。これ
により搬送室2内部は、各チャンバ内部に対して常に正
圧となるように設定されている。上述したように、搬送
室2内には、円柱形状体のホルダ7が設けられているた
め、搬送室2内において真空排気を行わなければならな
い部分は、ホルダ7の収納部71内部、及びホルダ7と
搬送室2のハウジングの間の小間隙のみである。
【0016】次に、各チャンバ内の機構について上記の
図1乃至図3に加えて図4を参照して説明する。図4は
プロセス室5の側断面図である。プロセス室5内には、
その上部及び下部に上述したベアリング9が設けられて
おり、さらに、プロセス室5の側面部に設けられた孔5
2には、真空排気を行うために、図示しない排気管が設
けられている。この排気管は孔52を通じてプロセス室
5内部と連通し、図示しない排気調節弁及び排気装置に
よって真空排気が行われる。プロセス室5の側部には、
ドライエッチング等の処理に必要なエッチングガスを供
給する供給機構53が設けられている(図1参照)。ま
た、ヒート室6は、上記エッチングガスを供給する供給
機構53の代わりに、基板を加熱するための機構63が
側部に設けられており、プロセス室5と同等に、孔62
を通じてヒート室6内部と連通する図示しない排気管が
設けられた構成とされている。
【0017】ロードロック室4は、搬送室2内を大気中
に開放しないで外部から基板を搬入出できるようにする
ことを目的として設けられており、搬送室2側とは反対
側の側端部近傍に、ロードロック室4を開閉するための
ゲートバルブ42が設けられている。ロードロック室4
に基板の出し入れを行う時には、チャンバの開口部43
を開いてチャンバ内を開放し、基板の出し入れ終了後に
は開口部43を閉じてチャンバ内を密閉する。ロードロ
ック室4の密閉時には、図示しない排気管によりロード
ロック室4内が真空排気される。また、ロードロック室
4の側面部には、基板の処理を行うための機構44が備
えられており、ロードロック室4において基板の処理を
行うことも可能とされている。
【0018】次に、基板搬送システム1による基板の搬
送の要領について図5を参照して説明する。図5(a)
乃至(e)は収納部71と各チャンバとの基板の受け渡
しの様子を示す図である。ロードロック室4のゲートバ
ルブ42によって開かれた開口部から、基板Gがロード
ロック室4内に挿入されると(図5(a)参照)、ゲー
トバルブ42が閉じられる。そして、収納部71の開口
部71aとロードロック室4の搬送室2側の開口部とが
向き合うようにホルダ7が回転移動すると、搬送室2側
のゲートバルブ41が開けられ、ロードロック室4と収
納部71とが挿通する。次に、ロードロック室4及び収
納部71内のベアリング9が駆動され、基板Gがロード
ロック室4から収納部71へ渡される(図5(b)参
照)。収納部71に基板Gが渡されるとゲートバルブ4
1が閉じられる。このようにゲートバルブ41,42の
開閉が制御されることで、ロードロック室4内の密閉性
が保たれ、高真空排気により所定の圧力に保たれる。
【0019】基板Gを受け取った収納部71は、次に基
板Gの処理を行うチャンバ(ここではプロセス室5とす
る)の方向に回転し、収納部71の開口部71aとプロ
セス室5の開口部とが向き合う位置まで移動する。これ
ら両開口部が向き合うと、プロセス室5のゲートバルブ
51が開かれ、収納部71とプロセス室5とが挿通した
状態となる。ここで、プロセス室4及び収納部71内の
ベアリング9が駆動され、基板Gが収納部71からプロ
セス室4へ渡される(図5(c)参照)。プロセス室5
に基板Gが渡されると、ゲートバルブ51が閉じられ、
プロセス室5内の密閉性は保持される。
【0020】プロセス室5からヒート室6へ基板Gを搬
送する場合、まず、プロセス室5のゲートバルブ51が
開けられ、収納部71とプロセス室5とが挿通した状態
とされる。そして、プロセス室5及び収納部71内のベ
アリング9が駆動され、基板Gがプロセス室5から収納
部71に渡される。この後、ゲートバルブ51が閉じら
れ、プロセス室5は再び密閉状態となる。プロセス室5
から基板Gを受け取った収納部71(ホルダ7)はヒー
ト室6方向に回転を始め、収納部71の開口部71aと
ヒート室6の開口部とが向き合う位置まで回転移動す
る。この移動後、ヒート室6のゲートバルブ61が開か
れ、収納部71とヒート室6とが挿通した状態となり、
ヒート室6及び収納部71内のベアリング9が駆動され
ることにより基板Gが収納部71からヒート室6に渡さ
れる(図5(d)参照)。ヒート室6に基板Gが渡され
るとゲートバルブ61が閉じられ、ヒート室6内の密閉
性は保持される。
【0021】ヒート室6での基板Gの処理が終わると、
ヒート室6のゲートバルブ61が開けられ、収納部71
とヒート室6とが挿通する。ここで、ヒート室6及び収
納部71内のベアリング9を駆動することにより基板G
がヒート室6から収納部71に渡される(図5(e)参
照)。この後、ホルダ7は、収納部71の開口部71a
とロードロック室4の開口部とが向き合う位置まで回転
移動する。そして、ロードロック室4のゲートバルブ4
1が開かれ、収納部71とロードロック室4とが挿通す
ると、ベアリング9が駆動され、基板Gが収納部71か
らロードロック室4に渡される。この後、ロードロック
室4から外部へ基板Gが移動される。
【0022】次に、基板搬送システム1の他の実施形態
について図6及び図7を参照して説明する。図6は本発
明の他の実施形態に係る基板搬送システムにおける収納
部及びチャンバの構成を示す概略図、図7はこの基板搬
送システムにおける収納部とチャンバとの間での基板の
受け渡しの様子を示す図である。この実施形態に係る基
板搬送システム10は、ホルダ7に設けられているスリ
ット状の収納部を積層方向に2つ設けると共に、複数の
チャンバをホルダ7の回転中心に対して対角位置に配設
し、ホルダ7とチャンバとの間で複数の基板の受け渡し
を同時に行うことができるようにしたものである。例え
ば、図6に示すように、2つの収納部711,712
を、各開口部が互い違いとなるように積層方向に設け、
これら各開口部に対してそれぞれプロセス室5及びヒー
ト室6の開口部が対向するように、プロセス室5及びヒ
ート室6を配設する。このように構成すれば、収納部7
11−プロセス室5間、収納部712−ヒート室6間の
各々において同時に基板の受け渡しを行うことができ
る。従って、図7に示すように、基板Gを受け取った収
納部711,712が180度回転すると、収納部71
1−ヒート室6間、収納部712−プロセス室5間の各
々においても同時に基板Gの受け渡しを行うことができ
る。
【0023】このように、本実施形態の基板搬送システ
ム1,10によれば、チャンバからチャンバへの基板の
搬送は、基板を垂直に立てた状態で、垂直方向の中心軸
回りに回転させることによって行われるので、搬送室2
は、基板の幅と同等の直径からなる円筒状のスペースを
有していれば足りる。そのため、アーム部及び基板載置
部を有した搬送ロボットによって、基板を水平にした状
態で各チャンバ間での搬送を行う従来システムのよう
に、大きなスペースを必要とすることなく、搬送室を比
較的小型に構成することができる。また、搬送室2内に
は、搬送室2のハウジングとホルダ7との間と、ホルダ
7の収納部71内部とに空隙が存在するのみであるの
で、搬送室2内において真空排気を行わなければならな
い体積を低減することができる。これにより、真空排気
に要する時間を削減することができる。また、ホルダ7
の収納部71と各チャンバとの基板の受け渡しが、基板
を垂直に立てた状態で行われるので、基板が重力による
変形作用を受け難くなり、搬送時に基板が撓むことを防
止することができる。
【0024】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、ロードロック室4、プロセス室5、及びヒート
室6を各1ずつしか図示してないが、ロードロック室
4、プロセス室5、及びヒート室6が複数設けられ、又
は、その他のチャンバが設けられたものであっても構わ
ない。また、基板搬送システム1のホルダ7に設けられ
た収納部71には、その両側部に開口部が設けられ、こ
の両側部において基板の出し入れが可能となるように構
成されているが、収納部71のいずれか一方の側部にの
み開口部が設けられ、その開口部のみから基板の出し入
れが可能となるように構成してもよい。また、ホルダ7
が最良の実施形態として円柱形状体のものを示したが、
角柱形状等、その他の構成であっても構わない。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明に係る基板搬送シス
テムによれば、基板を垂直に立てた状態で垂直方向の中
心軸回りに回転することによりチャンバからチャンバへ
の基板の搬送を行うようにしているので、水平状態で基
板を搬送ロボットによって搬送するシステムに比べて搬
送室を小型に構成することができ、基板の形状が大きく
なっても、全体形状が大型化することを抑えることがで
きる。また、搬送室内に設けられたホルダのスリット状
収納部のみを真空排気するだけでよい構成とすることが
可能で、これにより、真空排気を必要とする容積は小さ
くなり、真空排気に要する時間が短くなり、作業効率の
向上を図ることが容易となる。さらに、基板を垂直に立
てた状態で搬送するので、基板を水平に寝かせた状態で
搬送する場合のように重力による変形作用を受けること
が少なく、搬送時の基板の撓みを防止することができ
る。
【0026】また、基板を保持するホルダを円柱形状体
とし、搬送室内において、この円柱形状体とハウジング
との間、及びホルダのスリット状収納部内部のみに空隙
が存在するように構成することにより、搬送室内におい
て真空排気を行わなければならない容積を大幅に低減す
ることができる。
【0027】また、ホルダのスリット状収納部を複数設
けて、同時に複数の基板を搬送することができるように
構成することにより、作業効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板搬送システムを
示す斜視図である。
【図2】上記基板搬送システムの横断面図である。
【図3】上記基板搬送システムの側断面図である。
【図4】プロセス室の側断面図である。
【図5】(a)乃至(e)は収納部と各チャンバとの基
板の受け渡しの様子を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る基板搬送システム
における収納部及びチャンバの構成を示す概略図であ
る。
【図7】上記基板搬送システムにおける収納部とチャン
バとの間での基板の受け渡しの様子を示す概略図であ
る。
【図8】従来の基板搬送システムの概略構成を示す上面
図である。
【図9】従来の基板搬送システムの概略構成を示す上面
図である。
【図10】従来の基板搬送システムの搬送室及び基板搬
送ロボット部分を示す斜視図である。
【図11】従来の基板搬送システムの搬送室及び基板搬
送ロボット部分の断面図である。
【符号の説明】
1,10 基板搬送システム 2 搬送室 4 ロードロック室(搬入出チャンバ) 5 プロセス室(処理チャンバ) 6 ヒート室(処理チャンバ) 7 ホルダ 9 ベアリング(搬送手段) 71 収納部 711 収納部 712 収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C23C 14/50 C23C 14/50 K C23F 4/00 C23F 4/00 A H01L 21/68 H01L 21/68 A H05K 13/02 H05K 13/02 (72)発明者 上野 泰弘 広島県福山市草戸町5丁目9番3号 A− 102 (72)発明者 吉原 寿人 広島県尾道市高須町5434番地 (72)発明者 藤田 直丈 岡山県浅口郡里庄町新庄587

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に所定のプロセス処理を施すための
    複数の処理チャンバの間で基板を搬送する基板搬送シス
    テムにおいて、 前記基板を垂直姿勢で立てた状態で外部から搬入出する
    搬入出チャンバ、及び同基板を同状態でプロセス処理の
    ために受け入れる前記複数の処理チャンバが略放射方向
    に配置され、これら一のチャンバから他のチャンバに対
    して前記基板を移送するための略円筒状の搬送室と、 前記搬送室の内部に、該搬送室の垂直な中心軸回りに回
    転自在に軸心が設けられ、前記基板を立てた状態で保持
    するスリット状の収納部を有するホルダと、 前記各チャンバとホルダとの間で前記基板を搬送する搬
    送手段とを備え、 少なくとも前記スリット状の収納部内を真空排気可能と
    し、前記一のチャンバと前記ホルダとの間で前記基板の
    受け渡しを行い、さらに前記基板を受け取った前記ホル
    ダを回転させてから該ホルダと他のチャンバとの間で前
    記基板の受け渡しを行うことにより該基板を移送する構
    成としたことを特徴とする基板搬送システム。
  2. 【請求項2】 前記ホルダは円柱形状体として構成され
    ると共に、真空排気される前記搬送室内に、該搬送室を
    構成するハウジング内壁面周方向に小間隙を介して回転
    自在に設けられ、 前記チャンバは、前記搬送室のハウジングの外壁面に、
    該チャンバの開口と該ハウジングに開けられた開口とを
    突き合わせた状態で取り付けられ、 前記ホルダのスリット状収納部のスリット開口が前記ハ
    ウジングの開口と対向したとき、前記スリット状収納部
    と前記チャンバとが連通可能となるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記ホルダのスリット状収納部が積層方
    向に複数設けられると共に、複数のチャンバが前記ホル
    ダの回転中心に対し対角位置に配設され、前記ホルダと
    前記チャンバとの間で複数の基板の受け渡しを同時に行
    うことができるようにしたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の基板搬送システム。
JP9260579A 1997-09-25 1997-09-25 基板搬送システム Withdrawn JPH1191943A (ja)

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