JPH1191513A - 自動車用フロントウインドガラスのデフロスト装置 - Google Patents

自動車用フロントウインドガラスのデフロスト装置

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Publication number
JPH1191513A
JPH1191513A JP9270598A JP27059897A JPH1191513A JP H1191513 A JPH1191513 A JP H1191513A JP 9270598 A JP9270598 A JP 9270598A JP 27059897 A JP27059897 A JP 27059897A JP H1191513 A JPH1191513 A JP H1191513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake duct
air
windshield
return pipe
garnish
Prior art date
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Pending
Application number
JP9270598A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Kawasaki
輝夫 川崎
Kiyohiko Obara
清彦 小原
Kuniaki Sasaki
邦明 佐々木
Toyokazu Endo
豊和 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントウインドガラスの広い範囲に曇り取
り用の暖気が行き渡り、短時間で曇り取りが可能となる
ようにした。 【解決手段】 フロントピラーガーニッシュ31とフロ
ントピラー28との間に第1の吸気ダクト33を設け、
天井32とルーフパネル29との間に第2の吸気ダクト
34を設けて、第2の吸気ダクト34の両端にそれぞれ
第1の吸気ダクト33の一端を連結すると共に、第1の
吸気ダクト33の他端に、一端が空気調和装置10の空
気導入室19に連通するリターン管35、36の他端を
連結して、第1および第2の吸気ダクト33、34に、
空気調和装置10のデフロスターから吹き出される空気
を吸い込むように吸込口33a,34aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用フロント
ウインドガラスの広範囲に亘って曇り取り可能なデフロ
スト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用フロントウインドガラス
のデフロスト装置は、図29に示すように、空気調和装
置1の暖気の吹き出し口2をインストルメントパネル3
の棚部3aにフロントウインドガラス4の下端部に対向
するように開口させて構成しており、吹き出し口2から
吹き出される暖気Fをフロントウインドガラス4の全面
に当てることが理想であるが、吹き出し口2を美装する
デフロスターグリル5の設置場所の制約やデフロスター
グリルのフィンの成形上の制約等から、暖気Fはフロン
トウインドガラスの下端部に吹き付けざるを得ず、吹き
付けられた暖気をフロントウインドガラス4の上端部へ
と導き這わせることによって、フロントウインドガラス
4の曇り取りを行うように意図していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吹き出
し口2から吹き出される暖気Fは、フロントウインドガ
ラス4の下端部に一旦当接して車室後方側に拡散F′し
てしまい、フロントウインドガラス4の面を這って上端
部側へ導かれる分が少なくなって、フロントウインドガ
ラス4の曇り取りに要する時間が長くなることがあっ
た。このような現象は、最近の自動車のデザイン上フロ
ントウインドガラスを寝かす形状を採用する場合に、顕
著に現れてしまう。
【0004】そこで、短時間に曇り取りを行うために、
暖気風量を多くすることが考えられるが、この対策を採
ることによって、エンジン側に負担が掛かり、動力性能
側に影響が出てしまう。
【0005】本発明は、このような点を考慮し、フロン
トウインドガラスの広い面積に曇り取り用の暖気が行き
渡り、短時間で曇り取りが可能となるよう意図した自動
車用フロントウインドガラスのデフロスト装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、自動車車体の一対のフロントピラー、フロントルー
フパネル及びカウルトップにより形成されたフロントウ
インドをフロントウインドガラスにより風防すべく、該
フロントウインドガラスの周端部を前記フロントピラ
ー、フロントルーフパネル及びカウルトップに取付けて
あり、前記フロントピラーの車室内側をフロントピラー
ガーニッシュにより美装被覆し、前記フロントルーフパ
ネルの車室側を天井の端末部又は該端末部に一端側を取
付けたルーフフロントガーニッシュの他端により美装被
覆するとともに、前記フロントウインドガラスの下端部
側におけるインストルメントパネルに自動車車室内の空
気調和装置の暖気の吹き出し口を開口させて、該吹き出
し口から吹き出される空気によって前記フロントウイン
ドガラスの曇り取りを行うようにした自動車用フロント
ウインドガラスのデフロスト装置であって、前記ピラー
ガーニッシュと両フロントピラーとの間に第1の吸気ダ
クトをそれぞれ装着し、該両第1の吸気ダクトの一端側
を、一端が前記空気調和装置の筐体内に連通するリター
ン管の他端側にそれぞれ連結して、前記第1の吸気ダク
トに、前記暖気の吹き出し口から吹き出される空気を前
記フロントピラーガーニッシュを挿通させ、前記リター
ン管を介して前記空気調和装置の筐体内に設置されたフ
ァンによって吸い込まれるように吸込み口を形成して構
成している。
【0007】請求項2記載の本発明は、自動車車体の一
対のフロントピラー、フロントルーフパネル及びカウル
トップにより形成されたフロントウインドをフロントウ
インドガラスにより風防すべく、該フロントウインドガ
ラスの周端部を前記フロントピラー、フロントルーフパ
ネル及びカウルトップに取付けてあり、前記フロントピ
ラーの車室内側をフロントピラーガーニッシュにより美
装被覆し、前記フロントルーフパネルの車室側を天井の
端末部又は該端末部に一端側を取付けたルーフフロント
ガーニッシュの他端により美装被覆するとともに、前記
フロントウインドガラスの下端部側におけるインストル
メントパネルに自動車車室内の空気調和装置の暖気の吹
き出し口を開口させて、該吹き出し口から吹き出される
空気によって前記フロントウインドガラスの曇り取りを
行うようにした自動車用フロントウインドガラスのデフ
ロスト装置であって、前記ピラーガーニッシュと両フロ
ントピラーとの間に第1の吸気ダクトをそれぞれ装着す
ると共に、前記フロントルーフパネルと天井との間に第
2の吸気ダクトを装着して、前記両第1の吸気ダクトの
一端側を、一端が前記空気調和装置の筐体内に連通する
リターン管の他端側にそれぞれ連結し、且つ、前記第2
の吸気ダクトの両端を、前記第1の吸気ダクトの他端側
に連結し、前記第2の吸気ダクトに、前記暖気の吹き出
し口から吹き出される空気を前記天井を挿通させ、前記
第1の吸気ダクトおよび前記リターン管を介して前記空
気調和装置の筐体内に設置されたファンによって吸い込
まれるように吸込み口を形成して構成している。
【0008】請求項3に記載の本発明は、自動車車体の
一対のフロントピラー、フロントルーフパネル及びカウ
ルトップにより形成されたフロントウインドをフロント
ウインドガラスにより風防すべく、該フロントウインド
ガラスの周端部を前記フロントピラー、フロントルーフ
パネル及びカウルトップに取付けてあり、前記フロント
ピラーの車室内側をフロントピラーガーニッシュにより
美装被覆し、前記フロントルーフパネルの車室側を天井
の端末部又は該端末部に一端側を取付けたルーフフロン
トガーニッシュの他端により美装被覆するとともに、前
記フロントウインドガラスの下端部側におけるインスト
ルメントパネルに自動車車室内の空気調和装置の暖気の
吹き出し口を開口させて、該吹き出し口から吹き出され
る空気によって前記フロントウインドガラスの曇り取り
を行うようにした自動車用フロントウインドガラスのデ
フロスト装置であって、前記ピラーガーニッシュと両フ
ロントピラーとの間に第1の吸気ダクトをそれぞれ装着
すると共に、前記フロントルーフパネルと天井との間に
第2の吸気ダクトを装着して、前記両第1の吸気ダクト
の一端側を、一端が前記空気調和装置の筐体内に連通す
るリターン管の他端側にそれぞれ連結し、且つ、前記第
2の吸気ダクトの両端を、前記第1の吸気ダクトの他端
側にそれぞれ連結し、前記第1の吸気ダクトに、前記暖
気の吹き出し口から吹き出されるる空気を前記フロント
ピラーガーニッシュを挿通させ前記リターン管を介して
前記空気調和装置の筐体内に設置したファンによって吸
い込まれるように吸込み口を形成すると共に、前記第2
の吸気ダクトに、前記暖気の吹き出し口から吹き出され
る空気を前記天井を挿通させ前記第1の吸気ダクトおよ
び前記リターン管を介して前記ファンによって吸い込ま
れるように吸込み口を形成して構成している。
【0009】請求項4記載の本発明は、自動車車体の一
対のフロントピラー、フロントルーフパネル及びカウル
トップにより形成されたフロントウインドウをフロント
ウインドガラスにより風防すべく、該フロントウインド
ガラスの周端部を前記フロントピラー、フロントルーフ
パネル及びカウルトップに取付けてあり、前記フロント
ピラーの車室内側をフロントピラーガーニッシュにより
美装被覆し、前記フロントルーフパネルの車室側を天井
の端末部又は該端末部に一端側を取付けたルーフフロン
トガーニッシュの他端により美装被覆するとともに、前
記フロントウインドガラスの下端部側におけるインスト
ルメントパネルに自動車車室内の空気調和装置の暖気の
吹き出し口を開口させて、該吹き出し口から吹き出され
る空気によって前記フロントウインドガラスの曇り取り
を行うようにした自動車用フロントウインドガラスのデ
フロスト装置であって、前記ピラーガーニッシュと両フ
ロントピラーとの間に第1の吸気ダクトをそれぞれ装着
するとともに、前記フロントルーフパネルと天井のフロ
ント側端末部を美装するルーフフロントガーニッシュと
の間に第2の吸気ダクトを装着して、前記両第1の吸気
ダクトの一端側を、一端が前記空気調和装置の筐体内に
連通するリターン管の他端側にそれぞれ連結し、且つ、
前記第2の吸気ダクトの両端を、前記第1の吸気ダクト
の他端側に連結し、前記第2の吸気ダクトに、前記暖気
の吹き出し口から吹き出される空気を前記天井を挿通さ
せ、前記第1の吸気ダクトおよび前記リターン管を介し
て前記空気調和装置の筐体内に設置されたファンによっ
て吸い込まれるように吸込み口を形成して構成してい
る。
【0010】請求項5記載の本発明は、前記第1の吸気
ダクトに形成する吸込口が、孔形状にして構成してい
る。
【0011】請求項6記載の本発明は、前記第2の吸気
ダクトに形成する吸込口が、孔形状にして構成してい
る。
【0012】請求項7記載の本発明は、前記第2の吸気
ダクトに形成する吸込口が、スリット形状にして構成し
ている。
【0013】請求項8記載の本発明は、前記第1の吸気
ダクトおよび第2吸気ダクトに形成する吸込口が、孔形
状にして構成している。
【0014】請求項9記載の本発明は、前記第2の吸気
ダクトに形成する吸込口のスリット形状を、フロントウ
インドガラスの車幅方向中央部で最も広く、車幅方向両
端部に行くにしたがって幅狭に形成して構成している。
【0015】請求項10記載の本発明は、前記第2の吸
気ダクトに形成する吸込口の孔の数を、フロントウイン
ドガラスの車幅方向中央部で最も多く、車幅方向両端部
に行くにしたがって漸減させて構成している。
【0016】請求項11記載の本発明は、前記第2の吸
気ダクトに形成する吸込口の孔の径を、フロントウイン
ドガラスの車幅方向中央部で最も大きく、車幅方向両端
部に行くに従って漸減させて構成している。
【0017】請求項12記載の本発明は、前記リターン
管と第1の吸気ダクトとが、前記フロントピラーガーニ
ッシュの表裏両面側に両端部が突出した環状のフランジ
部に、リターン管の他端側および第1の吸気ダクトの一
端側をそれぞれ嵌入して、連結して構成している。
【0018】請求項13記載の本発明は、前記リターン
管と第1の吸気ダクトとが、フロントピラーガーニッシ
ュに貫通孔を設け、該貫通孔のインストルメントパネル
側の先端に内方に突出する折曲フランジ部を形成すると
共に、この折曲フランジに対向するように前記リターン
管の他端側先端部に内向きフランジを形成して、該内向
きフランジに前記折曲フランジとを面当たりで当接さ
せ、且つ第1の吸気ダクトの先端部を前記折曲フランジ
部に当接するまで前記貫通孔に前記フロントピラー側よ
り嵌入し連結して構成している。
【0019】請求項14記載の本発明は、前記第1の吸
気ダクトと前記リターン管とが、どちらか一方の先端に
先細りのテーパー部を形成し、該テーパー部に他方の先
端部を線当たりにつき当てて連結され構成している。
【0020】請求項15記載の本発明は、前記第1の吸
気ダクトと前記リターン管とが、どちらか一方の先端に
先太りのテーパー部を形成し、他方に先細りのテーパー
部を形成して、両テーパー部を面当たりにつき当てて、
連結され構成している。
【0021】請求項16記載の本発明は、前記第1の吸
気ダクトと前記リターン管とが、どちらか一方の先端を
凹球面に形成すると共に、他方の先端を凸球面に形成し
て、該凹凸球面同士をつき当てて、連結され構成してい
る。
【0022】請求項17記載の本発明は、前記第1の吸
気ダクトと前記第2の吸気ダクトとは、両吸気ダクトの
先端に、それぞれ軸線方向に対して車幅方向外側下方に
傾斜するフランジ部を形成し、該両フランジ部を付き合
わせることにより連結している。
【0023】請求項18記載の本発明は、前記フロント
ピラーガーニッシュの裏面側短手方向両側部に互いに対
向する一対の凸状取付片を長手方向に複数組立設し、該
両凸状取付片の間における前記フロントピラーガーニッ
シュの裏面側に第1の吸気ダクトを載置して、前記両凸
状取付片を、前記第1の吸気ダクトを抱持するように載
置したブラケット片の両端に形成した取付孔に挿通させ
て取着して、前記第1の吸気ダクトを前記フロントピラ
ーガーニッシュの裏面に取り付け、且つ前記ブラケット
片に前記フロントピラーガーニッシュを前記フロントピ
ラーに取り付けるためのクリップ座を設けて構成してい
る。
【0024】請求項19記載の本発明は、前記第1の吸
気ダクトは、一対のダクト片のうち一方のダクト片の短
手方向両側部に取付フランジを形成して、該取付けフラ
ンジと他方のダクト片とを重ね合わせて構成し、且つ、
前記フロントピラーガーニッシュの裏面側短手方向両側
部に一対の凸状取付片を設けると共に、該凸状取付片を
前記取付フランジの取付孔に装着して取着されており、
前記他方のダクト片に前記フロントピラーガーニッシュ
をフロントピラーに取り付けるためのクリップ座を取り
付けて構成している。
【0025】請求項20記載の本発明は、前記第1の吸
気ダクトの両端部を、それぞれ環状のシール部材の側壁
に刻設された環状溝に嵌合し、該シール部材のシールリ
ップ部を有する内孔に、前記リターン管の他端及び第2
の吸気ダクトの両端をそれぞれ嵌入して構成している。
【0026】請求項21記載の本発明は、前記シール部
材の外周を前記フロントピラーガーニッシュの内面に弾
接させるように構成している。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳述する。
【0028】図1は、本発明の実施の形態を採用した自
動車の運転席付近から見た一部破断斜視図、図2は図1
のII−II断面図、図3は図1における要部を拡大し
て示す斜視図、図4は本発明実施の形態による空気調和
装置を説明するための構成概念図である。
【0029】図において、10は、空気調和装置で、図
4に示すように、ファン11、エバポレーター12、ヒ
ーター13をケース14に収容して構成している。
【0030】ケース14の一端側には、外気導入口15
及び車室内気導入口16がシャッター17及び18によ
りそれぞれ開閉可能に設けられて、ファン11の吸引に
より外気又は車室内気をケース14及びファン11によ
って区画形成された空気導入室19に吸引するようにな
っている。
【0031】ケース14内におけるファン11の後流側
には、エバポレータ12が配され、さらに後流には、ヒ
ーター13が配されている。このヒーター13は、ケー
ス14の一側側に偏奇して設けられて、暖気導入通路2
0Aを形成し、ケース14の他側側を冷気導入通路20
Bに形成している。そして、シャッター21によって、
エバポレータ12側から排出される冷気を、ヒーター1
3側を通して暖気として流すか直接冷気として流すかを
振り分けている。
【0032】ヒーター13の後流側におけるケース14
の他端側には、上部に暖気の吹き出し口22が設けら
れ、側部に換気吹き出し口24が設けられ、又下部に足
側吹き出し口25が設けられて、それぞれインストルメ
ントパネル23を貫通して車室内に開口している。
【0033】吹き出し口22は、シャッター22aによ
り開閉されるようになっていて、又先端が二股に分かれ
て、それぞれデフロストダクト26、26が連結されて
いて、このデフロストダクト26、26は、フロントウ
インドガラスの中央部を挟んで両側に配置されるように
インストルメントパネル23に設けられている。換気吹
き出し口24及び足側吹き出し口25は、それぞれシャ
ッター24a,25aによって開閉口されるようになっ
ている。
【0034】又、一対のフロントピラー28、カウルト
ップ30及びルーフパネル29により、略矩形状の開口
部のフロントウインド27Aが形成されていて(但し、
ソフトトップ車にはこのルーフパネル29はないので、
コ字状に形成されている)、このフロントウインド27
Aは、その周端部がフロントピラー28、ルーフパネル
29及びカウルトップ30に接着により取付けられたフ
ロントウインドガラス27によって風防されている。フ
ロントウインドガラス27の縁部には、図2に示すよう
に、内側より黒プリント部74が形成されていて、前記
接着部が外側より見えないようになっている。
【0035】フロントピラー28の車室側は、フロント
ピラーガーニッシュ31により美装被覆されており(特
に図3参照)、ルーフパネル29の車室側は、天井32
の端末部により美装被覆されている(特に図2参照)。
【0036】そして、図3によれば、デフロストダクト
26及びリターン管35、36が装着された空気調和装
置10をカウルトップ30(或いはダッシュパネル4
0)に取付けられると共に、フロントピラーガーニッシ
ュ31をフロントピラー28に取付け、その後、インス
トルメントパネル23をカウルトップ30(或いはダッ
シュパネル40)に取付けるようにしている。
【0037】フロントピラー28とピラーガーニッシュ
31との間に、第1の吸気ダクト33がそれぞれ装着さ
れており、又、前記ルーフパネル29と天井32との間
に、第2の吸気ダクト34が装着されていて、第1の吸
気ダクト33の一端と第2の吸気ダクト34両端とは、
それぞれフロントウインド27の上側角部において互い
に連結されている。そして、第1及び第2の吸気ダクト
33、34には、互いに間隙をおいて複数個の吸込口3
3a,34aが穿設されており、この吸込口33a,3
4aに対向して、フロントピラーガーニッシュ31及び
天井32には、貫通孔31a,32aが穿設されてい
る。
【0038】両第1の吸気ダクト33の他端は、それぞ
れリターン管35、36の一端が図5(1)に示すよう
にフロントピラーガーニッシュ31に別体のカラー39
を介してそれぞれ連結している。或いは図5(2)に示
すように、フロントピラーガーニッシュ31の表裏両面
側に両端部を突出させて、環状のフランジ部31bを形
成し、先ず、第1の吸気ダクト33を環状のフランジ部
31bに嵌入して、フロントピラー31とフロントピラ
ーガーニッシュ34とを組み立てておき、その後、リタ
ーン管35(36)を環状のフランジ部31bに嵌入す
るようにしている。従って、環状のフランジ部31bと
第1の吸気ダクト33及びリターン管35(36)との
間にシール材を介在させても良い。
【0039】そして、リターン管35、36の他端は互
いに集合37して、空気調和装置10の空気導入室19
に開口37aしており、この開口部37aは、シャッタ
ー38により開閉されるようになっている。
【0040】なお、上記実施の形態では、空気導入室1
9は、ファン11の上流側に設けたが、これに限定され
ることなく、ファン11の下流側に設ける場合がある。
この場合、静圧及び流動負圧のトータル圧が負圧となる
場所を選択する。
【0041】図4において、通常の空気調和作用を説明
すると、外気導入の場合には、シャッター17を開放し
て、外気導入口15を開口し、内気循環の場合には、こ
のシャッター17を閉じシャッター18を開放して、車
室内気導入口16を開口する。この場合、リターン管3
5、36の集合部37の開口部37aをシャッター38
により閉口しており、デフロスターとしての吹き出し口
22もシャッター22aにより閉口している。
【0042】そして、ファン11を回動すると、外気又
は内気が空気導入室19を通ってエバポレーター12に
導入されて冷気となり、さらに、シャッター21によっ
て振り分けられて、冷気が直接或いはヒーター13によ
って暖気となって、換気吹き出し口24及び足側吹き出
し管25へと導出し、車室内の空気調和を行うようにな
っている。
【0043】又、フロントウインドウガラス27が、車
内外の温度差等により曇った場合には、デフロストすべ
く、シャッター17、18、24a、25aはそれぞ
れ、外気導入口15、車室内気導入口16、換気吹き出
し口24及び足側吹き出し管25を閉口し、シャッター
21が冷気導入通路20B側を閉口し、暖気導入通路2
0A側を開口する。又、シャッター22aを開扉して暖
気の吹き出し口22を開口しておくと共に、シャッター
38を開扉して開口部37aを開口しておく。
【0044】この状態で、ファン11を回動すると、ヒ
ーター13によって空気が暖気Fとなって、吹き出し口
22よりデフロスタダクト26を通って、フロントウイ
ンドガラス27側へ吹き付けられる。この時、リターン
管35内はファン11の回動によって負圧となることか
ら、リターン管35の連通している第1の吸気ダクト3
3及び第2の吸気ダクト34内も負圧となる。
【0045】この結果、前記デフロスタダクト26によ
り吹き出され暖気Fは、貫通孔31a,32aを通っ
て、吸込口33a,34aより、第1の吸気ダクト3
3、第2の吸気ダクト34内に吸い込まれることによっ
て、フロントウインドガラス27の表面を這うことにな
って、フロントウインドガラス27を広い範囲に亘っ
て、しかも短時間で曇り取りを行うことになる。
【0046】図6は、空気調和装置10、リターン管3
5、36、インストルメントパネル23及び第1の吸気
ダクト33が組み付けられたフロントピラーガーニッシ
ュ31の組み立て方法の一例を示す分解斜視図である。
図6によれば、デフロスタダクト26が装着された空気
調和装置10をカウルトップ30或いはダッシュパネル
40に取付けるとともに、フロントピラーガーニッシュ
31をフロントピラー28に取付け、その後、リターン
管35、36が装着されたインストルメントパネル23
をカウルトップ30(或いはダッシュパネル40)に取
付けるようにしている。
【0047】この場合、図7に示すように、フロントピ
ラーガーニッシュ31に貫通孔31を設け、この貫通
孔31のインストルメントパネル30側の先端に貫通
孔31の中心方向に突出する折曲フランジ部31
形成すると共に、この折曲フランジ部31に対向する
ようにリターン管35(36)の先端部に内向きフラン
ジ35を形成して、これら両フランジ部31と35
とを面当たりに当接させ、且つ第1の吸気ダクト31
の先端部を折曲して、内向きフランジ31に当接する
まで貫通孔31にフロントピラー28側より嵌入し
て、リターン管35(36)及び第1の吸気ダクト33
とを連結する場合が考えられる。
【0048】この場合、折曲フランジ部31と内向き
フランジ部35との間にシール材を介在させても良
い。
【0049】図8は、インストルメントパネル23及び
フロントピラーガーニッシュ31の組み立て方法の他の
例を説明するための両者の結合部付近を示す斜視図、図
9は図8のIX−IX断面図であり、この方法では、インス
トルメントパネル23を先ずカウルトップ30或いはダ
ッシュパネル40に取り付けた後、予めインストルメン
トパネル23に装着したリターン管35(36)に、第
1の吸気ダクト33を後述する方法でフロントピラーガ
ーニッシュ31と組み付けた状態の第1の吸気ダクト3
3を、後述の図10(1),(2),(3)或いは図2
0に示すような方法で、嵌入装着し、フロントピラー2
8の車室側を美装している。
【0050】なお、リターン管35(36)と第1の吸
気ダクト33との嵌入は、シール部材を介在させても良
い。
【0051】図10は、リターン管35(36)と第1
の吸気ダクト33とを連結する方法の他の例を示してい
る。
【0052】図10(1)の場合は、リターン管35の
先端をフロントピラー28に略平行になるように折曲3
し、第1の吸気ダクト33の先端に先細りのテーパ
ー部33を形成して、折曲部35の先端をテーパー
部33に線当りで突き当てて、リターン管35(3
6)と第1の吸気ダクト33とを連結している。
【0053】なお、テーパー部33を、第1の吸気ダク
ト33の先端部に代えて、リターン管35側に設けるこ
とも考えられる。
【0054】図10(2)の場合は、前記折曲35
先端を先太りのテーパー部35aに形成して、第1の
吸気ダクト33のテーパー部33に面当りに突き当て
て、シール性の向上が図れる用にリターン管35(3
6)と第1の吸気ダクト33とを連結している。
【0055】なお、両テーパー部33と35aとの
間にシール部材を介在させてもよく、又、先太りのテー
パー部35aを第1の吸気ダクト33側に、先細りの
テーパー部をリターン管35(36)側に設けることも
考えられる。
【0056】図10(3)は、テーパー部35aを凹
状の球面形状にし、テーパー部33を凸状の球面形状
に形成して突き当てており、リターン管35(36)と
第1の吸気ダクト33とが多少傾いて取付けられても、
この傾きを吸収するようになっている。
【0057】なお、両テーパー部33と35aとの
間にシール部材を介在させてもよく、又、両テーパー部
33及び35aの球面形状を凹凸逆にしても良い。
【0058】図11及び図12は、第1の吸気ダクト3
3と第2の吸気ダクト34との連結方法の一例を示すも
ので、第1の吸気ダクト33の下端側をインストルメン
トパネル23等に取り付けられたリターン管35に嵌合
した後、上端側を第2の吸気ダクト34と連結する為
に、両吸気ダクト33、34の先端に、それぞれ軸線方
向に対して車幅方向外側下方に傾斜するフランジ部4
1、42が形成されており、両フランジ部41、42を
付き合わせることにより、第1の吸気ダクト33と第2
の吸気ダクト34ととを連結するもので、図13(1)
に示すように正常な位置に連結される場合の他、図13
(2)及び(3)に示すように、第1の吸気ダクト33
と第2の吸気ダクト34とが多少ずれたとしても、フラ
ンジ部41、42の存在により、ずれを吸収して連結で
きるように意図しており、例えば、ルーフパネル29に
第2の吸気ダクト34を取付けて、その後、フロントピ
ラー28に取付けた第1の吸気ダクト33を第2の吸気
ダクト34に連結する場合に、第1の吸気ダクト33と
第2の吸気ダクト34とが互いに軸線方向に対して多少
ずれたとしても、両フランジ、例えばフランジ部42が
フランジ部41上をスライドすることになるが、第1及
び第2の吸気ダクト33、34とを密接に連結すること
ができる。
【0059】なお、両フランジ部41及び42の間にシ
ール部材を介在させても良い。
【0060】図14は、フロントピラーガーニッシュ3
1に第1の吸気ダクト33を組み付ける方法の一例を示
す裏面斜視図であり、この場合によると、略コ字状に形
成されたフロントピラーガーニッシュ31の裏面側に、
長手方向に複数個のリブ43を互いに間隙を明けて立設
してあり、このリブ43の略中央部には、円弧状凹部4
3aが形成されていて、第1の吸気ダクト33が載置さ
れるようになっている。この第1の吸気ダクト33は、
断面が偏平型略円形を呈している。
【0061】又、フロントピラーガーニッシュ31の裏
面側におけるリブ43の間には、第1の吸気ダクト33
を挟むように、一対の係止爪44及び凸状取付片45、
46が立設されており、係止爪44は、第1の吸気ダク
ト33の切り欠き部47に係合し(図15参照)、凸状
取付片45、46は、フロントピラーガーニッシュ31
の長手方向に複数個立設され、その間に第1の吸気ダク
ト33を位置させて、しかも第1の吸気ダクト33の側
部に突設した取付フランジ48及びこの取付フランジ4
8と共に第1の吸気ダクト33を抱持するように取付フ
ランジ48上に載置されたブラケット片49を貫いて突
出し、その頭部を高周波溶着等により溶融して茸傘状に
潰し、ブラケット片49に取着されて、第1の吸気ダク
ト33をフロントピラーガーニッシュ31に取り付けて
いる(図16参照)。
【0062】なお、凸状取付け片45、46は、ネジに
よる取付けるようなボス状のものでも良い。
【0063】さらに、ブラケット片49は、樹脂製とし
て、ブラケット片49の外側に、図16に示すようなク
リップ座50を一体に設けており、これは第1の吸気ダ
クト33が鉄板をプレス成形して形成されていることか
ら、クリップ座をプレス成形で一体に形成することが困
難なために対処している。
【0064】そしてクリップ座50には、鉄板製のクリ
ップ50aを組み付けて、アウターパネル28ととも
にフロントピラー28を構成するインナーパネル28
に設けられたクリップ挿入孔(不図示)に嵌入して、第
1の吸気ダクト33とともにフロントピラーガーニッシ
ュ31を取着されるようになっている。
【0065】なお、第1の吸気ダクト33は、上記のよ
うに鉄製の方が車両の側突時の乗員の頭部保護のための
衝撃吸収に対して優れているが、樹脂製とする場合も考
えられ、この場合、クリップ座50を一体に形成し、鉄
板製のクリップ50を組み付けてインナーパネル28
に設けたクリップ挿通孔(不図示)に嵌入して、フロン
トピラーガーニッシュ31と共に取着されるようになっ
ている。
【0066】図18は、図14に示す第1の吸気ダクト
33の変形例を示しており、鉄板製の半円形のダクト片
55及び樹脂製の平板状のダクト片56とを有し、半円
形のダクト片55の短手方向両側部に取付フランジ54
を形成して、この取付フランジ54と平板状のダクト片
56とを重ね合わせて構成しており、平板状のダクト片
56にフロントピラー28にフロントピラーガーニッシ
ュ31を取付けるためのクリップ座52が射出成形等に
より一体に形成してあり、クリップ座52に不図示のク
リップを取付けることによって、フロントピラー28に
フロントピラーガーニッシュ31を取付けることが可能
となっている。また、図19に示すように、フロントピ
ラーガーニッシュ31の裏面側短手方向両側部に一対の
取付ピン57を設けるとともに、この取付ピン57を取
付フランジ54に設けた取付孔に挿着して、第1の吸気
ダクト33をフロントピラーガーニッシュ31に取り付
けるようにしている。この場合にリブ58により支持さ
れている点、図14の場合と同じである。
【0067】なお、ダクト片56は平板状のものにに限
定されるものでなく、ダクト片55と同様、半円形に形
成することも考えられる。
【0068】図20は、第1の吸気ダクト33と第2の
吸気ダクト34及びリターン管35(36)との連結方
法の一例を示すもので、第1の吸気ダクト33に複数個
のクリップ座59を立設して、このクリップ座59にク
リップ60を組み付けた後、インナーパネル28に設
けたクリップ挿通孔(不図示)に嵌入することにより、
第1の吸気ダクト33はフロントピラー28に取着され
ている。
【0069】又、第1の吸気ダクト33の両端は、それ
ぞれ第2の吸気ダクト34及びリターン管35(36)
に連結しているのであるが、この連結は、例えばオレフ
ィン系エラストマー或いはゴム系材料から成形されたシ
ール部材61、62を介して行われている。即ち、シー
ル部材61、62は、ともに環状溝61a、62aが刻
設されていて、第1の吸気ダクト33の端部が嵌合する
ようになっている。この嵌合は、接着する方法やインサ
ートインジェクションによる2色成形する場合等が考え
られる。又、シールリップ部61b,62bを有して、
第2の吸気ダクト34及びリターン管35(36)の外
周にそれぞれ弾接して、第1の吸気ダクト33と第2の
吸気ダクト34又はリターン管35(36)との連結部
のシール機能を果たしているとともに、第1の吸気ダク
ト33と第2の吸気ダクト34又はリターン管35(3
6)との位置ずれを吸収するようになっている。
【0070】さらに、シール部材61、62は、その外
周に形成した突状部61c,62cがフロントピラーガ
ーニッシュ31の内面部或いはフロントピラー28に弾
接して、第1の吸気ダクト33がフロントピラーガーニ
ッシュ31或いはフロントピラー28に触れ合って低級
音を発生することを防止している。
【0071】組み立てに当っては、先ず、第1の吸気ダ
クト33の両端部をシール部材61、62の環状溝61
a、62aに嵌入しておく。次に、インストルメントパ
ネル23等に取付けられたリターン管35にシール部材
62のシールリップ部62bを嵌入する。この嵌入は、
シール部材61が第2の吸気ダクト34の先端より若干
下がる位置まで行う。この状態より、シール部材61の
シールリップ部61bを第2の吸気ダクト34に合わ
せ、第1の吸気ダクト33を引き上げて、シールリップ
部61bを第2の吸気ダクト34を嵌合して、第1の吸
気ダクトと第2の吸気ダクト34及びリターン管35
(36)とを連結している。
【0072】従って、Hを第2の吸気ダクト34の下
端からシール部材61の上端までの軸方向高さとし、H
をフロントピラーガーニッシュ31先端とリターン管
35(36)の折曲部側壁との距離とした場合、H
とは、 H < H 又は H = H の関係にある。
【0073】図21は、第2の吸気口を構成する吸込口
34aを車幅方向(図中、裏表方向)にスリット状に形
成したもので、これに伴い、貫通孔口32aも車幅方向
(図中、裏表方向)にスリット状に形成したものであ
る。
【0074】これにより、吸込口34a或いは貫通孔3
2aを孔形状にする場合に比して、暖気とともに、車室
内の塵埃を吸い込んだ場合、貫通孔32aの回りの天井
32に吸い込んだ塵埃が付着して、汚れてしまうことを
極力防止している。
【0075】又、吸込口34a或いは貫通孔32aは、
暖気の吸気効率を高めるためには、貫通孔32aを形成
する天井32とフロントウインドガラス27との隙間h
或いは吸込口34aのスリット幅h′を小さくすればよ
いが、貫通孔32a側の隙間hを余り小さくすると、貫
通孔32aの回りにおける天井32の端末に塵埃等が付
着し易くなって、見栄えを悪くしてしまうので、貫通孔
32a側の隙間hは大きくして、代わりに、吸込口34
aのスリット幅h′側を極力小さくすれば、第2の吸気
ダクト34の吸気効率を上げるとともに、塵埃等が貫通
孔32a回りの天井32の先端が汚れない。
【0076】又、図22に示すように、吸込口34aの
スリット幅h′(又は貫通孔32a側の隙間h)を、フ
ロントウインドガラス27の車幅方向中央部A側を大き
く、車幅方向両端部Bにいくに従って小さくすると、第
2の吸気ダクト34の吸気効率を車幅方向に満遍なく上
げることができる。
【0077】従って、このような第2の吸気ダクト34
をスリット形状により構成する場合を応用して、前述の
第2の吸気ダクト34を構成する吸気口34a(又は貫
通孔32a)を孔形状により構成する場合、、吸込口3
4a(又は貫通孔32a)の数を、フロントウインドガ
ラス27の車幅方向中央部側に多く、車幅方向両端部に
いくに従って少なくしても、又、吸込口34a(又は貫
通孔32a)の数と径の大きさとの組み合わせによる場
合も考えられ、同様に車幅方向に満遍なき吸気効率を上
げることができる。
【0078】なお、上記の実施の形態では、第1の吸気
ダクト33および第2の吸気ダクト34の両方に、吸込
口33a,34aを設けているが、これに限定されるも
のでなく、吸込口を、第1の吸気ダクト33又は第2の
吸気ダクト34のどちらか一方に設けることもできる。
第1の吸気ダクト33のみを設ける場合には、第2の吸
気ダクト34は用いないことになり、第1の吸気ダクト
33の他端側は閉塞されることになる。
【0079】図23は、本発明の他の実施の形態を示す
図1のXXI-XXI 断面図である。図によれば、天井32の
フロント側の端末部32bが、樹脂製のルーフフロント
ガーニッシュ63により美装される場合として記載され
ている。そして、ルーフフロントガーニッシュ63は、
略コ字状の横断面をしており、ダクト片64が重なり合
って、スリット状の第2の吸気ダクト34を形成してい
る点が特徴である。
【0080】即ち、図24に示すように、ルーフフロン
トガーニッシュ63は、基本的には平面板状となってお
り、その長手側両端部が立ち上がってフランジ63a,
63bに形成されて、横断面形状が略コ字状に形成され
ている。そして、ルーフフロントガーニッシュ63のフ
ランジ63a,63b側平面部63cには、二重リブ6
5が長手方向に複数個形成され、又フランジ63b側に
寄った部位に複数個の取付ピン66が立設されている。
さらに、ルーフフロントガーニッシュ63の短手側両端
部には、内方向に湾曲した半筒状部67が垂下した形で
形成されている。
【0081】又、ダクト片64は、基本的には平面部6
4aで構成されているも、長手側一端部が若干傾斜して
立ち上がって、フランジ部64bが形成されているとと
もに、長手側他端部が一旦下がった後折曲されて、取付
フランジ部64cとなっている。さらに、前記平面部6
4aのフランジ部64b側には、リブ片64dが複数個
立設されており、又、取付フランジ部64cには、間隙
をおいて複数個の取付孔64eが穿設されており、この
取付け孔64eに取付ピン66を挿入して、この取付ピ
ン66の頭を茸傘状に潰すことによって、ルーフフロン
トガーニッシュ63とダクト片64を重合取着してる
(図25参照)。
【0082】さらに、平面部64aの中央部付近のクリ
ップ座64には、ダクト片64をルーフパネル29に
取付けるためのクリップ座64が一体に設けられ、ク
リップ68が差し込んである。そして、このクリップ6
8を、予め天井32が組み付けられたルーフパネル29
に設けたクリップ孔29に挿入して、ダクト片64
を、ルーフフロントガーニッシュ63と共に、ルーフパ
ネル29に取付けるようにしている。
【0083】ダクト片64の短手側両端部には、外方向
に湾曲した半筒状部69が下方に垂下した形で形成され
ており、この半筒状部69と前記フランジ部64bとを
立ち壁64fにより連結しており(図24参照)、上記
したルーフフロントガーニッシュ63とダクト片64と
の重合状態で、半筒状部67及び69が円筒状となっ
て、図26に示すように、第1の吸気ダクト33を嵌入
連結する連結部70を構成している。この時、フランジ
部63aの先端とフランジ64bの先端とは若干の隙間
を持つように配置されて、図25に示すように、ルーフ
フロントガーニッシュ63のフランジ部63aの先端と
フロントウインドガラス27との間に、スリット状の吸
込口34aを形成しており、又、立ち壁64fは、ルー
フフロントガーニッシュ63とダクト片64とが形成す
る第2の吸気ダクト34の両端部を閉塞することにな
る。
【0084】さらに、ルーフフロントガーニッシュ63
とダクト片64の重合状態では、二重リブ65がクリッ
プ座64に対向する位置に存在して、二重リブ6の先
端がダクト片64の平面部に当接して、ルーフフロント
ガーニッシュ63と共に、ダクト片64をルーフパネル
29に取付ける際に、ルーフフロントガーニッシュ63
をルーフパネル29側に押付けることによって、取付け
ピン66が破損するのを防止する。
【0085】又、リブ片64dがルーフパネル29に当
接して、スリット状の吸込口34aのクリアランスを確
保すると共に、ルーフパネル29及びルーフフロントガ
ーニッシュ63との組み付け方のバラツキによる、ルー
フフロントガーニッシュ63或いはダクト片64のルー
フパネルとの干渉を防止している。
【0086】さらにまた、ダクト片64の先端とルーフ
パネル29との間には、エラストマー等のシール材(不
図示)が介在しており、フロントウインドガラス27に
沿って流れて来た暖気Fがルーフパネル29と天井32
の間に入り込むことを防止し、これは、冬期暖気Fがル
ーフパネル29で冷やされて結露することを防止する為
である。
【0087】図27は、図24に示すルーフフロントガ
ーニッシュ63とダクト片64における変形例を示して
おり、二重リブ65に変えて、十字状のリブ71にし、
その先端部に取付けピン72を立設して、この取付けピ
ン72をダクト片63側の取付け孔73に挿入した後
に、茸傘状に潰して、ルーフフロントガーニッシュ63
とダクト片64とを重合取着している(図28参照)。
このため、図24に示すルーフフロントガーニッシュ6
3とダクト片64よりも強固に結合できるようになる。
【0088】
【発明の効果】本発明は、空気調和装置の吹き出し口よ
り吹き出される暖気が、一旦フロントウインドガラスに
当たった後、車室内側に流れることなく、フロントピラ
ーガーニッシュとフロントピラーとの間に設けた第1の
吸気ダクトの吸込口から吸引されて、フロントウインド
ガラスの略全面を這い巡って、曇り取り機能を果たすた
めに、曇り取り時間を短縮することができ、この面か
ら、安全運転に寄与することになる。
【0089】又、フロントピラーガーニッシュとフロン
トピラーとの間に設けた第1の吸気ダクト又はフロント
ルーフと天井との間に設けた第2の吸気ダクトの存在に
より、自動車の側突、横転時に、これら第1及び第2の
吸気ダクトが、車両衝突時等のエネルギー吸収機能を果
たして、乗員保護に貢献することができる。この場合、
第1又は第2の吸気ダクトが、断面楕円形に形成する
と、乗員の衝接する部分が広い面となって、乗員保護機
能を増すことができる。
【0090】又、本発明は、第1の吸気ダクト又は第2
の吸気ダクトに形成する吸込口が、孔形状にした結果、
吸気ダクトの製作が簡単にできることになる。
【0091】又、本発明は、第2の吸気ダクトに形成す
る吸込口が、スリット形状にしたことから、孔形状にす
るのに比して、暖気をスムーズに吸い込むことができる
ばかりでなく、暖気を吸い込むと同時に車室内の塵埃を
吸い込んで黒ずんでも、この黒ずみを目立たないように
できる。
【0092】又、本発明は、第2の吸気ダクトをスリッ
ト状に形成すると共に、スリット幅をフロントウインド
ガラスの車幅方向中央部で最も広く、車幅方向両端部に
行くに従って幅狭に形成することにより、吸気効率を車
幅方向に満遍なく上げることができる。
【0093】又、本発明は、第2の吸気ダクトを孔形状
により形成すると共に、孔径をフロントウインドガラス
の車幅方向中央部で最も大きく、車幅方向両端部に行く
に従って漸減することにより、吸気効率を車幅方向に満
遍なく上げることができる。
【0094】又、本発明は、第2の吸気ダクトを孔形状
により形成すると共に、孔数をフロントウインドガラス
の車幅方向中央部で最も多く、車幅方向両端部に行くに
従って漸減することにより、吸気効率を車幅方向に満遍
なく上げることができる。
【0095】又、本発明は、前記リターン管と第1の吸
気ダクトとが、前記フロントピラーガーニッシュの表裏
両面側に両端部が突出した環状のフランジ部に、リター
ン管の他端側および第1の吸気ダクトの一端側をそれぞ
れ嵌入して、連結して構成していることから、フロント
ピラーガーニッシュを予めフロントピラーに取付け、そ
の後インストルメントパネルを車体に取り付けるような
自動車において、予めフロントピラーにフロントピラー
ガーニッシュを取り付けたとしても、フロントピラーガ
ーニッシュに形成した環状のフランジ部がこのフロント
ピラーガーニッシュより車室内に突出していることか
ら、次に車体に取り付けたリターン管をこの環状のフラ
ンジ部に嵌入して、最後にインストルメントパネルの取
付けを行うことができ、車体組み立ての設計自由度があ
る上、第1の吸気ダクトとリターン管がフロントピラー
ガーニッシュを介して確実に連結される。
【0096】又、本発明は、リターン管と第1の吸気ダ
クトとが、フロントピラーガーニッシュに貫通孔を設
け、該貫通孔のインストルメントパネル側の先端に孔中
心方向に突出する折曲フランジ部を形成すると共に、こ
の折曲フランジに対向するように前記リターン管の他端
側先端部に内向きフランジを形成して、該内向きフラン
ジに前記折曲フランジを面当たりで当接させ、且つ第1
の吸気ダクトの先端部を前記折曲フランジ部に当接する
まで前記貫通孔に前記フロントピラー側より嵌入して構
成していることから、予め、フロントピラーガーニッシ
ュをフロントピラーに取付け、その後に、インストルメ
ントパネルを車体に取り付けるような自動車において、
リターン管に第1の吸気ダクトを連結する際に、第1の
吸気ダクトの先端部及びリターン管の内向きフランジと
が貫通孔の折曲フランジ部に接することによって、第1
の吸気ダクト及びリターン管とが容易に位置決めできる
と共に両者のシール機能が損なわれることがない。
【0097】又、本発明は、第1の吸気ダクトとリター
ン管とが、どりらか一方の先端を先細りテーパー部とす
ることにより線当たりにしたり、どちらか一方の先端を
先太りのテーパー部とし、他方の先端を先細りのテーパ
ー部にすることにより面当たりにしたり、或いはどちら
か一方の先端を凹球面に他方の先端を凸球面に形成する
ことにより球面当接にして連結され構成している結果、
第1の吸気ダクト及びリターン管とが軸線方向に多少ず
れて連結されたとしても、両者の挿入性の向上と共にシ
ール機能が損なわれることがない。
【0098】又、本発明は、第1の吸気ダクトとリター
ン管とが、両先端に、それぞれ軸線方向に対して車幅方
向外側下方に傾斜するフランジ部を形成し、該両フラン
ジ部を付き合わせることにより連結して構成することか
ら、第1の吸気ダクト及びリターン管が多少軸線方向に
対してずれると、両フランジ部のどちらか一方も他方に
対してずれることになるが、両フランジが面当たりとな
って、第1の吸気ダクトとリターン管とが密接に連結す
ることができる。
【0099】又、本発明は、前記フロントピラーガーニ
ッシュの裏面側短手方向両側部に互いに対向する一対の
凸状取付片を長手方向に複数組立設し、該両凸状取付片
の間における前記フロントピラーガーニッシュの裏面側
に第1の吸気ダクトを載置して、前記両凸状取付片を、
前記第1の吸気ダクトを抱持するように載置したブラケ
ット片の両端に形成した取付孔に挿通させて取着して、
前記第1の吸気ダクトを前記フロントピラーガーニッシ
ュの裏面に取り付け、且つ前記ブラケット片に前記フロ
ントピラーガーニッシュを前記フロントピラーに取り付
けるためのクリップ座を設けて構成しているため、第1
の吸気ダクトが車両衝突時等のエネルギー吸収機能を果
たして、乗員保護に貢献することができるとともに、第
1の吸気ダクトのフロントピラーガーニッシュへのサブ
アッセンブリが簡単に可能となると共に、クリップによ
り簡単にフロントピラーに取り付けることができる。
【0100】又、本発明は、前記第1の吸気ダクトが、
一対のダクト片のうち一方のダクト片の短手方向両側部
に取付フランジを形成して、該取付けフランジと前記他
方のダクト片とを重ね合わせて構成し、且つ、前記フロ
ントピラーガーニッシュの裏面側短手方向両側部に一対
の凸状取付片を設けると共に、該凸状取付け片を前記取
付フランジの取付孔に装着しており、前記他方のダクト
片に前記フロントピラーガーニッシュをフロントピラー
に取り付けるためのクリップ座を設けて構成しているた
めに、第1の吸気ダクトが車両衝突時等のエネルギー吸
収機能を果たして、乗員保護に貢献することができると
ともに、第1の吸気ダクトのフロントピラーガーニッシ
ュへのサブアッセンブリが簡単に可能となると共に、ク
リップ座に取付けたクリップにより簡単にフロントピラ
ーに取り付けることができる。
【0101】又、本発明は、前記第1の吸気ダクトの両
端部を、それぞれ環状のシール部材の側壁に刻設された
環状溝に嵌合し、該シール部材のシールリップ部を有す
る内孔に、前記リターン管の他端及び第2の吸気ダクト
の両端をそれぞれ嵌入し、さらにシール部材の外周を前
記フロントピラーガーニッシュの内面に弾接させるよう
にして構成したため、シール部材が第1の吸気ダクトと
リターン管又は第2の吸気ダクトとのシール機能を果た
すと共に、第1の吸気ダクトとリターン管又は第2の吸
気ダクトとの位置ずれを吸収し、或いは、シール部材の
外周をフロントピラーガーニッシュの内面に弾接させる
ことにより、第1の吸気ダクトがフロントピラーガーニ
ッシュに触れ合って低級音を発生するのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を採用した自動車の運転席
側から見た一部破断斜視図である。
【図2】図1のII-II 断面図である。
【図3】図1における要部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態による空気調和装置を説明
するための構成概念図である。
【図5】(1)及び(2)は図3のV-V 断面図である。
【図6】本発明の実施の形態によるインストルメントパ
ネルおよびフロントピラーガーニッシュの組み立て方法
の一例を示す分解斜視図である。
【図7】図6のVII-VII 断面図である。
【図8】本発明の実施の形態によるインストルメントパ
ネルおよびフロントピラーガーニッシュの組み立て方法
の他の例を説明するためのインストルメントパネルおよ
びフロントピラーガーニッシュの結合部付近の斜視図で
ある。
【図9】図8のIX-IX 断面図である。
【図10】(1)、(2)および(3)は、いずれも、
本発明の実施の形態による第1の吸気ダクトとリターン
管との結合方法を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態による第1の吸気ダクト
と第2の吸気ダクトとの結合方法を示す斜視図である。
【図12】同じく、図1におけるII-II 断面図である。
【図13】(1)、(2)および(3)は、いずれも図
11における第1の吸気ダクトと第2の吸気ダクトとの
結合状態を示す斜視図である。
【図14】フロントピラーガーニッシュに第1の吸気ダ
クトを組み付ける方法の一例を説明するための背面斜視
図である。
【図15】図14のXV-XV 断面図である。
【図16】図14のXVI-XVI 断面図である。
【図17】図14におけるフロントピラーガーニッシュ
をフロントピラーに取り付けた状態を示す背面斜視図で
ある。
【図18】フロントピラーガーニッシュに第1の吸気ダ
クトを組み付ける方法の他の例を説明するための背面斜
視図である。
【図19】図18のXIX-XIX 断面図である。
【図20】本発明の実施の形態による第1の吸気ダクト
と第2吸気ダクトおよびリターン管との連結方法の一例
を示す断面図である。
【図21】本発明の実施の形態による第の吸気ダクトの
吸込口および天井に形成する貫通孔との関係を説明する
ための図1におけるXXI-XXI 概略断面図である。
【図22】本発明の実施の形態による吸込口(又は貫通
孔)の径あるいは配置方法を説明するための説明図であ
る。
【図23】本発明の他の実施の形態における図1のXX1-
XXI 断面図である。
【図24】図23におけるルーフフロントガーニッシュ
およびダクト片の分解斜視図である。
【図25】図23におけるルーフフロントガーニッシュ
およびダクト片の組み立て斜視図である。
【図26】フロントピラーガーニッシュおよびフロント
ピラーとの関係を示す図25におけるXXVI-XXVI 断面図
である。
【図27】本発明のさらに他の実施の形態におけるルー
フフロントガーニッシュおよびダクト片の分解斜視図で
ある。
【図28】同じく、図1におけるXXI-XXI 断面図であ
る。
【図29】従来のデフロスト装置を説明するための自動
車の運転席回りの一部概略横断面図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11 ファン 19 空気導入室 22 吹き出し口 23 インストルメントパネル 26 デフロストダクト 27 フロントウインドガラス 27A フロントウインド 28 フロントピラー 29 ルーフパネル 30 カウルトップ 31 フロントピラーガーニッシュ 31b 環状のフランジ部 31 貫通孔 31 折曲フランジ部 32 天井 33 第1の吸気ダクト 33 テーパー部 34 第2の吸気ダクト 35、36 リターン管 35 テーパー部 37 集合部 37a 開口部 40 ダッシュボード 41、42 フランジ部 45、46、57 凸状取付片 49 ブラケット片 50 クリップ座 50a クリップ 55 ダクト片 61 シール部材 61a 環状溝 61b 内孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 豊和 神奈川県高座郡寒川町宮山3316 河西工業 株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車体の一対のフロントピラー及び
    カウルトップにより形成されたフロントウインドをフロ
    ントウインドガラスにより風防すべく、該フロントウイ
    ンドガラスの周端部を前記フロントピラー、フロントル
    ーフパネル及びカウルトップに取付けてあり、前記フロ
    ントピラーの車室内側をフロントピラーガーニッシュに
    より美装被覆し、前記フロントルーフパネルの車室側を
    天井の端末部又は該端末部に一端側を取付けたルーフフ
    ロントガーニッシュの他端により美装被覆するととも
    に、前記フロントウインドガラスの下端部側におけるイ
    ンストルメントパネルに自動車車室内の空気調和装置の
    暖気の吹き出し口を開口させて、該吹き出し口から吹き
    出される空気によって前記フロントウインドガラスの曇
    り取りを行うようにした自動車用フロントウインドガラ
    スのデフロスト装置であって、前記ピラーガーニッシュ
    と両フロントピラーとの間に第1の吸気ダクトをそれぞ
    れ装着し、該両第1の吸気ダクトの一端側を、一端が前
    記空気調和装置の筐体内に連通するリターン管の他端側
    にそれぞれ連結して、前記第1の吸気ダクトに、前記暖
    気の吹き出し口から吹き出される空気を前記フロントピ
    ラーガーニッシュを挿通させ、前記リターン管を介して
    前記空気調和装置の筐体内に設置されたファンによって
    吸い込まれるように吸込み口を形成したことを特徴とす
    る自動車用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  2. 【請求項2】 自動車車体の一対のフロントピラー、フ
    ロントルーフパネル及びカウルトップにより形成された
    フロントウインドをフロントウインドガラスにより風防
    すべく、該フロントウインドガラスの周端部を前記フロ
    ントピラー、フロントルーフパネル及びカウルトップに
    取付けてあり、前記フロントピラーの車室内側をフロン
    トピラーガーニッシュにより美装被覆し、前記フロント
    ルーフパネルの車室側を天井の端末部又は該端末部に一
    端側を取付けたルーフフロントガーニッシュの他端によ
    り美装被覆するとともに、前記フロントウインドガラス
    の下端部側におけるインストルメントパネルに自動車車
    室内の空気調和装置の暖気の吹き出し口を開口させて、
    該吹き出し口から吹き出される空気によって前記フロン
    トウインドガラスの曇り取りを行うようにした自動車用
    フロントウインドガラスのデフロスト装置であって、前
    記ピラーガーニッシュと両フロントピラーとの間に第1
    の吸気ダクトをそれぞれ装着すると共に、前記フロント
    ルーフパネルと天井との間に第2の吸気ダクトを装着し
    て、前記両第1の吸気ダクトの一端側を、一端が前記空
    気調和装置の筐体内に連通するリターン管の他端側にそ
    れぞれ連結し、且つ、前記第2の吸気ダクトの両端を、
    前記第1の吸気ダクトの他端側に連結し、前記第2の吸
    気ダクトに、前記暖気の吹き出し口から吹き出される空
    気を前記天井を挿通させ、前記第1の吸気ダクトおよび
    前記リターン管を介して前記空気調和装置の筐体内に設
    置されたファンによって吸い込まれるように吸込み口を
    形成したことを特徴とする自動車用フロントウインドガ
    ラスのデフロスト装置。
  3. 【請求項3】 自動車車体の一対のフロントピラー、フ
    ロントルーフパネル及びカウルトップにより略矩形開口
    部のフロントウインドが形成され、該フロントウインド
    ウをフロントウインドガラスにより風防すべく、該フロ
    ントウインドガラスの周端部を前記フロントピラー、フ
    ロントルーフパネル及びカウルトップに取付けてあり、
    前記フロントピラーの車室内側をフロントピラーガーニ
    ッシュにより美装被覆し、前記フロントルーフパネルの
    車室側を天井の端末部又は該端末部に一端側を取付けた
    ルーフフロントガーニッシュの他端により美装被覆する
    とともに、前記フロントウインドガラスの下端部側にお
    けるインストルメントパネルに自動車車室内の空気調和
    装置の暖気の吹き出し口を開口させて、該吹き出し口か
    ら吹き出される空気によって前記フロントウインドガラ
    スの曇り取りを行うようにした自動車用フロントウイン
    ドガラスのデフロスト装置であって、前記ピラーガーニ
    ッシュと両フロントピラーとの間に第1の吸気ダクトを
    それぞれ装着すると共に、前記フロントルーフパネルと
    天井との間に第2の吸気ダクトを装着して、前記両第1
    の吸気ダクトの一端側を、一端が前記空気調和装置の筐
    体内に連通するリターン管の他端側にそれぞれ連結し、
    且つ、前記第2の吸気ダクトの両端を、前記第1の吸気
    ダクトの他端側にそれぞれ連結し、前記第1の吸気ダク
    トに、前記暖気の吹き出し口から吹き出される空気を前
    記フロントピラーガーニッシュを挿通させ前記リターン
    管を介して前記空気調和装置の筐体内に設置されたファ
    ンによって吸い込まれるように吸込み口を形成すると共
    に、前記第2の吸気ダクトに、前記暖気の吹き出し口か
    ら吹き出される空気を前記天井を挿通させ前記第1の吸
    気ダクトおよび前記リターン管を介して前記ファンによ
    って吸い込まれるように吸込み口を形成したことを特徴
    とする自動車用フロントウインドガラスのデフロスト装
    置。
  4. 【請求項4】 自動車車体の一対のフロントピラー、フ
    ロントルーフパネル及びカウルトップにより略矩形開口
    部のフロントウインドが形成され、該フロントウインド
    ウをフロントウインドガラスにより風防すべく、該フロ
    ントウインドガラスの周端部を前記フロントピラー、フ
    ロントルーフパネル及びカウルトップに取付けてあり、
    前記フロントピラーの車室内側をフロントピラーガーニ
    ッシュにより美装被覆し、前記フロントルーフパネルの
    車室側を天井の端末部又は該端末部に一端側を取付けた
    ルーフフロントガーニッシュの他端により美装被覆する
    とともに、前記フロントウインドガラスの下端部側にお
    けるインストルメントパネルに自動車車室内の空気調和
    装置の暖気の吹き出し口を開口させて、該吹き出し口か
    ら吹き出される空気によって前記フロントウインドガラ
    スの曇り取りを行うようにした自動車用フロントウイン
    ドガラスのデフロスト装置であって、前記ピラーガーニ
    ッシュと両フロントピラーとの間に第1の吸気ダクトを
    それぞれ装着すると共に、前記フロントルーフパネルと
    天井のフロント側端末部を美装するルーフフロントガー
    ニッシュとの間に第2の吸気ダクトを装着して、前記両
    第1の吸気ダクトの一端側を、一端が前記空気調和装置
    の筐体内に連通するリターン管の他端側にそれぞれ連結
    し、且つ、前記第2の吸気ダクトの両端を、前記第1の
    吸気ダクトの他端側に連結し、前記第2の吸気ダクト
    に、前記暖気の吹き出し口から吹き出される空気を前記
    天井を挿通させ、前記第1の吸気ダクトおよび前記リタ
    ーン管を介して前記空気調和装置内に設置されたファン
    によって吸い込まれるように吸込み口を形成したことを
    特徴とする自動車用フロントウインドガラスのデフロス
    ト装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の吸気ダクトに形成する吸込口
    が、孔形状にしたことを特徴とする請求項1記載の自動
    車用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の吸気ダクトに形成する吸込口
    が、孔形状にしたことを特徴とする請求項2又は4記載
    の自動車用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の吸気ダクトに形成する吸込口
    が、スリット形状にしたことを特徴とする請求項2乃至
    4のいずれか一つに記載の自動車用フロントウインドガ
    ラスのデフロスト装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の吸気ダクトおよび第2吸気ダ
    クトに形成する吸込口が、孔形状にしたことを特徴とす
    る請求項3記載の自動車用フロントウインドガラスのデ
    フロスト装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の吸気ダクトに形成する吸込口
    のスリット形状は、フロントウインドガラスの車幅方向
    中央部で最も広く、車幅方向両端部に行くにしたがって
    幅狭に形成したことを特徴とする請求項7記載の自動車
    用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の吸気ダクトに形成する吸込
    口の孔の数を、フロントウインドガラスの車幅方向中央
    部で最も多く、車幅方向両端部に行くにしたがって漸減
    させていくことを特徴とする請求項6又は8記載の自動
    車用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の吸気ダクトに形成する吸込
    口の孔の径を、フロントウインドガラスの車幅方向中央
    部で最も大きく、車幅方向両端部に行くに従って漸減さ
    せていくことを特徴とする請求項6又は8記載の自動車
    用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  12. 【請求項12】 前記リターン管と第1の吸気ダクトと
    は、前記フロントピラーガーニッシュの表裏両面側に両
    端部が突出した環状のフランジ部に、リターン管の他端
    側および第1の吸気ダクトの一端側をそれぞれ嵌入し
    て、連結したことを特徴とする請求項1乃至11のいず
    れか一つに記載の自動車用フロントウインドガラスのデ
    フロスト装置。
  13. 【請求項13】 前記リターン管と第1の吸気ダクトと
    は、フロントピラーガーニッシュに貫通孔を設け、該貫
    通孔のインストルメントパネル側の先端に内方に突出す
    る折曲フランジ部を形成すると共に、この折曲フランジ
    に対向するように前記リターン管の他端側先端部に内向
    きフランジを形成して、該内向きフランジに前記折曲フ
    ランジとを面当たりで当接させ、且つ第1の吸気ダクト
    の先端部を前記折曲フランジ部に当接するまで前記貫通
    孔に前記フロントピラー側より嵌入して連結したことを
    特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の自
    動車用フロントウインドガラスのデフロスト装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の吸気ダクトと前記リターン
    管とは、どちらか一方の先端に先細りのテーパー部を形
    成し、該テーパー部に他方の先端部を線当たりにつき当
    てて連結されていることを特徴とする請求項2乃至11
    のいずれか一つに記載の自動車用フロントウインドガラ
    スのデフロスト装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の吸気ダクトと前記リターン
    管とは、どちらか一方の先端に先太りのテーパー部を形
    成し、他方に先細りのテーパー部を形成して、両テーパ
    ー部を面当たりにつき当てて、連結されていることを特
    徴とする請求項2乃至11記載の自動車用フロントウイ
    ンドガラスのデフロスト装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の吸気ダクトと前記リターン
    管とは、どちらか一方の先端を凹球面に形成すると共
    に、他方の先端を凸球面に形成して、該凹凸球面同士を
    つき当てて、連結されていることを特徴とする請求項2
    乃至11のいずれか一つに記載の自動車用フロントウイ
    ンドガラスのデフロスト装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の吸気ダクトと前記第2の吸
    気ダクトとは、両吸気ダクトの先端に、それぞれ軸線方
    向に対して車幅方向外側下方に傾斜するフランジ部を形
    成し、該両フランジ部を付き合わせることにより連結し
    たことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一つに
    記載の自動車用フロントウインドガラスのデフロスト装
    置。
  18. 【請求項18】 前記フロントピラーガーニッシュの裏
    面側短手方向両側部に互いに対向する一対の凸状取付片
    を長手方向に複数組立設し、該両凸状取付片の間におけ
    る前記フロントピラーガーニッシュの裏面側に第1の吸
    気ダクトを載置して、前記両凸状取付片を、前記第1の
    吸気ダクトを抱持するように載置したブラケット片の両
    端に形成した取付孔に挿通させて取着して、前記第1の
    吸気ダクトを前記フロントピラーガーニッシュの裏面に
    取り付け、且つ前記ブラケット片に前記フロントピラー
    ガーニッシュを前記フロントピラーに取り付けるための
    クリップ座を設けたことを特徴とする請求項1乃至17
    のいずれか一つに記載の自動車用フロントウインドガラ
    スのデフロスト装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の吸気ダクトは、一対のダク
    ト片のうち一方のダクト片の短手方向両側部に取付フラ
    ンジを形成して、該取付けフランジと他方のダクト片と
    を重ね合わせて構成し、且つ、前記フロントピラーガー
    ニッシュの裏面側短手方向両側部に一対の凸状取付片を
    設けると共に、該凸状取付片を前記取付フランジの取付
    孔に装着して取着されており、前記他方のダクト片に前
    記フロントピラーガーニッシュをフロントピラーに取り
    付けるためのクリップ座を取り付けたこと特徴とする請
    求項1乃至18のいずれか一つに記載の自動車用フロン
    トウインドガラスのデフロスト装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の吸気ダクトの両端部を、そ
    れぞれ環状のシール部材の側壁に刻設された環状溝に嵌
    合し、該シール部材のシールリップ部を有する内孔に、
    前記リターン管の他端及び第2の吸気ダクトの両端をそ
    れぞれ嵌入したことを特徴とする請求項1乃至12のい
    ずれか一つに記載の自動車用フロントウインドガラスの
    デフロスト装置。
  21. 【請求項21】 前記シール部材の外周を前記フロント
    ピラーガーニッシュの内面に弾接させるようにしたこと
    を特徴とする請求項20記載の自動車用フロントウイン
    ドガラスのデフロスト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009083821A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Faltec Co Ltd サンルーフ装飾部材
US20130196586A1 (en) * 2012-01-31 2013-08-01 Ford Global Technologies, Llc Windshield defrost/demist flow suction control
JP2017024594A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 三菱自動車エンジニアリング株式会社 車両用室内温度センサの空気取り入れ口構造

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