JPH1191750A - ラベル貼付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】収納カセットにセットした多数枚の被貼付物に
ラベルを貼付する途中でも、別の種類等の被貼付物一枚
だけに簡単にラベルを貼付することができる。 【解決手段】多数枚の厚紙４８にラベル１７を貼付する
場合には、多枚用収納カセット４４に厚紙４８を積層さ
せて多枚用収納カセット４４をカセット取付装置４５に
取り付けて使用し、別の種類の厚紙４８一枚だけにラベ
ル１７を貼付したい場合には、単枚用収納カセット８６
をカセット取付装置４５に取り付けて使用する。このた
め、多枚用収納カセット４４にセットした多数枚の厚紙
４８にラベルを貼付する途中でも、単枚用収納カセット
８６をカセット取付装置４５に取り付けることによっ
て、別の種類等の厚紙４８一枚だけに簡単にラベル１７
を貼付することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はラベル貼付装置に係
り、特に積層された平板状の被貼付物に順次ラベルを貼
付するラベル貼付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】積層された平板状の被貼付物に順次ラベ
ルを貼付するタイプのラベル貼付装置は、被貼付物を積
層するための収納カセットを備え、収納カセット内の最
上位に位置する被貼付物に、例えば帯状台紙から剥離さ
れてラベル貼付装置に向けて繰り出すように発行された
ラベルを貼付する。そして、この被貼付物を収納カセッ
トから引き抜きながらローラ等でラベル全体をなぞるこ
とによって、ラベルを被貼付物に完全に貼付するように
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のラベル貼付装置は、収納カセットに収納された
被貼付物にラベルを順次貼付する途中で、例えば、同じ
ラベルを別種類の被貼付物一枚だけに貼付したい場合に
も、その別種類の被貼付物の多数枚を収納カセットに積
層してセットしなくてはならず、大変使い難いと共に効
率が悪いという欠点がある。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、収納カセットにセットした多数枚の被貼付物
にラベルを貼付する途中でも、別の種類等の被貼付物一
枚だけに簡単にラベルを貼付することのできるラベル貼
付装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、貼付装置に向けて発行されたラベルを被貼付
物に貼付するラベル貼付装置に於いて、前記貼付装置
は、多数枚の前記被貼付物を積層して収納する多枚用収
納カセットと、一枚の被貼付物を収納する単枚用収納カ
セットと、前記ラベルが発行された発行位置の下方に、
前記多枚用収納カセットと前記単枚用収納カセットとが
交換可能に装着されると共に、前記多枚用収納カセット
を装着した時には、前記積層された被貼付物のうちの最
上位の被貼付物を引き抜くことにより下層側の被貼付物
を前記発行位置の真下まで順次上昇させる付勢手段を備
えたカセット取付装置と、前記カセット取付装置の前記
ラベル発行位置に取り付けられ、前記発行位置の真下に
ある被貼付物に前記発行されたラベルを押圧して貼付す
る押圧手段と、から成ることを特徴とする。

【０００６】本発明によれば、多数枚の被貼付物にラベ
ルを貼付する場合には、多枚用収納カセットに被貼付物
を積層させて多枚用収納カセットをカセット取付装置に
取り付けて使用し、別の種類の被貼付物一枚だけにラベ
ルを貼付したい場合には、単枚用収納カセットをカセッ
ト取付装置に取り付けて使用する。このため、多枚用収
納カセットにセットした多数枚の被貼付物にラベルを貼
付する途中でも、単枚用収納カセットをカセット取付装
置に取り付けることによって、別の種類等の被貼付物一
枚だけに簡単にラベルを貼付することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るラベル貼付装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。図１は、本発明のラベル貼付装置４０が組み込まれ
たラベル印字・貼付装置１０の全体構成図である。尚、
被貼付物として、平板状の四角い厚紙にラベルを貼付す
る例で説明する。

【０００８】帯状台紙１６は、供給リール１４にロール
状に巻回されると共に、多数のラベル１７が所定の間隔
で仮着されている（図６参照）。帯状台紙１６は、供給
リール１４から送出されて、ガイドローラ１８Ａに係合
しながら印字部１１に搬送される。帯状台紙１６は、印
字部１１に搬送される途中でセンサー１９によりラベル
１７の先端位置が検出され、検出された検出信号が印字
タイミング信号として印字部に出力される。一方、イン
クリボン用供給リール２２に巻回されたインクリボン２
４も、印字部１１へ搬送される。印字部１１に搬送され
た帯状台紙１６とインクリボン２４は、印字部１１の印
字ヘッド２０とプラテンローラ２６とに挟持されてラベ
ル１７の所定位置に必要な印字が施される。印字された
ラベル１７は帯状台紙１６の搬送移動により剥離板２１
に搬送される。この剥離板２１は、先端が鋭角状に形成
され、ラベル１７が仮着された帯状台紙１６が剥離板２
１の先端で転向搬送されることにより、帯状台紙１６よ
りも剛性の大きなラベル１７は、帯状台紙１６から剥離
されて貼付装置４０の方向に繰り出される。これによ
り、ラベル１７は印字装置から貼付装置４０に発行され
る。その後、ラベル１７が剥離された帯状台紙１６はガ
イドローラ１８Ｂを介して巻取リール２８に巻き取ら
れ、インクリボン２４はインクリボン用巻取リール３０
に巻き取られる。巻取リール２８の回転軸は、図示しな
い回転駆動源に連結されており、回転駆動源の駆動力に
よって帯状台紙１６を巻き取る。

【０００９】貼付装置４０は、ラベル受台４６と、押圧
手段である仮着ローラ５２と、多枚用収納カセット４４
と、単枚用収納カセット８６と、それぞれのカセットが
交換可能に装着されるカセット取付装置４５と、で構成
される。ラベル受台４６は、剥離板２１の近傍に設けら
れ、厚紙４８に発行されたラベル１７を貼付するラベル
発行位置に設けられる。ラベル受台４６の先端部には斜
面４７が形成され、ラベル受台４６の上面と斜面４７
は、ラベル１７が貼り付かないように非接触処理、例え
ばプラズマコーティングされる。そして、剥離板２１か
ら真っ直ぐに繰り出されたラベル１７は、ラベル受台４
６の上面にその先端部がはみ出た状態で載置される。

【００１０】多枚用収納カセット４４は、カセット取付
装置４５の中央板６４上にセットされ、被貼付物である
多数枚の厚紙４８を積層して収納する。多枚用収納カセ
ット４４に収納された厚紙４８は水平板６８の上に積層
され、その最上位置の厚紙４８は多枚用収納カセット４
４に取り付けられた多枚用収納カセット用圧着ローラ６
６に当接する。前記水平板６８には垂直板７０が直行す
る方向に取り付けられ、垂直板７０にはピン７２が設け
られる。このピン７２はカセット取付装置４５の側板４
５Ａに形成された長孔状のガイド孔７４に貫通して係合
すると共に、回転板７６の先端部に連結される。この回
転板７６は回転軸７８を支点として回動自在であり、ピ
ン７２の略反対側位置にピン８０が設けられる。このピ
ン８０にはスプリング８２の一端が取り付けられと共に
スプリング８２の他端はピン８４に固定される。これに
より、スプリング８２によって回転板７６は時計回り方
向に付勢されるので、水平板６８は垂直板７０のガイド
孔７４にガイドされて上昇する方向に付勢される。この
ため、最上に位置する厚紙４８が多枚用収納カセット４
４から引き抜かれると、水平板６８はスプリング８２の
付勢力によって上向きに移動し、次の厚紙４８を圧着ロ
ーラ６６に当接させる。この結果、積層された厚紙４８
は、順次ラベル発行位置であるラベル受台４６の真下に
移動する。

【００１１】仮着ローラ５２は、回動軸５６を支点とし
て回動するレバー５８に回動自在に支持され、ラベル受
台４６の上面に載置されたラベル１７を厚紙４８に押圧
して仮着する。レバー５８は回動軸５６を中心にして時
計方向に付勢されており、この回動軸５６は図１中の奥
側に設けられた電磁ソレノイド５４（図４参照）のプラ
ンジャ６０の先端に連接具６２を介して連結されてい
る。電磁ソレノイド５４が励磁されると、プランジャ６
０が図４中矢印方向に引っ込み、回転軸５６が時計方向
に回転し、レバー５８が反時計方向に回動する。それに
よって、仮着ローラ５２が下がりラベル受台４６の上面
からはみ出たラベル１７の先端部を厚紙４８に押圧して
仮着する。ラベル１７の先端部が仮着された厚紙４８は
取出路を手動で図中左方向に引き抜かれ、圧着ローラ６
６が、厚紙４８が引き抜かれる際にラベル１７全体をな
ぞり厚紙４８に貼付する。

【００１２】単枚用収納カセット８６は、例えば、多枚
用収納カセット４４に積層する厚紙４８とは別種類の厚
紙４８一枚だけにラベル１７を貼付したい場合にカセッ
ト取付装置４５に取り付けて使用する。図２は、単枚用
収納カセット８６の構造を示す正面側の断面図である。
単枚用収納カセット８６のラベル１７を収納する収納ケ
ース８９は、断面凹状をした樋形状に形成される。収納
ケース８９の両側板９０、９０の上端には折曲部９２が
形成される。収納ケース８９内の底面両側には、側板９
０に沿って厚紙４８の厚みよりやや厚めのスペーサ９
４、９４が設けられ、収納ケース８９の底面に固着され
る。これにより、スペーサ９４、９４同士の間に厚紙４
８を収納するスペースを形成すると共に、このスペーサ
９４により厚紙４８の幅方向の位置規制を行なう。収納
ケース８９内には、断面が逆凹状をしたフレーム９８が
設けれ、その両端部は中板９６を介してスペーサ９４に
固着される。そして、フレーム９８の両側板９８Ａに
は、単枚用収納カセット用圧着ローラ８８が回動自在に
支持される。この圧着ローラ８８のローラ径は、スペー
サ９４により形成されたスペースに収納した厚紙４８を
圧着可能な径に形成される。

【００１３】次に、単枚用収納カセット８６をカセット
取付装置４５に取り付ける構造について説明する。図３
に示すように、カセット取付装置４５の対向する側板４
５Ａの上端部には一対のガイドレール１００、１００が
形成される。一対のガイドレール１００にはブロック状
のストッパー１０２が設けられ、ストッパー１０２に
は、先端部１０４Ａがガイドレール１００に押圧する板
バネ１０４が取り付けられる。このストッパー１０２に
よって、単枚用収納カセット８６をカセット取付装置４
５に取り付けた時に、単枚用収納カセット８６に収納さ
れた厚紙４８がラベル発行位置であるラベル受台４６の
真下に位置決めされる。これにより、単枚用収納カセッ
ト８６を図３の矢印１０１方向に移動させることによ
り、折曲部９２がガイドレール１００に沿ってスライド
して板バネ１０４に挟み込まれ、単枚用収納カセット８
６がカセット取付装置４５に取り付けられる。

【００１４】次に、単枚用収納カセット８６と多枚用収
納カセット４４とを切り換える機構ついて説明する。図
５に示すように、カセット取付装置４５の縦長に形成さ
れた切換レバー１１４には、上下方向に長孔１１６が形
成され、長孔１１６には切換レバー１１４に取り付けら
れたピン１１７が貫通して係合する。これにより、切換
レバー１１４は、長孔１１６にガイドされて上下方向に
スライド自在に支持される。そして、この切換レバー１
１４に厚紙４８を載置する水平板６８が固定されてい
る。従って、切換レバー１１４の上端部を押し下げて切
換レバー１１４を下降させると、スプリング８２（図１
参照）の付勢力に抗して水平板６８が下降する。切換レ
バー１１４の下端部にはＬ字状の係合板１２０がピン１
１８に回動自在に支持されると共に、ピン１１８にはゼ
ンマイバネ１２２が設けられ、係合板１２０を図５の時
計回り方向に付勢する。係合板１２０の一端にはフック
１２４が固定され、係合板１２０の時計回り方向への回
転に伴ってフック１２４が回転すると、フック１２４は
側板４５Ａに支持されたピン１２６に係合する。これに
より、切換レバー１１４を下降した位置で保持させるこ
とができるので、切換レバー１１４に連動する水平板６
８をラベル受台４６から下方に離間させることができ
る。この状態で、多枚用収納カセット４４をカセット取
付装置４５内の水平板６８上にセットする。

【００１５】一方、解除レバー１０６は回動軸１０８を
支点として回動自在に設けられ、解除レバー１０６には
スプリング１１０の一端が取り付けられる。スプリング
１１０の他端は固定ピン１１２に固定され、このスプリ
ング１１０によって解除レバー１０６は時計方向に付勢
される。多枚用収納カセット４４を使用する際には、多
枚用収納カセット４４をカセット取付装置４５に取り付
けた後、解除レバー１０６の把持部１０６Ａを手動で反
時計方向に回転させて解除レバー１０６の下端を切換レ
バー１１４の係合板１２０のＬ字状部分に当接させる。
この当接により、フック１２４がゼンマイバネ１２２の
付勢力に抗して反時計回りに回転し、フック１２４がピ
ン１２６から外れる。フック１２４がピン１２６から外
れることにより、切換レバー１１４はスプリング８２の
付勢力により水平板６８と共に上昇する。これにより、
水平板６８に載置された厚紙４８はラベル受台４６の真
下まで上昇する。

【００１６】単枚用収納カセット８６をカセット取付装
置４５に取り付ける際には、切換レバー１１４を押し下
げてフック１２４をピン１２６に係合させることによ
り、水平板６８がスプリング８２の付勢力に抗して下降
しラベル受台４６から離間する。これにより、ラベル受
台４６の下方には、単枚用収納カセット８６をセットす
るスペースが形成される。

【００１７】このように、本発明のラベル貼付装置４０
によれば、多数枚の厚紙４８にラベル１７を貼付する場
合には、多枚用収納カセット４４に厚紙４８を積層させ
て多枚用収納カセット４４をカセット取付装置４５に取
り付けて使用し、別の種類の厚紙４８一枚だけにラベル
１７を貼付したい場合には、単枚用収納カセット８６を
カセット取付装置４５に取り付けて使用することができ
る。このため、多枚用収納カセット４４の使用と単枚用
収納カセット８６の使用との切り換えを容易且つ迅速に
行なうことができる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のラベル貼
付装置によれば、多枚用収納カセットにセットした多数
枚の被貼付物にラベルを貼付する途中でも、別の種類等
の被貼付物一枚だけに簡単にラベルを貼付することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のラベル貼付装置を組み込んだ印字・貼
付装置の全体構成図

【図２】単枚用収納カセットの構成を説明する正面側断
面図

【図３】単枚用収納カセットを多枚用収納カセットに取
り付ける構造を説明する斜視図

【図４】ソレノイド近傍の構成を示す説明図である。

【図５】多枚用収納カセットと単枚用収納カセットの切
り換え機構を説明する説明図

【図６】ラベルが仮着された帯状台紙の詳細を説明する
説明図

【符号の説明】

１０…ラベル印字・貼付装置 １６…帯状台紙 １７…ラベル ４０…貼付装置 ４４…多枚用収納カセット ４５…カセット取付装置 ４６…ラベル受台 ４８…厚紙 ５２…仮着ローラ ６６…多枚用収納カセット用圧着ローラ ６８…水平板 ８２…スプリング ８６…単枚用収納カセット ８８…単枚用収納カセット用圧着ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】貼付装置に向けて発行されたラベルを被貼
   付物に貼付するラベル貼付装置に於いて、 前記貼付装置は、 多数枚の前記被貼付物を積層して収納する多枚用収納カ
   セットと、 一枚の被貼付物を収納する単枚用収納カセットと、 前記ラベルが発行された発行位置の下方に、前記多枚用
   収納カセットと前記単枚用収納カセットとが交換可能に
   装着されると共に、前記多枚用収納カセットを装着した
   時には、前記積層された被貼付物のうちの最上位の被貼
   付物を引き抜くことにより下層側の被貼付物を前記発行
   位置の真下まで順次上昇させる付勢手段を備えたカセッ
   ト取付装置と、 前記カセット取付装置の前記ラベル発行位置に取り付け
   られ、前記発行位置の真下にある被貼付物に前記発行さ
   れたラベルを押圧して貼付する押圧手段と、 から成ることを特徴とするラベル貼付装置。