JPH1191550A - 車両用警報装置 - Google Patents

車両用警報装置

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JPH1191550A
JPH1191550A JP26181697A JP26181697A JPH1191550A JP H1191550 A JPH1191550 A JP H1191550A JP 26181697 A JP26181697 A JP 26181697A JP 26181697 A JP26181697 A JP 26181697A JP H1191550 A JPH1191550 A JP H1191550A
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JP
Japan
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brake
current position
vehicle
route
temperature
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JP26181697A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kikuchi
英明 菊地
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2400/00Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
    • B60G2400/80Exterior conditions
    • B60G2400/82Ground surface
    • B60G2400/824Travel path sensing; Track monitoring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2600/00Indexing codes relating to particular elements, systems or processes used on suspension systems or suspension control systems
    • B60G2600/04Means for informing, instructing or displaying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2800/00Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
    • B60G2800/01Attitude or posture control
    • B60G2800/012Rolling condition
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2800/00Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
    • B60G2800/24Steering, cornering
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2800/00Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2800/00Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
    • B60G2800/90System Controller type
    • B60G2800/91Suspension Control
    • B60G2800/912Attitude Control; levelling control
    • B60G2800/9124Roll-over protection systems, e.g. for warning or control

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  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Navigation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行予定経路の勾配状態に応じて適切にブレ
ーキフェードの警報を行う。具体的には、走行誘導経路
が下り坂である時には早期にブレーキフェード警報を行
うと共に、又、上り坂である時には、重要度が低くなる
傾向にあるブレーキフェード警報を規制する。 【構成】 経路推定手段3により推定された走行予定経
路と記憶手段2に記憶された勾配情報とから、走行予定
経路の勾配状態を検出して、その勾配状態が急激な下り
坂である際にはブレーキフェードの警報を行う、あるい
は、早めるように制御する警報手段5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用警報装置に関す
るものであり、特に車両のブレーキフェードに関する警
報を行うのに好適な警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキの状態を検出して、フェ
ード状態にある、もしくは、フェード状態に近い時に警
報を行うようにした警報装置は公知である。このような
警報装置においては、ブレーキパッドの温度を検出して
そのブレーキパッドの温度が所定温度以上である時には
警報を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、あ
くまでも、ブレーキパッドの温度が所定温度以上である
時には警報を行うようになっているため、車両の今後の
走行状況に応じて適切な警報を行っているとはいえなか
った。
【0004】すなわち、もし車両がこれから上り坂を走
行しようとする際には、ブレーキがフェード状態となっ
た場合であっても上り坂においては車両は減速方向の加
速度がかかるため、走行上あまり問題は大きくないと共
に、ブレーキの使用頻度及び使用量は必然的に少なくな
るため、ブレーキパッドの温度は下がる傾向(すなわ
ち、ブレーキフェードは解消される方向)にある。従っ
て、車両がこれから上り坂を走行しようとする際の警報
は運転者に対して不必要な情報となる可能性が多い。
【0005】一方、もし車両がこれから下り坂を走行し
ようとする際には、下り坂においては車両は減速方向の
加速度がかかりブレーキがフェード状態となればブレー
キによる制動性能が著しく低下するため、警報を行う必
要性は高い。又、ブレーキの使用頻度及び使用量は必然
的に多くなるため、ブレーキパッドの温度は上がる傾向
にある。従って、車両がこれから下り坂を走行しようと
する際の警報は運転者に対して必要な情報となる可能性
が多いと共に、実際にブレーキがフェード状態になるの
を防止するためにも早期に警報を行う必要がある。
【0006】従来技術においては、ブレーキパッドの温
度のみによって警報の要否を判定しているため、上記の
2つの今後の走行状況における課題を両立できていなか
った。
【0007】又、従来技術においては、ブレーキの温度
がフェード状態もしくはそれに準じた状態となってから
警報を行うようになっているので、下り坂の途中に警報
を行ったとしても、その警報が手後れになるという課題
も存在していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の車両用警報装置は図1に
示すように、車両の現在位置を検出する現在位置検出手
段1と、少なくとも道路情報とその道路情報の勾配情報
を含む地図情報を記憶する記憶手段3と、上記現在位置
検出手段1によって検出された現在位置からの車両の走
行予定経路を推定する経路推定手段2と、上記記憶手段
3に記憶された上記地図情報から上記走行予定経路の下
り坂状態を判定する下り坂状態判定手段4と、上記下り
坂状態判定手段4により判定された上記走行予定経路の
下り坂状態が所定の条件にあることが検出された際には
警報を行う警報手段5とを備えることを特徴としてい
る。
【0009】なお、好ましくは、上記所定の条件とは、
上記現在位置と上記走行予定経路上において上記現在位
置から所定距離離間した地点との高度差が所定値以上で
あることを特徴としている。
【0010】又、好ましくは、上記所定の条件とは、上
記現在位置から所定距離内の上記走行予定経路の下り高
度変化量が所定値以上であることを特徴としている。更
に、好ましくは、上記所定の条件とは、上記現在位置か
ら所定距離内の上記走行予定経路に高度変化率が所定値
以上の地点があることを特徴としている。
【0011】又、本発明の車両用警報装置は、車両の現
在位置を検出する現在位置検出手段1と、少なくとも道
路情報とその道路情報の勾配情報を含む地図情報を記憶
する記憶手段3と、上記現在位置検出手段1によって検
出された現在位置からの車両の走行予定経路を推定する
経路推定手段2と、上記記憶手段3に記憶された上記地
図情報から上記走行予定経路の下り坂状態を判定する下
り坂状態判定手段4と、車両のブレーキの温度を検出す
るブレーキ温度検出手段6と、上記下り坂状態判定手段
4により判定された上記走行予定経路の下り坂状態と上
記ブレーキ温度検出手段6により検出された上記温度と
に基づき警報を行う警報手段5とを備えることを特徴と
している。
【0012】なお、好ましくは、上記警報手段5は上記
走行予定経路の下り坂状態と上記温度とに基づき上記ブ
レーキがフェード現象を発生する可能性を演算するフェ
ード可能性演算手段5aを備え、上記警報手段5は上記
フェード可能性演算手段5aにより演算された上記可能
性が所定値以上であることが検出された際には、警報を
行うことを特徴としている。
【0013】又、好ましくは、上記ブレーキ温度検出手
段6は、上記ブレーキの過去の使用状況からブレーキの
温度を推定するブレーキ温度推定手段6aを備えること
を特徴としている。
【0014】更に、好ましくは、上記経路推定手段2
は、ナビゲーション装置7によって設定された経路誘導
路を上記走行予定経路とすることを特徴としている。
又、好ましくは、上記警報手段5は上記下り坂状態判定
手段4により判定された上記走行予定経路の下り坂状態
を上記警報と共に報知することを特徴としている。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、添付の図面を
参照して詳細に説明する。 <車両用警報装置の構成>図2は、本発明に基づく実施
例の車両用警報装置のシステムブロック図である。
【0016】まず、車両に搭載されたナビゲーション装
置について簡単に説明する。本発明の実施例におけるナ
ビゲーション装置は、CD―ROMなどに記憶された地
図情報をディスプレイに表示させる機能や、車両の現在
位置を検出してそれを上記地図情報に重ねて表示する機
能や、予め目的地を設定することによって最短時間でそ
の目的地に到達できる経路を演算してそれを上記地図情
報に重ねて表示する機能などが備えられている。
【0017】ナビゲーションCPU10には車速センサ
11、磁気センサ12、GPSセンサ13、操作スイッ
チ14、地図情報メモリ(ROM)15、ディスプレイ
16、スピーカー17、現在位置情報メモリ(RAM)
18、及び、経路誘導路メモリ19が接続されている。
【0018】ナビゲーションCPU10では、GPS衛
星からの信号をGPSセンサ13から入力して、その信
号に基づいて車両の現在位置の絶対座標を演算するとと
もに、車速センサ11と磁気センサ12とから車両の移
動距離と移動方向とを演算して、上記絶対座標とに基づ
いて車両の現在位置の相対座標を演算するようにプログ
ラムされている。なお、GPS衛星からの信号は所定の
周期で送信されるため、絶対座標はその所定の周期で演
算されることになるが、この相対座標は、その所定周期
を仮想的に短縮するために演算されるものであって、ナ
ビゲーションCPU10は、上記絶対座標もしくは上記
相対座標のうち最新の位置座標を車両の現在位置として
検出するようになっている。なお、検出された現在位置
の座標は軌跡表示等に用いるため、現在位置情報メモリ
18に最新の所定数のみメモリするようになっており、
ナビゲーションCPU10は例えば軌跡表示時などの所
望時に現在位置情報メモリ18にアクセスして、ディス
プレイ16に現在位置情報メモリ18に記憶された現在
位置の座標を表示するようになっている。
【0019】又、ナビゲーションCPU10は、上記の
ように検出された現在位置付近の地図情報を地図情報メ
モリ15から入力して、その現在位置付近の地図情報を
車両の現在位置を示すマークと共にディスプレイ16に
表示するように構成される。
【0020】更に、乗員が操作スイッチ14を操作して
目的地を設定すると、ナビゲーションCPU10は、設
定された目的地、検出された現在位置、及び、地図情報
メモリ15の記憶内容から、目的地まで最短時間で移動
できる経路を演算して経路誘導路メモリ19にメモリす
るようになっており、ナビゲーションCPU10は、経
路誘導路設定時、及び、ディスプレイ16における地図
情報のスクロール時などの所望時に経路誘導路メモリ1
9にアクセスして、ディスプレイ16に経路誘導路メモ
リ19に記憶された経路誘導路を表示するようになって
いる。
【0021】なお、17はナビゲーション用スピーカー
であって、例えば経路誘導時において、交差点を右左折
する時など、乗員に対して喚起を促す場合に作動される
ものである。
【0022】以上に示したナビゲーション装置の詳細な
構成、及び、その動作についてはすでに公知となってい
るものであるためここでは説明しない。なお、地図情報
メモリ15には、地図情報として、少なくとも道路地図
とその各々の道路の勾配情報とが記憶されている。この
勾配情報とは各々の道路の単位距離毎に勾配情報が記憶
されるようになっていても良いし、地形の等高線情報が
記憶されていて、その等高線情報と各々の道路との位置
関係によって間接的に各々の道路毎に勾配情報が検出さ
れ得るようになっていて良く、更には、道路の各ポイン
ト毎に高度情報が記憶されるようになっていても良い。
【0023】次に、本発明のポイントとなる車両用警報
装置の主要な構成部分について説明する。車両用警報装
置の制御を司るフェード警報CPU20には、車速セン
サ11、地図情報メモリ15、ディスプレイ16、スピ
ーカー17、現在位置情報メモリ18、経路誘導路メモ
リ19、フットブレーキペダルの操作状態を検出するブ
レーキ操作検出スイッチ21、図示しないブレーキパッ
トを図示しないブレーキディスクに押圧するブレーキ油
圧を検出するブレーキ油圧検出センサ22、外気温セン
サ23、ワイパの作動状態を検出するワイパスイッチ2
4が接続するように構成される。なお、ブレーキ操作検
出スイッチ21、及び、ブレーキ油圧センサ22に換え
て、図2の破線で示したようにブレーキパッドの温度を
直接検出するブレーキ温度検出センサ25を設け、フェ
ード警報CPU20に接続するように構成されても良
い。又、このブレーキ温度検出センサ25はブレーキフ
ェード状態を検出できるものであれば何でも良く、例え
ばブレーキディスクあるいはブレーキ油圧系の温度を検
出するセンサに変更しても良いことは言うまでもない事
である。
【0024】<車両用警報装置の動作>図3はフェード
警報CPU20の制御を示すフローチャートであって、
本発明の第1実施例に相当する。
【0025】第1実施例においては、後述する第2実施
例に比べて簡易的な制御を行っており、CPUに低価格
なものを使用できるという効果がある。まず、S100
にて制御がスタートされると、S101にて最新の現在
位置を現在位置情報メモリ18から読み出す。次にS1
02では、経路誘導路メモリ19から、現在位置を基準
とした所定距離(例えば2000m)以内の経路誘導路
を読み出す。S103ではS102で検出された経路誘
導路の勾配情報を地図情報メモリ15から読み出す。次
にS103にて読み出された勾配情報によって、S10
4にて所定距離(2000m)間の下り勾配量Aを算出
する。続いて、S105では、算出された下り勾配量A
が所定値(200m)以上であるか否かを判定する。
【0026】S105での判定が「はい」である時に
は、スピーカー17に警報音を発生させる(S106)
と共に、ディスプレイ16に警報内容と下り勾配状況を
表示し(S107)、S108にてリターンする。
【0027】スピーカー17の作動形態としては、単な
る警報ブザーであっても良いが、例えば音声合成によっ
て「この先、ブレーキフェード注意。」あるいは「エン
ジンブレーキを使用してください。」のような音声メッ
セージを発生させるようにすれば、乗員にとってより状
況判断が行いやすく、好適である。
【0028】又、ディスプレイ16の表示形態として
は、図4に示すように、平面現在位置マーク31a、道
路32、及び、経路誘導路33を表示した地図画面領域
34の下方に警報領域35を設定して、「ブレーキフェ
ード注意」等のメッセージ36を表示したり、この先の
経路誘導路33の勾配状態を垂直面現在位置マーク31
bと共に表示させて、乗員にとってより状況判断を行い
やすくしている。
【0029】S105の判定が「いいえ」である時に
は、S108に進み、リターンする。なお、下り勾配量
Aは、図5に示すように現在位置と、経路誘導路上にお
いて現在位置から所定距離(2000m)地点との高度
差として算出される下り勾配量Aとすれば、現在位置と
所定距離(2000m)地点の高度差を検出(例えば道
路の単位距離毎に記憶されている勾配情報を加算するな
ど)するだけで良く、制御が極めて簡単になり、更に低
価格のCPUを用いることが可能となる(図5におい
て、横軸は経路誘導路33に沿って現在位置から進行方
向への平面距離であって、縦軸は経路誘導路33の高度
を示している。)。なお、地図情報メモリが道路の各ポ
イント毎に高度情報が記憶されるようになっているタイ
プのものであれば、単純に現在位置の高度から所定距離
(2000m)地点の高度を除算するだけで良く、制御
が更に簡単になるという効果がある。
【0030】又、下り勾配量Aは、図6に示すように、
現在位置から所定距離(2000m)地点までの下り勾
配量のみを加算(道路の単位距離毎に記憶されている勾
配情報のうち下り成分のみを加算)して算出される純粋
な下り勾配量A1+A2とすれば、制御的には多少複雑
になるが、より精度の高い警報装置が可能となる。すな
わち、現在位置から所定距離(2000m)地点までの
間の上り勾配量が極めて大きい場合には(例えば急激な
上り勾配が500m続いた後、急激な下り勾配が残り1
500m続く場合)、図5の制御では下り勾配量が上り
勾配量によってスポイルされてしまい、本来なら警報を
行うべき急激な下り勾配なのに警報を行うことができな
いという問題点があるが、このような問題点を図6の制
御では解消できる。(図6においても、横軸及び縦軸は
図5と同じものを示している。) 更に、図示はしていないが、上記現在位置から所定距離
内の上記走行予定経路において下り高度変化率(純粋な
勾配)を検出しておいて、その下り高度変化率が所定値
以上である地点があるか否かを判定して、もしそのよう
な地点がある場合には警報を行うようにしても良い。こ
のように構成することによって、急激な下り勾配におい
てはブレーキの温度の上昇も急激に上がると考えられる
ため、このような急激な下り勾配が走行予定経路上に存
在する場合には警報することによって、ブレーキフェー
ドの発生を未然に報知できるという効果がある。
【0031】なお、図3のS103にて規定されている
所定距離、及び、S104にて比較されている所定値は
実験的に求められるものであり、少なくとも各々200
0mと200mに限ったものではないことは言うまでも
ない。
【0032】図7はフェード警報CPU20の制御を示
すフローチャートであって、本発明の第2実施例に相当
する。第2実施例においては、前述した第1実施例に比
べてブレーキの温度を検出あるいは推測してブレーキフ
ェードの可能性を検出するようになっており、より正確
な警報制御を行うことができるという効果がある。
【0033】まず、S200にて制御がスタートされる
と、S201にてブレーキの温度Tを検出もしくは演算
する。ここでいう検出とは、図2に示すブレーキ温度検
出センサ25によってブレーキパッドの温度を直接検出
するものである。又、ここでいう演算とは、後述するよ
うに、図2に示すブレーキ操作検出スイッチ21及びブ
レーキ油圧センサ22によってブレーキパッドの温度を
推測演算するものである。S201にて検出もしくは演
算されたブレーキパッドの温度Tが第1所定温度以下で
あるか否かをS202にて判定する。この第1所定温度
とはブレーキがフェードする温度から比べて極めて低い
温度であって、例えば60℃と設定されている。
【0034】S202での判定が「いいえ」である時に
は、すなわち、一般的には走行開始直後あるいはブレー
キを全く使用していない場合以外の場合には、S203
に進む。S203では最新の現在位置を現在位置情報メ
モリ18から読み出す。次にS204では、経路誘導路
メモリ19から、現在位置を基準とした所定距離(例え
ば2000m)以内の経路誘導路を読み出す。S205
ではS204で検出された経路誘導路の勾配情報を地図
情報メモリ15から読み出す。次にS205にて読み出
された勾配情報によって、S206にて所定距離(20
00m)間の下り勾配状態を演算する。続いて、S20
7では、S201にて検出もしくは演算されたブレーキ
パッドの温度Tが第2所定温度以上であるか否かを判定
する。この第2所定温度は第1所定温度よりも高い値と
なっており、ブレーキがフェードし始める温度を示すも
のであるが、各車種によって異なってくるものである。
従って、この第2所定温度は実験的に求められる。
【0035】S207での判定が「いいえ」である時に
は、S208に進む。S208においては、後述するよ
うに下り勾配状態及びブレーキの温度Tより、ブレーキ
フェードの可能性を演算する。ここでは、ブレーキフェ
ードの可能性を「大」、「中」、及び、「小」の3段階
に分けてそれらのうちいずれに該当するのかを演算して
決定するように構成される。その後S209に進み、S
208にて演算されたブレーキフェードの可能性が
「大」であるか否かを判定する。
【0036】S209での判定が「いいえ」である時に
は、S210に進む。S210においては、S208に
て演算されたブレーキフェードの可能性が「中」である
か否かを判定する。
【0037】S210での判定が「はい」である時に
は、S211に進む。S211においては、ディスプレ
イ16に警報内容と下り勾配状況を表示し、S212に
てリターンする。
【0038】なお、S202での判定が「はい」である
時、すなわちブレーキパッドの温度Tが第1所定温度よ
りも大きい場合、もしくは、S210での判定が「いい
え」である時、すなわちS208にて演算されたブレー
キフェードの可能性が「小」である場合にはS212に
進み、リターンする。
【0039】又、S207での判定が「はい」である
時、すなわちブレーキパッドの温度Tが第2所定温度以
上である場合、もしくは、S209での判定が「はい」
である時、すなわちS208にて演算されたブレーキフ
ェードの可能性が「大」である場合にはS213に進
み、スピーカー17に警報音を発生させる。その後S2
11に進み、ディスプレイ16に警報内容と下り勾配状
況を表示する。
【0040】スピーカー17の作動形態としては、単な
る警報ブザーであっても良いが、例えば音声合成によっ
て「この先、ブレーキフェード注意。」あるいは「エン
ジンブレーキを使用してください。」のような音声メッ
セージを発生させるようにすれば、乗員にとってより状
況判断が行いやすく、好適である。
【0041】又、ディスプレイ16の表示形態として
は、図4に示すように、平面現在位置マーク31a、道
路32、及び、経路誘導路33を表示した地図画面領域
34の下方に警報領域35を設定して、「ブレーキフェ
ード注意」等のメッセージ36を表示したり、この先の
経路誘導路33の勾配状態を垂直面現在位置マーク31
bと共に表示させて、乗員にとってより状況判断を行い
やすくしている。
【0042】上記のようなフローチャートによると、ま
ず、ブレーキの温度Tが極めて低温である場合には、下
り坂を連続的に走行してブレーキを踏みつづけた場合で
あっても、ブレーキフェードが発生するにはある程度の
時間が必要なので、この段階での警報は乗員にとって誤
警報、あるいは、不要の警報と考えられる。従って、ブ
レーキの温度Tが極めて低温である場合には警報は行わ
れないようになっているので、最適な警報制御を達成で
きるという効果がある。
【0043】又、ブレーキの温度Tが極めて高温であっ
て、ブレーキがフェードしているか又はそれに準じた状
態である時には、車両がこれから走行しようとしている
経路誘導路の下り勾配状況に係わらず、スピーカー17
及びディスプレイ16によって警報を行うようになって
いるので、平地でのブレーキ時でもフェードによってブ
レーキが利きにくいということを乗員に確実に報知で
き、予防安全が図れるという効果がある。
【0044】更に、ブレーキの温度Tが上記の極高温と
極低温の間である場合、車両がこれから走行しようとし
ている経路誘導路の下り勾配状況を考慮した上でのフェ
ードの可能性の「大」、「中」、「小」によって、警報
を「スピーカー17とディスプレイ16」、「ディスプ
レイ16のみ」、「警報なし」と切り分けているので、
正確な警報が可能となると共に、ブレーキフェードの危
険性があまり大きくない状況においてはスピーカー17
による警報は中止しているため、乗員の運転動作にとっ
てわずらわしい警報報知となることが防止できる。
【0045】<ブレーキ操作検出スイッチ及びブレーキ
油圧センサによるブレーキの温度の演算フロー>図8
は、ブレーキ操作検出スイッチ21及びブレーキ油圧セ
ンサ22によってブレーキの温度を演算するためのフロ
ーチャートであって、図7にて示したS201に対応す
るものである。
【0046】まず、S300にて制御がスタートされる
と、S301において、図2に示す外気温センサ23に
より外気温TAを検出する。次にS302において、も
しブレーキの温度Tが未設定であれば、ブレーキの温度
Tを外気温TAとする。そして、S303において、図
2に示す車速センサ11により車速Vを検出する。又、
S304にて図2に示すブレーキ操作検出スイッチ21
によりブレーキの操作状態を検出する。S305におい
ては、S304にてブレーキの操作の有無を判定する。
【0047】S305での判定が「はい」である時に
は、S306に進む。S306においては、図2に示す
ブレーキ油圧センサ22によりブレーキの油圧Pを検出
する。その後、S307にて、ブレーキペダルの操作に
よって加熱するブレーキの温度TをS303にて検出さ
れた車速V、ブレーキの油圧P(、及び、ブレーキの温
度Tが未設定である時には外気温TA)を用いて推測演
算する。具体的にはブレーキの温度T=T+P・V・k
1の式によって演算する。但し、k1は正の係数であ
る。そしてS308に進み、リターンする。
【0048】S305での判定が「いいえ」である時に
は、S309に進む。S309においては、図2に示す
ワイパスイッチ24によりワイパの作動状態を検出す
る。その後、S310にてワイパが作動状態であるか否
かを判定する。
【0049】S310での判定が「はい」である時に
は、S311に進む。S311においては、外気温TA
を補正する。すなわち、外気温TA=TA−T0の式を
用いて外気温TAが小さくなる方向に補正している。な
お、T0は正の定数である。この後、S312に進む。
S312においては、外気温TAによって冷却されるブ
レーキの温度Tを外気温TA、車速Vを用いて推測演算
する。具体的にはブレーキの温度T=T−(T−TA)
・VA・k2の式によって演算する。但し、k2は正の
係数である。又、VAは車速Vに関する変数であって、
図9に示される特性を持つ変数である。図9に示される
変数は、車速Vに対するブレーキの冷却性能を示すもの
であって、車速が零の状態から車速が増加するにつれて
徐々に増加していって所定値に収束する特性を持ってい
る。従って、この変数VA、及び、ブレーキの温度と外
気温との差T−TAを掛け合わせて係数を掛け合わせる
ことによって、ブレーキの温度低下を推定しているので
ある。そして、S308に進み、リターンする。
【0050】なお、S311にて外気温TAを補正して
いるのは、ワイパ作動時、すなわち雨天時にはブレーキ
ディスク及びブレーキパッドには水滴が付着してブレー
キの冷却性能は向上すると考えられるからである。
【0051】<下り勾配状態及びブレーキの温度Tによ
るブレーキフェードの可能性の演算フロー>図10は、
下り勾配状態及びブレーキの温度Tよりブレーキフェー
ドの可能性を演算するためのフローチャートであって、
図7にて示したS208に対応するものである。
【0052】基本的な考えとしては、経路誘導路上にお
いて現在位置から100m単位似て規定される複数の勾
配状態と現在位置におけるブレーキの温度Tとから、経
路誘導路上における現在位置からp・100m(pは1
から20まで)離間した地点でのブレーキの温度T
(p)を推測演算して、そのT(p)が大きい場合には
ブレーキフェードの可能性は大きいと判断し、そのT
(p)が小さい場合にはブレーキフェードの可能性は小
さいと判断し、更に、そのT(p)が大きくも小さくも
ない場合にはブレーキフェードの可能性は中と判断する
ようになっている。
【0053】まず、S400にて制御がスタートされる
と、S401において、フラグを0にする。その後、S
402に進み、pを1にする。又、S403にてT
(0)を図7のS201において検出もしくは演算され
たブレーキの温度Tとする。なお、ここでいうT(0)
は現在位置におけるブレーキの温度Tを示し、後述する
T(p)は経路誘導路上において現在位置からp・10
0m先におけるブレーキの温度を示すものである。次に
S404に進み、図2に示される地図情報メモリ15か
ら、現在位置からみて(p−1)・100mからp・1
00mの範囲内の走行誘導路の勾配情報を読み出す。次
にS405に進み、その現在位置からみて(p−1)・
100mからp・100mの範囲内の走行誘導路の平均
勾配Dpを算出する。なお、この平均勾配Dpは下り勾
配方向を正とする。その後、S406に進み、S405
において算出された平均勾配Dpが零以上であるか否か
を判定する。なお、ここで、平均勾配Dpが零以上であ
るということは下り勾配であることを示している。
【0054】S406での判定が「いいえ」である時に
は、S407に進む。S407においては、経路誘導路
上において現在位置からp・100m先におけるブレー
キの温度T(p)=T(p−1)−Doを演算する。な
お、Doは正の定数である。
【0055】S406での判定が「はい」である時に
は、S408に進む。S408においては、経路誘導路
上において現在位置からp・100m先におけるブレー
キの温度T(p)=T(p−1)+(Dp・k3−D
o)を演算する。なお、DoはS407にて規定された
Doと同じ正の定数であって、k3は正の係数である。
S407もしくはS408に続いてS409に進む。S
409においては、S407もしくはS408において
演算された、経路誘導路上において現在位置からp・1
00m先におけるブレーキの温度Tpが第2所定温度以
上であるか否かを判定する。なお、ここでいう第2所定
温度とは図7のS207において規定される第2所定温
度である。
【0056】S409での判定が「はい」である時、す
なわち、経路誘導路上において現在位置からp・100
m先におけるブレーキの温度Tpが第2所定温度以上で
ある場合には、S410に進む。S410においては、
経路誘導路上において現在位置からp・100m先にお
いてフェードが発生する可能性が高いと考えられるた
め、フェードの可能性は大と判定する。その後、S41
1に進み、リターンする。
【0057】S409での判定が「いいえ」である時、
すなわち、経路誘導路上において現在位置からp・10
0m先におけるブレーキの温度Tpが第2所定温度より
も小さい場合には、S412に進む。S412において
は、S407もしくはS408において演算された、経
路誘導路上において現在位置からp・100m先におけ
るブレーキの温度Tpが第3所定温度以上であるか否か
を判定する。なお、ここでいう第3所定温度とは、図7
のS202において規定される第1所定温度よりも高
く、図7のS207において規定されると共にS412
にて示される第2所定温度よりも小さい温度である。こ
の第3所定温度はブレーキフェードを発生しているわけ
ではないがフェードを発生させる温度に比較的近い値で
あって、具体的には実験等によってその温度が設定され
るものである。
【0058】S412での判定が「はい」である時に
は、S413に進む。S413においては、経路誘導路
上において現在位置からp・100m先におけるブレー
キの温度T(p)が、ブレーキフェードを発生している
わけではないがフェードを発生させる温度に比較的近い
値になると推測されるため、フラグを1に設定する。
【0059】その後、S414に進み、pが20である
か否かを判定する。又、S412での判定が「いいえ」
である時にも、S414に進み、pが20であるか否か
を判定する。
【0060】S414での判定が「いいえ」である時に
は、S415に進む。S415においては、pをp+1
に変更して、その後S404に進む。S414での判定
が「はい」である時には、S416に進む。S416に
おいては、フラグが1であるか否かを判定する。
【0061】S416での判定が「はい」である時に
は、S417に進む。S417においては、経路誘導路
上において現在位置からp・100m先においてフェー
ドが発生する可能性が中くらいと考えられるため、フェ
ードの可能性は中と判定する。その後、S411に進
み、リターンする。
【0062】S416での判定が「いいえ」である時に
は、S418に進む。S418においては、経路誘導路
上において現在位置からp・100m先においてフェー
ドが発生する可能性が小さいと考えられるため、フェー
ドの可能性は小と判定する。その後、S411に進み、
リターンする。
【0063】なお、このS404からS415までのル
ープによって、経路誘導路上において現在位置から20
00m先までのブレーキの温度(p)を順次推測演算し
ていくことになるが、この時、p=20(すなわち、現
在位置から2000m先の地点)まで推測演算しなくて
も、経路誘導路上において現在位置からp・100m先
におけるブレーキのの温度T(p)が第2所定温度以上
であれば、S404からS415までのループを中止し
て、強制的にブレーキフェードの可能性は大と判定する
ようになっているので、不要な制御を削減できるという
効果がある。
【0064】又、経路誘導路上において現在位置から2
000m先までのブレーキの温度(p)が第2所定温度
以上でなくても、経路誘導路上において現在位置からp
・100m先におけるブレーキのの温度T(p)がどこ
かの地点で第3所定温度以上となればフラグが1とな
り、最終的にブレーキフェードの可能性は中と判定され
るようになるため、フェードの可能性を確実に3段階に
判定することが可能となっている。
【0065】なお、S407あるいはS408におい
て、(p−1)・100mからp・100mの範囲内の
走行誘導路の平均勾配Dpによって、ブレーキの温度T
(p)の増加量あるいは減少量を推測演算しているが、
この推測演算について図11を用いて詳細に説明する図
11の横軸は、図10のS 405にて算出される(p−
1)・100mからp・100mの範囲内の走行誘導路
の平均勾配Dpを示し、図面の右手方向が下り勾配方
向、左手方向が上り勾配方向となっている。又、縦軸は
ブレーキの温度の増加量を示し、図面の上方向が加熱方
向、下方向が冷却方向となっている。
【0066】又、車両が上り勾配を走行している時に
は、基本的にブレーキを操作する可能性は少ないと考え
られるため、定数Doにて冷却されるように演算されて
いる。なお、図10、及び、図11においては、外気温
TAやワイパの作動状態等による補正は行っていない
が、図8のS309からS312に示している技術思想
を使ってより精度の高い推測演算を行っても良いことは
言うまでもないことである。
【0067】車両が下り勾配を走行している時には、走
行誘導路の平均勾配Dpの絶対値に比例してブレーキの
温度T(p)の増加量は大きくなると考えられる。従っ
て、横軸が零、縦軸が−Doである点から所定の正の係
数k3の傾斜角にて比例した特性を設定している。この
傾斜角は実験等により適宜設定されるものである。
【0068】なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で上記実施例を修正又は変形したものに適用可能であ
る。例えば、本実施例では、ナビゲーションCPU10
とフェード警報CPU20とは別CPUとして構成する
ようにしたが、ナビゲーションCPU10にフェード警
報CPU20の機能を持たせるようにして、フェード警
報CPU20を削除するようにしても良い。
【0069】又、本実施例では、外気温、ワイパ作動状
態などによってブレーキの温度を推測演算するようにし
ていたが、その他のセンサを用いて推測演算するように
しても良い。
【0070】更に、本実施例では、ナビゲーション装置
にて設定した経路誘導路を車両の走行予定経路としてい
たが、経路誘導路を設定していない場合などにおいても
走行予定経路を推定できるように構成しても良い。すな
わち、例えば走行している道路が1本道であればその道
を走行予定経路として推定するようにしても良いし、交
差点が前方にあったとしても全ての方向の道路を走行予
定経路として推定しても良い。後者の場合、各々の道路
について本実施例のような演算を行い、ブレーキフェー
ドの可能性が大きい、又は、中くらいであるという演算
結果が出れば、ブレーキフェードのに対する警報報知と
対象となる道路が識別可能となるような報知とを同時に
行うようにすれば良い。
【0071】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の車両用
警報装置に係わる請求項1に記載の発明によれば、走行
予定経路の下り坂状態に応じて警報を行うようになって
いるので、不必要な警報を行うことなく必要な警報を早
期に行え、適切な警報が達成できる。又、ブレーキの温
度がフェード状態もしくはそれに準じた状態となるまで
であっても、走行予定経路の下り坂状態に応じて警報を
行うようになっているので、乗員はその情報を基にブレ
ーキフェードを発生しないような運転を行うことが早期
に可能になり、ブレーキフェードに対する安全性が向上
できる。
【0072】また、請求項2に記載の発明によれば、単
に高度差を検出するだけで良いため、制御が簡単にな
る。また、請求項3に記載の発明によれば、所定距離内
の下り高度変化量を検出するため、精度の高い警報が可
能となる。
【0073】また、請求項4に記載の発明によれば、ブ
レーキフェードを発生しやすい急激な勾配を検出するた
め、早期かつ確実な警報が可能となる。また、請求項5
に記載の発明によれば、ブレーキの温度と走行予定経路
の下り坂状態に応じて警報を行うようになっているの
で、不必要な警報を行うことなく必要な警報を早期に行
え、更に精度の高い適切な警報が達成できる。
【0074】また、請求項6に記載の発明によれば、ブ
レーキフェードの可能性を演算して警報するようになっ
ているため、更に精度の高い警報を行うことができるま
た、請求項7に記載の発明によれば、ブレーキの温度を
直接検出するセンサを別途設ける必要がなく、低コスト
が達成可能となる。
【0075】また、請求項8に記載の発明によれば、走
行予定経路を別途設定するというわずらわしい操作を必
要とせず、警報の精度向上を図ることができる。また、
請求項9に記載の発明によれば、警報時において乗員が
状況判断を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施例の構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明に基づく実施例のシステムブロック図で
ある。
【図3】本発明に基づく第1実施例のフェード警報CP
U20の制御フローチャートである。
【図4】本発明に基づく実施例のディスプレイ16の表
示形態を示す図である。
【図5】本発明に基づく第1実施例の下り勾配量Aの算
出手順の第1実施形態を示す図である。
【図6】本発明に基づく第1実施例の下り勾配量Aの算
出手順の第2実施形態を示す図である。
【図7】本発明に基づく第2実施例のフェード警報CP
U20の制御フローチャートである。
【図8】本発明に基づく第2実施例のブレーキの温度の
演算フローチャートである。
【図9】本発明に基づく第2実施例の変数VAと車速V
との関係を示すグラフである。
【図10】本発明に基づく第2実施例のブレーキフェー
ドの可能性の演算フローチャートである。
【図11】本発明に基づく第2実施例の平均勾配Dpと
ブレーキの温度Tの増加量との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…現在位置検出手段、2…記憶手段、3…経路推定手
段、4…下り坂判定手段、5…警報手段、5a…フェー
ド可能性演算手段、6…ブレーキ温度検出手段、6a…
ブレーキ温度推定手段、10…ナビゲーションCPU、
11…車速センサ、12…磁気センサ、13…GPSセ
ンサ、14…操作スイッチ、15…地図情報メモリ、1
6…ディスプレイ、17…スピーカー、18…現在位置
情報メモリ、19…経路誘導路メモリ、20…フェード
警報CPU、21…ブレーキ操作検出スイッチ、22…
ブレーキ油圧センサ、23…外気温センサ、24…ワイ
パスイッチ、25…ブレーキ温度検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08G 1/0969 G08G 1/0969

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の現在位置を検出する現在位置検出手
    段と、 少なくとも道路情報とその道路情報の勾配情報を含む地
    図情報を記憶する記憶手段と、 上記現在位置検出手段によって検出された現在位置から
    の車両の走行予定経路を推定する経路推定手段と、 上記記憶手段に記憶された上記地図情報から、上記走行
    予定経路の下り坂状態を判定する下り坂状態判定手段
    と、 上記下り坂状態判定手段により判定された上記走行予定
    経路の下り坂状態が所定の条件にあることが検出された
    際には、警報を行う警報手段とを備えることを特徴とす
    る車両用警報装置。
  2. 【請求項2】上記所定の条件とは、上記現在位置と、上
    記走行予定経路上において上記現在位置から所定距離離
    間した地点との高度差が所定値以上であることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用警報装置。
  3. 【請求項3】上記所定の条件とは、上記現在位置から所
    定距離内の上記走行予定経路の下り高度変化量が所定値
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の車両用警
    報装置。
  4. 【請求項4】上記所定の条件とは、上記現在位置から所
    定距離内の上記走行予定経路に高度変化率が所定値以上
    の地点があることを特徴とする請求項1に記載の車両用
    警報装置。
  5. 【請求項5】車両の現在位置を検出する現在位置検出手
    段と、 少なくとも道路情報とその道路情報の勾配情報を含む地
    図情報を記憶する記憶手段と、 上記現在位置検出手段によって検出された現在位置から
    の車両の走行予定経路を推定する経路推定手段と、 上記記憶手段に記憶された上記地図情報から、上記走行
    予定経路の下り坂状態を判定する下り坂状態判定手段
    と、 車両のブレーキの温度を検出するブレーキ温度検出手段
    と、 上記下り坂状態判定手段により判定された上記走行予定
    経路の下り坂状態と上記ブレーキ温度検出手段により検
    出された上記温度とに基づき警報を行う警報手段とを備
    えることを特徴とする車両用警報装置。
  6. 【請求項6】上記警報手段は、上記走行予定経路の下り
    坂状態と上記温度とに基づき上記ブレーキがフェード現
    象を発生する可能性を演算するフェード可能性演算手段
    を備え、 上記警報手段は、上記フェード可能性演算手段により演
    算された上記可能性が所定値以上であることが検出され
    た際には、警報を行うことを特徴とする請求項5に記載
    の車両用警報装置。
  7. 【請求項7】上記ブレーキ温度検出手段は、上記ブレー
    キの過去の使用状況からブレーキの温度を推定するブレ
    ーキ温度推定手段を備えることを特徴とする請求項5に
    記載の車両用警報装置。
  8. 【請求項8】上記経路推定手段は、ナビゲーション装置
    によって設定された経路誘導路を上記走行予定経路とす
    ることを特徴とする請求項1あるいは請求項5のいずれ
    かに記載の車両用警報装置。
  9. 【請求項9】上記警報手段は、上記下り坂状態判定手段
    により判定された上記走行予定経路の下り坂状態を上記
    警報と共に報知することを特徴とする請求項1あるいは
    請求項5のいずれかに記載の車両用警報装置。
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